人事委員会 第3号
- 発言数
- 97 件
- 登壇者
- 11 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1953/06/18
会議録
○川島委員長 これより人事委員会を開会いたします。 理事の補欠選挙についてお諮りをいたします。理事でありました加賀田進君と受田新吉君が、去る五日それぞれ一旦委員を辞任されまして、理事の欠員が二名ございます。この際理事の欠員の補欠選挙を行いたいと存じますが、先例によりましてその手続を省略いたしまして、委員長において指名するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川島委員長 御異議なしと認めます。それでは委員長におきまして加賀田進君及び受田新吉君の両君を再び理事に指名いたします。 —————————————
○川島委員長 ただいまより公務員の期末手当に関する件を議題にいたします。加賀田君。
○加賀田委員 期末手当の問題でございますけれども、すでに政府も御存じだと思いますが、公務員は夏季手当という名称のもとに一箇月分の要求を、人事院等を通じて政府に強く要望されております。すでに六月十五日に支給する〇・五箇月分は、八十万の労働者が拒否して、この一箇月分貫徹のために闘つておる状態です。なお国会の周辺においても、再三大衆的な圧力をわれわれあるいは政府にかけて、非常な生活苦から脱却しようとする一つの手段として闘つているという状態で、非常に緊迫した状態だと思うのです。従つて政府としても巷間伝えられるところによれば、何とか考慮いたしたい意向だということはわれわれ聞いておりますけれども、まだ正式の会合において明確に、いかなる方法をもつていかなる金額を捻出しようとするかが、具体的に提示されておりません。ここで政府の従来とつて参りました経過並びに結論に対しての御説明を一応お聞きしたい、かように考えます。
○田中(不)政府委員 お答え申し上げます。政府の方に対しましても公務員諸君からの要望が、過般来連日繰返されておりまして、公務員諸君の生活の模様その他につきましては十分拝聴もいたし、また認識も深めておるわけであります。ただ御承知の通り、これはいつも言われることでございますけれども、日本の財政の現状といたしまして、御要望に十分応じ得ない点がありますことは、はなはだ申訳ないと存じております。このたびの夏季手当につきましても、もちろん十分の考慮を払わなくてはならないということは、皆さんと御同様に考える次第でありますが、すでに数日前に提出しておりまする二十八年度本予算それ自身の内容を御検討くださいますと、御承知の通り何分にも支出項目は多く、しかもそれに十分な金額が割当て切らないというふうな状態でございまして、まつたく切り詰めた予算が計上してございます。また七月の暫定予算も、御承知の通りに、この二十八年度の本予算の一部として提出してございますが、これまた、二十八年度本予算と同様に、非常に切り詰められた範囲内での暫定予算を提出することになつたのでございます。従いまして、ただいま一般公務員の御要望が非常にございますけれども、もちろんこれをお受けし得ないような状態になつております。しかし政府といたしましては、十分考慮を払う観点から、関係閣僚間において、ただいま検討を続けておる次第であります。
○加賀田委員 検討を続けるというお言葉ですが、このことは非公式にわれわれも聞いておるわけです。しかし今申し上げたように、非常に緊迫した情勢であります。公務員は六月の暫定予算に、すでに一箇月分を組んでもらいたいという強い要望があつたわけでありますが、そのことは政府といたしましても、〇・五ということで、われわれの反対を押し切つて通過したという状態であります。それに続いて、七月の暫定予算にでも残り〇・五を組んでもらいたいという強い要望があつたのであります。本日の予算委員会で、七月分の暫定予算を審議されているようでありますけれども、この七月分の暫定予算に、なぜこのような強い要求があるにかかわらず組み得なかつたのかを御説明願いたいと思います。
○田中(不)政府委員 お答え申し上げます。先ほどもちよつと触れました通りに、七月の暫定予算は、これは二十八年度の本予算の一部でございます。従いまして、七月の暫定予算そのものものは決して二十八年度の本予算を無視すると申しますか、あるいはそれにないような項目があげられるわけではないのでございます。従つて、もし七月の暫定予算に、かりにこれを加えるといたしまするならば、暫定予算でもつて、二十八年度予算を直すといいますか、そういう形が起ります観点からも、二十八年度予算そのものを、また修正しなければいかぬ、こういうことでございますので、これはできないわけでございます。
○加賀田委員 そうしますと、ないものを、二十八年度本予算との関連に立つて、七月の暫定予算に組むことができないということですが、もちろんこのことは現在の給与に関する法律案に対しましては〇・五になつております。しかし人事委員会で議員立法とかその他の方法によつて、もしこの給与の十九條にあります期末手当の件に関して改正をしたとするならば、七月分の暫定予算に組み入れるだけの、政府として用意を持つているかどうかということをお聞きしたい。
○田中(不)政府委員 お答え申し上げます。ただいまのところは、先ほど申し上げました通りに、検討はいたしておりますが、はたして国会の方で給与法を改正され、そうしてそれに対応する措置が予算上できるかと申しますと、ただいまのところは見当がつかない次第であります。
○加賀田委員 見当がつかないということになりますと、ただ研究を重ねるという程度で、具体的な問題が提示されていないようであります。そういうことになりますと今申し上げたような院外の公務員の現状を見ますと、非常にゆゆしき問題が起つて来るのではないかと思います。そういう点で政府としても、本問題に対しては早急なる解決の態度を明確にしなくてはならない事態が到達していると思います。われわれとしても大蔵大臣並びに官房長官を通じて、いろいろ要請をいたしましたけれども、まだ考慮をするという程度であつて、明確にその線が出ていないので、早急に政府の態度の明確化を要求いたしたいと思います。ただ考慮だけでは、今の問題としては解決できないような状態なので、早急なる態度の明確化を要求いたしたいと思います。
○田中(不)政府委員 先ほど申し上げました通りに、〇・五箇月分といたしまして、百九十億という数字に上りますが、昨日予算の編成を終つて提出したばかりの二十八年度の本予算、これに対して、はたしてそれだけの財源を捻出し得るかどうかということは、なかなか疑問でございます。これはあるいは直接大蔵当局から御説明申し上げた方がよろしいかとも存じますが、一応私の存じておる範囲でお答え申し上げます。なおただいま御要求になりました点につきましては、おつしやいました各関係閣僚に十分お伝え申し上げたいと思います。
○加賀田委員 先日の理事会で大蔵大臣の出席を求めておきましたが、まだお見えになつておりませんから、質問を保留いたしたいと思います。
○川島委員長 受田新吉君。
○受田委員 この期末手当の支給額をどれだけ用意すべきかについて、国家公務員、地方公務員それぞれの立場における予算の額を政府で調査されたものを御発表願いたいと思います。
○田中(不)政府委員 お答え申し上げます。国家公務員は特別職、一般職がおよそ五十六億だつたと思います。それから政府機関関係は四十四億、それから地方公務員が九十億、大体この数字であつたと記憶いたしております。
○受田委員 この合せた百九十億の予算的措置に苦慮しておられるということでありますが、昨日参議院の委員会において官房副長官は、何らかこの具体的な用意をほのめかされた発言があつたそうでありますが、それは事実でありますか。
○田中(不)政府委員 どういうような点でございましようか。
○受田委員 この期末手当については、何らかの形で要望の線に沿うようにしたいとか、沿いたいとかいうような発言をなさいましたか。
○田中(不)政府委員 私の申し上げましたのは、先ほども申し上げました通りに、皆様の御要望が政府にも出ておる。従いまして、その御要望にこたえたい考えは十分ある。けれども、予算的に見てなかなか大きな額に上つているので、予算上そういうような措置がとれるかどうかは見当がつかない。ただいま関係閣僚間で検討を続けておる、こういうような話を申し上げたのであります。
○受田委員 その御要望にこたえたいという、こたえ方でありますが、あなたのお考えになつておられるこたえ方の一つ二つの方法、たとえば法律改正によるところの〇・五をプラスする問題とか、あるいは何らかの方法によつて、わく内操作の方法によつてでも、〇・一でも〇・二でも〇・三でも、何とか努力しようとか、そういう点についての構想はお持ちであろうと思いますが、その構想をお漏らしいただきたいと思うのであります。
○田中(不)政府委員 先ほども申し上げました通り、予算のやりくりの問題等でもございまするので、この点は大蔵当局自身がどういふうな考えを持つているかということになるわけであります。私自身といたしましては、あるいは今お話になりましたような、少しずつでも減少してでも、まとまり得るかどうかというふうなお声に対しても、今のところは見当がつきかねるわけです。
○受田委員 その見当がつきかねることは、あなたの立場上やむを得ないと思うのでありますが、しかし政府として、特に官房の最高責任者の一人として、どういうやり方があるか、つまりこの夏季手当の支給の具体的方法にはこういう場合、こういう場合、こういう場合がある、それは大蔵省との折衝その他によつて、最後にどれを打つか知らぬけれども、そのやり方にはどういうものがあるかという、そうした具体的な用意が一応されているわけです。漠然と御要望にこたえたい、そういうだらしない感覚では、これはどうもわれわれも感心できないので、その大蔵省との折衝の都合によつては、第一段階ではこういう案がある、第二段階としてはこういう案がある、結果はそのいずれになるか知らぬけれども、こういう案があるという、その案をお持ちであろうと思うのです。その案がなくて大蔵省と折衝はできないはずでありますから、その点の御回答をいただきたいのです。
○田中(不)政府委員 受田委員からなかなか詳細な点までも御注文があるようでありまして、ごもつともではございまするが、ただいま申しました通りに、これは予算編成直後の問題でございますので、まつたく専門家の大蔵当局でなければ、なかなか見当がつきかねると思うのであります。もちろんその段階はどうかという御質問になりますと、〇・五がそれぞれ幾らでもわけ得るのでございますから小さくなり得るのでございまするが、その段階をどこに置いて研究を進めていると申しまするよりも、大蔵当局なり、あるいはただいま申しました関係閣僚で、一体これが捻出し得るものかどうかという点が、一番大事なところでございます。この点になりますると、私どもとしては、先ほど申しました通りに、見当がつきかねておるということでございます。
○受田委員 田中さんはこうした公務員の給与並びに身分に関する最高権威者の一人でいらつしやいますから、その点については特に御研究が深い方であろうと私は確信しております。従つてこれを法律改正でやるか、あるいは予算のわく内操作というような形でやるか、こういういろいろな考え方があると思うので、小笠原蔵相は、何かの方法で御要望にこたえるように努力したいというようなことも、われわれに漏らしておられるようでありますが、この点についても、わく内操作をするならばどの線まで可能であるのか。政府はとかく今までのわく内操作をよくやつて来たおけでありますが、その点につきましての田中さんの御研究の一端をお漏らしいただきたいと思います。
○田中(不)政府委員 受田委員の御質問の要旨はわかりましたのでございますが、やはり私の考えといたしましては、わく内操作と申しまするよりも、これははつきりと法律を改正すべきものだ、このように考えております。
○受田委員 田中さんの御意思はわれわれの共鳴するところです。そうあるべきです。従つてこれを法律改正へ持つて行く段階として、大蔵省の予算の出し方で、幾つも段階が考えられるということになるわけです。ところがこれはもう非常に現実に差迫つた問題で、六月十五日には衆議院、参議院—国会ではすでに期末手当を支給しておるのです。それからほかの官庁ではこれを今拒否しているわけですが、このような現象が続くことは公務員に非常に不安を与え、また一般国民に不安を与えるので、いつまでも目下研究中とか、考慮中とかいうことになつて来ると、一層その危機が増大すると思うのです。それで何らかの早急な解決を要すると思いますが、政府としては努力すると言うだけでなくして、この差迫つた一両日のうちにでも、何か具体的な案ができそう、あるいは何かそれをでかそうという強力な熱意を持つておられるか、そこをお伺いしたいと思います。
○田中(不)政府委員 たいへんな御熱意の御質問でございまするが、ただいまも申しました通りに、関係閣僚で十分検討を加えておる最中でございますので、受田委員の御熱意は十分に伝えておきたいと思います。どうぞ御了承を願います。
○受田委員 熱意を伝えていただくのでは、たいした効果がないのです。われわれとして、この問題を早く解決しないと問題は一層深刻になつて来るので、田中さんとしてはきようは政府側のたつた一人の責任者で、今大蔵大臣もここに来られないし、政務次官もおられないし、官房長官もおられないということになると、政府の総責任があなたの上にかかつておると思うのです。この点、この人事委員会がせつかく大急ぎで開かれたような事情がありますので、何かひとつ大蔵省、関係閣僚との折衝というようなものを、早く解決させるように骨を折つていただきたいのです。これはもう十五日以後、問題が起つてからすでに数日たつておる。この点についてこのまま荏苒月日を——月は問題ありませんが、目がたつて来ると、重大な事態になつて来ると思いますので、この関係閣僚の解決を何日というふうに引延ばすことなくして、もう今日か明日かのうちに解決するというような必要があると思います。そういう方面について御努力がいただけますか。
○田中(不)政府委員 十分申し伝えておきます。
○受田委員 一応質疑を終ります。
○川島委員長 石山權作君。
○石山委員 公務員の方々が、国家のいうところの公僕としての役目のために、ある面が非常に制肘されておる。これを政府の方々はよく理解しなければならぬということが第一に必要だろうと思います。それからよく吉田さんは、口を開けば、いうところの吏道の刷新とか道義の高揚というような言葉を使うのでございますが、公務員の方方の日常生活がそれに耐え得るような給与体系であるということが第一に大切だろうと思います。政府では現在給与というものを科学的に処理しておるのか、それとも財政経済から見た政治的な意味において給与体系をつくつておるのか、この点を明らかにしていただきたいということと、もう一つは、現在の給与で官吏の方々の生活が満足のものであるかどうかということをこの場合承りたい。 それからもう一つは、諸外国との引比べにおいて、はたして日本の公務員の方々が妥当な地位にあるかどうかということも、その研究した結果を発表していただきたいと思います。
○田中(不)政府委員 お答え申し上げます。ただいまの御質問でございまするが、日本の公務員と外国の公務員の関係、あるいは日本の公務員と一般の事業界と申しますか、一般社会との給与の比較、これなどは非常にむずかしい問題でありまして、どこを中心に比較して行つたらいいかというふうな点も起りまするが、私どもとしては日本国内だけを考えてみましても、全体の生活水準は一応諸外国の先進国と比べますと、相当に将来も国民生活の向上——もちろん国民生活の中には公務員の生活も入るわけでありますが、その生活水準の向上ということには、もつともつと努力をいたさなければならないと思つております。 それから給与をきめまするのに、どういう考え方できめておるかというふうな御質問でございまするが、これはやはり給与そのものを考えまするときには、わが国の財政の状況等を判断しなければきめられないのでございます。そこにおのずから日本の財政というものに勢い制約を受けるという点は免れがたいのじやないかと思つております。
○石山委員 日本の財政のもとによつて給与体系がきめられる可能性が多い、こういうふうな意見だと思いますと、そうしますと、どうしても日常生活の生計費が不足だということになるだろうと思います。その日常生活の赤字の積り積つたのをば、半期ごとにせめても補填をして行きたいというのが、官公だけでなく、一般の給料取りの考え方でございます。それがためにはもちろん財政措置の考え方にもよると思うのでありますけれども、財政の中には言うところの急ぐものと急がないものがあると思います。われわれはどうしても働く者の常として、給料は第一に急ぐものだというふうに解釈するわけなのでありますが、そのためには政府には財源がないとは言わせない。たとえば戦力であるとか戦力でないとかいうことは別にしまして、保安隊その他に関する金が五百億円以上余つているというふうに拝見しております。こういうふうな金は早急でないとするならば百九十億程度、特に三五%程度は、政府にまた完納される税金などを考えてみますと、百五十億程度の操作はこの場合できるものであるというふうに、私たちは解釈するのでありますが、そういう点に関しましてお答えを願いたいと思います。
○田中(不)政府委員 予算に盛られましたいろいろの項目につきまして、あるいはここは減らすことができるのじやないか、あるいはここはふやすことができるのじやないかというふうなお考えがそれぞれ出ますことは、これはごもつともなことでございます。私どもといたしましては過般提出いたしました予算案は、いずれもその各項目にわたりまして十分ではないが、ぜひともこれだけは必要なものであるという考え方から、それぞれの項目に計上してあるわけなのであります。従いまして今どの項目からどれぐらい削れそらだというようなお話もございましたが、私どもの考え方といたしましては、いずれもなかなか大事な費目でありまして、削りかねるというふうな苦境に立つておるわけでございます。
○石山委員 もう一つだけお伺いしたいと思いますが、これは政府の政治の面に対する一つの考え方になると思いますけれども私は給与の面に関する限りは、善処します、という言葉だけではいけないと思います。われわれの日常生活そのものを政治的な言葉によつて、政治的な配慮によつて上下させてはいかぬと思う。やはり国民生活そのものが最も安定するためには、常に人事院あたりで研究されているところの科学的な数字が、私は一番物を言うと考えます。特に人事院にその権限があるとというふうに私たちは考えているわけなのでございます。しかるに人事院の勧告より政治的な配慮によつて常に下まわり、これを了承している官公の諸君の言うところの隠忍持久と申しますか、至誠奉公と申しますか、こういう点ももつと高く評価しまして、こういうふうな場合には大きな腹を見せまして、やはり官公の諸君のふだんの忠実に働いておる気持に報ゆることこそ、私は政治の妙諦だというふうに考えるのですが、この場合になりましても、考慮します、努力しますというふうな逃げ方は、決してこれはよい結果をもたらさないものではないか、切に一刻も早く、先ほど加賀田君から言われましたように、具体策を掲げてわれわれに答弁することが大切なのではないか、その大切さがさつぱり今の場合になりましても発現されないのは、まことに遺憾であるというふうに考えておるのでございます。
○田中(不)政府委員 石山委員のおつしやいますることはよくわかるのでございます。今までの人事院の勧告につきまして、どうもその通りに政府がやつていないじやないかというお話でございまするが、先ほど申しました通りに、勢い日本の財政というもののわく内での操作になるのでございまするから、いつも食い違いがちになつておるという点につきましては、まことに申訳がございません。つとめて人事院の勧告というものは尊重いたしておるのでございまするが、さような事情で今日まで皆さんに十分の御満足を与えまするような措置がとれませんことは、まことに恐縮に存じております。
○川島委員長 池田禎治君。
○池田(禎)委員 官房副長宮にちよつとお尋ねしますが、先ほど来伺つておりますると、関係方面ともよく打合せて善処いたしたいというお話ですが、この問題は先月から起きておるし、公務員の諸君は一箇月分を要求して、それぞれのところに陳情しておるのですが、今ごろあなたがそういう答弁をなさるということはどういう意味ですか。今日に至つて関係方面と相談をしておるとか、善処したいということは、これはあなた方の怠慢でないとだれが言えましようか。その点、その期間どういうふうに御審議なさつたか、その経過を御説明願いたい。
○田中(不)政府委員 目にちがだんだん過ぎておりまして、ただいま池田委員からおつしやるように、まことに申訳ございません。けれども決してその間政府は怠つておつたわけではございません。十分に考えておつたのでございまするが、先ほどもお話の通りに、だんだん日にちが経過いたして参りましたので、ただいま関係閣僚で、十分検討を加えようということでいたしておるのでございます。これは今急にそういう考えを起したのではありません。しかし荏苒日がたつているとおつしやるお言葉に対しましては、はなはだ申訳がないと存じております。
○池田(禎)委員 私は先月すでにこの問題につきまして、各党に提唱し、また委員長にも特にお願いを申し上げまして、正式な委員会を開かない前に、各党の懇談会を開いていただきたい。そうして入院の意見も聞こうし、あに夏季手当だけではありません、公務員の給与全般の問題、あるいは地域給の問題等も含めて委員長の御努力を願つたのであります。さらにまたその裏づけとして大蔵当局ともひとつ御相談を願つて、早急にこの問題を予算の編成前にお願いをいたしたい、こういうふうに申し上げて委員長もたいへん御努力願つたのであります。従いまして政府にもその旨は早くから申入れはしておるのであります。また政府の善処方をお願いしているはずだと思うのであります。従いまして、私はただあなた方が何をしておつたかということをとらえて、いつまでも言おうとするものではございませんが、どういうふうにあなた方は善処なさろうとするのか、たとえば関係方面によく伝えますというのではなく、今明日のうちに何らかの政府としての案を出される御用意がありやいなや、あるいはそれに対する見通しというものを官房副長官から率直にお伺いしたい。
○田中(不)政府委員 この点先ほど受田委員からも御質問がございましたが、ただいまのところ私といたしましては、ただちにただいまのお話の通りに結論を出し得る状態にあるというふうには申し上げかねるのでありまして、関係閣僚がそれぞれ検討を続けておられるわけでございます。私は今ただちにここできようあすにもその結論が出し得るというふうに、はつきりと御答弁は申し上げかねるわけでございます。その点はどうぞひとつ御了承を願いたいと思います。
○池田(禎)委員 それではいつになつたらあなたの方でこれに対する回答ができるか、ただ荏苒善処いたしますだけでは困ります。その点は見通しがつくのかつかないのか、あなたとしては答弁ができるのかできないのか、その点をお答え願いたい。
○田中(不)政府委員 先ほど来申しておりまする通りに、ただいまのところはどうもちよつと見当がつきかねておりますので、どうぞ御了承を願いたいと存じます。
○池田(禎)委員 これ以上の質問はいたしません。従いまして大蔵大臣なり官房長官なりの出席を要求いたします。副長官では答弁できないと思いますから、委員長にそういうふうにお願い申し上げます。
○川島委員長 櫻井奎夫君。
○櫻井委員 今までの各委員の御質疑によりまして大体政府の考えておられることが明瞭となりましたが、私の質問も池田委員あるいは受田委員と同じことになりますので、おそらく田中さん方から答弁ができないと思います。私どもが聞きたいことは、政府が考えておるとかなんとか、考慮したいというようなことでなくて、それをどういうふうに具体化して行くのか、その実際的な方法、それからいつごろそれを支給する用意があるのか、その期間、そういう具体的問題をこの委員会では聞きたいのです。従いまして私も大蔵当局の出席を要望いたします。
○川島委員長 森三樹二君。
○森(三)委員 お尋ねいたします。私は本日この委員会を非常に期待しておつたのです。この前川島委員に対しまして、議長の招待会の席上でも早くひとつやつてもらいたいという申入れをいたしました。しかしなかなか開いてくれない。ようやくきのう理事会を開いていただきまして、そうしてきようの委員会がここに開かれることになつたのです。ところが開かれてみますと、答弁する政府側としては単に田中さんだけが、ぽつんと一人現われまして、われわれが最も真剣に聞かんとするところの大蔵当局は、ただ一人出席していないという実に不誠意きわまるものであると私は考えております。しかも田中さんの答弁たるやわれわれの問うていることに対して何ら希望あるところの回答をしておりませんし、また何ら事態を前進せしめてもおりません。これは先ほど池田禎治君も申されましたように、六月一日に人事委員長の招待がありまして、あの席上すでにこれは善処しなければならぬということがわかり切つている問題である。その後自然休会になりましたが、再三委員会を開きまして、強く政府に対しても要望をいたしましたし、われわれも再三政府当局にも申入れをいたしました。そうして去る十五日に七月分の暫定予算が十六日の閣議に上程されるというので、われわれはこの七月分の暫定予算に、ぜひとも盛りこんでもらいたいという強い意思表示を緒方副総理、福永官房長官、次に大蔵大臣にそれぞれわが党の代表者並びに人事委員の諸君がわざわざ参りまして、相当つつ込んだ話をしたのであります。そのときにあなたは御存じかどうかしりませんが、福永君は、いやもう実にあなた方の御要望はわれわれもわかつております、ぜひともこれを七月分の暫定予算に組むごとができると思つている、組み込み得ないときには、これに対しましてわれわれとしてはぜひとも善処をする考えを持つておりますと言われ、緒方さんもそのような答弁をしておりました。最後に大蔵大臣に面会しましたところが、それにつきましては私どもとしても予算の編成上非常に努力をいたしておりますと言われた。小笠原大蔵大臣はああいう人柄でありますから、非常に誠意を持つたそぶりをわれわれに示しましたので、われわれは非常に期待をして帰つて来たのです。私は、本日の委員会におきましては、もちろんあなたも出席なさるであろうし、また大蔵大臣その他関係当局も出まして、具体的な方策がここ表明されることを期待しておつた。ところが十二時になんなんといたしましても、政府の代弁者としてあなたがただ一人出て来まして、あいまい模糊たる状態の答弁を繰返しておるにす事ないということは、今日の公務員の生活を政府がいかに考えているか、今日の給与でもつてあなた方は公務員が生活できると思つておるのか、こう私は言いたいのであります。そこで各委員諸君よりもいろいろ質疑が行われましたが、私どもは、この貴重なる時間をさいて、この委員会であなたのあいまい模糊たるごまかしのような答弁を聞いて満足することはできません。あなたが福永君や大蔵大臣と、もつとくつつ込んだ話をしているのかいないのか、きよう委員会に出るときに、とにかく一応カモフラージュして、そうして委員会を済ませておいてくれという話があつたかどうか私は知りませんが、まつたく暗中模索でつかむものをほとんどつかんでいないという状態であります。十二時近くになつて大蔵当局がここに一人も現われないということは、一体何でありましようか。先ほど来あなたからいろいろ答弁がありましたが、何らか一歩前進した話があるかどうか、御答弁を願いたいのです。
○田中(不)政府委員 大蔵大臣その他が出て参りませんことについては、まことに申訳ございません。なお一歩前進したような話があるのかどうかという御質問がございますけれども、これは先ほど来申し上げました通り関係閣僚で検討を加えておるところでございますので、私自身といたしましてはそれについてまだ承知いたしておりません。まことに恐縮でありますけれども御了承を得たいと思います。
○森(三)委員 そうしますと田中さんは、この人事委員会の議題というものが、夏季手当を主たる議題として開かれておるということについて御存じですか御存じないですか。これは公報にちやんと書いてある。夏季手当の問題についてこの人事委員会が、きよう開かれるということが公報にも記載されてあります。何のためにこの委員会が開かれて、あなたは何のためにここに出席しておるのか、あなたはどのように解釈しておるのか、これをまずお尋ねしたい。
○田中(不)政府委員 十分承知をして参つております。私がここに参りますまでには、先ほど来申しましたように検討中で、何らそれに対しての結論を伺つていない。従いまして皆さんのお立場からいいまして、十分な御説明ができないのははなはだ申訳ありませんけれども、今そういうふうな状態であるわけでございます。御了承をお願いいたします。
○森(三)委員 去る十六日の閣議におきまして、七月分の暫定予算が閣議決定されたのであります。そのときに政府当局としては、その夏季手当を七月分の暫定予算の中に盛り込むかどうかということが、私は相当論議されたと思うのです。もしそのときに盛り込めないとするならば、これに対しまして小笠原大蔵大臣がわれわれに対して何とかする、何とかすると言つた、あの再三の言葉が具体的な数字となつて、そこに車の両輪のごとく並行して出て来ていなければならぬと思います。しかるにその七月分の暫定予算はすでに国会に提案されておりますが、この夏季手当の問題につきましては、あなたの御答弁によると、何ら具体的な考慮がなされておらないような印象を、私は受けざるを得ないのであります。あなたがこの問題に対して、どこまで政府の一つの機関としてタッチされたのか私はわかりませんが、あなたの御答弁をお聞きしておりますと、まつたく何ら関係のない、門外漢の人がここへ来て、とにかく委員会へ出たならば、今いろいろ研究しているとか、何とか言つてつじつまを合して、時間を空費さして、委員会を散会させればいいのだというような感じがしてしかたがないのです。ということは、大蔵当局が出て来るならば、そこに対して何らかはつきりしたところの数字を出さなければならぬ、具体的なことを言わなければならぬ、そこで現在出て来ないのですから、とにかく田中さんにまず出て行つてもらつて、そうしてこの委員会を一応糊塗しておいてもらいたいというような、何かなれ合いでもあるというような印象を受けてしかたがないのです。現在国家公務員が八十万人も、あの〇・五だけでは何ら意味がないということで、受領することを拒絶しておるというような、しかも今日の物価の指数、たとえばやみ米も最近非常に上つて来ました。その他の物価につきましても、たとえば副食物なんかも上つておりまして、のりなんかも非常に高くなつているのに驚いております。住宅費等の問題も非常に賃料が上つております。ということは、また地価が非常に上つて来ているということに原因すると思うのでありますが、結局そのために燃料も非常に高くなつております。新聞を見ますと電気料金あるいはガス料金のごときも値上げせざるを得ないと言つておるのでありまして、私は公務員の生活は非常に窮迫の状態に現在追い込まれておると考えております。しかも一方、中小企業は金詰りで今非常に苦しいのでありますが、政府はこれらに対してはきびしい税金の取立てをしております。これは妻くの選挙区におきましても、税率は、池田さんのマジックのような安い税率の引下げをもつて、その反面所得の決定にあたつては、少いもので昨年の三割、五割、ひどいものは倍化した決定をされて、そうし集めてた金は戦争の道のあの保安隊経費というものにどんどんぶち込まれておる。われわれの考え方からするならば、戦争の誘発という恐しい火遊びの中に莫大な金が投ぜられておる。極端に言えばどぶの中に金を投げておる。その金は中小企業、農民から、苦しい思をしている、首をくくつて死んでおる人のあるような、ほんとうにきびしい税金の取立てをして、莫大な金を捨てておる。一方、国民は非常に苦しい生活をしておるこの現状を無視しておる。あなたが先ほどわが党の委員の質問に対して、政府としてはどうしても必要な程度の支出を見込んだ予算であつて、これを変更することができないというような御説でありましたが、これはわれわれの考えておる政府ができならば、この夏季手当のごときは易々たる問題であると私は考えておる。従つて政府は、一方的な、ワンマン式な方策によるところの財政政策で予算の編成がこれでもつて足れりと考えないで、やはり国民の大多数の、しかも政府のために、国家のために公共の犠牲になつておるところの多くの公務員諸君に対して、まずその生活を保障するという観点に立つて、予算の編成に当らなければならないと思う。財政上措置がない、金がないといつて、一方には防衛費の使い残りが三月末に四百五十億もあつたという事実がある。使うか使わぬかわからないような金を日本銀行に預金をして、そうして金が余つておる。一方には生活ができないから金をもらいたいという切実な叫びをしておるものには、金がないからといつてある金を出さない。そういう考え方は私は根本的にあなた方自身が——それはあなたは政府の総理大臣でも大蔵大臣石もありませんけれども、しかしやはりその地位におる方としては、その職務を遂行してもらわなければただ単にロボット的な存在で、政府のロボット的な答弁をしておるのでは、これはむしろあなたは政府の役人の一人として国民に対して申訳できないと思うのです。自分の職務に忠実たらんとするならば、やはり自分の意見を堂々と示さなければならぬと思う。しこうして私は、もつともこれはあなた個人の人格を否定するのでありませんけれども、あなたの、政府の、しかも一つの代表機関としての今日の御答弁を聞いておりますと、まつたくその職責に対して忠実でないといわざるを得ないのです。そこであなたの考え方といたしまして、そういうなれ合いみたいなことをおつしやらずに、もつとつつ込んだ御答弁のできるような態勢をもつて本委員会に臨んでもらいたかつたと思うのです。もう一つ御検討を願つた御答弁はできませんか。もう少し腹を割つた御答弁はできませんか。
○田中(不)政府委員 森委員からの非常なありがたいお話を伺つたのですけれども、先ほど来申します通りに、残念ながら私としましてはこれ以上のお答えを何ともいたしかねるのであります。その点は御了承をお願いいたします。
○川島委員長 お諮りいたします。今大蔵大臣の出席を要求いたしておりますが、まだ政府の都合がつかぬそうですから午前中はこれで休憩しまして、午後から本会議の審議と大蔵当局の都合とをにらみ合せまして、引続いて開会することといたします。連絡は放送その他でいたしますから、一旦休憩いたします。 午前十一時五十分休憩 ————◇————— 午後五時三十一分開議
○川島委員長 休憩前に引続いて会議を開きます。 質疑を継続いたします。赤城宗徳君。
○赤城委員 午前中、本委員会で田中政府委員から答弁があつたのですが、〇・五夏季手当を予算に組もうとすれば、国家公務員あるいは政府機関あるいは地方公務員、こういうものに対してどれくらいの予算額を必要とするのか、あるいはまた税金としてもどつて来る額がどれくらいになるか、これは大蔵当局から、ひとつ念のためにお聞きしておきたいと思うのであります。
○河野(一)政府委員 大体〇・五をやりますと、中央地方を通じし百九十億の金がいると思います。税金ではねかえつて来るのは、これはまだ見当もつきかねますけれども、一割ないし一割五分程度のものではないかと思います。
○赤城委員 ところで、大蔵大臣が来ておられませんので、ちよつと大蔵大臣に対してお聞きしたいと思うのですが、政府当局でも答弁が願えれば答弁をしていただきたいと思うのであります。おとといだかの新聞で、夏季手当に対して、小笠原蔵相は、国家及び地方公務員の夏季手当増額について法制化する旨を右派社会党の人々に回答した、こういう記事が載つております。午前中にも社会党の委員の方から、それに近いような回答があつたようなことが、この委員会で漏らされたのでありますが、これは大蔵大臣に直接でないと、ちよつと答弁は困るかと思いますが、そういうふうな法制化する旨を回答してあるのかどうか、こういうことが一つ、それからなおきのうの新聞によると、夏季手当については技術的にも困難なので、小笠原蔵相の手先で、財源の点とこれら技術的な面とを考え合わせた上研究することとしておる、こういう記事も載つておるのであります。第一の法制化する旨を回答したということについては、大蔵大臣がおられぬとちよつと答弁が困難だと思うのですが、第二の点で、技術的な面、あるいは財源の点で研究しているということについては、大蔵大臣はかりにおらぬとしても、大蔵当局の方でどういう程度の研究をしているのか、これをひとつお示し願いたいと思います。
○河野(一)政府委員 法制化の点につきましては、大臣に私直接何も聞いておりませんので、わかりかねますが、財源と言いますか、この程度の金がいるであろうということは、すぐわかることでございまして、百九十億とただいま申し上げたわけでございます。しかしこれにつきまして、内閣から別にどうせよというような御指示もございませんので、私そのことについて責任ある御答弁を申し上げかねるのであります。
○赤城委員 今本会議で、小笠原大蔵大臣は、困難な財政的状態であるから別途考慮中だ、こういう答弁があつたようであります。これは、もう相当前から夏季手当のことは論議されて来ておりますので、研究中、考慮中ということも、これは時期的な問題で、もう考慮、研究の結論に達する時期に来ておるのではないか。考慮、研究は、出そうという考慮、研究なのか、あるいは出せないというようなことで研究しているのか、とにかくわれわれとしても、もう結論に大蔵当局が近ずいておるのじやないか、これは大蔵大臣でなくても、大蔵当局でどの程度の——結論に近いところなら近いところで、どの程度まで考慮、研究中であるか、その点をひとつお示し願いたいと思うのであります。
○河野(一)政府委員 私どもは事務当句でありまして、百九十億の金がいることはわかつておりますが、これについてどうするとか何とかいうことにつきまして特に御指示がないので、そのままになつておるわけであります。
○赤城委員 大蔵大臣がおりませんので、私の質疑は留保しておきます。
○川島委員長 加賀田進君。
○加賀田委員 大蔵大臣がお見えになつていませんので、これは大蔵当局にお尋ねいたしますが、大体官公庁の労働組合が人事院総裁との会合の席上、すでに五月十四日に、現在の状態で当然期末手当は一箇月分程度は支給するのが妥当であつて、大蔵当局と折衝しておるという話も私は聞いておりますが、そういう観点からいたしまして、公務員労組が一箇月分の夏季手当を要求せられておるということを聞き、しかも現在官房長官並びに大蔵大臣が考慮中だという、考慮しなくちやならないというある程度意思表示もわれわれは聞いております。こういう状態で、いつごろにいわゆる一箇月分の要求に対して答えなくてはならないという意思を持つたか、また大蔵省としていつそういう空気になつたか、時期的な問題を御説明願いたいと思います。
○河野(一)政府委員 ちよつと御質問の要旨がわかりかねたのでございますが、こういう政治的な問題につきまして、私御答弁を申し上げる資格がないのであります。大蔵大臣あるいは内閣の方でどういうふうにお考えになりますか、それによつて、私どもの方としては、その指示に従うわけであります。
○加賀田委員 今御質問を申し上げた趣旨は、相当緊迫した情勢であるので、この問題解決のためには早急に対処しなくちやならないとわれわれは考えております。従つて本日の本会議においても、まだ考慮中という話であるし、午前中のお話でも、政府としては考慮中であるというような漠然とした回答なのですが、この問題は近日に起つた問題ではなくして、少くとも一箇月以上以前に、すでに官公労組の方がこの一箇月分の要求を出され、しかもできれば六月の暫定予算に組み入れてもらいたいという強い要求があつたわけであります。こういう情勢の中に立つて、現在なお考慮中という漠然とした回答であり、明確に大蔵当局並びに政府としても態度を決定されていないということは、非常に遺憾ではないかと思うのであります。ここ二、三日中に突如として起つた問題であるとするならば、そうした点も理解できるわけでありますけれども、考慮中そのものの内容に対しても、まだ不明確でありますので、今質問の中にあつたように、増額するために考慮しておるのか、それとももし財源の余地がないとするならば、増額する意思を持つていないのか、その点も明確に御答弁願いたいと思います。
○田中(不)政府委員 ただいまの御質問でございまするが、先ほどの本会議におきましても、大蔵大臣から御答弁のありました通りに、困難な財政状態のただいまでは、考慮中であるというふうな御答弁がございまして、お答えとしましては、まことに不満足な点もあろうと思うのでありまするが、ただいまのところ、私どもといたしましても、これ以上に新しい資料もないわけでございまして、この点どうぞ御了承を願いたいと思います。
○池田(禎)委員 議事進行について。大蔵大臣の出席をお願いし七おいたのですが、その点はどういうふうになつたのですか。委員長あるいは事務当局から、どうして来られないか、お伺いしたいと思います。
○川島委員長 大蔵大臣は今外出して院内にはおりません。
○池田(禎)委員 そういたしますと、今ここで午前中の委員会の続きがただいま開かれて、政府委員の方も御出席になつておりますので、今われわれが問わんとするところ、また求めんとするところは、政府委員の方では、数字もわかる、出せということもわかるが、ではどうするかということは大臣の権限であり、政府の権限であつて、自分たちでは答えられないということはわかりきつている。そういうなまず問答を繰返してもしかたがないと思う。そこで委員長は責任を持つて、いつ大蔵大臣が出席できるのか、大蔵大臣の出席のもとに質疑を進めるということを、委員長の職権をもつて御努力願いたいと思う。
○川島委員長 今の池田君のお話はごもつともでありますが、今日はこれ以以上やつても同じでしよう。
○受田委員 きよう朝から、この人事委員会は夏季手当の案件に限るという目標のもとに、待機して続開されることになつていたのです。従つてきようは、大臣の都合のつく時間を選んで開くということで、委員長もそのことに尽力するということを約束されたので、こうして遅くまでわれわれはがんばつているのです。ところが外出してどこへ行つたかわからぬ。人事委員会の質問に答えることは大臣の当然の責任であるが、どこへ行つたかわからぬ。人事委員会はここで散会する。こんなだらしのないことでは、きわめてわれわれは不愉快です。今日この程度で散会するということになれば、またいつ開かれるかわからないことになるので、何らかの方法をもつて、大臣の行方を突きとめて、大臣にここへ出席を求めるというふうに要望します。あす、あさつてと、どんどん延長すべきものではない。それを委員長にいま一息あつせんをしてもらいたい。
○川島委員長 大蔵大臣は、どうしでも先約があつて、外出するというわけで、今ここにいないわけですから、今日は大蔵大臣の出席がなければこれ以上進められないでしよう。
○受田委員 やむない先約があると、いうような大臣の言いのがれを、へいへいと聞いておるような委員長で隠しようがない。みんなきようは待つているのだから、意見なら意見でいいから来て答弁してくれというように、委員長として、もつと自負を持たなければいかぬと思うのです。外出して先約があるからしかたがないという頼りないことではいかぬと思う。その点を言うておいて、あともう一つ、政府のここにおられる人にちよつと質問しますが、この問題はこの間からいろいろ討議されているのだが、大蔵当局及び官房長官などが種々協議するということは、しばしば言われておるのですが、この一両日、特にきよう、きのうという差迫つた段階で、大蔵省の事務の最高責任者の一人である主計局長並びに官房副長官などは、そういうような会合に事務当局として大臣から招かれ協議されたか、それをお答え願いたいのであります。
○田中(不)政府委員 御質問の点でありまするが、御承知の通りに大蔵当局あるいは私どもの方は、事務的に事を運びますならば、そう大きな人数ではございませんので、その点はただいままで時々話をし合つております。ただ問題は御承知の通りに、これはただいまでは、事務的と申しますよりは、およそ政治的の意味を持つておりまするので、やはり政府の方針が確定いたしまして、それに応じて受けて立つようなかつこうになるわけでございます。従いまして私どもとしましても、政府の方針が確立いたしまするならば、それを受けてわれわれの仕事をし参りたい、このように考えております。
○受田委員 官房副長官は政治的責任の一役を果すべき立場の人であります。従つて関係閣僚の懇談会というようなときには、あなたも御出席されるはずだと思うのです。なお必要によつて事務的にこの予算措置について、どういう程度まで措置できるかということについては、主計局長もそれに参画させられるはずだと私は思いますが、そういう点についてのこの一両日の間の動きはどういうふうにされたか。閣議の秘密をもらすということはいけぬとおつしやればそれまでですけれども、しかし秘密政治ではなくして、ここまで努力したのだという実情をこの委員会に皆さんが知らせてくださることは、私は非常に親切であると思う。関係閣僚会議の情勢は、官房副長官は御承知だろうと思いますし、また事務当局の意見を聴取するという意味で、河野主計局長はお呼び出しを受けたかどうかをお尋ねしたいのであります。
○田中(不)政府委員 受田委員から非常にありがたいと申しますか、御批評をいただいたのでございまするが、しかし御承知の通りに私どもは事務をとりまするので、閣議そのものにつきましては、その決定をしたものを受けて事務に乗せて行くという仕事でございます。その点で今の受田委員の御質問のごとく、かくかくの御下間というのですか、話を受けてこのように答えたというほどに、この政治的な問題に対して大きな発言権を実は持つておらないのでありまして、その点はひとつ御了承願いたいと思います。
○受田委員 副長官も主計局長も問題にされていない存在であるということははつきりしたわけですが、この関係閣僚会議というようなときには、一応事務当局としての意見なども聴取して、最後に政治的な決定をするのがあり方だと思うのですが、この点について事務当局としては、夏季手当を出す余裕はないというようなきつい説明などをしているのではないかと思うのです。この点河野主計局長としては、政治的な意味ではなく、財政当局としてでは、夏季手当の支出は現在の財政状態では、とうていなし得ないとお考えになりますか。
○河野(一)政府委員 こういう政治問題につきましては、私はとやかく言うことは差控えさせていただきたいと思いますが、百九十億円という相当な金額に上ると思つております。
○受田委員 それでよくわかりました。何ら政治的に利用価値のない存在でいらつしやる方々でありますから、これ以上の質問はいたしません。ただ大蔵事務当局がとかく事務当局の見解を強く押して、政治的に効果を及ぼそうとした傾向は従来多分にある。たとえば簡易保険の積立金の運用権を大蔵省から郵政省に復元することについて強力な反対をやつた。これは事務当局が政治的に効果あらしめた一つの大きな動きです。こういう点について歴代の大蔵大臣がもつと勇敢に政治的に高い立場に立つて動けばよかつたのが、事務当局に動かされたという欠陥があるのです。この点夏季手当なども、おそらく事務当局においては、百九十億の厖大な金がいるという強い信念で押しまくられるという傾向があるのではないかと心配しております。ただ問題は、莫大な金だ、相当な金だとおつしやる、その裏に何かの財源を求めるというような努力を、事務当局としても常にはかつて行つて、財源をどこから出すかというような点などについても、単なる事務的な問題でなくして、そうしたいろいろな角度からの財源捻出方法なども、事務当局としてもつと考えておいてもらいたい。きよう田中さんは午前中、予算のわく内操作というものはやらない、やるならば、法律改正によつて〇・何パーセントという数字で、はつきりするということをおつしやつたですね。この夏季手当は予算のわく内操作でない数字で、法律改正で行くのだというちやんとした結論を、午前中の私の質問にお答えいただいたのですが、それで間違いないですか、もう一ぺん確認したいと思います。
○田中(不)政府委員 夏季手当の問題につきましては、ただいまのお話では、これこれでする、こういうような御表現を使われたように思いますが、私の申し上げましたのは、夏季手当を今度出ず場合には、今までのようなわく内操作よりも、むしろ法律ではつきりとすべきものであるというふうにお答えしたと思つております。
○受田委員 そうすると、それは政府の意見として、今回の夏季手当に対する態度として了承してよろしゆうございますか。
○田中(不)政府委員 それは午前中も申し上げました通りに、何らかの手配ができて、もし出すようになりますれば、私はそういうふうな法律改正でやる方がよろしい、このように考えております。
○受田委員 事務当局で御答弁いただきたいことで、公務員の数ですが、この百九十億になるところの人的計算は、一般職、特別職、政府関係職員、地方公務員を類別して、最近のこの基礎になつた数字をお答えいただきたいと思います。
○河野(一)政府委員 大体の数字で申し上げますと、国の関係の職員が百五十万、地方団体が大体百三十五、六万、合せまして二百八十数万が最近の数字でございます。
○受田委員 一般職及び特別職及び政府関係は……。
○河野(一)政府委員 一般会計では、特別職が大体十五万ぐらい、それから一般職が三十九万、合せて五十四万でございます。それから特別会計、これは公労法の適用を受けるのと適用を受けないのと両方あるわけでありますが、特別会計で三十四万、それから政府関係機関は、国鉄、専売が六十二万、それから地方公務員が百三十五万、大体こういうふうな類別になると思います。
○山口(好)委員 この問題は、要するに政府がほんとうに官公吏のために、その生活をいくらかでも向上せしむるために、ここでとりはからつてやろうという、その熱意が私は根本だと思います。ただいまの事務当局並びに官房副長官などの話を聞いていますと、どうもその熱意が薄いように思われるのであります。この熱意ありやいなやは、一にかかつて政府当局、特にその責任者及び大蔵大臣の出席を求めなければほんとうの真意は聞かれないと思うのです。先ほどから官房副長官もぜひ皆さんの御要望をお伝えしたいということを申しておるのでありますが、本日は大蔵大臣も、また政府のほんとうの責任者も出ておらないのでありまして、はなばな遺憾でありますが、事務当局としてやはり〇・五ではいけない、こういう熱意があるかどうか、これをまず承りたい。
○田中(不)政府委員 午前中にも申し上げました通りに、公務員を含む国民生活の水準の向上ということにつきましては、これは人後に落ちず望んでおるところでありますが、今具体的な問題としまして、公務員の給与、夏季手当の問題、また一方にはいつも言われますが、日本の財政の状態をながめましたときに、むしろこれは私どもの事務的な範囲を越えまして、いわゆる政治的の問題に相なつておりますので、私どもといたしましては、皆さんに十分御満足をしていただけるようなお答えができないのをはなばな残念に思つております。
○山口(好)委員 主計局長に伺いますが、財源の問題を事務当局としていろいろ研究して、この問題については、どの範囲ならばまげて支給することができるか、どの程度余分に支給することができるか、そういう見通しがあるのですか、これを伺います。
○河野(一)政府委員 そういう問題について、特に見通しを立てたことはございません。
○山口(好)委員 見通しというと、ちよつと政治的な意図があるように考えられて、御遠慮なさるかかもしれませんが、いずれかにそういう財源を見出し得るやいなや、事勘的に考えて、これをなし得るかどうか、伺いたい。
○河野(一)政府委員 こういう問題は事務的の問題じやないと思つております。
○池田(禎)委員 私は先ほど申し上げたのですが、委員長ないし理事の間でもけつこうでございますが、明日は代表質問も衆議院は残つておりますし、多忙のことと思いますが、大蔵大臣の都合のつく時間を見て委員会を開会する、そしてぜひとも委員長並びに理事の方々においてその確約を得るよう、大蔵大臣と折衝していただきたい。本会議の席上に大蔵大臣が出られないで開くということはできないでしようから、その大蔵大臣の都合で委員会を開きたい、これはぜひとも明日中にやつていただきたい、こういう希望を私は申し上げておきます。
○櫻井委員 私も同様の要望でございますが、きようの午前中にこの人事委員会で私どもの質問に対しまして、官房副長官のお答えはできなかつたわけです。従いまして、これは大蔵大臣に出席してもらうという確認のもとに、午後開いたわけでありますが、そのかんじんの大蔵大臣がこれに出席していない。しかも私どもの質問することについては、一向要領を得た答弁をなさらない。こういうことを続けておつても意味がないと思う。この問題は、先ほど各委員から申されますように、今日突然起きた問題ではなく、すでに一箇月もも前から問題になつているのであります。このまま推移しますと、この人事委員会そのものが、何らか政治的の配慮のもとに運営されているような疑惑を抱かざるを得ないのであります。非常に時期が切迫しているにかかわらず、荏苒として時を過しているということでは、人事委員会の権威はなくなつてしまう。どうしても政治的解決の時期に来ているとするならば、政治的答弁のできる人をこの人事委員会に出席してもらつて、私どもの質疑に責任をもつて答えてもらいたい。従いまして委員長におかれましては、大蔵大臣に明日中に出席を求めるようにとりはからつて、この人事委員会を開催されんことを切望いたします。
○川島委員長 本日はこの程度にとどめまして、明日本会議散会後、委員会を開くことにいたします。 それではこれにて散会いたします。 午後六時一分散会