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16回国会衆議院1953/05/27

建設委員会 第1号

発言数
27
登壇者
8
会派数
3
開催日
1953/05/27

会議録

久野忠治自由党

○久野委員長 これより会議を開きます。  この際一言ごあいさつを申し上げます。はからずも今回、私大任に御指名をいただきまして重責をになうことになつたわけでありまするが、ごらんの通りの浅学非才でありまして、皆さんのよりよい御支援を切にお願い申し上げたいと存ずるわけであります。  先回の国会で審議未了となりました重要法案中、特に道路整備員の財源等に関する臨時措置法案、さらに産業労働者住宅資金融通法案等の重要法案も提出の予定になつておるようでありまするので、特に当委員会の皆さんにおかせられましては、何分の御協力と御支援を切にお願い申し上げたいと存じます。  簡単でございまするが、一言もつてごあいさつにかえさせていただきます。(拍手)  それではこれより理事の互選を行いますが、いかがとりはからいますか。

村瀬宣親改進党

○村瀬委員 理事はその数を七名とし、選挙の手続を省略して委員長において指名せられんことを望みます。

久野忠治自由党

○久野委員長 ただいまの村瀬君の動議に御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

久野忠治自由党

○久野委員長 御異議なきものと認めます。それでは委員長より指名いたします。   内海 安吉君  瀬戸山三男君   田中 角榮君  中島 茂喜君   安平 鹿一君  山下 榮二君   佐藤虎次郎君 以上七名を理事に指名いたします。     —————————————

久野忠治自由党

○久野委員長 次に、国政調査承認要求の件につきましてお諮りいたします。すなわち衆議院規則第九十四条によりますと、常任委員会は、会期中に限り議長の承認を得てその所管に属する事項につき、国政に関する調査をすることになつております。従いまして、本委員会といたしましては、国土計画、地方計画、都市計画、住宅、建築、道路、河川その他建設行政に関する事項並びに調達庁の業務及びその運営に関する事項につきまして国政調査の承認を得たいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

久野忠治自由党

○久野委員長 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。  なお議長に提出すべき国政調査承認要求書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

久野忠治自由党

○久野委員長 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。     —————————————

久野忠治自由党

○久野委員長 ちようど政務次官が見えましたから、この際御あいさつをお願いしたいと思います。

南好雄自由党建設政務次官

○南政府委員 今日は大臣が出席いたしまして御あいさつするはずであつたのでありますが、ちよつと官邸に人を招いておりまして、失礼いたしております。かわつて出てごあいさつするようにということでございましたので、私つつしんで皆さんにごあいさつ申し上げます。  今回政務次官を拝命いたしました。御承知の通り、すべての点において至らぬ者でございます。どうかひとつよろしく皆様方の御指導によつて、あやまちなく過し得られますよう、御支援のほどをお願い申し上げまして、私のごあいさつといたします。(拍手)     —————————————

久野忠治自由党

○久野委員長 国道網の制定について、佐藤道路企画課長から発言を求めれております。佐藤道路企画課長。

佐藤寛政建設技官(道路局道路企画課長)

○佐藤説明員 いろいろ御心配を願いました一、二級国道の指定でございますが、先般十五日の閣議で御決定をいただきまして、十八日付の官報で告示に相なりました。長い間御指導と御援助をいただきましたことを、厚く御礼を申し上げる次第でございます。つきましては、この機会に一、二級国道がどういう経過をたどつて決定されることになつたかということにつきまして、簡単に御説明してお耳に入れたいと存ずる次第でございます。  御承知のように、新道路法の制定に伴いまして、新たに国道としては一級国道と二級国道という制度が設けられまして、これの指定をいたすことになつておつたわけでございます。この指定につきましては、法律の上で政令で指定するということになつておるのでございますが、その実質的な内容をいろいろ研究いたしますために、同じく道路法で制定されました道路審議会にお諮りして、研究をいたしていただくことになつておつたわけでございます。  それでこの道路審議会は、昨年の十月の下旬に成立いたしまして、第一回を開催いたしたわけでございますが、さつそくこの審議会に対しまして、一、二級国道網をどういうふうに設定するかという建設大臣からの御諮問が出たわけでございます。その後道路審議会におきましては、いろいろ御研究されたわけでございますが、まず一級国道から先に研究しようということになりまして、十一月中に三回、さらに十二月に一回と審議会を開催いたしまして、十二月の初めに一級国道網の検討を終りまして、答申がされたわけでございます。その答申に伴いまして、ただちに事務措置を進めまして、一級国道につきましては、十二月上旬に政令として告示されるに至つたわけでございます。  この一級国道が済みましてから、ただちに二級国道の審議に入つたのでございますが、二級国道の審議は、本年の一月から七回の会議を経ましてさらに五月一日に道路審議会として決定いたしまして、建設大臣に対する答申が出たわけでございます。  それで道路審議会ではどういうふうな検討がされたかということを簡単に申し上げますと、最初道路審議会の幹事会で研究いたしました第一原案といたしましては、一級国道と二級国道を合せて約一万七千キロ強の原案を出したわけでございます。これは前国会におきまして、この委員会にも御説明してごらんに供したものと存じますが、一万七千キロ強の原案を出したのでございます。そのうち、一級国道は八千八百キロ強という原案でございましたが、いろいろ御検討の結果、一級国道として決定いたした延長は、たしか九千二百七十四キロとなつたかと存じます。それで二級国道について審議が開始されましてから、約七千キロのものでございましたが、いろいろ御研究の結果、著しく不十分であるという御意見が圧倒的でございまして、その後審議会の御要求によりまして、一級国道と二級国道を合せまして、当初原案は先ほど申し上げました一万七千八百キロでございましたものを、一万九千キロ程度の案をつくつてごらんに入れました。やはりこれでもいろいろ御不満がございまして、さらに同じく一、二級を合せまして二万キロ強、二方一千キロ強、二方三千キロ強という三つの案をお出ししまして、いろいろ御検討を願つたのでございますが、全国各地からのいろいろな強い御要望もあり、この三案のうち、延長の多い二万三千キロ強の案にいたしましても、なお審議会の方の御満足を得ることができませんで、さらに研究を続けまして、約一千キロ増加いたしまして、一、二級国道を合せまして二万四千四百キロ強というものが御決定になり、答申として出されたのでございます。その国道の内容につきましては、お手元へ資料として図面と調書とをごらんに入れてございますが、建設省といたしましては、審議会が長い間何回も会議を開いて、このむずかしい問題について御研究いただいたわけでございますので、一応審議会の答申通りを閣議にお願いいたしまして、政令といたしましたようなわけでございます。  この間におきまして、国会の方とも何回か御連絡をとつたつもりでございますが、なかなか十分に国会の方の御要求のまま審議会の方が決定するというわけにも参つておらないところがあるかとも存じますが、前国会の委員会においていろいろ御研究いただきました線は、大体において審議会で決定になり、今回政令になつて出て来たと存ずるわけでございます。  なお路線の詳細につきまして御要求がございましたら、御説明いたしますが、簡単に一応御説明を終ります。

内海安吉自由党

○内海委員 ただいま道路の問題について御説明がありましたが、政府の原案というものは大体一万七千キロ程度でもつて要求されて、それを審議会の方では第二回が二方一千キロ、第三回が二万三千キロ、そして最後には二万四千四百キロというような意向を持つており、またわれわれ委員の仲間においても、もつとこの際十年計画なりあるいは何かをもつて、われわれの要望にこたえるものであるということを信じておつたにもかかわらず、この計画を見ますと、国会方面において要求したものを全然いれておられぬような経過になつておる。これは一体どういうお考えのもとにこういう案を立てられたのですか、これを承つておきたい。

佐藤寛政建設技官(道路局道路企画課長)

○佐藤説明員 実は当初審議会の方へ出しました案が非常に短かかつた。それに対して、御決定になつたのが非常に多くなつておりまして、それだけから見ますと、一見非常に不備なものを審議会にお出ししたという感がないでもないのでございます。実は当初出しましたのは、一、二級国道合せて一万七千八百キロという延長でございましたが、審議会の幹事会といたしましては、一体日本の国道の延長をどのくらいにすべきかという点につきまして、いろいろ研究いたした次第でございます。いろいろな考え方がございしたが、大体わが国と事情がそう違つておらないフランス、イタリア、スイスというような外国ではどうなつているであろうかと、外国の例なども調べ、またそうした国々の国道の延長を、山と平地の関係とか、国民所得の関係とかいうようなものから出してみますと、一万七、八千キロというような数字も一応は出て参ります。しかし、これにはいろいろ仮定もございますし、これが適当だというものでは決してございませんでしたが、一方国道の整備というようなことを考えてみますと、国道に指定したはいいが、今後五年たつても十年たつても、国道らしい整備ができないというようなことがあつてはまたいけないのではないか。いろいろそういう点を考えまして、さしあたつてはできるだけ国の大幹線を簡素にきめていただいて、さらにその整備の進捗に伴つて逐次第二次幹線を追加して行つたらどうか、こういうような考えがございましたものですから、最初はいささか延長が短かい感がございましたが、一万七千八百キロというものをお出ししたわけでございます。それにつきましていろいろ御審議の結果、ただいまでは二万四千四百キロ強になつているのでございます。これは私どもといたしましては、顧みますと原案からは非常にふえておりますが、最近の自動車交通の発達から考えまして、やはりこういつたようなものは審議会が御答申なすつたように必要なものであるというふうに考えて、これを政令にお願いいたした次第であります。

内海安吉自由党

○内海委員 ただいまの御説明でありますけれども、現在われわれが調べたところによると、一、二級国道において予定されておるものが十三万キロあると聞いております。建設委員会の私どもの要望としては、今度の国会あるいは道路審議会等においても、少くも三万キロくらいの原案を建設省において提出せられてもよかつたと思う。何ゆえに二万四千キロというような姑息な手段をとつたのであるか。われわれは、少くとも今度の二十八年度予算においても百六十五億というような全体の道路費用というようなものを認めておる。前の国会においては八十五億であつたが、それを倍加してやつた。こういうふうな協力態勢があるにかかわらず、政府においては遠慮してこんな一万七千キロだの、道路審議会あたりの要望によつて案を四回も組みかえなければならぬというような、こんなずさんな案というものはなかろうと思う。われわれは少くも十三万キロのうち少くも三万キロぐらいやつたらどうか、むしろやつてくれと言つたにかかわらず、これを一万七千だの二万四千だのということで御遠慮なさるその根拠はどこにあるか、それを承りたい。

佐藤寛政建設技官(道路局道路企画課長)

○佐藤説明員 これは根拠といたしましては、一応従来の国道の延長は九千三百キロでございます。そのほかに指定府県道というのがございまして、これが二方四千キロでございます。その指定府県道も入れました一般府県道が十二万三千か四千になつていたかと存じます。それで従来の国道であつた分は、部分的には変更いたしましても、やはり幹線道路としてこれはいうまでもない。なお、従来指定府県道は二万一千キロばかりございますが、この中の少くとも半分ぐらいは必要なのではないだろうか、そういうことになりますと、二万何千キロになるわけでございますが、当初の一万七千キロといいますのは、先ほど申しましたように諸外国の例をちよつととつて勘定いたしますと、そういうような数字になりますので——これがむろん決定的なものではございませんが、やはりいずれ御研究を願う場合の一つの足がかりにはなる、こういうふうに考えました。  なおまた、いつも道路と対照されるのでありますが、鉄道などはどうなつておるか。鉄道は国鉄の延長が全国で約二万キロで、私鉄を合せまして二万四千何百キロになつているかと存じます。従いまして、私どもといたしましては、一万七千八百キロという原案でございましたが、その辺から二万四、五千キロまでの間ではないかというような、おぼろげながらの一つの考え方を持つておつたわけであります。

内海安吉自由党

○内海委員 それではあとは次の機会に譲ります。

佐藤虎次郎自由党(分)

○佐藤(虎)委員 ただいま与党の内海君から大分つつ込んだ意見が出ましたが、前回の委員会においても相当この問題をお願いしてあつて、御無理を重ねて二万四千キロまでに持つて来たように見えるということは、一応私どもとしては了承のでき得ないことではない。相当に建設省道路局としても努力したことは私は信じますが、一体かような議論になるということは、われわれ建設委員あるいは代議士各位の、地方におきまする要求を満たしてやりたいという親心からであることは私にはよくわかる、また私もその意見であります。しかしながら、その県の道路の交通量は一体どのくらいあるか。しかしてこれを二級国道あるいは一級国道に編入しなければならぬ。そこで、ちようど幸い南名政務次官もおられますから、よくお聞きを願いたいと思うのですが、大体私どもに東北、九州地区のことを、どういう道路であるかと聞かれてもわかりません。おのずと自己のその選挙区、その地方のみしかわかりますまい。ゆえに前会の委員会においてしばしば篠田委員長に、委員会が手わけをいたしまして、道路局の各位の方々の賛同を願つて、視察に歩くことが一番必要じやないかということを強く私は要望しておりましたが、遂に彼独裁をもつてその実現が得られなかつたのであります。議論をする前に一応目に映し、真に肝に銘じて来る必要があると私は信じます。幸い久野委員長は、この建設行政においては大家である。ゆえに、今後は委員会をして時間の許す限り地方の視察に委員を派遣せしめる。  いま一つ、第三といたしまして官房長も見えられておりますからちよつとお尋ねいたしますが、二級国道に編入いたしますと、多分工事費の四分の三が国庫負担で、四分の一がその府県の負担と私は考えておりますが、それにつきまして四分の三の負担をいたしまする二級国道の工事施行に関する入札方法、それらの点は建設省でおやりになるか、その府県でおやりになるか、一応それをお聞きしたいと思います。

久野忠治自由党

○久野委員長 ただいまの佐藤君の御意見、まことにごもつともでありまして、委員長といたしましてもしかるべくとりはからいまして、御期待に沿いたいと存じます。

石破二朗建設事務官(大臣官房長)

○石破政府委員 ただいまの国庫補助にかかわる府県施行の道路工事の入札についてでありますが、これはそれぞれの自治体、つまり府県、市町村がみずから入札をいたしておるのでありまして、建設省は個々の入札については別段の関係は持つていないと考えております。ただ一般的に御承知の建設業法というものがありまして、これに関係する分だけは建設省の方でいたしております。これは御承知の通り、建設業法は建設業界の健全な発達をはかり、工事の円滑適正な施行を期するというような、ごく概括的な法律でありまして、個々の入札をどうこうするというような点は法律上関係はないものと、かように考えております。

佐藤虎次郎自由党(分)

○佐藤(虎)委員 私はこの点について疑義があるのです。たとえば国庫の負担金が、多分四分の三と思いましたが、あるいは四分の二——半々かもしれません。これにつきまして、国庫の多額の負担金、補助金を出すのにもかかわりませず、その県の入札方法に対しまして、断じて私は承服できない。たとえて言うならば、私は静岡県であるが、——あるとは申しませんが、その県の県会議員のボスどもや県知事が、その勢力範囲を拡張せんとして、自己に最も近き者のみを入札の指名に加入せしむるというようなことが、どの県にもあると私は強く力説します。この多額の国費を補助いたす以上は、少くとも建設省の道路局あるいは管轄の地建——中部地建、関東地建、北陸地建、あるいは九州地建、中国地建か知りませんが、この地建が入札指名者を一応は目を通して承認をするだけの力を持つてやつていただきたい。さもなくんば、多額の国家の予算を半分もあるいは四分の三も補助を受けながら、このボスどもの勢力の拡大ということに対しては断じて私は許すことはでき得ない。もしこれを行うというならば、私どもは委員諸君全部にお願いいたしまして、議員提出法案によつてこの改革を行いたいという希望を抱いておるものであります。どうぞその辺をお考えになつて、今後の施工にあやまちなからしむるためにやつていただきたい。こういうことは私の希望ではあるが、本省といたしまして負担金、補助金に対しましては強くお考えを願いたい。かように思つております。

石破二朗建設事務官(大臣官房長)

○石破政府委員 お答え申し上げます。ただいまの佐藤委員の御意見、まことにごもつともでありまして、私ども当局の者といたしましては、国庫補助が一銭たりといえどもむだに使われないように、上は大臣以下全省員そのつもりでやつてはおります。ただ力及ばず御指摘のようなことがあるいはあるかと非常に心配いたしておる次第でありますが、よく実情を調査いたしまして、過去のあやまちをただし、今後あやまちのないようにやつて行きたい、かように考えておるのであります。  なお蛇足になるかもしれませんが、従前の道路法がありました際には、道路工事執行令というものがありまして、これによつてある程度入札方法その他に事前監督的な処置がとれた次第でございますが、現在これがもう失効いたしておりますので、工事予算の国庫補助がむだに使われないという事後監督的な措置のほかに、事前監督的の新しい措置もあるいはとる必要があるのじやなかろうかと考えまして、実は研究もいたしておるような次第でございます。

佐藤虎次郎自由党(分)

○佐藤(虎)委員 これは前国会のみぎり、田中角榮君が提案理由を説明いたしました道路整備費の財源等に関する臨時措置法というものを議員提出法案として、与党野党といわず、満場一致でこれは衆議院を通過しております。参議院において審議未了に相なつておるのでありまして、またもや今十六国会において、私どもは各委員諸君とともにこの法案の貫徹を期しつつ今日までおつたのであります。ところが本日の新聞を見ますと、議員提出法案であるべきものが、建設省の提案といたしまして、その実現を期そうというようなことが出ております。そういうことを一体発表したかしないか。ほんとうに議員提出法案を政府提出法案でやる気かどうか、それによつておのずと私ども委員会としては考えなければならぬ問題である。あなた方がさような発表をしたかしないか、その辺だけをひとつ伺つておきたい。

田中角榮自由党

○田中(角)委員 関連質問——私も質問いたしたいと思つておつたのでありますが、佐藤君が質問をされましたので、関連質問として簡単に建設省当局の所見をただしておきたいと考えるわけであります。本日は特別国会の第一回目の委員会でありますから、当然建設大臣が出席をせられて、所信を述ぶべきでありますが、先ほど政務次官が言われた通り、所用のため御出席になれないというのでありますから、次会に本特別国会に対する建設省の所見をあらためてただしたいと考えております。しかし、ただいまの佐藤君の発言にかかわる、いわゆる建設省が今国会に対する提出法案の準備をいたしておるということにつきまして、過日省議をやつたわけでありますが、その省議の内容が今朝の新聞に全部漏れております。その第一には道路整備費の財源等に関する臨時措置法案及び産業労務者住宅資金融通法案の二案を提出する運びである。もちろん新聞の報道をそのままに受入れる場合、当然政府提出として出されるというような表現を用いてあります。あのような発表を建設省自体がおやりになつたのではないというふうに考えるのでありますが、あのようなことを新聞に漏らすこと自体が、非常に重大な問題であります。あの法律案は閣議に了解事項として出したのにもかかわらず、政府提案として提出をする運びに至らず、しかも次官会議の了解を得るにも至らず、閣議の決定を行うことはもちろんできないということで、衆議院の建設委員会において各党一致の提案として提出をいたしたわけであります。しかも参議院においていろいろな意見をまとめるために、委員諸君の努力を重ねて来たのでありますが、当時の状況から——率直に申し上げますと、現在の建設大臣戸塚君の発言によつて、議員としては非常な迷惑をさえこうむつておるわけであります。しかるにもかかわらず、今次特別国会の開会劈頭において、建設省があのような表現を用いて新聞発表を行つたとしたならば、これは相当大きな問題であります。私はこの問題に対して建設省当局がどのような処置をとられておるか、特別国会におけるこの種の重要なる法案の取扱いについて、いかなる見解を持つておるかということに対して、はつきりした御答弁を願いたい。もちろん、これは一官房長の答弁によつてわれわれは満足するものではありません。こういう強い発言があつたことを、次官もまた就任早々でありますから求むることは無理でありますが、特に建設大臣に対しては強く注意を喚起していただきたい。われわれは建設省の出方いかんによつては、議員立法として提案をし、非常な困難の状況の中で参議院本会議上程まで持ち込んだという責任がありますので、建設省に対しても、われわれの意見を十分述べなければならぬということを考えておりますので、この間の状況に対して詳細な御説明を願いたい。

石破二朗建設事務官(大臣官房長)

○石破政府委員 田中委員並びに佐藤委員の御質問に対しましてお答えいたします。ただいまの御質問中にもありました通り、建設省としての責任ある答弁は後日に譲らしていただきたいのでありますが、まつたく事務的な事実だけを御報告いたしまして御答弁にかえたいと思います。  私も道路整備費の財源確保に関する法律案が前国会に提出に相なりましたいきさつについては、相当伺つておるのでありまして、今国会にあれをどういうふうに運ぶか、あるいは運んでいただくかというような点につきまして、実は先般いろいろ部内で事務的の相談をいたしたわけでございます。その際私が記憶いたしております限りでは、上から下まで全員の気持が、これは事務的にいろいろ研究してみるだけであつて、これを国会議員の方々が御提案になるということになりますれば、もちろん政府がやるような意思は毛頭持つておるわけではございません。言葉をかえて俗な言葉で申し上げますと、議員の方にお願いして提案していただく方がいいか、あるいは政府が提案した方がいいかというような点については一切触れずに、これは別途いろいろ上の方で相談していただこうというようなことは、十分念を押して実はかかつたのでございます。その結果、一応事務的に研究して成案を得、あるいは方向だけをきめたというようなものもございますが、それが新聞記者の方に、不用意にだれかがしやべつてしまいまして、その間説明が十分足らなかつた。この点建設省の事務当局に非常に落度があり、前回の国会におきまして御提案になりました議員の方方に非常に御迷惑を及ぼしておるのではなかろうか、また国民にもよけいな、間違つた考えを植えつける原因にもなりはしまいかと、非常に恐縮もいたし、心配もいたしておるような次第でございます。今日はその事実のいきさつだけを御説明いたしまして、とりあえずの御答弁にかえさせていただきたいと思います。

田中角榮自由党

○田中(角)委員 南政務次官に申し上げておきますが、道路整備費の財源等に関する臨時措置法の提案については、私が申し上げるまでもなく、前国会においては警察法にも匹敵する大きな問題であつたわけであります。これが提案に対しては、種々の紛議をかもしながらも、新しい道路法を施行する一つの段階として、道路を五箇年間に整備をいたしたいという大目的貫徹のために、この種の法律案を衆参両院を通過せしむる段階にまで運んだのでありますが、当時の状況においては、政府提案としては不可能であるということを前提にして、議員提案でやつたわけであります。もう一つの状況としましては、道路整備費の財源等に関する臨時措置法の条文の起案その他に対しては、建設委員会の各党一致でもつて研究をしたものであります。しかるにもかかわらず、現在特別国会の開会にあたつて、建設省が政府提案にしようか議員提案にしようかということを考えること自体が、非常に失敬な話だと私は考えておる。私は、この種の状況に対して、建設省が甘い考えを持つておるのであつたならば、建設行政には協力しないことをはつきり申し上げる。これは議員に対する重大なる侮辱であります。私はその意味において、次回の建設委員会において戸塚建設大臣から、この法律案は政府提出を行うのか、行わないのかという率直な意見を披瀝せられたいということを申し上げておきます。それは与野党各党の協定において、われわれの力で政府を鞭撻、協力しようということにおいて、私が提案者の代表となつて、当時の与野党委員全部の方々からまかされて来ただけに、建設省が不用意に新聞記者に漏らしたというような問題ではなく、私自体の個人的な立場もあるわけであります。そういう意味から、いわゆる与野党と建設大臣というような立場でなく、議員と建設大臣という大きな問題に発展しておると思いますから、この問題に対しては私は相当仮借なき意見を申し上げるつもりであります。次回の委員会には大臣みずから出席せられて、これが善後措置をはつきりと明言せられることを要求しておきます。

南好雄自由党建設政務次官

○南政府委員 お言葉の通り、私就任早々で、その間におけるいきさつは聞いてはおりますが、詳しく存じておりません。よく事務当局の方からも意見をお聞きいたしまして、大臣にも申し上げ、次回の委員会におきましては、大臣から所見を申していただくように手配をいたすつもりでございます。

久野忠治自由党

○久野委員長 何か御質疑はありませんか——御質疑なきものと認めます。  次会は公報をもつてお知らせいたします。本日はこれにて散会いたします。     午後二時九分散会

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