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16回国会衆議院1953/07/02

議院運営委員会 第14号

発言数
61
登壇者
7
会派数
4
開催日
1953/07/02

会議録

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいまより会議を開きます。  前回の、委員会において留保になつておりましたフイリピン並びにフランスに対する感謝決議案の取扱いについてお諮りいたします。お手元に草案が配付になつておると思いますが……。     〔「来ておりません」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは、事務の方からひとつ案文を配付してください。――これについてなお事務総長より一応御説明申し上げます。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 ただいまお手元に配付いたしました感謝決議案に対する原案をつくりました趣旨だけを申し上げます。戦争犯罪による受刑者の特赦についてのフイリピン共和国に対する感謝決議案の案文は、大体外務委員会でおつくりを願いましたものであります。ところが、フイリピンのみならずフランスの方でも五月二十六日に同じような特赦の恩典が与えられておりましたので、フランスに対しましても同様にしなければ片手落ちではないかということで、フランス共和国に対する感謝決議案を、フイリピン共和国に対するのとほとんど内容は同様のものでございますが、こしらえた次第であります。なお、両国に別々に感謝決議をするよりも、フランスとフイリピンとの両方合せて戦争犯罪による受刑者の特赦に対する感謝決議案としてお願いしたらどうか、一本の決議案で行つたらどうかという御議論が出るかと思いまして、両方合せた文も一案として準備をいたしております。従つて両国を別にするがいいか、合せる方がいいかについて、まず御協議願いたいと思います。一応案文を朗読いたします。    戦争犯罪による受刑者の特赦についてのフランス共和国に対する感謝決議案   独立後一年有余、戦争犯罪による受刑者として内外に拘禁中のもの、いまなお相当数にのぼり、その釈放は国民のことごとくぎよう望するところであり、本院においても過去数回にわたり、決議をもつて要請したが、フランス共和国が率先して五月二十六日をもつて同国関係日本人戦争犯罪者に対し、特赦の恩典を与えられたことは、ひとり本人及びその家族のみならず、日本全国民のひとしく喜びとするところである。   衆議院は、右の寛大なる措置をとられたるフランス共和国オリオール大統領閣下に対し深甚なる感謝の意を表する。   右決議する。     ―――――――――――――    戦争犯罪による受刑者の特赦についてのフイリピン共和国に対する感謝決議案   独立後一年有余、戦争犯罪による受刑者として内外に拘禁中のもの、いまなお相当数にのぼり、その釈放は国民のすべてが熱望するところであり、本院においても過去数回にわたり、決議をもつて要請したが、今回フイリピン共和国が、七月四日の独立記念日にあたり、フイリピンにおいて服役中の日本人戦争犯罪者に対し、特赦の恩典を与えられたことは、ひとり本人及びその家族のみならず日本全国民のひとしく喜びとするところである。   衆議院は、右の措置をとられたるフイリピン共和国キリノ大統領閣下に対し深甚なる感謝の意を表する。   右決議する。     ―――――――――――――  以上が別々の感謝決議案でございますが、それを合せたもので、もし一本ということになりますと、次のようなことになるかと思います。    戦争犯罪による受刑者の特赦に対する感謝決議案   独立後一年有余、戦争犯罪による受刑者として内外に拘禁中のもの、いまなお相当数にのぼり、その釈放は国民あげてぎよう望するところであり、本院においても過去数回にわたり、決議をもつて要請したが、さきに、フランス共和国は率先して五月二十六日をもつて、いままた、フイリピン共和国は七月四日の独立記念旧にあたり、日本人戦争犯罪者に対し、特赦の恩典を与えられたことは、ひとり本人及びその家族のみならず、日本全国民のひとしく喜びとするところである。   衆議院は、右の寛大なる措置をとられたるフランス共和国オリオール大統領閣下、並びにフイリピン共和国キリノ大統領閣下に対し深甚なる感謝の意を表する。   右決議する。  以上であります。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 お諮りいたします。これは一本ではなく、フランス並びにフイリピン別々に対しましての決議案の方がよろしいと思いますが、いかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは、二つ別々にして取扱うことにいたします。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 二本にすることはさしつかえ、ございませんが、この文案は大統領あてになつておりますが、従来の慣例から言つて、大統領に感謝するということは、その国の国民全体に感謝すると同一義であるという解釈のもとにやられたものですか。なお、文案中「日本全国民」とある「全」の字はいらないのじやないかと思います。「日本国民」で十分だと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 なお、「七月四日の独立記念日にあたり」とありますが、その日にこちらで決議をすれば、「七月四日」ではおかしいので、「本日」というようなことになるわけですね。

松井政吉日本社会党(右)

○松井(政)委員 「本日」の方がはつきりしますね。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 その他文案について御質問、要望等ございますか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 なお、ただいまの土井委員のお話の、大統領閣下に対してだけ感謝の意を表することでいいか悪いかという御意見があつたのでありますが、これは、外務委員会でフイリピンに対する文案をこしらえまして、すでに外務省等とも打合せ、案文を練つたものでございます。一応外務委員会を通つて来た案でございますから、そのまま取扱つて来たわけでありますが、外務省の係の方とも打合せて、これはさしつかえなかろうというわけで、こしらえたのであります。ただいまのお話のように、国民に対する文を入れた方がよくはないかということは、実は気がつきませんでしたので、このようにいたしたわけであります。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 フランスに対しても、フイリピンに対しても、「フランス共和国オリオール大統領閣下並びにフランス国民に対し」とか、「フイリピン共和国キリノ大統領閣下並びにフイリピン国民に対して」とか、「国民に対して」という言葉を入れた方がいいと思うのです。国民感情から見て、向うの国民に対して日本国民が感謝する、1主権者に対する決議というのではなくて、その方がいいと思いますが、これは従来の例によるのですか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 従来のものはこうだと思いますが、せつかくの御意見でありますから、外務省と打合せまして、もしそれを入れる方がよろしいということでございましたら、入れさせていただくということでお願いしたいと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 「全国民」はどうですか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 それは「日本国民」でもけつこうだと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 もう一つ、フランスに対するものに「ぎよう望」という言葉を使つて、特に傍点を打つておりますが、これはフイリピンに対する文案と同様、「熱望する」でいいじやないですか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 それは、フランスの方とフイリピンの方と全然同じようなものになるので、片方は「ぎよう望」とし、片方は「熱望」としたわけですが……。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 「ぎよう望」でなくて、「要望」でもいいし、平易な言葉を使つたらどうですか。

荒舩清十郎自由党

○荒舩委員 別の国に出すのだから、「熱望」という同じ言葉でいいじやないですか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 それでは、両方とも「熱望」に直しますか。それでもけつこうだと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは、ただいま事務総長より説明し訂正になつた文案にこれを決定いたしたいと思います。この取扱いは四日の本会議ということに前会決定せられましたが、四日の本会議に上程いたすことにいたします。そこで、提出者と趣旨弁明者をおきめ願つておきたいと思います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 提出者の問題は、大体この前の話合いは、自由党と改進党の方で、自由党の場合は山崎さんか益谷さん、改進党の場合には重光さんといつた御説があつたのですが、その後どういうふうにきまつておるのですか。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 大体この前のお話はそういうことであつたのですが、改進党の方が遠慮されて、自由党でやつてくれということになり、益谷秀次君が趣旨弁明に当るということに内定はしておりますが……。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 それは両方とも一本にしてですね。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 一本にしてやろうじやありませんか。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 それでけつこうです。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは、これは両方一本にして両方について趣旨弁明を願うことにいたします。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 なお、提出者は、この前、幹事長、総務会長、国会対策委員長のような方々を各党から出す、それに外務委員長も加わつてというようなお話でございましたが、あとで事務的にお打合せ願つて、一応つくつてから、これでいいということになりましたら、各党におまわした上で、御決定を願いたいと思います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 幹事長、国会対策委員長、そのほか議運の委員は提出者になる。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それもいいでしよう。それでは、各党の国会対策委員長、幹事長、外務委員長、議運の委員が提出者になるということでよろしゆうございますね。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 そうして、賛成者は全員。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 なお、賛成者は全員、以上のように決定して御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議が、ございませんから、提出者と賛成者はそのように決定いたします。

松井政吉日本社会党(右)

○松井(政)委員 この決議案はただいま決定いたしましたが、前から問題になつているもので、全会一致になり得る領土に関する決議案があるのですが、それはあとで議題になさるならばよろしゆうございますがいかがですか。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 議題にいたします。この前、領土に関する決議案は各党一致できるが、その次の問題は一致できないので、いましばらく留保したらどうかというお話があつたので、とりあえずそのままにしておいたのであります。各党の御意見で、これを本日取扱つてもけつこうでありますが、各党の御意見を承りたいと思います。領土に関する決議案は各党が一致できる、次の二つの決議案については、社会党左右両派の方で御決定になつて、改進党、自由党の方に折衝しておりますが、今未決定で、それが解決してから扱つたらどうかというお話合いで、一応そのように取扱つておりますが……。

松井政吉日本社会党(右)

○松井(政)委員 その取扱いはいいのですが、それならば、各会派が一致になる性質のものは、内容の作業に入らなければならぬと思います。従来改進党の出しておる案がそのままいいか、わが党が出している案がそのままいいのか、その二つを参考にして、内容をどうするかという作業をしなければならない。その作業をきめていただかないと、次会になつても、やはりやろうじやないかという話だけきまつて、進まぬことになります。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ちよつと懇談に移します。速記をとめてください。     〔速記中止〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 懇談をとじます。速記を始めてください。  ただいまの決議案については、四日までにまとめて、四日の日に協議を願うことにいたします。

館俊三小会派クラブ

○館委員 どうも、ちよつと聞きとれなかつたのですが、先ほどの感謝決議案の提出者として、本運営委員会に出ている者は全部なるというお話ですか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 それだけじやない。ほかの人もなる。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 そのほかに、国会対策委員長、幹事長、外務委員長、それに議院運営委員会の委員会全部というわけです。

館俊三小会派クラブ

○館委員 その点については、私の方は帰つて相談してみなければなりませんので、ちよつと保留していただきます。それから、領土の問題がありましたね。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ちよつとお待ちください。一つ一つきめてください。感謝決議案の提出者について今申し上げたところです。領土の問題は含んでおりません。領土に関する決議案については、各党に話をして、その準備をし、四日の日にかけようということであります。     ―――――――――――――

菅家喜六自由党

○菅家委員長 次に、本日の本会議の議事の件について、事務総長より一応御説明申し上げます。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 本日の本会議にかかるべき日程は二つでございます。日程第一の離島振興法案は、修正をして、全会一致になつたのであります。経済安定委員長佐伯宗義君の報告であります。日程第二は、農林委員長井出一太郎君が御報告になりまして、これも修正ではありますが、全会一致で修正されて来た案でございます。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 修正は全会一致ですね。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 そうです。修正された点といたしましては、離島振興法案の方ま、原案は国土総合開発審議会に諮問することになつておつたのを、離島振興対策審議会という三十名からの委員会を組織いたしまして、それに諮問をしたい、その審議会は、国会議員、知事、市町村長等を参加させたもので、衆議院議員が七名、参議院議員が4名、それに地方自治庁の次長、経済新議長の次長とか、各省の次官等が入ります。なお、都道府県知事が三人、市町村長が三人、学識経験者が三人、こういうような人で審議会をこしらえまして、そこで審議をするということがおもなことであります。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 それは法案に書いてあるのですか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 法案に全部あります。  次の農業災害補償法の一部を改正する法律案のおもなる修正点は、従来繭並びに麦については農業災害補償法の臨時特例法という法律でやつておつたわけでありますが、その臨時特例法にきまつたものをそつくりそのまま本法に直してしまつたのがおもな点であります。現在は臨時特例法でやつておりますが、それを臨時でなしに本法の中に入れる。なお、本年は施行の時期が悪いので、来年から施行する、本年は臨時特例法のままで行こう、こういう経過規定がついたのが修正の中心であります。  日程には二つ上つておりますが、きようの大蔵委員会で、設備輸出為替損失補償法の一部を改正する法律案と日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案の二案が本会までに間に合うように上つて来る予定だそうであります。もし上りましたならば、逐次緊急上程を願いたいということであります。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 これは全会一致ですか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 全会一致です。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 なお、かねて政府提出になつております、いわゆる独禁法の改正法律案が経済安定委員会に付託されております。ところが、経済安定委員会から、重要法案だから本会議で政府の説明を聞き、質疑を行いたいという強い要請があります。前国会でもその通りやつております。前国会は別のことですが、本国会においてはこれをどうするかということが先般来問題になつておりました。それで、特にこの際、委員会の満場一致の決定を尊重して、これを本日の本会議に上程し、質疑を許してもらいたい、こういうことを要請いたします。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 ただいま椎熊委員から御発言がありました通り、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案を本日の本会議に上程して扱うことに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議ないものとして、さよう決定いたします。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 そうすると、これは日程のどこに入れますか。

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 一番最初にお入れになつたらどうですか。     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは、議事の順序は、ただいまの独禁法の改正法律案を第一にして、次に離島振興法案、その次に農業災害補償法の一部を改正する法律案、このようにするに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  独禁法の改正法律案に対する質問者として、ただいま申込みがありますのは、改進党の栗田英男君、社会党左派の阿部五郎君、右派の春日一幸君、分自党の山本勝市君、以上四名であります。なお、質疑の時間は、大体おのおの十五分程度ということにお願いいたします。     ―――――――――――――

大池真衆議院事務総長

○大池事務総長 ちよつと御報告を申し上げ、御了承を願いたいと思いますが、前回御決定になりました水害地緊急対策特別委員会の方から、九州の実地調査のために六名だけとりあえず行くということで、議長において適当に処理をするということになり、議長に一任をお願いしてございます。各派から生田宏一君、赤澤正道君、細迫兼光君、受田新吉君、松永東君、中村英男君、以上の六名の方が、緊急を要するからということで、昨日、十日間向うの現地調査のために出かけて行きたいとの要請が議長にありましたので、議長はそれをお許しして、本日から出かけて行くことになつておりますが、非常に緊急を要するから飛行機を使わしてもらいたい、こういう申入れがあつたわけでございます。その点もひとつ御了承を願います。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 なお、建設大臣が現地調査に行つておるし、農林政務次官も行つておりますが、建設大臣が帰つて来られたならば、本会議で報告するように、手配を願いたいと思います。

菅家喜六自由党

○菅家委員長 了承いたしました。政府に申入れておきます。建設大臣が帰れば本会議に報告があるはずであります。  本日の本会議は二時半でいかがですか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

菅家喜六自由党

○菅家委員長 それでは、二時半に本会議を開きます。  次回の本会議は七月四日定刻より、本委員会は午前十一時より、開会いたすことにしまして、本日はこれにて散会いたします。     午後二時四分散会

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