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16回国会参議院1953/06/17

人事委員会 第3号

発言数
20
登壇者
5
会派数
3
開催日
1953/06/17

会議録

村尾重雄日本社会党(第二控室・右)

○委員長(村尾重雄君) 只今より委員会を開会いたします。  本日の議題は、国家公務員の給与問題に関する調査としての公務員の期末手当に関する件であります。政府より田中内閣官房副長官が出席されております。追つつけ人事院より淺井総裁がお見えになると思います。御質疑のかたは御発言願います。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 官房長官の出席を要求してあつたのですが、一体どういう事情で田中副長官をこつちへ差向けられたか、理由を承わりたいと思います。

田中不破三内閣官房副長官

○政府委員(田中不破三君) 御承知の通りに、官房長官は努めてお招きにあずかつた各委員会には出席をいたしておるのでありますが、只今丁度衆議院において本会議並びに議運関係の集まりがございまして、そちらのほうに出ておりまするために、私が代つて参りましたのでございます。御了承をお願いいたします。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 今日の質疑の内容によつては、又是非官房長官の御出席を頂かなければならないかも知れませんから、それを前提として、以下、副長官に対して御質問申上げたいと思います。

村尾重雄日本社会党(第二控室・右)

○委員長(村尾重雄君) ちよつと速記をとめて下さい。    午後一時五十三分速記中止    —————・—————    午後二時三十四分速記開始

村尾重雄日本社会党(第二控室・右)

○委員長(村尾重雄君) 懇談会を閉じて委員会を再開いたします。  先ほど人事院より淺井総裁も出席されておりますから、御質疑のあるかたは御発言を願います。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 田中副長官にお尋ねをいたしますが、現在公務員に対する期末手当の問題については、これは御承知のように、実際に困窮の状態に置かれている公務員諸君のほうから、熾烈な要求として〇・五カ月分をこの際増額しろという要求がなされておりますし、而も公務員の八十万に上る大多数の職員が、六月十六日に支給される予定であつた期末手当の支給を拒否して、自分たちの生活の実情に応ずる給与を支給しろというので、かなり問題が混乱を起しております。従来この問題については、衆議院等におきましても種々論議されたところでもありますし、又当該利害関係者と一緒に、私どもも、官房長官なり、副長官、若しくは大蔵大臣と数次に亘つて交渉を重ねて参つたところであります。非公式の会談におきましてはかなり具体的な明確な御答弁を私ども承わつたのでありますが、併し飽くまでもこれは非公式な会見でございまして、大体政府としても増額の必要はお認めのようでありますが、この際、政府はこれに対してどういうお考えで、どの程度、問題が具体的に政府で取上げられているか明らかにされたい。

田中不破三内閣官房副長官

○政府委員(田中不破三君) 只今千葉委員から御質問がございましたので、お答えを申上げます。政府のほうに対しましても公務員の皆さんから過般来しばしば陳情に見えておりますし、又只今の千葉委員からの御説明によりましても、公務員の夏季手当について何らかの考慮を払わなければならないということにつきましては、政府も十分にその認識を深めておりますし、そういたしまして、只今関係閣僚間で検討を加えておりまして、何らか皆さんの御要望に対して善処をいたしたい、この方針で目下研究を強く進めておるわけでございます。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 淺井総裁にこの際お尋ねしたいと思うのですが、御承知の通り今回の期末手当の問題に関する限りは、人事院は明らかに労働攻勢に対する防波堤の役目を完全に果されたような形になりましたが、それはそれとして、この際、人事院としては十分積極的に努力をし、早期に解決しなければならない問題として、給与の引上げの問題、恩給法の制定の問題、給与準則の勧告の問題、それから寒冷地給、石炭手当の勧告の問題、同時に又地域給の合理化等に関する案件は解決の急に迫られている問題だと思うのですが、今これらの問題に対する人事院の作業の状態、それから勧告を一体いつ頃にお出しになるおつもりであるか、この際一つ明らかにされたいと思います。

淺井清人事院総裁

○政府委員(淺井清君) お答え申上げます。只今の千葉さんの最初のお言葉に、何か人事院が防波堤になつているというようなお言葉がありましたが、これはそうでは決してないのでありまして、御承知のように厳密な資料を基礎にいたしますために、ちよつと労働攻勢とテンポが合いかねたかもしれませんので、これは千葉さんにお詫びをしなければならんと思つております。  それから只今仰せになりましたいろいろのことにつきましては、十分研究をし、なるべく速かにいたしたいと思つております。今一番急いで考えておりますのは、何といつてもベース・アツプの勧告でございまして、今のところこの席上でこれがいつできるかということは申上げかねると思うのでございますが、なるべく早くいたしたい。今ほかの問題は少し遅らしても、これを早くいたしたいと考えております。それから給与準則は只今人事院の考えといたしましては、ベース・アップの勧告と一緒にいたしたいと考えております。なお、この点は変えるかもしれませんが、只今はそういうふうに考えております。それから恩給の勧告は、これはまだ最後の断案を得ていないのですけれども、この国会中にやりたいというつもりで進めております。ただ地域給に至りましてはこれは或いはこの国会ではできないとも思つております、正直なところを申上げれば……。これは何分にも全国に亘る非常な複雑な作業でありまするから、或いはこの国会に間に合いかねると思つております。

千葉信日本社会党(第四控室・左)

○千葉信君 只今の御答弁にもありましたように、人事院としても給与引上げの勧告についてはかなり重点的に考えられ、取扱われようとしているようであります。私どもも当然そうなくてはならないと思います。勿論恩給法その他重要な問題もありまするけれども、最重点的には、やはり公務員の実情に鑑みて給与引上げの勧告がこの際優先されなければならないと思います。ただ、そこで問題となりますことは、まだその勧告の時期等について明白にすることができないというお話でございましたが、併しこれは御承知の通り昨年の八月一日に勧告が行われておりまする建前からいいましても、少くとも七月三十一日以前でなければならない。御承知の通り七月三十一日という時期を考えてみますと、この国会は丁度会期は七月三十一日までになつておりまするし、まあこれはかなり延引するとしてもしないとしても、その会期の終末の時期は、遅かれ早かれ人事院から給与引上げの勧告は出なければならない時期なんです。併し一方御承知の通り、今これからこの国会で二十八年度予算が審議されるという条件があるのでありますが、この点から考えますると、これは不成立になりました予算の当時に比べて、大体それよりも二、三カ月遅れた今日の情勢に、つまり二、三ヵ月間経過したいろいろな社会現象、国際事情若しくは又経済事情等に不成立予算よりは或る程度合致した予算だということになると思うのです。そういうことになりますと、一つの条件としては、今年度内に限つては、少くとも、若しも予算の補正が行われるとしても、従来よりもその予算補正の時期は或る程度ズレると考えてもいいと思います。まあ必要であるか必要でないかは別問題としても一般的にはそう考えてもいいと思います。そうしますと、今公務員諸君の状態を考えますと、給与引上げの問題はかなり焦眉の問題となつておるし、而も補正予算における従来の例からいいますと、給与引上げという問題は例年よりは遅れると考えなければならない。ところが、あたかもよし丁度人事院が勧告を出さなければならない、どうしても出さなければならない時期に、丁度国会では予算案が審議されるという段階にあるわけであります。そうしますと、少くとも人事院としては、公務員の利益を守つてやるという立場、これは口頭禅に従来終つた形もありましたけれども、少くとも人事院のこの際の考え様如何によつては、今年はいつもよりも公務員の給与の引上げの問題を時期的にも早く解決できる段階に遭遇していると言つて差支えない。ところがそういう人事院としては人事院の立場を明確にし、公務員の利益を擁護してやれる、そういう段階にあるということを考えますと、少くとも人事院としては、この予算の審議に間に合せて勧告を出すというくらいの心構えは当然必要だと思う。特に私どもの一般的な見通しからいいますと、衆議院における予算の審議は大体七月上旬までだというふうに考えております。少くとも私どもの希望としては、今年は人事院は、こういう事情の下で国会に二十八年度予算が提出される時期までには、六月の中旬頃までには勧告を出してくれるのではないかと思つて心待ちにしていましたが、それも今日の状態では一場の夢に終りそうです。併しまだ私どもは人事院に対して希望を持つております。その希望というのは、衆議院における予算審議の終らないうちに、少くとも予算審議の過程に間に合うように人事院のほうから今度は勧告を出してもらう必要があろうし、人事院も十分そのくらいの公務員に対する思いやりのある態度をこの際とる必要があると思うのです。一体その時期について人事院総裁は、作業の問題はとにかくとして、その点についてこの際、公務員に対する総裁の立場を十分にお考えになつて御答弁願いたいと思います。

淺井清人事院総裁

○政府委員(淺井清君) 千葉さんのお尋ね誠に御同感であります。御趣旨に従つて私どもは善処いたしたいと思つております。ただくれぐれも、昨年は八月一日に勧告したから今年は七月三十一日に勧告すればいいというような考えは毛頭持つておりません。

村尾重雄日本社会党(第二控室・右)

○委員長(村尾重雄君) どなたか、御発言ございませんか。

溝口三郎緑風会

○溝口三郎君 人事院の総裁にお伺いなりお願いをいたしたいと思いますが、只今の給与ベースは昨年の十二月二十四日に参議院で修正になりまして暫定法になつたのですが、修正の趣旨は、今年の三月三十一日の年度末まではあの号俸表を使つて、新年度からは新しく給与ベースを改訂してもらうというような希望から修正になつたのでありますが、只今千葉委員からもお話がありましたように、できるだけ速かに人事院では新しい給与ベースの改訂の勧告をして頂くことを私どもは希望いたしていたのですが、そののち民間給与の実態調査をおやりになつておるようにお話を伺つたのでございます。それはできるだけ速かにこれをおまとめになつて、この国会の開会中に、予算の審議中にでも勧告を出して頂くようにすれば、それに基いて政府のほうで又補正その他の手段もできるのではないか、今度の期末手当の増額の問題も、給与ベースが若し早く出れば一緒に政府のほうでも補正を続いて出して行くということになるのではないかというふうに考えております。只今もお話がありましたが、成るべく速かにというのは、いつ頃是非やつて見ようというようなお考えは如何なものでございますか。

淺井清人事院総裁

○政府委員(淺井清君) 只今ちよつと……まだそれがきめかねるのでございますけれども、ただ、今千葉委員からもお尋ねがありましたように、成るべく速かにやりたいと思つております。殊に只今御指摘になつた俸給表の備考に付いておる参議院一致のいわゆる合理化という問題でありますが、これは最も重点を置いて只今毎日のごとく研究をいたしておる次第でございます。

溝口三郎緑風会

○溝口三郎君 俸給表の合理的改訂の問題でございますが、この点につきましては三月の緊急集会で私は御質問いたしたのでございますが、合理的の内容は、現在の号俸に不合理の点が多いのだ、それは先ほど千葉委員からもお話がありましたように、中だるみの問題がありますが、人事院で基礎にしておられる民間調査の三万八千円でございますか、それを基にしておやりになつたものと、労働省でやつておる職種別賃金、毎月勤労統計等を比べて見ますと、非常にこれは人事院でおやりになつたのが低いのではないか、それは基本給は低いが、超過勤務手当なんかを非常に余計出しておる、そういうものを合せると大体生活費が間に合つて行けるような、そういう俸給の体制になつておるようなのが三万八千円でおやりになつておる、それを基にして超過勤務手当を公務員のほうは十時間ぐらいというようなことになるから、全体の収入は二、三割も私は低いのじやないか。而もあの勧告をなさつた内容につきまして今違つておるかどうか知りませんが、何か中だるみの点でございますが、十四号から三十二号ぐらいの間はこれは標準の生計費を皆割つておるのでございます。一月二千何百円というものを割つてその総額は百六十億以上になつておる。それが昨年の十一月から今日までその足りない分で今まで我慢していた、それらの点も今度の勧告をなさるときには大幅に修正をして頂いて、そうしてその後の民間の給与の上り方など、更にCPSの上り方等を加味してやつて頂いて、人事院は是非この際は公務員の給与ベースを本当に合理的なものに改訂をして頂くということをくれぐれもお願いして置きたいと思います。

淺井清人事院総裁

○政府委員(淺井清君) その点でございますが、この前の国会で溝口さんから御指摘になりました点は一番重要視して只今研究中でございますから、大体今度の俸給表は御満足が行くようになりはしないかと我々は希望しております。

溝口三郎緑風会

○溝口三郎君 重ねて官房副長官にお願いしておきますが、人事院で勧告なさいましたならば、これは是非勧告を尊重して頂いて、国の財政の点もあると思いますが、いつも公務員の給与が下積みになつており、天引き、一割引くということは是非なさらないように、各閣僚にもお伝えをお願いしておきます。

田中不破三内閣官房副長官

○政府委員(田中不破三君) 十分考慮いたします。

村尾重雄日本社会党(第二控室・右)

○委員長(村尾重雄君) ほかに御発言ございませんか。——それでは最後にちよつと私から委員会として人事院に要望しておきたいのですが、昨日の打合会でも、委員の御意見として、今度勧告される給与ベースの数字の基礎資料になる、殊に今年は民間企業の数千に亘る実態調査が行なわれたと聞いております。それについての基礎資料の提出が、常に問題となつてから提出されるのでは遅いので、今度は一つ事前にそういう調査資料というものを、議院とは言いませんが、人事委員会には是非とも先にお示し頂いて、審議のときに便利になるようにして頂きたい、こういう御要望が昨日あつたのでありますから、特にお願いしておきます。  他に御発言がなければ、本日はこれにて散会いたします。次回は明後十九日午後一時より開会いたします。    午後二時五十三分散会

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