郵政委員会 第10号
- 発言数
- 14 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1953/07/09
会議録
○田中委員長 これより開会いたします。 郵政行政に関する件について、前会に引続き調査を進めたいと思います。 委員長より御報告申し上げることがございますが、先般本委員会で決定をいたしまして、予算委員会に対して申し入れました全逓に関する調停案につきましては、本日は一応調停委員会と郵政省及び全逓従業員労働組合と両当事者との間に、諾否を調停委員会あてに回答する最終日になつておりますので、ただいま委員長から予算委員長あてに先般本委員会の決議をもつて申入れいたしました予算的措置を講ずることについて、予算委員会の取扱いがどうなつたかということについて、回答を求めておるのであります。予算委員長は今委員長席におりませんので、追つてこちらへ回答されることになつております。以上御報告申し上げておきます。 この点について質疑がありますればこれを許します。
○佐々木(更)委員 ただいま委員長から報告になりました郵政職員の給与体系是正に関する調停案については、いまなお政府において諾否の態度を決定しないことはまことに遺憾と存じます。御承知のようにきようはいよいよ調停諾否意思表示の最後の日でございまして、政府はこれを受諾するか、あるいはまた受諾しないかを、きよう中にどうしてもはつきりしなければならない段階にある。あるいは何らかの方法で調停期間をさらに再延長する等の措置を講じなければならない段階に来ておるのであります。憲法その他の法律で定められた、制度としては当然尊重しなければならないこの調停案を、政府が現在の段階においては尊重しない、こう結論しなければならないような態度をとるということは、われわれとしてはまことに遺憾に思うものであります。このことについては、去る六月二十二日の本委員会におきましては、各党共同で満場一致、この調停案は妥当なものである、従つて政府はこれに対する予算措置等を講ずべき旨の決議を採択しておるのであります。従つて本委員会の決議は当然田中委員長より郵政大臣に通告をされておるはずであります。塚田郵政大臣を出しておる自由党の委員もこれに賛成しておるのでございますから、塚田郵政大臣としてはすでにこのことに対する態度は決定されておるものと信ずるのであります。従つてこの決議に対し塚田郵政大臣は、その後いかなる措置を講ぜられたか。この点大臣の御説明をまずお願い申し上げたいのであります。
○塚田国務大臣 この問題につきましては、先般来当委員会におきましても御決議をいただき、私としましても非常に力強く感じ、皆さん方の意思を体して、何とかこれを実現するくふうがないものかということで、その後引続いて努力して参つたわけであります。私としては七月九日、本日諾否を決する最終日までに何らか確定的な決意ができるように、非常に努力して参つたのであり、またただいま佐々木委員から御指摘のように、党内にも調停の趣旨は尊重すべき理由が十分あるものであるという考えの人もかなりたくさんおられるのであります。ただまだそうでない人たちもありまして、自由党におきましては党議が決定するところまでは、残念ながらまだ行つておらない。しかしその後国会各位のお力添えもあり、ことに本委員会の御決議が力強く国会の空気を動かして来ましたので、自由党内部の情勢を私並びに政務次官等によつていろいろ調べてみますと、逐次情勢が好転をしておる、こういうふうにはつきり看取される状態になつて参つたのであります。そこで今日もしもどうしても諾否を決定するということになれば、郵政大臣であると同時に国務大臣であり、そうして自由党を代表して出ておるという私の立場としては、今の段階ではこれは受諾できないという回答をせざるを得ないのでありますが、見通しがそういうようになつて参つておりますので、それはしない方がよいのではないかというので、今朝来全逓の代表者の諸君と私も会見をいたしまして、情勢の見通しがこういうふうに非常に明るくなつておるように私には感じられるから、何とかもうしばらく諾否の回答を延ばすことはどうだろうかという話合いをいたしましたところ、全逓の諸君も私の考え方を了としてくれまして、それから人事部長と全逓の委員長との間にただいま話合いができて、しばらくこれを延期する、こういうようにいたしたのであります。その結果公共企業体等中央調停委員会及び公共企業体等仲裁委員会の双方に今申し上げたような事情を伝えて、調停委員会に対しては、もうしばらく調停は打切らないでほしい。それから公共企業体等仲裁委員会に対しては、調停はなお継続中だとみなしていただきたいという旨の申入れをいたしまして、両委員会とも了承してもらつた、こういう段階になつております。
○佐々木(更)委員 大臣は與党内の事情については御説明になりましたが、郵政大臣とこの調停案の実施について最も重大な関係を持つておる大蔵大臣を初めとする政府の折衡の過程、並びに情勢については御説明がないようでございますが、その点はどうでございますか、あわせて御説明を願います。
○塚田国務大臣 これは閣内の事情も、個々の閣僚について考え方を聞いてみますと、個々の意見といたしましては、やはり賛成であるという考え方の方がかなり多いのでありますが、何にいたしましても問題が予算に関係いたしますので、担当の大蔵大臣の考え方は、これは残念ながらまだ態度を聞くわけには行かない。しかし党内の空気が今申し上げるように、だんだんと好転をして参つておりますので、同じようにノーと言い続けられてはおりながら、多少その空気の感じがかわつて来ておるのではないかという事情は、私にも看取できるのであります。そのような段階であります。
○佐々木(更)委員 郵政大臣は本調停案を妥当と認めておられるのでございますから、これを受諾するために最善の努力を尽してくれることを信ずるのでございますが、しかしかりに受諾することになつたといたしましても、受諾する時期の上では、これを実施するための財政的措置をどうするかという現実の問題が残るわけであります。どういうことになるかわからないが、間もなくあるいは予算が衆議院を通過するかもしれないという緊迫した状態にあるのでありますが、これらの点とにらみ合せますれば、もしこの四月一日からこれを支給する、こういうような内容を含む調停案からいたしますれば、当然郵政大臣がこれを受諾するかどうかという意思をはつきり表示する期間というものは、少くとも政治的にはかなり限定されておる。もし郵政大臣がこれをほんとうにこの予算において実行しようということになりますれば、どうしても政治的には予算が衆議院を通過する以前にこれを受諾してくれることが、最も望ましいことでなければならぬわけであります。そこで当分の間という非常にあいまいな御答弁でありますが、これはぜひ予算通過前においてこれを受諾して、何らかの予算措置を講ずる、調停案を四月一日から実行するという努力に対して確信を持つてもらいたい。この点について大臣の見通しと確信をお願いしたいのであります。もしかりにこの予算が衆議院にあるうちに、どうしても受諾するという意思表示ができない、こういうことになりますならば、すなわち予算が衆議院通過後においてこれを受諾するということになりますならば、郵政大臣としてはその場合の予算的措置をどういうように講ずるお考えであるか、この二点についてお伺いをいたしたいのであります。
○塚田国務大臣 この見通しはどうなのかというお尋ねに対しましては、私がいろいろな方面から得ました情報を総合判断したところでは、見通しはありそうに思うから、この機会にもうしばらく延ばそうというふうに考え、かつ相談をいたしましたのでは、十分見通しはある、私が集めている情報の判断が誤りでなければ見通しはある、こういうふうに今のところ判断をし、かつ確信をしております。従つてそういう状態である場合には、やはり衆議院において予算が上ります前に受諾ができて、衆議院において予算が修正されるということが一番望ましいと思います。しかし予算が参議院に行つて修正になりましても、衆議院にさらに回付されてこれに同調されれば、それで予算の修正ができるわけでありますから、形式的には参議院修正ということも考えられますが、できるならば衆議院においてそういうようになることが一番望ましい形ではある、こういうふうに考えております。
○佐々木(更)委員 郵政大臣は良心をもつてこのことの解決のために努力をされていると思うのでありますが、しかしもしわれわれがこの問題の推移の結果として、たとえばそこまで郵政大臣が延ばして行つて、国会が閉会されてから受諾できないという回答をするということになりますと、これは郵政大臣の政治的責任が非常に重いと思うのであります。郵政大臣のこの問題の解決、すなわち受諾の意思を表示する時期というものは、先ほど申し上げました通り何といつても時間的に制約されているのでありまして、郵政大臣はこのことにつきまして、この国会開会中におい諾否の意思表示ができる、こういう確信をもつてただいまの答弁があつたことと存じます。この点いかがですか。
○塚田国務大臣 そのように了解願つてけつこうでございます。
○田中委員長 ほかに御質疑はございませんか。調停案に対する御質疑がなければ次に移ります —————————————
○田中委員長 ほかに御質疑はございませんか。調停案に対する御質疑がなければ次に移ります
○田中委員長 郵便物運送委託法の一部を改正する法律案を議題として、質疑に入りたいと思います。
○吉田(賢)委員 いろいろとお聞きしたい点がありますし、相当時間もとりますので、次の機会にしていただきたいと思います。
○田中委員長 それでは本件については吉田委員を初め質疑があるようでありますが、なお準備等の関係もおありのことと思いますので、質疑は次会に延期いたしまして、本日はこの程度で散会いたします。 午前十一時四十二分散会