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16回国会参議院1953/07/24

議院運営委員会 第25号

発言数
51
登壇者
9
会派数
3
開催日
1953/07/24

会議録

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは只今より開会いたします。  常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 自由党から、文部委員の山縣勝見君、人事委員の松野鶴平君、郵政委員の中川幸平君、農林委員の横川信夫君がそれぞれ辞任せられまして、文部委員に横川信夫君、人事委員に中川幸平君、郵政委員に松野鶴平君、農林委員に山縣勝見君を後任として指名せられたいとの申出がございます。  それから緑風会から、電気通信委員の石黒忠篤君、地方行政委員の小林武治君がそれぞれ辞任せられて、電気通信委員に小林武治君、地方行政委員に石黒忠篤君を後任として指名せられたいという申出がございました。日本社会党第四控室から、通産委員の江田三郎君、建設委員の三輪貞治君、水産委員の岡田宗司君、経済安定委員の木下源吾君がそれぞれ辞任せられて、通産委員に三輪貞治君、建設委員に江田三郎君、水産委員に木下源吾君、経済安定委員に岡田宗司君を後任として指名ぜられたいというお申出が出ております。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。さよう決定いたしました。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、緊急質問に関する件をお諮りいたします。  前回保留になつておりました千葉信君並びに松澤兼人君の緊急質問は、本日これを許可することに御異議ございませんか。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 又、この前と同じように同じ件名なわけですが、質問の内容も殆んど同様であるということが予想されるわけであります。この前には、例外中の例外として両会派から発言されたわけですが、今回は是非話合いで一本でおやり願いたいというふうに希望いたします。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 加藤君から、同じ内容だというお話ですが、大分内容も違うらしいのです。この際いろいろ御意見もあるでしようが、この前の議運の空気からしまして、今日は余り文句を言わずに二人やることに御了承願いたいと思います。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 この前の議運の空気は、人事院の勧告に関することに関して緊急質問を行うことは大体いいだろうという支配的な空気であつたように思います。併し同じ件名に関して、殆んど内容が同じであろうものを両会派がおやりになるということに関しては、私は極めて否定的な空気であつた。そういうふうに考えているわけです。どうぞ一つ、この点両会派で話合いに若しなれれば、というようなことで、一本にまとめて頂くのがいいのではないか。こう思うわけです。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 そうではなくて、この前の議運では、一昨日の本会議に我が党のほうでは、是非とも総理の出席の上でやりたい。こういう主張でありました。ところが右派のほうの主張は、総理が出席しなくても副総理でいいからというお話でございましたが、いろいろ他会派からのお取なしもございまして、それでは前の日にやつてしまつて、又一日おいてやるというのもどうかと思うので、一緒にやつたらどうかというようなおとりなしもあつて、一昨日どうしても総理が出られないから、今日は総理が出られるからこのときにまとめてやつたらということなので、その際他会派からのお話では、こんなことは言わなくてもいいのですが、そのときに又どちらが先にするのだ、後になるのだ、というようなことを言つて揉めては駄目だから、事前において打合せて来い。それについては御迷惑をかけるようなことはいたしませんから、ということを申上げて、大体御了承を得ておりますので、加藤君は、その経緯というものは御承知だろうと思つて申上げなかつたが、そういう経緯もありますので、御承知願いたいと思います。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○委員外議員(田畑金光君) 私もこの間の二十二日の委員会に出ていなかつたのですが、先ほど経過を聞きましたが、その経過によりますと、右派社会党としては二十二日の当日、副総理でも出席するならやつてもよろしいという態度で出たわけですが、他会派のほうからいろいろお話があつたわけです。それから左派社会党のほうからも、総理の出席の下にやるというようなものもあつたので、一つ二十二日の本会議における緊急質問はやめて、二十四日、本日に延ばしてもらいたい。問題は両派の順序を、どの派が先にするかということについてお互いに話合つて本日の委員会に臨んで来てもらいたい。こういうような経過であることを承つておるわけです。  問題は同一議題について両会派から質問するということはどうか。こういうような御趣旨のお話でありますが本件については、なるほど同一議案かも知れんけれども、両会派それぞれの立場において政府当局に質問を展開するわけであつて、共に角度というものは、結果からみるとそれぞれ相違があると思うのです。この際二十二日の話合いもそうなつておることだから、ここで改めて一会派に絞つてくれというようなことでは、却つて議事の進行上面白くないので、この際一つ、先日申合せの趣旨に従つて、両会派から一名ずつ出すということを御承認願つて進めて頂きたい。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 前の運営委員会における話合いも私は勿論知つて今のような発言をしたわけです、と申しますのは、今までの緊急質問の取扱は、同じ案件に関しては殆んど重複する質問をいたしておりません。ところがこの国会に入つて、前々回の緊急質問に一件、そういう例があつたわけなんであつて、これが私は第二回目の例になるという工合に思うわけであります。このようなことが逐次重ねられるということは好ましくない。こういう基本的な考えを持つております。  併し今回のことに関しては、前回の議運における話合いもあることだし、私は今後の例にはならんという了解の下に了承いたします。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 今後のことについては、又御協議願うことにいたしまして、加藤君も御承知の通り、議運において緊急質問の取扱い方について、いろいろ申合せをいたしましたが、若干今までは軌道に乗りつつある際でございますので、今後のことについては御協議願うこととして、御承認願いたいと思います。  それから御心配願いましだ順序につきましては、この際申上げておきたいと思うのですが、我が党のほうで譲りまして、第二陣にすることにいたします。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは緊急質問につきましては、従来の関係もありまするが、今回は、前回の議運の関係もあるので同一案件でありまするが、千葉君、松澤君共に、議運においては承認することに異議ないと決定して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、さよう決定いたします。  ちよつと速記を止めて。    〔速記中止〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、電波監理審議会委員任命につき本院の同意を求めるの件並びに国家公安委員任命につき本院の同意を求めるの件及び旧軍港市国有財産処理審議会委員任命につき本院の同意を求めるの件。第一、第二は前回の保留であります、第三は、本日新しい問題でありますが、一括いたしまして御討議願いたいと思います。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 第一、第二の委員任命につきまして、昨日理事会で官房長官の出席を要求しましたが、如何ようになつておりますか。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 官房長官は、只今丁度閣議中で、その手があき次第こちらへ参りますが、それまで江口副長官が見えておられます。官房長官は追つて出席されます。

田畑金光日本社会党(第二控室・右)

○委員外議員(田畑金光君) 第三は何でしたか。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 第三は、旧軍港市国有財産処理審議会委員任命につき同意を求めるの件です。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 そうすれば、一応第三の提案理由を副長官から聞いて、そのうちに、官房長官がお見えになると思いますので、こういうふうにお計らい願いたい。

江口見登留内閣官房副長官

○政府委員(江口見登留君) 旧軍港市国有財産処理審議会委員の任命につきまして御説明申上げます。  旧軍港市国有財産処理審議会委員長崎英造君は、四月二十九日死亡いたしましたので、その後任として福島正雄君を任命いたしたく又同審議会委員荒井誠一郎、野村秀雄、堀越禎三及び山田義見の四君は、いずれも七月三十一日任期満了となりますので、これを再任せしめたく、旧軍港市転換法第六条の規定により両議院の同意を求めるため本件を提出いたしました。  お手許の履歴書で御承知のように、福島君は、大正六年四月大学卒業後、旭電化工業株式会社に入社し、その後硬化油販売株式会社支配人、九州曹達株式会社常務取締役、油脂工業会連合会会長等を歴任しましたが、昭和二十四年五月物価庁次長に任ぜられ、更に翌年三月経済安定本部副長官となり、昭和二十六年五月退官いたしました。現在は経済団体連合会の事務局長に就任しているものであります。  荒井君は、大正三年七月大学卒業後、直ちに大蔵省に入り、その後昭和十五年二月に退官するまで、終始同省の本省及び地方の各部局に勤務し、その間、名古屋及び東京の各税務監督局長、大蔵省銀行局長、専売局長官等を歴任し、退官後は、日本勧業銀行理事、日本興業銀行副総裁等に就任いたしましたが、昭和二十一年六月会計検査院長に任ぜられ、翌年八月退官いたしました。その後地方税審議会委員に就任しましたが、昭和二十五年八月旧軍港市国有財産処理審議会委員となり、現在に至つているほか、現に専売事業審議会委員、東日本建設保証株式会社取締役会長及び行政審議会委員に就任しておるものであります。  野村君は、明治四十年九月早稲田大学を卒業して、大正元年十一月中央新聞社政治部記者となり、爾来ジヤーナリストとして活躍し、その間、国民新聞社政治部記者となり、その後東京朝日新聞社に入社し、同社政治部長、論説委員、編集局長、代表取締役等に就任して後、同社社友となりましたが、又他方、行政監察委員、全国選挙管理委員会委員、地方財政委員会委員長、電波監理審議会委員等を歴任し、現在旧軍港市国有財産処理審議会委員及び地方制度調査会委員に在職するものであります。  堀越君は、大正十三年四月大学卒業後、日本銀行に入行し、同行ニユーヨーク代理店監督役付、同行調査役、営業局及び外国為替局等の各次長、参事、松江、前橋、名古屋の各支店長等を経て同行理事となりましたが、昭和二十三年十月退職して、経済安定本部副長官に任ぜられ、約一年半在職いたしました。退官後は、経済団体連合会常任理事、日本産業協議会常務理事等に就任、昭和二十五年八月旧軍港市国有財産処理審議会委員となり現在に至つているほか、日本証券金融株式会社取締役、日本放送協会監事、東京電力株式会社常務取締役等の職に在るものであります。  又山田君は、大正十二年三月大学卒業後、大蔵省に入り、昭和二十二年二月退官するまで、同省の本省及び地方の各部局に勤務し、その間、大阪税務監督局の直税及び総務の各部長、本省の為替局輸入第三課及び主税局企画課等の各課長、名古屋地方専売局、大阪財務局及び印刷局の各局長、大蔵次官等を歴任し、退官後は、日本勧業銀行副総裁、同取締役会長に就任いたしましたが、昭和二十五年八月旧軍港市国有財産処理審議会委員となり、現在に至つたものであります。  以上申述べましたように、右五君は、極めて広い経験と高い識見を有し、特に荒井君ほか三君は、旧軍港市国有財産処理審議会委員として同審議会のため尽力をして来たものであり、いずれも旧軍港市国有財産処理審議会委員として最も適任者であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上速やかに同意されるよう願おいいたします。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 菊川君、官房長官が出席されましたから。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 官房長官に、国家公安委員の任命に関する同意を求められた件について御質問申上げたいのでございますが、先に、国家公安委員の辻さんが任期満了となつて、その後任として花井さんを同意を求められた際に、辻さんは御承知の通りに、現在の国警長官の罷免問題の起きたときに、内閣のほうの意見と多少対立いたしましたために、ちよつとあの当時新聞でも話題になつたわけでありますが、その辻さんがたまたま任期満了の際に、もう再任をさせずに、新たに解任をさせた。この点については若干その当時の経緯から考えまして、ここに辻さんを排斥しようというような内閣の意図であるのじやないかというようなところから、我々いろいろの角度からお尋ねしたのであります。ところが、その当時まあ今の花井さんこそはまさに適任者である。辻さんも再任の御意思がないようであるから、再任させないというお話であつて、それでは国家公安委員の職責の重要性に鑑みて、途中でやめたり或いは委員会に出席常ならんというような人では困るのだが、花井さんについてはそういう心配はないかということを念を押した。ところがどうも我々が同意いたしましてから、間もなく花井さんがおやめになつておるらしい。今年の一月の十九日におやめになつておる。昨日もその辞任の理由を、何かそこに問題があつたのかと言つてお聞きいたしましたところが、何かほかに就職をされたらしい。而も検事長かに内閣のほうで任命されたらしい。こういう副長官のお話でございましたけれども、あなたのほうで、こういう重要な国家公安委員というような委員に、国会の同意まで求めて任命をいたしておきながら、僅かばかりの在任期間で以て検事長に使う、又それに採用されて承諾する人も、私はどうかと思うのでありますが、あの当時の経緯から考えて、相当いろいろな意見もあつたにもかかわらず、検事長の口が来ると、直ちにそれに飛びついて行くというような人では、あの当時、緒方きんが強調されました国家公安委員としては誠に適任な人であるから、その人にやつてもらいたいのだから、是非同意してもらいたいという、御推薦の言葉としては、若干我々は腑に落ちないところがある。その点について内閣はどういう考えでおられるか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 只今、お話の通りでございます。国家公安委員というような重要な職責に就く者が、任期の途中において辞めるとか、或いは出欠常ならんというようなことは、非常に好ましからんことであるということは全く同感でございます。もとより、花井さんにおかれましては、在任中はよく……(「もつとはつきり言つて下さい」と呼ぶ者あり)先刻もお話が出ました通り、東京高検の検事長に花井君が就任いたしましたことは事実でございます。従つて、先ほどお話のように、国家公安委員といたしましては、任期を全部勤めずして辞任をせられましたことは、その面からいたしますると、余り芳しいことではない。こう思う次第であります。いずれを重しとなし、いずれを軽しとなすわけではございませんが、一方におきまして、同君が検事長というお立場にも非常に適任であるということから、こちらへの任用ということにもなつておりまするので、先ほど御指摘のごとく、国家公安委員なんかになつた者は、任期中は十分勤めて、その職責を全うしなければならんということは御尤ものことでありまして、その点につきましては、今後十分お話の点を尊重しなければならんと思います。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 第二点は、一月の十九日に辞任せられたのに、もう半年以上も放置されまして、今任命の同意を求められるということは、国家公安委員のごとき非常に重要な職責にあるところの委員会の委員を欠員のままにしておいて、今日まで放置され、而もこれはもう政府としてはもつと早く、いち早く、今国会が開かれましたと同時に、同意を求めなければならんと思う。又前の国会においてもできることである。月十九日でありますから。今日まで放つておかれた理由を先ず伺いたいと思います。  それと同時に、今度任命をされるに当りましても、それは、あなたのおつしやるように、いずれが重いということはないと思いますけれども、その花井さんが、あの当時の政府のほうのお話では、花井卓藏氏の何でも息子さんだ。花井卓藏といえば、旧時代ではありますけれども、日本の在野法曹界のまさに権威者であるというところから、如何に司法大臣の口があろうと、検事総長の口があろうと、そういうことには見向きもせず、一生涯を在野弁護士で送つた。こういう人格高潔なおかたの息子さんであるからして、又その血を受けて、適任であろう。こういうようなことまでお話を承わつておる。その人が、おやじの、不肖の伜というか、検事長の口があれば、すぐに飛びついて行くというのは、この人こそはというのが、どうも私らから考えると納得できない。今度の人も、いい口があつたら、これ又三月くらいでやめる危険があるのじやないか。内閣のほうで任命されるにいたしましても、検事長にわざわざ公安委員の栄職にあるものを、而も任期を僅か勤めた人を引つ張らなくてもいいじやないか。幾ら日本に人がないとはいえ、もつと僕は使える人はあるだろうと思いますが、それらの再任命の選考のし方等についても、ただ形式的に同意をして、何でも政府から出て来るものをただ賛成しておるというだけであつたならば、私は、それでもいいと思いますけれども、ここでわざわざ同意を求めなければならんという法律上の規定を設けておることは、それだけやはり、その委員会の委員の使命、任務の重要性を考えて、わざわざ国会の同意ということになつておるから、単にお聞きして同意しておるだけであつたならば、国会としても意味をなさん。こういう点から、今の二点を政府のほうから、はつきり御答弁を願いたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 一月十九日に前任者が退任をいたしまして、その後、相当時日を経過して今日に至つて、後任の推薦をして来たということは、非常に遅いというお話、全くその通りでございます。時間的に申しますれば、まさにそういうわけでございますが一実は、その事情をちよつと申上げますと、ここに御同意をお願い申上げておりまする高野君を出します前に、いろいろの人が、これではどうであろうかというようなことで、実は話題に出ておりました次第でございます。でございまするが、先ほど菊川さんも御指摘のごとく、国家公安委員の使命は非常に重大であるというような観点からいたしまして、若干出ました候補者につきましても、非常に慎重に検討をいたしまして、まあ再考を更にしようというようなことで、いろいろそういうようなことを重ねまして今日に至つたわけでございます。殊に、御指摘のように、先任者が途中でやめて行くというような事情もございますので、再びかくのごとき点でお叱りを受けるようなことのないようにと思いまして、そういうような点も重々気をつけまして、選考をいたして参つたような次第でございます。それにいたしましても、どうも遅れておりましたということは御指摘の通りであります。なお、先ほどのお話の中に、又そういうことが今後あつては困るというような点につきましても、まさにそうなければならんと考えるわけでありますが、後任者につきましては、前車の轍を踏むようなことがないように、今後におきましても、重々万般の配慮をいたさなければならんと思う次第であります。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 それでは国家公安委員の職制の重大性に鑑みまして、任期の途中で病気、或いは不都合なことがない以上、更迭するということは、政府として好ましいことだと思つておるかどうか。そういうことを繰返してもいいと思うかどうか。選考をやつておるがどうか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 決して好ましいとは考えておりません。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 それでは、国家公安委員の任命についでだけは、そういうような経緯について、我が党のほうで大分党内においても意見がございましたので、官房長官から御説明のあつた点が表面的な理由だと言えば、それは一応我が党のほうでは、責任上調査をいたしまして態度を決したいと思います。電波監理委員会については、これは今日採決して頂いても結構だと思います。国家公安委員は保留を願いたい。  なお、この新たに出されました旧軍港市国有財産処理審議会委員任命については、やはり先例によつてお計らいをお願いします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私、菊川君の意見に賛成でございますが、やはりこの公安委員については、私も質問して置きたいと思いますが、長期に亙り欠員であつたことについて言われることは誠に御尤もであると、今回、又短期間就任して直ちに他に転出せられる、それも望ましくない。今後は気をつけます。御尤もでございますと、こういうことでは、政府の考え方はどうもはつきりしないと私は思いますが、  そこで過去の実情としてお尋ねしたいのが第一点ですが、公安委員になつたかたで、途中そういう他に転出するという理由を以て任期中おやめになつたかたがおありでございましようか。いわゆる個人的な御事情或いは健康上の御事情、こういうことでおやめになつた以外に、他に転出をするがためにおやめになつたという事実がございますか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 只今御質問の点は、今までに植村、清瀬、生方、辻、金正、五人がそれぞれ現任者の前にもございますが、この諸君は、いずれも任期を全部勤めております。その後それぞれ一年、二年、三年、四年、五年と順次一人ずつ変つて参りましたが、後任者となられた人の中で途中でやめておる者は、花井君一人でございます。他にはそういう例はございません。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 政府は保安隊の増強等々で国内治安の維持、こういうことについては誠に神経過敏なようでございまして、又それぞれそういう主張をなさつておるのですから、その重要な任務に当る公安委員の欠員を半年もそのままにしておる。或いは公安委員から一地方の検事長に転出させる。こういうようなことは取扱として政府はどうお考えになつておられるか。私の常識的な判断から言えば、国内治安の直接の責任は国家公安委員会にあると考えております。その重要なたつた五人の公安委員が、一人でも半年も現状において欠ける、或いは又それが一地方の検察官に迭つて行く。こういうようなやり方を望ましいというふうにあなたのほうでお考えになつておられるのかお聞きしたいのです。検察官に公安委員から取る。或いは検事長に取る。或いは将来において法務大臣等の職に取る。こういうような扱いが先例として出て来るようであるならば、いわゆる警察法において、警察職員又は官公庁における職業的公務員の前歴のない者の中から選ぶということ、その通りのことではございませんが、反対に、そういう公安委員の経歴のある者が他の官職に就く。そういうところから、だんだん公安委員会というものが、その他の行政機関と人的にも繋りができ、又そこに自主性が失われる。こういう場合もあり得るかと思う。こういうことは厳密にして、厳粛に考えて、そういう方面に出ないようにすべきではないかと考えます。今度の国会においても刑事訴訟法の一部改正が出、警察側と検察当局と意見の衝突を見ておるというような警察行政についての重要な問題が起つておる。それがこういう公安委員としての首脳者の一人が、その両者にも繋りを持ち、又経験を持つて仕事をやつて行くというようなことでは、うまくないのではないか。私はそう考える。それで先のことをお尋ねしておきたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 非常に重大な使命を帯びております国家公安委員が、紊りに任期中に他に転出するというようなことは望しくないことは先刻も申上げた次第でございます。花井君の場合におきましては、一方におきましては検事長として各方面から最も適任であるというので懇望をされたような事情もございますが、併しそれにいたしましても、国会の御同意を頂いて任命し、而もこの国家公安委員というものが特に重要なる職責のものであるというような関係からいたしまして、先ほども申上げましたように任期途中において他に転ずるようなことは極力避けねばならないと存じます。なおこの公安委員が数カ月に亙つて一名欠けておりましたこと、これも望ましいことでは決してございませんので、一日も速かに補充すべきであることは申すまでもございません。でございますが、検事長につきましても、最もこの地位の重要なのに鑑みまして適任である人をというような関係から、先ほども申上げましたように早くから人選にとりかかつたのでございます。いろいろ話題に出ました人々につきまして、それぞれ慎重に検討をいたしまして、最終的の結論に到達するのに若干の日にちを要しましたことは遺憾に存ずる次第でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それならば、花井さんにおやめを願つて検事長に任命したいというのも政府の考えでありまするし、国家公安委員を任命したいというのも政府の考えなんでございますから、その当時において後任者を確定して、そうして一方はおやめになり、一方は後任決定の承認が得られる。こういう措置をなぜおとりにならなかつたか。一地方の検察当事者としての検事長が大事であつて、公安委員のほうはほつたらかしておいてもいい。こういう扱いでなく、なぜ同時にこの扱いをなさるようにしなかつたか。一方検事長の後任者を見付けるのに急であつて、そうして公安委員の後任者については半年もかかつた。そういう扱いに私は納得できない。なぜ当時において、そういう両者がそれぞれ成り立つような手続をおとりにならなかつたのかお伺いしたい。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 私どもは、決して検事長が重く公安委員が軽いと考えておるようなことは毛頭ございません。いずれにいたしましても、只今お話のごとく当時乃至極く近接した時期において、両方とも人選の手配をすべきであつたという点は、誠に御尤もな次第でございます。当初、もとより長きに亙りまして一方のほうを欠けたままに置いておくというつもりは毛頭なかつたのでございます。たまたま先ほど申しましたように、いろいろ後任者につきまして話題に出ました人につきまして、慎重に検討し、最終的に結論を得ることに遅れましたことは誠に申訳ないことでございまして、将来はこのようなことがないように重々気を付けたいと存じます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうするならば、そういう場合に花井忠氏を検事長に持つて行くことは、不適当であつたことは明らかである。公安委員はそのままで任期の幾何かを過し、又任期を全うせしめる。こういうことこそが政府の考えとして至当なことではないかと私は思う。どうもこの扱いについては納得でぎません。従つて菊川君のおつしやるように、これは留保にして頂きます。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 もう一つだけ、小笠原君の質問に関連して質問しておきたいのですが、今度の公安委員も、それから、花井さんの検事長任用も弁護士界からされておられる。今の内閣のあなたがたが否定されようとも、実質上陸海空軍大臣木村篤太郎氏は、やはりこれも弁護士界の出身で、弁護士界の曾つての友人と申しますか、関係のあつた人達を、盛んに国家のそれぞれの委員或いは国家機構に引上げる、そういう木村さんの発言が大きく作用しているのじやないか。こういうふうに思うのでありまするが、そうしますると、どうも木村さんは、主張は違つても人格者だと思つていますが、存外、旧友人をどんどん拾い上げようとする運動が展開されておるのじやないか。それに官房長官はどうも押されているのじやないかということを全般から受けるのでありますが、どうもそういう点があるのじやないですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 弁護士、つまり在野法曹界から一人公安委員が出たということは、これは別にそういう原則があるというわけではないのでありますが、そういうような前の仕事が、公安委員たるに適切なのではなかろうかというような考慮をいたしまして、前の花井氏につきましても、或いは今度の御同意を願いたいという高野君につきましても、考えておるわけでございます。ただこの高野君につきましては、もと弁護士であつた木村氏が、旧友人というようなことで推薦したというような事実はございません。私どものところへ話に参りましたのも、担当大臣がいろいろの方面の意見等も聞き考察いたしまして、こちらにおいて御相談がありました次第でございます。木村氏の推薦或いは懇望というようなことは全然ないことを御了承頂きたいと思います。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 私は、何故そういうことを申上げるかと申しますと、一旦国家公安委員になりますると、今までの在野法曹界におけるよりも、内閣にいろいろつながりができて来る。一時公安委員として送り込んで、内閣につながりをできておいてから、それから検事総長なり検事長なり、こういう進み方というのは誠に好ましくないことだと思うのです。実際においてやはり検事畑に育つた人は、検事畑に相当使い手もおるだろうと思うので、そういうふうなことがあつては、いわゆる就職運動に利用されるということになつては、大事な国家公安委員の職責が全うできない。そういうような点から、今のお尋ねをしたのですが、今後は、この点については内閣においても十分……。そんなことは今はないとおつしやるのですけれども、若しも将来起らないように御留意願いたいと思いますが、官房長官どうお考えですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 只今御懸念のような点は、私どもは、このたび御同意を頂きたいと存じます高野君については、全然考えておるわけではございません。一応公安委員にしておいて、あとでどうこうというようなことは、全然考えておるわけではございません。公安委員それ自体に最も適当でありこの使命こそこの人にやつてもらうのが最もよい。こう考えておる次第でございまして、只今御指摘の点につきましては将来も十分肝に銘じて間違いのないようにいたしたいと存じます。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、国家公安委員任命並びに旧軍港市国有財産処理審議会委員任命の件は、次会で更に御検討を頂くことにして、本日は保留といたします。  電波監理委員会委員任命については、これを本院は同意をするということで御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それではさよう決定いたします。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、列国議会同盟に関する件をお諮りいたします。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 列国議会同盟会議の本部におきます評議委員会会長スタンス・ゲイトさんから、日本議員団団長の堤康次郎さん宛に正式に招請状が参つております。  一九五三年十月九日金曜日から十月十四日の水曜日まで六日間、ワシントンにおいて開会されることを通告いたします。  なおこれに関しまして、日本議員団の出席名簿を八月十五日までに送られたいということを追つて書きで通知しておりますことを御報告申上げます。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今、事務総長から御報告申上げました件につきましては、衆議院等の連絡の関係もありますので、委員長並びに理事会に御一任頂くことにいたして取運びたいと存じますが御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それではさよう決定いたします。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) なお、常任委員の辞任及び補欠に関する追加がありますので、この際お諮りいたします。

河野義克参事(事務次長)

○参事(河野義克君) 改進党より、予算委員の松原一彦君、議院運営委員の最上英子君がそれぞれ辞任せられて、予算委員に最上英子君、議院運営委員に寺本廣作君を後任として指名ぜられたいという申出が出ております。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出の通りに決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないものと認めて、さよう決定いたします。  暫時、休憩いたします。    午前十時四十七分休憩    〔休憩後開会に至らなかつた〕

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