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16回国会参議院1953/08/04

水害地緊急対策特別委員会 第24号

発言数
12
登壇者
4
会派数
4
開催日
1953/08/04

会議録

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) 水害地緊急対策委員会を開会いたします。昭和二十八年六月及び七月の大水害による公共土木施設等についての災害の復旧等に関する特別措置法案を議題に供します。

秋山俊一郎自由党

○秋山俊一郎君 只今議題となつております法案について、提案者に一言お伺いしたいのであります。この第五条における地すべり、山崩れの問題、これを防止するための国庫補助は三分の二となつております。その他農地或いは排土等についての補助は十分の十乃至十分の九という高率のものが国庫で負担することになつている。これは勿論災害復旧、即ち災害を受けたものに対する復旧の補助でありますが、この第五条の場合は、まさに災害が今回の水害によつて起りかけている、これを防止しようとする問題でありまして、災害復旧とは幾らか違うわけであります。併し災害が起つてそれを復旧するというのと、災害のまさに起らんとするのを防止するというものとは、私は別段区別をする性格のものではない、むしろ損害を与えないうちに防止するのであれば、相当の補助を出してそれを防止すべき方策を立てるべきじやないか。かように考えられるのでありますが、これに片方は三分の二である、片方は十分の八或いは十分の九、十分の十といつたような高率のものがあるが、その格差をつけたのはどういう意味でしようか。

赤澤正道改進党

○衆議院議員(赤澤正道君) それは只今もいろいろ提案者の立場を御説明申上げましたように、大体第五条の一部は恒久の治山治水計画に連なつております。そのために衆議院でも建設常任委員会で河川法の改正その他を以て恒久策の樹立について今検討を実は加えつつありまするし、更にこういつた面につきましては、勿論九州においても二カ所が指定になつておりまする国土の総合開発計画等ともかみ合つて行くものであると思うのでございます。勿論おつしやる通りに、数千億をかけてこういう恒久対策を立派にやるということも急がなければならん問題でございまするけれども、これを立案するに当りましては、そこまでは実は考えていないわけでございまして、勿論地すべり等が二分の一の国庫負担であるということはまずい、やはり今日の砂防工事の負担率と並行させなければいかんといつたような考え方から、三分の二の補助ということに統一したという段階でございます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) ちよつと速記をとめて下さい。    〔速記中止〕

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) 速記を起して下さい。

秋山俊一郎自由党

○秋山俊一郎君 只今の御説明によりますと、地すべり等は今後国土総合開発といいますか、そういう面において恒久的に考えるということでありますが、少くともここに出した以上はそれとは別個にすべきものだと私は考える。出してある以上は今後の水害によつて起りつつあるところの災害の防止である。そうすると恒久策とは別途にここで出ているのでありますから、これは私は少くとも十分の八乃至九という補助をすべきではないかと思いますが、これに対して……。

三浦辰雄緑風会

○三浦辰雄君 私は建設関係の小委員をしていた関係で、今の秋山委員のお尋ねにお答えを一先ずさしてもらいたいと思うわけであります。それは、秋山委員は農耕地、農地等の災害の復旧に当つては、十分の九というものを一方の法律で作つているのじやないか、同じくこの災害の関係上地すべり、山崩れ等の場合においてなぜ三分の二という小さい、それよりも低い補助率を出したかという点がお尋ねの骨子だろうと思うのです。確かに御指摘のようにその点は考慮をしなければならない点であろうとは思うのであります。ただ私どもといたしましてこれを三分の二で、まあ止むを得ないだろうと考えたのは、先ほどここに赤木委員とこの提案者側との間に交された質疑のように、これは非常に今回の災害において特に厖大なのであります。その厖大なものが著しい災害を生ずる虞れがありやなしや、今の地すべり或いは山崩れの場所はこういう所の著しい災害を生ずる慮れありやなしやという判定はなかなか困難なのであります。で、いろいろと問題になつたのでありますが、私どもとしてはともかく三分の二でもこれを広く成るべく予算財源を大きくして、広くそういう危険の虞れあるところのものを早急に一先ず手当てするというところで、今回はまあ我慢せざるを得ないのじやないか。確かに農地との比較においては十分の九というような秋山委員のいわゆる意見は、それは考えたのですが、今回はとにかくこういつた際であり、全体から見ると非常に厖大な財源を要することであるから、まあこの辺で忍ばざるを得ないだろう。まあこういう意味でやつた点でございます。

秋山俊一郎自由党

○秋山俊一郎君 私もこの災害対策特別委員としてこういう問題について先般来いろいろ審議をされる過程に私も参加しておつて、その間の事情は承知しておるわけでありますが、ただその後において例えば三万円以上十万円以下の農地の災害に対しては十分の九を出すといつたようなことが出て来たものでありますから、それではちよつと少な過ぎはしないか、これがここまで行くならばこれも少し上げるべきじやないか。今三浦委員の御説明によりますと、成るべく広くというお話でありますが、私どもはこれは緊急対策でありまして、広くできれば結構であるけれども、この恐しい災害を招き、著しい災害の虞れのある所は、早急にやるということがこの法案の趣旨であろうと考えるのであります。そうしますと、範囲は割合にせばめて、そうして高率のものをやらないと、低率の補助率が比較的少いとそいつができないという三浦委員の御趣旨と反対の結果が出て来るのではないか。そういう意味からして、もう少しこの率を上げる必要がありはせんかということを考えるわけでありますが、もう一度この点をお伺いしたいと思います。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) 速記をとめて下さい。    〔速記中止〕

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) 速記を始めて下さい。別に御発言もございませんようですから質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) 御異議ないと認めます。ちよつと速記をとめて下さい。    〔速記中止〕

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○委員長(矢嶋三義君) 速記をつけて下さい。  本日はこれをもつて散会いたします。明日は午前十一時開会いたします。    午後六時四十四分散会

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