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16回国会参議院1953/07/17

議院運営委員会 第21号

発言数
63
登壇者
11
会派数
5
開催日
1953/07/17

会議録

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 開会いたします。  常任委員及び特別委員の辞任並びに補欠に関する件をお諮りいたします。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 社会党第四控室から、通産委員の三輪貞治君、建設委員の江田三郎君がそれぞれ辞任せられて、通産委員に江田三郎君、建設委員に三輪貞治君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。それから自由党から、議院運営委員の井上清一君、同じく田中啓一君が辞任せられて、議院運営委員に上原正吉君、同じく横川信夫君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。それから改進党から、水害地緊急対策特別委員の武藤常介君が辞任せられて寺本広作君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。無所属クラブから、予算委員の平林太一君、決算委員の杉原荒太君、水害地緊急対策特別委員の加瀬完君がそれぞれ辞任せられて、予算委員に杉原荒太君、決算委員に平林太一君、水害地緊急対策特別委員に杉原荒太君を後任として指名せられたいという申出が出ております。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今、申出の通り決することに御異議ございませんか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 異議はございませんが、小会派と申しては大変失礼ですが、改進党或いは無所属クラブ等において、水害対策特別委員の委員をお変えになる、改進党においてはときどき、お変えになつたようでありますが、会派を代表して積極的に水害対策樹立のために協力しようとする委員会において、人が変ることは前後の脈絡がわからなくなつて、非常に扱いが困るのじやないかと私考えますが、我が会派でも、そういうことを取出す場合には自粛いたしますから、各会派等においても短期間の特別委員会ですから、なるべく委員の変更のないように取計らいを希望申上げて、異議はございません。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、只今の申出の通り決します。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、栗山良夫君外十四名から特需工場労働者等の地位改善に関する決議案の委員会審査省略に関する件についてお諮りいたします。

芥川治参議院事務総長

○事務総長(芥川治君) 栗山良夫君外十四名から、    特需工場労働者等の地位改善に関する決議案  特需工場労働者及び駐留軍労働者は、所謂「人事条項」等により労働法の適用が事実上不明確になり、その地位は不安定であるが、労使関係における問題は、労使の完全な自主性に依り解決するのが妥当であるから、政府は、これが改善のため、速やかに適切な措置を講ずる必要がある。   右決議する。この決議案に対しまして、委員会審査省略の要求が出ております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 この発議者は、これで見ますと労働委員会、各会派、一致の御決議のようでありますので、異議はないことと存じます。これには賛成でございます。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) ほかに御異議はございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議がないようでありまするから、申出の通り委員会の審査を省略することに決定いたします。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、議員派遣に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 労働委員長栗山良夫君から、議員派遣要求書が提出されております。    議員派遣要求書 派遣目的 電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律案の審査に資するため、電気事業施設及び炭鉱の坑内事情を実地に調査し、併せて同法案に対する関係者の意見を聴取する 派遣議員   第一班 伊能芳雄、阿具根登、吉田法晴、市川房枝。   第二班 井上清一、田村文吉、梶原茂嘉、上條愛一。   第三班 栗山良夫、田中啓一、寺本廣作、堀眞琴。 派遣期間 七月十八日から二十一日までの四日間。 派遣地   第一班 北海道。   第二班 福島県。   第三班 福岡県。 費用概算 二十六万九千七百六十円。  なお、第一班、第三班の北海道、福岡両班は、往復とも航空機を利用いたしたいという申出であります。それで予算の件忙つきましては、労働委員会年間配付予算十八万五千二百四十円をオーバーすること八万四千五百二十円であります。  以上であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これは、昨日理事会で相当論議のあつたところでございますが、理事でない諸君においては、その内容について明確でないと困ると考えますが、それで私かねがね申上げている通り航空機利用につきましては、前々回やはり労働委員会において片道利用したのが本院としては初めてでございます。その後水害調査、見舞のための派遣において片道利用、それが又現地からの御要望によつて追加利用せられた例があるのでありますが、これらはいずれも前例としないという約束の下に委員会としては承認しておつたものでございまするが、このたびやはり各班四名の人員そのものも慣例から言いますと多いようでありまするので、この点についてもいろいろ論議があつたのですが、労働委員会、各会派とも、非公式に話を聞いても、人数を切ることはできなというお話であり、又航空機利用、これを片道利用だけにとどめるということになれば、労働委員会が重要案件を以て審査の日程を確定しているので、日程が崩れて行くという重要なる事項であるので、どうか認めて欲しいという話があつたわけであります。併し原則としては、こういうようなあり方については、十分検討を要すると考えますので「私としては議員派遣は承認いたしますが、こういう航空機を両方利用するということについては異議がある。将来各委員会等においてそれぞれの申出があつたときに、これを調整し、或いは更正をすることが、本委員会として不可能になる場合があるというような難点を指摘したわけであります。併し特殊な事情であるから、前例とはしないということで、これを認めよう。費用につきましては、留保分からその不足額を支出し、次期臨時国会がありますなら臨時国会或いは通常国会等において、労働委員会のほうの議員派遣を成るべく自粛するように特段な考慮が望ましいという含みを以て、全般の委員会と費用の振合いが調整できるようにしてもらいたい。こういうことを特に労働委員会に強く希望して賛成するよりほかしようがあるまい。こういうことだつたのであります。ただその際に相馬委員がおられませんでしたので、理事会で決定することにはなりませんから、本日の議運で正式に決定しようということで、往路の分の航空機については、日程の都合上予約の必要があるので、その事務的手続をすることについては一応了承しておこうというのが経過であつたのであります。  従つて私としては、これは止むを得ないものとして、幾多の条件や強い委員会に対する要望等は委員長において適宜取扱つてもらうようにして賛成したいと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 会期の関係並びに日程の関係で、労働委員会がどうしてもそういう必要に迫られて、強いての御希望であるということならば、議運としては今小笠原委員の言つたように進む以外に手はあるまいと、かように思います。ただ航空機使用の問題については、やはりこれも、一つの前例ではないということにして、止むを得ずこれらの点を含めて私は了承いたします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 一般論としては、小笠原君の言われたように会期の迫つた、無理なものについては、若干の議論があつたのもこれは事実ですし、それから往路の航空機の使用についても、今発言のような議論があつたのでありますが、我々のほうもこれは止むを得ない措置として、そうして労働委員会等に対する通達その他については、他の委員の発言のような措置をとることを承認いたします。

千田正無所属クラブ

○千田正君 どうもさつきからの御説明を聞くというと、飛行機は費用がかかるからというようなことが前提のようでありますが、国会議員の出張は、むしろ飛行機ぐらいでどんどん行くようにやらなければ、こういう問題が前例として始終取上げなければならない問題になるので、むしろ我々のほうから言えば、飛行機を利用できるように、航空機会社あたりに費用の点で、現実に国会に協力するような方法に持つて行くようにこれは委員長あたりで航空機会社に協力方を要請して頂きたいと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 一般論としては、千田さんのおしやるようなことで私は異議があるどころか大賛成です。ところが、いつもいつも各委員会は、割振りされた費用が足りなくて、最終の決算期において苦労をしておるから、そこで尻切れとんぼのような予算の使い方は困るというので、全く我々は、ここういうことを決定する機関として、それらを慮つてこういう措置になつたと思うのです。一般論として、予算が許すならば私は千田委員のお説には賛成ですが、現実から推せば、この段階にはやはりこれは前例でないということを、一本釘をさして許可する以外に手はない。かように考えます。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今の議員派遣の要求につきましては、小笠原理事から理事会のことはお話になつた通りであります。従いまして、理事会においての御検討を前提といたしまして、従来通り一班は三名であり、費用は理事会においてお話になりました通り、大体予算の配当等を、これを含めまして、適当に私のほうから労働委員会等には連絡をいたしたいと思つております。  従いまして本件は、要求の通りに承認することに御異議はございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議はないと認めます。承認することに決定いたします。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、公聴会開会承認要求に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 労働委員長栗山良夫君から電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に対する法律案につきまして、来たる七月二十三日、二十四日の両日公聴会を開会いたしたいという承認要求書が出ております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 本日これが承認になりまして、公述人の公募その他で、二十三日から公聴会を開くのに十分な余裕があるかどうか、お伺いします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 新聞広告その他の関係で、本日御承認を得れば、完全に間に合う予定になつております。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今の労働委員会の要求は、これを承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。承認することに決定いたします。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、水害地派遣議員団の現地における行動に関する調査報告をいたします。  実は先般の本委員会におきまして、この問題を理事会に御一任になつておりましたので、理事会における調査の結果を私から、この際御報告申上げ、御了承を頂きたいと思います。  過般の九州水害地派遣議員団の現地における行動につきましては、先般の本委員会におきまして理事会に御一任になりました次第でありますが、理事会におきましては、慎重に調査をいたしました結果、本院派遣議員団は、現地におきまして慎重な態度を以て、時間の許す限り十分調査いたされたのでありまして、誠に御苦労であつたことと存ずるのであります。この機会に御苦労の点を謝する次第であります。  以上御報告申上げます。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、今期国会における請願及び陳情書の受理締切期日に関する件をお諮りいたします。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 今期国会は、七月三十一日までとなつておりますので、請願、陳情の受理の締切の期日一を、先例によりまして十日前の七月二一十一日、火曜日までということにいたして頂きたいと思います。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今の事務次長の申出の通り、会期終了十日前の、来週の火曜ということに御異議ございませんか。   —————————————    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。さように決定いたします。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、特別委員の辞任及び補欠に関する件を、この際お諮りいたします。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室から、只今中共地域からの帰還者援護に関する特別委員曾祢益君が辞任せられ、赤松常子君を後任として指名せられたいというお申出がございました。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今申出の通り、承認することに御異議ござませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。承認することに決定いたします。  ちよつと速記をとめて。    〔速記中止〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。  暫時休憩いたします。    午前十時十二分休憩    —————・—————    午後一時三十七分開会

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 休憩前に引続きまして、開会いたします。  先ず常任委員の辞任並びに補欠に関する件をお諮りいたします。

海保勇三参事(議事課長)

○参事(海保勇三君) 自由党から、人事委員の松野鶴平君、同じく加納金助君、郵政委員の中川幸平君、建設委員の松岡平市君がそれぞれ辞任いたされまして、その後任といたしまして、人事委員に中川幸平君、同じく松岡平市君、郵政委員に松野鶴平君、建設委員に加納金助君を指名されたいとの申出がございます。改進党から、予算委員最上英子君、文部委員深川タマヱ君、厚生委員有馬英二君がそれぞれ辞任されまして、その補欠として、予算委員に松原一彦君、文部委員に有馬英二君、厚生委員に深川タマヱ君を指名されたいとの申出がございます、

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 只今の申出での通り決することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 異議ないものと認めます。申出の通り決定いたしました。   —————————————

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 次に、運輸審議会委員任命につき本院の同意を求めるの件並びに国立近代美術館評議員会評議員任命につき国会の議決を求めるの件及び公安審査委員会委員任命につき本院の同意を求めるの件をお諮りいたします。  先ず官房長官から御説明を頂くことにいたします。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 運輸審議会委員の太田三郎同じく松浦薫の両君は、いずれも六月十二日任期満了となりましたので、両君を再任いたしたく、両院の同意を求めるため本件を提出いたしたわけでありますが、太田君はお手許の履歴書で御承知のように、昭和三年三月、大学卒業後外務省に入り、欧亜局、政務局、調査局の各課長を歴任、終戦後は終戦連絡中央事務局第三部長、終戦連絡横須賀事務局長を兼務、昭和二十二年三月退官いたしましたが、翌月横須賀市長に就任し、二年余り在職後、昭和二十五年六月、運輸審議会委員に任命、翌二十五年六月再任され現在に至つておるものであります。  又松浦君は、昭和五年三月、東京帝国大学工学部土木科卒業後、昭和五年より同八年まで大倉土木株式会社に勤務し、その後松浦工業株式会社代表取締役等に就任、昭和二十一年、衆議院議員当選、四国瓦斯株式会社取締役に就任しましたが、辞任後、昭和二十四年六月、運輸審議会委員に任命、翌土十五年六月再任され現在に至つておるものであります。  以上申上げましたように、両君は、いずれも運輸審議会委員として広い経験と高い識見を以て同審議会のために多年尽力されて来たものでありますが、運輸審議会委員として最も適任者であると存じます。  何とぞ御審議の上、御同意を賜わるようお願いを申上げる次第でございます。  次に、国立近代美術館評議員会評議員の任命につき国会の議決を求めるの件について御説明を申上げます。衆議院議員竹尾弌君は、去る三月十四日、衆議院解散に伴い、国立近代美術館の評議員会評議員を辞任いたしましたが、今回、同君を再び当評議員会評議員に任命いたしたいので、国会法第三十九条但書の規定により国会の議決を求めるため本件を提出いたしました。国立近代美術館評議員会は、文部省の所轄に属する国立近代美術館館長の候補者の推薦を文部大臣に対して行い、且つ同美術館の事業計画、経費の見積、人事、その他の運営管理に関する重要事項について審議し、同館長に助言することを職務といたしております。お手許の履歴書の通り竹尾君は昭和七年三月東京外国語学校露語科を卒業し、朝鮮銀行に就職後、報知新聞、東京毎夕新聞、国士館高等拓植学校講師に奉職し、後昭和二十二年四月以来、衆議院議員に当選しておりますが、その間、昭和二十六年十二月には、衆議院文部委員長となり、教育文化関係の議案等の審議に尽力したかたでもあり、且つ美術に関する造詣も深い者でありますので、昭和二十七年十二月国立近代美術館評議員会評議員に任命された者であります。本年三月十四日、解散に伴い、同評議員を辞任した者でありますが、同君の右のごとき経歴に鑑み同美術館評議員会評議員として極めて適任と存じます。  何卒、慎重御審議の上、速かに御議決賜わりますようお願いいたします。  次に、公安審査委員会委員の任命につき両議院の同意を求めるの件について申上げます。公安審査委員会委員廣瀬久忠君は三月十日、同人間野武雄君は六月三十日、それぞれ辞任いたしましたので、その後任として廣瀬豊作、挾間茂の両君を同委員に任命いたしたく両議院の同意を求めるため、本件を提出いたしました。お手許の履歴書で御承知の通り、挾間君は、大学卒業後内務省に入り、地方及び中央の勤務を経て、昭和十一年同省衛生局長となり、爾来茨城県知事、内務省土木局長、地方局長を歴任し、昭和十五年七月、内務次官となり、同年十二月、退官後は、調査研究連盟理事長、日本出版会会長に就任した者であります。  廣瀬君は、大学卒業後大蔵省に入り、税務監督局属兼大蔵属に任官以来、始終同省にあり、本省の各局長を歴任、昭和十五年七月、大蔵次官となり、昭和十六年七月退官されましたが、更に二十年四月、大蔵大臣となり、同年八月退官した者であります。  以上申述べました両君は、いずれも人格が高潔であり、閲歴識見から見まして、団体の規正に関し公正な判断をすることができ、且つ法律又は社会に関する学識経験を有する者であると認められますので、公安審査委員会として適任であると存じます。  何卒慎重御審議の上、御同意を賜わるようお願い申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 どうせこれは、会派に持ち帰つて、この席に出ていないところもありますので、次会決定になると思うが、一つ質問をいたしたいのでございますが、先ず運輸審議会の委員の任命でございますが、今回これが承認になりますと、お二人とも三期勤めることになるようでございますが、選任の御事情並びに理由は、この委員会の性格上どういうところにあつて、お二人を又再任いたしたのであるかお伺いいたします。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) この種の委員が何回も継続して勤めることがどうかというような意見もないではないのでございますが、一面その仕事の性質に鑑みまして、こういう方面の経験と識見を持つというような観点からいたしますと、多年この審議会のために尽瘁された人で非常に適任であるというようなことからいたしまして、再び任命いたしたく、ここに同意をお願い申上げる次第でございます。御両名の経歴その他については、先ほど申上げましたように、それぞれ相当の経験を持つておられますので、政府としてはこれが適任者であると存じて、ここに御同意をお願い申上げる次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 次に、国立近代美術館評議員会評議員の候補である竹尾さんについてでございますが、このかたは、国土総合開発審議会の委員であられ、又この評議員会の評議員もせられるという御事情は、どういうところにあるのか、政府与党である自由党として、こういう同じ政府関係の委員に同一人を兼職せしめるということは、何の差支えもないようになつておるのですか、お伺いしておきます。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 今御指摘の二つの委員を兼ねますことは、別段禁じてはあるわけではございませんが、いずれも相当重大な委員であるに鑑みまして、両方の委員になつておるということのために、どちらか一方がおろそかになつてはいかんではないかというような観点からの御質問と了承いたすのでございますが、この竹尾君という人は、非常に勤勉なかたでありまして、仕事に熱意を持つという点においては非常に敬服すべき人物であるのであります。今御指摘のごとく、一方におきまして国土総合開発委員会の委員にもすでに任命せられているようでございますが、この国立近代美術館評議員会の評議員になられましても、恐らく他の委員をしております関係で、この委員のほうが十分勤められないというようなことではないと存じます。なおさような点につきましては、この両方を完全に両立するように精々本人に努力してもらいますように伝えて、精進してもらうことにしたい。善処はいたすつもりでございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そこで先ほどの提案理由の説明では、文部委員長をやつておられたので適任であるというほかに、美術に造詣深くということでしたが、美術に造詣が深いというのは、どういう点なのですか。具体的にお知らせ願いたい。又美術的に造詣が深くなければ、館長の選任や何かできないというような、そういう意味なのですか。そうでない事務的な意味なのですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 美術に造詣が深いということが、この委員たるに必要な条件であるとは存じませんのでございますが、たまたま竹尾君が、美術を愛好する人でございますし、従つて造詣の深い事情もございますので、書き添えました次第でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうすると、竹尾氏は国土総合開発審議会委員としても適任であり、美術に造詣が深いのでこのほうにも適材であるということですから、衆参両院を通ずる自由党の議員三百名の中には、あとないのですね、これ以上のかたは……。ないということになるのじやないのですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) ないという次第でもございませんが、いろいろ考えました結局、この際、前にもやつておりましたし、その他あれに申上げました事由によりまして、この際、竹尾君が一番適任であろうという観点から、御同意を求めるように計らつた次第でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 わかりました。  次に、公安審査委員会委員でございますが、経歴を見ますと、片方のかたが内務次官をおやりになり、片方のかたは大蔵大臣をおやりになつておりますが、こういう閲歴が公安審査委員会の委員としてふさわしいという一つの観点に選考事情としてはなつておりますか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 別段、そういう官歴等があることが必要だと存じておるという観点から選任しようという次第ではございません。ただそういうようなこともやつておりましたのであり、公安審査委員会委員といたしまして、いろいろの知識はもとより必要とするわけでございますが、広い常識を持ち、経験もある人物であるというようなことを申上げまする際におきまして、過去の、そういう経歴をちよつと掲げました次第で、次官であつた、大臣であつたが故にのみ適任であると考えておるわけではございません。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 挾間さんは大政翼賛会組織局長であつたのですが、パージにはかかつていませんですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 一時かかつておつたのじやないかと存じますが、勿論現在では解除になつております。華華が併しいろいろパージの場合におきましては、画一的に、或る尺度で相当の範囲の人がパージにもなつておりますが、彼の個人的の具体的の事情について調べまして、今日特に、こういうような委員に選任するに非常に障害になるような過去の経歴があるという工合には認められませんし、先ほど申上げましたように適材であるという要素もございますので、今回御同意を願いたいと存じておるような次第でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これはちよつと重要でございまして、団体規制をするということは、そもそも民主主義社会はいろいろ論議のあつたところでございます。ところが過去の軍国主義を遂行したとかいうような形でパージにもなつたというような人が、社会に対する学識経験が深いといつても、その学識経験というのは偏向がある。偏向性がある。今の新憲法下における社会、それらに対する学識経験が深いということにはならんと思うのです。これはパージになつたということと、この審査委員会の性格と併せて考えると、そういう人では結局適性に欠けるというふうに私は考えなければならん問題じやないかと思いますが、御見解はどうですか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 政府といたしましては、只今小笠原さんの御指摘、御懸念の偏向でございますが、その偏向が特に強いというようには認め填おりません。確かに一時、今御指摘のような仕事であつて、その結果。パージというようなこともございましたが、彼自身につきまして御懸念のあるような偏向というものは、特にそういう偏向があるとは認めていない次第でございます。従つて本委員会といたしまして、政府といたしましては、適格性を有しないような人物であるとは考えていない次第でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は大学教育も受け、学歴もあれば、それはそれなりに学識経験が深いということは認めます。が、そうであるからといつて、この公安審査委員会という特殊な性格の、団体の規正をする委員として、それに適するような法律、社会に対する学識経験というものがおありになるかどうかということは、問題は別ではないかと考えます。こういう場合には、過去の経歴というものが一つの物指しにならざるを得ないのではないだろうか。そうなれば、団体等規正をするようなそのことと、団体等規正をするよう指定せられるような事項を過去において経験しておる、軍国主義であるとか、或いは何と申しますか、封建的であるとか、そういうような形の人ではいかんということにはなりませんか。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) 挾間君が、過去に一時やりました仕事の面からいたしまして、小笠原さんのおつしやるような御懸念があるのかと思うのでございますが、私どもは、この挾間君につきましては、今日特に軍国主義的な思想の残滓を抱懐しておるとか、或いは特に封建的な存在であるというふうには認めていない次第でございます。  なお、前段に仰せられました大学を卒業したとか、或いは官歴がどうとかということも、一つの資格ではあるが、更にこういう点を考慮しなければならないとおつしやいまする点につきましては、私ども今後とも重々参考にいたしまして善処いたして参りたいと考えておる次第でございます。

寺本廣作改進党

○寺本広作君 関連して……。  只今、新たに任命しようということで同意を求められて来填おる候補者が過去においてパージにかかつておつた。それが団体規正の仕事をするための適格要件を欠くのではないかという質問が出ておりますが、私どもも、この案件を審査いたしますにつきまして、前任者の人たちがパージにかかつておつたかかかつておらなかつたか、これは今度の案件をきめます。参考になりますので、その点について内閣から意見をお聞きしたいと思います。

福永健司自由党内閣官房長官

○政府委員(福永健司君) この挾間君の前任者は廣瀬久忠君でありますが、廣瀬久忠君も一時はパージにかかつておつたと存じます。だが併し、廣瀬久忠君の場合におきましても、一時パージにかかつておりましたが、先ほどいろいろ話が出ましたような懸念のない人物というふうに認めまして、政府は、当時両議院の同意を頂いたものと理解をいたしております。

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、本件は前例によりまして、各党へお持ち帰りになるということで、本日は保留にいたすことで差支えございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) それでは、本日は保留といたします。  ちよつと速記を止めて。    〔速記中止〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 速記を始めて。  それでは、次回の本会議及び本委員会の開会日時についてお諮りいたしますが、次回の本委員会は、明日午前十時とし、本会議は、月曜の定例日といたすことで進んで参りたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

草葉隆圓自由党

○委員長(草葉隆圓君) 御異議ないと認めます。明日午前十時から本委員会を開会いたします。  本日は、これを以て散会いたします。    午後二時五分散会

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