内閣委員会 第1号
- 発言数
- 9 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1953/12/03
会議録
○委員長(小酒井義男君) 只今より内閣委員会を開会いたします。先ず派遣議員の報告に関する件を議題といたします。
○松原一彦君 小酒井内閣委員長と松原内閣委員の両名は杉田専門員らと共に、去る十月二日より六日まで五日間に亘り、石川県へ出張いたしまして、行政機構の整備に関する調査をいたしましたので、ここにその概略を報告いたします。 行政機構の整備につきましては、当委員会は国会の開会中は勿論、閉会中におきましても鋭意その調査に当つて来たのであります。過般の調査は、その問題点のうち、重要な問題点の一つであるところの中央行政機関の地方支分部局、即ちいわゆる国の出先機関の整備につきまして、主として調査に当つたのであります。更に詳しく御説明すれば、現在存在しておる国の出先機関の廃止とか統合とか、又これら出先機関で所掌いたしております国の行政事務の地方への委譲とかの問題を調査の対象といたした次第であります。国の出先機関は終戦後著しく増加いたしましたが、特に都道府県知事の選挙が公選となりましてから、なお一層激増の途を辿りまして、国の出先機関に勤務しておる国家公務員の数は一般職の国家公務員の総数の約八〇%強を占めておるというような現情でありますので、この出先機関の整備の要望が今日政府からも民間からもなされておることは一応首肯せられるのでありますが、然らば現存の出先機関のうち具体的にいかなるものを廃止し、又整理統合するか、いかなる国の行政事務を地方へ委譲するかという問題の検討に及んで参りますると、これは軽々しく断じ切れない相当困難な数多くの問題を包含しておるのでありまして、私どもは過般の調査に当りました結果、これら個々の出先機関につきまして、その取扱つております事務の内容とか、事務運営の実情とかにつきまして、今後更に十分詳細に調査研究を重ねて行く必要のあることを痛感いたした次第であります。 さて、私どもは石川県下にある国の出先機関のうち、労働省の石川労働基準局、調達庁の名古屋調達局金沢出張所、海上保安庁の七尾保安部、農林省の石川食糧事務所、郵政省の金沢郵政局及び金沢郵政監察局につきまして調査をいたしましたほか、石川県庁と、その出先の鹿島財政事務所等につきましても調査をいたして参つたのであります。 今、申述べました国の出先機関の調査につきましては、各出先機関とも共通して、その所掌している事務運営の実情及び機構、定員の状況について調査をいたしましたが、これら共通の調査事項のほか、各出先機関につきまして、特に行政機構整備の見地から、特殊の事項につきまして調査を進めて参つたのであります。 次に、如何なる特殊事項を調査したかと申しますと、先ず第一に石川労働基準局につきましては、近時行政機構改革の問題と関連して、労働基準局の所掌事務を地方へ委譲し、労働基準局を整理すべしとの論も私は往々耳にするのでありますが、これらの所論に対する労働基準局側の意見を聞きますと共に、その事務が果して地方へ委譲するに適しておるかどうかの点を調査し、第二に、名古屋昼調達局金沢出張所につきましては、金沢出張所管内に現存する駐留軍関係の施設の現状とか、駐留軍と交渉のある事務、特に内灘試射場の設置について、金沢出張所が駐留軍と地元民との間にあつて折衝した経緯に関する点について調査し、第三に、七尾海上保安部につきましては、巡視船の運航の実情を視察いたしましたほか、海上保安庁が現状通り運輸省の外局としておくのと、保安庁の外局とするのと、いずれが適当であるかという点を調査し、第四に、石川食糧事務所につきましては、近時行政機構改革問題と関連して、食糧事務所の整理統合の論を私どもは聞くのでありますが、これらの所論に対する食糧事務所側の意見を聴取すると共に、調査当時は、時、恰も石川県におきまして米の供出割当の時期に当つておりましたので、これらの供出割当の実情をも調査いたしましたほか、今日主要食糧の統計については、石川県内に、食糧事務所と、農林統計調査事務所と、県庁と、この三本建の機構が存在しておりまして、如何にも重複の感がありますが、この主要食糧統計の機構を如何に改善すべきかという点を調査し、第五に、金沢郵政局につきましては、金沢郵政監察局が従来金沢郵政局に対し行い来つた郵政監察につきまして、監察を受ける立場にある郵政局側の批判を聞くと共に、郵政事務の監察については、現在郵政監察局と行政管理庁の下部機構である地方監察局との二つの異なつた監察機関がありますが、この二重の監察機構に対する郵政局側の所見をも聴取し、第六に、石川郵政監察局につきましては、今石川郵政局について申述べたと同じように、郵政事務の監察について、現在存在しておる二重の監察機構に対する郵政監察局の立場がらの所見を聴取いたしました。 私どもは以上挙げましたような特殊の問題につきまして、行政機構の整備改善の見地から、特に詳しく調査した次第でありまして、その調査の結果は、今後当委員会における行政機構の整備に関する調査の上に寄与するとこりが極めて多かろうと信ずるのであります。なお、石川県庁とその出先機関の一つである鹿島財政事務所につきまして、以上挙げましたような石川県下にある国の出先機関の整理統合の問題に関連して調査をいたして参つたのであります。 以上御報告いたしましたのは、先般私どもが石川県下へ出張して調査いたしました調査の経過でありますが、この短期間の調査と、又一つの県だけの調査のみを以つて、直ちに国の出先機関の整理統合というこの大きな行政機構改革の問題についての結論を下すことは、不可能でもあり、又軽卒でもありますので、それは更に当委員会において、今後十分調査研究を重ねられた上、なさるべきことと思いますので、差控えたいと思います。ただここに私どもが過般調査いたしまして感じました点、或いはこの感じは主観的の感じであつて誤つておるかも知れませんが、それを御参考までに以下順を逐うて御報告をいたしておこうと思います。その第一点は、労働基準局の事務を地方へ委譲するの可否の問題でありますが、国の行政事務のうちには、純然たる国民に対するサービス的な仕事がありますが、このような事務は必らずしも国の出先機関の手でやらなくとも、地方へ委譲して、地方庁の手でやらせることにしても差支えないかと思います。然るに労働基準局で所掌しております事務の最も重要なものは、労働基準法の運用に関する事務でありまして、この法律は労働者の基本的人権を擁護し、これを保障している、労働者にとつては、いわば憲法とも申すべきものであります。この重要な法律運用の事務が、若し地方へ委譲された場合におきまして、公選によつて選ばれている都道府県知事の手によつて、一方においては労働者の権利を保護しつ、他方においては、地方に勢力のある企業家の不当な要求を抑制して、この法律の使命を公平且つ厳格に果すことが、果して可能であろうか、この点、一抹の不安を感ぜざるを得ないのであります。ただここに一言附言しておきたい点は、労働基準局は現在各都道府県ごとに設置されておりまして、総数四十六を数えますが、これらは各地方の実情を勘案して、適当な数に統合するという機構整備の問題は、今後なお十分検討せられる余地のある問題であろうかと思います。なお、労働基準法とこれが運用に当る労働基準局が、企業家側から従来とかく煙たがられ、邪魔者扱いにせられる傾きが見えるのでありますが、労働基準法を今後活かすも又これを殺すのも、この法律運用の任に当る労働基準監督官に人よろしきと得るか否かにかかつておることを痛感いたしましたので、今後この基準監督官の人選や研修等については、十分の留意をなす必要があろうと思います。その第二点は、主要食糧の統計につきましては、先に御説明いたしましたように、一つの県内において食糧事務所と農林統計調査事務所と県庁とこの三つの行政機関で行なつている。特に同じ農林省の出先機関であるところの食糧事務所と農林統計調査事務所とこの二つの出機関が一見重複した統計を行なつておるということは、何かそこに無駄があるように思われる。これら主要食糧の統計事務につきましては、適当にこれが整理統合する途を講ずることは、行政機構整備の一課題として今後検討せらるべき問題の一つではなかろうかと思われたのであります。なお、石川県だけについて見ましても、例えば農林省の出先機関を例にとりますと、食糧事務所あり、農林統計調査事務所あり、農地局ありというように、数種の出先機関がおのおの独立して置かれておるということは、行政費の節約の見地から見ましても、これら数種のものを農林省の一個の出先機関にまとめて行くことが適当なのではなかろうか、この問題は単に農林省の出先機関に限られた問題ではなく、他省の出先機関につきましても共通した問題でありますので、これらの問題も今後十分調査して適当な解決を講ずる必要のあることを痛感した次第であります。 その第三点は、郵政局と郵政監察局との関係についての問題でありますが、郵政監察局は、郵政省に置かれておる部内監察機構ではありますが、国税庁、建設省、調達庁、保安庁等にある部内監督機構とは少しく趣きを異にしておりまして、地方の郵政局とは別個に独立して置かれてある特異の監察機構であり、いわば行政管理庁の監察機構のごとき純然たる部外監察機構と純然たる行政機関内の部内監察機構との中間的性格を持つておるのであります。この郵政監察局は、曾つてのGHQからの要請に基いて設置された沿革を持つておると聞いておりますが、かくのごとき形の郵政監察機構を今後もそのままの形で存続して行くべきかどうか、これを郵政局内に統合しても支障はないのではなかろうか、そのような問題も今後機構整備の一課題として検討せらるべき問題であろうと思います。 その第四点は、海上保安庁の機構の問題でありますが、海上保安庁は法律の規定の上では、保安庁の外局になつておりますが、現在は断定的に運輸省の外局になつておることは御承知の通りであります。この機構の問題につきまして、海上保安庁の下部機構である七尾海上保安部を視察いたしました際に、幹部級の職員と、巡視船の乗員とに各各その所見を聞いてみたのでありますが、幹部級の職員は、海上保安庁の「コースト・ガード」という使命の上から言つて、性格の全く異つた保安庁に統合されることには、強い反対の意見を持つておるようでありますが、巡視船の乗員のようないわゆる制服職員は保安庁に統合されることが望ましい、それは現在保安庁の警備隊の職員と同じような乗船勤務をしておつても、両者の間には給与の面において著しく差異があることを指摘しておつたのであります。この問題は機構改革の上で重要な問題であり、そう是非については、今後当委員会においても十分検討せらるべき問題であろうと思います。 その第五点は、国の出先機関の整理統合の問題に関連して、県当局が特に政府並びに国会に要望しております点は、国の出先機関で取扱つておつた事務を地方へ委譲された場合には、その事務委譲に伴う予算的措置の裏付がないと、財政的に余裕のない地方庁は窮地に陥ることになるから、その点政府及び国会においても十分御留意願いたい、なお、出先機関の現在の職員は、一応政府の手で人員整理をされた上で、地方へ移すよう取計らわれたいという二点であります。 以上を以て私どもの調査報告を終ることにいたしますが、なお、この調査に関連する各種の資料は一括整理して、内閣委員会専門員室に保管しておりますことを、ここに附言しておきます。
○委員長(小酒井義男君) 竹下豐次君。
○竹下豐次君 私は野本議員と一緒に九月の六日の朝、東京を出発いたしまして、十一日まで新潟県下、それから山形県下の出先機関の視察をいたしたのであります。 先ず第一日は夕方新潟に着きまして、何ら調査する時間もなかつたのでありますが、翌日第一港湾建設局と陸運局の両局を視察いたしました。そこでは、平素この席で問題になり、聞いておりましたこと以外に特別に耳新らしいことを聞いた記憶がございません。陸運局のほうでは、人員が往年に比較して殖えておりますが、これは交通が非常に頻繁になりましたので、従つてそれに応ずるだけの人が殖えておるということは、これは止むを得ないことであろうと思いました。第一港湾建設局のほうでは、大した相違もないというふうに承わつたのであります。第九管区海上保安本部では佐渡ヶ島と内陸との間、新潟とそれから柏崎方面との間の海洋の調査を、近頃始めておられるようでありました。こういう問題は国際的にいろいろな必要もあることだそうでありまして、今まで殆んど手がつけられてなかつたので、この際調査を始めておるのだということでありましたが、時間の関係もありましたし、それが復興を急ぎ、費用の節約を大いにしなければならない国家財政の状態において、今そういうことに急いで金を使うことが適当であるかどうかということにつきましては、私ども疑問を持つて帰つたのであります。深くそれを研究する暇もございませんでしたので、その後の研究に待たなければならないと思います。これと関連いたしまして、急ぐ用、急がない用のより分けの選定につきましては、ただ今の問題だけでなくして、第一港湾建設局関係につきまして、特に我々内閣委員として気をつけなければならん点ではないかというふうに感じた次第であります。 それから新潟県の新発田に参りまして、保安隊を視察いたしました。ここは一箇大隊程度の保安隊であります。私など感じましたのは、元の日本の軍隊に入りました感じとよほど違いまして、大変気持よく感じたのであります。元の陸軍の兵舎に入りますと、人によつて感じは違うでありましようが、私の従来得ました感じとしましては、兵隊というものはかわいそうなものだという感じが、門を入るとすぐ強くしたものでありますが、新発田に行つてみますと、そういう感じは少しもありませんで、その当時に比べまして、保安隊員が相当に朗らかな気分で訓練を受けておるという感じが私はしたのであります。衛生施設等につきましても、相当によくできておりまして、これも一段の進歩であると思いました。それから鉄砲とか機関銃とかいうようなものの操作につきましての訓練を見せてもらつたのでありますが、殆んど全部がアメリカから借りておるものでありまして、その一つ一つについて一応の説明を承わつたのであります。よほど戦争までの日本の武器と比べて進歩した優秀な武器であるということは、その幹部の人が口を揃えて私などに説明してくれた次第であります。結構なことと言えば結構でありますけれども、誠に一面残念のような感も免れなかつたような次第であります。 それからその翌日、新発田から酒田に参りまして、酒田に一泊いたしまして、その翌朝、酒田港を視察いたしました。この港は私初めて行つたのでありますが、私が感じましたのには、積出され或いは移入する物資が余りたくさんでないのに、その量と比較いたしまして、広過ぎるくらいの立派な港であると思いました。少し贅沢だなという感じを私はしたのでありますが、併し説明を聞いてみるというと、なかなか荒れる港であるので、どうせこの港を活して行くためには、ここまでやらなければしようがないのだというような話でありました。これは技術者として責任のある御説明であつたと思いますので、私ども素人は、これは贅沢過ぎるとか或いは大き過ぎるとかいうようなことをそう独断的にきめるようなことは慎しまなければならない。併しそのとき感じましたのは、やはりいろいろな政治力とかその他いろいろな関係で、全国の港に使つておる政府の金というものが、果して必要に応ずる公平な分配によつて設備されておるかどうかということについては、広く気をつけて監視しなければならない問題じやないか、かように感じたのであります。 それから山形市に参りまして県庁を訪ねたのであります。県庁につきましては、労働省の出先機関の問題だとか、いろいろ政府の出先機関と県庁の仕事との関係につきましてお尋ねしたのでありますが、この問答━━答えともに平素話題になるようなことでありまして、特にこれはといつて新らしいことを聞かしてもらうこともできなかつたのであります。ただ一つ御報告を申上げておきたいのは、この作報、農林省の出先機関の作報の問題、これを県庁のほうに委譲することの可否ということについていろいろ話したのであります。その席には知事は丁度旅行中で留守でありました。副知事も丁度留守でしたが、関係の部長、課長十人余り一席に集まつて来ておられまして、いろいろ意見の交換をしたのであります。その中で、今申しました作報の問題を取上げましたところが、いろいろ話の末、私が、若し県庁のほうに移管されるということになつたならば、県庁の役人はそう殖やさないでも、今の陣容で立派な報告、統計を作ることができるのかどうかということを聞いてみましたところが、もう即座に、それはとてもできませんという答えであつたのであります。それじや作報の今の定員の何割かをこつちに移すということに、それだけ県庁に殖やすということになつたらできるのか、どのくらい殖やしたらいいと思うかという質問をしましたところが、やはりそつくりそのままを持つて来なければ責任ある仕事をするわけには参りません。こういう返事でありましたので、これはまあ余ほど考えものだなというふうに私は思つて帰つたわけであります。もとより私としてその席でどうしたほうがいいということを言うべき筋合のものじやございませんから、ただ承わつて帰つて来たような次第でございます。 その晩の夜行で発しまして、十一日の朝、東京に帰つて来たような次第でありまして、これは甚だ簡略でありますけれども、大体私の見て来て、今日まで頭に、記憶に残つておる主な点であります。なお、細かい点はあとで書いたものを委員長の手許まで差上げて、お許しが出ましたら、速記録にそれを併載してもらいたいと思つておりますから、皆様に御一読願えたら仕合せだと思つております。以上甚だ簡単でありますが御報告を終ります。
○委員長(小酒井義男君) 次に行政機構整備等に関する調査。行政機構整備等に関する小委員会の委員長報告を申上げたいと思います。 内閣委員会の行政機構の整備等に関する小委員会は、更る十一月二十四日より二十八日までの五日間、連日委員会を開きまして、行政機構の整備に関する調査に当つたのであります。 小委員会の第一日は、地方制度調査会の答申に関する調査をいたしたのでありまして、地方制度調査会の答申中、地方行政制度の改革に関する事項の答申は、国の行政機構の改革の問題とも極めて密接な関係を持つておるのでありまして、即ち国の出先機関を如何に整理統合するかという問題は、国の行政機構改革におきまして、今後検討せらるべき重要な問題の一つであろうと考えられますので、これらの点につきまして、前田会長より右答申に基いて説明を受けたのであります。同日午後には水産庁の附属機関の東海水産研究所を視察いたしまして、行政機構の整備の問題の一つであるところの試験、研究機構の整備に関する調査の参考に資したのであります。 第二日及び第三日は、いずれも公社制度に関する調査をいたしまして、即ち第二日は日本専売公社について勝田副総裁等より、又第三日は日本電信電話公社について靱副総裁等より、これら二つの公社が独立採算制による公共企業体の形で業務を開始して以来、今日までの経験によつて現在の公社制度が官業と比較して経理、能率等の面において、特に有利と認められる点はどのような点であるか。又不利と認められる点はどのような点であるか等につきまして、説明を聴取いたしましたほか、両日とも午後には、東京地方専売公社品川工場と東京丸ノ内地区電話局、東京市外電話局、東京中央電報局を視察いたしました。 第四日には、日本学術会議の現状、特に日本学術会議が今日まで、行政、産業及び国民生活の上に、科学を如何に反映浸透させて来たかの実績につきまして、亀山会長等より詳細なる説明を受けたのであります。同日午後には羽田空港に赴きまして、羽田航空保安事務所と、東京税関羽田支所とを視察し、出先機関の末端のところで取扱つておる事務運営の実情を調査いたしました。 第五日には科学技術行政協議会が発足して以来今日まで、日本学術会議と協力して、科学技術を行政に反映させるための諸方策や、各行政機関相互の間の科学技術に関する行政の連絡調整について、如何なる措置を講じて来つたかという点、又過去の経験に徴して、我が国の科学技術を向上させる上において、行政機構上又は事務運営上、如何なる点に難点があるかという点について、同協議会の千秋事務局長より詳細且つ熱心な説明を受けたのであります。 五日間に亘る小委員会の調査の経過は以上述べた通りでありますが、この短時間の調査によりまして、直ちにここに結論を述べることは極めて軽率でありますので、これを差控えることにいたしますが、この五日間に亘る調査が、今後当委員会の行政機構の整備に関する調査の上に、多大の参考になつたことを断言することができようと思うのであります。 なお、五日間に亘る小委員会におきましては速記を付けておきましたから、前田会長以下の方々の説明や、これに対し委員との間に交わされた質疑応答の詳細は、近く配付される小委員会の会議録によつて御承知願いたいということを附言しまして、小委員会の調査報告を終ることといたします。
○委員長(小酒井義男君) 次に調査報告書に関する件を議題にいたします。行政機構整備等に関する調査につきましてお諮りいたします。本件につきましては、閉会中調査を続けて参りましたが、その内容は広範多岐に亘る問題でありまして、未だ調査を終つておりませんが、本院規則により調査報告を提出することになつておりますので、これを提出することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(小酒井義男君) それではさよう決定いたします。 未了報告の内容については、委員長に御一存願うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(小酒井義男君) 御異議ないと認めます。それではさよう決定いたしましたので、委員長の提出いたします報告書には多数意見者の署名を付することになつておりますので、御署名をお願いいたします。 多数意見者署名 長島 銀藏 竹下 豐次 上原 正吉 野本 品吉 矢嶋 三義 天田 勝正 白波瀬米吉 松原 一彦
○委員長(小酒井義男君) 御署名漏れはございませんか……御署名漏れないと認めます。 以上を以ちまして本日の午前中の委員会を終ります。で、午後は一時三十分正面玄関を出まして、東京陸運事務所で陸運行政に関する調査をいたすことになつておりますので、是非とも御参集をお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十二分散会