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18回国会衆議院1953/12/07

公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号

発言数
20
登壇者
7
会派数
3
開催日
1953/12/07

会議録

森三樹二日本社会党(左)

○森委員長 それではこれより会議を開きます。  本日は、前会に引続きまして、修学のため寮、寄宿舎等に居住している学生、生徒の住所の認定に関する問題について議事を進めます。  質疑を許します。高瀬伝君。

高瀬傳改進党

○高瀬委員 この前公職選挙法の一部を改正する法律案、特に学生の選挙権の行使の問題について、自治庁の通達を法律によつてこれをいたし、その前提として、選挙制度調査委員会の答申を待つて、すみやかに成規の手続をしてほしいという提案を、本委員会において私はいたしておきましたが、その後の経過を政府当局から伺いたいと思います。

金丸三郎総理府事務官(自治庁選挙部長)

○金丸説明員 すでに数回総会を開きまして、いろいろ各委員から御意見が出ましたので、先週起算委員会に付託を受けております。先週の土曜日に起草委員会が開かれましたけれども、当日案文にまで至りませんでした。明日午後一時から開きまして、そこで答申案の原案が作成される予定でございます。私どもの予測では、明日日には起草委員会の案文の作成が終るのではないかと思います。そういたしますと、それが総会にかけられまして、近いうちに選挙制度調査会の答申が政府の方に提出されることになるだろうと思つております。

高瀬傳改進党

○高瀬委員 そういたしますと、その答申が政府に報告された後における政府の手続、その他特にその際にわれわれが要事したように、通達でなく、新しい法律案をもつて、本委員会に、その公職選挙法の一部を改正する法律案として、学生の選挙権行使の問題について提出する御用意があるかどうか、この点をと伺います。

金丸三郎総理府事務官(自治庁選挙部長)

○金丸説明員 調査会の答申が出ましたら、その趣旨によりまして立案をして、政府提案としてできるだけ早い機会に国会へ提出をいたす考えであります。

高瀬傳改進党

○高瀬委員 大体その際における政府の構想、そういうものについて、この際非公式でも所見を伺うことができますかどうか。

金丸三郎総理府事務官(自治庁選挙部長)

○金丸説明員 政府当局といたしましては、せつかく各方面の権威者にお集まりをいただいて調査会を開いておりますので、調査会の結論に従つて法律案を作成するという考えでございます。

高瀬傳改進党

○高瀬委員 それでは、一応要望事項として、私は所見の一端を述べておきたいと思うのでありますが、私どもは、憲法の趣旨から言いましても、選挙権の行使について、選挙権行使の根本的理念に従いまして、学生なるがゆえに特殊の考慮を払うことは必ずしも賛成するものではないのでありますが、これは、その後いろいろ学生諸君の陳情を聞きましたり、あるいはいろいろな事情を勘案いたしまして、手続上の問題が相当に残されてあると思うのであります。実際上の選挙権行使の理念はそれといたしまして、選挙権行使の際における指示、手続の便、不便ということも相当考慮に入れて考える必要があろうかというふうに、私どもも、学生諸君に会つたりあるいはいろいろな人の意見を聞きまして、多少考え方に、いわゆる手続上の問題として変化があることは事実でございます。しかし、根本的な理念は少しもかわつておるものではありませんので、その点を考慮して、適当なる法案を出してもらえる際は、それについてわれわれに喜んで審議に当ろう、こんなふうに思つておりまするから、一応われわれの考え方を申し述べておきます。これは別に党議できめたわけでもなし、何でもありませんが、いろいろな輿論あるいはその他を勘案して、私の感想の一端を申し述べておきます。

石村英雄日本社会党(左)

○石村委員 大体いつごろ案が出そうな見込みなんですか。

金丸三郎総理府事務官(自治庁選挙部長)

○金丸説明員 明日起草委員会の案が出ますれば、今週の末かあるいは来週ぐらいには総会で決定されるのではないかと思つております。

高瀬傳改進党

○高瀬委員 それでは事実問題として、各地に行われるいろいろな選挙権の行使について支障はないことに相なりますか。

金丸三郎総理府事務官(自治庁選挙部長)

○金丸説明員 どういうふうな内容になりますかは調査会の決定でございますが、全般的には、まずできるだけ選挙権が行使しやすいようにしたいというような気持のもとに、先ほど高瀬委員からおつしやいました根本的な理念との関係を考えて、調和のできた案を得られる方向に向いつつあるように私は見ております。

河野金昇改進党

○河野(金)委員 この問題はそれでいいのですが、進撃権を学生諸君が行使するのは、選挙があればやるのであつて、われわれはいつ選挙があつてもいい態勢をつくつておかなければならぬと思います。選挙法改正の案はここ数年来やつておりながら、実は一つも実つておりません。いつでも次の選挙選挙と言いながら、解散が突然行われて成立をしておりません。私は非常に遺憾なことだと思う。末梢的なことばかりに説議を闘わしておつて、本質的なことが少しも解決しておらないと私は思う。今度の臨時国会は短期間であつたからやむを得ないけれども、十日から開かれる通常国会には、今の学生の選挙権の問題も含めて、大体各党において話がついておる問題あるいは新たに起きる問題もあると思いますが、そういうことをも含めて、通常国会が召集されたら、他の問題に煩わされないように、一週間か十日連日でもやつて解決しておいて、一月でも予算が提出されたときなんか、解散があつてもいいようにやつておくことが当然だと私は思うのであります。だから、きようこの問題を解決しようとは思いませんが、十二月十日からひとつ連日会議を開いて、前からの懸案の問題を解決してもらいたいと思う。そうでないと、末梢的なものばかりやつておられると、ごらんの通り委員会に出て来る人もなくなる。だから、本質的な問題を解決されることを私は要望します。委員長において、各党の理事と御相談になつて、十二月十日からやるようにお手配願いたいと思います。

森三樹二日本社会党(左)

○森委員長 他に御質疑ございませんか。加藤鐐造君。

加藤鐐造日本社会党(右)

○加藤(鐐造)委員 私も河野委員の御提案に賛成です。そこで、今の選挙制度調査会の答申案が出て来て、政府当局においてこの答申案に基いてあらためて案をつくるというお話ですが、それはいつごろできるか、それをいつごろからこの委員会にかけてやるかということについて、委員長の御所見を承りたい。

森三樹二日本社会党(左)

○森委員長 私といたしましては、この学生選挙権の問題については、ことしの夏時分からいろいろ紛糾いたしまして、全国的に大きな反響を呼び起しております。そこで、全国にわたる学生選挙権の問題につきましては、何とか合理的な解決をいたしたいと思いまして、去る九月二十一日、国会休会中ではございましたが、委員会を開会いたしまして、当委員会の一応の結論も出しておいたわけであります。しかし問題はそれによつても解決をすることができませんで、紛糾がますます拡大をいたしました。そこで、第十七国会におきましても、また当国会におきましても、皆さんの御審議をいただきまして、すみやかにこの学生選挙の問題を解決したい、かように考えまして委員会を開会して参つたのでございますが、御承知のように、この問題につきましては、政府委員といたしましても、選挙制度調査委員会に諮問をいたしまして、結論が出ましたならばこれを基礎としてこの問題解決の法案を提出するという御意向を示され、また当委員会の諸君におかれましても、自治庁の御意向を了とされまして、今日まで参つておる次第でございます。大体金丸選挙部長から先ほどるる後答弁ありましたように、この学生選挙権の問題に対しましては選挙制度調査委員会の結論がもうここ数日中に明確に打出さされることになつておりまするので、私といたしましては、この問題を至急解決し、その後先ほど来河野金昇君、加藤鐐造君より御発言がございました根本的な選挙制度の改正をいたしたいと考えておる次第でございます。この根本的な選挙法の改正問題につきましては、去る三月十四日の解散前にすでに衆議院を通過いたしました改正案もございますので、これを根幹といたしまして皆さんの御審議をいただき、選挙法全体の改正をすみやかにいたしたいと思つておりますので、何とぞ御了承をいただきたいと思います。

加藤鐐造日本社会党(右)

○加藤(鐐造)委員 私は答申案に基く政府の案がいつごろ出て来るかという見通しを承つたのです。今委員長も根本的な改正案をつくりたいという意向を持つておられることがわかりました。そこで、私は特別国会の終末におきましても希望を出しまして各位の賛成を得たわけですが、選挙法の根本的な改正ということになりますると、やはり選挙が間ぎわに迫つておるとできないのです。選挙が三月にあるかあるいはそれ以後になるかわかりませんが、できるだけ早く改正をやつて、いつ選挙があつてもさしつかえないというふうに態勢を整えておく必要がある。選挙がありそうだから、どろなわ式に改正をやるというのでは、やはり根本的な改正はできないというふうに思いまするから、河野金昇君の御提案がありましたように、通常国会か始まつたならば、さつそく委員会を連日にも開いていただいて、各委員の意見をまとめて根本的な改正をやるように、委員長としてそういう心がまえでやつていただきたい。それにはやはり学生選挙権の問題についても、政府当局としては、できるだけ早く、答申案が出次第まとめていただきたい。あわせて希望しておく次第であります。

河野金昇改進党

○河野(金)委員 解放前の国会できまつておる問題と今の学生選挙権の問題、それだけを通常国会の初頭に解決して、それからあと引続いて選挙区制の問題とか定員の問題とかいうものをやつた方かいいと思う。そういうものまであわせてやると、結局通常国会の会期中にも成立を見ないかもしれない。だから、まず第一に、この前に衆議院を通過したものに加えて、今問題になつている学生選挙権の問題、そういうものをひとまず片づけて、引続いて、時間があれば、選挙区制の問題や定員の問題を解決して行つていただきたい。そういう大きなものまで含めてやるというと、おそらくこれはなかなか解決困難だろうと思うから、それだけをとりあえずやつていただくことを私は希望しておきます。

島上善五郎日本社会党(左)

○島上委員 学生選挙権の問題は、実は私どもこの前の臨時国会で解決したいと考えておつた。ところが解決できずに今日に持ち越された。休会中に各地の実態を調査にまわつた結果として、各地の選管の希望でもあるし、その調査の実態から出て来た結論としましては、これは早急に解決したい。おそらくこれは異論がなかろうと思うのです。そこで私は、今河野金昇君が言われましたが、選挙制度調査会の結論も出て、答申も近いと思われるし、できるならば、この学生選挙権の問題は、もう結論が出ますれば比較的簡単な問題ですから、これを最初に切り離してしませんと、実際に各地の選挙管理委員会は非常に混乱を起し、二重登録があつたり、未登録があつたり、異議の申立てがあつたり、非常に事鰻が紛糾して混乱しておるわけですから、私は、まずもつて学生選挙権の問題を冒頭にやつて、しかる後に、今河野君が言つたような、この前一ぺん衆議院を通過したことのあるあの問題に入つて行く。しかしあれにはわれわれ大いに議論がある。その後選挙を一ぺん経験して、さらにまた多少違う意見等も出て来ておりますから、この前一ぺん衆議院を通過したとはいえ、あの改正案自体に対してもさらに多くの検討を要する点が生じて来ておるのです。そういう意味において、これをやることはもちろんけつこうですが、学年選挙権の問題を切り離して、まずもつてやる。それから引続いて選挙法の改正をやる。私は、できれば、その都度改正などと言わないで、根本問題もやりたいと思うのですが、それはよく御相談の上でやつてけつこうだと思います。

森三樹二日本社会党(左)

○森委員長 ただいま各委員諸君よりいろいろ御意見がございましたが、委員長といたしましては、まことにしごくごもつともと拝聴いたしております。できるだけすみやかに各委員の御意見を尊重いたしまして、問題の処理をいたしたいと思います。  別に御質疑ございませんか。——なければ、本日はこれにて散会いたします。     午後三時十三分散会

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