予算委員会 第17号
- 発言数
- 41 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1953/07/18
会議録
○委員長(青木一男君) これより予算委員会を開きます。 衆議院より送付されました昭和二十八年度一般会計、特別会計、政府関係機関各予算は、先ほど当委員会に付託されました。本日は、昨十七日の委員長及び理事打合会で決定されました通り、先ず衆議院において修正されました点について、発議者より御説明を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」「議事進行について」と呼ぶ者あり〕
○佐多忠隆君 修正された予算の経緯或いは内容についての御説明を伺うというふうな委員長のお示しのようですが、その修正されている予算なるものの性格が我々にははつきりわかりませんので、先ずその点から一応はつきりする質問をお許し願いたいと思います。
○委員長(青木一男君) 昨日の委員長、理事打合会では衆議院の修正の点について先ず御説明を願い、これに対して質疑をすると、こういうことになつておりますので、私はその打合せの通りに進行したいと思いますが。 〔「委員長々々々」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○佐多忠隆君 性格をはつきりしなければ、この問題は非常に重要な問題であると思います。我々予算委員会としては、その性格を明瞭にした上で、内容なり何なりのお話を聞くので、それでなければ、我々がそれをどう扱つていいかということはわからないので、そういう意味で非常に重要な問題であります。殊に予算委員会として、そういう問題を不問に附しながら、うやむやのうちにそういう問題を取扱うということは、予算委員会の権威にかけても絶対に承服し得ないところであると思いますので、是非私の最初の提案通りにお取扱いを願いたい。
○委員長(青木一男君) 佐多君の御発言のことは、後刻次の機会において十分お述べを願うことができると思います。よつて本日の議事は、昨日の委員長、理事の打合会の通りに進行したいと思いますが。 〔「異議なし」「議事進行」と呼ぶ者あり〕
○佐多忠隆君 私の性格を究明しなければならんという意味は、それを究明しなければ誰がここで説明すべきかということもきまらないのだと思うのです。その性格を規定することなしに、どなたが御説明になるか知りませんけれども、我々は説明者自身についても問題があるのです。その性格だけは一応あらかじめはつきりしておいて頂きたいと思います
○委員長(青木一男君) 佐多君のお述べになりました誰に説明を求めるかということも、昨日委員長、理事打合会において決定しております。若しそれを変更されるならば動議として御提出を願いたいと思います。
○永井純一郎君 今佐多君からもお尋ねがありましたが、私はこう思うのです。先ず憲法上の規定から言つて、その修正予算が一体法律的にどういう権限に基いて誰が出すのかということを、審議に入る前に予算委員会として明らかにしなければ、私は予算委員会の審議をしても何の価値もないということになつて来る懸念があると思う。衆議院のほうは御存知のような恰好でやつて、そうして参議院が今日からこれを受けるわけでございまするが、私は第二院として慎重に考えて見て憲法の諸条規に照して考えて見て、明らかに間違つたことを衆議院はして来ている、こう考える。それはどういう点かというと、先ず憲法の規定から言つて、行政権が内閣にあるということが明らかになつている。それから予算の提出権というものはどこまでも政府にある。又その議決権というものはどこまでも国会にある。この予算と財政に対する憲法上の三つの原則は動かすことができない。この原則を中心にして今度の予算の修正が如何なる法律上性質を持つものであるか、地位にあるものであるかということを、第二院としては特に今度の衆議院の経過を見て先ず明らかにしておかないと、初めて起つた問題、今までの憲政史上類がないことなんです。これは如何なる党派の人といえども異議のないところであると私は考える。そのことを先ず予算委員会において各議員が明らかにするということでなければ私は意義がないと思う。この点を順次追及して行けば、総理に出て来てもらつてこの点を明らかにしたいと思うのですが、提出者であるところの、特に政府以外の人たちの答弁なぞというものは、私は全く価値のないものだ、法律的にです。そういう点を明らかにされてでなければ、提案者の説明を聞いたり、これに質問をして答弁を得ても何にもならん。この点を先ず明らかに一番先にしなければならない。こういう意味で、私はここに総理が来て慎重に審議する、第二院のことでありまするから、総理がここに参りまして、この点を明らかにして、どう取扱うかということを明らかにして審議に入るべきである、こう思うのです。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(青木一男君) 今の永井君の……(「議事進行」と呼ぶ者あり)ちよつと待つて下さい。永井君の御発言に対して……。昨日の委員長、理事打合会において総理の出席を希望されたのです。それで委員長からも要求いたしました。先ほどまで総理は待機しておつたのですが、やむを得ざる所用で帰られましたので、昨日の委員長、理事打合会においては、若し総理においてやむを得ざる支障の場合は副総理において代りに出る、こういうことを申合せたので、その要求はいたしておきました。 〔「議事進行について」「委員長」と呼ぶ者あり〕
○木村禧八郎君 先ほど、一番最初佐多君から説明を聞く前に、この修正案なるものの取扱い、それからその意味を明らかにするために、そういうところから始めるべきだというその提案が出ているわけですね。委員長はこれに対して、昨日の委員長、理事打合会において是非この意見を聞いて審議に入ることになつているからというので、今取上げられないようなお話ですが、併し永井さんからも今お話がありましたように、事情は昨日と非常に私は変つてると思うのです。なぜならば、今日議院運営委員会において、この問題の取扱いについていろいろ審議したところ、非常に重大なやはり疑義が出て来ているわけです。我々予算委員としてこの疑義をあいまいにして、すぐこの審議に入るということはやはり予算委員会の権威にかけても、これはやるべきではないのであつて、殆んど只今までに前例のないような修正案が出て来ているのである。このことは私は党派を超えて、今佐多君が言われたように、この取扱いについて、又その性格について先ず審議されることは、昨日の委員長、理事打合会の申合せと矛盾しない、やはり事情が変つて来ているのであつて、問題がやはり詳しく私は理解さるべきであつて、非常にこれは重大な問題であるということが明らかになつた以上は万遺漏のない取扱いをすべきだと思う。若しそこでいろいろ議論が紛糾するならば、もう一度私は委員長、理事会を開いて頂きたい。そこですぐにこの修正案の説明を聞くか、その前に今佐多君が言われた目的の下にこの性格を明らかにしてから、聞くか聞かないかを、又誰から聞くかを、そういうことをきめる、これは理事会でも開いて諮つて頂かなければ、徒らにこれは紛糾するばかりだと思うのです。事情が変つて来ておりますから、委員長、理事会を開いて私はこれを協議して頂きたいと思います。
○高橋進太郎君 今佐多さんや木村委員からお話がありましたが、そういう問題は昨日の理事会におきましても十分論議されたのです。従つてそういう問題は恐らくこれを付託する際に議運その他において十分これは論議せられるであろう。従つて予算委員会としては付託があつた際には提案者から説明を聞いて、そうしてそれに対する質疑を行なつて進行しようと、こういう申合せを行なつたのでありますから、私は理事会での申合せの通り御進行を願いたいと思います。
○亀田得治君 理事会は先ずこういう重大な問題について余りにも軽卒過ぎると私は考える。先ほどからたくさんのかたから極めてこの稀に見る、こういう事案ですから性格を明確にしてから責任ある審議に入りたい、これは私当然だと思う、私も同じ考えを持つております。是非これは委員長のほうで然るべく取計らつてほしい。それからなおこれは重大な憲法問題も含まれておりますし、今後の前例にもなると思います。従つて是非この吉田総理の出席を私願いたいと思う。これは去る六月三十日の予算委員会であつたと思いますが、総理は自分のおらないところの政府委員なり、国務大臣の発言には責任を持てないという意味のことを言つている。私はこの問題は極めて重大だと思うのですから、ほかの細かいような問題には一々そういうことは申しませんが、これだけは吉田総理の出席を求めて、自分がみずから答弁できないことはほかの人が答弁してもよろしいが、総理の目の前で政府のお考え方というものを明確にしてこの問題を進行してもらいたい。(「その通りだ」と呼ぶ者あり)総理の出席を併せて要求しまして、そうして取扱い方としては、先ほどから木村委員、そのほかのかたから提案があるようなやり方をこの際とつてもらいたい。
○戸叶武君 議事進行について。昨日の理事会においてきめられたと申しましても、この問題における中心の問題になつておる動きというものは、昨日の予算委員会なり、或いは本会議なりによつて決定付けられていると思うのです。従つて理事会を何時に開かれたかは別といたしまして、恐らくはその後におけるところの動きが結論的において多くの人に疑念を抱かせて行くのであろうと思うのです。これが将来におけるところの悪例となつた場合においては、やはり取返しのできないことになるのでありまして、この修正案の性格なり、取扱いに関して参議院が慎重に審議して、然る後にとりかかるということが妥当であると信ずるのでありまして、単なる事務上の手続によつて、この問題を委員長が言わるるがごとく処理すべき性質のものでないと思うのであります。その意味において佐多君の言われた意見を取入れて頂くことをお願いいたします。
○湯山勇君 なお今の問題と関連いたしまして、先ほどの議事進行の動議にもあつたわけですが、議運の見解も聞く必要があると思うのです。議運の委員長の出席を求めて、今朝ほど来の審議の経過並びに結論を聞くように御措置を願いたいと思います。
○高橋進太郎君 私はこれは十分議運において慎重審議せられて付託することを決定したのですから、この予算委員会において更に議運の委員長を呼んで聞くということは、その必要はないと思います。
○亀田得治君 議運では慎重審議は一つもしておりません。議運ではこれは重要な問題であるということはわかるが、併し予算委員会でそれは一つ慎重にやつてもらいたい。議運としては一旦これを予算委員会に廻すか廻さないか、本会に廻してやるかどうか、そのことだけの結論を出しておる。このいきさつから言つても、予算委員会が冒頭にこの問題を明確にして、そうして審議に入つて行くということは、これは当り前だと思う。目標がないのですよ。対象がはつきりしておらん。何を審議するのですか、議運の政府側の答弁を見たつて修正案に賛成なるがごとく、賛成しないかのごとく、責任を持つかのごとく、持たんかのごとく、こういうものを一体参議院がどうしてまじめに審議の対象にできますか。私はこれは誰が聞いたつて、本当に予算案に取組んで行こうということであれば、その立場、建前というものを明確にして進んで行くのが当り前だと思います。只今の自由党のほうから発言がありました議運自身がそういう建前で、予算委員会でそれは十分やれるのだから、わざわざ本会に廻さんでも一つこの程度でと、こういうわけでこちらに廻されたことは議運を傍聴しておつた我々は皆知つております。そういう状態ですから、是非共これは先ほど来我々の申上げているような手続をとつてもらいたい。
○石原幹市郎君 この問題については、いろいろ意見があると思いますが昨日の理事会において、とにかく応今日説明を聞いてやろうというふうに理事会で決定されているやに私も聞いているのであります。ここで説明を聞いて、又いろいろ意見があればあとで論議する機会は十分あるのであります。審議を急いでいるのでありますから、ここで一応説明を聞いて、論議はあとから……。若し理事会の決定と違つたようなやり方をされるということであれば、更にここで一応諮つて、違つたやり方をやりたいというなら動議でも出してもらつてやつてもらいたい。
○岡田宗司君 只今の石原君の御意見を聞いておりますと、急ぐからということであります。併しながら急ぐと言つても性格を明らかにしなければならないものをそのまま放つておいて急ぐということは、却つて審議を紛糾させ長引かすだけであります。我々はこの予算案修正案なるものの取扱い方については、十分に予算委員会自体が検討しなければならん問題であると思うのであります。理事会はその内容に立至つて論議して、理事会が決定したから、これを直ちに予算委員会において強行するというべき筋合のものではない。理事会というものの身分は単に議事の運営を円滑ならしめるための申合せをやるところに過ぎないのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)従いまして、この修正案が含まれております予算案のその取扱い自体というのは、これは参議院といたしましては初めてのことでありますので、法制局長の意見も聞かなければなりませんし、又政府がこの修正案に対して如何なる取扱いをするかということも聞かなければなりません。そういう手続上の、而も初めてこういう問題が起つたことに対しまして、数人の理事会で単に議事の運営という見地からだけで物事を決定されたのでは相成らんのであります。やはり予算委員会におきまして予算を審議する上におきましては、この初めての問題、先例となるべき問題につきましては十分にその性格を明らかにすることから始めなければならんのであります。若し委員長がそれをもお認めにならんで、ただここで以てこの運営を早くするというだけで以てこれをお急ぎになるようなことになりますれば、委員長或いは与党のかたがたのお考えにならないような問題が起きて来るということを御承知願いたいのであります。私どもはこの性格を明らかにすることから始めなければなりませんし、又同時にそれに基く取扱方を慎重に審議した上で初めてこの予算の内容に入れるのであります。それを取扱わわいで、ただ急いで内容の説明をしてやろうということは、これは委員長においても十分とお考え願わなければならんことだと思とのであります。従いまして私は先ほど佐多君その他のかたがたから言われますように、この修正案の取扱いについての論議が先ずなさなければならん。その前においてこの修正案の取扱方について質疑が始められなければならんと思うのであります。この順序を踏んで初めてその内容を検討すべきが予算委員会の任務でありましてこれを行わずして不明確のままで内容を審議するということは、これは許すべきことではない、こう考えますので、先ほど佐多君からの意見のようなお取扱を願いたいと存ずる次第であります。
○永井純一郎君 理事会でも実は私が出たときには修正案が事実上でき上つて、それが参議院に来た場合については、日程を改めてこれは相談すべきものであるということをちやんと申上げてある。その以前に組んだ日程というものは非常に、こういう前古未曾有の修正案が参院院に来るかどうかということはわからない状態の下で相談したはずである。委員長、何か考え違いをしておられるのじやないか。それから議事進行で申上げますが、そういうふうに提案者はどういう法律上の地位で以て趣旨の説明をしたり、答弁をするのかも明らかでない場合は、どうせ質問に入るならば、そのことが等初めは大部分になつてしまう。どうせそれは行われることだ。そういうことをよく考えて、第二院として、政争の場である衆議院でどさくさの間にやつたことを受けて立つ第二院としては、私はその点をやはり我々の職責上どうしても明らかにしなければなりませんから、今例えばあなたが思うようなふうな議事に入つてもその質問が大部分になつてしまう。ですから総理に来てもらつて、憲法上の疑義を初めとして質疑に答えて、そうして堂々と内容に入るというのは、これは当然だろうと思う。又そういうことを理事会でも私は極力主張し、皆さんはそれはそのときでということになつて分れておるはずだと思う。ですから政府が、審議に入る前に総理が来て、それらの点の疑義を明らかにして、或いは政府の考え方を聞いてでなければ、私どもは議事に入れないといのは、そういう立場から言つておるのですから、委員長その点答えて頂きたい。
○委員長(青木一男君) 永井君にお答えいたします。私は誤解しておらないつもりです。昨日の打合会は、議長から本会議を経由せず直接委員会に付託された場合は、先ほど申した通りの議事の進行でやるということにはつきり申合せをしております。この点において私の誤解はないと思います。併しながら多くの人々の議事進行についての御発言がありますから、この際委員長理事の打合会をやります。このまま暫時お待ちを願います。
○亀田得治君 総理の出席をその間に催促して下さい。
○委員長(青木一男君) 理事のかたはすぐお集まりを願います。では休憩をいたします。 午後三時十五分休憩 —————・————— 午後四時十五分開会
○委員長(青木一男君) 休憩前に引続いて会議を開きます。 先刻委員長から申述べました通り、衆議院における修正についてその発議者から参考人として説明を求めたいと思います。これは衆議院送付予算案の説明とは別のものでございます。このことについて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中田吉雄君 この点は委員長があとで但書で申されましたように、三浦さんがお述べになることは全く衆議院送付の予算案とは関係のないという前提で我々は了承いたしましたので、一つその点念のために一応申上げておきます。
○委員長(青木一男君) 御異議ないと認めます。
○岡田宗司君 只今衆議院における修正案の発案者を参考人として聞くということですが、勿論これについて三浦さんがおいでになつておりますが、三浦さんが如何なる資格でおいでになつたか私どもにはまだわかつておらん。参考人としてお聞きするということでありますれば、これはやはり参考人としてお聞きすることがいいか悪いかの手続を普通の慣例に従つてやつて頂かなければならんわけです。それからこの参考人としてお聞きすることは、どなたが御提出になつたかまだはつきりしないところのこの修正案も含めたところの予算案なるものの一体どういう審査の部分にそのかたの意見をお聞きするのか、予備審査の段階でお聞きするのか、或いは本審査の段階でお聞きするのか、これも又十分に御研究願いたいと思います。本審査の段階で参考人にお聞きまするというのでありましたならば、その前に誰がどうして提案されたのだか、まだ私どもに分明でない、わかつておらないこの予算案というものについて、先ずそれをはつきりさせてからお伺いをして、そこで参考人の御意見を聞くということは成り立つのですけれども、何もわからないうちに、ただ籔から棒に参考人から意見を聞くというのでは私どもは真に納得できません。従いましてその関係を一つもう一度明らかにして頂きたいと思うのであります。
○委員長(青木一男君) 岡田君に申上げます。これは予備審査ではございません。予算案の審査について衆議院の修正について説明を求めるものでございます。 〔「進行々々」と呼ぶ者あり〕
○木村禧八郎君 只今理事会の申合せでは、衆議院送付の今日初めて参議院が受取るこの予算案の説明は、まあどなたか知りませんが、これは別にやるという申合せになりました。それでその予算を説明する人は誰がやるか、そうして又その日程をどう組むか、その説明がなければ予算の審議に入れないのでありますから、誰がこの衆議院送付の予算を説明するかは、又理事会を開いてきめるということになりましたので、そういう点も委員長は御報告される必要があるんじやないかと思うのです。そうすれば割合に紛議が起らないで済むのではないか。その点委員長から報告して頂きたいと思います。
○委員長(青木一男君) 予算案の今後の扱い方については、木村委員の述べられた通り、本委員会終了後委員長、理事打合会を開いて又協議、打合せいたしますから……。 〔「進行々々」と呼ぶ者あり〕
○亀田得治君 議事進行について……。(「進行にならん」と呼ぶ者あり)こういううやむやな進行になるから、進行するために発言を求めたのですよ。要らんことを言うな。大体いきなり参考人と、こういうものを籔から棒に持出して来ることがおかしいのですよ。通常の予算案が衆議院で可決されて、そうしてこちらに廻つて来ておる、そういう状態と非常に違うのです。参考と言つたつて、さつきから議論が出ておりますように、何のための参考か訳がわからんのです。やはりこれは一日なり二日なり、十分扱い方というものを明確にして、そうして参議院としてはこういう方法で取扱つて行こう、そういうことがきますれば、それじやその参考のために来て頂きましようと、こういうことならわかるのです。最初がはつきりせんうちに、折角来てもらうものですから、忙しい人に大変御迷惑をかけておるのです。私はまあそういう意味で、わざわざお越しになつたのを又帰つてもらう、これは大変気の毒ですから、単なる一つの事実行為として聞きおくと、こういうことなら、いろんな事情を勘案して同意はいたしますが、併し今後は絶対にこのような過ちのないように一つ委員長に御注意を願いたいと思います。
○高橋進太郎君 これは何も突然きめたのじやなくて、十分理事、委員長の打合会において、而も今の発議者の代表のかたも入られた席上できめて頂いたのですから、私は更に又今の理事打合会において確認したのですから、決定通り一つ御進行願いたいと思います。
○委員長(青木一男君) それでは御異議ないものと認めまして……。
○佐多忠隆君 それは先の理事会で明らかにきまつたことだからやれとおつしやるのですか、この間の理事会できまつたから……、(「今の理事会だよ」と呼ぶ者あり)我々はそういうように了承しておるのではないのです。この間の理事会の考え方がおかしいから改めて議を練り直して欲しいということで、何か理事会で訳はわからんけれども、とにかく事実として一応聞いてくれというお話だつた。それならば私どもはまあ事実として拝聴しようと言うのです。それを又先の原則の問題に返して、先にきまつたことをやるのだということなら、改めて開き直つて議論をしたい。
○委員長(青木一男君) 御異議ないものと認めまして御説明を願います。
○衆議院議員(三浦一雄君) 本日衆議院より送付に相成りましたと心得ますが、昭和二十八年度一般会計、特別会計並びに政府関係機関会計の予算案に対しまして今回修正が行われたのでございます。私はこの修正案が自由党両派並びに改連党の三派の提案になつておりまするが、便宜上発議をいたしましたのが改進党でございますので、私から一通り修正案を得るに至りました経緯並びに結果の概要を事実といたしまして申上げ、皆様に御参考に供したいと存じます。 改進党におきましては、二十八年度各案の予算に対しまして、一応時局の要請に鑑みまして相当の施策を織り込みたい、従つてこれは修正の形式を持たなければならんと心得ておつたのでございますが、これに対して準備をいたしておつたのであります。而して七月三日に今期国家における予算委員会その他各常任委員会におきまして展開せられた論議等をだんだん取りまとめまして、そうして予算修正大綱を作案いたしまして、これを衆議院における各会派に回付し、そうして同時に分派自由党からは遅滞なくその説明を求められたのでございます。越えて五日の日には自由党からもその説明を求められました。更に又左派社会党からも説明を求められました。よつて私たちはこの会派に対しまして、私たちの作案いたしました予算案修正の案を骨子を説明申上げたのであります。その後分派自由党のほうの御了解の下に、主として自由党との間にこの案の修正案を中心にいたしまして数次の折衝をいたしまして、而して遂に或る案を得て、そうして自由党両派並びに改進党の三派共同提案といたしまして、昨日の予算委員会並びに本会議におきまして修正案が成立いたしたのでございます。 簡単にその要旨を説明申上げます。このたびの修正の第一点は、国民健康保険療養給付費国庫負担に関する問題でありますが、原案には一割五分の負担に相成つておりますが、これを二割負担にする。これを実現するための助成金の増が十一億二千二百万円と相成るわけでございます。 第二には、供米奨励金を二百億円出してもらうということにいたしたのでございます。この奨励金は、完遂奨励金ということにいたしてはおりまするけれども、これは供出米一石について八百円を出す、いわゆる割当数量を完遂するにあらざれば出さんという従来のやり方とは違いまして、供出量一石について八百円を出すという奨励金の制度をここに又採用し、その二百億円をこれに当てるということでございます。この二百億円の金は、内百億円は二十八年度一般会計より食管特別会計に繰入れるということをいたすということが前提になつております。 それからその次は食糧増産費の増でありますが、これは十億、内訳を申しますと、小規模土地改良補助七億円、畑地灌漑補助二億二千万円、酸性土壌改良補助五千万円、耕土培養三千万円、計十億円になつております。これをおおむね内地八割、北海道二割の割合で以て配分ということになつております。但し地方の実情もありまするので、各項目ごとにその比率をとるわけではありませんが、総額を大体今申上げたように割振るということになつております。 その次は、中小企業金融公庫出資金の増、政府原案に対しまして三十億円を増額せんとするのでございます。 その次には輸出促進の諸措置でありますが、一つには輸出促進のため所得税、法人税のそれぞれの法律を改正いたしまして、そして輸出増進に対する措置を講ぜんとするものでございまして十六億六千六百万円程度これに充てるのがその骨子であります。その要点を申上げるならば、輸出品製造業者については輸出金額の三分、又貿易業者の輸出取扱額の一分に各該当する金額を利益金から控除した残額に今の所得税又は法人税を課するため生ずる政府の減収額にこれが相成るわけでございます。なお本年度の予算には直接出て参りませんが、輸出前貸手形割引料率の改訂、それから日本輸出入銀行の金利引下等につきましても改訂することにいたしたのでございます。これは本年度の歳計、歳入には出て参りません。 それからその次は、海運振興に関する施策でございますが、一は造船用利子の補給でございまして約十億円でございます。内訳は、日本開発銀行貸出分の利子補給は二億八千万円、市中銀行貸出分の利子補給は七億四千八百万円でございます。その要領を申上げますと、開発銀行の金利を充分とする、貨物船は第六次船から、タンカーは第八次造船分の融資からおのおの一分五厘の利子補給を行う。第二には、市中融資の金利で、貨物船については第六次船以降、油槽船については第八次船以降の融資分につき、それぞれ五分となるよう利子補給を行う。但し補給期限は十年とする、こういう予定でございます。而して前項、前々項に申上げました利子補給は八月一日からこれを実施するようにする。これは立法措置を必要とすることは当然でございますが、只今これに対する法案の準備中でございます。なお、将来海運業者に利益を生ずる場合には、一定の割合によつて利子補給額を停止又は返還させる措置をとるということでございます。これは直接予算に関係はしませんけれども、この海運振興に関する施策といたしまして、外注船及び外航船の造船用鋼材特殊規格割増料をなくするという措置を講ずる予定でございます。これは一つは製鉄会社の日本銀行よりの外貨借入金の現行率を下げること、又開発銀行よりの借入金の現行法の率を引下げることということの措置をとる。本年度約一億円程度の金利負担を軽減させ、これと製鉄会社の企業努力により、現行鋼材特殊規格割増料九千九百万円を近く七千万円程度に引下げる、こういう計画をいたしてございます。これは念のために申添えておきます。それから、これらの金利の引下措置は八月一日より実施するのでございますが、金利引下と割増料引下との相関関係の措置は、それぞれ関係省におきまして、協議の上取りまとめるということが重要なる附帯事項でございます。 次は文教施策費の増でございます。おおむね二十七億千八百万円を充当する考えでございます。一つは科学振興費等の増四億円。内訳を申上げますと、国立国会図書館の図書購入費の増でございまして、約一億円、文部省所管、科学振興費中補助金及び交付金の増一億八千万円、同省所管、理科教育振興費の増二千万円、通産省所管、工業技術費予算の増一億円、これが予定してございます。その二番目は、私学振興費でございまして、文部省所管、私立学校振興会支出金の増に充てるために五億円を増加する。第三、義務教育諸学校老朽弱体校舎改修費の増十億円。四番目は、積雪寒冷地帯中学校屋内体操場建設費補助の増に対する二億円。五番目は、義務教育及び高等学校戦災校舎改築費の増六億円。六、高等学校教員給与体系是正に要する経費千八百万円、これを増加計上せんとするものでございます。 その次は国土総合開発計画費の増でございますが、これには五千万円を増したい。内訳は経済審議庁所管の国土開発調査費の増一千万円、同じく土地調査費の増一千万円、それから建設省所管国土総合開発調査費中、特定地域、調査地域総合開発調査費補助金の増三千万円、合せて五千万円を増額いたしたい。 最後に、地方財政平衡交付金の増五十億円。この平衡交付金の増額には公立高等学校教員給与是正をいたしたい考えでございまして、この経費約三億六千万円を予定されるのでございますが、この金額を対象として考えておる。 これが只今皆様のお手許に配られてございますでしようが、昭和二十八年度一般会計予算修正概要の大要でございます。而してこれらの経費を捻出するために一部歳出の節約をいたしたのでございます。即ち第一は行政費の節約一百億円、一般会計中特定項目の経費節約、このうちには保安庁の分が含まれております。約四十億円を含んでおります。それから右に準じて特別会計及び政府機関にも、それぞれ所要の行政費節約を行うという申合せをいたしたのでございます。その趣旨でございます。第二番目は保安庁経費の削減及び繰延でございます。それは六十五億円でございますが、うち二十四億円は翌年度に国庫の負担に属すべき契約をし得るということに調整いたしております。その節約額を以て先ほど申上げましたように諸施設の増額に充てたい。 これが今般三党の共同提案にかかる修正案の骨子でございまして、お手許にあります通り、その概要はその表で御覧を願いたいと存じます。而してこの案に基きまして、先ほど申上げた通り三党の間に数字の折衝を重ねてこの成案を得まして、それを昨日の予算委員会を、更に又本会議を通じまして修正案を成立いたしました、こういう経緯になつております。 以上簡単でございますが、この修正の経緯とその結果につきまして説明を申上げました。よろしく御審議のほどをお願い申上げます。
○委員長(青木一男君) 質疑に入ります。中田君。
○中田吉雄君 いや、もう休憩でしよう。
○木村禧八郎君 議事進行について……。只今参考人としての三浦氏の経過を伺いましたが、これからこの衆議院送付の予算案について、これは細めて今日衆議院から受取つたはずでありますから、その説明を我々聞かなければなりませんが、それについてその説明を聞いてから審議に入るわけですが、それを聞くか、それから聞いてからどういう審議をして行くのか、これはまだ全然打合せてございません。全然お打合せになつていない、そこでこの打合せをして頂きたいと思うのです。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(青木一男君) 只今の御説明については御質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○中田吉雄君 今日はもうこれで散会して、理事会を開いて今後の日程を一つお打合せして頂きたいと思います。 〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(青木一男君) それでは本日はこれにて散会いたします。 午後四時四十二分散会 —————・—————