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16回国会衆議院1953/10/27

郵政委員会 第23号

発言数
10
登壇者
3
会派数
2
開催日
1953/10/27

会議録

田中織之進日本社会党(左)委員長

○田中委員長 これより開会いたします。  郵政事業並びに監察制度に関する件について調査を進めたいと思います。  まず郵政事業並びに監察制度に関する小委員長より報告を求めます。羽田武嗣郎君。

羽田武嗣郎自由党

○羽田委員 郵政小委員会の報告を申し上げます。本月七日開催されました委員会におきまして、郵政事業並びに監察制度に関し、小委員会を設けて審査することに協議決定いたしましたのでありますが、その結果、委員として飯塚定輔君、濱地文平君、吉田賢一君、井手以誠君、大高康君及び私の六名が指名を受け、また私が小委員長に互選されたのであります。  つきましては、以下小委員会の経過について、概要を御報告申し上げたいと存じます。  さて小委員会は、本月十七日及び本日の二回にわたり開催いたしたのでありますが、まず第一に、公企労法適用職員と非適用職員との間における給与のアンバランスの問題につき、これが是正に要する法的措置及び予算的措置並びに関連事項について、各委員と政府との間に詳細にわたり質疑応答が行われたのでありまするが、その要点といたしまするところは、次の通りであります。  一は、郵政職員の給与体系是正の調停案に関するその後の経過模様についての質問に対する政府の答弁としては、その後組合との間における折衝が終り、過日最終的調印をしたので、適用職員には新体系による給与準則が適用できることとなつたこと。  二は、郵政職員の基準賃金の引上げに関する裁定に必要なる財源についての質問に対する政府の答弁としては、郵政職員の給与に関する裁定は目下進行中であるが、もし電通並の裁定があるとすれば、五十八億六千万円の財源を必要とすること、しこうして郵政特別会計で自前所弁を要する分は二十四億であつて、簡易保険、郵便年金、貯金及び電通等は、それぞれの会計で負担すること。なお郵政特別会計で自前所弁ができるかどうかは、目下のところ最終的結論に達していないこと。  三は、裁定等に要する財源の見通しについての質問に対する政府の答弁としては、この財源は当然郵便収入を現実に即して検討の上、これより得たる見込みにより案を得なければならないが、本年度は九月末現在において、予定に対し約十二億円の収入増加となつている。従つてこのままの状態が続けて、年度内約二十億円の自然増収を期待できることとなるのであるが、第四・四半期においてもし前年度同様不成績なことになれば、はたして期待通りに行くかどうか疑問がある。従つて二十四億の財源については、目下のところ楽観もでき、また悲観的なことにもなること。  四の、郵便料金を値上げするか否かの質問に対する政府の答弁としては、料金値上げの措置は、この際とりたくないという答弁であつたのであります。  次に第五としては、適用職員と非適用職員との間における給与のアンバランスの是正の財源についての、さらに詳細にわたる質問がございましたが、これに対する政府の答弁は、財源は該当者二万一千人に対して七億円を必要とし、なおこの経資は将来も経営的に必要であるから、外部資金にたよることはできない。従つて自己資金でまかなわなければならない。自己資金でまかなう予算措置については、二十九年度予算とも関連し、かつ損益勘定全般の見通しがつかないので、もし実施するとせば、時期の見通しはさらに研究を要する次第であるという答弁であります。  六として、次に適用職員と非適用職員との間における給与の不均衡是正に要する法的措置の質問に対する政府の答弁としては、幾つかの方法が考えられるが、その一は、特別会計法を改正して、企業努力による収益を非適用職員にも給与できるよう弾力条項を規定すること、その二は、特別立法すなわちたとえば郵政公務員の給与に関する法律等を制定すること等が考えられるが、なるべくは後者の特別立法でやつて行きたいが、提出時期については、目下のところ腹ができていない。なお是正を要する非適用職員の範囲については、高級職員を除く職員とすることが、各省関係とにらみ合せて妥当ではないかと考えられる。なおまた電波職員は約三千名ありますが、これは現在監督行政に属しておるが、これらの職員の多くは実際は現業に従事しているし、ことに山奥において勤務する者も相当多いので、これらが現在非現業となつていることは公平を失するので、是正を要するものと思われるというような答弁があつたのでございます。  以上の通り、詳細にわたり質疑応答が行われたのでありまするが、公企労法適用職員と非適用職員との間における給与上の不均衡の問題については、過般各地に派遣された委員の調査報告の通り、人事管理上はもとより、事業運営上影響が甚大であり、これが是正を要することは、一日もゆるがせにすることのできない焦眉の急務であると認められますので、大高委員の動議により、次の通り政府に要望書をもつて申し入れることに協議決定いたしました。すなわち、     要 望 書   本年一月一日より郵政従事員に対  し、公共企業体等労働関係法の適用  を見たのでありまするが、本委員会  においては過般委員を各地に派遣し  同法実施の結果を詳さに調査いたし  ましたところ、各郵政機関における  同法適用者と非適用者との間には著  しく給与の不均衡を来たし、ために  非適用者間の動揺は深刻を極め、人  事管理においては固より郵政事業全  般の運営に多大の影響あることを認  めたのであります。   従いまして、適用者と非適用者と  の間における給与差の是正を要することは一日も緩かせにすることの出来ない、真に焦眉の急務であると考えられるのであります。よつて政府においては事業の円満なる運営を図るため急速公企労法適用者と非適用者との間における給与上の不均衡是正に関する適切なる措置を講ぜられるよう強く要望する。  以上が第一の付託された問題に対する結論であります。  第二は、特定局における電信電話委託業務関係従事員の断続勤務に関する問題でありますが、これに関する質問に対する政府の答弁は、次の通りであります。  一、断続勤務を認めないとすると、最低一万六千名の増員と、年額四十億ないし五十億円の経費を必要とすること。  二、郵政省は去る三月十八日付文書をもつて、断続勤務の許可方を関係労働基準監督署に申請しておること。  三、断続勤務に関する規定は、労働基準法上の強制規定であつて、任意規定ではないから許可の申請をすることは官の責任であり、またこれが決定は労働省のなすべきところであるというような答弁があつたのであります。しこうして断続勤務の問題に関しましては、関係特定局における従事員の実態調査のため、委員を非公式に派遣することに協議決定いたしまして、その後委員の方の中には各もよりの該当する郵便局を調査して報告することになり、本日井手、田中両委員よりその報告がありましたが、いまだ結論を出すに至りませんので、さらに第十七回国会において小委員会を設置の上、本問題の調査をさらに進めて、結論を得ることが適当であると思います。小委員会においてはその意味において次の国会に小委員会を設け、さらに調査をすべしというふうに小委員会としての決定を見た次第であります。  本委員会において、この小委員会の要望に対して善処せられんことを希望いたしまして、簡単でありますが、右御報告にかえる次第であります。

田中織之進日本社会党(左)委員長

○田中委員長 小委員長羽田武嗣郎君よりただいま御報告を聴取いたしました通り、公労法適用外の職員の給与是正に関しまして、小委員会として要望書を決定されておるのでありますが、この要望書を本委員会としてここで皆さん方の御承認が得られまするならば、来るべき臨時国会を通じて実現できるように、本委員会としても政府に強く善処を促したいと思いますので、その点をお諮りいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。

羽田武嗣郎自由党

○羽田委員 今の点でありますが、次の国会は、御承知のように救農国会で、大体救農方面に重点を置いておりますので、政府ではきのうの議院運営委員会において、第二臨時国会を開くか、あるいは通常国会を早めてやるかというような問題について今研究をしているようでありますから、今の臨時国会において実現するというお諮りについては、さらに御検討が必要じやないかと思いますので、一言申します。

田中織之進日本社会党(左)委員長

○田中委員長 ただいま小委員長からの希望の御意見もありましたので、この要望書の実現方については、立法措置も必要になつて参りますので、さらに政府側の法案に対する準備等も伺つた上で、できるだけ早く実現するように本委員会としても政府に要望するということで、皆さん方の御承認を得たいと思います。それでよろしゆうございますか。

佐々木更三日本社会党(左)

○佐々木(更)委員 それでよろしいのだが、小委員会を次の国会で設けるということは、救農国会の精神と反しないと思う。政府は第二次臨時国会を開くか、通常国会を早めるかということを研究しておるようですが、これらの問題は主として補正予算を中心にして論議されておることでありまして、現在ここで小委員会が取上げておるのは、公労法適用外の職員の不均衡給与是正の問題です。あるいはまた断続勤務の問題にしても、この補正予算とは必ずしも直接に関係がない。従つてやはり断続勤務が妥当かどうか、それから公労法適用以外の職員の不均衡給与の是正の問題等は、必ずしも補正予算と関連して考えなくてもよろしいと思うので、政府と十分打合せることは必要でありますが、やはり引続き次期臨時国会において小委員会を設けて、これの研究を進めて、その上で結論を出すようにおとりはからい願いたいと思います。

羽田武嗣郎自由党

○羽田委員 私の申したのは、いわゆる適用職員と非適用職員とのアンバランス是正について、次の臨時国会に法律なり予算措置を政府にやるということについては、さらに検討が必要だということを申したのであつて、先ほど小委員長の報告を私はいたしたわけですが、さらに小委員会を設けて、いわゆる断続勤務については、調査がまだ十分でないから、あまり早急に結論を出すのは早過ぎはせぬか。さらに、先ほど田中委員長からの御報告もあつた通りに、台数が交換台五台とか、あるいは三十人とかいうような近いところ、そういうものを適当な機会に臨時国会中に小委員会を設けて調査をする、それでその問題は結論を得るということを申したのであつて、二つを離しておりますから、その点誤解のないように願います。

田中織之進日本社会党(左)委員長

○田中委員長 委員長の考えとしましては、小委員会において適用外の職員の給与是正について、小委員会として  一致した要望書が、すでにただいまの報告のように決定されておりますので、まずこの点だけを切り離しまして、この要望書は、小委員会の要望としてではなく、本郵政委員会の要望として政府に伝達して、すみやかに実現方をはかるという意味において、皆さん方の御同意を求めたのであります。その点の御同意が得られますならば、引続き断続勤務の問題については、ただいまの小委員長の報告にありました通り、さらに実情を調査する必要もありますので、本委員会としては、来るべき第十七臨時国会においても、このための小委員会を継続設置いたしまして、すみやかにこの問題についての委員会としての意見をまとめて、それぞれ関係方面に委員会としての意向を申し入れをする等の方法を講じたい。こういうように二段にわけて皆さん方に御相談申し上げたいと思います。御趣旨の点は委員長においてもよく理解できますので、まず先ほどお諮りいたしました公労法適用外の職員の給与是正の問題に関する小委員会の要望書を、本委員会としてもこれを正式に取上げて、政府にすみやかなる実現方を要望するということについて、まず皆さん方の御承認を得たいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中織之進日本社会党(左)委員長

○田中委員長 それでは小委員会の要望書の通り、本委員会としても、これが実現方を政府に強く要望することにいたしたいと思います。  続いて、ただいま申し上げました通り、先ほどの羽田小委員長の報告にありました第二の断続勤務に関する事項につきましては、さらに調査を進める必要もありますので、一応閉会中の小委員会は終了いたしましたけれども、来るべき臨時国会においては、継続して小委員会を設置し、調査を継続して、すみやかに結論をまとめて、これまた関係方面に意見を申し出る等、この問題についてのすみやかなる結論を出すことに努力いたしたいと思いますので、その点は皆さん方においても御了承願いたいと思います。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中織之進日本社会党(左)委員長

○田中委員長 それでは閉会中の小委員会は一応終了いたしますが、臨時国会におきましては、その点に関する小委員会をあらためて設置いたしまして、調査を継続することにいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時二十九分散会

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