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第17回国会衆議院1953/11/06

図書館運営委員会 第1号

発言数
24 件
登壇者
5 名
会派数
4
開催日
1953/11/06

会議録

伊東岩男改進党

○伊東委員長 これより図書館運営委員会を開会いたします。  まず理事の補欠選任を議題といたしたいと存じます。ただいま本委員会には理事が一名欠員となつておりますので、松浦周太郎君を理事に指名いたしたいと存じますが、この点御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊東岩男改進党

○伊東委員長 御異議がないようでありますので、松浦周太郎君を理事に指名することにいたします。

伊東岩男改進党

○伊東委員長 次に、国会図書館より国立国会図書館組織規程の一部を改正する規程案について承認を求めるの件が本委員会に提出になつております。本件を議題にいたしまして、まず図書館長の説明を求めます。金森国会図書館長。L   国立国会図書館組織規程の一部を改正する規程案    国立国会図書館組織規程の一部を改正する規程   国立国会図書館組織規程の一部を次のように改正する。   第一条本文中「二十七支部図書館」を「二十九支部図書館」に改め、同条第十三号から第二十八号までを一号ずつ、又第二十九号以下を二号ずつ繰り下げ、第十三号及び第三十号として次の二号を加える。   十三 国立国会図書館支部法制局図書館   三十 国立国会図書館支部工業技術院図書館    附則   この規程は、昭和二十八年十二月一日から施行する。     —————————————

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 ただいまここにお願いをいたしておりますところの案は、国立国会図書館の組織規程の一部を改正するものでありまして、その中の眼目は、新たに二つの支部図書館を設備するという点であります。今まで支部図書館は最高裁判所や各行政部局にだんだんと設置せられて参りまして、今日二十有余に上つておりますが、いろいろと機能が充実いたしますにつれて、支部図書館制度は実際重要な意義を持つて来ております。今までの割合に腰だめ主義の行政が、正確な基礎に従つて漸次緻密な形をとつて行くという意味に非常に役立つておるという気がいたします。だんだん完備して来ます図書館をいよいよ正式に支部図書館にいたしますにつきましては、今回は法制局の図書館と工業技術院の図書館との二つでありますが、なおほかにも支部図書館であることを御希望になつておるのも幾つもございます。けれども、まだ順序がよく整いませんで、今後の問題に残しております。  さて、この法制局の図書館は、性質上多くが法律関係の専門書でありまして、蔵書数は今のところ約八千冊でありますが、書物としては相当特色を持つたものをもつて充実せられております。古い時代からの沿革に基いて、それから終戦後なくなりました関係各部局の蔵書等も収容しておりまして、今日相当完備した組織になつておるものと思われます。  次に、工業技術院の方は、工業技術に関しまする図書、資料を収集して来ておりまして各省の利用に現に供しておる。この国立国会図書館の方にPBレポートや原子力資料等がだんだん収集整備されるに従いまして、これらの図書館はその利用の程度を増すものと思われます。蔵書数は図書及び雑誌を通じまして約二万五千五百冊であります。数としても相当に上つておりますし、品質といたしまして、その専門の資料をかなり充実しておるものは考えられます。  なお、御参考までに、お手元の議案のあとに法制局及び工業技術院からの支部図書館の設置についての申請書の写しをつけてございますが、両図書館の概要をあわせ付してございますので、もしごらんをいただけますならば、あるいは御参考になるかと思つております。なお、両図書館の担当者もこの席に出席しておりますので、御質疑がございますればさらに御説明を申上げることにいたしたいと思います。  以上の次第でありますから、何とぞ御審査の上御承認をお願いいたしたいと思います。

伊東岩男改進党

○伊東委員長 ただいまの説明に質問があれば、この際これを許します。

河上丈太郎日本社会党(右)

○河上委員 これは一般の人も閲覧することができるのですか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 支部図書館は、本来の目的が各官庁の必要に応じて伸びて来ておりますので、必ずしも堂々と公開しておるとは言えませんが、その中でも、たとえば特許庁の図書館は完全公開しております。それから民間に関係の深いもの、たとえば統計局の図書館、こういうものも公開しておりますが、そのほかは、形が整うにつれて、事実上の公開と申しますか、そう堂々と看板を上げてはおりませんけれども、関係の必要者が来て話を持つて来られますれば、それに応じて開くという態度をとつております。将来、図書館の形が完備しまして、運用の上に支障がなくなつて来ますれば、漸次完全公開の方に向つて行くものと思つておりますが、今はまだそこまでは行つておりません。

河上丈太郎日本社会党(右)

○河上委員 そうなりますと、本の購入の金は、今まで法制局であつたものが今度は図書館の費用となつて来るのですか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 実は、この支部図書館の方は、各官庁が長い歴史を持つておりますし、各官庁の必要からやつておりますので、経費の方はその官庁で全部御負担してもらつておるわけであります。従つて、職員の方もそこの官庁でいたしておりますし、それから本を買う費用もみな責任をとつておられるわけであります。これが第一義であります。しかし、それに対しまして国立国会図書館の方でいろいろ実質上のお手伝いをしております。言いかえますと、本を買う予算なども大蔵省の方にいろいろ国立国会図書館の方からお願いに出まして、若干それが役に立つておるのであります。つまり内輪で援助をしておる、こういう形になつております。

神近市子日本社会党(左)

○神近委員 今度支部になりますね。そうするとどういうことになるのですか。たとえばここに専任の司書のようなものを派遣するようなことになつて来て、今までは運営の方法がごく個人的な折衝で終つていたのが、もつとはつきりするわけでございますか。この方が法制局や技術院にとつては何か非常に有利なところが出るわけですか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 官庁の間にセクショナリズムとでもいうものがございます。実は行政部局はたくさんにわかれておつて、相互の間は何としても独立性が強かつたというのが今までの実情でございます。今日でもそういう面はたくさんあるわけであります。ところが、この図書館の面から申しますと、書物をほどよく集めてその連繋をうまくとつて行くということでありますから、セクショナリズムというものはまず絶無に近いのでありますけれども、制度がうまくできておりませんと、その意にあらずしてセクショナリズムと申しますか、自分のところにはこういう本を持つておつても、よそには何があるかさつぱりわからないというようなこともございますから、相互の間の貸出しなどもとうてい円滑には行かないわけでありまして、非常にまわりくどい方法でなければ、相互の貸出しなどもできにくかつたのであります。ところが、支部図書館ということになりますと、各官庁でやつてあられますけれども、その連絡はすべて国立国会図書館を通じ、また間接に各支部と支部がみな連繋を持つております。そうすると、実質的には中央から非常にお手伝いをいたすことになります。今の司書を派遣するようなことは、実は例外的なことでございまして、普通のことではございませんが、そこにある書物を扱う人——司書あるいは司書に似たような人でありますけれども、それは従来は、支部図書館というものは、露骨に言うと非常に粗略にしておるわけでありまして、本の扱い方についての経験の乏しい人を使つておる。書物は口を持つておりませんから、不足を言わないでそこに蓄積されておるということであり、分類もうまく行かない。それから一般的な、図書を扱う管理方法も、ましてそう理解されてはなかつたと別つております。そこでまず中央図書館の方で、そういうところに働いておられる人を集めまして、図書の整理についての一般的な知識等をよく普及させまして、そしてその人が帰つて自分の図書館をうまくやつて行く、こういう形になつております。たとえば、今度の法制局の図書館なども、今までそういう図書の取扱いについての専門家がいなかつたのでありますから、中央図書館で御相談に応じましてその人の世話をする、こういうようなこともやつております。これは事務連絡と知識との関係であります。  それから次に、害物というものはどうしても片寄りまして、たとえば特許局にある害物はほかのところでは持つていないということになりますと、電話一本で政府部内のどこにでも思うようにその書物の借出しができるということは非常に効果的なものでありまして、そういうような事務を私どもの中央図書館の方でやつております。そのやり方としては、書物の目録のカードを全部そろえるようにいたしまして、人からこんな本があるかと御照会を受けますと、電話一つでそのカードを繰りまして、あれば実際持つておりますところの支部図書館から自由に貸し出す、こうようなことをやつております。  それから、予算の面は、これはむずかしいのでありますけれども、何といつてもこれは大蔵省とその主務省との関係でありますので、私の方からまだ今のところそんなに強く言うだけの実力はございません。そこでいろいろと内部的な援助をいたしまして、ことに国会ですでに法律をおきめ願つておりまして、各支部の図書館に勤めておるところの事務を扱う・ヘセちま最低限何人でなければならぬ、こういうような数を法律で一応きめていただきまして、そしてその具体的な数については、増減するときには国会図書館に相談をしてもらいたい、こんな法律ができております。その関係で、間接に各支部図書館を充実して行くということができますし、それから、それ以上の段になりまして、図書館の図書その他の設備でありますが、そういうものを充実せらるるについて、まず少くともこのくらいは何としても必要だというようなものにつきましては、今までも相当予算の上で中央間で口をききまして、それが大蔵当局にある程度承認せられまして、あまり大つぴらに言えることではございませんけれども、少くとも最低限の共通の基礎というものはだんだん図書館にも整つて行くようになつております。そういうようなところが実益の一端でありますけれども、しかしもつとほんとの大きな宴益というものは、各官庁のセクショナリズムで、何となく書物の交流あるいは知識の交流が不十分でございましたが、  こういう仕組みになりますと、その図書館に勤めておる人の間には非常に精神の交流ができます。図書ばかりの交流ではございませんので、各官庁の調査しておる事柄なんかも、書物とちよつと違うようなものでありますけれども、個々の親しみによつていろいろ、と材料の交流ができておりまして、案外私どもの方の図書館の仕事としては業績を上げておるんじやないかと思つております。アメリカなんかでもそういうふうにしたいということで非常に努力しておるようでありますけれども、型が強く固まつてしまつたもんですから、ほんとうはそこまで行つていないのでありまして、われわれの方がまさつている。よく向うの人が来ると、こちらの方が長足に進歩していると言われる。さほどでもありませんけれども、そういうことである程度誇り得るような実情になつておるわけであります。

庄司一郎自由党

○庄司委員 図書の購入に関して関連して承つておきたいと思います。国会図書館には現職の国会議員並びに元国会議員等々の著書も多少はあるよう耳見受けられますが、前々から本委員会において私から御提案を申し上げたように、私の最後の希望は、元国会議員及び現職国会議員が、在職中あるいはその前後において著述された創作あるいは論文でありましても、紀行文でありましても、そういう関係のものであつてあつても、あるいは和歌、詩歌等の文芸物でありましても、結局はなるべく多くお集めを願つて、図書館の一部屋にスペシャル・ルームを設けられて、国会議員のものしたるところの著書をお集め願つて、何と言いましようか、国会議員の害かれた本の文庫と言いましようか、そういうものを設けていただくことが最終の願いですが、その前提として、図書館の係の方になるべく広くその図書目録を、リストをひとつ作成していただきたいとお願いしておきましたところ、だんだんその運びに至つているように伺つております。図書の購入に関しても、ある特定の東京堂書店なら東京堂書店にだけ御一任されることなく、図書の購入の選定についても、場合によつてはわれわれこの委員会の意見等も参考にしていただいて、国会議員が書かれた本も、ぜひ新刊本でも買つていただきたい。米窪さんの御夫人が本院の待合所で本屋をやつておられます。この間のぞいて旦たら、現職の国会議員の書いた本だけで十何種類販売されております。やはり相当売れ行きがあるそうであります。たとえば大野伴睦君の伴睦放談などは、四、五軒の国会内の売店で相当売れている。あるいは辻寛一君の書いた随筆物、あるいは元代議士である共産党の高倉氏の書かれた本なども担当売れる。そこで、あまり露骨なことをお伺いして恐縮ですが、国会議員の書いた本なんかあまり御購入になつていないようです。これは価値がないというような意味でお買いにならないのかどうかわかりませんが、努めて御調食の上買つていただきたいというよりは、購入の上設備をしてほしいということであります。それから、国会議員の最近において書かれた新刊書を購入されると同時に、相当古本屋方面をあさつていただいて、御調査を願いたい。神田あたりの古本屋を一通りまわつて歩きますと、古いもので相当いいものがございます。たとえば明治二十四年ごろ国会開設当時に当選した福島県会津の生れの方で柴四郎という方、東海散史というペンネームの方が有名でありますが、この方が有名な自由民権運動を内容とした悲風惨雨世路日記という本を書いております。これは当時有名な本であります。将来長くわが国の自由民権運動史上におけるたつとい文学的文献と言いましようか、価値あるものであると私は考えております。そういうものなんか古本屋にございます。それから半谷清壽という方の書いた古い著書、尾崎咢堂先生のルソーの民約論その他、あるいは歌人としては吉植庄亮君の書かれたおそらく二十有余種の著書もあります。あるいは小山鼎浦氏の書かれた久遠のキリストとか、社会学の最初の翻訳であるヘルバルトの、あるいはゾンバルトの社会学の翻訳、あるいは杉山元治郎氏の書かれたキリスト教ものが二十何種類ある。あるいは河上君も神近さんもみな著書を持つておる方であると思います。新刊書にかかわらず、古い本でも、国会議員が書かれた本は、将来に文献を残していただく意味において、これからの国会議員諸君が、先輩が苦心さんたんして書かれた、その当時においてその時代の時代風潮が含まれているところの著書等を顧みて、過去のものでありましても、非常に参考になると思うのであります。あるいは外国より国立図書館を調べに参りました場合にも、わが国の国会議員の書いた本はこのぐらいあるのだということを示すことも、一つの結果になると思うのであります。新刑書はもちろんのこと、古本になつておりましても求めていただいて、御設備を願いたい。それらに関しては、もとより多少の経費は必要なことであると思います。そういう意味において、場合によつては、衆議院の本会議において、図書館の経費の増額を要請するところの決議案等も、適当な場合にはやるべきものであるということを本員は考えておりますが、ひとつ二十九年度の予算の中にも、国会議員の著書あるいは翻訳その他を収集するために、適当な予算をぜひ要求していただきたい。別にあらたまつた御答弁もいりませんけれども、ぜひこのような結果を招来し得るように念願してやまないものでございます。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 古い本は、大体歴史が古うございますから、御著述になつた書物の大部分は上野の図書館等にあり得るものと思つております。それから、新しい書物につきましては、ほとんど漏れなく買つております。ただ、これを整理してほんとうに一堂にそろえるということになりますと、多少の予算もいることと思います。まずそれの基礎になる目録の調査ということが必要になりまして、来年度の予算に、その目録調査のために一人だけ増員を実はお願いする順序に今しておりますけれども、そのときには何分よろしくお願いいたします。

伊東岩男改進党

○伊東委員長 別にほかに御発言がなければ、この際お諮りいたします。本件を承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊東岩男改進党

○伊東委員長 御異議がないものと認めます。よつて本件は承認するごとに決しました。

伊東岩男改進党

○伊東委員長 次に、国立国会図書館本庁舎建築に関する件について図書館長より発言を求められておりますので、この際これを許します。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 図書館の建築につきましては、従来からたびたび皆様方の御高配を得ておるのでありまするが、さきに第一回の建築協議会をやりまして、そのあらかたもすでに御報告しておりますけれども、要点を申し上げますと、まず建築をどういうふうにして実施して行くか、要するに建設省にどの段階からお依頼するかという点。それから、必要な小委員会を設置する。これは技術的な意味の小委員会でありますが、これを設置する。それから図書館の建設につきましての設計の懸賞募集をする。こういう三点につきまして、九月十日に御相談申し上げまして、一応の結論がつきました。その点は、前々からこの委員会におきましても一端を申し上げておるのであります。だんだん事が進行いたしまして、いよいよ懸賞の設計募集の段階に入つて来たわけであります。それには、いろいろ基本的な調査をして、大略の設計計画を立てなければならぬということで、小委員会の御援助を得まして着々はかどつておりますが、十月十四日に至りまして、関係技術家の御参集を願いまして、事務当局においてつくりました懸賞募集の要項案というものを議題にして、お諮りいたしました。今日お手元に出しておりまする別紙案を得ましたので、これを協議会に付議して、だんだん、周知せしめる方法をとりたいと思つておりますが、実は予算等の関係もございまして、そんなに早くからお金が使えるわけでもありません。やつと十月の初めから金が使えるごとになりまして、懸賞募集に必要な経費等所要の費用が承認されました。それから、いよいよ建築用地を実測いたしまして、外にさくをつくりまして、また用地の張り札を立てるというようなことにいたしまして、先週の初めからとりかかりまして、本日若干の事業が完成しております。予定の敷地のところに表示なんかもはつきり立てております。それで、地質の検定をいたしましたり、地耐力の試験というようなことも建設省の建築研究所にお願いをいたしまして、研究所は先週の初めから現地について調査を始めております。もう少し時期はかかりましようけれども、遠からぬうちにその結果が得られるものと思つております。ただ一つ困つた問題とでも申しますか、その建築敷地を整理いたします場合におきまして、元のドイツ大使館の中に非常な堅固な防空壕がございまして、その防空壕の設計図面というものが戦災のためになくなつてしまつておりますので、その詳細が容易にわかりませんでしたけれども、だんだん調べまして、設計者がわかりまして、その設計者から聞きましたところが、およそ四百トン程度の鉄筋が中に使つてありまして、一トン爆弾の直撃にも耐え得る強さがある。その点、一面から見ると、まことにりつぱな仕事がしてあるというふうにも思われますけれども、図書館を建てます上から言うと、その防空壕は障害物としてこれを取除かなければならぬことになつておりまして、建築研究所の非公式な見積りによりますと、これをこわすだけでも八百万円以上を要するということになりまして、なかなか問題が多いということを覚悟しております。  以上簡単ながらこの経過のあらましを申し上げました。いよいよ小委員会におきましてだんだん研究を遂げましたところの設計懸賞募集要項案というものを、もしお許しを得ますならば、一応朗読いたしたいと思つております。この要項案は本日午後に協議会にお諮りをするつもりでおりますが、一応ここでお耳に入れておきたい、こう思つておるのであります。     〔「朗読省略でいい」と呼ぶ者あり〕

庄司一郎自由党

○庄司委員 ちよつとお伺いしたいのですが、今の八百万円かかる問題ですが、その防空壕の所有権は現在どこにありますか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 それは、前々から、いろいろ土地の問題は事実的には疑問が多いのでありますが、法律的にいえば、これは日本国政府に移つておるのであります。問題は、前にあそこにドイツ大使館がありましたから、ドイツ大使館ができますための替地を向うに供給するという道徳的責任が残つております。そちらの方は別途進行しておりますので、今お尋ねの点は、日本のものだ、こうお答えしていいと思います。

庄司一郎自由党

○庄司委員 これは八百万円の撤去費をかけるよりは、そういうことを専門にしておる商売人があります。相当資金のゆたかな商売人がありますから、御参考までに申し上げておきます。その鉄材を提供する意味において、自分の経費でなるべくそれをやることになると、会計法規がもし許さるるならば、それでもつて八百万円の撤去費が不要になるのです。他にそういう官庁でやつたのも私は見聞して知つております。何も八百万円の経費を防空壕を撤去するためにかける必要がない状態にただいまなつておりますから、御参考までに申し上げておきます。

神近市子日本社会党(左)

○神近委員 私もそれに興味があるのですが、建物のじやまのところに存在しておるわけですか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 これは実にやつかいなものでございまして、あまりにも堅固にできておりますので、事実どうすることもできない。あそこに建物をつくりますると、大体いい場所なものですから、建物の地下室なんかに当るべきところにこれが出て来るわけです。これをわきに引越させるというような一つの考えも専門家に練つてもらいましたけれども、引越させるといつても容易なことではございません。今のところでは、いろいろの研究の結果、こわすほかにしようがない、こういうところにおちついておるのですが、実に思いのほか手数のかかるものであります。

伊東岩男改進党

○伊東委員長 この際お諮りいたします。本会期も明日で切れますので、閉会中も委員会の開会ができるように、国会図書館運営に関する件について閉会中審査の申出をしておきたいと存じまするが、この点御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

伊東岩男改進党

○伊東委員長 御異議がないようでありますから、さように決します。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時二分散会

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