水産委員会 第1号
- 発言数
- 17 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1953/10/30
会議録
○委員長(森崎隆君) それでは只今から委員会を開会いたします。 先ず第一に、水産政策に関する調査報告書に関する件を議題といたします。 お諮りいたします。第十六国会閉会中継続調査をいたしました水産政策に関する調査報告書を議長に提出いたしたいと存じますが、異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森崎隆君) 御異議ないと認めます。つきましては、この報告の案文及び形式等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(森崎隆君) 御同意を得ましたので、さよう取計らいます。なお、この報告書には多数意見者の署名を付することになつておりますので、この際順次御署名願います。 多数意見者署名 秋山俊一郎 千田 正 青山 正一 松浦清一 菊田 七平
○委員長(森崎隆君) 次に、水産関係の風水害の予算に関する件を議題にいたします。 昨日、第十七臨時国会に際しまして、冷害、風水害の補正予算が提出されました。一応政府原案に基きまして、水産関係の分につきまして、水産庁から御説明を願いたいと思います。
○説明員(清井正君) 只今までにわかつておりまする数字について申し上げたいと思います。それから、先般御要求がありました今までの災害全体の資料でございますが、その後訂正をいたしておりますので、甚だ申訳ございませんが、もう暫らく時間をかして頂きたいと思います。 只今までにわかつております水産関係の分は、補助金と融資と両方に分かれるのでありますが、先ず補助金でございますが、補助金のうち、第一は漁港であります。漁港の補助金のうち、これ又二つに分れまして、いわゆる従来の災害に関する補助金と、冷害に関する分の補助金、この二つに分れるのであります。災害に関する補助金は、いろいろ折衝をいたしました結果、只今決定いたしておりまする数字は、三億二十万円であります。三億円は補助金でありまして、二十万円は事務の補助金であります。事業補助金は三億円であります。従つて、合計三億二十万円、これが災害に対する既定の分を除いた補助金であります。すでに冬季風浪について、六千九十七万円漁港については支出いたしておりますので、まあそれ以外の災害についての分三億円、こういう計算に相成るわけでございます。これは年度計画の初年度二割分と、こういう計算でこれは三億になつておるのであります。 それから冷害のほうの漁港の補助金は、これは事務費を含めまして、一億二千八十万円という計算になつております。八十万円が事務費でありまして、一億二千万円が冷害関係の漁港の補助金ということになつております。これは今までの災害復旧の繰上げ施行の部分と修築事業の追加の分と合せて一億二千万円、こういう計算になつております。その二つの合計が漁港に対する補助金でございます。従いまして、三億二十万円と一億二千八十万円と合計いたしまして、四億二千百万円が今回きまりました漁港関係の補助金でございます。 それから補助金の第二の分は、漁場及び養殖施設の復旧補助であります。それから第三は、漁業協同組合の倉庫等の共同施設の補助であります。この漁場、養殖施設の補助と協同組合の共同施設の補助とは、この点は農林関係におきましても同様な要求がございましたし、水産関係にいたしましても、漁場の補助というのは、主として排土の補助金が大部分でありまして、養殖施設は養殖に要する諸般の施設の復旧であります。私どもといたしましては、この施設復旧に対して、相当の要求をいたしたのでございますが、残念ながら総枠が非常に縮められまして、結局只今のところでは、農林省全般で一億五千万円、こういうことに相成つております。当初一億でございましたが、その後五千万円今年は追加になりまして、一億五千万円支出できるということになつておるのであります。そこで水産庁の要求のみならず、農業関係、林業関係その他農林省関係の公共事業でないところの補助、災害復旧を全体合計して一億五千万円ということでございますが、これは非常な実は圧縮を受けたのであります。この点は私どもも最後まで大蔵省と折衝を続けたのでございますが、残念ながら総粋の関係上一億五千万円という金額に落ちつかざるを得なかつたことは甚だ残念でございましたが、止むを得なかつたかと思つております。この一億五千万円のうち、水産はどの位の割合を占めるかということは目下計算をいたしております。この数字は昨日遅く配分が来ましたが、まだその厳格な数字というものははつきりしておりませんし、一億五千万円のうち、水産がどの位の割合を占めるかということも申上げられません。併し排土の予算が相当重要な部分を占めておりますので、恐らくこれは四〇%程度の金額は一億五千万円の中から出し得るのではないかというふうに考えております。併しこの点はまだはつきり申上げられないのでございますから御承知おきを願いたいと思います。只今これは計算中でございます。 それから補助金のもう一つ、これは極く小さいものでございますが、県の水産試験場が災害でやられた分があるのでございますが、これは別途八百八十万円ばかり要求がございましたが、これは別途予備費のほうから出してもらうことにして話をしております。 以上がいわゆる今度の災害における補助金の部分であります。 それから融資の部分でございますが、これ又いわゆる六、七月西日本災害では百億という総枠がきまつておるのでありまして、今回の台風十三号というもので又百億ときまつたのであります。そこで融資といたしましては総合計二百億でございますが、このうち水産関係の枠といたしましては、只今までのところ約二十二億五千万円の枠になつております。この数字もまだもう少し精査を要する点もございますし、従つて建設等の数字もまだはつきりいたしておりませんが、現在のところでは融資枠は二十二億五千万円程度というふうに御承知おき願いたいと思うのであります。尤もこの融資の枠の中は、御承知の通りこれは経営資金、この経営も個人の経営資金と、組合の事業資金と、それから施設に対する融資と、こういうふうに中が分れておるのであります。経営資金と施設資金、この二つに又内容は入つておるわけであります。いずれにせよ、水産関係としては二十二億程度の枠が現在きまつておる、こういう条件でございます。いずれもまだ不明確な点がありますので、只今申上げられます点は、大体以上の程度でございます。御了承願いたいと思います。
○委員長(森崎隆君) 以上の報告に対しまして、何か御質疑がございませんですか。
○青山正一君 私は先般三重県なり愛知県の水害状態を見て来たわけでございますが、三重県、愛知県は浅海養殖のほうの関係の、いわゆる水害というものが極端にひどい。それから京都その他の県におきましては、内水面のほうの関係の被害状況が非常にひどい。この面について何か政府として格段の処置を談じておるかどうか。その点について承わりたいと思います。
○説明員(清井正君) 只今お話の通り特に最近の十三号台風におきます被害は、三重、愛知、静岡等、非常に重大なる被害を受けております、殊に養殖関係或いは浅海増殖関係等、非常に損害を受けておりまして、私どもも従つて損害に適応したところの計算は一応出しておるのでありまして、ただ全般的に数字がかくのごとくになりましたので、全般の数字としては或る程度止むを得ない点がございますが、一旦きめれば、きまつた数字の中でその割合に応じて配付できると思いますので、やはり被害の大きかつた県はそれに応じて余計配付できる、こういうことになろうかと思うのであります。尤もこれは海面のほうまで全部含めてのことでございまして、海面、海洋、内水面併せて被害高に応じて、少なければ少いだけに分けるということになつて、総枠が足らない点は甚だ残念でございますけれども、その意味では均衡はとり得ると私どもは考えておるのであります。それで只今もちよつと御説明申上げた通り、いわゆるその養殖の漁場なり、養殖の施設の復旧というのは、補助金が行くことになつておりまするけれども、これも総枠が一億五千万円という枠でありますので、これに水産だけに四〇%程度行き得るかという見込しか申上げられません。行きます場合には、各県別にどのくらいになるかということは、まだまだ計算いたしておりませんような状態でございまして、なかなか思うように行かんことを甚だ残念に思うのであります。ただ融資の数は、それ以外の非常に、稚魚、稚貝の資金等々、いわゆる漁業の経営資金、或はその他の一般の個人の施設の災害の復旧というものも、これはまあ内水面、海洋を問わず、これ又融資の対象になつておるわけであります。これも総枠が只今申した通り二十二億五千万円でありますので、この点もどの程度に具体的に行くかは今のところ申上げられませんが、いずれにしろ、災害の生じたところの被害の程度に応じましては、少いながらも適切にやることができる、又そういうふうに配付したいものと、私ども考えておる次第であります。
○青山正一君 二十二億五千万円というのは、今年の六月、七月のあの台風以来、或いは十三号台風を全部含めての計算ですか。
○説明員(清井正君) さようでございます。六、七月災害が、詳しく申しますと、八億八千万円ぐらいに考えておるのであります。それから十三号台風関係が十三億七千万円、こういうふうに数字は一応計算いたしておりますので、合計が二十二億五千万円程度というふうに考えておるわけであります。
○青山正一君 この二十二億五千万円というのは融資の対象になると、こういうわけですか。融資でき得る金でございますか。
○説明員(清井正君) そうでございます。融資でき得る水産の枠でございます。
○委員長(森崎隆君) それではこの御報告は、まだ予算の審議が始まつたばかりでございますので、審議に並行して又更に一層詳しい御報告を明日以後にお願いいたしたいと思います。
○委員長(森崎隆君) それでは次に、日韓漁業会談の決裂に伴いまして例の李承晩ラインの関係の問題に移りたいと思います。 先般本委員会で三項目の決議をいたしましたが、特に留守家族の方々に対する援護という点につきまして、今日の新聞あたりにも見舞金のようなお話も出ておるようでございます。この問題につきまして、現在までに判明決定いたしていることがございましたならば、一応御報告願いたいと思います。
○説明員(清井正君) 只今委員長からお話がありました点につきましては、私どもといたしましては、まあ韓国の不法なる行為によつて現地におきまして拿捕、抑留せられている方々の留守家族に対して誠にお気の毒に感じている次第でありまして、これに対しまして何らかの措置が打ち得るものかということにつきまして、いろいろ従来におきましても研究いたしておつたのでございますが、たまたま当院内におきましても御決議があつたのでありまして、私どもといたしましては、只今大蔵省と折衝をいたしている最中でございまして、まだ確定的なことではございませんけれども、一応私どもの考え方といたしましては、この点は法律によらずして、一時的な予算措置といたしまして、見舞金のごとき性質の一時金を出したい、こういう考え方をとつているのであります。尤も御承知の通り、これは漁船特殊保険並びに乗組員の給与保険制度も別にございまして、仮にこの保険を利用されておつたならば、これは当然給与があつたわけでございますけれども、たまたまその保険制度を利用していない船がかかる災害にかかつたのでございますから、従つてそれを交付する場合におきましても、保険制度によつて受け得る利益との均衡を考えなければならないと考えているのであります。保険制度による利益を受け得るよりも、更に経済的に有利であるということは、保険制度そのものに影響が来ますので、私どもの考えといたしましては、勿論その均衡を見合いまして、大体保険制度によつて受ける利益に対して、成る一定の歩合を掛けるということを基準にいたしまして、これに数カ月程度のやはり見舞金の如き性質のものを一時的に交付するというような実は考え方でございまして、目下大蔵省と折衝中でございます。大蔵省におきましても、その趣旨には実は賛成をいたしてくれておりますけれども、未だ決定の段階には至つていないのでございますが、何らかの結論を得ることは確かでございます。ただその方法及び金額について若干まだ問題が残つておりますので、或いは今日中に片付くかと思いますが、遅くとも明日中には片付けたい、こういうふうに思つて目下相談中であるということを申上げておきます。 それからなお拿捕された船の代船の建造の問題もあるわけでありますが、これにつきましても、私どものほうといたしては、交付の額を代船建造のために特に割当をするとか、或いはその他のいろいろ方法を講じたいと思つて、これ又予算に関係するものについては、大蔵省と折衝いたしている段階てございます。 その他保険制度について根本的な制度改正を考える必要もまだほかにあるようでありますが、そういう問題につきましても、だんだんと研究を進めて行きたい、こういうふうに存じております。
○委員長(森崎隆君) 速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(森崎隆君) では速記をつけて下さい。 それでは本日の委員会はこれを以て終了いたします。 午後二時二十一分散会