議院運営委員会 第27号
- 発言数
- 77 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1953/07/29
会議録
○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。 先ず常任委員及び特別委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から、法務委員の加藤武徳君、労働委員の吉野信次君、予算委員の上原正吉君、外務委員の北村一男君、通産委員の石原幹市郎君、文部委員の横川信夫君、大蔵委員の大屋晋三君がそれぞれ辞任せられて、法務委員に吉野信次君、労働委員に加藤武徳君、予算委員に小林英三君、外務委員に石原幹市郎君、通産委員に北村一男君、文部委員に大屋晋三君、大蔵委員に横川信夫君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。緑風会から、運輸委員の森田義衞君、電気通信委員の新谷寅三郎君がそれぞれ辞任せられて、運輸委員に新谷寅三郎君、電気通信委員に森田義衞君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。日本社会党第四控室から、議院運営委員の藤田進君同じく矢嶋三義君、懲罰委員の江田三郎君、農林委員の野溝勝君、大蔵委員の河合義一君、労働委員の吉田法晴君、通産委員の阿具根登君がそれぞれ辞任せられて、議院運営委員に大和与一君、同じく江田三郎君、懲罰委員に矢嶋三義君、農林委員に河合義一君、大蔵委員に野溝勝君、労働委員に阿具根登君、通産委員に吉田法晴君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。日本社会党第二控室から、運輸委員の片岡文重君、水産委員の松浦清一君がそれぞれ辞任せられて、運輸委員に松浦清一君、水産委員に片岡文重君を後任として指名せられたいというお申出及び水害地緊急対策特別委員の松浦清一君が辞任せられて、後任として永井純一郎君を指名せられたいというお申出が出ております。
○委員長(草葉隆圓君) 只今申上げました申出の通りに決することに御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めまして決定いたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、決議案の委員会審査省略に関する件をお諮りいたします。 只今お手許に配付いたしました国有財産虎の門公園地の原形復旧に関する件、申出の通りに委員会審査を省略することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。審査を省略することに決定いたしました。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、調査承認要求に関する件をお諮りいたします。
○参事(富坂完孝君) 大蔵委員長大矢半次郎君から、租税、金融制度及び専売事業等に関する調査承認要求書が提出されております。 調査の目的は、現下の諸情勢に鑑み、税制改正、租税行政の効果的運営、金融政策制度確立、専売事業の適正なる運営等に資するため必要な調査を行う。 期間は、今期国会開会中で、費用は計上されてありません。以上であります。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、大蔵委員長の調査承認要求の通りに決することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。承認することに決定いたしました。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、離島振興対策審議会委員の任命に関する件並びに中央青少年問題協議会委員の指名に関する件をお諮りいたします。前回保留になつて各党において御推薦を頂くことになつておりました案件、それでその後理事会におきまして御相談いたしました結果、離島振興対策審議会委員は自由党、緑風会、社会党第四、社会党第二、おのおの一名ずつといたし、中央青少年問題協議会委員の指名は自由党、緑風会おのおの一名として御推薦を頂くことに決定いたしたのでありますが、この理事会の決定通りに決定することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、議案の附託についてお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 昨二十八日衆議院から、昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法案というものが本院に送付せられました。 この趣旨とするところは、昭和二十八年台風第二号によつて平年度の三〇%以上の被害を受けた農家及び漁家に対し、低利の経営資金を融通するため、政府が四十五億円の範囲において都道府県市町村の行う被害農家及び漁家に対する貸付金の利子補給又は損失補償の全部及び一部を補助しようとするものであります。 これは常任委員会の関係から言いますれば、農林委員会及び水産委員会の双方にまたがりますので、先例もたびたびあることでございますので、本院に災害復旧特別委員会が設置されておりますので、そこに付託したら如何かと思いますか、その点についてお諮りを頂きたいと思います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務次長から説明申上げました通りに、昭和二十八年台風第二号によります関係法案につきまして、これを特別委員会に付託して頂いたらということでございますが、これに対する御意見を……。
○小笠原二三男君 それは、記録を付けての話をするまでの段階には進んでいないかと思いますが、参議院における特別委員会でも各般の災害対策のための立法措置を検討しておられ、近く法律案が提出になるやの趣も伺つておるのでありまするが、それは農林、水産、建設、文部、厚生等各般の常任委員会に関係する臨時立法のようでございます。そこで基本的には、この西日本の緊急対策のための立法であつたけれども、各常任委員会のどういうところにこれを付託するかということを考える場合に、特別委員長から、非公式に議院運営委員長への申入れがありましたが、特別委員会へこれを付託するということよりいい方法はないというふうに考えます。その場合に、参議院から提出したものは特別委員会にかけ、衆議院からばらばらの臨時単行法で出て来たものは、関係の常任委員会に付託するということでは、一連の調整ができないのではないかと思います。従つて私は、先ず参議院が立法せんとしておるものが若しも出て来た場合に、それは関係常任委員会が多岐に亙るからとして特別委員会にその法案を付託するということがきまるならば、今の法案も特別委員会に付託するときめべきであろうと思います。従つて今、はつきりした形で現われて来ないものを予想して決定しておくのも如何かと思いますが、そういう含みが、各会派において了承せられるとするならば、今出て来ていますこの法案は特別委員会に付託をするということでやつて頂きたいと思います。
○相馬助治君 小笠原君の今話されたように、正式な議題として同意したわけではなかつたが、理事会において大体そのような線で特別委員会に、水害の関係の立法がなされる場合には付託すべきである。種々の疑点はあるけれども、それが一番妥当な道であろうというふうになつておると思うので、今小笠原君が言われた通りのことを各会派含んで、今次長から説明された法律案については、そのように措置されることに私も賛成いたします。
○松浦定義君 今提案になつております台風第二号の法案の取扱いは、農林、水産に関係のあることは十分承知いたしておりますし、この法案のできる過程に、法案を作る場合におきましても、今度の西日本の特別委員会が取上げた問題とは全然内容が違うというふうに、切離してやつておつたようなわけでございまして、当然農林か或いは水産かに付議されるべきだというふうには一応考えられますが、先ほど小笠原さんの言われたように、或いは又、昨日の理事会でも討論されたように、この場合やはり非常に関連性があるので、これはやはり特別委員会に付託したほうがいいのじやないかという考え方を農林委員会としては考えておつたわけなんです。昨日丁度特別委員会の農林、水産関係の小委員長が委員会へ来られまして、その由を委員長を通じて諮られて、農林委員会では、以上の要件をよく了承して、特別委員会でやつて頂くことが適当であろうということを一応委員会としては御回答申上げてありますので、ここでは私はそれはどうだということは申上げませんけれども、今のお話にもありましたが、私の党自体としては、そういうふうに了承しますと共に、当該委員会としてもそういつた面で了承しておるということをこの際申上げておきます。
○委員長(草葉隆圓君) 他に御発言もないようでございますから、それぞれの御意見の通り、昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法案は、水害対策特別委員会に付託することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。
○小笠原二三男君 それでその手続は、院議を以ておやりになりますかどうか、そのことをお伺いしておきます。
○参事(河野義克君) 議案の場合には、すでにその議案と関連のある審査をしている、若しくは調査をしている特別委員会がある場合には、院議に附されることが、議長の付託権によつて直ちに付託して行くのが先例でございます。
○小笠原二三男君 そうすると、仮に議運にお諮り願えたからいいが、お諮り願えない場合には、議長のお取計らいで特別委員会にどんどん法案はかけられてもいいと、こういうことになりますか。
○参事(河野義克君) この併託の規定の中には関連のある云々という、関連のある数事件は云々ということがございまして、関連のありや否やということについて判断を下す必要があることが実際上は多かろうと思いますので、そういう場合には通常議長としては議院運営委員会に諮問せられて付託をせられるということになろうと思います。ただすでにその議案と関連のあることを取扱つておる特別委員会がある場合には、本会議にかけないでやつておるということを申上げたわけでございます。
○小笠原二三男君 だから可能性としては、特別委員会のほうには関連があること。常任委員会には常任委員会の所管としてやらなければならないことがある。それを関連があるというほうに持つて行くときは、それがたまたま諮られたからいいが、諮られないでも、議長がそういう扱いをすることができるという可能性、院議を待たずしてやれるという可能性を、議長に許しておくということは、これは先例ではあつても、余りよい先例ではないように私は考えますが如何でしようか。
○参事(河野義克君) 衆議院規則には、「特別委員会に付託した事件がある他の事件については、議長は、議院に諮りその委員会に併せて付託することができる。」となつております。それから参議院規則には「関連のある趣事件は、これを併せて同一の特別委員会に付託することができる。」要道の付託行為とされるだけで、特に議院に諮るということはございません。衆議院は、こういう規則が為るにかかわらず、本議場に諮らないでかけておる例があるようでありますが、これは別といたしまして、参議院においては、規則上から言えば、今小笠原さんが言われたように、可能性として議長が付託されることがあり得るわけでありますが、それに、実際のやり方としては、私が申上げたように、議院運営委員会に諮られることが通常の場合であろうと存じておるわけであります。
○小笠原二三男君 私は念のために、これは議長並びにそれを補佐する事務総長にお話しておきたいと思います。 特別委員会において法の審査をすることについては、幾多生々しい条件の下に行われる場合が多いから問題が起りがちの場合があると思います。従つて院議に諮ることなしにできるとしますならば、少くとも特別委員会に付託する場合においては、併託事項については議運に諮られるよう、一応手続をして頂きたい。この点は念のために申上げておきます。 それから、先ほどの特別委員会に付託になります今の法案については、それは所管たる常任委員会の連合審査の要求があるときは、必ず連合審査をしなければならないというふうに委員長のほうに、議長のほうから要請せられることを私はお伝えして、条件にして扱つて頂きたいと思います。
○議長(河井彌八君) 小笠原君の御発言に対しましては、議長としては異議ありません。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、昭和二十八年台風第二号による被害農家及び被害漁家に対する資金の融通に関する特別措置法案は、水害対策特別委員会に付託することに決定いたします。 それでは、暫時休憩いたします。 午前十時十五分休憩 —————・————— 午後二時三十八分開会
○委員長(草葉隆圓君) 午前に引続いて、再開いたします。 先ず特別委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から、水害地緊急対策特別委員の徳川頼貞君が辞任せられて、植竹春彦君を後任として指名せられたいという申出が出ております。お諮り願います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通りに決することに、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、議案の付託に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 本二十九日、山田節男君、三浦辰雄君、谷口弥三郎君、矢嶋三義君、安部キミ子君、剱木亨弘君から、昭和二十八年六月及び七月の大水害による公立教育施設の災害の復旧事業についての国の費用負担及び補助に関する特別措置法案というものが提出せられました。 本法案の趣旨とするところは、昭和二十八年六月及び七月の大水害による公立の教育施設の災害の復旧事業についての国の費用負担及び補助を行うこととし、以てその災害の速やかなる復旧を図る必要があるから、これに対する対策を規定するためということでございました。それで、この法案は、衆議院から提出される法案と相待つて、今次大水害に伴う諸対策の一環となるものでございます。この法案をいずこの委員会にかけるかということをお諮りを願うわけでありますが、今朝の議院運営委員会の審議の経過もあり、水害地緊急対策特別委員会におかけ頂いたらと思いますので、お諮りを願います。
○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務次長から御説明申上げました通りに、本法案は、水害地緊急対策特別委員会に付託することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。さよう決定いたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) 次に、日本工業標準調査会委員任命につき国会の議決を求むるの件並びに外務省参与を命ずるにつき国会の議決を求むるの件。 以上、二案を一括して議題といたします。
○政府委員(江口見登留君) 今回、参議院議員奥むめお君を日本工業標準調査会の委員に政府において任命いたしたく国会の議決を求めるため国会法第三十九条但書の規定により、本件を提出いたしました。 日本工業標準調査会は、工業標準化法第三条により通商産業省に置かれ工業標準の案を審議して主務大臣に答申するほか、工業標準化の促進に関し、関係各大臣の諮問に応じて答申し、又は関係各大臣に対し建議する機関であります。工業標準化法の目的は、適正且つ合理的な工業標準の制定及び普及により工業標準化を促進することによつて、鉱工業品の品質の改善、生産能率の増進その他生産の合理化、取引の単純公正化及び使用又は消費の合理化を図り、併せて公共の福祉の増進に寄与することを目的としておる関係上、委員は、右について学識経験のある者及び関係各庁の職員のうちから、関係各大臣の推薦により、通商産業大臣が任命することになつておるのであります。 奥むめお君は、大正五年日本女子大学家政科を卒業後、産業組合中央会顧問として家庭消費経済合理化のため婦人啓蒙運動に携わり、その後日本生活協同組合連合会副会長、物価安定推進中央協議会協議員等を経て、現在主婦連合会会長の職に在るもので、消費者側を代表する者として、当調査会委員に最も適任でありますので、すでに昭和二十七年三月国会の議決を経て同君を当調査会委員に任命した次第であります。爾来同君は、その深い経験と高い識見を以て、当調査会のため尽力されて来ましたが、今年四月参議院議員に再選と同時に辞任いたしましたので、今回政府において、同君を再び当調査会委員に任命しようとするのであります。 何とぞ慎重御審議の上速かに御議決あらんことをお願いいたします。 外務省参与を命ずるにつき国会の議決を求むるの件につき御説明を申上げます。 今回、衆議院議員小金義照君、同早稻田柳右エ門君及び参議院議員岡崎真一君の三君を外務省参与に任命いたしたく国会法三十九条但書の規定により国会の議決を求めるため、本件を提出いたしました。 外務省参与は、外交政策の実施に参画することを職務といたしております。お手許の履歴書で御承知のように小金君は、大正十一年三月大学卒業後商工省に入り、在職すること約二十年の長きに亙り、その間福岡、東京の各鉱山監督局長、商工省の鉱山、鉱産、及び鉄鋼の各局長、燃料局長官等を歴任し、昭和十六年十二月、退官いたしました。退官後、日本草炭株式会社取締役社長、東日産業株式会社取締役等に就任し、昭和二十四年一月、衆議院議員に当選、爾来三選され今日に至つおるものであります。 早稻田君は、昭和四年十一月愛知県瀬戸市会議員に当選後、再度同市会議員に当選したほか、都市計画愛知地方委員に任命せられました。昭和二十一年四月、衆議院議員に当選し、爾来衆議院議員に四選されて今日に至つております。その間、経済団体連合会理事、日本度量衡協会理事、中部商工株式会社監査役、瀬戸市商工会議所会頭、志村金属工業株式会社取締役、商工組合中央金庫評議員等に就任したものであります。 岡崎君は、昭和七年五月、慶応義塾大学を卒業後、鐘渕紡績株式会社に入社いたしましたが、間もなく退社、その後神戸海上火災及び同和火災海上保険株式会社取締役社長、兵庫県商工経済会評議員、東京衡器株式会社取締役社長、国際観光株式会社取締役、経済団体連合会及び神戸商工会議所の各理事、大阪商工会議所評議員、経済復興協会理事等に就任し、昭和二十五年参議院議員に当選、本年五月、再選して現在に至つておるものであります。 以上述べました三君は、いずれも商工経済に関し深い経験と高い識見を有しておりますので、同君らを外務省参与に任命し、外交政策の実施に参画せしめ、その政策に寄与せしめようとするものであります。 何とぞ慎重に御審議の上、速かに議決せられるようお願いいたします。
○千田正君 念のために伺つておきますが、この外務省参与というものの身分と、特にこの衆議院議員、参議院議員のかたがたは、恐らく所属は自由党、改進党だろうと思いますが、そういう人たちだけを選んだ理由を一つ挙げて頂きたい。
○政府委員(江口見登留君) 特に国会議員の中から、外務省参与の仕事が適任と思われまするかたがたを委嘱しまして、只今申上げましたように外交政策の基本に参画して頂きたい。こう、この三人のかたがたを判断されたわけでございます。
○小笠原二三男君 今、千田君も質問した前段のほうは、私もわからんのでお尋ねしますが、外務省参与というのは、これで見れば内閣総理大臣が任命するようでございまするが、どういう手続で、どういう身分を保持して、どういう形で仕事を進める役ですか。
○政府委員(江口見登留君) 外務省設置法に、特にその職務権限について詳細な所属とかいうものについて規定はございませんが、先ほど申しましたように、顧問とか参与とかいう制度がありまして、これらのかたがたは参与になつて頂くのでございますが、参与は、外交政策の実施に参画するということになつておりまして、それでは機構はどういうふうになるのかというような点については、設置法として含まれていないのでありまして、随時あらゆる方法を以て諮問された場合、こちらで進んで外交政策の基本に対して、その経験と識見に照らして、いろいろと意見を外務大臣に述べるというのが、この目的と考えております。
○小笠原二三男君 このお三人の参与のほかに、民間人の参与はございますか。
○政府委員(江口見登留君) このほかに、四人参与をすでに置いてございます。松平康東さん、湯本武雄さん、北沢直吉さん、久保田貫一郎さん、これらのかたがたであります。
○小笠原二三男君 そのお四人の参与と今度新らしく任命しようとする三人の参与と、この七人のうち、個々の参与一人々々が、特別に外交問題について参与として外務大臣の諮問に応ずるということになるわけですか。それとも経済だろうが外交だろうが、国際的な問題について、七人のそれは委員会のようなものを構成でもしておいて、諮問という形式に答申するというような形で参画して行くのですか。個々ばりばらな個人の学識経験を外務大臣として使つて行くということになるのですか。
○政府委員(江口見登留君) いろいろ各方面のかたがたに参与になつて頂いておるのでありますが、このお三人のかたがたは、先ほど御説明申しげましたように、商工経済に関する履歴経験が非常に多いのであります。それで問題が限定されました場合、或いは限定されなくても、参与のかたがたの御相談の結果、こういう問題について、外交政策としての基本にこういう意見を取入れるべきであるというようなことが問題になりました際には、この参与のかたがたが集りまして参与会議というものをしばしば持つことになつておりますが、その会議を経まして大体顧問としてまとまつた点、或いはまとまらなければその各個人の意見として、それが外交政策の中心に反映して参るものだと、かように考えております。
○小笠原二三男君 この行政組織法において外務省のところを見ますと、参与が外交政策の実施に参画するとございます。そうすると、現政府の外交政策の実施に参画するのですから、同じ国会議員であろうとも、これは政府与党であり、現政府の施策を全面的に支持する者でなければならんと私は考える。 然るにこの改進党の早稻田柳右エ門氏も、この現内閣の外交政策の実施に参画する参与になるということについて、何か改進党は、外交政策では吉田自由党を支持すると、吉田内閣を支持するというふうに党議決定でもあるわけですか。我々聞くところによると、改進党は改進党で、外交政策は吉田自由党内閣とは別なようでありまするが、まあどちらかと言えば野党という立場の会派ですが、それが外交政策の実施に参画させるためにこれを任用するということに私は疑問があるのですが、政府の考えはどういうところにあつて、早稲田氏の任用をお考えになつたのですか。
○政府委員(江口見登留君) やはり外交政策の基本問題などにつきまして、いろいろ実施の面に当る際におきましては、やはり同じ面からのみ物を見るというような人でなくて、多少立場の違つた見方をするかたも、やはり七人おります参与の中におられても、却つて公正な外交政策の実施ができることになりはしないか。かように私ども考えておるのであります。
○小笠原二三男君 誠に素直な政府の見解を聞いて、私もまあゆとりのあるところには敬意を表するのですが、衆参両院を通じて、その合計ということになりますと、我が日本社会党は改進党以上の勢力を持つて、そうして外交政策については特異なる意見を吐いておる存在なのですが、立場の異なる者も入つて、各種の意見が総合されて、外交政策の実施に参画するということが望ましいということであるならば、人数にも制限がないのですから、我が党からなぜ一人出せというふうに御慫慂がなかつたのか。この点承わつておきたい。
○政府委員(江口見登留君) 小笠原さんのお話のありますことも誠に御尤もでございまして、我々も上司に御報告申上げる場合に、かような点、次の機会に十分考慮してもらうように申上げておきたいと思います。
○小笠原二三男君 あなたは政府を代表して答弁しておるので、誰がどうこうするのでもない。ここで答弁するのは、政府側の意見として答弁することになるのだと私は思うのですが、あなたが政府の立場において、それが尤もであるというならば、直ちにそれをそう措置いたしますか。
○政府委員(江口見登留君) 十分、慎重に考慮さして頂きたいと思います。
○小笠原二三男君 前段の政府側の意向から言いますならば、これを参与にしてくれ、参与にしたらどうだと、我が党から具体的な氏名を挙げて政府に要請して行つたら、政府は欣然参与に任用する手続をとつて来なくちやならんということになると思いますが、私たちのほうで手続いたします場合には、あなたのほうでは拒否しないということだけを一言お聞きしておきたい。
○政府委員(江口見登留君) 十分、慎重に考慮いたしたいと思います。
○小笠原二三男君 だから私は、今の政府の答弁は、間違つておるのじやないか。社会党から参与を入れろというのを、慎重に考慮して、よかつたら入れますという可能性があるのではなくて、入れるべき筋合いのものではないということではないかと私は思うので、どうも、これは外交政策の実施なんですから、政党内閣として具体的な施策に参画されるのですから、それを野党として、この内閣と真二つに分れて外交問題で対立しておる、野党のやつも、慎重に考慮して、そうして入れる可能性があるというような、そういう参与制度というものはおかしくありませんか。
○委員長(草葉隆圓君) これは小笠原君の御意見もあつて、只今の御発言の中に大変含みのある御発言を小笠原君自身もしておりますし、従いまして衆議院、参議院の参与の御任命には、いろいろな実際上の御事情があろうと存じますので、こういう点につきましても、或いは本日江口官房副長官では御都合が悪かつたら、次回の官房長官のときにでも、その実際上の御事情等も、或いは今日でも結構ですが、御懇談を御要求になりますれば懇談をしても結構ですが、そういう点も一つ、併せてざつくばらんにお話伺いたいと思います。
○小笠原二三男君 それならそれで、私も了承しますが、実は、私はちよつと違いますが、今日私、総合開発審議会のほうで首相官邸で問題があつて、官房長官の出席を要請しましたら、官房長官の行方が知れない。それで今、会期末で国会も多端で、内閣としても重要なメンバーである官房長官が、どこに行つたかわからんということ、所在不明であるというようなことでは、これは由々しき問題だと思うのですが、本日まあ官房長官、お見えになつておりませんが、その後発見されましたか。
○政府委員(江口見登留君) 官房長官は、今日はずつと殆んど国会のほうに出ておられまして、あちらこちらの委員会、或いは各方面の連絡というものに飛び歩いておりまして、決して二十分以上所在不明になつたことはないように私は承知しております。探し方にもよると思いますが、決してさようなことはなかつたのではないかと思います。
○小笠原二三男君 そうすると、連絡がつくように官房長官に代るかたがたにおいて、それぞれはつきりしておるということなのですから、そうであるならば、これはそういう出席要請のようなものは本人に連絡がつくものと考えます。そう了承しておいてよろしうございますか。
○政府委員(江口見登留君) さよう御了承頂いて結構だと思います。
○千田正君 先ほどの御説明の中に、この任務の期間が何カ月なのか、何年なのか、はつきりしなかつたこと、それから報酬があるのかどうか。そういう点をはつきりお答えを願いたいと思います。
○政府委員(江口見登留君) その設置法の規定からも想像できますように、非常勤の職員でございまして、このかたがたに対しまして特に報酬というものは規定されておりません、されておりませんのは、差上げるという意味ではなくて、差上げないのであります。ただ旅行などされました場合、旅費などは実費を弁償の意味で出されることと思います。
○千田正君 任務の期間は。
○政府委員(江口見登留君) 期間は、一応は予定いたしてございませんが、それほど長い間ではないと私ども拝承いたしております。
○千田正君 それでは、この後段に説明書きがある通り東南アジアに出張するだけ参与という名前を被せてやるという趣旨なんですか。
○政府委員(江口見登留君) そういう方法も、やはりこの参与としての一つの重要な使命になるのではないか。かように考えております。
○小笠原二三男君 そういう方法もこの参与としては重要な使命となるのではないかと考えますということではなくて、この理由にちやんと書いてあるじやないですか。右目的のためどこそれの各国に経済使節として派遣するものである。だから派遣するための目的でですね、参与という肩書が必要である。こういうことに落ちて来るんじやないですか。まあ承認して上げますから、素直に話したほうがいいですよ。(笑声)
○政府委員(江口見登留君) 私の説明の仕方が、重点の置き方が多少狂つておつたかも知れませんが、小笠原さんの、そこに書いてあります通りでございます。それが、文字通りの字になつているのですが、小笠原さんが正しいと思います。
○小笠原二三男君 語るに落ちているから、まあいいです。
○委員長(草葉隆圓君) それでは、本日は保留といたしたいと思います。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) それでは、本日は保留といたします。両方とも保留といたします。 —————————————
○委員長(草葉隆圓君) それから、次に戦犯者釈放に関する特別委員会設置等の請願が出ておりまするから、この問題を議題といたし、お諮りをいたします。
○参事(富坂完孝君) 要旨を朗読いたします。 請願者は、宮城県庁内戦争受刑者世話会内、内ケ崎贇五郎外四名、紹介議員は高橋進太郎君。 独立後の今日戦争受刑者は、今なお鉄窓に拘禁され、その留守家族の路頭に迷う姿に思いを致すとき、まことに同情に堪えないものがあるから、一日も早く戦犯者を釈放するため、戦犯者釈放に関する特別委員会を設置するとともに、外務省内に戦犯に関して関係諸外国との交渉等に当る専任参事官を置かれたい との請願であります。
○委員長(草葉隆圓君) 只今の請願は、委員部長の報告の通りでありますが、この問題は、実は理事会等におきましても検討をいたしました結果、すでに戦犯釈放につきましては、外務省、外務委員会、法務委員会或いは又厚生委員会、その他の関係委員会におきまして、従来とも慎重に且つ強力に実施して参りました関係上、これが成果を見るまで、暫時保留をすることが適当じやないかという意見でありましたが、その通りに決定いたしまして、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めまして、この請願は保留といたします。 次回の本会議及び議運の開会日は、明日午前十時といたしたいと存じます。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めます。さよう決定いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午後三時五分散会