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18回国会参議院1953/12/07

大蔵委員会 第4号

発言数
116
登壇者
11
会派数
3
開催日
1953/12/07

会議録

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) これより大蔵委員会を開会いたします。  先づ請願、陳情を議題といたします。速記をとめて。    午後一時五十八分速記中止    —————・—————    午後二時三十七分速記開始

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) それでは速記を始めて下さい。これにて暫時休憩いたします。    午後二時三十八分休憩    —————・—————    午後三時二十一分開会

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) 休憩前に引続きまして会議を開きます。  一般会計の歳出の財源に充てるための米国対日援助物資等処理特別会計からする繰入金に関する法律案を議題といたしまして、質疑を行います。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 ガリオア、イロアの援助というものの性格をちよつと聞きたいのですが、何か政治的な意義があるのじやないかという点をちよつとお伺いしたいと思います。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) ガリオア、イロアの問題につきましては、よくこの経緯を御承知のことと存じまするので詳しく申上げるのも如何かと思いますが、一応御記憶を新たにして頂きますために簡単に経過を申上げます。  只今政治的な問題かどうかというお話がありましたが、政治的な観点につきましては、附加えて申上げることにいたしまして、最初に経過だけ簡単に申上げます。終戦後昭和二十四年四月まではガリオア、イロア資金によりまする援助物資に関する経理は、その当時の貿易資金及び貿易資金特別会計において他の一般の政府の輸入物資同様に扱つて参つたわけでございます。その後昭和二十四年九月に貿易特別会計に援助物資勘定というものを設けまして、これらの物資に関する経理を区分して経理することになつたわけでございます。更に一年後でございますが、昭和二十五年の四月にこの援助物資勘定を独立させまして、新たに米国対日援助物資等処置特別会計というものを設けまして今日に至りましたのでございます。これは援助物資を受入れまして国内で売却する、その売却代金から引渡ドル金額に相当する円貨を見返資金に繰入れることにしたわけでございます。併しながらその後今度は又一年経ちまして、昭和二十六年六月末に対日援助が打切られましたので、それ以後におきましては、この特別会計としては手持資産の処理と売掛金の回収等の清算の段階に入りまして、今日の段階に至つておるわけでございます。このガリオア、イロア等につきましては、御承知の通り政府といたしましては総理以下がしばしば言つておりまするように、政府としては債務と心得ておるという態度をとつて来ておるわけでございます。併しながら法律的に現実に債務であるかどうかということでございますが、これは私は国内法によりまして債務ということにはなつておらんのでございますから、債務としてはつきりした形をとるためには立法措置が要るのではなかろうかと考えるわけでございます。そういう措置をとるかどうかということが松永さんの言われる政治的な問題だと思うのであります。  然らば、政治的にどうかということでございますが、一つは今申しましたように債務として、債務と心得ておりますということは今日も変らない態度でございます。なおこれは御質問の範囲外になるかと思いますが、いわゆる池田・ロバートソン会談でもこの話が出ましたことは御承知の通りで、十月三十日の共同新聞発表におきまして、米国側のこの会談に出席した人たちは、ガリオア援助の早期解決の重要性を強調いたしました。この処理につきましては、別に改めて東京で両方の国の正式の代表者が会合して相談をしようということに現在なつているわけでございますが、まだその会談の日取でありますとか、或いはそれに対する日本政府側としての態度とかいうようなものについては、現在まだ研究中でございまして、確たる政府としての態度もきまつておらないわけであります。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 直截にお聞きしたほうがいいと思いますが、ベルギーに対しては放棄しているし、イタリアに対しては放棄している。ドイツに対しては或る条件を以て年賦払いにしているということにきまつているようですが、それはアメリカ側として何らか権利でもあると思つてこういう方針に出たのかどうか。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) アメリカ側がどう考えているかという点につきましては、これは日本のガリオアの債務については、そのガリオアの処理については早期に解決することを非常に重視しているということはわかつているわけであります。それからその次にイタリア等についてと西独についてとのお尋ねでございましたが、これは私そのイタリアの場合まで現在資料を持つて参りませんので、的確にお答えすることは只今できないのでありますが、すぐ一つこれは取調べましてお答えいたしたいと思います。ただ併し、私の考えておりますところでは、終戦後における、終戦の当時からのイタリアとアメリカの関係、それから西独、日本とアメリカの関係とはいささか政治的な情勢も、それからその後与えられました経済援助の問題や、或いは戦争前から引継いでおりました対外債務の処理等につきましては、相当基調が違つておりますので、このガリオアの問題だけを取上げてイタリアに対してはどうで、日本に対してはどうだということは、或いはアメリカの気持としては比較にならないというような観点をとつているのではないかと思うのであります。最近御承知のように、ドイツに対しましては大体元本を三分の一に、十億ドルにいたしまして、三十年の長期で二分五厘の利払いで五ヵ年間据置ということで、他の外債の処理と同時に決定されたのでございまして、これが最近における一つの例になつております。併しそれだからと申しまして、西独に対する処理はこうだからと申しまして、必ずしも日本に対してどうと考えるわけには行かないと思います。同時に日本側としてはいろいろの観点からどういうふうにこれを取扱うべきであるかということは慎重に検討しなければならない問題だと考えております。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 私の解するところによると、イタリアはとにかく終戦直前に方向転換して、そうしてアメリカ側へついた。西ドイツは日本と同じように最後まで戦つた。で、イタリアとドイツに対する態度はこうした理由から来ているのだというふうに耳にしておるのですが、日本も又この取扱の上に西ドイツに似たものが出て来るのではないか、こういうふうに予想しておるのですが、今のお話によると、その点には触れられなかつたようで、更にその点について別に追及しようとは思いません。  ただ、更にお尋ねしたいことは、ダレスが日本へ援助を貸与の形で行なつた、或いは贈与の形で行なつたかどうかの考えは別にして、日本国内の社会不安並びに経済不安定を除去するために行なつた、こういうことをまあダレスが言つておるのであります。更に米国の責任と義務を果すために援助したのだ、こういうことを言つておるのです。私の質問したい趣旨は、これを借りたにしても或いはもらつたにしても、ただ日本だけの利益だけではなくて、そうすることがアメリカにとつても利益であつたという事実があつたのではないかという点を御質問したいのですがね。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) 私は誠にこれは御尤もだと思うのであります。それで今私といたしましては、やはり従来からの現政府の態度である債務と心得ておりますということを申上げることができるだけでございまして、如何なる時期に如何なる方法でどういうふうにこれを取上げるかということについては、政府は非常に慎重に対処しなければならないと思います。一方アメリカ側の希望として、東京で更にこの問題の処理について両国の正式のチヤーネルを通して相談をしようということを言うておりますから、これがいつになるかは私は見当が付かないのでありますが、そういうこともとにかく東京で改めて両国政府が相談しようということになつておりまする以上は、我々といたしましてもどういうふうにこれに対処するかということを相当がつちりした態度をきめなければならんのですが、その際に只今お述べになりましたような御意見は、政府の態度をこれからはつきりきめる上におきましても非常に参考になる御意見と思います。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 重ねて繰返したいのですが、しばしば我々の耳にすることは、アメリカの援助というものは決してチヤリテイではないのだ、こういう言葉を耳にするし、外務大臣もそういうことを答弁しておる。で、もらうのも結構だし借るのも結構だが、場合によつてどちらがいいかわからないと思う。だんだん経済的にどうしてもそこへ落ちて行かなければならんというようにこう仕向けられて来て、そうしてとんでもないところへ日本が落ちてしまうようなことがあつたら重大である。そうしてあとになつて気が付いてみたところで、それは遅過ぎた、こういうことになつたのではもう取返しがつかないのです。すべて援助の関係というものははつきりここにMSAと結び付けば明瞭となると思うのですが、アメリカの態度というものはだんだん日本を自分の思う壼へはめて行きたい、ただ単にこれは反共ということの抽象的な精神ばかりでなく、具体的に日本の、将来どうしてやつて行くか、非常に困難な状態に陥れて行く傾向があるのではないかというふうに考えるのですが、まあこれは次官に御答弁を願うのもどうかと思うのだけれども……。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) これは米国側がどういうふうに考えておるのかということにつきましては、私も御答弁できませんし、何か申しましたところで単なる何と申しますか、推測にすぎないことでございますから、それを申上げることは差控えます。ただ、今年の二月の二十七日に締結されました米独協定で見てみましても、総計いわゆる対米債務というものが、三十億とんで一千四百万ドルということが一応両者間のつき合せで合意せられたようでございますが、それにいたしまする場合に、例えばガリオア以前の援助もあれば、ガリオア予算による援助もあれば、ECA予算による援助もございまするし、又対米のドイツとしての請求権も勘定が出ておるようでございますし、私の想像では只今お述べになりましたような意見がドイツにも相当強くあつて、それが米独の協定の際の両者間の意見を大いに闘わされたところではないかと思うのであります。そこで対米債務として、一応帳簿上の恰好は三十億ドル以上になるけれども、どういう理由だかわかりませんが、恐らくそういうところは両者が歩みよりまして、三十億ドルの三分の二の一応求償権と認められたものを切捨てて、米国側はその分を請求権を放棄して十億ドルという丸い額にいたしまして、且つそれに対して非常に長期の弁済の契約にするということに落付いたのではなかろうかと私は想像するわけでございまして、この行き方も一応の参考にはなろうかと思います。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 計算上そういう結果になるということならいいんですが、計算上そういう結果になつたために、直接間接に日本に何か大きな義務を生ずるという結果になつたんでは極めて重大だろうと思う。なぜそう言うかというと、そもそも最初この援助をする場合において、イタリアとドイツとは気持において相違があつて、そうしてその清算の場合において違つた結果が出て来る、この気持はこれから類推して、日本に対してもアメリカにおいて働いているんではないかと、従つてどんなに寛大にしてもらつても、それに伴う直接間接の何かのお土産がくつ付いたんでは重大ではないか、アメリカの態度にそういつたものがあるということを何となしに我々印象を受けていること、まあその点について、どういうふうかということは外務大臣にお尋ねすべき筋合でしようが、一応あなたにお尋ねします。  それから今お話になつたように、これは援助といつてもいろいろあつて、その計算はどういうふうになつているかというふうなことは、又いずれほかの大蔵省のかたでもよろしいですから、一つ確定したところをこの委員会のほうに簡単でいいですから、配つて頂きたい。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) 私は、その松永さんのおつしやることは私も御尤もだと思うのです。そこで若し東京において話合いが開始されるといういよいよ段階になるということでありまするならば、政府といたしましても、政治的にも或いは経済的にも、或いは具体的には帳簿上の計算のつき合せ等に至るまで、あらゆる面から詳細に検討して誤りなきような処置をいたすべきだと思うのでありますが、まだ東京で話をするほうがよかろうということになつておるだけでございまするので、私どもとして準備をするまでに至つておらないので、自然政府としてはどうしたいという気持をまだ申上げることはできないわけでございます。なおこれはしばしば当委員会におきましても質疑応答が繰返されておる点でございますが、率直に申しますと、当初以来の、少くとも昭和二十四年見返資金の設置までにおきましては、他の一般の政府輸入物資と区分して経理されておらなかつた。それからどういう物をどういうふうに入れて来ようか、物を入れて来ようという場合におきましても、占領下でございましたから、日本側としては実ははつきりした帳簿がわからないわけなんです。それから私どもの、これは私一個の意見としてお聞取り願いたいと思いますが、アメリカ側のほうにもその当時の責任者は司令部であるというふうに私どもは考えなければならんと思うのでありますが、司令部の帳簿とそれから送り出したほうの本国の本省のほうの帳簿その他の資料とは必ずしもきつちり符合してない点もあるやに私は見受けるのでありまして、先ず第一に松永さんの御指摘の通り私は政治的に非常にこれは問題だと思う。それから経済的な問題としてもまだ賠償の問題も片付かない。それから今度は内容に入つて若し返すとしてもこれは円で返すのか外貨で返すのか、その方法も十分検討に値するものである。それから更に元本の額というものの我々の納得の行くような計算の相互の交換がなければならない。そうしてそのうちで返すといたしましても、どういう条件をとるかということについて更に慎重に検討がされなければならない。非常にこれは大きな問題だと私は考えるのでありまして、今松永さんのおつしやつたことは私は御尤もだと思います。それから数字的なものにつきましては早速お答えをいたすなり、或いは御要求によりまして資料を差上げることにいたしたいと思います。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 もう一点伺いたいのですが、大体答弁がありましたから重ねて繰返す必要はないのですが、更にこれを強調するために申上げておきたいと思います。  援助は決して日本の利益のためばかりではない。ダレスの言葉は或いはアメリカ内部の対内政策の言葉としてそういう発言をしたとも受取れるのですが、アメリカにとつても非常な利益があるところだ、これが先ず勘定に入る、入れなくちやならない。更にそれだからと言つて、その結果として更に何らかの義務を日本が背負うようなことになつたのでは重大であるという点を力説しておく次第であります。何かの機会に外務大臣、大蔵大臣にお伝え下さい。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) 御意見のほどは早速伝えます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 米国対日援助物資等処理特別会計は前々回ですか、一応特別会計を廃止するという案も出たわけですが、これで十三億三千余万円というものを一般会計に繰入れて、あと処理物資でどのくらい残つて、いつ頃清算がつくお見込みですか。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) それではまだこの表をお配りしていなかつたようで甚だ恐縮ですが、取りあえず口頭で申上げます。二十九年度へ繰越される見込を申上げれば一番よいかと思いますが、第一は在庫の物資でございます。マニラ麻が千二百五十一万一千円、その他が三百万円、合計いたしまして千五百五十一万一千円、それから第二は未収金でございますが、その一つは鉱工品公団の関係の物資に関する未収金でございまして、一億七千四十万円、繊維公団関係物資で一億一千八百七十万四千円、その他の未収金が一億三千二十四万七千円、未収金の計が四億一千九百三十五万一千円、在庫物資の評価と未収金の計を合計いたしまして、四億三千四百八十六万二千円でございます。この物資の処分なり未収金の回収なりは、できるだけ促進いたしまして、速かに清算を完了したいという方針でおるわけでございます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 もう一点今の特別会計の担当はですね、この特別会計の担当は通産省なんで、この前はいろいろ廃止したのちの事務処理の問題でなかなかデリケートなものがあつて、少し説明員のほうも困られたような点もあつたようですが、今どのくらいの人間でやつておつて、行政整理の際にはどういうふうになるのか、甚だ細かい立入つたことだけれども、こういう点から整理して行つたらという点ですがね。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) それでは一つ事務当局から……。

若江幾造通商産業省企業局援助物資課長

○説明員(若江幾造君) 私援助物資課長でございますが、現在この関係を通産省の企業局の援助物資課で一括処理いたしております。定員は、この特別会計からの定員は本年度から切られまして、一般会計から定員が出ております。現在十四名でございます。これだけでは到底この事務の処理ができませんので、臨時事務補佐員といたしまして現在ほかに二十名ほど使つておるのであります。合計三十四名ほどの人間で動いておる次第であります。なお今年三月末を以てこの特別会計が廃止になる予定でございますが、それ以後のものにつきましては、まだはつきりきまつておりません。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 三月末で廃止ときまつてやつておるということなんですね。次の通常国会のときに廃止に関する法律案が出るのでしようが、未収金なんかどうですか、いつでも聞いておることですけれども、だんだん回収して行つて、大体ここに今政務次官から述べられた程度のものは確実に回収可能ですか、可能の見込ですか。

若江幾造通商産業省企業局援助物資課長

○説明員(若江幾造君) 未収金につきましては、私どもが昭和二十五年に貿易公団から引継ぎましたときに四十一億円余りあつたわけでございます。それを今日まで鋭意回収に努めまして、ざつとその間に三億ほどになつたわけでございまして、あとに残つておりますものにつきましては、非常に回収困難なものばかりが残つたという次第でございます。これは全額回収はかなりむずかしいと思つております。なお通産省の企業局内に貿易公団関係の負債関係の回収を図つております整理課という課がございますので、多分来年度はその課と一緒になつてこういつた未収金の処理をして行くという運びになると思います。

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) 速記をとめて下さい。    〔速記中止〕

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) 速記をつけて下さい。  次に、食糧管理特別会計の昭和二十八年産米穀に係る供出完遂奨励金の支払財源の一部に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案を議題といたしまして、質疑を行います。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 議事進行の上からお願いしたいのですけれども、食糧管理特別会計の内容を一つこの法案に関連してお話願いたいと思います。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) 食糧管理特別会計の内容につきましては、食糧庁から御説明申上げたほうが適当かと思いますが、如何いたしますか。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 そのほうが結構です。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 大体食糧管理特別会計の内容と申しますか、二十八会計年度におきまして、予定総額と申しますかがどういうふうになつておるかということを大体お話申上げたいと存じますが、全体の事務費といたしまして、これは補正予算書にあるのでございますが、補正予算書におきます計上されておる金額は、一応普通の会社等の損益計算書等といささか趣きを異にいたしまして、一応純計と申しますか、損なら損、益なら益の全部の費目を挙げておりませんで、一応それぞれの項目ごとに損益を差引きました残つた純損、或いは純利益という形で載つておるわけでございますが…。

森下政一日本社会党(第二控室・右)

○森下政一君 あなたが見ておるのは何を見ておるの……、予算書。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 予算書のほうの特別会計の予定損益計算書を見ております。それは説明書のほうの十ページにございます。内容的には大体、内容的にと申しますか、見る面が違いますか、予算説明書のほうで申上げましようか。説明書のほうで申上げますと、説明書の十ページにございますが、歳入関係といたしまして、当初予算におきましては、食糧の売払代金が四千四十億八千二百万円あつたわけでございますが、この今回提出いたしました補正予算におきましては、米の売払代金が一月以降引上げられる関係上二百八十四億四千六百万円の増加となつております。それから農産物等売払代金として百二十六億九千七百万円当初計上いたしておりましたが、農産物資といたしましては、澱粉、菜種でございますが、これは現在の政府の持つております澱粉、菜種……、菜種は持つておりません。澱粉、切干でございますが、これは市価の状況、需要等から見まして、当初予定しておりました通りには売却ができない見込でありまして、売却数量は減を見込んで十二億六千四百万円だけ売却が減るだろうということで、それだけ減額補正をいたしております。一般会計から三百二十一億四千九百万円受入れることになつておりますが、これは学校給食の関係と、それから輸入補給金の関係でございます。輸入補給金につきましては、今年の凶作等に基きまして、相当輸入量を殖やすという計画を持つております。国際的に食糧の供給量は潤沢になりましたために、米、麦共に相当価格が下落しておりましたために、補給金の関係におきましては増加をしないで済むということになつております。あとは食糧証券及び借入金の収入として千七百八十四億あるわけでありますが、これは会計を運転いたします資金として必要な分がここに計上されているのでありますが、これも食糧の買上代金が増加したことによりまして百六十六億の増加額を計上いたしております。その他雑収入等含めまして歳入全体といたしまして六千二百七十九億という規模になつております。  歳出はこれに見合いまして、事務費、管理費、それから食糧の買入費等からなつておりますが、これらも当面の価格改訂等によりましたものをここに載せているわけであります。会計の規模としてはこういう形になつておりますが、御承知の通りこの新らしい産米の価格改訂に伴いまして、食糧会計は二十八年の当初におきましては三百四億なにがしかの繰越益を持つていたわけでありますが、本年度は米穀の価格改訂に伴いますそのコスト全部を消費者価格に転嫁することをいたしませんでしたために、その関係の損失が約二百九十四億生じているわけであります。  予算書におきましては、本年度損失として三百九十四億という金額が上げてありますが、これは予備金として百億が加つているからでありまして、この予備費は百億必ずしも全部使うという予定はないわけでありまして、ただ一応予備費として百億ありますために本年度の損失が三百九十四億ということになつております。実際本会計年度中に生じます見込みの損失は約二百九十四億ということに相成つております。大体本年度の食糧関係の規模並びに今回の米価改訂等によりまして食糧特別会計の内容に最も大きな変化のありました点について御説明申上げたわけでございます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 この予算の説明書によりますと、「二十八年度末利益は、予備費を使用しないとしても十億円に減少する見込である。」こう書いてあるわけですがね、それは今のお話の前年度の繰越益三百四億から二百九十四億を差引いたのが十億だとこういうことになるのですね。    〔委員長退席、理事森下政一君委員長席に着く〕

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) おつしやる通りでございます。三百四億から二百九十四億を引いたものでございます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 予定損益計算書では予備費というものを常に考慮に加えているのですかね、こういう経理の方法を今までとつておりますかね。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 一応何と申しますか、経費として使われる予定と申しますか、確定的な予定はないにしても、一応使われるということにいたしまして、一応損失の中に計上しておる次第でございます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 この食糧価格調整補給金ですが、これがまあ変動がないが、輸入単価が非常に下つたからこそ数量はうんと殖やせるけれども、結局当初予算額とちつとも変りはない、如何にもそのぴしやつとなつているので、これはまあ逆算をしてこういう計算をしたのじやないか。その輸入数量が当初よりも約四十万トン殖えておるのですが、こううまく行きますかね、計算上。机上計算だけで如何にも逆算のにおいがふんぷんたるものがある。単価が果してその通りで行くのか、数量がこういうふうにちやんと買付けができるのか。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 逆算的なにおいがするということでございますが、実際はこの一年間、当初予算が成立いたします当時に計上いたしました金額と比較いたしますと、年度の後半におきまして非常に米麦とも安くなつておるわけであります。最も極端な例といたしましては、当初予算におきましては小麦におきましては相当の補給金を予定しておつたわけでありますが、小麦の場合には逆に非常に値段が下りまして、補給金が不用になつたばかりでなしに、逆に輸入小麦による買却利益とでも申上げられるものが出ているようなわけであります。勿論時期によりまして、又輸入食糧の仕向け国によりまして価格はいろいろ差がございますけれども、大体通観いたしまして、平均的な数字を出しまして計算いたしました結果が、これは殆んど偶然にも当初の金額に一致して来た、こういうことでございます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 甚だ偶然にしてはちよつと合い過ぎているので、まあそれは多少は余裕があつたつていいのでしようけれども、一体需要計画はいろいろ新聞等にも出ておりますが、この予算に合せた需給計画表というものがあるだろうと思いますが、そこで一応話してもらつて、あと資料をもらいたいと思います。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 非常に細かい数字になりますので、あとで印刷してお手許に配付いたすことにいたしまして、大体の二十九米穀年度の需給計画を申上げますと、二十八年十一月一日に、二十九米穀年度の年初において前年度から持越して参りました米の数量が九百八十三万九千石ということになつております。そのうち内地米は八百九万六千石、輸入食糧の残が百七十四万二千石という数字になつております。そうして二十九米穀年度、昭和二十八年十一月から二十九年の十月三十一日までの間におきまする内地米の買入数量といたしましては約二千百万石、輸入食糧といたしましては千百三十万石ということになつております。これはトンに直しますと、百六十九万六千トン、精米換算して百二十万トンという数字であります。合せまして買入及び輸入数量が三千二百三十五万石ほどになります。概数で申上げておりますが、三千二百三十五万石。そうしますと、この年度中における計が四千二百十八万石ということになります。これに対しまして需要として考えられまずのは主食用でございますが、これが三千二百五十五万石でございます。これは昨年の実績を基礎といたしまして、二十九年度中に予想せられる需要増の面並びに需要減の面を合せて見まして算出したものでございます。需要の増として考えられますものにつきましては、人口増による増、それから農家が非常に今年不作でありましたために、転落農家の数が増加いたしております。それの農家に対する配給用の増というものが考えられます。更にもう一つの要素といたしましては、昨年度におきましては外米の配給いたします配給辞退というものが相当多かつたのでございますが、明年度は食糧事情全般が相当窮屈になつて参りましたために、又闇米等の価格の高騰もありまして、    〔理事森下政一君退席、委員長着席〕  外米辞退の数量は或る程度減つて来るのではないか。言い換えて見ますと、外米に対する需要量の増が現われて来るのではないかということを増の要素として考えておりますし、減の要素といたしましては、従来米の生産県であり、他の県に搬出をしておりました県におきまする米の食率というものは、消費県よりも多く食べておるわけであります。消費県が米を一月の中に十五日分食べているのに対しまして、生産県におきましては二十日乃至十八日食べておつたわけでありますが、今年は生産が落ちましたために、自県産の米だけで自県の消費を全部賄うことができないで、他県から入れなければならない県が相当数出て参りました。そういう県につきましては、これは一般消費県と同じような割合で米を食べて行くということになりまして、そのためにこういう面におきまする需要の減少要素がここに含まれて来ております。もう一つは餅米の配給といたしまして従来三日分特配しておつたわけでありますが、来年度はこの正月の餅米の配給は一日分だけ特配、あと二日分は月の計画的な配給日数の中に繰入れて行くということにいたしましたために、そこに若干の節減が出て参ります。それらを加減いたしました結果、昭和二十九米穀年度における主食の需要量を三千二百五十五万石というふうに見ております。  加工用につきましては、これはまだ問題が、一番大きな問題として酒造米を幾らにするかという問題がまだ実は残つております。大蔵当局と完全な数字上の了解点に達しておりませんで、今の供出の状況、或いは輸入の状況等を見まして、又お酒の醸造率と睨み合せまして、なおもう少し先に行つてはつきり供給量の見極めがついた上で決定しようという現在はそういう段階で、最終的に決定はいたしておりませんが、一応農林省の試案といたしましては、加工用といたしまして全部で百五十八万石という数量を計画しております。酒米につきましては、一昨年の酒米に対する供給量の六十万石というペースで一応農林省の試案はできております。結局需要量といたしましては三千四百五十二万石ということになつております。あとが持越しとして七百六十六万三千石の持越しをする、こういうことになつております。今年の年度当初における持越量と比較いたしまして、本米穀年度の持越量は二百万石くらい切つているわけであります。消極的な供給量としてその二百数十万石が現われて来た、こういうことになつているわけであります。  只今二十九米穀年度の需給の大要を御説明申上げましたが、これはもう一度繰返して申しますが、いろいろ関係当局、特に酒造米等の関係におきましては、大蔵省との最終的な了解点に達した上の計画でありませんので、一応現在におきます供給見通しに伴いまして、需要量はこのくらいで行きたいという農林省といいますか、食糧庁の考え方というふうにお聞取り願いたいのであります。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 それはあとで資料として出してもらうとして、なお今のは米穀年度での話でありますが、会計年度によつて、この二十八年度即ち二十八年三月三十一日現在の食管における手持食糧の数量と、それからこの予算で以て来年の三月三十一日現在における手持食糧の数量見込ですね、これは一体どういうふうになるのか。それからちよつと先ほどの質問で念を押しておきますが、予備費の百億を使わなければ次年度へ繰越す食管の利益というか剰余金というものは百十億になると了解していいのですね、予備費の百億を使わんとすれば……。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 最初に利益の繰越しを申上げますと、百十億でありませんで、十億というふうにお考え願いたいと思います。百億の予備費を使いますれば、それだけ逆に穴があいて来るというふうになります。  それから会計年度末におきます政府手持ち数量が幾らになるか、二十八会計年度の末と二十九会計年度の末の両者でございますが、二十九年度末の持越数量につきましては、現在作業中の段階でございまして、まだ二十九会計年度末の数字は……。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 二十九年度じやないですよ。二十八年度の……。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 二十八年度の末の数字のほうを申上げますが、末におきましては、今まで石で申上げまして、トンで申上げて恐縮なんですが、二百三十八万四千トンというふうに想定いたしております。十五トンが百石でございます。  二十七年の三月末日現在といたしましては二百三十八万四千トン……。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 同じ数字だな。二十八年三月三十一日現在と二十九年三月三十一日の見込みですよ。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 最初のほうを間違いました。二十七年の三月末日現在の数字が……。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 二十七年じやないでしよう。二十八年三月末日だな。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 二十八年度三月末日のほうは二百九万八千トンです。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 そうすると、二十八年度末は二百三十二万四千トンで、むしろものの面においてはざつと三十万トン繰越高が殖えると、こう了解していいですね。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) もう一度申上げますが、二十七会計年度末におきましては二百三十二万四千トン……。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 そうじやないじやないか。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 或いは間違つておりましたかも知れませんが、二十八会計年度末におきまして二百九万八千トン……。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 あべこべじやないか。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 間違つて申上げたかも知れませんが、逆でございます。二十七会計年度末のほうが本会計年度末よりも約三十万トン多く持越しておる、こういうふうになります。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 そうすると、どうもあやふやだから、あとではつきり資料で食糧別に、それから時価を加味しない食管の買入原価で評価して出して下さい。一体どの程度資産を食い潰すのかということがわからないから……。二十七会計年度末の手持食糧の品種別、数量とですよ。それから食管の買入原価によるその見積額ですね。それから二十八年度は見込みになるのですけれども、同様のもの……。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 今の資料の御要求は、二十七会計年度末並びに二十八会計年度末における政府手持食糧の各品種別の数量と、それからそれを買入原価で評価した金額、こういうことでしようか。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 ええ、そうです。  先ほどの予備費を使うとそれだけ損失が殖えると、こういうことですね。損益計算書で行くと、本年度損失金としては三百九十四億と百億加えて本年度損失金がこうなる、どうもその利益処分という点がはつきりしないから、まあ愚問になるかも知れないですけれども、前年度からの繰越利益というものが三百四億ある。そうすると、それを使つてしまつて差引九十億の赤字を繰越す、若し百億を使つてしまうとすれば。そういうことですかね。その資金繰りは一体どうするのかな。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 只今のところ百億の予備金全体を使用するという計画はありませんで、一応百億を使わないという計画の下に資金繰りの計算を立てておりまして、その下におきまして糧券の発行を予定しておりますし、又それに基きまして総体のピークにおきます発行限というものをきめております。一応そういうことになつております。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 そうすると、この予定貸借対照表の受入運転資金百億ですね、これは今の予備費を使うとすれば、この受入運転資金の百億が要るのであつて、若しお話のように予備費を使わないということであれば、この受入運転資金が消えるのですか。食糧証券発行高の残が減るのですか。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 食糧証券発行高が減るというふうにお考えになつて結構であります。この受入運転資金と申しますのは、過年度におきましては、いわゆるインウエントリー、ファイナンスとして受入れた資金がそのときの法律の規定によりまして、将来会計上資金運用の余裕ができた場合には一般会計に繰戻すという定めがありますために、これははつきり別にここに計上してあるわけであります。そういう意味合いの受入運転資金百億という数字であります。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 今の小林さんの質問されたことで心配されておるところは、恐らくまあ来年はどうして資金繰りをやつて行くかという点だろうと思うのですが、今食糧証券の話がありましたが、大体のまあ見込みみたいなものがあつたらお話して頂きたいと思います。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 今二十九年度予算の編成につきましていろいろ数字を立てておりますが、結局来年度、二十九米穀年度におきます需給の問題、輸入食糧の問題等から見合せて決定して来るわけでございます。なお又今後価格をどうするかということも一番大きな要素となつて来ると思いますが、一応当面の問題といたしましては、価格問題は触れないで需給の上から今試算をやつておるわけでございます。日ならずしてできようかと思いますが、今まだ最終的には二十九会計年度におきます資金繰りの状態等は検討中で、数字的にはまだお示しするまでに作業が進んでおらないのでございます。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 抽象的には二十九年度は二十八年度より非常に円滑を欠くということだけは断定できますね。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 結局何と申しますか、繰越益があつたかなかつたかということは、勿論資金繰りの面について多少の影響はありますが、繰越益というものは現金の形でありませんで、物の形であるわけでありますから、実は資金繰りの問題というよりも食管会計の負担能力として生産者米価をきめ、或いは消費者米価をきめます際に、どれほど食管自身がそのうちの何がしかを吸収して行くか、価格決定の場合に一つの大きな要素として浮び上つて参りますけれども、資金繰りの点につきましては又別の観点から検討しなければならないと思つております。この含み益と申しますか、含み資産と申しますかを食つぶしたために、資金繰りが本年よりも明年に全然そのために影響がなかつたということは申上げにくいかと思いますが、資金繰りの問題と、米価を如何にきめるかの問題とはやや違つた要素ではないかというふうに考えるのであります。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 それはまあそうでしようが、形式的にはそうであつても、実質的には消費者米価と非常に関係があると、こう見ていいわけでしよう。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 実質的には非常に関係がある、こういうふうに考えます。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 別のことをお尋ねしたいのですが、今度外米を輸入するのにビルマ米が安い、だからビルマ米の輸入に骨折つておると聞いたのですが、朝鮮米はどうなんでしよう。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 朝鮮米については、大分前から今年は朝鮮が豊作である、輸出余力があるということは聞いおりますが、いろいろの事情の関係でまだはつきり輸入計画として挙げ得るまでに話が進んでおりません。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 朝鮮米のほうがビルマ米よりか、品質にもよるでしようが、値嵩になつて行くのじやないでしようか。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 実は朝鮮米につきましては、金額、数量という具体的なところに入つてまでの話が進んでおりませんので、非常に高いというような話は聞いておりますが、その一面品質も日本の米に近いので高くてもいいのじやないかというようなことも考えられますが、只今申上げましたように幾ら輸入できるか、又幾らで輸入できるかというところまで、それほどまでに具体的な話にはなつておりません。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 愛知政務次官にお尋ねしたいのですが、今私お尋ねしたことは、ビルマ米が安くなつたから非常に輸入がしやすくなつた、併し朝鮮米を輸入するつもりはないのかどうかという質問をしましたところが、未だそういつたことは具体的に現れていない、数量、金額については現れていないと、こういうお話でした。ところが吉田総理が朝鮮米を十万石とか十万トンとか輸入したらいいじやないかといつた発言をした。まあこれは新聞に出ていたことだから、新聞のことは知らんと言つてお答えになれば別ですけれども、一体それはどういうことか、これ又非常に政治的な問題ですけれども、なぜそういう発言が出て来たか、又未だにそれが停頓しておるという理由はどこにあるか、御承知ならばお答え願いたい。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) 私どももできれば朝鮮米の輸入をいたしたいし、すべきだと思うのでありますが、その話合いというものがどういう程度に具体化されておるか、或いは如何なる障害があるのか、その点は誠に申訳ございませんが、私つまびらかにいたしておりませんので、他の政府委員からお答えすることにして頂きたいと思います。

青柳秀夫自由党

○青柳秀夫君 私はこの特別会計ですね、これは自前で行くのが原則ではないかと思うのでありますし、止むを得ない場合は一般会計から繰入れるということも必要だと思いますが、今度もいろいろな事情で殖えおります。この点につきましては、政務次官どんなふうにお考えになつておりますか、殖えてもかまわん、或いは或る一定の限度で抑えて自前でやつて行く、いずれですか、お伺いしたいと思います。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) その点は食糧政策上も或いは米価政策上も非常に重大な点だと思うのでありまして、私はこの段階でこういうことを申上げますと問題を起すかも知れませんが、我我といたしましては、できるならいわゆる米の統制撤廃をやりたい。そうすれば今の御指摘のような問題も抜本的に解決の方向に向うのではないかと、こう考えております。併しながら現実の問題としては、やはり食糧管理特別会計を通じていろいろの操作をいたさなければなりませんが、我々といたしましては、勿論これは自前で行きたいのでございます。一般会計からの繰入れということはできればやりたくないわけでございます。併し再々御議論が出た点だと思いますけれども、いわゆるコスト主義のみを貫徹して参りますれば、十キロ八百九十四円というような消費者米価になるというような事態の下におきましては、これも相当の調整をしなければならん。どうしても食管会計への繰入れの問題ということがそういう観点から出て来るのでございまして、私は一番の理想論は撤廃をいたしたい。又そこに至らないまでにおきましても、今御指摘の通り、できるだけ自前で行けるようにいたして、一般会計からの繰入れは将来やらないようにして参りたい、こういうふうに考えております。

土田國太郎緑風会

○土田國太郎君 食管のことで総務部長にお聞きしたいと思いますが、昨年度、つまり二十八年の総供出高ですな。それと本年の全部将来を加えてのお見込みですが、これは客観が入りましようが、それと現在までどの程度本年のいわゆる量があつたか。それから工業米をさつきあなたは百五十八万石ですか、本年の工業米を……、その石数とその内訳を一つ御説明願いたいと思いますが。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 供出実績でございますが、昨年産米、昭和二十七年産米は最終集まりました数字が約二千八百九万石ということになつております。本年は一応需給の基礎といたしまして二千百万石集めたい。こう考えておるのであります。一番代表的な新しい数字を持つて参りませんのでありますが、大体現在の各事務所ごとにアンバランスがございますが、私どもに到着した数字を合せますと、現在の供出義務割当数量千四百十万石を目下超えた程度の数字が現在まで集つております。  それから先ほどの加工原料用としての数字でありますが、全体が百五十八万四千石、そのうち酒用として六十万石、あとは種々の加工用の原料ということになつております。

土田國太郎緑風会

○土田國太郎君 本年は昨年から比較いたしますと、約七百万石の超過買入不足のようなお見込のようですが、これはああいう冷害等の関係ということにもなりましようが、我々が地方に出て見ますと、実際に米が集つてうずうずしておるのですが、ああいうものを何とかして政府は買上げる方法はお考えになつておらんのですか。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) 米の集荷につきましては、いろいろ今年は実際上数字よりもたくさんあるのじやないかということが言われておるのですが、勿論政府といたしましては、たくさんのお米を集め、正規なルートに乗せたいということで、いろいろな手を考えておるわけであります。農家に対して米をできるだけ食べるのを節約するようにというので、麦を出しましてその代りに米を出してもらう。或いは餌を安い価格で配給してそれの代りに米を出してもらう。或いは集荷に当ります農業協同組合、或いはその他の集荷の業者の活動意欲を刺激いたしますような方法も考えて参りたい。いろいろ考え得まする限りの手を打ちまして集荷をできるだけたくさんやつて行きたい。闇に流れる数量を極度に少く食いとめたいという努力は続けておるのであります。更に集荷方法につきまして新たに考えなくちやならない点もまだ残つておろうと考えておりまして、今いろいろ案を考えておるわけであります。日ならずして案ができ上つて、いよいよ供出の推進態勢と申しますか、強化するというような案も間もなくでき上るのではないかと、こう考えております。

土田國太郎緑風会

○土田國太郎君 先ほどのこの加工原料米のうちの清酒用六十万石が一昨年の六十万石を根拠に置くというような御説明であつたのですが、それはどういうわけで一昨年の六十万石をお用いになつたか、根拠を御説明願いたいと思います。

新澤寧食糧庁総務部長

○説明員(新澤寧君) まあ根拠と申しますれば、今年の供給可能量、それからどうしても削ることのできない主食用が先ず別になつて来るわけであります。それはできるだけ持越量を操作のでき得る限り減らすというようなことをやりましても、どうしてもやはりそこにおいて前年度よりも比較的手の触れやすい面と言つては語弊があるかも知れませんが、どうしても節減を願わなくちやならんということでこういう数字が出ているわけでございます。

土田國太郎緑風会

○土田國太郎君 今の説明は抽象的でさつぱり了解できないのだが、数字的に一昨年と本年と目安から合致しておる点があるのですか。今のような抽象的なお話でなくですな、そこへ持つて行つた理由ですね。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) お答え申上げます。酒米の問題につきましては、これは現在は大蔵当局とも協議中でございまして、我々としても最終決定をいたしておりません。併しながら我々需給計画を立てる場合に何を目安にしたかという、こういうことでございますが、その点につきましては、大体本年度と申しますか、二十七年産米の場合におきまして、九十四万石、それからその前年が七十四万石、その前年が六十万石と、こういうふうなことになつております。これは酒自体の需要その他の関係はこれは大蔵省でやつて頂いておりますが、我々供給力のほうから考えますると、内地米といたしましては、二十六年が五千六百万石というふうな生産で、まあ生産の一番低いときの状態でございます。でまあ本年度の生産が五千三百四十数万石という形になつておりまするので、生産状態から見合いまして、その程度にして頂けないものだろうかという目安を立てたわけでございます。

土田國太郎緑風会

○土田國太郎君 愛知さんに、幸い大蔵政務次官の御存じのことですから、あとでお伺いいたしますが、御承知のように酒の売行きというものは、本年はまだ三、四十万石も足りない、昨年は九十万石使つてそれでもまだ三、四十万石足りないというような状況で、そこに持つて来て、又六十万石というような微弱なものが、一応決定でないというのですからこれは止むを得ませんが、一応目安に立てられたというような御説明があつたのですが、まあ私が皆さんに申上げるのは釈迦に説法であつて、十万石米を減ずれば実際には密造の米は三十万石も殖えて行くのでありますから、帳簿上の問題ではなく、実際問題として私は食管も大蔵省もお考えを願いたいと思います。米が一石で税金が間接税で七万五千円、それから所得税、地方税で五千円、米一石八万円の税金を稼いでおるということをよく一つお考え願つて、それにこの密造の問題が絡んだりすると、帖面上十万石を食管がお減しになれば、裏のほうで三十万石密造に流れるということは現実の問題でありまして、具体的に私が申上げるまでもないのでありますが、そういう点大蔵省はどういう裁きをつけて頂けますが、まだ決定的でないというのでありますから止むを得ませんが、一つお気持を御説明願いたいと思います。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) 実は率直に申しまして、いまのこの前谷長官、隣りに坐つておるのでありますが、まだ最後の農林省との打合せができておらないわけでございます。それで気持として申上げますならば、昨年度九十四万石、その前年が七十四万石、更にその前年が六十万石、こういうような足どりを示しておりますように、その間も農林省からも非常な御協力を得ておるわけでございますから、この足どりの示して参つておりまするように、まあ私どもとしては実は税収の関係もございますから、できるだけこれは余り削りたくないというのが偽らざる私たちの気持でございます。只今だんだん御指摘の密造の関係その他も、我々のほうといたしましては誠に只今の御意見御尤もと思うのであります。今年はなかなか米のほうもむずかしい状況にあるやにも思われますので、なおその御意見の点も十分取入れまして、一つ食糧庁長官にも十分御協力を願いたいと思つております。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 昨年愛知さんに質問したときに、余裕綽々というお言葉があつたのですが、そのときどうかという疑問付きの御質問をいたしたのでありますが、今にきつと食糧政策が問題になる、いいときばかりではない。悪いときもあるんだという、こういう言葉を誰も言つておつたのです。ところが、ここへ来てあとへ戻るというようなことは農林省の食糧政策が誤まつておつたと、農林省がいや応なしに出させられたと言えばそれつきり。大蔵省の考え方が間違つていたということを率直に一つあなたここで白状してもらいたい。もう少し慎重に食糧政策というものはとにかく食うための、本当に食うためのものなんだから、一言あなたから……。

愛知揆一自由党大蔵政務次官

○政府委員(愛知揆一君) どうもその点は私も兜を脱ぐわけでございまして、只今松永さんがおつしやつた通り、昨年度におきましては自信を以て申上げたつもりでありましたが、その後凶作その他いろいろな関係で、誠にこれは遺憾ながら本当にその通りだと思います。

森下政一日本社会党(第二控室・右)

○森下政一君 どうも供出完遂奨励金というようなものは、義務供出を終つたものも終らんものも……要するに義務供出をしたものについては大体出すと、たしかそうだと思いますが、そうですね。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) お答え申上げますが、昨年度におきましては、供出奨励金は町村が完遂いたしました場合におきまして、その町村内の完遂した農家に対して支払うということにしておつたわけでございますが、本年度はいろいろ御意見もありましたし、又地方当局者でございまする県知事等の意見も聞きまして、やはり供出を促進するための方法として、知事が指定した時期におきまして、義務供出の分について供出完遂、或いは完遂しないにかかわらず渡すという考え方でございます。

森下政一日本社会党(第二控室・右)

○森下政一君 それから超過供出の分はどうなるのですか。これは当然もらうわけですね。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) これは昨年度からも義務供出だけでございましたが、先般の国会におきまして改正予算が修正されましたときにも、義務供出分二千五百五十万石に対して八百円で二百四億と予定されておつた。それも義務供出が減りましたために予算額が減つたわけですが、我々としましては、義務供出分に対してこれが与えられているものであるというふうに考えておりまして、今後取入れの量におきましても、食糧管理法第三条第一項によるところの政府の定めた数量のものに対して支払うようにということになつております。

森下政一日本社会党(第二控室・右)

○森下政一君 そうすると、超過供出分については払わないのですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) そうです。

森下政一日本社会党(第二控室・右)

○森下政一君 それから今度消費者米価が来年の一月から上るということですが、来年の四月以降も同じ値段ですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 一応我々といたしましては、一月一日から消費者価格の改訂をいたして、これを続けて参るということでございますが、将来の問題につきましては、更に二十九年度の予算等におきまして、大蔵当局とも協議しなければならないという建前になつております。

森下政一日本社会党(第二控室・右)

○森下政一君 そうしますと、今のところ確実なことは、来年の一月から三月までが七百六十五円ですか……ということになつているが、四月以降は大蔵当局とも話合いをしなければならんし、どうなるかわからんということですか。ただあなたがたの気持としては同じ価格を続けて行きたいが、厳密に言えばこれははつきりわかつていない、こう解釈していいわけですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 大体さようでございます。と申しますのは、本年度におきまする米によりまする損失が、先ほど説明いたしたかと思いますが、二十八年度産米におきましては二百十五億、更に二十七年産米及びその他による損失が七十九億で、本年度中における損失は合計二百九十四億となつております。これは二十八年度産米についてのものは全部含まれているわけでございます。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 ちよつと事務的なことになるのですが、三百億の輸入食糧補給金の受入れはどういうふうになつているのですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) お答え申上げます。この受入れは、形といたしましては或る時期に区別いたしまして、そうして到着いたしました具体的な価格に対しまして、外米の配給価格はきまつております。それから逆算いたしまして国内の基準価格、つまり基準集荷価格というものがございます、その基準集荷価格と現実に到着いたしました集荷価格との差が支払われることになつているのであります。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 そうすると、先ほどあなたの見える前に私は言つたんですが、今度の補正予算による外米の輸入数量というものは、どうも調整補給金から逆算したと思う。それに符節を合すごとく、食糧買入費等については繰越明許費に入れてあつて、本年度内に使い切れなければ翌年度においてやつてもいいと、こういうことになる。ということになると、若し年度内にこの予算書に見積られた通りの外米その他の外国食糧が入らなかつたという場合においてはどういうことになりますか。補給金は三百億は一般会計から繰入れなくてもいいんですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) お答え申上げます。一応外米の輸入につきましては、我々としましても、買付時期及び配給時期等を考えまして、予定を立てているわけでございますが、現実にはそこにズレがあるということは、これは予想されるわけでございます。その場合におきましては繰越明許で以てそれから翌年度の四月なら四月に到着しました場合は支払うという形になつております。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 今の価格調整補給金のことですが、補給金を翌年度に使つてもいいということは書いていないが、補給金は三百億は年度内に出さなくてもいいということになるのですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 御承知のように、一定の期間まで繰越明許を認めらえておるわけであります。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 先ほど愛知さんにお尋ねした朝鮮米のことですが、長官がおみえになつたから伺うのですが、朝鮮米はどうされるのですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 朝鮮米につきまして事情を申上げたいと思います。朝鮮米は御承知のように今年は相当豊作でございます。そうして朝鮮米の朝鮮内部におきまする集荷の組織といたしましては、政府が肥料との交換によつて交換的に収買する場合と、それから地代と申しますか、水利費、そういういろいろな地代と称するような形で収買する場合と二通りでございます。これを一つの団体をしてやらせておるようでございます。現在朝鮮政府の見込といたしましては、これも私直接ではございませんが、間接的に調査いたしましたところでは、大体四百万石程度のものを集めたいという希望のようでございます。その集められたものは、朝鮮のいわゆる軍、つまり朝鮮の軍人に一定量を配給しております。そのほかに朝鮮政府の使用人に対しましても或る程度の現物給与という形でやつておるわけでありますが、その計算から行きますると、百万石近くのものが余るような計算にはなるわけでございます。併し現状のところ、その四百万石の集荷についてまだ十分な手が打たれておりませんし、一つの目標でございまして、四百万石集まるかどうかというふうな問題があるわけであります。  それからもう一つの点は、非常に価格が高いことを朝鮮政府としては言つておるようでございますが、そういう事情、朝鮮の集荷とか、或いは又その価格等の事情から考えまして、我々といたしましては、現在輸入計画を持つておりまするものの中には朝鮮米というものは別個にいたしておるわけでございます。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 ところが吉田総理が朝鮮米を買つたらいいじやないかというような言葉があつたようですが、それは高くたつていいから買つてやれということだつたのでしようか、又買えるから買つたらいいじやないかということですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 総理の御趣旨は直接私拝聴いたしておりませんが、リーズナブルな価格において買つてはどうだろうか、つまり今年の朝鮮の作柄が非常にいいということを前提とされ、又そういうことで輸出の可能性があるだろう、こういうようなお心持からじやないだろうかと考えておるわけでございます。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 ビルマ米と朝鮮米の価格の比較ですけれども、どんなものですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 外米につきましては大体二通りございまして、ビルマ、タイという普通の外米でございますが、南方米で長い米、これは大体百七十ドル程度でございます。加州米でございますとか、或いは台湾米の場合におきましては、大体二百二十ドル程度が現在の価格のように承知いたしておるわけでございます。これはまあ品質上の関係がございまして、そういう形になつておるわけでございます。配給の場合におきましては、普通外米の場合におきましては、内地米の価格と一五%の差がございまするが、日本米に類似しておる加州米でございますとか、台湾米につきましては、内地米と同様の価格で売却をいたしておるわけでございます。朝鮮米の価格はまだ正式な取引がございませんのでわかりませんが、相当高いようなことに話を聞いておるわけでございます。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 ビルマ米については非常に内地は安い。ところが輸出の場合には実際上どうか知りませんが、二・三倍ぐらい……。それでビルマ・においては外米の輸出はまあ政府の収入になるからビルマは非常に強いのだ、こういうふうに聞いておるわけです。その後日本とビルマとの間にいろいろの取極めがあるとか何とかいろいろ記事が出ておつたようでありますが、できるだけ安く買えればいいですけれども、そんなにまで日本が押されなければならない何か事情があるのでしようか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) お答え申上げます。昨年まではビルマ政府としては世界的に米の需給が窮迫いたしておりましたから、政府で決定しまする国別の割当のほかに、いわゆる国際入札と称しまして、一定の予定価格で以て、それよりも相当高い価格で国際入札をする。その国際入札も国別に入札数量をきめておる。日本向きに幾ら、インド向きに幾ら、セイロン向きに幾ら、こういうふうな形にきめておるわけでございます。でございまするから、いわゆる政府間のGG取引以上にその国際入札によるものは相当高い。二三十ドルは高いというのが実態であつたわけであります。本年度におきましては、相当国際的に輸出余力も出、又輸入国の増産によりまする輸入規模が減りました関係上、国際的ないわゆる入札というものがだんだん政府間の協定、つまりGG米の価格に近付いておるようでございます。御指摘のGG米の場合におきましても、ビルマ政府が一方的に売却価格を決定いたしておるわけでございます。これにつきましては、お説のように、相当の財政収入を見ておるじやなかろうかというふうに考えられまするが、詳細なそこのあたりの関係は我々にはわかりかねるわけでございます。殆んど輸出ものといたしましては、政府が一本価格を決定して発表いたしております。これにつきまして、大体明年度からは年間、当初におきましては三十万トン、それ以降におきましては、一二十万トンを下らざる数量ということで契約をいたしまして、本年度におきましては五十ポンド、これはセイロンがビルマとの間におきまして、長期計画で契約をいたした価格と同様でございますが、五十ポンドということで契約をいたすべく話を進めておりまして、ほぼ妥結に至るのではないかということになつております。

松永義雄日本社会党(第二控室・右)

○松永義雄君 来年は来年で又値段をきめるのですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) セイロンの場合におきましては、長期に亘わまして価格をきめておりますが、日本におきましては本年度だけの価格にしまして、明年度は他国よりも高くないというふうな抽象的な形でその都度きめるということにいたしております。

前田久吉緑風会

○前田久吉君 長官に伺いたいのですが、輸入米の値段が高いということは、輸入商が余り多くてべらぼうに競争するために非常に価格が高くなる。それから日本が米を足らないということを早く発表し過ぎて、足元を見られて非常に高くなるというようなことをほうぼうで言つているのですが、そういう事実はあるのですか。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 貿易業者の競争ということは従来ともにいろいろ言われておりまして、昨年から地域的に一定の地域に対する取引の商社を限定いたしたわけでございます。そういう数が多く、競争いたしますると、どうしても日本側の数量が一定でございますので、これはそういう傾向になるのは当然かと思いますが、現実の問題といたしましては、タイにいたしましても、ビルマにいたしましても、価格は政府が殆んどきめておる。ただフリーのマーケットといたしましての、これは非常に少い数量でございますが、南米でございますとか、或いはアメリカ市場がこれは価格統制がございませんから、そういう場合におきましては、そういうふうな業者の競争による値上げということが起り得るのでございます。アメリカ等につきましても、大きな市場に対しましては、業者を限定する措置をとつておるわけでございます。

前田久吉緑風会

○前田久吉君 そういう点で価格を高くしているということはないのですね。

前谷重夫食糧庁長官

○政府委員(前谷重夫君) 従前におきましてはそういう気配があつたのでございまして、そのために商社を指定して限定するという方法をとつたのでございます。

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) 御質疑がなければ、次に漁船再保険特別会計における特殊保険及び給与保険の再保険事業について生じた損失を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案を議題として質疑を行います。ちよつと速記をとめて。    〔速記中止〕

大矢半次郎自由党

○委員長(大矢半次郎君) 速記をつけて下さい。  本日はこれにて散会いたします。    午後五時十五分散会

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