水産委員会 第5号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1953/11/07
会議録
○委員長(森崎隆君) 只今より委員会を開会いたします。 先ず派遣議員の報告を議題に供します。 派遣議員の口答報告はこれを省略いたしまして、報告書を会議録に掲載することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めまして、これにより派遣議員の報告雷は会議録に掲載することに決定いたしました。 —————————————
○委員長(森崎隆君) 次に、水産政策に関する調査を議題にいたします。 本日は会期の最終日でありますので、閉会中も引続き右の調査を行う必要がありますので、継続調査要求書を議長宛提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森崎隆君) 異議ないと認めまして、さよう決定いたします。 なお右の要求書の案文及び手続等、すべて委員長に御一任願いたいと存じますが、このようにしてよろしうございましようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めまして、さように決定いたします。 —————————————
○委員長(森崎隆君) 次に、水産政策に関する調査報告書をお諮り申上げますに 今期国会におきましては、当委員会は水産政策に関する種々の調査を行なつて参りましたが、この報告書を議長宛提出いたすことになつておりますので、その報告書の案文の作成並びに手続等、すべて委員長に御一任を願いたいと存じますが、よろしうございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めまして、さように決定いたします。 右の報告書には多数意見者の署名を要しますので、御署名を順次お願いをいたします。 多数意見者署名 秋山俊一郎 千田 正 青山 正一 松浦 清一
○委員長(森崎隆君) ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(森崎隆君) それでは速記を始めて下さい。 次に、演習地の被害補償に関する件を議題に供したいと思つておりますが、この問題につきましては、大蔵省の出席を強く要請しておりますが、まだ出席がありませんので、各委員の方々の御趣旨に基きまして、委員長から次期本委員会の開催日までに、大蔵省のこの問題に関する態度をはつきりと決定をして、詳しくその日の委員会に報告をするように、強く要請することにいたします。
○千田正君 長官に御尋ねいたしますが、昨日私は予算委員会で農林大臣並びに外務大臣に、新聞紙上で伝えられるところを見るというと、兵庫県の香住港に、日本海沿岸の以西底びき、その他のいわゆる但馬船団三十トン以上の漁船六十九隻が、十二月一日を契機として朝鮮の東海岸に出漁すると断固として決意を表明しているのでありますが、この漁船が行つた場合においては、今までの九月以降のこの李承晩ラインにおける朝鮮側の暴挙を見た場合において、当然不幸なる事態が発生することを予想されるのでありますが、この点につきまして、水産庁長官は如何なる方法をとられる御所存でありますか、一応承わつておきたいと思います。
○政府委員(清井正君) 只今御質問の点でございますが、御承知の通り各海を中心とする組合は、只今お話の通り朝鮮の東海岸、主として南部方面でありますが、主要漁業といたしまして底びき網漁業であります。毎年秋から冬にかけましては同方面に出漁いたしておるのでありますが、今回特に十二月から出漁したいという希望を表明したということを聞いております。私どもといたしましては、御承知の通り先般日韓会談の一翼として漁業会談を以ちまして、何とか具体的な話まで持つて行きたいと思つておりましたが、残念ながら中絶いたしておるような状況でございます。私どもといたしましては、事務的にできるだけ一つ会談を再開して正常なる外交交渉によつてこの問題を解決して行きたいという方向には無論変りはないのでありまして、その方向で努力をいたしておるのでございますが、ただ盛漁期に向う同方面は、如何に解決できるかということについては、極めて実は問題があると思うのであります。ただ漁業者が同方面に出漁いたすという決意をいたしますれば、私どもといたしましては、当然その決意に副つて従来と同様に同方面に出漁するものにおきましては、全力を注いで安全に操業できるように漁船の保護に当らなければならないと思つておるのでありまして、従来におきましても水産庁の監視船がいわゆる李ライン方面に出漁しております。すでに第二京丸のごときは向うに逮捕されておるような状況でございますが、今回特に香住の組合がああいうことをいたしまして、又今後他の方面にも出漁したいということは実際問題として起つて来ることは当然予想されるのであります。私どもといたしましては、漁業者がそういうふうに決意をいたしまして出漁いたすということにつきましては、全力を注いで水産庁の監視船を以つてその保護に当りたいと考えておるのであります。ただ従来におきましても、水産庁の監視船或いは海上保安庁の巡視船等も相協力して保護に当つて参つたのでございますが、残念ながら実際問題といたしまして、その能力が限度がはつきりいたしておるのであります。そこで私どもといたしましては非常にその点につきまして、どういうふうにしたらうまく行くかということにつきまして、もつともつと深刻な研究を実はしなければならんと思つております。どういうふうにすれば同方面に出漁する漁船の安全を保護できるかということにつきましては、関係の官庁等で相談をいたしておるのでありまして、何とかうまい方法はないかといつていろいろ相談をいたしておりますけれども、残念ながらまだその結論に達していないのであります。水産庁といたしましては、何とかいたしまして漁業者が安全に出漁できるようにしたいものだということで一ぱいでございまして、私どもは早目にこの解決をつけたいと思つておりますが、私どもといたしましては、まだその点につきまして十分に、絶対に安全だといううまい、いい案はできていないことは残念でございますが、私どもはできる能力で全力を挙げて業者の保護に当りたいと思つております。
○千田正君 清井長官の誠意ある御答弁は、我々もよく了解できるのでありますが、実際において、先般日水の羽衣丸が逮捕されたときには、あの相当のトン数のある船であり、更にそれに立会つたところの海上保安庁の船などより遥かに大きい船が、韓国側の駆逐艦級の船だと思いますが、それに発砲されて手も足も出ないという、現実の状況はそういう状況なんです。それを知りつつなお且つ出漁して行かなければならないという現状でありますが、水産庁といたしましては今のお話だというと、漁船が決意を固めて行く場合には、どう守つて、仮に韓国側に拿捕されても止むを得ないという立場で守つて行くのか、その点が非常に我々としても単なる水産の問題のみならず、国際法上からいつても、公海の自由の原則を厳守しなければならない立場における独立国の面目もありますので、そういう事態を如何に解決して、長官も恐らく悩みを持つておると思いますが、どういう事態があつてもとにかく漁船が出漁すると決意して行つた以上は、水産庁として監視船をつけて行く、こういうお考えなんでありますか。
○政府委員(清井正君) 私どもといたしましては同方面がたとえ実際問題として危険にさらされるということがありましても、漁業者がそこに出漁するという決意をいたしますれば、出漁するなということは我々の立場から申されないのであります。いろいろ実際問題としては関係当局に相談いたしますけれども、危険を侵しても我々は行くという、ことを業者が言いますれば、私どもの立場といたしましては、あの方面に出漁するなということは申せないのでありますから、業者の決意に従いまして、私どもといたしましては、できるだけの最大限度の努力を払つて操業の安全を図るべく努力いたします。水産庁の監視船にいたしましても、そう多くはないのでありますが、全力を挙げて同方面に配船いたします。現場でいわゆる漁船と行動を共にいたしまして、そうして適宜の措置をとりまして、安全なる操業を図るということに全力を尽すよりほかに方法はないのであります。水産庁の船だけでは、無論船もございませんし、本来の使命が漁業法違反を取締る船でございますので、海上保安丘の船等も従来通り協力を求めまして、海上保安庁におきましても更に従来よりも巡視船を増加してやるというような方向に進んでおられるようでありまして、その点は業者と密接な連絡をとつてやつて参らなければならんと思つておるのでありますが、いずれにしろ、私どもといたしましては、漁業者の安全操業を確保するために、何とかその効果的な方法はないかということを殊に苦心をいたしておるのでありますが、現在のところは、私どもといたしましては最善を尽してその方面に努力を注いで行くというよりほかに申上げようはないと思います。
○千田正君 全国の漁民大会若しくはその他を総合した東京新聞等の報道によると、海上保安庁はいよいよの場合はフリゲート艦を出動させて日本漁船を保護するということが新聞の報道などでありますが、この点は、水産庁として海上保安庁との交渉の中には、やはりそういう決意まで保安庁が持つておるように長官としては聞いておられるかどうか、その点は如何でありますか。
○政府委員(清井正君) 非常にこの点はむずかしい問題でありまして、はつきりと私が申上げることができないのは甚だ残念でございますけれども、水産庁の立場といたしましては、これは漁業者の安全を保護するだけの措置をとるべきだということは申しておるのであります。今までの保護の仕方では非常に不十分でありますので、何とかそのいい方法はないかということについて、いろいろ政府部内で相談をいたしておることは事実でありますし、又継続をいたしておるのであります。併しこの点につきましては、いろいろ実は問題がございますので、例えば新聞紙上にございましたごとき、必ず漁船が出る場合にフリゲートが出るというようなことは決定になつたということを私は聞いておりません。私どもといたしましては、とにかく何とかしてその辺にうまい方法はないかということについて、関係方面と目下緊密な相談をいたしておるという状況であります。
○千田正君 只今の香住の但馬船の決議や何かは、来月の一日ということになつておりますから、あと約三週間、この間で今の長官のおつしやるようにあらゆる努力をして頂けるということでございますが、併しこれは不幸を未然に防がなければならない、同時に操業の安全を図りつ日本の独立権を守らなければならないということは私は申上げるまでもないのであります。それで話を別に転じますが、先般不法監禁されておりますところの五百数十名の日本の漁夫その他の船員、この人たちに対しても、向うに監禁されておる状況、或いはそれに対して何か差入れ、その他に対して実際にそういう手がうまく打つてあるのかどうか。この点は勿論外務省にも聞きたいことでありますが、外務省が来ておりませんから、水産庁のほうとして知つている点だけ一つお聞かせを願いたいと思います。
○政府委員(清井正君) 先方に留置されておられると推定される人数は、只今のところ先般までは五百十四人でございましたが、羽衣丸が捕まりましたので、まあそれを仮合計いたしますれば約二十二人増加することになるわけであります。捕まえられました当時は夏の衣裳でございましたし、何ら心がまえもなくて行つておるわけなんでありますので、その間留守家族といたしましては、何とかしてせめて差入れでもいたしたいという希望を持つておりましたし、又当然我々といたしましてもその措置をとるべきであるということで、先般来外務省を通じまして正式に交渉を実はいたしておつたのであります。当初は水産庁の公船で以て運ぶ、そこで政府の代表及び民間代表が一緒に乗つて行きたいという希望を強烈に表明をいたしたのでありますが、その点はどうしても向うに聞き入れられないのであります。そこで、余りこれを議論をいたしまして長くなつても却つて所期の目的が達せられないことになつても如何かというような配慮から、只今のところでは政府公船並びに我我の代表者が行くということは一応諦めております。一応は諦めておりまして、とにかく早く一つ目的を達しようじやないかということで今話を進めておるのであります。その際におきましても、韓国側は、初め韓国側の貿易船がこの十一月二日に下関にたしか入つて来るから、それに積んだらどうかということの話があつたのであります。そうして人は来てはいけないという話があつた。それでは一つも目的を達せられないことになるから、何とかしてこちらの人が乗つかつて、そうしてこちらの船で持つて行こうじやないかという実は話合いを進めまして、大体話合いがついております。引続き今日も実は相談をしておると思いますが、ずつと外務省に関係者が集まつて相談を続けておるのでありますが、大体今まで決定いたしましたところは、主査、いわゆる米と酒、たばこ以外のものは持つて行つてよろしい。常識的にこういう程度のものは持つて行つてもいいというものは持つて行つてもよかろうということになつております。それから持つて行く小遣銭も、大体ドルに換えてもうすでに手配しております。これももう或る程度持つて行ける。それから船につきましては、初めいろいろなことを考えましたけれども、まあ韓国船で持つて行くということはやめにして頂きまして、日本の船にしようということで、たしか新聞にも出ておりましたが、日水の運搬船でございましたか、第二十二播州丸か何かを借りてそれに一つ積んで行こう、それから人も余計乗れませんけれども、留守家族の代表が乗つて行つて向うまで行くという大体話がついております。向うで上陸ができるかできないかはつきりいたしませんが、その行くことだけはたしか向うは了承いたしました。そういうことで話はだんだん進んでおりまして、あとは実際問題として船を手配して積込んで人が乗つて行けばいいという段階まで来ておると思います。最後的な結論に達しておるかどうかまだ聞いておりませんが、昨日の報告では、殆んどそこまで行つておりますから、あとは実際に船を手配し、品物積込めばいいまでになつておる、品物も事前に手配いたしておりますから、留守家族は所定の港に集まつて来ておるので、船がきまりますれば、実際に品物を積込んで行ける、こういうふうに実は考えております。
○委員長(森崎隆君) それでは本日はこれを以て散会いたします。 午後二時四十四分散会