P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
16回国会衆議院1953/07/30

郵政委員会 第17号

発言数
69
登壇者
6
会派数
2
開催日
1953/07/30

会議録

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 これより開会いたします。  郵政行政に関する件を議題といたしまして、前回の委員会において委員長より質問いたしました特定郵便局長等の恩給にする関する件について、人事部長より補足答弁があるとのことでございますから、この際これを許します。

八藤東禧郵政事務官(大臣官房人事部長)

○八藤政府委員 前回の委員会におきまして、委員長より特定局長の中で、恩給法施行当時のいきさつのために、一定の金額を過誤払いとして返納を命ぜられておる者が相当数ある。この者の実情について、当局の考え方についてどうであるかという御質問を受けたのでございましたが、詳細に事実、あるいは関係方面を取調べるためにしばらく御猶予を願つた次第ございます。ただいまその実情を申し上げたいと思います。  実は御承知のように、特定局長は文官ではございましたけれども、国庫より俸給を受ける者でないというだけで、一種の準文官となつておるのでありまして、従つて恩給法上の官吏としての恩給権がなかつたのであります。それが昭和二十五年恩給法特例によりまして、二十三年一月一日にさかのぼつて恩給法上の文官としての地位が認められ、過去における在職年数の二分の一が在勤年数として計算せられるということに改正、是正せられた次第ございます。ところが当時におきましてその特例の施行されましたときが二十五年でございます。それを二十三年の一月にさかのぼつて施行するという問題が、さかのぼるのがいいか、あるいは二十五年五月施行の日からにした方がよろしいかと、非常に部内におきましても、いろいろな利害関係から論議のあつたところでございまして、私たち当局といたしましても、その点についていろいろ部内外の意見を聞き、あるいは協議したのでございまするが、当時全国特定郵便局長会というものがありまして、特定局長の共通する問題等を審議、あるいは管理する機関があつたのでございますが、その会議に諮問いたしましたところ、やはりこの問題が相当論議の中心になつた次第でございまして、結論といたしまして、全国特定局長会議の表明いたしました若干の者が恩給法上において過認払い等の問題も生ずるであろう、しかしながら大多数の者が二箇年さかのぼつて適用せられる、しかも恩給法上の公務員としての地位の明確さが思い切つて確立することであるから、少数者のさような問題はあるとしても、この際はやはりこの恩給法特例の施行期日よりも、二十三年一月一日にさかのぼつてやつてもらう方がよろしいという総合的な意見を、当局に表明した次第であります。これによりまして、現在の法規のごとく、特例は二十五年に施行されましたが、その特例の条文の中で、二十三年一月にさかのぼつて施行することになつたのであります。そうなりますと、実はもう二十五年以前、二十三年以降、恩給法上の官吏でないためて、特定局長は恩給を受けながら、特定局長としての手当をもらつて在勤しておつた。それが二十三年一月から実は恩給法上の官吏になつたということになりますと、恩給が停止されるのはこれは当然であります。そしてそのかわり俸給を受ける、こういうことになるので、その二十一年三月一日から、二十五年五月に至ります間は受くべからざるもの、いわゆる停止すべきものを停止していなかつたという法律的な結果になつてしまいまして、これは何といたしましても、過誤払いという通称は用いておりますが、過誤払いというよりは、すでに支出してしまつて、しかも支出する理由のないものという金でありますので、当然国庫に返戻しなければならない金であるということに、会計法規上なつてしまつた次第でございます。しかしながらその際におきましては、委員長も御指摘になつた通り、千二百四十二名ほどの特定局長がこの過誤払い、通称過誤払いに該当する人間になつたのでございます。中には相当生活その他においても苦しいものがありまするので、当省といたしましては、一時にこれを弁済させることは、個人の生活を脅かす結果ともなるかと思いましたので、特に分納あるいは延納という措置を講じまして、なるべく債務者の生活環境に応じた措置をとることにいたした次第でございます。分納の方は百円または二百円、三百円、その整数倍の月賦弁済、そしていつまでに返納せよという期限はきめないというやり方であります。延納と申しますのは、退職するときに退職手当等でもつて一時に払つてもらう、それまでは延納してよろしい、かような処置でございます。しかるにその後数次の会計検査等において、常にこれが指摘されました。最近この処置は特に会計検査院から強く指摘されまして、早急還付の強制弁済措置を講ずるようにという指示を受けた次第でございます。私たちといたしましては、なるべくこの特定局長の立場も考えまして、いろいろ会計検査院にもお話し申し上げまして、結局延納は認められないが、しからば分納ということは認めよう、しかしながら現在のいろいろなことからいつて、最低限度百円というのは、やはり何としても常識を逸脱するからということで、最低額を五百円に引上げまして、五百円の、月賦期限をもつてするところの月賦弁済にするということで、会計検査院の了解を得て、分納せしめておる次第でございます。本年の六月までの弁済者は、当初の千二百四十二名のうち六百八十七名が返納済みでありまして、残りました五百五十五名というものが、今後最低五百円をもつてするところの月賦弁済をするという形になつておるのであります。以上が実情でございまして、これはやむを得ない事態ではないか、かように思つている次第でございます。  なおお願いいたしますのは、大高委員から御質問のありました追放されたところの特定局長の、恩給年限の通算の問題でございます。あわせて御説明することをお許し願いたいと思います。大高先生の御指摘の通り、かように特定局長が過去の勤続年数を恩給年限に通算されるという特例になりましたものの、その二十三年一月以前に追放されておつたために、二十三年一月一日に現に在職しているものに限り通算するぞという恩給法上の定めでございますので、遺憾ながら通算せられないのが実情でございます。しかしながら何といたしましても、この事実はいわば一つの戦争犠牲者にも該当するものではないかとも私ども思いまして、いろ恩給局と折衝を重ねて来ておる次第でございます。また人事委員会でございますか、内閣委員会でありますか、他の委員会におきましても、この問題は他の戦争犠牲者の救済問題とあわせて、たびたび御論議にはなつておられるということを承つておる次第でございますが、何といたしましても、恩給法の定めが昭和二十三年一月一日現に在職している特定局長に限りということになつておりますので、遺憾ながら通算できないという法規でございます。しかしこれはもしも戦争犠牲者救済ということが考慮される際取上げられて参るとするならば、たとえばこの公職追放解除者ばかりではなしに、局舎を戦災のために焼かれてしまつたために自然退職になつた局長、あるいは旧沖繩、樺太等の外地に勤務していた特定郵便局長などで、やはり同様な理由によつて、この恩給年限通算の恩典に浴さない人たちがおるわけであります。これらもあわせて、私どもとしては今後極力恩典に浴するように努力して行きたいと思う次第でございますが、何分たとえば司法関係におきましても司法官試補、教育関係におきましても准訓導とか、同じような事情にあるものがほかにも多数ございますほかに、在外資産をいかにするかという基本的な問題等もありまして、これらを一括処理しなければならないということも問題になつているような実情でございます。今後努力はいたしまするも、相当困難かつ複雑な問題であると思う次第でございます。  以上をもちまして、前回の委員会のときに御答弁申し上げなかつた点を本日申し上げた次第でございます。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件については、一方恩給年限への加算の積極的な利益も与えられておる反面、通例本人に利益にならないものは遡及しないという法律の建前とちよつと矛盾する点があると思うのです。事情はただいまの八藤政府委員の答弁の通りだといたしましても、残つておる人たちの分納の問題について、なお五百円では金額が少いということで、会計検査院等から警告というか、そういうものを受けておる向きもあるやに聞いておりますので、分納処置についてしかるべきとりはからいを委員長から希望しておきたいと思います。

八藤東禧郵政事務官(大臣官房人事部長)

○八藤政府委員 できるだけ努力いたすつもりでございます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に請願の審査に入りたいと思いますが、その前にお諮りいたしたいことがあります。去る七月十五日本委員会付託になりました下川崎郵便局に集配事務開始の請願、羽田武嗣郎君紹介、第四一〇四号は、紹介議員羽田武嗣郎君より取下げをいたしたいとの申出がありましたので、これを許可するに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり)〕

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 御異議なしと認めまして、さよう決しました。  これより前会に引続き、本日の公報に掲載されました請願の審査に入ります。  日程は紹介議員の御出席の都合もあり、委員長において適宜変更いたしますから、御了承願います。紹介議員のお見えになりません請願につきましては、先例により専門員をして朗読いたさせます。右御了承を得たいと存じます。  それでは日程第十、城北地区に無集配郵便局設置の請願、武知勇記君紹介、第五七五八号を議題といたします。紹介議員武知勇記君より説明を求めます。

武知勇記自由党

○武知委員 ただいま議題になりました城北地区に無集配特定局設置に関する請願の要旨は、文書表にも書いてありまするが、松山市の城北地区は戦後、都市計画によりまして、非常に復興をいたしておるのであります。現在中学校、小学校あるいは愛媛大学などが設置されており、また日本赤十字病院も設置されております。善通寺にありました郵政職員の訓練所も、近くこの地域に移転して建築することになつております。かようなふうで、郵便局のないことが非常な不便を来しておりまするので、この際無集配特定局を設置していただきたいと思います。何とぞ御採決をお願いいたします。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の所見を求めます。飯塚郵政政務次官。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 ただいまの御請願の城北地区と承つておりまするか、これが松山市の鉄砲町とするときは、設置標準に達しております。設置の要は認められておるので、将来ほかとの均衡等を考えますけれども、できるだけ設置方の考慮をしたいと考えております。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に日程第一、余喜簡易郵便局に指定の請願、南好雄君紹介、第一三四一号を議題といたします。山戸専門員。

山戸利生専門員

○山戸専門員 本請願書の趣旨は、石川県鹿島郡余喜村地内に余喜簡易郵便局は、昭和二十四年発足以来、日増しに郵政事務の繁忙を来し、その利用が激増しているが、無集配郵便局でないため、郵政事業の完璧に支障を来し、商工業の発展にまた村民の福祉増進に不利不便を来たしている。ついてはすみやかに本郵便局を無集配特定郵便局に指定されたいというのである。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 この簡易郵便局の取扱い数量等は、比較的多いのでありますけれども、もより郵便局との距離におきましては、設置標準と申しますか、先般の委員会においても、距離その他の事情を申し上げました通り、設置標準に実は達しておりませんので、さらに現下の定員事情等にかんがみまして、現在のところさしむき実現は困難と考えております。御了承願いたいと思います。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第二、勝岡簡易郵便局を無集配特定郵便局に昇格の請願、持永義夫君紹介、第一四四一号を議題といたします。

山戸利生専門員

○山戸専門員 本請願の要旨は、宮崎県北諸県郡三股町地内勝岡簡易郵便局は、その取扱い事務量は大であるが、簡易郵便局なため、付近一常の村民は電話、電報及び所得税の納入等に六キロないし八キロの道を他の局へ往復し、多大の不便を忍んでいる状態である。ついては本郵便局を無集配特定郵便局に昇格されたいというのである。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 勝岡郵便局は設置標準から考えますと、その標準に達しておると申しますか、その標準よりはるかに取扱い量も多いのでありまして、無集配局を設置するということは相当考えられる問題でありますけれども、定員事情等により速急にその実現は困難と考えられます。なお無集配特定局を設置いたしましても、電報、電話の取扱いに関しましては、それを必ずただちに実現するということも目下のところ考えられませんから、その点も御了承願いたいと思います。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に日程第三、北別井に無集配特定郵便局設置の請願、田中萬逸君紹介、第一四四二号を議題といたします。

山戸利生専門員

○山戸専門員 本請願の要旨は、大阪府富田林市字北別井は、市の東端に位し、富田林局までの距離がはなはだ遠く、その他の二局は僻地にあるため、住民の不利不便は大である。ついては北別井に無集配特定郵便局を設置されたいというのである。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 御事情はよくわかりますけれども、現在の設置標準から考えますと、非常に困難な事情に置かれると思います。なお定員事情からも考えまして、その実現は困難と思いますけれども、窓口機関を利用するという観点から考えますれば、簡易郵便局ならば将来それを設置してもよいという考えでおります。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に日程第四、綾部市内に無集配特定郵便局設置の請願、大石ヨシエ君紹介、第一九七三号を議題といたします。

山戸利生専門員

○山戸専門員 本請願の要旨は、京都府綾部市は、その市内に綾部郵便局一局あるのみであるが、昨年四月市西部方面に移転を行つたため、市東部方面の市民は非常に距離的不便を感じている。ついては綾部市内東部方面に無集配特定郵便局を設置されたいというのである。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 御事情はよくわかりますけれども、この地点に対しては、もよりの郵便局との距離その他享便人口等から考えまして、目下のところ実現は困難かと思われます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第五、金川村に無集配特定郵便局設置の請願、中島茂喜君紹介、第三〇一九号を議題といたします。

山戸利生専門員

○山戸専門員 本請願の要旨は、福岡県朝倉郡金川村は、本郡の中央部に位し、人口四千を有する農村で、現在隣村の三奈木郵便局区内に属しこれを利用しているが、本村中央より同局までは約二キロあり、郵便関係に村民の不利不便は大である。ついては金川村に無集配特定郵便局を設置されたいというのである。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の意見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 設置予定地を大字桑島とするときは、もとより局にも近く、設置標準にも達しておりませんので、実現困難と思われますが、窓口機関利用上の不便はあると思いますので、簡易郵便局の設置ならば考慮してもよいという事情にございます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に日程第六、市川橋通りに無集配郵便局設置の請願、大上司君紹介、第四〇二八号を議題といたします。

山戸利生専門員

○山戸専門員 本請願の要旨は、兵庫県姫路市東部には郵便局がないため、住民の不便は大で、特に所得税の納付については代理銀行が遠く、一般家庭は日常生活上種々の困難を来している。ついては本市市川橋通り一丁目国道筋南側に無集配郵便局を設置されたいというのである。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 本件に対する政府の所見を願います。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 無集配特定局を設置することは、この地点におきましては距離から、あるいは享便人口等から考えまして、目下のところでは実現困難と考えられます。     —————————————

片島港日本社会党(左)

○片島委員 この際請願の審査について動議を提出いたします。日程第七ないし第九、第一一ないし第一九の請願は、紹介議員もお見えになりませんので、これは文書表の朗読を省略して、これらに対する政府の所見だけを承つて、採否を決せられんことを望みます。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 片島港君のただいまの動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。  次に日程第七、大房町に無集配特定郵便局設置の請願、赤城宗徳君紹介、第四三三六号を議題といたします。政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 この地点は距離、享便人口その他の事情から、実現は困難と思われます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第八、山橋簡易郵便局を無集配郵便局に昇格の請願、山下春江君紹介、第四六三三号を議題といたします。政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 この地点に無集配郵便局を設置することは、標準から見ますると、その標準には達しておりますけれども、現下の定員事情その他から、速急には実現困難と考えられます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第九、鷹巣部落に無集配郵便局設置の請願、大上司君紹介、第四八四五号を議題として、政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 この地点も無集配郵便局を設置するには、実はその標準に達しておりませんので、実現は困難と考えられます。また無集配特定局がもし設置せられたと仮定いたしましても、電報、電話事務の取扱いに関しましては、必ずしもそれが実現できるということは申し上げられない状態であります。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一一、塩沢郵便局に集配事務開始の請願、河原稼吉君紹介、第一一〇三号を議題として、政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 塩沢局が集配局にたとい昇格いたしましても、その区域が非常に狭いので、さしむきその実現が困難と考えられますが、将来の計画上には参考にいたしております。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一二、興津郵便局に集配事務開始の請願、濱田幸雄君紹介、第二二九八号を議題として、政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 興津局に昇格せしめることは相当考えられておりますけれども、これも地域が非常に狭いので実現は困難と考えられまするが、この地点に対しては、参考として十分考慮しております。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一三、岩田郵便局に集配事務開始の請願、辻原弘市君外一名紹介、第五〇四六号を議題として政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 岩田郵便局に集配事務を開始することは、施設標準にも達しておりませんし、また郵便物の取扱い件数から考えましても、あるいはその速達上の効果から考えましても、実現はかなり困難を考えられます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一四、藤枝郵便局に集配事務開始の請願、西村直己君紹介、第五〇四七号を議題として政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 藤枝郵便局の集配事務の開始に関しましては、郵便物の速達上の効果があまり期待できないばかりでなく、施設標準にも達しておらないという現状でありまするから、その点御考慮願いたいと思います。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一五、金塚郵便局に集配事務開始の請願、井伊誠一君紹介、第五三一三号を議題として政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 金塚郵便局に集配事務を開始すれば、郵便物の速達という面においては、かなり効果があることと思われますが、その郵便区と申しますか、集配地区が狭小で、これは施設標準に達しておりません。また定員の増員等も要する問題でありまするから、さしむき実現は困難と考えられます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 次に日程第一六、永野田郵便局に集配事務開始の請願、永田良吉君紹介、第五五六〇号を議題として政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 永野田郵便局に集配事務を開始することは、郵便物の速達という点から考えると、多少の効果がございまするけれども、郵便区を分括して構成するため、かえつて郵便物区分上の不便を生ずるような傾きがございますので、実施には相当困難が伴うことと思うのでございます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一七、治田村に特定郵便局設置の請願、木村俊夫君紹介、第四六三一号を議題として、政府の所見を求めます。飯塚政次務官。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 この地点は特定郵便局設置の標準には達しておりますけれども、現下の定員事情等から考えまして、さしむき実現は困難でございますが、郵便事務の取扱いという点から、簡易郵便局の設置ならば考慮せられております。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一八、北条町に特定郵便局設置の請願、山手滿男君紹介、第五五六一号を議題として、政府の所見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 北条町に特定局を設置することは、その設置標準から考えますると、その標準には達しておりますけれども、現下の情勢から考えて、その速急実現は困難な状態にございます。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 日程第一九、大崎郵便局荏原分室昇格に関する請願、宇都宮徳馬君外二名紹介、第五七六七号を議題として、政府の意見を求めます。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 大崎局荏原分室を集配普通局にすることは、大崎局へも近く、荏原地区の復興状況から見て、さしたる不便が認められないことと、同一行政区を三分括することは、郵便物の区分上難点がございますので、速急の実現は困難と考えられます。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 先ほど来の政府側の御意見を伺つておりますと、かりに設置標準に満ちても、定員その他の関係からただちに無集配特定郵便局の設置は困難だという御意見でありますけれども、各請願はそれぞれの側に事情があり、また地方の文化通信その他の中心地点としての切なる要望でもありますので、できるだけ条件を引下げて希望に沿つてもらうような御処置を願いたいと思いますが、その御努力を煩わすだけの余地があるかどうか、この際委員長より伺つておきたいと思います。

飯塚定輔自由党郵政政務次官

○飯塚政府委員 委員長のお尋ねごもつともなことでございますし、郵政当局といたしましても、長年無局村を解消するという趣旨で進んで参りました。昨年度新しい局を置くこと、あるいは戦災等によつてなくなつております局を復活せしめるという点につきまして、大体千五百程度の郵便局を設置することを計画をしておつたのでございますけれども、大蔵省との折衝によつて昨年度もこれがきわめて望み薄となり、その五分の一程度も実現しようという——はなはだ姑息な考えかもしれませんけれども、その程度でもやろうと考えましたけれども、これも経費の関係上実現が不可能となり、昨年度はようやく十九の局を設置したにすぎなかつたのでありますが、これも郵政部内の非常な苦しい操作といいますか、それによつて実現した程度でございまするが、ただいまの委員長のお説のごとく、できるだけ郵政部内におきましても、たとい予算等においてきゆうくつであつても、定員等をやりくりする点は十分に努力いたしまして、御期待に沿うように今後も努力したいと思います。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 請願の審査について、ほかに委員の諸君から発言ございませんか。

片島港日本社会党(左)

○片島委員 今まで請願が出ると、絶対に実現できないと思われるものでも、やはり紹介議員の顔を立てるために採択して来たのが例でありますけれども、客観的に見てどうしても実現ができないことがきまり切つておる、そういうようなものを委員会としてそのまま一括採択をして政府に送付するというのは、いかにも委員会の権威に関する問題ではないかと思うのであります。従つて、多数の請願が出ておりましても、その中には当然委員会として採択できないものがあると思うのであります。御答弁などによつて明らかでありますが、そうすればやはり、全部の方が出席というわけには参りませんけれども、各党の理事の方あたりでも、もう少し慎重に一つ一つを検討して、絶対に望み薄であり、客観的に実現できない、またすべきでないというものがあれば、これを採択しないことの方が委員会の権威を高めるゆえんではないかと思いますので、一応皆さんにお諮りを願いたい。

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 ただいま片岡委員から、お聞きの通りの御発言がございますが、これから請願の採否を委員会として決定するわけでございますけれども、どういうように取扱いをいたしましようか。ちよつと速記をやめてください。     〔速記中止〕

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 速記を始めてください。  日程第二〇より第三八までの分は、前会において審査をいたしましたので、これにて請願の審査は全部終了いたしました。  これより請願三十八件について採否を決定いたしたいと思います。日程第一ないし第三、第五、第七、第八、第一〇、第一二、第一七、第一八、第二一ないし第二七、第三一ないし第三四及び第三六ないし第三八の各請願は、いずれもその趣旨妥当と認められるので、採択の上内閣に送付すべきものと決し、その他の請願は、これをいずれも延期するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。  なおお諮りいたします。ただいま議決いたしました各請願の報告書につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 御異議なきものと認め、さよう決定いたします。     —————————————

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 なお本日公報に掲載いたしました各陳情書につきましては、これまで審査いたして参りました各請願の趣旨と同様のものが多いのでありますが、これらの各陳情書の趣旨を了承いたしまして、委員会の審査の上に実質的に反映させて参りたいと存じますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

田中織之進日本社会党(左)

○田中委員長 それではさようとりはからいいたします。  本日はこの程度にとどめまして、明日午後一時より委員会を開会することにいたします。本日はこれにて散会いたします。     午前十一時五十一分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗