議院運営委員会 第33号
- 発言数
- 76 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1953/08/06
会議録
○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から、法務委員中川幸平君、郵政委員山縣勝見君が辞任せられて、法務委員に山縣勝見君、郵政委員に中川幸平君を指名せられたいという申出が出ております。緑風会から、外務委員の河井彌八君、内閣委員の井野碩哉君が、辞任せられて、外務委員に井野碩哉君、内閣委員に河井彌八君を後任として指名せられたいという申出、並びに予算委員北勝太郎が辞任せられて、田村文吉君を後任として指名せられたいという申出が出ております。日本社会党第二控室から、外務委員東隆君、郵政委員三木治朗君、運輸委員曾祢益君が辞任せられて、外務委員に三木治朗君、郵政委員に曾祢益君、運輸委員に東隆君を後任として指名せられたいという申出が出ております。
○委員長(草葉隆圓君) 以上の申出の通り決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたしました。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、決議案の委員会審査省略要求に関する件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) 只今お配り申上げておりますが戦犯受刑者の釈放に関する決議案、長島銀藏君外三十五名から発議されております。会派は自由、緑風、社会四及び社会二、改進、無所属クラブ、純無各派共同になる提案でございます。 この戦犯受刑者釈放に関する決議案について、委員会の審査を省略することを申出ておりますので、その点をお諮り願いたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記をつけて下さい。 それでは只今の案件は、なお検討の余地があると存じまするから、只今ちよつと保留をいたしまして、もう少し調節するということで御了承願います。 速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記をつけて下さい。 暫時休憩いたします。 午前十時十七分休憩 —————・————— 午後二時二十八分開会
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続き、再開いたします。 常任委員及び特別委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 無所属クラブから、内閣委員大山郁夫君。労働委員堀眞琴君が辞任せられ、内閣委員に堀眞琴君。労働委員に大山郁夫君を後任として指名せられたいという申出が出ております。日本社会党第二控室から、水害地緊急対策特別委員の小松正雄君が辞任せられ、東隆君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務次長から申上げました申出の通り決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたしました。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、昭和二十八年度における国会議員の秘書の期末手当の支給の特例に関する法律案を議題といたします。便宜事務次長から御説明を申上げます。 ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記をつけて。
○参事(河野義克君) 衆議院の発議者から説明するところでありますが、便宜私から申上げます。 先般公務員につきまして、昭和二十八年度における期末手当の支給の特例に関する法律が成立をいたしましたのでございますが、本法案は、各議院の議長、副議長及び議員の秘書で、昭和二十八年十二月十五日以前の日で両院議長が協議した指定日に在職する者に対して、公務員の場合と同じように、一定の率で手当を支給しようというのでありまして、その手当は、在職期間が六月の場合は最高の百分の二十五で、以下順次在職期間が短縮するにつれて率が逓減されおります。 大体そういう法案でございます。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、便宜事務次長から代りまして、趣旨の御説明をいたしましたが、これにつきまして、質疑のあるかたは順次御発言を願います。
○小笠原二三男君 先例によりますと、国会議員の秘書のみのこうした諸手当を一般公務員に準じて出す立法をするということはない。必らず国会議員も又立法によつて措置されるようになつておつたと考えるのですが、今回に限つて議員だけを除外した理由はどこにあるか。発議者に代つて御答弁願いたい。
○参事(河野義克君) 従来の例はお尋ねの通りであると思いますが、今回の場合には、衆議院の庶務小委員と御協議の結果、各種の事情を勘案されて、秘書だけを提案したということに承知いたしております。
○小笠原二三男君 各種の事情を勘案してと言われますが、各種の事情というのは具体的にという理由であつたのかお知らせ願いたい。この答弁ができないならば、発議者を呼んで頂きたい。
○参事(河野義克君) 私ども、衆議院の庶務小委員会に出席いたしておりませんでしたし、事情が違うといけませんから、そういう具体的の段になりますれば、私としてもお答えは差控えたいと思います。
○千田正君 今小笠原委員が言う通り、この問題は、従来は議員及び秘書というのが筋が通つておると思うのですが、それは何か衆議院のほうでは、この際議員のほうは辞退したほうがいいという何かの根拠に基いて考えておられるのですか、発議者のほうは。
○参事(河野義克君) そういう点につきましても、いろいろ微妙な点もありますし、私からこの際お答えすることは差控えたいと思います。
○小笠原二三男君 私は発議者の御出席をお願いしているのは、揣摩臆測を附加えて、こうでもあろう、ああでもあろうという前提に立つて質疑し、又討論することは、他人に対して申訳ないことであると考えまして、今後例となる筋合いのものでもありますから、筋目だけは立てて聞いておかなければならんと考えて、お呼びを願う次第なのであります。
○委員長(草葉隆圓君) 只今小笠原君の御意見もあり、千田君の御発言もありましたので、私より発議者に連絡をいたしますから、この問題につきましては暫時保留いたしたいと思います。 そうして変則でありますが、次の問題に移つて議事を進めておきたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) それでは、次の問題に移ります。 国際連合捕虜特別委員会第四会期日本政府代表を命ずるにつき国会の議決を求めるの件をお諮りいたします。
○政府委員(福永健司君) 政府におきましては、国際連合捕虜特別委員会の第四会期日本政府代表に衆議院議員有田八郎君を命じたいのでありますが、同君が国会議員でありますので、国会法第三十九條但書の規定により、国会の議決を求めるため本件を提出いたしました次第であります。 今回ジユネーヴにおいて開催される国際連合捕虜特別委員会第四会期は、八月二十四日から九月十四日までの予定で開かれることになつておりますが、同委員会においては捕虜及び抑留者の問題が審議されることになつており、我が国の引揚問題が議題に含まれておるのでありますが、お手許の履歴書で御承知の通り、有田氏は明治四十二年外務省に入り、外務省官吏として永年在職し、その聞特命全権公使、外務次官、特命全権大使等を歴任し、三たび外務大臣となり、又外務省外交顧問にも就任され、本年四月衆議院議員に当選し、現に在外同胞帰還促進全国協議会会長並びに衆議院の海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員の職に在るものであります。 以上のような同氏の経歴に鑑みまして、今回ジユネーヴで開催される国際連合捕虜特別委員会第四会期日本政府代表として最も適任であると考えます。 何とぞ慎重御審議の上、御議決賜わるようお願いいたします。
○千田正君 官房長官に伺いますが、このジユネーヴにおける国際連合の捕虜特別委員会の第四会期におきましては、日本政府はどういう立場で、この特別委員会に参加するのでありますかという点と、それから過去数回こういう会議が行われて、日本の政府代表が行つたのでありますけれども、十分にその効果を現わしたという説明を我々は政府から聞いておらない。今度こういうかたを政府としては推薦して来たのですが、そのかたがいらつしやれば、従来よりもよりよき効果が現われると判断されるのでか。 そういう点につきまして一体日本政府はこのたびの捕虜特別委員会に対してどういう立場からお臨みになるのか。
○政府委員(福永健司君) 我が国は、申すまでもなく国連のメンバーではございませんけれども、出席いたします。資格は正式にありまするので、オブザーヴアーということに相成ると思います。従いまして発言権はもとよりございますが、議決権はないということに相成るわけでございます。只今お話のごとく、従来におきましても何回か出席をいたしておるのでございますが、出席してどの程度の効果があつたかということにつきましては、それぞれ見方によつて、いろいろあろうと思いますのであります。現在の国際情勢上、又今次の会議におきまして、先ほど申上げました通り、我が国民の帰還問題もその議題に含まれてので、是非日本といたしましても出席いたしまして、効果を挙げたい。かように存じておる次第でございます。 なおこの有田君のほかに、駐仏大使の西村熊雄君もやはり出席の予定になつておりますが、随員は外務省のほうから多分アジア局の第五課長が随行して行くことになると、かように考えております。 いずれにいたしましても只今申上げましたような次第でございますので、今回は、是非相当の効果を上げたく意気込んで行つてもらいたいと。こういうふうに考えている次第です。
○小笠原二三男君 これは昨年、近藤鶴代さんの行つたあの会議でございます。
○政府委員(福永健司君) 只今小笠原さんのお話のごとく、昨年は近藤鶴代氏が参りました。
○小笠原二三男君 こういう会議は、ビルマの方とか、或いはその他の専門の何委員会かでやつておられる方々に、実際は会つて、その後の事情或いは具体的な事情を訴えて、考慮を願うというような立場だろうと思いますが、人を変えてやるよりは、同じ人が行つて、そういう懸案になつていることを話合うほうが話が進むのではございませんか。
○政府委員(福永健司君) 何回かに亘りまして同じ人が行くということになりますと、只今のお話のごとく前後の事情等をわきまえておりますので、確かに便宜な点もあることと存じます。ただ今回御同意をお願い申上げておりまする有田君は、先ほど申上げましたように、彼の前歴その他からいたしまして、又最近携わつておりまする、手がけおりまするいろいろの仕事等からいたしまして、今回の使命にまあ好適の、一番の認識を有する人というように政府も考えている次第でございます。
○小笠原二三男君 私は前何回か官房長官に、国会議員を政府代表にする場合には、慎重考慮せられるべきであると申上げておつたと思うのですが、他に適任者を求めることができないという場合は、自由党或いは自由党を以て組織する内閣、大臣によつて、こういう国会議員をどしどし用いると。こういうふうに幅広くお考えになつていられるわけですか。
○政府委員(福永健司君) この種のものに国会の方を御願いするということは、まあ国会議員の建前上特に国会の御同意を頂いた場合に限る次第でございますが、国会にはいろいろの意味で知識経験の豊富な方がお出になつておられます場合が多い次第でございます。今度の場合につきましても、有田氏が非常にそういう点から行まして、今度の使命にぴつたり合つた條件を持つておられるので、それをお願いしたい。こう思つている次第でございますが、ただ一面におきましてまあ政府の責任等というような面から見まして、小笠原さんが前々御指摘になつておられますように、国会議員の方にいろいろそれをお願いすることについても、一考を要するということは、私ども十分考えている次第でございます。 このたびの場合におきましては、フランスにおりまする西村大使も出席させる予定でございますが、先ほど申上げましたような事情等を考慮いたしまして、有田氏の出るということが、その会議に臨むに万全の陣容だと。こういうふうに考えているような次第でございます。従いまして、只今小笠原さんのお話の、一面におきまして政府がそうやたら国会の方にいろいろお願いするということにつきましては、よく考えなければならないことだと思うのでございますが、又一面におきまして、先ほど申しましたように、国会には得難い人材が非常におられるというようなことで、丁度国会も閉会になります時期でもございますので、御同意頂ければ、是非有田君に行つて頂きたいと。こう思う次第でございます。
○小笠原二三男君 この前、東南アジアのほうに行く経済使節の御三名の方について申上げたときにも、それは適材であるから、適任であるからということの一点張りでありましたが、事情としては我々の会派としては不満な点は多々ある。例えばビルマに参りましても、ビルマのほうの社会党政府としては、我が社会党となら話合いはできるということで、例えばゴムの再生工場を作りたいとか、或いは綿糸工場を三つ持ちたいとか、こういうことの援助或いは交渉があつて欲しいとか、いろいろ具体的な話があつたのを、ここだけに止めないで、日本の将来にとつても利益のあることであるからということで、外務省のほうにも伝えたというような事情もあつて、ああいう問題が具体化して来ている。 それには、我が党などは参与どころか、何でもない。そうして俺は俺でやるんだというような形で、国会の会派の協力を仰ぐという、そういう意図もない。そうして又、こういうふうに同じようである。或いは同じ国際連合のアジア農業機構には議員も出られると。こういう扱い方は、私はいつの日にか何らかの基準を以て整備しなければ、これは行政府立法府の区別が少くなつて行くということを恐れるわけです。 まあ併し有田八郎氏は、官房長官がおつしやるような経歴の方であり、又私どもが生まれる前に大学を終つたような大先輩ですから、このことについてかれこれ申上げる筋はさらさらないのでありますが、何としてもまあ官房長官は、ぺこぺことその都度外交でちよろまかして承諾だけさして、そうして出して来ることは変らず、同じこの方式で出して来る。そうして十分今後において慎重に考慮しますとか、重々何とかと、まあ言葉の遊びに堕することはないでしようが、大いにおつしやつてもいいのですけれども、うまくないということだけ本日は申上げて、会派に持ち帰つて相談の上決せられるように、委員長にお願いいたします。
○千田正君 簡単に官房長官に一言だけ伺つておきますが、官房長官の御推薦なさる通り、立派な方でしよう。私ども委員としては是非やつて上げたいと思うのですが、ただ一言伺いたいのは、先般中共から引揚げの問題があつた場合に、やはり有田八郎さんを団体の代表として中共側に派遣を申込んだ場合に、向う側から有田八郎氏は戦犯であると。且つ又好ましからざる人物であるという理由の下に拒否されたことがある。これはまあ政府としても御承知のことと思いますが、今度も同じ使命の下に、政府を代表して行かれるのですが、これは相当、相手のあることでありますから、向うへ行つて、折角立派な手腕を持つておられても、十分そういう手腕を発揮できないようでは、誠に遺憾であると思うのですが、そういう懸念は毛頭ないわけでありますか。
○政府委員(福永健司君) 只今千田さんのお話の点でございますが、今度ジユネーヴにおける会議に出席いたします国は非常に多いわけでございまして、それぞれ日本に対しまして、いろいろの立場もあろうかと思うのでございますが、只今御指摘の場合に、ああした話がありましたことは、これはまあ非常に遺憾な次第でございますが、今度の会議におきまして、有田君が出ることによりまして、そういう不利なことはないのじやないかと。こういうように私どもは考えておる次第でございます。 ただ、只今の御注意の点につきましては、議会で御承認を頂きまして行くという場合におきましては、重々その点を気をつけて臨むように私どものほうからも連絡しなければならんと思います。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、本件は各党にお持ち帰り頂きまして、党としての態度を決定いたしまして、次回にお諮りをいたします。本日は保留をいたしたいと思います。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、先刻お諮りして途中になりました、昭和二十八年度における国会議員の秘書の期末手当の支給の特例に関する法律案、提案者側から、衆議院議員今村忠助君の御出席を頂きましたので、これより質疑を継続いたします。
○小笠原二三男君 わざわざ今村さんにおいで願つたのでございまするが、これは先例等もあつて、両院で措置して来た問題でございますので、将来に悪例を残さないがために筋目を立てた御答弁を願つておいたほうがいいと考えて、御出席を願つたわけでございまして、その点は悪しからず御了承願いたいと思います。先ず第一点としましては、取扱の点でございますが、それは私たちも再三参議院の庶務小委員長から、庶務小委員会において、この問題について、衆議院が幾多の論議があるということを仄聞しております。そうして両小委員会において協議をし、意見の交換も公式にしておつた事情も承わつておりました。ところがこの間、最後的に参議院の態度を決しようということで、庶務小委員会を開いた場合の寺尾さんの発言では、衆議院のほうでも急いでおるから、それで参議院のほうの意向も確かめたいということであるので、早いところ結論を出して連絡したいということでありました。そこで参議院としては、筋合いから言えば、秘書だけということでなくて、先例によつて、議員並びに秘書についての期末手当の支給の法律案を出すのが筋であろうということで、満場これは一致した申合せができたわけであります。そうして寺尾氏が連絡されるであろうと我々は期待もし、散会した途端に、衆議院のほうでは、只今から議院運営委員会に法案を出し、本日本会議で決定の上、参議院のほうにこの原案を出してやるから、どうぞよろしくという事務当局からの通り一遍の御挨拶があつたということを承わつたのであります。少くとも今日までは、待遇に亘ることについては、両院のそれぞれの機関のかたが協議をして、意見の一致を見たものについて御提案なされるというのが、一応の慣例でもあり、又意見の一致を見ないから、私は私の道を行くという場合には、それは意見の一致を見なかつたということがはつきりして、態度の表明なり、その後の措置が行われるということで釈然とする点があつたと思うのであります。ところが連絡すべき筋合いのことを意見を求められて、最終的に結論を出そうとし、或いは出した途端に、衆議院は衆議院で一方的にこの案を立法せられて、公式のルートに載せてしまつた。こういう扱いは、どういう行違いからそういうことになつたのか。これは念のためにお伺いしておかなければなりません。少くとも両院の庶務小委員長は、共に自由党に籍を置かれる議員でありまして、少くとも院の運営について、党内の運営と同様に、馴れ合つてやつたとか、或いは適当に空話で用が調つておつたとかいうようなことであつては、私は筋は成り立たないと考えます。 念のために先ずその点をどういう経緯でやつたのか明らかにして頂きたい。
○衆議院議員(今村忠助君) これは、連絡が不十分であつたということに帰するのでありますが、実は衆議院の庶務小委員会では、全会一致できまることだけを実現するという建前をずつと慣例といたしておりまして、この問題については、或る党派の反対があつて、参議院等の意向がわかりましたら、もう一度その党派に参議院の意向を伝えて、是非一つ参議院の意向にも準ずるというような意味で御相談願いたいということを申出たのでありますが、その党派では、どうしても一応決定した線で行つて頂かなければ、ということでありましたので、これも又参議院にお伝えしたわけであります。その後寺尾さんからの御面会の御要求等もあつたのでありますが、行違いまして、事務的な連絡で終つておりまして、多分こちらの側の意向は、十分その間事務的に伝えられて御了承頂けたと思いまして、自分の側では、是非至急上げて頂きたいということでやつたに過ぎないのであります。こちらのほうでまだ最後的な決定を見ないから見送つてくれというような意味の具体的な連繋等はその後に聞かなかつたものでありますから、多分参議院は了承なされたものと、こういうふうに一応判断したわけであります。その後においてわかつたのでありまして、もう一度それでは連絡すべきであつたと、遺憾に実は考えておるのであります。
○小笠原二三男君 私は、それで事情は一応わかりましたが、今後においては、やはり院と院との扱いをするについては、慎重で、而も公式的にはつきりして連絡が行われるようにして頂かなければ、各会派ある中ですから、誤解を生ずる虞れがあると考えます。で今後は、公式的なやり取りをして頂くように、是非お願いしておいて、あいまいな措置で連絡が不十分であつたとかなかつたとかということで、紛争の生じないように、これは参議院の庶務小委員長にも、衆議院の庶務小委員長にも、特段の扱いについて、御考慮を煩わしたい。 次に、お伺いいたしたいのは、どうして先例に反して議員というものを外すということに決定したのか。先ほど事務当局に、その間の経緯を質さとしますると、無論衆議院の事務当局でないから、事情がわかりません。従つて諸般の経緯に鑑みて、こうしたのであろうということで、成るほど、その通りだと思うのですが、諸般の経緯で、今会派の反対があつたので、全会一致である部分についての点だけを実行したのだということがわかりましたから、そうであれば、そのことを衆議院の他会派のかたがたも了承したものと考ますが、議員をこの際特に抜いたという理由を明らかにしておいて頂きたいと思います。
○衆議院議員(今村忠助君) ほかに他意はないのでありまして、先ほど申すように庶務小委員会では、全会一致決定をみたことのみを実行するという建前をとつておりまして、今回の場合も、一会派の反対がありましたのにつきましては、一応是非多数会派の決定というか、希望している向きに、一つ協力してもらいたいということを申入れまして、日を改めてなおその会派に、その後の経過を聞いたのでありますが、その会派はどうしても、やはり議員だけは抜きたい。これは党の意見として決定しているから、なお庶務小委員会の他の会派の意向等も伝えたのであるけれども、改めるわけにいかないという強い御反対でありましたので、やむなく慣例によつて全会一致をみないものでありますから、その会派の意見に同調した。こういうことであります。別にほかに他意あつたわけではありません。
○小笠原二三男君 今度のような問題だから、これがそれでいいとも考えられる節があるかとも思いますが、他の問題でそういうことがあつた場合に、一会派の少数意見のために他院の意向も無視されて、その法案が出て来る。こういう場合に、他院は勝手にやつたらいいということであれば、修正でございますということで撥ね返つて戻つて来る。そうなつた場合には、他院に対しての扱いとしてはどう措置されるか。こういう点も慎重に考慮する際には、私は幾多の扱い方には疑点を持つわけです。が、まあ、そういうことを、今時間をかけてかれこれ論ずる筋でもございませんから、その一会派の、今回の抜きたいという理由は何であるか。明らかにして頂きたいと思います。
○衆議院議員(今村忠助君) それは、その会派の御意向でありますから、ここではつきり申上げんほうがいいかと思うのでありますが、先ほど申上げますように、庶務小委員会で取扱う事項は、概して議員乃至議会そのものに関連することが主でありますので、従来、先ほど来申す通り、全会一致の問題のみ取上げるという方針をとつておりまして、もとより一回で一致をみない場合には、事情等をいろいろ説明いたしまして、決定をその次の機会に譲るというようにして、全会一致に持つて行くように従来いたしておるのでありまして、今回もさような手続をして、その会派に協力、協調かたを頼むことを、合せて三回の庶務小委員会を通じていたしたのでありますが、遂に意見の一致を見ずして終つたわけであります。さようなわけで、一会派の要求が、他の多数会派を動かすという結果になるのはおもしろくないではないかという御意向であります。それは今申しますように、一度ですぐ決定をいたさずに、努めて全会一致へ持つて行くという努力を従来続けまして、今までに一会派の要求が他の会派をして承服さしたという例は殆んどなかつた。私の記憶では今回が初めてだつたように思います。これについて他の会派が、それじやその会派の反対の立場に立つた意向というものに同調したということについては見ようによつては、この問題であつたから、そういうことになつたのであろうと私は考えるのでありまして、他の問題でありますれば、やはりいろいろ説明もし、又再考を要望いたしまして、その次の機会には了解を願つて、全会一致へ持つて行くこともできたと思うのであります。これは特例の一つと考えております。
○小笠原二三男君 私は、衆議院の各会派の日頃からの、連絡その他のために慣行を尊重されて、全会一致に至らないものはとりやめるというこの考え方も美わしい慣行であろうと思います。それで衆議院内部のことは、私はそれでいいと思うけれども、こと他院との関係があつて、他院にも影響するという、問題になる場合には、そこにいろいろやつぱり納得し難いという点が起つて来るかと思う。例えばそういうふうに衆議院の小委員会において、一会派等の意向が違うという場合には、これは発議しないのだというような建前になつているという、この問題について、仮に参議院から先議で全会一致でその会派の意向とは反する法案が立法せられて衆議院に廻つた場合には、衆議院側のほうとしては、衆議院内部の美わしい伝統に副うて参議院側のそれを措置せらるということになつて来るだろうと思う。衆議院だけのことを考えれば、そういう扱い方でいいのかどうかという点を私は念のために今後のために伺つて置かなければならんと考える。たまたまこれは衆議院から先議で来ましたからいいのですか。
○衆議院議員(今村忠助君) その点でありますが、それにつきましては、この反対しておつた会派には、一つ参議院のほうではみんな同じ協調的態度であるのだという事情等も伝えまして是非一つ同調してもらいたいということを繰返し要望しておりました。 それと共にどうしても衆議院は今申します通り、会を重ねるごとに続けてその会派では反対がありますから、参議院のほうへも、これらの事情をお知らせしまして、何とか一つ参議院側でその反対しておる会派のほうにも、その同じ会派で参議院の庶務小委員会に出ておる人を通して、是非一本で行くようにということを要望して努力方をお願いしておつたのであります。ところが今申しますように衆議院のその会派の代表者の人の説明を聞きますと、自分のほうは、参議院の人も加えていろいろ討議した結果が、こういう結論的なものになつておるのであるから、これは変えるわけに行かんであろうという説明等が縷々ありまして、これは困難かというように私は当時見ておつたのであります。その後も時間をかけてこの問題の調節には、いろいろ手を尽したつもりでありますが、先ほど申す通り遂に一致を見ず、そのことも参議院に事務的に伝えられて、一応十分に御理解下された時期というふうにも考えられますので、運営委員会にも出し、本会議にも出す。こういう運びをとつたわけであります。
○小笠原二三男君 事情は一通りわかりました。ただその理由は申せない。申さないほうが適当であろうという、こういうその間の事情についても、私は推察できます。併し二十八年度における期末手当はもらわないのだ。あとのやつはもらうかも知れない。こういう思想であれば私はおかしいと思う。それは、こういう支給を受けないなら受けないということで一貫していなければならない。まして、それが金額が少いから、この際は御遠慮申上げておいておこう。金額が多かつたら支給を受けよう。まさかそういう思想ではないだろうが、そう誤解を受けるような立法の仕方は私は却つて筋道が立たないものであるということを、実は参議院側で、内部でいろいろ主張しておつたところであります。まして、それが過般のお手盛り歳費とか何とか、世間からいろいろ指弾を受けたあとを受けてのこの問題であるからということで、何らか遠慮したいという気持があつての話であつたとするならば、私は筋から言えば、それこそが却つて又遺憾である。例によつて例のごとく措置しない。何か後めたさが国会議員みずからの中にあるというような、そういうふうに受取れるような立法は、私は遺憾だと言わざるを得ないと思う。それで金の多少にかかわらず、一般公務がかくかくの場合には、国家公務員はかくかくであるという慣行があつたなら、その通り行われて、而も御辞退になるかたは自由に御辞退になられ、それぞれ議員としてこの問題に対する自由を確保なされ、所信を表明なさればいいと、私は考えておつたのであります。恐らく参議院の会派内においても、いろいろ異論があつたことでございましようけれども、筋として、立法としてはそういうことでいいのじやないかということになつて、積極、消極の差はあつても、全会一致の形の申合せができでおつたものと思う。 それで私だけで申上げても、大変恐縮でございますが、こういう扱い方は、私といたしましては遺憾だと申上げなければならない。その遺憾だということは、又発議者に対して申上げなければならないことは、誠に私は申訳ないし、これ又遺憾であると思う。こういう点だけで、質問はございません。
○寺尾豊君 今村衆議院の小委員長の御報告その他においてのお話、私といろいろ折衝いたしました点、今お話の通りであります。同時に私が庶務小委員長として今村さんとの間に連絡が足りなかつたということもここで、むしろ皆さんにお詫び申上げたいと思います。小笠原さんのお説、誠に私は御尤もと思います。ただ問題が問題だけに、衆議院のほうでは先ほどお話のように、全会一致でなく困つておる。それでは自分のほうでは、参議院の同党の委員に極力説得してもらおうという、いろいろの折衝に苦労した、事柄が事柄だけに、どうもいろいろ苦労をして、その間連絡が不十分であつたということは、不肖私にも大きな落度があつたことをここでお詫びいたして置きたいと思います。
○千田正君 衆議院、今村小委員長の御答弁を承わつておつて、その中に小笠原委員の言う通り、これは従来こういう問題は、一つの慣例として国会議員及び秘書という一連の繋りのもとにおいて、こういう法案が作られておつたのが、今度は秘書だけ切り離した内容については、これは今村さんの御答弁で大体推測できますけれども、何かしら世間から誤解されるのではないかというような憶測のもとに反対があつたようにも見受けられますが、むしろこういうようなやり方をやることによつて、不明朗なことが国会において行われておるのではないかという、逆に疑惑を更に増すような行き方の法案は、我々成るべく通過させたくない。むしろ従来のように正しい方向に行きたい。而も世間で流布されておるところの、国会議員の歳費、手当という問題については、全然科学的な或いはあらゆる立法措置等の研究もなされずに、簡単に新聞紙上等に発表されておることによつて、国民が疑惑の目をもつて見ておる。こういう疑惑に恐れて、こういう問題に対しては頬冠りをしようということは、むしろ我々はとるべきではない。正しい立場において国会としての在り方を明瞭にするという意味から言えば、従来の慣例を破るこの方向ではない方向に行くのが、私の主張なんであります。この際こういう法律が通過するということについては、むしろ国民の疑惑を更に深めるのじやないか。 こういうような点において、私は遺憾の意を表するものの一人であります。
○委員長(草葉隆圓君) 他に御発言もないようでございますから、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。 これより討論に入ります。……別に御発言もなければ直ちに採決に入りたいと思いますが御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 本案に賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(草葉隆圓君) 全会一致と認めます。よつて本案は、承認することに決定いたしました。 次に委員長の本会議の口頭報告の内容は、本院規則第百四條によりまして、あらかじめ多数意見者の承認を得なければならないことになつておりまするが、これは委員長において、本案の内容、本委員会における質疑応答の要旨等をとりまとめて報告することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。 それでは委員長が議院に提出する報告書に、多数意見者の署名を付することになつておりますから、本案を可とされましたかたの御署名を順次お願い申上げます。 多数意見者署名 寺尾 豊 横川 信夫 石原幹市郎 上林 忠次 加賀山之雄 加藤 武徳 寺本 広作 相馬 助治 小笠原二三男 千田 正 赤木 正雄 杉山 昌作 松岡 平市
○委員長(草葉隆圓君) 御署名洩れはございませんか……御署名洩れはないものと認めます。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、国会職員法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 提案者側から、衆議院議員今村忠助君がお見えになつておりますから、御説明を願います。
○衆議院議員(今村忠助君) 国会職員法等の一部を改正する法律案について御説明を申上げます。 各議院の議長又は副議長の秘書事務を掌る参事を置くことになりましたので、これに伴い国会職員法において、その職務の特殊性を考慮し、同法における服務、分限等の関係條項を整理し、更に議院事務局法において、議長又は副議長の秘書事務を掌る参事の任免の根拠を規定しようとするものであります。 何とぞ御検討の上御賛成賜わらんことをお願いいたします。
○委員長(草葉隆圓君) 御質疑のある方は、順時御発言を願います。 別に御質疑もないようでありまするから質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。それでは討論に入ります。 討論も、別に御発言がないようでありまするから、討論は終局いたしたものと認めて御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。直ちに採決に入ります。本案を可とされる方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○委員長(草葉隆圓君) 全会一致と認めます。よつて本案は、可決されました。 なお本会議における委員長の口頭報告の内容につきましては、委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。それから本院規則によりまして本案を可とされました方は、順次御署名を願います。 多数意見者署名 寺尾 豊 横川 信夫 石原幹市郎 上林 忠次 加賀山之雄 加藤 武徳 寺本 広作 相馬 助治 小笠原二三男 千田 正 赤木 正雄 杉山 昌作 松岡 平市
○委員長(草葉隆圓君) 御署名洩れはございませんか……。ないもの認めます。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、国会職員の給与等に関する規程の一部改正に関する件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) 只今の国会職員法の一部改正に伴いまして、国会職員の給与等に関する規程を改正する必要があるわけでございます。その点をお諮り願います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今事務総長から申上げました通り、給与等の規程の一部改正を必要といたしまするから、これを改正することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたしました。 —————————————
○事務総長(芥川治君) なお国会職員の給与等に関する規程の改正の手続でありますが、本件は、両院議長が運営委員会の合同審査会の議に諮つて定めることになつておるのでありまするが、衆議院は七月四日の議運委員会において同様の決定をしておるのでありまして、前例に従つて合同審査の手続の省略を御了承をお願いをいたします。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務総長の申上げましたように合同審査の省略を御了承頂きます。御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) それでは、事務総長の発言の通りに、御了承を頂くことに御異議がないものと認めます。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、参議院事務局職員定員規程の一部を改正する件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) 参議院事務局職員定員規程の一部を改正する規程案につきまして御説明を申上げます。速記者及び議員宿舎要員として、参事四人、主事十三人をそれぞれ八月以降増員すると共に、新たに置かれる秘書たる参事の定員を四人と規定しようとするものであります。 以上、参議院事務局職員定員規程の一部を改正する規程案について、御審議をお願いいたします。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務総長から御説明申上げました参議院事務局職員定員規程の一部を改正する規程案につきまして、御説明申上げました通りに御承認頂くことに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。承認いたすことに決定いたしました。 本日は、これを以て散会いたします。 午後三時二十七分散会