議院運営委員会 第36号
- 発言数
- 115 件
- 登壇者
- 16 名
- 会派数
- 7
- 開催日
- 1953/08/07
会議録
○菅家委員長 これより会議を開きます。 まず第一に、決議案の取扱いを議題として協議を進めたいと思います。科学技術振興に関する決議案、お手元に案文は配付になつております。各党共同提案で、本多市郎君外十二名提出、趣旨弁明は、本多市郎君が当ることに各党の話合いがきまつておるのであります。この決議案を上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、上程することに決定いたします。 次に、国土総合開発の促進に関する決議案、藤田義光君外四十七名提出でありまして、これも各党一致の意見のもとに提出されており、各派共同提案の形になつております。この趣旨弁明は、改進党の鶴田義光君が当ります。これを上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、国会法の一部を改正する法律案が小委員会に付託になつております。これについて小委員会で決定いたしましたことを一応御報告いたします。社会党の両派、特に右派の土井委員より、すでに国会法は全面的に改正する機運に向いておることであつて、その他にも常任委員会の存続するもの、廃止するもの、さらに加えるものについて検討が行われておる際、会期の切迫しておるときに、保安委員会だけの問題を取扱うのは賛成しがたい、その他左派の諸君よりも、この問題に反対の意見の開陳がございました。改進党、自由党、鳩山分党はこれに賛成ということであります。小委員会のことでありますので、別段採決等はせず、そのままの形を本委員会に簡単に御報告する次第であります。従いまして、国会法の一部を改正する法律案について、あらためて本委員会においてこれを議題として御意見の開陳を願います。まず最初に改進党からお述べ願います。
○椎熊委員 わが党は、本国会の当初からこのことを考えておりましたが、二週間ほど前から口頭をもつて、国土防衛に関する委員会を常設してもらいたいということをお話申し上げました。だんだん議が進んで、それぞれの党派では、党に帰つて考えておくということでありましたが、一週間ほど前、会期延長になる直前でございましたが、正式に国会法の一部改正案という形でこれを提出いたしました。当時もちよつと御説明申し上げましたが、防衛常任委員会という名前がもし不適当であるならば、その名称等はいかように直してもらつてもいい。ただ、急遽こういうことを申し出たのは、警察予備隊が保安隊になつたり、警備隊ができたり、それが戦力であるか、単なる警察力であるかということが、国会を通じての大きな問題となつております。いずれにしても、国土を防衛するということは非常な重大なことなので、国会を通じて、賛成するも、反対するも、その内容については意見を吐露し、納得の上でいろいろな国策が推進せられて行かなければいけないことである。そういうところに重点があります。現在の国会法による各省とタイアツプしたような委員会ができておる形から、それが都合がいいとなれば、たとえば今の保安庁に関する問題は、内閣委員会でやつておりますが、だんだん内閣委員会の取扱つておる事項も多岐にわたり、防衛問題のごときは、国家の存立上重大な問題でもありますので、これが専門の委員会になることは当然であると私どもは考えております。その後いろいろ各党にも内々交渉いたしましたところ、自由党側においても、分自党側においても、大体趣旨に賛成を得ることができました。社会党両派の方々は、再軍備反対という建前等もあり、また国会法の全面的改正という理由からも、これには賛同できないという御意見も承りましたが、たとい再軍備の問題に対して反対意見を持つておられるにしても、今や眼前にMSA等の交渉などが始まつておつて、防衛のためにアメリカ側の援助を受けるという段階にまで進んでおるときに、反対であつても、その内容がどうであるかということを国会を通じて検討することは必要なことではなかろうか、こうも思われますので、まげて本国会においてこれを設置されたい。会期末にあたつてこういうことを申し上げるのは、MSAの問題でも、政府が一方的に、独善的に、国民を無視し、国会を無視して、かつてに秘密外交でやられるようなことであつては、行政協定のごとく他日大きな問題になる。われわれはMSAを受けるにしても、その内容等について詳細にその事実を知つておき、交渉の過程を知り、内容の異体を把握して後、これを批判するの立場に立ちたい。従つて国会の会期が終りましても、継続審議等の形において、MSAの交渉と並行してこの審議に当つて行きたいという念願からでございます。これはMSAを受けることが賛成であるとか、反対であるとかいうこととは別個に、現実に国家と国家の間に交渉が開始されている以上、国民代表たる国会がこれに全然触れることなく、知らざるうちに條約が締結せられるというようなことは、はなはだ心外であり、憲法の精神から申しましても、そうあつてはならないのでありますから、われわれは、賛成と反対とにかかわらず、現実に行われておる問題を認識しつつ批判して行きたいという立場から、この委員会の設置を強力に主張しておるのでございます。幸いにして自由党並びに分自党の方々の御賛成を得ました。願わくば社会党の方々におかれても、ただいま申上げましたような観点において、この委員会を設置することに御賛同を願いたい。会期はもはや本日一日でございますから、どうか本日の本会議にこれを上程して、参議院に送り込んでもらいたい。そういうのが私どもの念願でございます。会期切迫の折から、参議院で審議未了にでもなるようなことがありますれば、これまたやむを得ないことであります。ただ私どもは、この問題一つのために会期を延長しようなどということを申しておるのではないのでありますから、それとは別個な問題でございます。どうぞ趣旨のあるところを御了察くださいまして、御賛同願いたいと存じます。
○坪川委員 ただいまの案件につきまして、自由党の態度を表明いたしたいと思います。ただいま椎熊君からの提案の理由を御説明になりましたが、大体においてわが党も賛成であり、前段述べられた点においては、わが党は全面的な賛成の意を表したいと思います。従いまして、保安庁の所管する事項、国家防衛保安に関する事項を審議することは当然でありまして、本委員会を設置するごとには、わが党は全面的に賛成いたしたい。ただ、ここにおいて改進党並びに各党に提案いたしたいことは、名称の点において、防衛委員会をば保安委員会に修正していただきたい。従つて、国会法の一部改正並びに衆議院規則一部改正の、防衛委員会とあるのを保安委員会に修正いたしまして、わが党は全面的知賛成の意を表したいと思います。
○島上委員 社会党左派は全面的に反対であります。御承知のように保安庁関係は、従来内閣委員会で取扱つて参りました。私も内閣委員で、この問題を扱つて参りましたが、内閣委員会は、他の案件が多過ぎて十分に審議ができないようなことは全然ありません。従つて、内閣委員会で十分やれるということが一つ。さらにこの委員会の設置は、先般改進党の椎熊委員から、防衛委員会という名によつて提案されたものが、今お話のように保安委員会と名称をかえられたが、その経緯から考えまして、MSAの援助を受けて保安隊の性格をかえて、直接侵略に対抗する。つまりわれわれから解釈すれば、本格的な再軍備に移行するというような意図が関連していると思われる。また一般世間に対しても、そういうような疑いを与えると思われます。もちろん今言われたように、MSAの援助を受けるか受けないか、保安隊の性格をかえるかかえないかということは、国会で十分に論議さるべきことでありまするが、その点は、従来通り内閣委員会でやつて十分に足りるものである、かように考えます。また国会法は、全体として検討する段階に来ておることは私ども認めます。そのために今国会の閉会中に、本委員会から国会法改正の参考にするためはるばる海外まで調査に行くのですし、それらの諸君が視察から帰つて参りましてから、国会法全体として十分検討することが妥当であろうと思います。特に会期末に、突如としてこの問題を出して参りましたことについては、私どもは了解に苦しむものであります。 以上簡単に理由を申し上げましたが、私どもは全面的にこれ応対して反対であります。
○松井(政)委員 私は討論らしい意見を申し述べる前に、若干の質疑を許していただきたい。提案者の方にお伺いいたしますが、国会法そのもののもろもろの審議をする場合に、行政、立法の立場から、所管等に対する不備がある点は、われわれ認めるものであります。これは根本的に改正をしなければならぬと思つております。たとえば、今御説明をお伺いしたような内容で保安委員会が持たれて、そこで防衛上の問題を所管する、こういうことになるわけでありますが、そうなりましても、今の国会法全体ををにらんで、常任委員会と行政府の行政機構とにらみ合せて改正をしなければ、たとえば国内の治安上の警察等の問題は、依然として地方行政に残るわけであります。そういうことがあるので、今この問題だけで国会法を改正する必要はないように考えられますけども、その点はどのようにお考えになりますか。
○椎熊委員 私どもは、現在持つておる保安庁の性格については、政府の国会を通じての説明とは、別な見解を持つております。従つて、これが警察力だとはわれわれは思つておりません。そういう意味で、地方自治庁あたりの管轄しておる国内警察に対する問題の研究とは、おのずから別個な問題だと私どもは考えておるのです。そこで、現に存在する保安隊の行動も、組織も、内容も、私どもは単なる警察力だとは思わない。これは防衛のための軍力であると私どもは見ておりますから、そういう点では、警察制度を審議したり、監督したりするのとは違つた観点で、さらに重大な関心を持つて検討しなければならぬ。さらに、現在国際的には、現にこれを強化するためにいろいろなことが行われておるのに、国会が閉会中だから、議員がこれにタッチすることができないという状態は、私どもはとらない。こういう国際的な状況は、国民的外交においてなすべきで、国家最高の機関たる国会は、常にタッチすべきものだ。こういう観点から、特にこの会期切迫の折からではあるが、取急ぎこれをやつて、継続審議の形でMSAの問題等をも見て行きたい、こういう考え方であります。ですから、現在の国内治安のための警察制度の問題とは、別なものだと考えております。
○松井(政)委員 もう一点お伺いします。そのいたしますと、われわれは、たとえば地方行政が担当しておる警察関係は、今までも国内の治安を確保する、日常における国民全体の安寧秩序を保つために必要なものだ、こういう解釈でわれわれの考えておつたものが、いつの間にか、今椎熊さんの言われたよう旧戦力になりつつある形が整つたのは、本委員会をつくつても解決がつかない。やはり戦力になりつつあるものということになれば、当然、憲法上の問題が出て参りまして、保安委員会を設置しただけでは済まないものが出て来る。立法府にいる者としては、保安庁関係のものは、すでに警察力の範囲を越えて戦力になりつつあるということならば、憲法上の疑義が出て参るから、この程度の常任委員会をつくることだけで解決つかないと思う。そうすれば、保安委員会を特に会期末になつてつくつて、保安庁所管に関する戦力といいますか、防衛力といいますか、そういうものを継続審議しようというところにも、また国会運営上の疑義が出て参ります。そういう形ではなくて、行政関係における保安庁所管のものを担当するためならば、またいろいろりくつが出ようと思いますけれども、戦力化しておるから保安委員会が必要だということになると、ますます疑義が深まるような考え方ですが、そういう点について、提案者はそこまで考えておられたのかどうか。
○椎熊委員 松井君のお話はごもつともだと思う。私は、その憲法を改正しなければできないとか、できるとかいう問題は、現にこの国会を通じて大論争であつて、それだからこそ、現に今日まで予算委員会等の質疑が残つておる。予算案を上げてしまつて後まで予算委員会をさらに再開して、そのために委員長がやめなければならぬような事態まで引起したのは、すべてその論争から来ておるのである。そうして、いまだその論争は帰一するところがない、決定してはおりません。政府の言い分と、各党の考え方がそれぞれ違う。政府の発表には反対しておる野党でも、社会党両派もまたおのずから違うでしよう。そういうふうに帰一するところがない問題だけに、現実的には戦力にひとしき、軍隊にひとしきものが存在しておるのであります。これは憲法を改正しなければ認めることはできないのだから、どんなものができても、それは審議することができないとか、審議しなくてもいいのだとかいうわけには行かない。現実政治に立脚しおるわれわれは、現に国際的な関係で尊大な援助資金までも受けて、この防衛力を漸増して行こうという現段階において、国会がこれに素通りされたのでは、われわれの責務を全うすることができない。憲法上の疑義等も、なおわれわれはそれぞれ研究しましよう。そうして、それがどういうものであるかという性格が、いずれは帰一するところがありましようけれども、それが決定してからでなければ審議することができないというような、ゆうちような問題ではないから、現実にあるところのこの姿において、それが正しいかどうか、国民が納得するかどうかを、われわれ国民代表として研究すべきではないか。そういうためには、特にこの際われわれは急速にこの委員会を設置して、外務省一任、吉田さん一任の外交では納得できないのだという形を示すのでなければ、国民が安心できない、こういう意味でございます。今保安庁が掌握しておる所管事項の一切をあげて、地方行政委員会とは違つたこの委員会において、掘り下げて、専門的に研究すべきものでなかろうかと私どもは確信しておるのであります。いろいろ御議論もございましようが、そういう意味でこの委員会の設置を要望しておる次第であります。
○松井(政)委員 提案者の考え方はよくわかりました。提案者の方からは、当初防衛委員会ということで議運にかかつて、議運は小委員会に付託された。今坪川君の話を聞きますと、自由党の方が、防衛委員会でなくて、保安委員会と改めてもらいたいという要請をしたような言葉でありますが、提案者の改進党の方の話をただいま聞いてみますと、考え方がよくわかります。防衛委員会として出したので、改進党としては非常に正直に考えておる。自由党さんが保安委員会と修正された意図をわれわれはお伺いしておかなければならぬと思いますが、どういう意図で保安委員会に修正されたのですか。
○坪川委員 お答えいたします。先ほど私が申し上げましたように、椎熊君が提案理由に述べられました前段においては、全面的な賛成の意を表し、後段においても、大体賛成の意を表しておる理由もそこにある。保安庁が設置せられている以上、保安庁の所管事項を審議することは、国会の審議においては当然な措置であつて、その所管事項について委員会を設置することも、また当然の理由であります。従いまして、国内治安を確保し、国家の安寧秩序を保持するいわゆる保安関係を審議するということが当然である。その他いろいろ問題になつておる論議の点においても、この委員会において当然審議をし、論戦もいたさなければならぬだろうと思います。従いまして私は、保安庁がある以上、保安委員会に名称をかえてもらいたいという気持から、保安委員会の修正動議を出したのであります。
○松井(政)委員 防衛委員会と打出して主張された改進党のただいまの説明を聞いておりますと、一貫して、やはり日本の防衛が絶対必要であるという観点が貫かれておるのでありますから、これはわかりますが、今坪川君の保安委員会にかえた理由の説明の中で、あげ足をとるわけではありませんが、その真意を聞いておきたいと思います。国内の治安を担当しておる保安庁、こうおつしやつた。ところが提案者の改進党は、今の保安隊でも、海上警備隊でも、すべて戦力の域に達しておる、この憲法上の疑義をそのままにしておいてはいかぬという透徹した考え方に立つておる。あなたの方はそうではなく、保安委員会にかえたことも、国内治安ということで、非常なごまかしがある。こういう点について、もう一ぺん聞いておきたい。
○坪川委員 本委員会において、そうした問題を論戦いたしまして結論を出し、そうしてこの委員会設置の賛否を問うということは、私はよしたいと思います。すなわち本委員会においては、保安庁が現存しておる以上、保安庁の所管事項を審議することが当然であつて、現在の保安庁のすべての機構あるいは力を、防衛力あるいは戦力とみなすがゆえに防衛委員会を設置するというような意味から、私は賛成いたしておるのではないのであります。あくまでも保安庁がある以上、保安庁の所管事項を審議するという建前から、改進党の提案に賛成しておるのであります。
○松井(政)委員 内容の質疑は、私はこれ以上続けませんけれども、ただ坪川君に御注意申し上げておく。ここで質疑をしたり、議論をしないとおつしやいますが、付託されておるのはこの委員会でございますから、われわれが本会議に持つて行くまでの間には、普通の常任委員会と同じように、この問題に対する質疑を行い、この問題に対する討論を行つて持つて行かねばならぬ。その点の考え方は、あなたは長い開議運をやつておりながら、常任委員会の扱い等について、ちよつと考えの違つた点がある。もし言い間違いなら改めてもらいたい。
○菅家委員長 松井君のお話はごもつともですが、今の坪川君の意見は、別段そういう意味ではなくして、ここで質疑応答しないということでないように、委員長は聞いたのであります。今の御質問の点もごもつともですが、委員長の手元までこの案が来たときに話合いのあつたことは、自由党と改進党の間において、この提案は見たけれども、名称は、別段改進党としても防衛委員会を主張しないということを最初から言われておるので、保安庁の所管に属する事項を取扱う、国家防衛に関する事項をこの委員会で取扱わしめるという意味において、名称は一任していいということから、保安委員会でどうだろうということで、改進党も大体同調していたので、これは提出のし直しということもおかしいので修正ということが出て来たと委員長は考えております。形式論的には、今の松井君のようなお話が成り立つわけでありますが、それはどちらにしても話合いを進めておつたのでありますから、提案者においても、これに同調されているという意味において、名称の問題はその程度でひとつ御了解願いたいと思います。名称の問題は、防衛委員会とした、あるいは保安委員会としたということにおいて、この問題の取扱いに重要な影響を来さないのではないかと委員長は考えております。なおよくお考え願つて、さらに質議がおありであれば、決して質問を阻止する意思はありません。
○松井(政)委員 もう質問はございませんが、私の言うのは、防衛委員会という名称で考えられた提案者の構態ははつきりしておる。ところが、保安委員会にかえることを提案したものは、名前だけでなくて、ただいまの御意見を聞いておりますと、考え方と内容が違う。それは違つてもよろしゆうございますよ。内容は違つても、本委員会が必要だということならば、結論は賛成になりましようから、違つてもいいけれども、そういう内容がくつついて来るから、単に名称だけでなく質問をしたのでありまして、当委員会で議論する所管だということが明らかになれば、もうよろしゆうございます。
○土井委員 先ほど委員長の報告の中にもありましたように、先般開かれました理事会において、わが党の態度を明確に表明しておるのでありますが、まず私は、防衛委員会が修正されて保安委員会となつて常置され、そのことのために、この際国会法を改正するというこの提案に対して反対であります。反対の理由といたしましては、もとよりこの防衛あるいは保安委員会というものについての意見、国民的な印象というようなものについても、前段松井委員から指摘がありましたその内容によつて、十分御了解ができると思われるのであります。会期すでに余すところ本日だけというのに、この提案は三、四日前に提案を見たような次第であります。そうして国会法改正の小委員会に付託されまして、約四十分ぐらいわたつていろいろ質疑が行われたのであります。国会法の改正という問題は、終戦直後、連合軍の指示によりまして、国会法、あるいは衆議院規則等がつくられております。さらに大きく申しますならば、憲法自体に対してもいろいろな議論がありますが、とりあえず、いわゆるアメリカ色をもつて見られておる国会法が、わが日本の国情の上においていろいろ齟齬を来しておるし、また運営上においてもいろいろ不便、不都合を感じておるということは、同僚議員のひとしく認めるところであると思うのであります。この国会法の改正に対しましては、今まで小委員会において幾たびか会議を開きまして審議をし、研究を進めておるのであります。ことに常任委員会につきましても、その運営の内容については十分研究しなければならないし、また常任委員会をたくさん持つことはどうかという議論もございます。たとえば常任委員会の廃合、改廃等についても議論がありまして、図書館運営委員会のごときは、これを一常任委員会として設置しておくよりも、運営委員会に併合してはどうかという問題があり、あるいは農林委員会と水産委員会は同じ所管の関係であるから、これを一本にすべきではないか、あるいは電気通信委員会と郵政委員会は、いずれも郵政大臣の所管になつておりますので、一本にすべきではないか、あるいは先ほど議論がありました、保安庁があるから保安委員会を設けるというような議論もありますが、これと対照的な立場で、従来経済安定本部がありまして、経済安定委員会が設けられておつたけれども、経済審議庁になりましてから、この経済安定委員会さえも、場合によつては廃止してはどうかという議論さえあるのであります。また人事委員会の所管の問題についても、いろいろ議論があります。その他専門員制度の問題についても、あるいは国会法の各條章にわたりましても、運営の面において、あるいは議会制度全体の上において十分これを研究して、改正すべきところは改正しなければならぬであろう、こういうことが言われておるのであります。従つてかような場合において、ことに会期末に迫つて保安委員会だけを設置することは、やがて起つて来ます国会法全般に対する、ことに常任委員会の改廃等にいろいろな支障があるのではないかとも考えられるのであります。先ほど椎熊委員の提案中にありましたように、一応本会議にこれを上程いたしまして、衆議院を通過し、参議院において審議未了に終つてもやむを得ない、そのことのために会期を延長しようなどという考え方はお持ちになつておらないということが表明されたのでありますが、しごく当然な御議論であると思うのであります。従つて、会期末の本日上程されましても、参議院をはたして通過するかどうかということが危ぶまれるのであります。かりに通過したといたしましても、国会は休会になるのでありまして、実質上の保安委員会の審議の関係は、次回の国会以後に延長されるということは当然のことにならざるを得ない。もとよりいろいろな形で継続審議のような形でやればやれないこともありませんが、実質的な動きは、おそらく次期国会以後になるであろう、従つて、次期国会において当然国会法全体に対する改正等がありますし、その場合に、全般の改正が完備しない場合でありましても、このことがきわめて緊切であるとするならば、これを抽出いたしまして改正するような方法手段も、必ずしもないわけではないと考えられます。従つて、こういう早々の間にこの問題を処理することは、やがて国会法全体の改正の上においても、幾多の支障を来すおそれなしといたしませんので、かかる見地からいたしまして、私はこの法案を本会議に上程することについては、反対であるということだけ表明申し上げておきます。
○加藤(常)委員 わが党は、先ほど改進党の説明並びに社会党の考えも聞きましたが、その話の中に、国会の常任委員会制度の改廃、すなわち国会法の改正問題が出ておりますが、これは確かに占領当時にできた常任委員会制度でありますから、この改廃に対しては同感であります。しかしこの保案委員会の問題は、現在厳として日本国内に保安庁があり、そうして保安隊があり、国をあげて治安問題、または改進党、自由党、社会党で意見の相違の点もありますが、電力である、警察力である、こういうような論議もされておりますし、国の内外を通じてこの問題は大問題でありますので、先ほど社会党の右派の方から言われましたが、これはもう少し早く、国民の要望する問題でありますから、国会法と別個に、この常任委員会を設けるのは当然のことである。常任委員会制度の改廃の点については、海外にも調査ため委員が派遣されますので、その成案を得てからの改廃はけつこうでありますが、この常任委員会の設置については、以上の見地からわが党は改進党の提案に対して賛意を表します。
○中村(英)委員 小会派は、意見の一致を見ておりません。いろいろ議論はあります。ただ、この問題を通じてこの機会にひとつ御考慮願いだいのは、この問題については、私ども理事会にも出ておりませんので、十分な説明を承つておりませんから、皆さんに納得の行く説明は、私十分しておりません。そこで私の党は、ああいう形態の党ですから、取扱いの点においても、皆さんの御考慮を願つて今日まで来たわけであります。やはりこういう問題を通して見ても、議員が自分の職責を十分全うするためには、いろいろ理事会に出るとか、あるいはそういう会合に出ていないと、いろいろな経過がわかりません。従つて、今後とも理事会あたりにオブザーヴアーとして出席させていただいて、こういう経過も十分聞いて、少数であつても、自分たちの審議権の便に供したいと思いますので、その点御考慮願いたいと思います。
○菅家委員長 今の小会派の意見は、お聞きの通りでありますが、適当な機会に御相談をいたしまして、御趣旨に対してはしかるべく決定したいと思います。 ただいまの国会法の一部改正の問題は、他に御意見もないようであります。各党より御意見の開陳が、ありましたが、採決するよりほかにありませんので……。
○松井(政)委員 採決の前に、私は一つの動議を提起いたしたい。国会法の全般的な改正のために、小委員会が設置されております。この小委員会も、われわれ議院運営委員会も、閉会中に、国会法の改正問題についてはもろもろの審査を行わなければならぬ。従いまして、国会法全体を改正する小委員会と並行して、この問題は継続審査で審査をお願いいたしたい、こういう動議を提出いたします。継続審査に対して御賛成を得たい。
○菅家委員長 ただいま松井君から動議が出されました。お聞きの通りであります。この問題を小委員会に付託して、継続審議を願いたいという動議でございますから、これを先に採決します。 ただいまの松井君の動議に賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手]
○菅家委員長 挙手少数。 次に、坪川君の提出されました修正案に賛成の諸君の挙手を願います。 〔賛成者挙手]
○菅家委員長 挙取多数。よつて修正案は可決されたわけであります。 次に、修正部分を除く原案に賛成の方の挙取を願います。 〔賛成者挙取〕
○菅家委員長 挙取多数。よつて本案は修正議決されたわけであります。 次に、本案の委員会報告書は、委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
○菅家委員長 御異議がなければさよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、この国会法の一部を改正する法律案が本会議においていずれかに決定いたしました次に、衆議院規則の一部を改正する規則案、すなわち、この構成の人員、所管事項等を決定することが当然付議されます。否決された場合においては問題にならないのであります。もし参議院を通過して来た場合においては、適当な機会にお諮りいたしまして、衆議院規則の一部を改正する規則案を決定したいと思います。そこで参議院を通過して来た場合においては、衆議院規則の一部を改正する規則案を、本会議に上程することにおきめを願つておきたいと思います。これは別に採決をしなくても大体わかつておるようでありますから、さよう御承知を願います。
○菅家委員長 次にお諮りいたしておきますが、先般、水害地緊急対策特別委員会に付託された案件中、鹿児島県の付託の件が多少疑問があり、あいまいな点があるというので、当該委員会においても、これを再確認するように当委員会においてとりはからいを願いたいという、各党からの一致した意見がございましたので、鹿児島県をあらためて水害地緊急対策特別委員会に付託することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、再確認してさよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、先般松井君よりも御発言があつた予算委員長の選挙の件であります。会期切迫の折からではありますが、たとい閉会になつた後においても、院の構成である予算委員長の選挙は重大であるから、割当になつた自由党は、すみやかに人選をするよう協議を進めてもらいたいという強い御要求があつたのであります。本日になりまして自由党より申入れがあり、予算委員長の人選がきまつたので、ここにおいて予算委員長の選挙を本会議において行いたいといういうことであります。これは従来の慣例によりまして、選挙の煩を省きまして、議長指名の手続にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎熊委員 大体、だれかということを御公表になつておいた方がいいと思います。
○菅家委員長 倉石忠雄君に決定をいたしました。さよう御了承を願います。それでさよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、各委員会の閉会中の審査に関する件でありますが、一応事務総長より御説明申し上げます。
○大池事務総長 閉会中の審査案件は、各委員会から出て参りました分はお手元に一応差上げてございます。これ以外に、地方行政委員会、大蔵委員会、農林委員会から出て参りましたもの、並びに予算委員会の御研究で出て来たものがございますので、それはただいまお手元に引続いて差上げますが、この諸案件について各常任委員会から、閉会中継続して審査をいたしたい、こういう申出があるのであります。これらは本会議で閉会中の審査事項として議決を必要といたしますので、これらの案件を整理いたしまして、本日の本会議で継続審査のできるように議決をお願い申し上げたい、こう考えておるのがまず第一点。いま一つは、閉会中これらの審査に付随いたしまして、委員会の委員の派遣等が要請されるのであります。従いまして、委員の派遣を要調された都度、本委員会を結集して委員派遣の承認をするかしないかという点についてお諮りいたす手はずが容易でないので、各会期とも、閉会中の委員派遣について一応のとりきめをいたして、随時、緊急の措置については議長に御一任を願うというようにとりはからいを願つておるのでありますが、今日までの委員派遣のとりきめをいたしておりました分については、お手元に三項目にわけて差上げてございます。この方針の再確認をお願い申し上げまして、おやりを願うこともけつこうでありますが、そのうちの第二項に、委員派遣の数並びに日数等につきまして、従来は各委員会の委員は一人十日以内で委員派遣を認めることにいたして、その一人の十日以内という分は、全員の三分の一を乗じた範囲においてやる、こういうことにおとりきめを願つておる次第であります。これは委員派遣の旅費等の関係もございまして、かようなやむを得ざる制限を出しておるのであります。御承知のように、本年度の予算においては、委員派遣の旅費等に相当の節約を受けたのであります。従いまして、従来の一人十日以内、全員の三分の一を乗じた日数ということにいたしましては、従来の予算の範囲内ならばでき得ますが、本年度の修正を受けた予算では多少の無理が出て来る、こういう関係から、これに多少の制限をお願いをいたしたいと考えておるわけであります。それならばどういう制限がよろしいかということになりますれば、これにはいろいろ御議論もございましようが、一人十日以内というのを、七日以内といたしまして、また臨時緊急の分も出ることでございますから、その延べ日数は、委員の三分の一というのを四分の一程度にお願いをいたしたらどうか、そうしますと、二十五人と平均いたしまして、一委員会に対して四十日以上出張がなし得るわけでございます。その程度で閉会中については御了承願いたい。通常国会までの期間も短かいことでございますから、そういうことに御了承願いたいと考えております。
○菅家委員長 ただいまの事務総長の説明、御報告を了承するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、参議院の回付案の取扱いについて協議いたします。昭和二十八年六月及び七月における大水害による被害小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法案、本院提出、同じく昭和二十八年六月及び七月の大水害による公共土木施設等応ついての災害の復旧等に関する特別措置法案、本院提出、及び社会保険審査官及び社会保険審査会法案、内閣提出、これはお手元にその案が行つておるはずと思いますが、その修正の箇所は、被害小企業者に対する資金の融通の法案については、参議院の修正は三点ございます。それは範囲を広げまして事業協同組合、同連合会または企業組合を、第二條の第一項に修正をして範囲を広げた点。次は、復旧資金にかかるものを限定して、こちらから行つた原案では、融資額の限度が総額二十万円であつたのを、百万円として来ております。第三点は、政府が、県の利子補給に対して補助する復旧事業資金の総額を二十億を限度とするという、限度の額を修正して来たこと、この三点でございます。それから公共土木施設等についての災害の復旧等に関するものは、原案では、国の補助は事業費の三分の二とあるのを、参議院では十分の九と増加して来ました。それから社会保険審査官及び社会保険審査会法案については、八月一日が施行期日になつておりましたが、すでに八月一日を経過いたしましたので、公布の日よりとこれを修正して来たのであります。この三つの参議院回付案に対して御意見を御発表願います。
○坪川委員 わが党は、今委員長が御報告になりました諸案件に対して同意を与えます。
○椎熊委員 わが党も、参議院回付案に全部同意を与えます。
○正木委員 わが党も賛成いたします。
○土井委員 わが党も賛成いたします。
○加藤(常)委員 わが党も賛成です。
○菅家委員長 小会派も賛成ですね。――右三件は、参議院回付案に同意することに決定いたしました。
○菅家委員長 次に、水害地緊急対策特別委員会に付託する案件で、各党派一致の意見でありますが、大水害により被害を受けた地方公共団体の起債の特例の問題、私立学校施設の災害の復旧に関する特別措置の問題、社会福祉事業施設の災害の復旧に関する特別措置の問題、母子福祉資金の貸付に関する特別措置の問題、病院及び診療所の災害の復旧に関する特別措置の問題、公務員等に対する国家公務員共済組合の給付の特例等に関する問題、以上六件は、本院の水害地緊急対策特別委員会に併記することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 それから本日の議事日程の順序について事務総長より御説明申し上げます。
○大池事務総長 議事日程について、一応ただいまおきめを願いました分について御報告申し上げますれば、予算委員長の選挙の問題、これは議院の機構でございますので、一番最初にお願いをいたしたい。その次に、懲罰委員会にかかつておりました懲罰の問題が解決いたしましたので、これを適当の機会にお上げを願いたいと考えております。それからただいま御決定を願いました水害地緊急対策特別委員会に六件の併託が必要になつて来ますが、これはただいまのところ、参議院から全部来ておりません。従いまして、来る都度本会議でもつて特別委員会に併託するということは困難でありますので、この関係の法案については、あらかじめ全部出て来るものを併託するという、総合的に、一本併託の動議を議長発議で議決を願いたい。その前に参議院の回付案三件がございますが、一番最後の、八月一日を公布の日と改めて来るのは、まだ参つておりません。前二件はすでに来ております。従いまして回付案の承認は、それだけで法案になるのでありますから、まずこれをお願いいたしたいと思つております。その次に、ただいま御決定を願いました決議案二件がございます。その前に、ただいま御決定を願いました国会法の一部改正は、本院のみならず、参議院の方へ送つてやる必要がありますから、議長発議で、回付案の済んだところで国会法の一部を改正する法律案を議題として、これはおそらく賛否の討論がございましよう。その取扱いは後刻きめていただきまして、これを参議院に送つてそれから今の決議案をお願いいたしたいと考えております。 それからそれ以外に、ただいま議事日程に上つております分について一応御説明申し上げますれば、一番最初の決算委員会の案は、決算委員長が報告されまして、全会一致でございます。それから日程第二は、水害地緊急対策特別委員会のもので、参議院から参りました分を修正いたしてあります。この修正のものは、本院で全会一致でございますので、参議院へ送つて、向うでまたこれを承認する必要があります。日程第三は、地方行政委員会の理事灘尾弘吉君が報告をされます。この町村合併促進法案、これも多少の修正がございます炉、全会一致でございます。最後の図書館運営委員長の御報告は、今までの審査の報告をする、こういうことでございます。その間、参議院の方からその他の回付案等が参りましたら、それを逐次緊急上程を願うことにいたしたいと考えます。
○正木委員 事務総長に順序を伺いますが、そうすると、きようの本会議は、第一番に予算委員長の選挙、その次に懲罰委員会の報告ですか。
○大池事務総長 懲罰の案件については、もし身上弁明のようなことがなければ、委員長報告だけで済むことでありますが、その前に、日程の二、三を先に上げてもらいたいという希望がございます。第二番目に、日程の二、三を上げまして、それから今の併託のことは、一言で済みますから適当のところへはさんでいただく。参議院の方から来るものはそこへ持つて行くという併託を、議長発議で異議なしでやつていただきまして、それからそのあとへ、ただいまの国会法の分は御承知のような事情でございますから、それを上げていただきたいと思います。
○正木委員 そうすると、五番目に国会法をやるんですね。
○大池事務総長 国会法の始末をつけていただいて、それから参議院から参りました回付案を承認していただいて、その後に懲罰に入る。懲罰の委員長報告の内容は、登院停止とか云々というものではございませんので、少しは延びても、こういう最終の日でございますから、いかがなものでございましよう。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山中(貞)委員 鹿児島のはどうなりますか。
○大池事務総長 鹿児島のは、併託の際に一緒に議長発議でやつていただきます。
○正木委員 懲罰が終つてから決議案へ行きますか。
○大池事務総長 そうして決議案を上げて、あと全会一致の決算などは、こちらだけでけつこうですから、そういうようにお願いします。
○正木委員 九番目に決算報告ですね。
○大池事務総長 それ以外の請願等は、あとでけつこうであります。 ―――――――――――――
○菅家委員長 なお、お諮りいたすことがございます。議長から先般来諮問になつておる事項があるのでございますが、この諮問の案件は、従来の例もあることであり、ただちに委員会に諮問の形をとるのはどうかと思いまして、各党の代表の理事諸君との間に話を進めておる次第でございます。それは、予算ですでに通過いたしております各議員の海外派遣についてであります。第一は、列国議会同盟養護に参列するために、本院から六名を派遣すること。第二は、前国会から案件になつておりました国会法改正並びに議会制度等の研究のために、本委員会より調査のために五名の議員を派遣すること。第三は、東南アジアの方面の視察調査のために、十六名の議員を二班にわけて派遣する。このことに対して議長からも一応諮問があつた次第であります。そこで、各理事間において慎重に今日まで話し合いました結果、それぞれの各党に対する割当等も、本日に至りましてきまつた次第であります。その割当によつて、各党よりそれぞれ人選をいたしましたものを議長まで申し出た次第でございます。これは前例にもあることでございますので、今議長より諮問のありました第一、第二、第三は、各党満場一致御異議ないことと思いますが、一応右のように議長に答申することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 満場一致御異議ないものと認めて、議長にこの旨を答申いたすことにします。ただちに議長よりその御指名がございます。
○大池事務総長 各党から候補者として申し出た方がありますので、その方を御報告申し上げます。列国議会同盟の方へ参られます方は、星島二郎君、小澤佐重喜君、芦田均君、猪俣浩三君、松井政吉君、あと一名は、分自党からきよう中にお申出があるはずであります。 国会法改正その他の調査研究視察の件については、菅家喜六君、坪川信三君、椎熊三郎君、正木清君、土井直作君、以上五名の申出がございます。 東南アジア方面へは、自由党の方から本多市郎君、田嶋好文君、淺香忠雄君、中井一夫君、川島正次郎君、南條徳男君、以上六名でございます。改進党の方は、内藤友明君、福田繁芳君、山手滿男君、山下春江君、以上四名でございます。左派の方は、山本幸一君、松原喜之次君、右派からは佐竹新市君、冨吉榮二君、あと分自党からの二名は、後刻お申出があることになつております。以上十六名でございます。 ―――――――――――――
○大池事務総長 お手元に差上げましたように、法制局の人事の件で承認をお願い申し上げたい件がございます。それは、農林省の方に法制局の人を一人返してやる関係で、今日まで農林省関係でその後任を選考いたして、こちらの法制局の方で、ぜひこの人ならばほしいという人を交渉しておりまして、ようやくお手元に差上げました方が来てくれることに農林省とも打合せがつきましたので、今おります参事の伊達博君の転出と、新たに高尾文知君を参事としてこちらに採用することの御承認が願いたいと思うのであります。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大池事務総長 それでは、その点御了承願います。 ―――――――――――――
○大池事務総長 もう一点、きようは最終日でございますので、皆さんの御了承を得たいと思いますのは、国会職員の給与規程の中に、国会開会中特に勤勉な者については、特別の手当を出すことができるということになつておりまして、昨年度は、予算等の流用の関係で、大蔵省と協定がつき次第ということで、〇・五ですか、半月以内で、職員の忙しかつた者にそれだけの手当を差上げることを御了承願いまして出したのでありますが、この国会は、御承知の通り会期は八十日以上にも及びまして、政情の関係で非常に忙しかつたので、昨年の例にならつて、これを支給いたしたい、こう考えておる次第でございます。その予算の流用等については、大蔵省とこれから協定をいたして、昨年の例もございますので出したいと思いますが、昨年の前例に準じた取扱いで、衆議院の職員並びに図書館の考査局、あるいは訴追委員会の方も、ずつと率は少うございますが、大蔵省とも協定をいたしますから、お願いをいたしたいと思います。
○菅家委員長 ただいまの事務総長の報告の通り決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、さよう決定いたします。 本日の本会議は五時十分にしておきます。従来の慣例は、参議院の回付案等の関係もありますので、議了いたしましても、一応休憩でございます。従つて本委員会も、そういう取扱いをいたしますから御了承願います。 では暫時休憩いたします。 午後四時四十四分休憩 ――――◇――――― 午後八時五十九分開議
○菅家委員長 それでは休憩前に引続き再開いたします。 まず、会期延長の件について常任委員長会議がありましたので、副議長より、その経過の御報告があります。
○原副議長 議長にかわりまして、私から御報告申し上げます。 会期再延長の件につきまして、常任委員長の意見を徴しますためにお集まりを願いましたが、その結果について簡単に御報告申し上げます。常任委員長会議は、自由党、改進党、分自党、この三党の御希望になります三日間の会期延長の件についてお諮りいたしましたところ、社会党左派の委員長から反対の御意見がございました。右派の方はどなたもいらつしやいませんので、他の会派の委員長各位はもちろんみな御賛成であります。 大体以上の経過でありますので、簡単に御報告申し上げます。
○菅家委員長 ただいまお聞きの通りでございます。常任委員長会議は、不肖も出席いたしまして、議長の職務を勤めました次第でございます。今、原副議長の御報告の通りでございます。そこで、この件をまず議題としてお諮りいたします。
○正木委員 副議長にお伺いいたします。常任委員長会議で、会期三日間延長の件をお諮りしたというのでございますが、この会期を三日間延長するについては、延長するだけの理由があるに相違ございませんので、その理由を明確に、各常任委員長に明らかにされたかどうか、この点をまずお伺いいたします。
○原副議長 お答えたします。常任委員長会議は、会期延長の提案をなさいました責任者の方の御出席を求めて、詳しくその事情を聞きたいという希望がありまして、一時委員長会議を休憩いたしました。その後出席を求めて再度会議を開きまして、自由党の国会対策委員長が三党を代表されましたかどうか存じませんが、御出席になり、いろいろその理由を御説明になりました。詳しい点は、座長をお勤めになりました議院運営委員長から御報告を願います。
○正木委員 会期の延長については、当然議長に権限があるわけでございますが、そこで私は重ねて副議長にお尋ねをいたします。議長の御発議によりまして、各党の対策委員長会議が開かれたその結果の御報告を、わが党の勝間田対策委員長から私ども報告を受けたのでございます。その会期の延長には、三つの理由が提示された。一つは、給与三本建の法律案が、参議院において本日あるいは通過しないようになるかもしれないという理由が一つ、それから、本日衆議院を通過いたしました保安委員会設置の件、すなわち国会法の一部を改正する法律案を上げたいという理由が一つ、それから各党の間で話合いがついておつて、いまだに開かれない予算委員会をどうしても開くということ、この三つの理由を上げられたと私どもは勝間田君から報告を受けておるわけです。わが党の勝間田君から報告を受けたような理由が会期延長の最大の理由であつて、議長から、そういう理由を明確に常任委員長に報告をされて諮問をされたのかどうか、その点を重ねてお伺いいたします。
○原副議長 先ほど答え申しましたように、そうした点を明確にいたしまするために、延長の申入れをなさいまして責任者の方の御出席を求めまして、さらにそれを正確にするためにただしました結果、ただいまあなたのおつしやつた通り、大体その三つの点が明確にされた上で、常任委員長会議が進行いたしました。
○正木委員 重ねて御質問をして恐縮ですが、菅家委員長にお尋ねしたいと思います。常任委員長会議は、あなたが座長をお勤めになつたと言われておるが、原副議長の説明の足りない点は、座長を勤めた委員長から云々というお言葉もありました。そこで委員長に私はお伺いしたい。私の承知しておるところでは、常任委員長会議が開かれて一旦休憩に入り、再開されて、小澤自由党国会対策委員長が御出席になり、会期延長等について委員長の質問にお答えしたということを聞いておるのです。その委員長会議においての会期延長のおもなる理由は、ただいま原副議長から御答弁になつたような三つの点がおもなる理由であるのかどうか、この点重ねてお伺いしておきたい。
○菅家委員長 今の御答弁の通りでございます。原副議長よりお答えになつたのと何ら相違はございません。しかし、種々なる御質問があるかと思いますから一応申し上げますと、国会対策委員長会議においては、とにかく左右両派が反対であるが、この前の会期延長の場合のごとき議事の運営をいたしたくないという点においては、五党の意見が一致しました。反対の党派が、これについて反対の意見を述べる時間の余裕をとらずしてやることはせずに、十分意見を述べてやりたいということに、五党の委員長の意見が一致したようであります。 次に、会期延長の仕方については、社会党の委員長がこれに反対されました。そこで三党の国会対策委員長の意見を一応聞きたいというお話であつたので、一旦常任委員長会議を休憩して、副議長のお話のように協議いたしました。それが終りましてから再開し、あらためて三党の国会対策委員長がその席に現われまして、小澤自由党国会対策委員長から三党の会期延長の理由を述べ、二、三質疑応答がございました。赤松労働委員長、田中郵政委員長、稻村内閣委員長等の質問がありまして、その質問が終り、意見の開陳がありまして、決定議ではありませんが、それで常任委員長会議が終つたのであります。おもなる理由は、今申し上げました三点ですが、その他の案件もございます。主としてそういうことでございます。
○正木委員 わが党としては、もちろん会期延長には反対でございますが、われわれは議運におきましても、本会議におきましても、国会法並びに衆議院規則に基いて反対すべきは反対し、堂々と議事を進めたいと考えております。ただ私は、会期延長の主たる理由の予算委員会を開くとかいうことは、これがはたして会期延長の主たる理由になるかどうか、でき得るならば、ここに自由党の小澤国会対策委員長に御出席を願つて、議運での議長からの諮問に対して、わが党として最終態度を決定する前提とし、いろいろお伺いしたいと思うのでございます。その点があまりに明瞭でないような気がしてならぬのです。どういう点が明瞭でないかというと、自由党の党内事情その他によつて、努力はするが、予算委員会を再開するということには責任が持てないというようなことも案は漏れ聞いておるわけです。そういたしますと、会期延長の主たる理由の一つであることが、私には非常に疑問に感ぜられるのです。この点、委員長に私は御相談申し上げますが、小澤君をここへ呼んでいただくわけには参らぬでしようか。
○菅家委員長 皆さんの御意向であれば、呼ぶことにあえて反対はいたしませんが、一応私から御説明申し上げさせていただきたいと思います。その席に私もおつたので、それだけが会期延長の理由だということになると、一応正木君が言われたような議論が成り立つのでございます。そこで主たる理由がどれとどれであるか、どれが会期延長の理由であるかといつた場合に、第一に、三本建の問題が今参議院において審議未了になるおそれがある、これを成立させたい。その他に、会期が延長されれば、本日衆議院において絶対多数をもつて通過した国会法の一部改正の問題も、審議の対象になるというような意味のお話もあつた。さらにまた、鳩山分党と改進党から、予算委員会の質疑がまだ終つておらないから、会期が延長されるごとになれば、予算委員会開会の問題も努力をしてもらいたい。これは開くとか開かないという権限は持たないので、そういうことを條件にすることはできないが、それに努力をいたしましようというようなお話もあつた。必ずしもその三つが会期延長の主たる題目であるという御意見の交換ではなかつたのでありまして、これとこれとこれ以外には、会期延長をする理由はない、これに限るのだというような切り詰めた御意見ではなかつたのであります。主として三本建の問題が問題になつたのであります。会期が延長されれば、国会法の問題も、ついでに予算委員会の問題も未解決だから、それも解決するようにしてもらいたいという程度であります。小澤さんに対する質問でありましたが、小澤さんが予算委員会をはつきり開くと言うわけに行かないので、会期が延長されれば、そういう問題も一つの対象になるのではないかという程度の説明であつたわけであります。常任委員長もそれを了として、それぞれ御意見の開陳があつた次第であります。小澤さんを呼んでみても、それ以外の御説明はないと思いますし、それによつて会期延長の問題が重点的になつて来るとは委員長は考えておりません。なお質問がありますれば伺います。
○池田(禎)委員 関連して……。ただいま、その席におられた委員長としてお話があつたのですが、必ずしもその三つに限定されたわけではないと言われたわけです。しからば、他に何か理由がございましようか。他に別な理由がなかつたとすれば、これは決してあげ足をとろうとは思つておりませんが、予算委員会を引続いて開いてもらいたいということは、わが党からも要求があつたのです。いかなる点に理由があつたのか存じませんが、今までその都度延ばされて来て、予算委員会の理事会において決定されたことが蹂躙されておるのであります。従いまして、ただいま正木委員の申されましたように、この席に自由党の小澤国会対策委員長に来てもらつて、その真意を聞きたい。小澤さんがいかなる見解でそういう要求をされたのか、責任を持つてお答え願いたい。私はその点について伺いたいと思うのでございます。
○菅家委員長 一応ごもつともな池田君のお話であるが、予算委員会を開くとか開かないとかいうことの言明を、小澤国会対策委員長が与えようはずがありません。小澤国会対策委員長は、予算委員会を開く開かないの権限は持つていないのでございます。もし会期が延長になつた際に、それぞれの機関において予算委員会を開くか開かないかが議論になる、そういうことが考えられるということで、ここで予算委員会を開くとか開かないとかいうことは、国会対策委員長として権限を持つておらないのでございます。また予算委員会を開くとか開かないとかいう約束は、自由党としてもできるものじやありません。ざつくばらんに申し上げて、三本建の問題が重要になつておりますから、それによつて会期が延長された場合には、これこれの問題がある、あるいは災害の問題がある、それについて参議院からこちらに返つて来るかもしれない、そういういろいろな問題がありますから、すべて審議未了になつている問題が対象になるわけです。従つて予算委員会を開くか開かないかということについては、何人が来ても、あるいは官房長官を呼んでみましても、政府が会期延長について云々はできませんし、予算委員会を開くかどうかという点についても、何人も言明はできないわけです。そこでこれを呼びましても、時間的にもすでに十時過ぎになりまして、従つてそれぞれ反対される立場の人の討論の時間も少くなりますし、この点は、参議院にも交渉いたさなければなりませんので、それらを勘案されて、この程度でこの問題は一応御了承を賜わりたいと思います。
○池田(禎)委員 私は、必ずしもこれに対してこじつけようとは思つておりません。また国会対策委員長より報告を承つたところによりますれば、ただいま委員長が仰せられたような点において、国会法の一部改正に基く保安委員会の設置の問題、あるいは予算委員会の問題、あるいは三本建の問題、この三つのために会期を延長して、それ以外のことは一切やらない、こういうお話が出たと私は承つておるのです。さらにまた、常任委員長会議におきましても、あるいはまた公式ではないでしようが、五党間の国会対策委員長間におきましても、いろいろ御質疑があつたと思いますが、いずれにいたしましても、それを取扱うのは本委員会でございます。私どもは、予算委員会を開いておやりになるかならぬかという問題も、この委員会においてお取上げを願いたいと思つておるのです。
○菅家委員長 しごくごもつともな御意見のようでありますが、ただそういうことがあり得ないと思うことは、その三つ以外は対象にならないのだということはございません。その他小さい問題もあります。これは全然会期延長の対象ではないという御発言はありません。これもある、これもあるというようなことで申し上げたのであります。従つて予算委員会の問題も、会期が延長されれば解消されるでありましよう。これは諸君の方からも要求されており、改進党からも強く主張されておるので、予算委員会は未了になつておるから、これを開いて審議せよという要求も、会期が延長されれば再びまたあるでありましよう。これは当該委員長もできたことであるし、それぞれの機関において開くか開かないかを決定して行けばいいので、会期を延長するについての條件ではないわけです。この委員会といえども、希望條件としてそれをつけることはできない。そういうことは運営上あり得ないと思うのです。ただ会期が延長された場合に、それぞれの機関において決定すべきものであるということを考えておる次第であります。ここで予算委員会を開くか開かないの決定がなければ、会期延長はしないという決定はあり得ないと思います。
○松井(政)委員 ちよつと二点だけ聞いておきたいと思います。先ほどから自由党の国会対策委員長の小澤さんの名前がしきりに出ますが、それは正式に提案者としての自由党の国会対策委員長としての御説明であつたのですか。 さらに第二点は、こちらには会期延長をしなければならぬ何ものもないとすれば、参議院の審議状況が、会期延長をしなければならない理由になつておるのではないかと思います。その場合に、政府を構成しておる与党としては、会期延長をしなくてもいいように、参議院の審議を進めるためのどのような努力をされたか、その努力の内容等をお話願いたい。
○菅家委員長 お答えいたします。第一点の問題は、小澤国会舟策委員長ばかりではございません。自由党、鳩山分党、改進党、この三党より申入れがあつたのでございます。 第二点は、松井君も議運にお出になつたでございましようが、これは参議院という問題ではございません。国会の会期を延長することでありますから、こちらの方にいまだ審議未了のものがあるわけであります。参議院からこちらに回付になつて未了のものもございます。参議院が未了の場合においても、衆議院が未了の場合においても、国会の会期を延長するということはあり得るわけです。衆議院の会期を延長するというのではございません。国会の会期を延長するわけです。その点いろいろお尋ねになると思いますが、あまりこまかい問題に触れずに、その点はひとつお願いしたいと思います。
○松井(政)委員 そういう御議論ならば、私の方はまた申し上げなければならない。本院が会期延長をしなければならない必要欠くべからざるものは、何が残つたのかと聞きたくなるわけです。
○菅家委員長 これはあえて議論をするつもりはございませんが、こちらで出した国会法が向うに行つております。またそのほかでも、向うからこちらに回付になつて来る案件もあり得ることですから。
○松井(政)委員 そういうことならば、委員長はそういう御議論をやらない方がいいと思う。もし国会法の問題だけで会期延長の理由とされるならば、これはこちらを通つておるのです。会期延長についてはつきりしていることは、給与法の一部改正がその理由だということははつきりしておる。委員長のように、会期延長の理由を、衆議院の都合で会期延長をしなければならないかのごとく考えられる御議論は、なさらない方がよろしい。もしそれをなさるならば、われわれは聞かなければならない。さらにまた委員長の方で、参議院における国会法の一部改正を通さなければならぬと言われるならば、さつき言つたような議論をまたここでして、提案者にも来てもらつて、一応理由を聞いて、その点を明らかにしなければならないと思う。
○菅家委員長 お答えしないのは御無礼かと思つて、私の考えを申上げたのです。
○山本(幸)委員 さつき正木委員からも、池田委員からも、小澤国会対策委員長なり、官房長官なりの出席を求められたが、私は、出席を求めて、少し質問申し上げたいことがある。というのは、先ほど委員長からお話がございましたが、参議院における問題は別問題でありますけれども、三本建の給与の問題あるいは衆議院を通過した保安委員会等の問題、これらが参議院で審議ができないという約束ができるかどうか、これをまずお尋ねしておかぬとぐあいが悪い。私は何もやかましく議論を申し上げようとは思つておらぬが、そういう点をはつきりお聞きしておきたい。明確なる理由を伺つて、その見地に立つて進行したいと考えておるわけなんです。
○椎熊委員 会期延長の問題は、五党の国会対策委員長会議で、今度は反対する者には反対の討論をさせる、賛成する者には賛成の討論をさせる、正常な形で行くという申合せができておるわけです。それをやるためには相当時間を要する。そこで会期延長の件はきよう中にやらなければならないので、十分本会議で論議が尽されないような事態になると、さらに会期延長のために考え直さなければならない。そうすると、あるい遺憾な結果が生じないとも限らない。(発言するもの多し)黙つて聞いていなさい。私は自分の見解を述べているのです。われわれは、きようは何も小澤君の請求によつてこの会議を開いておるのではない。議長の諮問に答えるだけなんです。会期延長三日間を請求しているわれわれとしては、議長の諮問に対して、賛成だとか、あるいは反対だとかいう意思表示をすればいいのであつて、会期延長を請求したる党派の考え方などをこの席上で聞く必要はない。それらはあげて本会議の議論においてやればいい。すなわち、会期延長の本質論について堂堂と議論をし、討論をすればいいはずです。ここでは、この問題をどう取扱うかをきめればいい。従つて、小澤佐重喜君をここへ呼んで、会期延長の理由を問いただすなどということには反対でございます。端的に、議長の諮問に答えるという運営の仕方をしていただきたい。
○菅家委員長 これについては、種々なる質問や御議論もおありでしよう。今の山本君のお話もごもつともだと思いますが、小澤君を呼んでも、参議院で今夜中にこの案が通るという見通しも決定できないのですし、通るかもしれぬし、通らないかもしれぬという状況において、種々なる論議もありましようが、ただいま椎熊君から御発言もありました通り、これから反対、賛成の討論をやり、記名投票でやるということになりますと、相当長時間を要するわけで、すでに時間も迫つて参つております。従つて、五派の申合せ事項に反するような質疑応答をここで繰返しておるごとになりますと、五党の国会対策委員長会議などの希望にも沿わないことになりますので、種々なる御質問、御議論もおありのことは明瞭でございますが、本会議における討論、採決の時間等の関係もありますので、ただいまの件についての質疑あるいは議論はその程度にしていただいて、議長にどう答申をするか、その方法に移りたいと思いますが、いかがでしようか。
○山下(榮)委員 一つだけ申し上げたい。先ほど松井君の言つたように、衆議院においては重要な法案を議了しております。参議院の方でも、ほとんど議了に近いのではないかと想像されます。そういう状況に至つて、三日も延長しなければならぬということは、われわれにはどうしても受取れないのです。
○菅家委員長 松井さんにおしかりを受けると困るので、遠慮しながらお答え申し上げなければならぬのですが、三日ということについては、それではよけいであるという御意見もありましようし、それでいいという御意見もありましよう。それはそれぞれの立場の相違で、考え方の相違なんです。そういう御議論も成り立つでございましようが、その点を論じますと、三日でよろしいというきめ手もなければ、また五日でなければならぬというきめ手もないのじやないかと思うのです。あるいは明日一日でいいという御議論も出ましよう。そういう事柄は、あげて本会議において賛成、反対の論議に含めていただくようにお願いしたい、こういうのです。
○池田(禎)委員 本会議において延長すべきか、すべからざるかの討議を行い、採決も行われるわけですが、の対策委員長会議できまつたことだから、ここの委員会においては、それをどう扱えばいいかをきめるだけだと言うならば、本委員会の必要はない。しかし、委員長会議でどんなことでも誉めれば、本委員会ではどうでもいいということにはならない。やはり尽すべきことは尽さなければならない。ただそのために、本会議において十分なる討議をする時間をとることについては賛成いたしますから、その時間をとられるおそれがあるからということならわかりますが、五党の国会対策委員長会議できまつたから、ごごでは事務的に運べばよろしいということは、私は遺憾に思います。
○菅家委員長 池田君のお話まことにごもつともであります。委員長は、そういうことを考えておりません。これが一時間も前であれば、その点についても十分に御討議願えるのですが、大体の趣旨もおわかりになつたことであるから、本会議において十分尽す意味から申し上げたのであります。国会対策委員長会議で決定したということは、あくまでも非公式な決定でありまして、各党の意見の一致を見ようという議長の心配のもとに、この会議が開かれておるわけであります。本委員会が正式なもので、国会対策委員長会議は正式の決定ではございません。ただ時間が過ぎておりますので、その程度でということをお願い申し上げたわけであります。
○池田(禎)委員 了承しました。
○佐藤(虎)委員 本会議においては、反対の方には十分時間を与えて、数で押し切つてもいかぬから、十分な論議を議場にわいてやつていただくということで、この会を進行願いたい。
○菅家委員長 そういうように考えますので、なるべく採決せずに――(採決願いましよう」と呼ぶ者あり)そういう御意見があるならば、やむを得ませんから採決をいたします。 三日間会期を延長することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕
○菅家委員長 挙手多数でございますから、会期を三日間延長することに議長の方に答申をいたすことに決定いたします。 次に、討論と採決の方法についてお諮りをいたします。各党よりお申出の討論の通告者を申し上げます。
○大池事務総長 ちよつと御報告申し上げます。事務局の方に討論の申出がありますのは、左派の正木清君、右派の山下榮二君、この御両君だけでございます。
○正木委員 私は、わが党を代表して本会議で会期延長に対して反対討論に立つわけですが、当委員会でも各委員からそれぞれ御意見があつたように、反対討論に対しては十分時間を与えるように当委員会で御決定おき願いたい点が一つ。もう一点は、採決にあたつては当然記名投票による採決の方法をお願いしたいと思います。
○菅家委員長 ただいまお聞きの通り、正木君から御発言がございました。採決の方法は、記名投票でやることに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議ありませんから、採決は記名投票にいたします。 討論時間でございますが、従来の慣例もありますので正木君に御交渉いたすわけですが、どのくらいの時間を……。
○正木委員 三十分ときめてもらつて……。 〔「それはひどい」と呼ぶ者あり〕
○佐藤(虎)委員 記名投票に対して私は希望意見があります。投票にあたつて、牛の歩みもいとのろのろといつたような時間延長策は、この際おやめになるように、自戒自粛の時代ですから、その点お願いしておきます。
○正木委員 そう言われると、私は発言しておかなくちやならない。ただいま分自党の佐藤さんだと思いますが、あなたの発言に言葉を返すようで恐縮ですけれども、先ほどからわが党の態度を明確にしておりますように、また右派からも明確にしておりますように、五党の対策委員長会議の結果、並びに当委員会で決定した方針はわれわれはあくまで守ります。さよな卑怯な態度はとりません。その点明確にしておきます。
○佐藤(虎)委員 私は先ほど、野党の反対論者の方に時間を十分与えていただきたいということを申し上げたのであります。
○山本(幸)委員 正木委員が申されたように、一応やはり三十分ときめていただいて、この方は正直な人ですから、ちやんとやります。
○菅家委員長 山下さんは何分くらいでしよう。
○池田(禎)委員 私の方は、十分か十五分です。
○菅家委員長 そこで御相談申し上げますが、ただいま正木さんから三十分というお話もありましたけれども、大体二十分程度にしていただいて、それが前後するのはかまわないといつた程度でいかがでしようか。
○正木委員 皆さんが二十分程度とおつしやるなら、それでもけつこうです。
○菅家委員長 それでは、時間の点は大体二十分内外ということでお約束願つておきたいと思います。みな大体三十分というところでお願いをいたします。 開会時刻は、十時再開でいかがでしようか。 〔「もつと早くできませんか」と呼ぶ者あり〕
○大池事務総長 ただいまこちらで御決定を願つたので、参議院議長に正式に協議を求めることになりますから、協議をまとめる時間をおいていただきをせんと、すぐこちらでということもなんですから十時までお待ち願いまして、十時までに御返事が来なければ、おやり願うことでいかがでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは、ただいまお聞きの通りですから、十時開会ということに決定をいたします。 なお、お諮りいたします。明日は土曜日でございますが、こちらの方は休んでよろしいのじやないかと思います。従つて次回の本会議は、月曜日に開くことにお願いをしたいと思います。 それでは本日はこれにて散会いたします。 午後九時三十七分散会