議院運営委員会 第28号
- 発言数
- 105 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1953/07/30
会議録
○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。 常任委員及び特別委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から、内閣委員の上原正吉君、経済安定委員の泉山三六君、人事委員の青木一男君、法務委員の吉野信次君が辞任せられまして、内閣委員に泉山三六君、経済安定委員に上原正吉君、人事委員に吉野信次君、法務委員に青木一男君を後任として指名せられたいというお申出ぶございます。日本社会党第四控室九ら、通産委員の吉田法晴君、労働委員の阿具根登君が辞任せられて、後任乏して通産委員に阿具根登君、労働委員に吉田法晴君を後任として指名せられたいという申出が出ております。緑風会から、予算委員の田村文吉君、水害地緊急対策特別委員の野田俊作君が辞任せられて、予算委員に北勝太郎君、水害地緊急対策特別委員に新谷寅三郎君を後任として指名せられたいというお申出がございます。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、申出の通りに決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたしました。 —————————————
○小笠原二三男君 時間をとつては何ですが、念のために申上げますが、昨日の外務省参与の任命の承認の案件、今日おやりになるような予定で官房長官の出席を求めておられますか。
○委員長(草葉隆圓君) おります。 次に、決議案の委員会審査省略要求に関する件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) 川村松助君外十七名から発議で、へき地教育振興に関する決議案が付議せられておりますが、これについて委員会審査省略のお申出がございます。委員会審査省略をお諮り願います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今事務総長から、御説明になりましたごとく、川村松助君外十七名提出にかかりますべき地教育振興に関する決議案は、委員会の審査を省略することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めましてさよう決定いたします。 ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。
○委員外議員(矢嶋三義君) 水害地緊急対策特別委員会のほうで世話役を務めて、超党派で治山治水に関する決議をいたしたいということを委員会として決定いたしまして、その案文の検討を進めて参つたわけですが、自由党を除くその他の会派は一致いたしましたが、全会派が完全に一致いたしませんので、自由党方面の要望もあり、当議院運営委員会において案文の検討をする機会を持ちたい。こういうふうに考えておりますので、議運の理事会等において、治山治水に関する決議の案文の検討をやつて頂きたい。 こういうことを特別委員会として要請申上げる次第であります。
○小笠原二三男君 速記を付けておる関係から、念のために矢嶋君にお伺いいたしますが、治山治水に関する決議案は案文を作成しようとしておるのは、各会派としては特別委員を代表せしめて特別委員会においてやつておつたものと考えますが、自由党に、案文内容について異なる見解があつて調整ができないから、これを議運のほうで案文の取まとめができるように検討をして欲しいということだろうと思うのですが、そのことは特別委員会として了承されていたんですか。それとも、委員長個人の御意思としてそういう手続が望ましいとしてここに御申出になつているのですか。 それによつては取上げないというのではない。協力はしたいと思いますが、記録をつけるつけない。或いは公さする。懇談にする。いろいろ問題はあると思うので、この点の扱い方について、特別委員会の意向をはつきり承つておきたい。
○委員外議員(矢嶋三義君) 小笠原委員の御質問でございますが、特別委員会としては、特別委員だけでこういう決議を発議するのでなくて、これらにそれぞれ関係のある常任委員会の委員諸君と共に発議いたしたい。こういう意見で参つておるわけでございます。 従つて、各党に持ち帰つて案文を検討したのでございますが、完全に一致いたしませんので、当初我々特別委員会で考えた方針から考えて、議院運営委員会のほうで案文の検討を更にして、そしてまとめたほうが、当初の志に副つて望ましい。而も或る党から、そういう希望もありましたので、さよう取計らつた次第でございます。
○小笠原二三男君 だから、私の質問に答えてもらいたい。 特別委員会がそういう扱い方をして欲しいと決定して、それを委員長がお持ちになつて来たのですか。委員長の御意思で、そういうふうなのがいいではないか。おおかたの委員の意向も、そのようだつたということだけでお持ちになつて来たのですか。
○委員外議員(矢嶋三義君) お答えします。 おおかたの委員が、そういうふうにしたほうが望ましいという委員会の空気であつたから、委員長の責任で持つて参つた。こういう次第であります。
○小笠原二三男君 それでは、この問題については、この議運て速記をつけて、かれこれと論議をするまでの段階にして扱うことは、いささか望ましくないと思います。 そこでこれは、一応理事会のほうで、各理事が会派の意向を体して来て、そしてこの問題について、相談をして善処して行く。こういうふうに扱つて頂きたいと考えます。
○委員外議員(矢嶋三義君) それで結構です。
○委員長(草葉隆圓君) お諮りいたしますが、只今矢嶋水害対策特別委員長からのお申出に対しまして、小笠原君の御意見にありましたように、この議院運営委員会で直ちにこれをお申出通りにいたしますることには、いろいろと問題があろうと存じまするので、各党の代表がお集まりになつております理事会において御懇談を頂くということで、取運びたいと存じますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、日本工業標準調査会委員任命につき国会の議決を求めるの件並びに外務省参与を命ずるにつき国会の議決を求めるの件。以上二件を問題にいたします。 この両案共前回保留に相成りまして、本日官房長官がお見えになつておりますので、官房長官に対する御質疑等が保留になつておりますから、この際お許しをいたしたいと思います。
○小笠原二三男君 私昨日、外務省参与の問題についてお尋ねしましたが、官房長官お見えになつておりますので、再度お尋ねいたしますが、外務省参与は、外交政策の実施に参面するということで、時の内閣の重要な外交政策の一部門を実際的に担当する役割のようでございまするが、それに政府与党であるかたでなくて、他党のかたを参与として、そうして一貫した外交政策を展開して行くということは、どういうものであるか。この点について政府の見解を質したいのであります。 昨日、副官房長官の御意見では、いささか立場の異なる政党のかたも入つて、各種の意見が総合せられて外交政策が樹立されるということが望ましいということであつたのですが、私はその見解には必ずしも同調しないという点を念のため申上げておいて、御答弁を求めたい。而も又、第二段の副長官のおつしやるような論理を用いるならば、野党としての大勢力である我が党も、いささかよりは異なる見解を、外交政策として持つているのであつて、これらも総合勘案されるような機会を与えられるのかということを聞きましたら、申出があれば慎重に取扱いたい。そうして御希望に添うようにしたい。こういう誠にくだけたお話もあつたのでありますが、実際には、東南アジアのほうに出張せしむるがために肩書をつけてくれるというのが真相のようでありまするが、そういう旅行であれば、我が党も又一枚加わりたいという希望もなきにしもあらずと思うので、官房長官の腹蔵のない御意見を承わり、それによつては我が党からも、正式に一つ申出なければならないのではないかとも思われる。 御意見を承わりたい。
○政府委員(福永健司君) 腹蔵なく言えというお話でございますので、政府の意見を申上げたいと思います。 もとより外務省参与は、東南アジア外交政策の実施に参画することを職務といたすことは御承知の通りでございます。このたび国会の議決を求めるに至りました小金義照、早稻田柳右エ門、岡崎真一、この三君は、もとより只今申上げましたような意味で議決を求める次第ではございますが、先に小笠原さん御指摘のごとく、右三君は、東南アジアヘも行くことに相成つております。従いまして差当り、任務はそういうところにあるわけでございますが、その任務を終えて帰りましたら、直ちにこれで参与でないという意味でもないのでございます。事後も向うへ行つて参りました実績その他の知識経験を活かして、参与としての職務をやつて頂くことになるわけでございます。 そこで、自由党でないところから、この参与の名前が出ているが、そういうことであるならば、今出ている以外の党からも申出があつたならば考慮するかということでございますが、外務省の仕事全体は、非常に広汎でございますので、いろいろ知識経験の警官なかたがたに、参与として外交政策の実施に参画して頂くということは、非常にいろいろの意味において便宜もあろうかと思うのであります。そのときどきの事情に応じまして、そのような立場になつて頂くことについては、よく考慮いたしたいと、かように考えております。 自由党が政局を担当しておるのに、自由党以外から参与になつて頂くというようなことは、一貫を欠いておるのではないかというような意味での御質問だつたと思いますが、その点につきましては、この参与のかたがたの派遣が、直ちに似て外交政策を決定するという、それほどの意味でもございません。いろいろ、若干の立場は違いましても、さようなかたがたの御意見を伺つて、これによつて外交政策の実施をやつて行くということでありますので、そういう意味に御了承願いたいと思います。
○小笠原二三男君 そうすると、いささか昨日の官房副長官の御答弁とは違つて、固くなつたようでございますが、申出があれば慎重に考慮をしたい。そうして又御希望に副い得るようにしたいやの含みのある御発言もあつたわけですが、実際問題として参与の二政党、これが、ただ学識経験も豊かな者だということで、我が党にも、そういう者、そういう者と言うと語弊がありますが、そういう歴とした立派な専門家もおりますが、そういうかたを出したら、人物本位で参与にさせる場合もあり得るというような筋合いのものでございますか。
○政府委員(福永健司君) 只今、御意見のような線に従つて篤と考慮いたしたいと思つております。
○相馬助治君 この際、官房長官にお尋ねしておきたいのですが、先に農林省顧問というような例があつたことを記憶いたしております。今度は外務省参与と、こういうようなことだそうですが、官制上、参与と顧問とはどう違うのであるかということが質問の第一点。 それから第二点は、今度の参与を任命したのは、一つのテーマを与えて、東南アジア視察にやることにして、身分上の規定をどうしたらいいかということを考えて、外務省参与という役割で行くというのか。それとも外務省参与に任じて、そうして差当りさせる仕事が東南アジアに派遣するというのか。同じだと言えば、同じように聞こえますが、そうでなくて、事の真相はどちらなのですか。 この二点を、お尋ねいたします。
○政府委員(福永健司君) 顧問とか参与とかいうのが、いろいろの省によつて置くことができるようになつております。農林省の場合には、どういう表現をいたしておりますか。多分大同小異であろうと思いますが、外務省の場合におきましては、外務省設置法におきまして、顧問は外交上の機務に参画し、参与は外交政策の実施に参画すると。こういうように表現をいたしておりますわけでございます。 なお後段お尋ねの点は、参与という立場で、差当り東南アジアに行つて頂いて、いろいろ東事ジアと日本との関係において、参与たる立場において御尽瘁を頂くことになるわけでございますが、これだけとのみ考えておるわけではございません。お帰り頂いてからも、先ほど申上げましたように、行つて来られたことによつての知識経験も活かして頂く、又同時に、別に東南アジアにおいでにならなくても、すでにお持ち合せの知識経験等を以て、今申上げたような外交政策の実施に御参画頂くと。こういうつもりでございますが、打割つて申しますと、差当りの最も大事な任務は、東南アジアに行くということでございます。
○相馬助治君 長官お手数ですが、参与のなすことが、文章に表現されておるのをもう一度ちよつと……。
○政府委員(福永健司君) 参与は外交政策の実施に参画すると……。
○相馬助治君 私は、その外交政策の実施に参画するということになると、これに国会議員を使うということは、おかしいと思うのです。機務に参画するという意味で、立法府に籍を置く者をそれに入れて、その意見を徴するというのならば、これにも問題はあるが意味はわかる。そこで議院内閣で、国会議員も当然組織された内閣の下において、任命された各般の行政府の執行の任に当る者は、これはわがりますが、どうもこの際、具体的に言えば吉田外交の実務、それが遂行に、国会議員を参与に挙げて、そうしてこれを使うということは、顧問にするならいざ知らず、甚だおかしいように思うのですが、これらについては、十分検討されておるのでございますか。
○政府委員(福永健司君) これは、私どもも今お話のように、非常に解釈の仕様によつて、いろいろの意見が出るところだろうと思つております。実施に参画するという表現になつておりますので、実施面に携わるというように解釈されることから参ります結論は、只今お話のように、むしろ顧問の、機務に参画するというほうが適当ではないかと、こういうようなお話でございますが、外務省側から提出いたして参りました意見は、参与として実施に参画して頂きたいと、こういうことなのでございますが、この点は、確かに私も考慮を要する点だと思います。だがこの表現は、若干違う文字を使つておりますが、実際上は、解釈の仕様によつて、実際問題といたしまして、いずれも大差ないのではないかと、こう思うわけでございます。只今お説の点は、私ども御尤もだと思いますので、今後は、こういうことを更に考えたいと思いますが、一応、そういう点を外務省は検討をして、今回の任務は、実際に現地に行つて、いろいろとやつて頂くことがあるものでございますから、参与のほうで出して参りましたようなわけであります。 国会議員の立場ということをよく考えますと、只今お説のような点は重々参考にしなければならんことだと、かように考えております。
○小笠原二三男君 これは前回、アジアの農業機構か何かの政府代表の問題の場合も、再三申上げて、重々今後において考慮するという話を官房長長官つておつたのが、又こういうのが出て来ることは、官房長官もちよつとお困りではないかと善意に解釈するのですが、仮に行政府の一部の役職について国会議員が東南アジアへ行つて、ただ単に視察して来るわけのものではない。日本国政府の代表というような形で、公用として出張して来るものなんです。従つてこれは外交政策の実施に宏画する。実施そのものの片棒を担いでおるわけです。又外交政策等は、単に一般行政とは違つて、議院内閣制である限り、その政党の政策が外交政策として為るはずです。それで他党の人間まで入つて、そうして一党の外交政策に協力するということならするで、又その某政党は、本来この現内閣に対して、外交政策についでは一致しておるというような態度が明らかでないというと、これは政治は混濁するだけの話である。まして立法府の議員に、行政府の一部局を担当して視察せしめる。或いは何らかの折衝をさせる。これは何と考えて本望ましいことではない。 併しかれこれと、こう申上げても、官房長官は暑いのに汗を拭き拭き答弁するだけのことで、蒟蒻問答にしかなりませんから、それで私は、さつきから控えておつたわけなんで、成るほど三回目ということもありますが、又々次回にこういうようなものを出して来るというようなことについては、官房長官、現職に止つておる限り、断じてやつてもらつては困る。こういう点だけ申上げて、まあ質問はやめます。
○千田正君 官房長官に、一応参考に聞いておきたいのですが、先ほどからの官房長官の御答弁によると、大体国会議員が外務省なら外務省の政策を実施する面に参与するという場合においては、自由党さんあたりは立派な政務調査会というものがあつて、その政策の検討は、議員みずから検討して、而もその自分らの内閣をして実施せしめるたけの立派な機関を持つておるのであります。わざわざ、こうやつて旅費稼ぎみたいなような、外交辞令か何か知らんが、旅行するだけの看板にこの参与という名前をつけて行くほどのことはなかろう。むしろ我々は国会議員として侮辱されたような感じがするのでありますが、そういうような点において、一体政務調査会のなされる仕事と、この人たちが全然政務調査会を離れて、外務省だけに追従して仕事をやつて行こう、やらせようと、こういう御意図なんですか。
○政府委員(福永健司君) 只今も御指摘のごとく、本来よりいたしますならば、こういうような一省の参与というようなものに国会議員をお願いするということは、これは例外的な場合だと私どもは認識いたします。そこで、その時その時の任務と、一或いはいろいろの要請等によりまして、お願いいたしたいという場合に、国会の御承認を頂いて、御承認が頂ける場合には、そういうことにするわけでございます。従いまして先ほども申上げましたように、かようなことが余り多くあるということは、余り望ましいことではないように私は考えます。ただその時の情勢によりまして、非常に人材の多い国会から、是非御助力を頂くということが、国政運営上非常に望ましいというような事態も、ままこれは起り得ると思う次第でございます。その原則と、特には、是非こうしたいというような事情との調整を如何にするかということにかかるわけでございますが、何とぞこのたびの場合におきましても、そういう意味からいたしまして、お願いに出ております点を御了承頂きたいと思います。
○菊川孝夫君 これはまだ、先ほど千田君が言われたように、与党であつから、政調会を通じて参与させるようにするのが一番いい。それから野党たり、他会派の人達を、こういうふうな委員その他に、参与というものに任命するということは、結局政権を担当している政党が、他党の議員に触手を伸ばす手段として使う。昔はよく内閣を組織しますと、どんどんとばら撒いたわけですが、ところが、今度はもうばら撒くのを、国の金で旅費を与えたり……、これは事実そうなんだ。旅費を与えたり、或いはそういう参与というのをもらつたり、田舎へ帰つたらきつといいだろうというような、これを与えて懐柔するということに使われる危険があると私は思う。笑い事じやないと思う。そういうふうに使われて又飛びつく議員があるのだから、今の日本に……。従つてこういうこともどんどん許すというと、政権を担当している者が皆やり出すということになつて、各省とも、これは厚生省参与、それ、大蔵省に参与を置く、外務省に参与を置くと言つて、国会議員の半分くらいは、場合によつてはやれんことはない。そういうことになつたときに、一体行政簡素化とか何とか言つておきながら、こういう恒久的なのは金が余計かかる。こういうことをやるということは、吉田内閣のやり方としては正に末期的な症状であろうと私は思うのでありますが、どんどんこういうことをやつて行くつもりであるかどうか、お伺いしたい。
○政府委員(福永健司君) いろいろ御心配下すつてのお話でございますが、今次御議決をお願いいたしておりまする点は、決して只今のような意味ではございません。御指摘のようなことは、吉田内閣としては、もとよりさようなことを考えておる次第ではないということを御了承頂きたいと存じます。 従いまして、今後につきましてはどうかということでございますが、今後につきましても、私が只今申上げました考えによりまして、一貫すべきことは申すまでもないところでございます。
○松浦定義君 今両社会党から御指摘になつておりまする対象の中に、実は私どもの改進党の早稻田君がその線に上つておるわけでありますが、無論私は早稻田君がこういうことになります経過というものは全然聞いておりません。聞いておりませんが、今の官房長官の御説明、更に又小笠原君、そのほかのかたがたの御質問の内容等から受ける私の印象は、無論私としましては、こういう問題については、政府が、少くとも現在の日本の立場から言えば、外交政策が重点でなければならんということから、当然政府自体で処理すべき問題である。かようには承知いたしておりまするが、私の今考えますことは、現在の外交政策を今の現吉田政府でもどうにもならないという現象が、ここに私は現われて来た。従つて無論参与とか、或いは顧問とか……、無論参与は或る程度少しは強いようでありますが、顧問では、これは余りにも何だというので、参与の線が出て、而も先ほど小笠原君の御質問には、必らずしも与党でない、その他の党派から、多数のかたがというようなことになつて来れば、敢えてこれを拒否されないというような内容にある限りにおきましては、この際、外交政策に対して、国会において非常な問題になつておるときに、是非一つ行つて見てもらいたいとか、又悪いところもあつたら、一つ直してもらいたいということの意味で、是非一つ参加を願いたいという意味であるとするならば、一つ我々は、少くともその結論は、現政府が出すのでありまして、出した結論に対して了承するという前提でなくて、先ほど前段に申上げましたように、自由党の政策だけでは、どうにもならんという意味合いから、私どもは、こうした要請があつたものと、かように考えます。恐らく参加することは、党として了承されるのじやないか。かように了承しておりますが、そういう意味で、私はできれば、今後においてはかかることは、政府はしなくてもできるんですから、やらないようにという意味合いの小笠原君の意見等も十分尊重されまして、今回に限つてやられるならば、私としては非常に結構ではないかと、かように考えております。
○相馬助治君 議事進行で……。 質疑の段階で、賛成論まで出ておりますが、松浦君が前段で、了解しておることであるかないかが問題だから、小笠原君がああいう質問をして、必らずしもそうでないというふうに我々了解したんで、自由党では、どうにもやれなくなつたから、改進党さんの意見も聞いてやることにしたのだつたならば、それでは社会党の御意見も聞きなさいというので、我々は、さように了解していないということを附け加えて、同時に議事進行上、賛成か反対ならば、その段階でやるようにして、一つ取運んでもらいたいと思います。
○小笠原二三男君 これは松浦さんのほうが、具体的に人の問題になつているから、松楠さんはそうおつしやるかろうが、そういうふうに松浦さんに正面切つでこうなんだろうから、こういうふうなんだというふうに言われれば、開直つて松浦君、本当に早稻田氏は政府のほうから、積極的に懇望されてもだしがたく出て行つたのか、自分から希望して、こういうふうなことになつて行つたのか、どつちのほうなんですか。真相などということになれば、これは面倒なことなんだから、それでさつきからまあ汗かいている人もあるし、まあ言うくらいのことも言うたから、その程度で一つと、こういうことになつているんだから、余り筋道を立つた話をされると、筋道を立てたくなつて来るので、適宜委員長に支いて、議事を進行させて頂きたい。
○政府委員(福永健司君) ちよつと先刻の御発言に対して、一言だけ申上げたいと思いますが、どうにもならなくなりましたからという、こういう何がございましたが、さような次第ではございませんので(笑声)ちよつとこの点、申上げておきます。
○委員長(草葉隆圓君) それでは両案は、政府の申出の通りに議決するごとに……。
○赤木正雄君 緑風会は、今官房長官の意見を聞きまして、もう一遍会派に持つて帰つて協議せねばならないと思います。この点は私……。
○相馬助治君 保留が取上げられるならば、うちのほうの態度は表明いたしませんが、議事進行上どうしても保留だというならば、保留をみんなに諮つて下さい。私たちは先ずここで態度を表明でき得る段階に来ております。
○委員長(草葉隆圓君) 只今赤木君のほうから、次回に保留という御意見が出ましたが、多数の御意見を伺いたいと存じます。本日直ちに御承認を頂くことに取運ぶという発言を委員長がいたしておる間に、今のお話がございましたが、如何でございますか。
○小笠原二三男君 これは、多数を以て採決しようとか何とかいつても、保留という人は賛成しないから黙つているんです。そうすると反対側になつて、手の上り方は少くなることは、火を見るよりも明らかなんで、これは保留しておいたほうがいいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、赤木君並びに小笠原君の御意見のように、本日は、今回は保留といたしまして、次回において……。
○相馬助治君 奥むめお氏の……。
○小笠原二三男君 それは別だ。
○相馬助治君 別でしよう。今かかつているのは、参与のほうでしよう。一括して諮つているが、別に諮つて下さい。
○小笠原二三男君 別に諮つて、一つでも早く上げたほうがいいでしよう。
○委員長(草葉隆圓君) それじやお諮りいたします。 日本工業標準調査会委員任命について国会の議決を求めるの件は、これに議決を与えることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、外務省の参与を命ずるについて国会の議決を氷めるの件は、次会に留保といたします。これでちよつと休憩して……
○小笠原二三男君 休憩前に官房長官がお見えになつておりますので、一、二の点について政府の見解を質しておきたいと考えますが、この前、私は議運の立場から、会期の問題について、いろいろ参議院の運営の都合からお尋ねいたしましたところ、あの時期においては官房長官としては、国会のおきめになることでもあり、政府としては提出された案件乃至予算案の通過を願うのみである。参議院としても、然るべくお願いしたい。従つてこういう段階において会期を延長するといつたような問題は検討をしておらないという黄味合いの、最も素直な御答弁があつたわけであります。ところが、さて会期が明日までと、こういうことになつて来まして、政府のほうとしてはこの国会の情勢から、どうしたらいいかということについては、いろいろ御協議がなされておられるものと考えて、そうして何らかのお話があるのか。或いは政府与党から、何らかの申出があるのか。私たちとしては、まあ実際の場合、この動きを見ておつたのですが、最近までは、政府としては会期延長を国会に要請するような意思がないような向きにもとれる新聞記事が載つておりましたところ、本日の新聞を見ますと、何か来月の八日頃まで会期を延長してもらいたいような話合いにもなつているというような報道がなされているわけでございます。それで昨晩のように、参議院としても要らない混乱も生じたりいたしていることは、会期問題に対して、政府の所信がはつきりしないというところからも原因して要らん紛争が起つたりするのではないかと私は考えます。速かに政府としてはその所信が明らかになればなつたところで、解決するものは解決するというふうに、或いは審議を進めるものは進めるというようになるのではないか。或いは慎重審議するというような動きにもなるのではないだろうか。 そこで会期問題は、国会の決するところではありますが、政府としては明日限りのこの会期について、この法案等も、今相当持つております時期に、どういうお考えをお持ちになり、どういう態度でお進みになろうとお考えになつておられるのか。御所見を明らかにして頂きたいと思います。
○政府委員(福永健司君) 先般小笠原さんから、会期と関連いたしまして、お尋ねがございました。当時におきまして政府といたしましては、是非ともすでに決定いたしております会期中に、政府が提出いたしました案件につきまして、即ち会期中に是非御審議をお願いいたしたい。このことを強く念願いたしております旨を申上げました次第でございます。爾来ずつとそういう考えでやつて来ているわけでございますが、今日只今の段階になりますと、なかなか相当な案件も残つておりまするし、会期ももう僅かになつておりますので、如何いたすべきかということは、相当問題であろうと思う次第でございます。政府といたしまして、国会側にお願いに出るとか、何とかいうことにつきまして、未だ正式に決定はいたしておりません。新聞等に出ましたことなどは、政府で正式に決定に至つておるものではもとよりございません次第でございます。 そこで、もう非常に会期が切迫しておりまするし、一方審議の進行状況等を考えまして、政府も速かに検討もいたさなければならないのじやないか。こう考えております。但し先ほど申上げましたように、元来の考え方が決定いたしておりまして、その見解のもとに、正式にお願いに出るというようなところまでに行つていない次第でございます。と申しますことは、できれば、すでに決定いたしておりまする会期中に、是非すべての案件を御審議を済まして頂きたいというのが政府の念願でありましたので、そういう考えで、ずつと来ておつた次第でございます。今もまだその考えではございますけれども、いろいろの情勢などを考えまして、更に政府におきましても、如何にいたすべきかということは、今日にも協議をいたさなければならん問題と考えます。或いはその協議の結果によりまして、お願いに出る筋合いも生ずるかと思うのでございます。 只今のところでは、未だ正式にそういうことを申出るところまでに至つておりません。
○小笠原二三男君 官房長官は、政府側の立場だけに立てば、全法案を通過させて欲しい。それはその通りです。ただ全法案のうち一部が引つかかりになつて、そうして会期延長になるという場合もありますが、少くとも国会の立場に立てば、会期は国会がきめたもの、而も残る法案があるとしても、それが時の内閣のあらゆる政策遂行に大した支障も起らない。次回を見て、これは処理されてもいいというような場合でも、なお政府としては、全法案上らなければならないとして、国会のほうの側にだけその審議を求めている。こういう政府と国会との関係というものについて、どうお考えになるか。 私は非常に、占領下の国会時代から、何でも国会というものは、安易に会期を延長して、そうして政府が持ちかけて来たものは、今日持ちかけて来たものでも、明日通す。明日又用があつて持ちかけて来たら、明後日通すという、そういうように国会はすべきものなりという慣行的な先例を作るということについては、実際以て不満なんです。立法府としては。それで政府も、或る点においては、おさまるべき点はおさまり、国会も又譲るべき点は譲るというようなことで、一国会における大かたの所期の目的が達成したときには、二、三の案件が残つても、会期は延長すべきものではないというふうに私たちは考えておるのですが、政府はその国会の会期問題というのを、それほど手軽く政府の都合だけによつて左右しようというお考えを持つておるわけですか。
○政府委員(福永健司君) 会期につきまして、政府の都合のみによつて手軽くというほど、しかく簡単に考えておる次第では決してございません。もとより法案を提出いたしました政府といたしましては、一応御審議を終つて頂きたいというのは、これはまあ政府側での考えでございまするが、場合によりまして極く小数の法案が審議を結了しないというようなこともあり得ることは、過去の実例に徴しても、そういうことはままあり得ることでございますが、ただ現実の今回の場合におきましては、これを如何に認識するかということでございますが、現在では、まだ非常に多数の法案等も残つておりますような状況でございます。併しまだ時間もあることではございますが、なかなかこれらの案件のすべてがということは、至難中の至難であろうとも考えられないこともないのでございます。 さような次第でございまするから、只今はつきりとどの程度の法案が残りまして結構でございますというようなことは、これはもう決して申上げられるような状況ではないのであります。従いまして、なお残つておりまする時間内に、どの程度の進行がするのであるかというような見当も、政府としてはつけたいと思つておる次第でございます。さような次第でございますから、現実の事態をよく研究いたしまして政府といたしましても協議の結果、態度を決定いたしましてお願いに出るということにするならば、できるだけ速やかにそういたしまして、然るべくその方途をとりたいと考えておる次第でございます。
○小笠原二三男君 それで、それならば今度の場合は、政府から申出るか、政府と与党と協議して、与党の立場で国会の問題にするかは別といたしましても、いつ頃までにそういうお態度をおきめになられるのであるか。お尋ねしたいわけです。と申しますのは、事の如何によつては、会期延長になるのだということであれば、どうしても慎重審議したいという法案はあるわけなんです。そうなれば、もう堂々と慎重審議の方向に行ける。又会期が延長しないとなれば、この今の国内的な或いは国際的な情勢からいつて反対である我々野党と難も、会期内に成立を見なけりやならんと要請される法案等については、これはやむなく協力して行かなければならないだろうという立場も出て来る。それがあいまいになつて、どつちにもお動きになるという状態の時期に、会期問題が決定せらるることは、会期末であればあるほど、却つて混乱を惹き起すということを私は心配するわけです。そこでできるならば、成るべく速やかな機会に、少くとも今日の夕刻ならば夕刻頃までには、政府並びに与党の御見解が、こういう場合にはこうしたい。ああいう場合にはああしたい。一つも、固まつた議論でなくてもいいのですから、何らかの意思が表明されるならば、それはまあ夕方までとは申しましたが、少くとも早く、そういうことが表明されるならば、各常任委員会の審議は、まだまだ私は進捗して行くであろうということを考えているわけです。 それで、いつ頃までに大体そういうめどをつける、ふんぎりをつけるというふうに官房長官としてはお考えになつているのか。これは是非お伺いして置きたい。そうでないと、常任委員長懇談会を開くとか、まあそれが開けないとか、参議院としては会期の決定をするに至らずとか、そういうような状態が過去にもありましたが、起ることは、これは悪例であつて、私は望ましいものだとは考えない。そういう点から政府のほうも、又自分の希望を達成げるがために、又国会としても悪例を残さない、国会は国会として院の運営が正式に最後まで行われることについて、政府も又協力してもらわなければならない。それには目途をつける時期が、いつ頃までには、まあ大体つけなければならないというふうに、一番ぎりぎりの遅い時期でいいわけですから、政府の立場としては、まあその時期的なものを明らかにして頂きたい。それによつては、再度又官房長官の御出席を願つて、議院のほうの運行について、我々としては十分考え、政府あ意のあるところにも副うて事態を進めて行かなければならないと思う。
○相馬助治君 連関して……。 議運の一員としては、参議院の運営を円滑ならしめるために、当然議長に協力しなくてはならない立場を我々は持つておりますので、今小笠原君の申したことは、是非考えなくてはならないことでして、私もそれについては、できるだけ腹蔵のない詳細な答弁をお聞したいと思うんです。それについては、次に私が申上げますことを含めて小笠原君への答弁をして頂きたいと思います。 それは、衆議院が未だ前例を見ない形で、この会期末で、予算が参議院にかかつている際に、予算委員会を開くということになつたようです。緊急案件があります場合には、本会議で以て緊急質問その他を以てやるというのでしたら、すぐにわかりますが、こういう異例の予算委員会を開くには、やはり開くだけの理由があつてのことであつて、他院のことを我々とやかく推測すべきものでございません。ただ政府当局にお聞きしたいことは、こういうふうな衆議院の決定に当つて、何か官房長官は衆議院の議運或いはその他から、事、会期の問題についての質問を受けているかどうか。それから仮わに受けていないという場合においても、この今の議院内閣制において、与党である自由党としては、これらの衆議院の異例の予算委員会を開くに当つては話合いがあろうと思うのです。そういうような意味で、事、会期の問題は、最終的な段階に行きますと、前例によつて、我々は残念ながら衆議院に押切られます関係を以て、衆議院側と政府とで、何らかの話のやり取りがあるならば、そういう事態をも明らかにされて、小笠原君の質問に一つ腹蔵のない見解を答弁されることを希望します。
○政府委員(福永健司君) 成るべく早く目途をつけたいということは、政府におきましても特にそう考えておるのでございますが、なかなか目途の見通しを的確につけるということが容易ならざる次第でありますることは、私が申上げませんでも、よく御認識の通りでございます。さような次第でございますので、実は与党とも相談等をいたしていないというわけではございません。若干、会期はどうしたものだろうというような話は出ておりますが、未だ最終的確定的の結論に到達しておるわけではございません。まあいろいろ考え方も個人的に述べている者はおりますが、只今のお話のような点におきまして、政府と与党、乃至政府と衆議院が正式に、殊に政府と衆議院とが正式に話合つているということはございませんが、与党とは、話合いが何もないというわけじやございません。ございませんが、先ほど申上げましたように、最終的の結論に至つているというわけでもないのでございます。これからもその点につきまして、いろいろ打合せをいたさなければならない段階でございます そこで時間的に、まあ遅い場合でいいから、何日の何時頃にという御質問であつたのでありますが、これからいろいろ相談いたしまして、できるだけ速かにということをモツトーといたしまして、結論を出すに努力いたしたいと存じます。只今直ちに何日の何時までには、政府としての最終的な態度を決定いたしましてお願いに罷り出ますということまでは、ちよつと申上げ難い次第でございます。できるだけ速かにということをモツトーといたしまして、これから直ぐにも協議をいたして行きたいと考えております。
○相馬助治君 小笠原君も、何日の何時というふうに言葉には出たかも知れんが、そういうことを要求しているのじやないと思うのです。今日か明日か、会期は明日しかないのですから「大体この辺の見当がつかないことには、これはお互い様困ると思うので、成るべく速やかにとおつしやいますが、そのことは今日中には政府の意図が、会期に関してかくかくであるということが、両院に対して表明される段階をまあ大体予想してのお言葉ですか。そこまで予想することもできない。不幸なる場合には、明日の夜になつて、前例もあることでありますが、ぎりぎりのところへ来て会期をやらなくちやならないということも含んでのことですか。まあ今日か明日かということの大体の目途をお示し願えれば、お互いに仕合せだと思います。
○政府委員(福永健司君) 率直に申しまして、まあ政府の腹ずもりというものは、一刻も早くということにはなるのでございましようが、お願いに出ますのは、まあお願いに出るか出ないかは、これはまだわからないわけでありますが、それは今日のうちにと申しましても一台のうちには、まだまだこれからいろいろのことがございますので、確たることは申上げ難いとも考えられるのでありまして、併し先ほどの相馬さんの、明日の夜になつてというようなことは万々ないつもりでおります次第でございます。明日というような場合におきましても、明日のできるだけ早い時刻、そういうことに相成るのではないか、こう思つております。夜というようなことは万々ないと思つております。ただ御承知のごとく衆議院におきましても、前には常任委員長会議というような場合におきましても、委員長全部与党であつた時代と今日は事情がおよそ違うので、その会期の決定につきまして、委員長会議の意思というものがどういうものであるかということは、私が申上げるまでもない。 さようなこと等を考えまして、今日中に政府が正式なことをいろいろ申上げるということはちよつと困難ではないか。こう思います。
○相馬助治君 実に用意周到な、賢明な巧みな表現をなすつておりまして、よくわかりましたが、その言葉のうちで、これだけ一つ確認して置きます。まあお互いの迷惑もあることだから、明日の夜なんということは万々ないということだけ確認して置きます。
○小笠原二三男君 成るべく速かに会期の問題については結論を得たいと官房長官は言い、本日中にはちよいと結論が出ないのじやないかと言い、明日の晩になるようなことは万々ないと言い、そうであれば、これは明日の昼うちだろうということになるのですが、(笑声)そういうふうに了承してよろしゆうございますか。
○政府委員(福永健司君) 衆議院で、どうきまりますか、その時刻がどうであるかということは、これはまあ別問題でございますが、政府がお願いに罷り出まするといたしますならば、政府の申上げるのは、今小笠原さんがおつしやつたようなことに御了解頂いてよろしいかと思います。
○小笠原二三男君 それでは、政府としても成るべく速かに結論を得たいということで努力をすると、最悪の場合明日になるかも知れない、これがまあ今の段階における御返事だと……、(「併し夜ではない」と呼ぶ者あり)こう承わつておれば、或いは本日午後にでも、政府与党を通して何らか話が出る場合もある。或いは夕刻になる場合もある。夜の場合もある。明日の朝の場合もあるし、昼の場合もある。こうなるわけですから、委員長におかれては、まあいつ申出があるかということを待つている時期も置いて、今日一応自動的に、夕刻この議運散会前に、ちよつと議運を開いて、さあきまつたのかきまらないのか、一応聞いて見て、きまつたようでもないとなつたら、まあ散会して、明日さあどうだというふうに聞くことにして頂いて、成るべく早い時刻に問題がわかつて、各常任委員会もそれがわかれば、審議のやり方は当然これは変つて来ると、早い話が会期を延ばさないということになると、ばらばらと上つて来る。こういう点で、一つ委員長に扱いをお願いしておきます。
○政府委員(福永健司君) 先ほども申上げました通りでございますが、明日の夜になるというようなことは万々ないということは、私どもといたしましても特に希望いたしておる次第でございますが、予想せざる事態の激変等の場合は、これはもう……(笑声)そういう場合は、まあ違いますので、その点は、御了解願います。
○江田三郎君 今の会期の問題に関連して、予算案については、我々としても成るべく早く上げなければならない。こういう心がまえでやつておる。ただ、今の官房長官の予測せざる事態というものがありますからね、どういうことになるか、これはわからんですから、まあ不幸にして三十一日までに予算案が成立しなかつたという場合には、そういうことでまあ会期の延長があるということになれば、やはり暫定予算をお出しになるわけですか。
○政府委員(福永健司君) 政府といたしましては、予算は是非とも会期中に御審議を結了して頂きたいと強く念願いたしております。従つて只今会期中に予算が成立しない。御審議が終らないというようなことは予想いたしておらない次第でございます。只今お尋ねの、三十一日に上らない場合に暫定予算を出すかというお話でございますが、政府といたしましては、そういうことを考えておりません。そういう場合の準備等はいたしておりません。
○江田三郎君 今、そういう答えがあるだろうと思つたのです。余り責任を持たんという、揚げ足をとられんために、一番いい答えでしよう。賢明な答えだと思います。私はまあそういうことじやなしに、政府の一つの心がまえとして、まあ今度の会期内に予算が成立しない場合どうなるかということが新聞でもいろいろ言われ、又いろいろ風説等が流れておる。例えば二日や三日会期が延長されて、予算の成立が二日や三日遅れても暫定予算の必要はないのじやないかというような説もあり、或いは予算の空白というものは一日承許されないという考えもあり、そういうことについて、政府の基本的な考え方ですね、これは一体どうなるかということならお答えが願えると思う。その点伺いたい。
○政府委員(福永健司君) 前以て、三十一日までに予算が成立しない、乃至審議が終らないということは、予想いたしませんで、いろいろなことは一勿論政府はいたしているわけでございます。でございますが、今のお話のように、現実にこういう事態が起つたという場合には、それは起つた事態に処する方途を講じなければならないことは当然でございますが、先ほども申しましたように、三十一日までに予算が上らない場合は、政府としては予想いたさず、ひたすらに今次の予算が、諸般の経過等に鑑みまして、この際、是非とも三十一日までに上ることを念願いたしているわけでございます。従いまして万一遅れた場合には、どうということは、現実の今度の予算と関連してということになりますと、今考えておりませんということを申上げるよりほかいたし方がないわけでございます。御了承願います。
○江田三郎君 さつきから、会期の問題について質問があり、あなたのほうでお答えされているところを見ても、会期の延長について相談に来るかもわからない。こういうようなことは、来られるわけですか。会期の延長ということは、これは予算案という場合もありましようし、その他の法律案件という場合もありましようし、併し予算案で出る場合もあり得るわけです。而もこれは、会期があと一日なんです。前例はないかと言えば、前例も、会期中に予算が成立しなかつた前例もあるわけです。およそそういうことについて、まあこういうときに、あとで問題を起すようなことは言いたくないというので、どこまでも避けられるというなら別ですけれども、私は、やつぱり政府としては、日頃から予算案はどうなる。予算の空白があつてもいいのかどうか、或いは一日も空白を置かないで、若し会期中に成立せざる場合には、暫定予算を組まなければならんかという、そういう基本的な心構えというものだけはさまつている筈だと思うのですがね。それなら、私はお答えできると思う。そのお答えを願つているわけです。
○政府委員(福永健司君) 予算に空白かないということは、是非ともそう願いたい。こう考えているわけでございます。ただ先ほどからお話の点は、今日、この際申上げるということは、非常いろいろ誤解等も生じ易いところでございまして、そういうことについて、現実の問題が起つてお答えしなければならんというような場合におきましては、是非とも一つ八月一日以後にお答えさして頂きたいと思います。こう思うわけです。 今お話のごとく、予算案で延びるというようなことが、それでもあり得るかも知れんじやないかというお話でありますが、政府といたしましては、予算で延びるということは予想いたしておらないわけでございます。でございますが、理論上は、それはもとより、そういうことが絶対ないとも言えないと思います。政府が念願いたしておりますところから行くと、是非そういうことのないように、先ほども申上げましたように、現実に起つた事態にはもとより対処する方途を考えなければならない存であります。そのいろいろの事態を予想いたしまして、どういう場合にどういたしますということは、私ども今考えておりますことが、先ほど申上げたように、少くとも三十一日までに成立させて頂きたいと強く念願しております。そういう考えでございますので、どうぞ一つそういう意味で、万一の場合はどうということにつきましては、今直ちにお答え申上げることは、ちよつと御容赦倣いたいと思います。
○江田三郎君 だから七月三十一日とか八月一日とかいうことをそれじや抜きにして、抽象的に純理論的に言つて、予算というものは一日や二日は空白があつてもいい。例えば前例があるように四月三日になつて予算案というものが通つた。空白があつた。そういうことがあつてもいいとお認めになりますか。それは許されないとお認めになりますか。それは純理論的にですよ。
○政府委員(福永健司君) 私は、空白があるということは、法律論といたしましても、政治論といたしましても、非常に望ましくないと考えております。
○江田三郎君 望ましくないということになると、これは又望ましいということにも問題を持つて行かれますので、あつていいことか悪いことか、政府は予算の空白が一日や二日はあるということは、これは許されることと考えているのか。これは許されない。暫定予算で運営して行かなければならんのだ。こう考えておられるのか。その点だけは、はつきりお答え願つておかないと、八月一日になつたら相談するのだというのじや答えになりませんよ。
○政府委員(福永健司君) 只今、そういうことを予想もいたしておりませんし、この点につきましては、実はなかなか人によつていろいろの説がございます。政府の統一的な見解といたしまして、ごく数日の間なら、空白があつてもいいとか悪いとかいうことは、私御答弁いたしかねます。
○小笠原二三男君 議事進行について。 こういう質問が続けられるだろうと思われるが、こういうこんにやく問答では、どうにもならんので、政府の法律顧問と申しますか、法律の一義的な解釈をする法制局長官を呼んで頂きたい。官房長官は、この今度の予算にからんで来て、現実的な問題を考慮されるから、答弁したがらない。それを聞いているほうは、今年であろうが、来年であろうが、吉田内閣であろうが、何内閣であろうが、予算の空白が許されるか。許されんものか。それを聞きたい。こういうことだ。そうならば、これは法制局長官を呼んで聞いたほうが早い。
○委員長(草葉隆圓君) ちよつとお諮りいたしますが、丁度定刻を一時間ばかり過ぎましたので、一応本会議を開いて並行してこの問題を御協議頂きたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) さよう取計らいます。暫時休憩します。 午前十一時二十五分休憩 —————・————— 午後六時五十六分開会
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて、開会いたします。 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 日本社会党第四控室から、建設委員の江田三郎君、厚生委員の竹中勝男君が辞任せられ、建設委員に竹中勝男君、厚生委員に江田三郎君を後任として指名せられたいという申出が出ております。
○委員長(草葉隆圓君) お申出の通り決することに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたしました。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、両院協議会の協議委員の選挙に関する件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) 本日、衆議院議長より本院議長に宛て、公職選挙法の一部を改正する法律案につきまして、両院協議会を求め、両院協議会協議委員十人の氏名を通知して参りました。従いまして本院の協議委員の選挙について御審議をお願いいたします。なお先例等につきまして、事務次長から説明をいたさせます。
○参事(河野義克君) 本法案は、衆議院公職選挙法改正に関する特別委員長の提出にかかるもので、去る七月二十七日衆議院で、全会一致で可決せられまして、本院に提出せられたものであります。これに対しまして、本院は昨二十九日、選挙の一部無効の場合に当選人の取扱に関する規定を追加修正を加え、衆議院に回付したわけでございます。 これに対して、本日、総長から言われましたように、衆議院においては、貴院の修正に同意しがたいということで、両院協議会を求めて来たわけであります。 本院の両院協議委員の選任は、実際上は、その案に関して本院の院議を構成した各会派に按分比例して出しているというのが、従来の例でございまして、本案につきましては、本院が全会一致でございますから、それによりますれば、自由党四名、緑風会二名、社会党第四控室二名、社会党第二控室一名、改進党一名の両院協議委員をお選び頂くのが従来の例でございます。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務次長から御説明申上げましたように、両院協議会の委員は十名でありまするので、それは按分いたしますると、自由党四名、緑風会二名、社会党第四控室二名、社会党第二控室一名並びに改進党一名となりまするが、前回もこのようにして按分いたしました前例に鑑みまして、今回もさよう決定して御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたしました。 つきましては、成るべく速かに御推薦を頂きたいと思います。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、外務省参与を命ずるにつき本院の、国会の議決を求める件につきまして、休憩前の委員会において保留いたしておきましたのでありますが、緑風会が御決定になつたそうでございますから、この機会にお諮りをいたしたいと思います。 要求通りに、承認することに御異議はございませんか。 〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 多数、御承認のようでありまするから、承認することに決定いたしました。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) なお、先ほど申上げました両院協議会の協議委員は、御承知のような性格でありまするので、七時半に本会議を再開いたしまするので、本会議再開までに事務局に御報告をお願い1申上げます。 ちよつと速記をやめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。 それでは、暫時、休憩いたします。 午後七時十一分休憩 —————・————— 午後七時五十八分開会
○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続いて、再開いたします。 決議案の委員会審査省略要求に関する件をお諮りいたします。
○事務総長(芥川治君) お手許にお配りしましたごとく左藤義詮君外四十八名から、日中貿易促進決議案を発議されております。この決議案につきまして委員会審査省略を要求されておりますので、御審議をお願いいたします。
○小笠原二三男君 異議ございません。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務総長から御説明申上げました通りの日中貿易促進決議案につきまして、御異議がないようでございますから、委員会審査省略を承認することに決定いたしたいと存じまするが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) さよう決定いたします。
○小笠原二三男君 そのついでに附帯して事務当局にお伺いしますが、こういう案件については、本議場で各議員に配付の手続ができるようになつておりますか。
○参事(河野義克君) 今刷りかけておるようでありますが、本会議が直ちに開かれまして、上程時期が先ほど理事会の決定通り、比較的早いといたしますれば、本会議上程には、いささか間に合わないということがあるそうであります。
○委員長(草葉隆圓君) ちよつと速記をとめて。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。 それでは議案の付託に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 本参議院議員の山田節男君、谷口弥三郎君、三浦辰雄君、安部キミ子君、剱木亨弘君し矢嶋三義君から、昭和二十八年六月及び七月の大水害による災害地域内のたい積土砂の排除に関する特別措置法案が発議せられました。本法案は、今次大水害によるたい積土砂排除事業に関して国の費用負担の特別措置を講じ、以て災害の速かな復旧を図らんとするものであります。 本案は、先般来の議院運営委員会の経緯に鑑みまして、水害地対策緊急特別委員会に付託せられるのが妥当と思いますが、お諮りを願いたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) ちよつと速記を止めて。 〔速記中止〕
○委員長(草葉隆圓君) 速記をつけて。それでは、本案は水害地緊急対策特別委員会に付託することに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないもの乏認めまして、さよう決定いたします。 暫時、休憩いたします。 午後八時五分休憩 〔休憩後開会に至らなかつた〕