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17回国会参議院1953/11/28

議院運営委員会 閉会後第1号

発言数
53
登壇者
9
会派数
3
開催日
1953/11/28

会議録

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。  先ず理事の補欠互選の件をお諮りいたします。なお、庶務関係小委員及び国会法等改正に関する小委員の補欠選任の件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 改進党から、寺本広作君の補欠として松浦定義君を本委員会の理事、庶務関係小委員及び国会法等改正に関する小委員に推薦されております。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今推薦の通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に第十八回国会の会期に関する件をお諮りいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 その会期を決する前に、この十八国会がどういう趣旨で政府として召集されたか、或いは通常国会との関連等を少々伺つておきたいと思います。  それで第一点としてお伺いしたいことは、今度の十八国会における予算提出につきましてですが、この予算は大体どういうような趣旨のものが盛られておつて、総額幾らくらいの予算になるものですか、この点を伺つておきたい。又それの関係法案、或いは関係しない法案等用意せられておるのはどれくらいあるのかお伺いしたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 先に衆議院の野党各派から給与の問題その他多くの条項を掲げられまして、重ねて臨時国会を通常国会以前に開くべしとの御要請がございました。政府におきましても、昨今の諸情勢を考えまして、只今申上げました給与の問題その他いろいろ重大問題もございまするしいたしますので、国会の御要求誠に御尤もでございますということに考えをいたしまして、この度の臨時国会召集という運びに至つたわけでございます。そこでさような情勢に対処するための補正予算案を先ず提出いたしますわけでございますが、これにつきましては最終的な準備というものはちよつとまだきまつておらないところもございますので、それを決定いたしました上でと申しますのは、政府部内と申しますより、国会関係、それから裁判官の関係等で残された問題があるわけなので、これらを終りまして本日にも最終の決定をいたしまして、開会初頭に提出できるように全力を尽したいと、こう考えておる次第でございます。  この補正予算と並行いたしまして、大体政府におきましては只今法律案といたしまして十二件考えております。その内容は当委員会に御関係のあることでございませんから詳細に申上げることは省略いたしますが、先ほど申上げましたような臨時国会の目的によりまして給与関係の法案が多いのでございます。給与の改訂乃至特例等に関するものがこの十二件のうち七件ございます。それから一般会計と特別会計との間の繰入関係に関するものが三件ございます。従つて法律案といたしましては十二件のうちこの種の関係のものが十件で、あとの二件は義務教育費国庫負担法の臨時特例に関する法律案と本邦外の地域に根拠地を置く白ちよう貝等の採取事業に従事することについての制限に関する臨時措置法案、これだけでございまして、そのほかに条約案等で国会の御承認を求める件二件を予定いたしております。これはガットの仮加入の署名をいたしましたについて承認を求める件ほかでございます。  大体以上のようなものを予定いたしておるわけでございます。すでにその大部分につきましては閣議決定等も了しまして、開会初頭において提出ができるものと存じております。残つておりますものも、極く若干ございますが、これも速かに処置いたしまして今町の臨時国会のできるだけ開会されて後速かに提出いたしたいと、こう考えております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 只今の予算について、国会等に関係する分で未確定のものがあるという趣意は、結局一般職の公務員の給与なり仲裁裁定を実施するのに伴う従来の慣行なり法の精神から言うて、議長の歳費の増額等の問題もあり、それが未確定であるから、最終的に確定しないものがあるのだという趣旨もあつてのことだろうと伺いますが、そうしますと、その問題は国会がきめて行くのにつれて、政府が予算計上をしなければならんという建前でおられるのか、その点は国会としても何らかこの際処置を講じてもらいたいという政府の希望もあつてのことなのか、従来の慣行から言えば、自動的に、自発的に政府において一般職の公務員のベース・アップがある場合に、国会関係のこれも計上して来ておるように思うのですが、なぜ今回に限つては、そういうことが未確定ということなのか、お伺いしたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) その点は、従来の行き方で自動的にと申す部分だけでない点でも、若干の御意見等も出ておりますので、そういつたことにつきまして、もとより国会の御意思は尊重いたすのでございますが、そういうようなことに関連いたしまして、きまらないと申しますか、もう少し御意見等も伺つて善処したいという意味で、若干時間をとつておる次第でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 次の問題ですが、通常国会との関連として今委員長から諮られておる今期問題があるわけですが、通常国会開会が十日からであるというのに、臨時国会を十日前一ぱい一ぱい会期を決定してもらうことが希望なのか、その間何日かの閉会期間をとつて欲しいというふうな希望なのか、これは政府自身として、従来の考え方とは関係なしに、国会だけの自由にきめられることだからというので、黙つている筋ではないだろうと思われるので、この際のような関係においては、政府としても率直にと申しますか、公式にと申しますか、会期のことについては相当意見が吐露せられて然るべきではないかと考えます。理由は、予算審議の関係から当然起つて来る問題ですが、万全の措置としては、政府はどういうことを希望しておられるのか、これを伺つておきたいと思います。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 来たるべき第十八国会は、三十日の召集でございまするし、なお憲法の定むるところによりまして、通常国会は十二月十日に召集をいたしております。従いまして、その間の日数というものは多くないわけございますが、この点につきましては、政府といたしましても、補正予算案の作成等につきまして、いろいろ苦心をいたしましたような次第でございますが、できるだけの努力をいたしまして、なお且つ三十日の召集ということになりました次第でございます。従いまして国会側から御覧になりますと、通常国会の召集との間の日数が相当迫つておる、余り多く日がないということにつきましては、国会側としても、もつとあればというようにお考えになる節も或いはあるのではないかと存ずる次第でございますが、先ほど申上げましたように、一日も早く今次の臨時国会を召集することは、政府も努力をいたしましたが、なかなか容易ならざる問題等も、ございまして、三十日召集ということになつた次第でございます。  そこで三十日に召集をいたしまして、十日との間の日数は限られており、その間に補正予算その他の案件の御審議を頂くということでございますので、非常に国会側においては、この短かい日数で、能率的な御審議を頂かなければならないということで、皆さんに御苦労をお掛けずる点については、非常に恐縮に存じておる次第でございます。ございますが、政府といたしましては、この極く余り多くない日数に是非提出いたします案件につきまして、御審議を頂いておきたいと、こう念願する次第であります。だが、それにいたしましても、従来の国会の慣行等もございまするし、又今次の臨時国会に提出されます法案、更に前からのいろいろな問題等もあつて、或いはこれは全部議了してしまつて、継続審議等ということが起らなければ、これはまあ、そういうことに懸念もないわけでございますが、後日、継続審議というものが、或る種の案件について起り得ることがある場合においては、臨時国会と通常国会の間に、一日、日を置くということによつて、継続審議という形になる従来の案件、慣例等に徴しましても、政府といたしましては、できるだけ速やかに御審議を頂くと同時に、日数が少いのでございますから、その継続審議というものを考慮の上で一ぱい一ぱい、即ち十二月八日まで、九日間におきめ頂けば、この限られた日数で、而もできるだけ審議時間をかけて頂くということになるのではなかろうかと、こういうように政府部内では考えておる次第でありまして、この点につきましては、もとより国会の立場もございますので、政府の考えも或る程度の御参考にして頂きまして、然るべく善処されたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 重ねて、念のために政府の見解を承わつておきたいのでございますが、仲裁裁定に関する問題の議決案件を継続審査しない状態、即ち審議未了の状態になつたという場合には、次回の国会で政府はその問題を再提出しなければならないことが望ましいものとお考えになつておりますか、このこと自身は、審議未了ということは議決に至らないということですが、このことは国会において積極的な、承認すべきであるという意思の表明がないから、反対解釈で、仲裁裁定は承認しないのでもいいんだという論議の発展もあるのかないのか、この点は私も十分な研究をしておりませんので、わからんのですが、少くとも、それやこれやに絡んで議決のない案件もあるからとして、これは当然次回に又再提出しなければならないというふうに政府の見解がなつておるのか、もうそれはこれで結論は出なくても終つたものである。政府の、法によつて義務付けられている措置は、行為はもう終つたものである。こう解釈しておられるのか、お伺いしたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) いわゆる三公社五現業についての裁定は、前国会におきまして、継続審議というように御決定を頂いて、引続き御審議を頂いているわけでございますが、前国会におけるところの状況では、政府といたしましては、この裁定の実施につきまして予算的措置等もできかねる状況にあつたわけでございます。むしろ政府といたしましても継続審議を国会でやつて頂きましてその間に得られました時間のうちで、何とかこの裁定の取扱につきまして、政府といたしまして前進する方途を見出したいということで、終始努力をいたしましたわけでございますが、今度補正予算の提出と関連いたしまして政府が考慮いたしておりますところは、この裁定につきまして、裁定の中に示されておりまする実施の時期よりは若干遅れるのでございますが、一月からこの裁定を実施したいというような、詳細に申しますと、もう少しいろいろございますが、大体のことで申上げますと、まあ一月から実施する。その他これと関連しまして、手当等についてはどうこうするというようなことを、それぞれ考慮いたしているわけでございますが、先ほども申上げましたような次第で、継続審議を頂いておりますその間におきまして、政府は極力善処すべき方途を講じまして、今度の臨時国会に臨むことになつた次第でございます。併しそれにいたしましても、先ほど申しました実施の時期その他において、まだ裁定それ自体とは若干の相違はあるわけでございますが、いずれにいたしましても、前国会におけるような、その当時にあつては実施ができないという状況においてではなくて、八方手段を尽しまして、御承知のようなところまで前進をいたしました今日におきましては、年末にも当つているのであり、この種給与の問題につきましては、できるだけ速かに結論をみることが、従事員の諸君に対しても望ましいことでもございますので、政府といたしましては是非できるだけ十八回国会におきまして、国会としての御結論を出し、審議を終了して頂きたいということを強く念願をいたしている次第でございます。  さような次第でございますので、只今小笠原さんの御質問の審議が終らなかつた場合はどうかということでございますが、まだ政府といたしましては、今申しましたような次第によりまして、この仲裁裁定につきまして、その結論が得られないことを予想はいたしておりませんので、今おつしやつたような事態になつた場合にどうしようかということは、実は閣議等でも相談をいたしておりません。  なお先ほど小笠原さん御自身もおつしやいましたが、法律上の問題等につきましては、私はなお研究を要することもあろうかと思いますので、この点につきましては、只今直ちにお答えするということはちよつと……、先にそういうふうになつた場合にどうするかということは、なおもう少し研究の上でもつと考えるというような事情でございます。御了承を頂きたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 確かに解釈上の問題として見解を統一してないからと言われれば、もう留保しておくということより仕様がございませんが、今度のこの国会の運営にからんでお尋ねするということよりも、私は法律論としてですね、どういうふうになるのかという点を伺つておきたいと考えたわけです。で今、私のお尋ねしているのは、この国会において予算は通るような状態になるが、さて仲裁裁定が解義未了に仮になつた。こういうときに、次期国会においては、その過去の仲裁裁定は予算審議に伴つて意思の表明がもうあつたものとして、多分もう政府としては再提出はしないだろうと思われる。ところが予算まで継続審議になつて、次期国会に繰越して行つたとなれば、予算審議の前提になるものは、仲裁裁定に対して国会が意思表示をするということになるのか。それとも仲裁裁定のほうは、政府の意思としては予算案でもう出て来ていると結論する。従つてその予算案を審議するということにおいて、おのずから結果として仲裁裁定の結論が出るんだということで、仲裁裁定に関する議決の案件は国会としても重要視しないで放つたらかしていいのか。こういうことになるのか。それらの点を私としてははつきりお伺いしておきたいわけです。  それで問題は、政府の見解としては、今国会には仲裁裁定に関する議決を求める案件が出ているけれども、もはや政府としては仲裁裁定に内容を付けてもう意思表示をする予算案を出した限りは、仲裁裁定にはもうかかわりを持つて行く必要がないというお考えなのか。仲裁裁定というものを完全実施すべきことを国会が議決した場合には、予算は自動的に撤回して、組替えて出して来るというのか。おのずから手続として起つて来るものなのか。この点をお伺いしておきたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 予算と裁定というものの審議というものは、もとより相伴つて進行すべきもの、これが通常あるべき姿であろうとは勿論思います次第でございます。私もその詳しい法律問題等になりますと、なお更に調査をしてからのほうがいいと思うのでございますが、只今の御質問につきまして、政府といたしましては先ほど申上げましたような次第で、現在の状況下における可能の最大限におきまして予算のほうでも処置いたしまして、今回の臨時国会に臨むわけでございますので、先ほど申上げましたように、是非御審議を終えて頂きたい。こう望むわけでございますが、先ほども申しましたように、予算だけは通つて一方の審議が終らないというようなことになるようなことでは、私、案件の性質上非常に望ましくないと思うのでございますが、さような事態が起りました場合においてどうかということにつきましては、そういうことを予想いたしておりませんだけに、先ほど申しましたように、ちよつとどうお答え申上げていいか、まあ御容赦を頂きたいと思うわけでございます。  いずれにいたしましても、政府が予算上資金上の点からできるだけの方途を講じまして、今度の予算案として提出いたしますわけでございますので、さような点から十分に御検討を頂きまして、今御質問のような点につきましては、万々一のことが起る場合日には、起つた場合に如何にするかということも正式に決定し、又要求しなければならんと考えておるわけでございますので、どうかそういう次第でございますから……。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 いや私も素人なんで、その素人論で聞いているので、私がはつきりして置きたいことは、さつき前段で申したように、予算は通過した。それで仲裁裁定について、政府並びに国会としても結論は出したという結果になる。然るに仲裁裁定の案件は継続審査になつて行く。そうして通常国会のこの十二月の当初において、完全実施すべきだと、どれかの仲裁裁定が、国会の意思できまつた。こういうことになれば、自動的に一月一日からの実施ですから、その前に完全実施すべきがための予算の補正が又再度出なければならないのかという点が一点なんです。いや出なくてもいいのだということになるならば前のこの国会で予算を通したことで結論は出て、それでもう終りなのだということになる。そうなれば、仲裁裁定は継続審査になつたところで、そのものは消滅したようなものになつてしまう。その案件自身は法律的には生きていて、どこまでも審議することになれば、その論理もうまくない。結局予算の補正を出さなくちやならんのじやないか、筋合いとしては。ただ、法律論議を私しているわけです。それで、そうなのかということが一つと、もう一つは、この国会においての予算審議と仲裁裁定の審議の過程において、仲裁裁定のほうの審議では、これは完全実施すべきだということが議決になつた。それで国会の意思が確定したとなつた途端に、それに関連する予算を盛り込んでいる予算案は自動的に政府が撤回して、衆議院にある間のことですから、組み替えて出すことを義務付けられるのか。法律解釈上ですね。その二点を承わつているだけのことなんです。  そういうことになるらしいとか、なるのだとか、ならんのだということを私は聞いているのではない。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 先のほうにおつしやいました点につきましては、予算については、一月から実施するということについて、国会が御意思を決定せられる。裁定については、それと違うようなことになるというようなことは、実は予想いたしません。と申しますことは、もとより相関連するといいますか、むしろ関連するというよりは、相表裏をするという問題につきましては、国会がどちらともつかないような御意思の御決定乃至御処置をなさるということは、私はないと思うので、そういうような問題が起らないように国会で御処置下さるものと期待いたします。まあ併し、そうは申しましても、ままそういうことで疑義が生ずる、問題が生じ得ないということではございませんが、予算についてこうだという結論をお出し下さる場合におきましては、この予算について、それと表裏をするように裁定についても御結論を頂けるものと、実は私どもは考えておるわけでございます。  そこでまあそういうようなわけでございまして、政府といたしましては、裁定の処理と予算案に対する国会の御意思の決定とか、そういう点で矛盾しないということを申上げたいと思います。  それから法律根拠……

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今国会においてのこと。予算も出ている。仲裁裁定も出ている。それで仲裁裁定のほうで、最終に完全実施の意思がきまつたとき政府はどうするか。この予算案は組替えて出すかどうか。そういうふうに解釈をしているかどうか。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 第二の点につきましては、なおもう少し研究させて頂きたいと思います。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 今度の問題がございますので、現実問題として今の御答弁は、少しどうも当を得ていないように思われるので、再度関連して質問したいのですが、予算と表裏をなすのであるから、これは通常の場合は、勿論そうだと思いますし、同時に変つた決議が出るような予想の場合には、その措置がなされて予算案の議決がなされるのでしよう。けれども今回の場合吉は、例えばアルコール専売について考えて見ると、予算上資金上、国会の措置というものは必要ない。これは先日来調査して見たところ、ない。ないのたが、勧告を呑むと、八月なんだが、均衡論からやはり一月にしたい。こういうことなんです。そこでなぜそうするかと言えば、八社あるので、できるところは一社でもというわけには行かない、政府としては。これは通産大臣の昨日の御答弁です。そこで先ず予算上質金上というものは問題がない。それから予算総則の枠などについても問題はない。こうなつて来ると、一体どこから出すかというと、予備金から出す。そうなつて来ますと、勧告は八月なんだが、実施は一月というもので、予備金の問題に触れないで、別の予算を追加しようという腹かと思えば、そうでもない。ですから今回に関する限り、今の御答弁では表裏をなしていないので、予算上どういう政府は態度をとられるかということは、特にこの際、もつと具体的な問題についてやはりお答えになる必要があろうと思います。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 只今の点でございますが、確かにそういう御議論もあろうと思います。ただ私こう思うのでございますが、均衡論ばかりでなくて、三公社五現業というようなものの中に、御指摘のごとく、その単一の現業のみでは、若干の余裕があるという事情のある現業があることは、これは事実でございます。併し又同時に、非常に大きな現業で、国鉄であるとか郵政等で、一般会計から繰入をしなければこれ以上のことはできないという事情のものもあることは御承知の通りでございます。その意味で予算とまさに表裏をするわけでございますが、只今のお話は、そういうものでなくして、個々の現業を取上げて、余裕のあるところでは、そういう問題は生じないのではないか。少くともその限度内において、八現業なら八現業の中の幾つかはいいではないかというように受取れるわけでございますが、国会として国鉄とか郵政のようなものは、余裕の若干あるところは、完全実施というようら結論を下されるかどうかわかりませんが、併し一面におきまして、私は均衡論もさることながら、これはもうやや類似の立場にある人達が、そういうでこぼこがないということが望ましいので、均衡論も、確かに政府は或る程度考えているのは事実でございますが、いわゆる予算上資金上可能であるとか、不可能であるとかいうことにつきましては、これも非常に議論のあるところでございまして、その単一の現業だけで余裕があるということだけで、直ちに以て予算資金上、可能であるということが言えるかどうか、一現業で幾らか余裕があるから、国家財政全体乃至他の現業全体を通じて、予算上資金上、如何に困難であつても、如何に赤字が出ていても、単一のものが余裕かある場合には、それだけが何するのだというようなことも、なかなか政府といたしましては、予算上資金上ということは、全体の予算上のことも考えなければならない。そのことは足りない場合には、予算上何とかできれば一般会計からも繰入れまして、その現業でどうにもならないような場合においても、何とかするという措置を講じていると同時に、逆に又或る現業で余裕があれば、これはもう一般予算上会計上乃至資金上、非常にどんな苦しい事情があつても、それはかまわないのだと言い切れるかどうかということにつきましては、なかなか議論のあるところでございまして、今度の場合等におきましても、そういう点も政府は考えて見なければならない。こう存じておるわけであります。  従いまして今度の八つ出揃つております裁定につきましては、まあそういうような事情も御考慮の上、なにとぞ御結論を国会において然るべくおつけ頂きたいと、こう存じている次第であります。

藤田進日本社会党(第四控室・左)

○藤田進君 私の問題のポイントと若干御答弁がずれているので、均衡論の肯定否定の議論をしているのではないので、先ほど小笠原委員からの質問は、予算の可決はあつても、後日いろいろな場合が予想されるが、その一つとして完全実施ということもあり得るではないか。そういう場合には、政府はどういう予算上の措置、その他法律的な解釈を持つておいでになるかということについて、答弁が、予算と表裏をなすものであるから、従つてそのようなことは予想しない。そういう質問自身がどうもおかしいというような印象を私受けたので、そうではなしに今度の場合、予算上質金上どういう内容をもつて政府が出されるかという点を、私まだ存じておりませんので、今の御答弁がぴんとこないのですが、若し予算上資金上の問題というものなしに実施し得るというものもあるし、それから資金上は問題はないが、予算総則の枠の問題だけのものもある、従つてこのカテゴリイによつては、予算は通しておいても完全実施はしろということが言い得るものが出てくる。そこを政府はどう提案されるか私にはわかりませんが、そういうものがあるので、今の小笠原委員の質問に関連して、若干の具体的事実を指摘して、更に適切な御答弁を求めたのでありまして、それ以外のものではない。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 まあ研究して御答弁になるそうですから、そうして頂くことにしたいと思うのですが、まあ表裏一体論を言われれば、ここにも我々実際疑義がある。それぞれの所管の常任委員会の独自性等があることですし、又解釈が違つて、あとで仲裁裁定の結論が完全実施を得たところで、それは一事不再理の問題ではない。そのときどきの情勢で新たな結論が最終的に出たからとなれば、予算の補正はできる。私は論理的にはそう思つているわけですが、結局今国会等で万そういうこと力ないように、政府は幾多の方策をなさることでございましようけれども、当然この問題が問題になる場合においては、予算の結論が得られない前に仲裁裁定の結論が政府提案の予算とは対立する決定が出るというような場合には、その政府提出の予算案はどうなるものかということについてだけは承わつておきたいと思います。これは一つ解釈を統一して、頂きたい。  最後にもう一つ、これは直接議運の問題じやありませんが、松浦君等々から、この前の国会でいろいろ質疑があり、又国会における答弁等でもあつた奄美大島復帰、十二月一日を目途にして努力するという問題ですが、又この国会が開かれる段取りになつて、具体的にはその実現の可能性があるのかどうか、一応国会の始まるに当つて、前の関連がありますので、公式な御説明を願つておきたいと思います。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 奄美群島の復帰につきましては、その時期が一日も早いことを政府といたしましても念願いたしまして、諸般の施策をいたしておるわけでございますが、当初十二月初めにでも復帰ということになればと思いまして、そういう努力も、終始いたしておりましたわけでございますが、実はこの受入れにつきまして、いろいろな条件等を今折衝しておりまするさなかでございますが、まあアメリカと我が国との間で、まだ完全に一致した結論に至らない点が若干あるわけでございます。率直に申しまして、向うの意見通りにということになれば、その時期も結論に達するのが早いだけに、復帰の時期もたとえ数日でも早くということになるわけでございますが、政府といたしましては、住民全体のことも考えまして、できるだけこちらの考えておりまするところもアメリカ側とも折衝をして理解をしてもらい、そういう結論に到達させたいという点がございますので、そこで只今のところでは、できるだけ所望のような受入条件で受入れたい。又同時に一面におきまして、一日も早く復帰したいという住民の希望、国民の希望、これにも副わなきやなりませんので、只今のところ、今申上げましたような両方の要請をできるだけ満たして行くというような観点から、鋭意折衝をいたしておりますが、ちよつと只今のところ、十二月一日というのは困難かと思うわけでございまして、外務大臣等にも大体の見当はどうだろうということで、幾たびか私どものほうで促進する意味での話合い等もいたしておるのでございますが、大体の見当は、どうも半ば以前には今のところちよつと困難ではないかと、こう思つております。併しいずれにしましても何とか年内でないと、年改まつてというようなことでは困りますので、一生懸命に折衝をいたしております。  まあ只今交渉中のことでございますので、内容等につきましてはちよつと御容赦を頂きたいと思いますが、そういう次第でございますので御了承頂きたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 では端的に伺いますが、これはずるずるになつておる問題ですから、先の目途をつけたいと思いますが、十二月半ばではちよつと面倒である。ではその先はとなれば、年内には絶対片付けるということでございますか。それも相手のあることですから、そのとき、場合もございましようということになるわけでございますか。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 絶対とまではあれでございますが、是非年内にと私どもは考えて折衝いたしております。でございますが、私ども只今のところ年を越すということは予想はいたしておりません。おりませんのですが、先ほど申しました通り、是非こつちで聞いてもらいたいと思う点がありまして、そういうことの折衝になお若干日数がかかるわけでございます。努めて速かに実現するように善処いたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それから、この国会における政府側の恒例の演説は、どなたどなたおやりになる御予定になつておりますか。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 今次臨時国会の召集目的等に徴しまして通常国会と性質を異にしておりますることは申すまでもないことでございますが、そこで補正予算案を提出いたしまする建前におきまして、これに関する演説というものは当然なすべきものと考えますので、これにつきまして大蔵大臣に発言をお許し頂きたいと存じます。その他につきましては、只今研究をいたしておりますのでございますが、特に総理大臣の発言につきましては、只今とくと考慮をいたしておりまするところでございます。決定の上は、速かに国会のほうへお願いをいたしたいと、こう存じておりますが、今直ちに誰と誰とということにつきましては、もうちよつと御猶予を頂きたいと存じます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 我々国会側の立場としますと、総理大臣はやらない。やらないということはけしからん、やらせろというようなことで演説をとり行うというような慣行は、行政府と国会との関係において望ましいものではないと考えております。そうではなくて、政府自身は、こういう機会に国会を通して国民に施策の全般に亘つて懇切な御説明が積極的になされるということは、もう慣行として尊重されるということであつて欲しいと思います。従つてとくと考慮しなければならないような、そういう忸怩たる態度では、誠に以てけしからん話であろうというふうに率直に思います。この前の国会でも行われず、この国会でも行われないとなれば、来年の二十日過ぎにおいて来年度の展望等に亘る総理大臣演説が行われるということで、本年半年間の国内外における情勢、或いは現内閣の施策について、国民にその意のあるところを表明する機会がなかつたということになつてしまう。そういう民主政治はあり得ないと私たちは考えておるわけであります。ここで議論するのではなく、明後日積極的に発言することあることを期するために、念のために独り旨みたいに言つておく段階にしておきます。  当然今回は総理大臣、大蔵大臣、外務大臣、それぞれ演説がなされるのが政府としての穏当な御態度であろうということだけ申上げておきます。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 只今、独り言を拝聴いたしたのでございますが、実は政府におきましても、只今お話のごとく国会におきまして、いろいろ発言の機会を与えて頂くということは、これはむしろ私どもとしては非常に有難いことでございまして、従いましてできるだけそういう時間も頂きたいと存ずるわけでございますが、一面におきまして、国会の審議期間、審議日数等が極めて短いというようなことも考えなければなりませんし、先国会におきましては、災害が起つた。これに対処するための臨時国会というのが主たる性格でございましたので、焦点を明らかにする意味におきまして、一般施政方針の演説ということについては、むしろ政府におきましては遠慮をいたしました次第でございます。今国会におきましても、只今のようなお話も頂いておりますので、先ほど申しました研究中、考慮中ということは、別段忸怩という次第ではないのでございまして、むしろこの短い日数の間に大勢が演説をいたしまして時間をとり、従つてこれと関連することで、非常に予算審議等の時間との振合いにおいて、まあ時間的のいろいろの問題も起り得るのであろうことを考えまして、政府といたしましては、いろいろのことを考えておるわけでございますが、今のお話も承わりましたし、政府といたしましてなお相談いたしまして、進んでお願いすることにもなるかも知れませんが、その節は、一つ是非御時間をお与え頂くことをお願いいたします。

松浦清一日本社会党(第二控室・右)

○松浦清一君 何か今のお話、小笠原君の質問に対する官房長官の答弁を聞いておりますというと、なごやかで非常に結構ですけれども、冗談を言つているような言い方なんですが、考慮中ということは、どうしてもやろうとしての考慮中であるということと、やろうかどうかということの考慮中もあるので、私の希望するところは、如何にしてやろうかということについての考慮中ということであつてほしいと思うのですが、その点どうですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○説明員(福永健司君) 只今の松浦さんのお話でございますが、やろうかということを考慮に入れて研究中でございます。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、国会の会期に関する件につきましては、だんだん、いろいろご意見等もありましたが、昨日理事会を開きまして理事会におきましては十一月三十日から十二月八日までの九日間の会期とすることが適当であるということに実は決定いたしまして、丁度昨日、衆議院では同じく理事会等が開かれておりまするので、両院の合同理事会を開いたのでございます。その結果衆議院におきましても、同様の結果に達しまして、両院の合同理事会におきましては、参議院の理事会の通り十二月八日までの九日間とすることに意見が一致いたしたのでございます。  そこでこの理事会の決定の通りに、これは会期の問題はいろいろ御承知の手続上の問題がありますることは勿論でありまするが、本委員会といたしましてはさように決定することに御異議ございませんか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 やはり委員会としては、明後日の議運でおきめ願うことにして頂いて、本日はそういうことがあつたということで、各派に持ち帰るということにしておいて頂きたいと思います。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 御意見の通りで、恐らく三十日の委員長会議等もお持ちになることでしようから、小在原君の提案の通りに、今日は理事会でそういう話があつたということで……。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、只今の御意見の通りに御了承を願います。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に開会式に関する件をお諮りいたします。  この開会式につきましても、昨日理事会を開きまして、開会式は召集当日、十一月三十日の午後二時から開会式を行うことが適当であるということに決定をいたし、更に両院の合同理事会を開きまして、両院共十一月三十日の午後二時ということに異存はないということで決定をいたしましたが、この召集日の午後二時から開会式を行うということに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。従つて開会式は、十一月三十日午後二時と決定をいたしました。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 式辞についてお諮りをいたします。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 第十八回国会開会式式辞   天皇陛下の御臨席を仰ぎ、ここに第十八回国会の開会式を挙げるにあたり、衆議院及び参議院を代表して式辞を申し述べます。   本年の数次に亘る災害に対しては、さきに第十七回国会において応急対策が講じられましたが、我々はこの際、民生の安定と国力の伸張を図らんがために、重ねて急速に諸般の対策を講じてその万全を期さなければなりません。   ここに開会式を行うにあたり、我我に負荷された重大な使命に鑑み、日本国憲法の精神を体し、おのおのその最善を尽して任務を遂行し、もつて国民の委託に応えようとするものであります。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) この式辞につきましては、これも理事会におきまして、相当検討をいたし、両院の合同理事会において、参議院の修正等を承知いたされまして、お手許の案として決定いたした次第でございますが、この通り決定して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。本文通りに決定をいたします。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に式の次第につきましては、前回におきまする御意見等もありましたが、明後日に迫つておりますので、今回は従来通りといたしまして取運びたいと存じます。これも理事会並びに両院合同理事会におきまして一応さように意見が一致した次第でございますが、この点につきまして御了承を頂きたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に召集日の議事に関する件をお諮りいたします。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 召集日の議事は、午前十時に全議員の三分の一の登院がありますれば開会をするわけであります。それで議席の指定をいたしまして、その十時以前に所要の手続が済んでおりますれば、会期の件をおきめ頂くと存じているわけであります。開会式が開会されますから開会式後に、先ほどここで御論議になつておりましたような国務大臣の演説等、特段の議事がありますれば、そこで休憩をして頂いて、午後二時開会式、開会式後にそういう演説等があればやる。こういう次第になろうかと存じます。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今事務次長からの御説明の通りに明後日の議事は取り運びまして国務大臣の演説がありまする場合には、午後四時、この前の大体の時間の申し合せ通り……それでは、そのように進めることに御異議はございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に次回の議運の開会日時は、明後日午前九時四十分といたしたいと存じますが、御異議は、ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。それではさように決定いたします。   —————————————

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 昨日か、理事会で議席変更についての希望の会派があつたようでございますが、それは本日議運において決定に至らないで、明後日の本会議の手続上必要な問題については、後刻理事会等でそれを決して、明後日の議運にかけるということに、一括御一任を願つておくほうがいいのではないかと考えますが、如何ですか。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今、小笠原君の御発言によりまする議席その他の問題につきましては、会派によりましては、御希望の点もおありのようでありますから、只今の小笠原君の御発言のように理事会に御一任を頂いて、明後日の議運で御決定を頂くということで取運ぶことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それではさよう決定いたします。  それでは、本日はこれを以て散会をいたします。    午後零時十二分散会

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