議院運営委員会 第4号
- 発言数
- 77 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1953/11/02
会議録
○菅家委員長 これより開会いたします。 前回の委員会において、各党において御協議のため保留になつておりました各委員会の委員任命につき事後承認の件をお諮りいたします。これは各党とも御協議がまとまつたものとして、順次各党の御意見の開陳を願いたいと思います。
○椎熊委員 政府任命にかかる委員については、私どもで毎度御注意申し上げておるのですが、これは党派的の人選であつては困る。こういう各種の委員会は、まつたく超党派的な、理想的な人物を選びたいというのが本旨で御注意申し上げておきましたが、今回のこれは、すでに休会中に任命してしまつた事後承諾なので、多少の意見はありまするけれども、これをかえるということはどうかと思いますし、すでに参議院は満場一致で賛成しておるということでありますから、個々の人物に対しての意見は申し上げませんで、将来に対しては十分その点を御考慮願いたいということを、委員長から政府に御通達を願いたい。しこうして本件については、わが党は賛成いたします
○島上委員 この各種委員のうち、中央更生保護審査会委員については、七月三十一日に任期が満了になつておる。商品取引所審議会会長及び同委員については、八月十三日に任期満了ということは、すでに前もつてわかつておることであつて、これを事後承諾を求めるというような処置については、私どもはなはだ遺憾だと思います。当然前国会においてやらるべきであつたと思うのであります。少くとも任期が来ておるのだから、そういう点については今後政府に注意を促したい。それから委員については、個々について意見もありますが、大体において承認いたします。ただ二番目の村会保険審査会委員長及び同委員任命の件の、委員長の川西實三君につきましては、その履歴に重大な遺漏がある。これがいかなるわけでそのような遺漏があるかという点について、いささか疑義がありますので、本日はこの一名については保留いたしたい。
○土井委員 この委員任命につきましては、わが党といたしましては、ただいま左派の委員の方からお話がありましたように、委員任命については十分調査をする必要があるというので、まだ決定を見ておりません。従つて、できるならば本日の会議に上程することを中止していただきたいと思いますが、すでに案件として議題になつておりますので、そうも参りませんから、本会議が始まりますまでに、これに対します賛否の態度を決定して臨みたいと思つております。今ここで賛否を申し上げることだけは差控えたいと思います。
○中川(俊)委員 この委員の問題は、すでに政府できめてしまつたことだし、私の方も、今各党からの御意見の通りの主張で異議がありますが、きめてしまつたあとから言つて来ることであるから、どうにもならぬわけであります。大体政府は、この委員が任期満了したら今度はだれだれをという腹案はあるはずだから、できれば事前に諮つてもらつて、満場一致で承認するというふうにするのが妥当でないかと考えております。しかし、いまさらそんなことを言つたとてしようがないから、賛成します。
○坪川委員 わが党は、承認を与えるに賛成であります。
○中村(英)委員 小会派は賛成です。
○園田委員 今の御意見によつて、社会党の左派で疑義がある社会保険審査会委員長及び同委員の任命の件だけ残して、他は本日上程されたい。
○菅家委員長 ただいまお聞きの通り、園田君から発言がありました社会保険審査会委員長及び同委員任命につき事後承認の件だけを除き、その他の各委員並びに委員長は本日の本会議にこれを上程したいと思いますが御異議ありませんか。
○中川(俊)委員 そうなると、社会党の左派の方から保留のお話があつたのですが、社会党の左派の方でいけないということになつたら、ほとんどわれわれ全部承認したのですが、またやり直すのですか。
○椎熊委員 そういうわけではない。左派の今の発言は重大なんです。履歴に間違いがあるというが、私たちそこまで調査してない。そういう点を明らかにして、非常に大きな欠陥があるのをまるのみしたということでは、委員会の権威に関するし、本院の権威にも関するから、どういうところに間違いがあるかということを、説明を聞いたりしなければならぬ。私どもは賛成するが、そういうことを指摘されて、なおそれをのむということは、いささか躊躇せざるを得ない。それが究明されれば、理由がわかれば、私どもは異論はない。
○中川(俊)委員 そうなればこの際、どういうところに疑義があるかということを率直に明示していただきたい。
○椎熊委員 公開の席上で人の履歴のことを話し合うということは、ちよつとどうですか。
○菅家委員長 いかがでしようか。いろいろなこともありますが、これは明日の本会議までに研究もできることだし、今椎熊君の御発言の通り、個人に関係する履歴の関係のようなことであれば、一応公開でなくやる方法もあるので……。
○土井委員 ただいま中川君からも御意見がありましたように、理事会で、履歴の内容に相違がある点を話してもらつて、われわれも党に帰つて相談しなくてはならぬ。この委員会が終つてからでもけつこうですから、早期に……。
○菅家委員長 了承いたしました。その意味においてこれだけ保留にして、その他は本日の本会議に上程して決定するということに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 では、さよう決定いたします。なお各党の代表より、政府に対する要求についてお話がありましたが、委員長において適当に御意見を伝えることにいたします。
○池田(禎)委員 国会の承認を求める各種委員は、ただいま御決定になつたのですが、これは前国会からでもありますが、任期満了になつてから、政府が一方的にというか、政府独自の考え方をもつていろいろな委員の承認を求めて参る。中には事後承諾もある。そこでその場合に、当委員会としては、同意できなければ拒否すればよろしいのでありますけれども、実際上の問題としては、すでに任命をしてから同意を求める、あるいは内定をしておいてから当委員会に出されるというようなことでは、はなはだわれわれとしても迷惑なものもあります。また不満があつても、すでに認めたものはしかたがないというような態度が従来もあると思う。そこで、当然国会の承認を求める各委員については、任期満了前、いかなる人物がおつて、その任期はいつ満了になるか、こういうものをあらかじめ委員会に提出するということを、政府は今後することができないか。当委員会の希望として、私はそういうことをこの際提議いたしたい。
○中川(俊)委員 私も賛成です。私が先ほど言つたのもそれなんです。要するに政府は、だれだれが任期満了になつたら、次にはこういう人をしたいという大体の腹案があるはずです。それを一応示して、検討しておいてくれとかいうことを言つておかなければ、突然出して来られても、なかなか一々こんなことを調べておる余裕があるわけでないから、わからないと思う。私もわからなければ、皆様もわからないと思う。そこで、政府が出したからこれをのむという形になるわけでありますから、ただいま社会党の方からお話のあつたようなことは、委員長から政府に対して申入れをしてもらつたらどうですか。
○菅家委員長 いかがでしようか。この取扱いは決定してしまつたが、今後のこともあることでありますが、そのことにつきましては、今のような希望を述べてもそう簡単にその通りになるかならないか、少し疑問があると思います。事前に発表する、あらかじめ次にはこういう人をやるというような取扱いができるかどうかということについては、官房長官にこの事情をよくただしてからでないと、結論を出てしまつて、せつかくこの委員会で決定しましても、そのことが事実不可能だということになるといけませんので、今後の取扱いにつきましては、適当な機会において官房長官の出席でも求めて事情を聞いて、しかる後結論を出してもおそくはないと思います。
○池田(禎)委員 私は中川君の言う意見とも違う。政府は、どういう腹案を持つておるかというのでなく、どの委員会の何人が何月何日に任期満了になるということを、あらかじめ本委員会に通告を願う。人選とか、どの委員会にだれそれということでなく、いつ任期満了になるかということを、事前にこの委員会に通告願いたい。人物を内示してくれというのではありません。喜
○菅家委員長 いかがでしようか。先ほど申した通り、そういうことも含めて、適当な機会に官房長官の出席を求めてそれらの希望をこの委員会が述べ、また尋ねることもできますので、しばしばこの種の委員任命については御意見もあるようでありますから、そういう取扱いにしてはいかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう御了承願います。 —————————————
○菅家委員長 次にお諮りいたしますのは、内閣委員会から、建設省設置法の一部を改正する法律案が上つて来ております。これは各党全会一致ですから、本日上程することに御異議ないと思いますが、いかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 次に外務委員会から、日本国における国際連合の軍隊に対する刑事裁判権の行使に関する議定書の締結について承認を求めるの件、これも全会一致で上つて来ておりますから、本日上程いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 —————————————
○菅家委員長 次に、決議案が皆さんのお手元に配付になつておると思います。給与ベース改訂実施に関する決議案、加藤勘十君外六十名提出「政府は、人事院勧告を尊重し、今会期中に公務員給与ベース改訂案を提出すべし。右決議する。」というのであります。この取扱いについて御協議願います。
○椎熊委員 これは決議案ですから、話合いによつて全会一致になる可能性も多い決議案だと思います。まだ社会党からわが党には交渉を受けておりません。従つて本日の上程は、各派一致というまでに至る過程を経ていないから、本日は留保になつた方がよろしい。そうして社会党からは、各派に交渉を開始したらどうですか。
○土井委員 実は、この決議案に対しましては、左社の方に対しましても、いろいろ話をいたしまして、さらに各党に対しましてもお話を申し上げる予定になつております。さような関係において、まだ最終的な面においての打合せ等も残つておりますので、本日上程することについては、一応留保しようという考えでおります。
○菅家委員長 お聞きの通りでありますから、その手続が済むまで留保いたすことにいたします。 なお、お諮りいたしますが、印刷が一部しかありませんので、各党に配付になつておるはずでありますが、坪川君から一応決議案の説明を願います。
○坪川委員 ただいま委員長が述べられた決議案の内容につきましては、申し上げるまでもなく、本問題は非常な重要な問題でございまして……(「題目は何だ」と呼ぶ者あり)件名はまだできてないのであります。
○菅家委員長 それでは事務総長から一応……。
○大池事務総長 決議案といたしまして、ここに原案といいますか、協議していただきたいという案文が出ておりますので、一応朗読させていただきます。 大韓民国政府は、昨年一月大統領宣言を以て所謂李承晩ラインなる一線を画し、領海を不当に拡張し歴史上明白に日本領土たる竹島をも恰かも韓国領土なるが如く強弁し、更に本年九月以来公海において漁撈する日本漁船を所謂李承晩ライン侵入の理由をもつてこれを拿捕するの暴挙に出て、その数字は今日まで政府公船を含めて四十一隻乗組員四百八十四名に達し、直接被害者たる、被抑留者、出漁不能に焦慮する漁業者並びにその家族の心情を思うとき、真に同情に堪えないものがある。 依つて、本院は所謂李承晩ラインが国際法上わが国漁民が当然に保有する権益を侵害するものなることを確認し、その主張を堅持すると同時に、差当り早急を要する被抑留者の釈放、漁船の返還及び留守家族の援護処置を講じ、盛漁期を控えて待機する多数漁業者の出漁を可能ならしめるため、政府は、この未曽有の暴挙に対し世界の輿論を喚起するとともに急速且つ適切なる外交的措置を講ずることを要望する。 右決議する。
○菅家委員長 李承晩ラインに関する決議案とでもいうべきものです。
○椎熊委員 本決議案は、自由党からわが党へも案文を示して、案文の修正等については、いかようにでも同意したいから共同提案にしてくれという申出がありました。わが党はこれに対して、社会党両派その他も共同提案に同意するならば、あえて反対するものではない。各党一致の態勢をもつてすべきで、本日たまたまこの問題に関する漁民の全国大会が東京で行われております。そういう機会にこの決議案を上程し、可決することは、さらに意義深いことだと存じます。わが党は、共同提案に賛成し、しかも賛成の討論者を送りたい、こう思つております。
○正木委員 ただいま議題になつた李ラインに関する決議案件ですが、わが党としましても、各党が一致して出せるものであるならば賛成をするという方針は実は決定を見ておるわけであります。但し、残念ながら小澤さんからその原案が一部しかわが党に来ておらないので、不用意にして、私けさそれを忘れて幹部会に出たわけであります。さような事情もありますが、方針として決定を見ております。従つて賛成討論者も送りたい、こういう決定を見ておりますが、ただ案文の内容等については、自由党の方からは修正その他は御相談に応ずる、こういう話合いもあつたと私は聞いております。そこで本日上程するにしても、事前に案文をさらに私の方にちようだいして、議場でもつて十分協議の上で最後的な態度を決定したい、こう存じております。
○土井委員 私の方は、まだ聞いておりませんから、一応そういう決議案があなたの方から出されておるということについて諮つてからでないと、態度を決定するわけに行かぬ。従つて一応留保しておいていただきたい。
○中川(俊)委員 非常に重大な問題だと思いますが、私ども今初めて聞くので、案文も全然拝見いたしてない。日韓両国の間に親善を促進しなければならないという声がある折から、国会がこういう問題を取上げて、ことさら反発的な態度を示すことはどうであるかとい点について、われわれ慎重に考えなければならぬと思う。これは、政府が誠意を示して、きのうですか、本会議の討論にありましたように、総理なり、外務大臣なりがみずから出かけて行つて交渉するくらいな誠意を示してやれば、おのずから解決できない問題も解決できるじやないかというふうに考えられる節もあります。そういうような点から見て、今ただちに国会がこれを取上げて、ちようどきよう漁民大会があるから、この機会にこういう問題を取上げるというようなことはどうかと思う。もつと国会としては慎重にやるべき問題だと思います。両国の将来に大きな関係を残す問題であります。国会がこれを取上げるということは、よほど慎重を要すると思いますから、私どもは、今各党が一致しておやりになるということであるならば、さらに再検討いたしますが、目下の状態では、わが党は反対です。
○菅家委員長 これはあなたの方にも、対策委員長の方にはこの案文が行つて御同意になり、本日の大会にも、あなたの方から代表者が行つておるでしよう。
○椎熊委員 代表をやつて激励しておるじやないですか。
○菅家委員長 あなたに現在まで連絡なかつたのですか。
○中川(俊)委員 われわれに連絡ありません。出先としては反対です。ただいま言いますように、今各党が一致してやるというならば、さらに再検討いたしますけれど……。
○菅家委員長 土井君のお話ありましたので、右派の方にも行つておるはずですが、連絡が自由党から不十分であつたかもしれません。
○椎熊委員 ちよつと誤解があると困るのですが、国会がこれを取上げるということは、きよう初めてこれを取上げておるんでない。前の国会でも、各委員会で活発に取上げたし、この国会では、しかもきのうの水産委員会では、政府は強力な決意を披瀝し、今後はフリゲート艦を出しても断固これに対抗するという、政府等の言明もございます。従いまして、本会議で初めてこれを取上げて、社会に刺激を与えるというような御心配、あるいは日韓親善に支障あるというような御心配もございましようけれども、初めてやるという問題ではないということだけは御了解願いたい。
○中川(俊)委員 むろん今御指摘のように、この問題は、前国会からも話があつたが、決議案として取上げるということは、私は初めて聞きます。前の国会から、そういうふうに決議案として取上げるということの話があるということは、寡聞にして私は知りません。
○中村(英)委員 これは非常に重大な問題です。私の方は、案文がわかりませんから相談してみませんが、議会内においては小会派も党ですから、今後はわれわれの方一もひとつお願いします。
○坪川委員 十分承知しました。
○菅家委員長 この案文が一部では困るというお話もありますので、本会議までに大急ぎで印刷して、本会議開会までに各党に配付いたしますから、その上で、きよう各派一致の共同提案ができます場合には、本日これを上程する、一致しなければ上程しない、こういうことに決定をしておきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 では、さよう決定いたします。
○池田(禎)委員 ちよつと変な老婆心で恐縮ですが、ただいまの決議案については、反対するものは一人もないと思います。(「反対があつたではないか」と呼ぶ者あり)それは、ただ中川君の言つておるのは、それが両国の漁業問題、李ラインの撤廃問題にただちに効力があるかどうかということを憂えておるんじやないかとと私は聞きとつた。そこで、こういう決議案を出すということには私ども異論はありませんけれども、これがただちに向う側を刺激して、さらに強硬な態度になつて、こちらもフリゲート艦を出す、現実の段階においては、そういうことがますます紛糾を来すゆえんでないかという考え方も出て来るので、ここで出すことにきまりますれば異論ないと思いますが、こういうことが、はたして両国の将来の交渉の上において好影響になるか、それとも支障になるか、そういうことも考えておく必要はないか。ただ出すことについては、内容について全部私ども異論ありません。むしろいかにすれば好転させることができるかということを憂えるあまりに、趣旨としては、大賛成でありますが、扱い方については慎重を期する必要はないかと考える。
○菅家委員長 了承しました。なお、印刷等によつてそれぞれの機関にもかけまして、皆さんの御同意があつたらかけることにいたします。政府の所見もただし、場内において交渉の結果、全部がまとまつたときに上程することにします。 —————————————
○正木委員 私の方から緊急質問の手続がとられておるのですが、事務総長いかがですか。
○大池事務総長 緊急質問の発言の申出の分は、ただいま事務局の方へ出ておりますのは六件ございます。ただいまお手元におまわしいたしますが、ちよつと読み上げます。 一、李ライン並びに日韓会談に関する緊急質問赤路友藏君(社左) 二、防衛計画に関する緊急質問上林與市郎君(社左) 三、米価及び食糧緊急確保に関する緊急質問山本幸一君(社左) 四、行政機構改革に関する緊急質問阿部五郎君(社左) 五、人事院勧告及び仲裁裁定に関する緊急質問楯兼次郎君(社左) 六、国連軍協定に関する緊急質問古屋貞雄君(社左)
○菅家委員長 ただいま事務総長より御説明のありました緊急質問については、当委員会の取扱いの慣例として、各党の国会対策委員長会議において決定を見た上で、さらに本委員会においてお取扱いを願うという従来の慣例に従いまして、まだ国会対策委員長会議の議を経ておらないものでありますから、ただちに自由党の国会対策委員長から、各党の委員長にこの取扱いの協議を開いてもらいたいということを、委員長からきよう申し入れたわけであります。その国会対策委員長会議で話がつかないうちに、ただちに本委員会で決定するということは、従来の取扱いの慣例をまつたく破つてしまいますので、きようはお諮りをしなかつたのであります。その結果によつて、この取扱いのことを御協議願いたいと思つております。
○正木委員 委員長のただいまのお話は、私ども一応ごもつともだと存じます。実は勝間田君も参りまして、小澤君との間に、今委員長のお話の通り、小澤君からお話があつたと思うのでありますが、特にわが党として強く各党の諸君にお願いしたいと思いますことは、御承知のように、民主政治の建前で、公共企業体の職員の諸君の裁定が八件出たわけであります。政府としては、十六条にいう予算上、資金上の立場があるではあろうけれども、ほかの緊急質問のことは、もちろん私は触れませんがこの人事院勧告を除いた仲裁裁定に関するものに対しては、政府に向つてぜひきようの本会議で質問をして、政府が資金上、予算上できないという理由を明らかにさせたい、そういう希望を持つておるわけであります。従来の慣例、すなわち各党の国会対策委員長会議によつて取扱い方の決定を見なければ、当委員会としては結論を出すことができないという結論が出ればやむを得ませんけれども、できますならば、仲裁裁定に関する質問だけは本日の委員会でお認めを願いたい。事あまりにも重大なわけです。しかも、裁定委員会及びその他の政府機関の情報をいろいろ総合してみると、わが党の得た資料では、国鉄、郵政等においては若干困難であるが、あとのものは、予算、資金は十分あり得るということすらも明確になつております。このことは、わが党として正式に改進党の方へは申し入れてはございませんでしたが、私どもはそれぞれ各党の意向等をも実は了承しておるわけであります。重ねて申し上げますが、従来の慣例上、本委員会でただちに決定を見ることができないという結論が出ればやむを得ません。しかし、この重大な八件に上る仲裁裁定についてはできるならば、本日の本会議においてわが党は質問をし、政府の意思を明確に確かめたい、こういう強い希望を持つておりますので、委員長においても特段の御考慮を願いたい。
○菅家委員長 一応ごもつともなお話ですが、取扱いとしては、国会対策委員長会議で話合いがつかない、またその協議もないというような場合においては、最終決定は本委員会にあるのであるが、これはただ従来の慣例と申合せによつて、そういう取扱いをして来たのであります。一ぺんも国会対策委員長会議を開かないで出て来たのは今まで取扱つておりません。きのう初めてこれを私の手元で見たので、それぞれの対策委員長にそのことを申し入れて、協議をしてもらいたいと言つてあります。国会対策委員長会議もしなかつたものを、すぐこの委員会にかけるということは申合せに反することであります。そこで申し入れたわけです。そのお返事がないうちに取扱つてはどうかと思いましたので、御協議にかけなかつたわけであります。そういう取扱いにしておかないと、まずいのじやないかと思いますが、いかがでしよう。
○土井委員 ただいま正木君からもお話がありましたが、実際を申しますと、仲裁裁定の八件は、すでに本日提出されて来ております。本来ならば、公企労法の十六条二項に従い、資金上、予算上の処置ができないという理由を、当該大臣から本会議で説明してもらいたいというくらいに考えおる。従つて緊急質問の問題は、従来の取扱いは、各党の国会対策委員会議において一致したものを取扱うということになつておつたのですが、これを至急開いていただいて、全部的にきめることができなければ、この仲裁裁定の問題だけでも、どうするかということをきめていただいた方がよかろうと思いますので、そういう方向に委員長は一段の御配慮を願いたい。
○椎熊委員 これは非公式なんですけれども、労働大臣がわが党の対策委員長の方に来て、当然法規上の国会に対して説明することになるのだということを言いましてから、その挙に出ることは間違いない。その先に緊急質問をすることもいいが、これはやはり対策委員会議でやろうじやないですか。わが党でも、対策委員長会議にそれを出すことになつておる
○菅家委員長 今、正木君、土井君からのお話はごもつともですから、この委員会が終りましたら、すみやかに対策委員長会議を開いて結論を出してもらう。出ないなら出ないで……。
○土井委員 今、椎熊委員から、当該大臣の小坂君の非公式な話だということですが、本会議でやりますか。
○椎熊委員 やるそうだよ。
○土井委員 それならば、やつていただいた方がいい
○正木委員 私前段でも強く委員長に申し上げたように、わが党から出ております一から六のうち、ただちに全体をどうこうという意見を申し上げておるのではない。五の仲裁裁定に関する件だけを、ただちに取上げていただきたい。
○島上委員 労働大臣が進んで説明されるというのなら、もしそういう場合になつたら、緊急質問ではなく、その説明に対する質問という扱いに扱いたい。
○菅家委員長 いずれそのときに…
○椎熊委員 私はこれを左派が質問した、右派が質問をしたということより、政府が説明して、それに対する質疑の方が、両派の立場もいいのじやないか、またわれわれの立場もいい。
○菅家委員長 では、さよう決定いたします。 —————————————
○菅家委員長 それでは本日の本会議は二時にいたします。なお、明日は祭日ですが、これは参議院の関係もあり、予算その他委員会の関係もありますので、明日は本会議を開くということに……。
○土井委員 そこで委員長にちよつとお伺いしたい。一体この会期は、四日で会期満了ですが、それまでに終了する見通しの上に立つて、あすの文化の日まで休まずにやろうというのか、あるいは今即断はできないでしようけれども、多少なりとも会期を延長されるというのならば、あすの文化の日に、短期国会だから当然だと言うけれども、予算が上つて来るからという国会内の事情によつて無理にやる必要はないじやないか。参議院に早く送らねばならぬが、あす送れば、四日には参議院の方も終了するという見通しの上に立つてのことならば賛成するけれども、会期が延長されるのじやないかという懸念を持つならば、あすは休んでいただきたい。わが党の代議士会ではそういう方向に向つて行くように運営委員会では努力してもらいたいという決定を見ておるくらいなんです。会期が延長されるならば、何もそう無理をする必要はないと思う
○菅家委員長 今土井君からお尋ねでございますが、委員長の立場で、会期が延長になるとか、ならぬとか、委員長の権限できまるものではない。見通しも、ちよつと今のところ確然と四日で上るというようなことを申し上げ、また上らないというようなことも申し上げかねるのであります
○土井委員 私の聞こうとすることは無理なことで、今委員長から、こうだ、ああだというのではないけれども、従来の関係からいえば、参議院の方では、いつまでによこしてくれるならば予定通り上げるということの非公式な交渉が、前にもしばしばあつた。今度もそういうものがあつて、三日までに送つてくれるなら、四日までに上げようというような意向などがあるのかどうか、こういう点です。
○菅家委員長 その点も私どもはつきり聞いておりません。いずれにしろ、仮定のもとに立つた議論でおかしいが、延期されるとしても、あすはやつておかなければならないのじやないかと思います。あす休むということは会期がもし一日なり二日延長されるということを仮定しても、ちようど五日の天皇昭待日のこともあつて、各大臣が留守になりますから……。
○土井委員 三日延長になれば、どうなりますか。
○菅家委員長 三日ということになつても……。
○土井委員 四日に上げれば、審議するしないは別として、五日、六日、七日、三日間あれば参議院だつて上るだろう。
○菅家委員長 ちよつと速記をとめてください。 〔速記中止〕
○菅家委員長 それでは速記を始めてください。 ただいまの懇談の結果、明日の開会のことについては、場内交渉によつて決定することといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時四十七分散会