議院運営委員会 第22号
- 発言数
- 72 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1953/07/17
会議録
○菅家委員長 これより開会いたします。 前会留保になつておりました運輸審議会委員任命につき同意を求めるの件でありますが、なお各党の態度が未決定でございますので、次の委員会までこれをさらに留保するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、前回の委員会において決定いたしました九州の水害視察団一行の出張のことでございますが、この前、日にちを限つて認めるということになつたのですが、開会中に行くことは種々なる事情のもとに不適当であろうというので、水害地緊急対策特別委員長から、閉会中に行くようにこれを延期したいというので、一応取消しの形になりました。各党一致の意見のようでございますから、そのように取扱いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議ないようでありますから、さようとりはからいます。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、前議員尾崎行雄君顕彰に関する件についてお諮りいたします。まず事務総長より御説明申し上げます。
○大池事務総長 尾崎前議員に対する顕彰の問題は、まずこういう方に対して顕彰するということを一番最初におきめ願つて、それから尾崎さんの問題を取扱つていただきたいと考えます。これは、国会の将来の前例にもなることでありますから、議長発議で、事柄だけをきめていただきたいと考えます。そこで、議長が諮られる場合に、衆議院では昭和十年の第六十七回帝国議会以来、在職二十五年以上の議員については永年在職議員としてその功労を表彰して参つておる、本院においては、今後さらに衆議院議員として五十年以上在職といたし、特に国家並びに憲政に顕著なる功績のあつた者には、院議をもつてこれを顕彰いたし、衆議院名誉議員の称号を贈ることにいたしたいと思う、こういうぐあいに議長が発議をいたしまして、この議員の発議に御異議ありませんかということで、御異議を問いまして、それに御異議がなければ、こういう事柄だけを御決定願います。そこで、その事柄がきまりますれば、つきましては、前議員尾崎行雄君は帝国議会開設以来前国会まで引続き本院に議席を占め、当選は二十五回になり、また在職は実に六十年と七箇月に及んでおりまして、世界の議会史にもまつたく類例を見ないところであります、常に尾崎さんが民意を体して公論の暢達に努められ、もつて国家並びに憲政に尽された功績は非常に顕著なものがあります、よつて本院はただいまの決議に基きまして同君に衆議院名誉議員の称号を贈つてその功労を顕彰いたしてたいと存じます、という意味合いのことを言いまして、この議長発議に対して皆さんにお諮りを申すわけであります。この議長発議に対して、議員の方からもやはり賛成のための演説をした方がよくはないかというお話がございます。そこで、もしその賛成の演説をするならば、この際議長の発議に対してだれ君から賛成のために発言を求められておりますということで、議長の発議に賛成の各派を代表した御演説を願つたらよくはないか。そこで、その発議に対しましての賛成演説が終りますれば、その賛成演説の方から、特にその尾崎さんに対する顕彰文案を議長に一任することの動議を最後に提出をいたしていただきます。その文案はお手元に配つてございますが、そういう文案で御異議ないか、こういうことで、院議で御決定願いたいと考えております。そういうふうにすれば、一番形がよくはないかと事務的に考えている次第でございます。
○椎熊委員 順序の運び方はその通りでけつこうだと思います。そこで賛成演説は、本来ならば各党から出るということもよかろうと思いますが、いずれも同じ趣旨のことを同じ人に対して言うのですから、各党各派超越して、院内において最も人望の高い方が各党を代表しての演説をされる方がよいと思います。つきましては、わが党は、皆さんの御同意を得ますならば、特に尾崎先生とかなり深い間柄だつたと考えられます安藤正純先生に各党を代表して演説してもらつたら、たいへんけつこうではないかと思います。御異存がなければ御同意を願います。
○菅家委員長 ただいま椎熊君よりの御発言でありますが、各党いかがでございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 満場御異議がないようでありますからさよう決定いたします。 なお、案文を朗読してもらうことにいたします。
○大池事務総長 そこで、議長に御一任願います案文でございますが、お手元にありますから、これについて御協議を願います。 正三位勲一等になつておられましたが、位階勲等を御返上になつておられますので、「前衆議院議員尾崎行雄君は、帝国議会開設以来継続して議席を衆議院に保ち、当選二十五回、在職実に六十年七ケ月に及び、其の間、常に民意を体して公論の暢達に努む、真に憲政の先覚たり、衆議院は君が積年の国家並びに憲政の為に尽されたる顕著なる功績を多とし、院議を以つて之を顕彰し、玄に衆議院名誉議員の称号を贈る。」このような案文でございます。
○菅家委員長 ただいまの案文でいかがでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、参議院から回付になつております農業災害補償法の一部を改正する法律案、これは次回の本会議にまわしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 それでは、予算委員会の上り次第に本会議を開くことにいたしたいと思いますが、さらにこの委員会を開くのも煩雑でございますから、この際、大体本日上つて来ることが確実であるとして、予算案の議事の順序を一応事務総長より御説明申し上げておきます。
○大池事務総長 予算案が本会議にかかります場合の一応予定した順序でございますが、大体、お手元に書いたものが参つておりますように、昭和二十八年度一般会計予算外二件が一括議題になつて、まず第一に予算委員長の委員会における報告、この報告が終りましたあとで、この予算三件に対しまして、八百板正君外十四名から編成替を求めるの動議が出ておりますので、委員長報告に次いで編成替の動議の説明を願う。この編成替の動議並びに委員長報告に対しまして、これを一括いたしまして討論に入る。討論の通告による順序は、編成替の動議が予算委員長報告に対する反対意見になりますので、次の討論、つまり賛成の方からで、従いまして西村久之君、次は勝間田清一君、河野金昇君、加藤鐐造君、石橋湛山君、小会派クラブの久保田豊君、こういう発言順位でやることになります。そこで、その討論が終りましたあと、採決になりますが、採決は、まず第一に編成替を求めるの動議の採決をいたしまして、これを決定して、次に一般会計予算外二件の委員長報告について採決をいたす、こういう順序になります。
○椎熊委員 これは、おそらく修正が可決して来るだろうと思いますが、その修正の内容等については、委員会で当然こまかく論議されておりますが、本会議においては内容が分明しておらぬのです。そこで、尾崎末吉君がこれを説明するにあたつては、ようやく今朝に至つてこの問題が解決しただけで、委員長としてはなかなか準備がそこまで行き届かないと言つておられるので、かような場合、補足的な説明を、この修正に関係した当該委員会の理事からさしてもらいたい、そういう希望がありますから、それを御了承願いたい。これは多分荒木萬壽夫君になると思います。
○土井委員 そういう予算委員長の報告の中には、修正されております部分もまた十分に報告されることになつておるのじやないでしようか。
○椎熊委員 こまかいところが了解しにくいのだそうです。頭によく入つていないので、現に交渉に当つて修正案をつくつた人が説明してもらえば、けつこうだと思います。
○土井委員 形はおかしい形になりますね。
○椎熊委員 いや、そういうことはあり得る。
○正木委員 これは事務総長に参考までにお伺いするのですが、予算委員長が報告せられる場合、実際はそうであつても、従来の慣例とか衆議院規則その他から見て、委員長の報告したあとで、さらに委員長の足らざる点を補足してどなたか説明するということができますか。
○大池事務総長 やることがよい悪いは別問題といたしまして、それはあり得ることでございます。
○正木委員 ですから、法的に見てどの点か、慎例上はどうか、これは今後もあり得ることですから、参考にお伺いするのです。
○大池事務総長 これは、今まで提案説明をしたあとで、いま一人が立つてその補足をしたこともありますし、委員長の報告に対して補足した実例は今までもございます。
○山本(幸)委員 国会法から言つてどうですか。
○大池事務総長 国会法は、補足するというようなことはないと思いますが、慣例上、委員長の足らざるところを理事なら理事が補足したという実例はあります。
○松井(政)委員 私もお伺いするのですが、その場合、委員長報告を二人でやつたという形になりますか。
○椎熊委員 委員会は一体です。
○菅家委員長 大体規定にもあるはずですから、事務総長からなお御説明申し上げます。
○大池事務総長 今の場合ときつちり合つておるかどうか、その事柄のできる根拠としては、衆議院規則第八十七条に一応補足の規定は入つております。もつとも、これは小委員長の場合だけが書いてありますが、八十七条に、「委員長は、付託事件が議院の会議の議題となつたとき、委員会の経過及び結果を議院に報告する。」とありまして、そうして次に、委員長は、前項の報告を、自分ができない場合には他の委員に報告を依託することができるとあります。これは理事等がやつておる場合であります。次に、「小委員長又は主査は、委員長の報告について補足することができる。」――たとえば、委員長が報告しても十分満足が行つてないような場合には、あるいは小委員長あるいは主査等が出て補足できるという意味で、委員長が報告をしたあと、特にその委員会における理事なら理事が、その関係した事柄で不十分と思われる点については補足できるということであります。
○山本(幸)委員 別段悪いとは思いませんが、正木さんが言われたように、今後のこともありますから、特に念をおしておきます。この前例は予算案だけでなしに、その他の重要な法案についてもそういうことがあつたのですね。
○大池事務総長 さようでございます。必ずしも予算案だけでなしに、ほかの法案等についてもあつたわけでございます。
○土井委員 今事務総長の言われておる点は、これは小委員会等において本委員会に報告する場合というような含みを持つたものであつて、本会議等における委員長の報告を補足してまた説明するということは、将来のいろんな意味合いにおいて悪い例をたくさん重ねるような形になるのじやないか。一面から考えれば、委員会で討議されておるものは大体委員長報告の中に全部盛り込まれて報告さるべきものであつて、従つて、修正されておる部分についても委員長が十分のみ込んでやらなければならない。それが頭に入らないような委員長なら、やめていただかなければならないと思われる。それから、もしそういう補足説明ができるとするならば、将来、たとえば、われわれの方で八百板君がここで組みかえの説明をするが、これに対してさらに補足説明をするというようなことになりますと……。
○椎熊委員 八百板君のは動議だ。
○土井委員 将来、動議でない場合でも、たとえば予算修正をするというような場合、その修正案に対するところのさらに補足説明をするというような場合もあり得ると思う。いわゆる本会議におけるところの議事の運び方としては、そういう委員長の報告に対してさらに補足の報告をするというような形は、あまり好ましいことではないと私は考えておる。だから、むしろ委員長の報告の中にそれぞれの修正の内容を十分織り込んで、綿密な御報告を願うということにした方が、きれいに見えると考える。
○椎熊委員 そういうことも言えましようけれども、私は、予算案というものは非常に国民の生活に密着する重要な問題で、当国会は予算案の成立いかんということが非常に重大な問題です。従つて、できるだけ詳細に了解をして賛否を決するということが議員の当然の職責だろうと思います。形は、丁寧に説明するということは決して悪いことではない。それから、本会議で修正の動議でも出すという場合は、それは動議ですから、二人で動議の説明をするということはあり得ない。委員会が決定して来る問題、それを説明するにあたつて、十分説明を丁寧にするということは、決して悪例でも何でもないと思いますから、私はそういうことに賛成いたします。
○土井委員 事務総長の今説明されておる八十七条というものは、これは、委員長が議院に報告する場合における解釈とは内容的にも多少違うのじやないですか。それから、もう一つお伺いすることは、そういう委員長の報告に対して本会議で前例があるとするならば、どういう前例があるか、聞かしてもらいましよう。
○大池事務総長 これは三議会以来ずつとやつております。事例は、どういう場合、どういう場合ということを拾つておりませんが、委員長報告に遺漏があるような場合、委員長、理事または委員は、発言通告の順序にかかわらず、さらにその報告を補足することができるという慣例が先例彙纂の三四五にありますから、あとでお調べを願いたいと思います。「第三回議会以来其ノ事例尠カラス」としてあります。その事例は一々拾つておりませんが……。
○菅家委員長 ただいまの予算委員長の報告の件ですが、委員長の考えとしても、当該の予算委員会においてさようなことを決定して来た場合においては、「委員長は、付託事件が議院の会議の議題となつたとき、委員会の経過及び結果を議院に報告する。」その一方、「委員長は、前項の報告を他の委員に依託することができる。」と書いてあります。さらに、「小委員長又は主査は、委員長の報告について補足することができる。」とありますから、当該予算委員長がこういうことをきめて来たならば、私はやつても違法ではないと思います。
○椎熊委員 委員長報告にかわつて理事が報告しておるのは、すべてそれと同じ意味ですよ。
○菅家委員長 当該委員会がこういう決定をして来たときは違法でないということで、どうですか。
○山本(幸)委員 それはわかつたが、規定に当てはめようというので無理をしなくてもいい。問題は、今事務総長の報告で、先例があるということがわかつたのだから、無理にこれに当てはめようとしなくてもいい。
○坪川委員 先例もあり、事務総長も言われた通りでありますから、一応きようの予算の重要性も考えていただいて、そのようにお願いしたいと思います。
○菅家委員長 委員長がそのような詳しい報告を持つて来てくれることが好ましいと思いますが、当該委員会におきまして、審査の過程をもつと詳細にやろうという意味において補足的なものを加えるという決議をして来た場合、違法でも何でもなく、先例があることでありますから、了承していいのではないかと思いますが、どうですか。
○土井委員 討論でやつたらどうですか。討論に立つのですから、その場合それぞれ味わいを出すことは可能ですから……。
○菅家委員長 詳しく委員長報告の内容を補足したいと言うのを、先例でやつて来たものをやらせないというのもどうかと思いますから、当該委員会で決定したことは違法でない限りやらせるという、そういう取扱いでどうですか。
○土井委員 新国会になつてから、どういう先例がありますか。
○大池事務総長 新国会になつてからはございません。
○菅家委員長 ちよつと速記をとめて。懇談に移します。 〔速記中止〕
○菅家委員長 速記を始めてください。 ただいまの予算委員長の報告の件に関しては、先例その他のことを今事務当局でも調査中でありますから、あとまわしにいたしまして、討論の時間等をきめておいて、一番最後にこの問題をきめて参りたいと思います。 まず討論の問題についてお諮りいたします。従来の慣例は、大会派は三十分というのが前例でありますが、三十分でいかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは、大体三十分。小会派クラブの方は、前例によると、この前は十五分でやつておりますが、今回も小会派に、予算であるから討論させるということに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議なければ、小会派十五分ということで討論を行うことにいたします。 次に、採決の方法についてお諮りいたします。予算三件の編成替を求めるの動議の採決、これは……。
○土井委員 記名投票。
○椎熊委員 記名投票は一ぺんだけにしよう。
○池田(禎)委員 記名投票に願います。
○菅家委員長 前例通りでどうでしようか。
○池田(禎)委員 予算は、日常生活に関連のある、きわめて重大な問題でありますから、記名投票に願います。
○菅家委員長 いずれも重要案件であることは言うまでもありませんが、今までの前例によると、どれか一回やれば、二回目はやらなくても、引続いておるものであるからということでやつております。編成替の方を記名にしたら、次のものをやらない。片方起立で片方記名だということは前例があることですから、そういう取扱いにしたいと思います。どうか御賛成を願います。
○土井委員 あとのものも記名投票でやつていただきたい。いけないということなら、成規の手続をもつて申し入れます。
○菅家委員長 要求があれば記名になるのですから、ここで話合いがつかなければ両方とも記名になります。要求があれば記名投票をしなければならない。 それでは、ちよつとさかのぼつて、予算委員長報告の件に移りますが、どうでしようか、委員長の考えは、当該委員会からこういう補足説明のことを要求して来た場合には許すということで……。
○土井委員 その先例の事案を示してください。それまで、一旦休憩なり何なりしてください。
○菅家委員長 それではちよつと休憩いたします。 午後三時五十六分休憩 ――――◇――――― 午後四時十五分開議
○菅家委員長 それでは再開いたします。
○椎熊委員 ただいまの委員長報告に関する件は、いろいろ御異論等もありますので、私ども予算委員会に今交渉に参りまして委員長とも、また補足説明しようとした荒木君とも面接いたしまして、多少でも異論があるということはいいことではないでしようから、委員長報告一本にまとめることにいたしました。責任を持つて、委員長の無能にあらざることを証明する意味においても、そのようにやることになりましたから、先ほどの申出は撤回いたします。
○菅家委員長 ただいま椎熊君御発言の通り、予算委員長の報告の件に関しては、予算委員長だけの報告で、補足の報告はないということになりました。これで御異議はないことになります。 従いまして、第四の採決のことですが、これに関連がありますから、この予算三件の編成替を求めるの動議、これは従来の例によつて起立採決ということに願い、一般会計予算外二件は記名採決にいたしたいと思いますが……。
○土井委員 事態がこういう状態にたりましたから、わが党がさきに主張しておりました採決の問題に対しましても、改進党の提案を十分考慮いたしまして、一般会計予算外二件は記名投票、あとは起立採決でけつこうでございます。
○菅家委員長 それでは、採決の点は、予算三件の編成替を求めるの動議、二の採決は起立採決、一般会計予算外二件は記名投票とする……。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 それでは、本日の本会議は、一応予算の上り次第、五時半ごろと決定いたしておきましようか。
○土井委員 上り次第、準備が整つたらベルを鳴らすということでいいでしよう。
○菅家委員長 それでは、そのようにいたしておきます。 次回の本会議は二十一日、火曜日でいかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは、明日は定例日でありますが、本会議を開かないで、二十一日火曜日定刻より本会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 午後四時十九分散会