議院運営委員会 第1号
- 発言数
- 90 件
- 登壇者
- 15 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1953/05/25
会議録
○菅家委員長 これより会議を開きます。 このたび、はからずも私委員長の重責を汚すことに相なりました。もとよりふなれな私でございます。諸君の御鞭撻と御協力を切にお願いいたす次第でございます。簡単でございますが、一言ごあいさつといたします。(拍手) この際、理事の互選を行いたいと存じますが、理事の数は、先般協議会で決定いたしましたところに従い、これを七名とし、委員長において指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がないようでありますから、理事には 渡邊 良夫君 坪川 信三君 荒舩清十郎君 椎熊 三郎君 正木 清君 土井 直作君 池田正之軸君 以上七人の諸君を指名いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、議院運営小委員の選任を行いたいと存じます。前会期には、議院運営小委員の数は理事の数と同数とし、小委員には理事の諸君が当ることとなつておりましたが、今会期はいかがいたしますか。
○長谷川(四)委員 前例もあることですから、前例通りにしていただきたいと思います。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは議院運営小委員は前会期と同様、その委員数は理事の数と同じとし、小委員には先刻指名の理事の諸君にお願いするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がなければ、さよう決定いたします。 次に、各種小委員会設置の件についてお諮りいたします。従来の例について事務総長から御説明を願つて、その後に御協議いただきたいと思います。
○大池事務総長 前会期の小委員会は、庶務小委員会が八名、それから院内の警察及び秩序に関する小委員会は七人でございました。それから国会法等改正案起草小委員会は六人でございました。結局庶務小委員会と院内の警察及び秩序の小委員会と国会法等改正案起草小委員会、この三小委員会が設けられておりました。右御報告申し上げます。
○菅家委員長 それでは庶務小委員会の方からおきめ願いたいと思います。前回は八人ですね。
○大池事務総長 さようでございます。
○菅家委員長 それでは庶務小委員会の方は、今回も八人でどうでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がないようでありますから、庶務小委員会は前回同様八人ということにいたします。 次に、この割当ですが……。
○大池事務総長 割当の方は、小会派クラブの方には参りませんで、自由党が四、改進党、社会党両派、分自党各一名すつということになります。
○岡田(春)委員 やはりこれは国会の運営の問題ですし、特に庶務小委員会というような場合には運営と直接の関係があるので、割当から行くならばそういう割当になるでしようが、小会派クラブにも一名認めていただくということにお願いいたしたいと思います。
○井手委員 これは採決するというのもどうかと思いますから、そういうふうに自由党の方でひとつ……。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは自由党から小会派の方に一名譲るということに決定いたしまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは庶務小委員会はさように決定いたします。 次に、院内の警察及び秩序に関する小委員の七名ですが、これはどうでしようか。小会派の方にはやはり行かないことになるのですが……。 〔「庶務小委員会と同じ」と呼ぶ者あり〕
○大池事務総長 七名ということになりますと、自由党の四が三になつて、その他の四会派が一名ずつになります。
○菅家委員長 それでは一名これを増したらどうでしようかね。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは院内の警察及び秩序に関する小委員会の委員七人を、八人とするに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がないようでございますから、この委員数を八人といたしまして、委員の割当は庶務小委員と同様にいたします。 それでは次は国会法等改正案起草小委員、これも従来の委員数は六人ですが、小会派だけ除くわけに行かないということなら、一名増せば各党に行きますから……。
○長谷川委員 やはり八名にして、そういうことに……。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは、これは従来の慣例で委員長が加わることになつておりますが、委員長を加えて八人になると各会派に渡りますが、その通りでいかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 それでは小委員会はただいまお話合い願いました通り、これを設置することとし、各派から割当に基いて小委員候補者を申し出ていただくことにいたしまして、委員長から後刻指名することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それではさよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次は各種委員、議員の選挙ですが、これについて事務総長から御説明願います。
○大池事務総長 この前、裁判員の予備員とか、検察官の委員、同予備委員、日本ユネスコとか、いろいろ表が差上げてございます。この裁判員の予備員、それから検察官の委員、同予備委員等四人の分は、自由党が二、改進党が一、社会党左派が一、そういう各党に割当てました表を差上げてございますので、これはなるべく早い機会にこしらえておいた方がけつこうだと思います。北海道開発あるいは積雪寒冷地帯、湿田単作地域、海岸砂地地帯、飼料需給安定、社会保障制度、これが五人になつております。それから鉄道建設は六人、裁判員の方は七人、国土総合開発は九人、両院法規は本日皆さんのお手元から出ておりますが、訴追予備員、地方制度調査、これが十人、それから訴追委員が二十人、こういうように各党に割当表が差上げてございますから、御検討の上、なるべくすみやかにお出し願いたいと考えます。
○森(三)委員 これはできるだけ早く各党で出していただく以外に方法がないのじやないですか。私の方はできておりますが、ほかの政党でもできておるのじやないかと思います。
○菅家委員長 それでは今事務総長より御説明がありました各種委員、議員の選挙は、各党よりの申出を急いで、これを決定した上、推薦するということに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、特別委員会設置の件でございますが、前会期の特別委員会は、海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、委員数二十五人、公職選挙法改正に関する調査特別委員会、委員数二十五人、行政監察特別委員会、委員数二十五人、これが前会期までの特別委員会でございます。この特別委員会設置に関してお諮りいたします。これをいかがとりはからいますか。
○森(三)委員 やはり私は、この特別委員会は一応必要ではないかと思います。前国会にもこの三つありましたが、本国会においてもわれわれは必要だと考えております。
○菅家委員長 これは党の順序によつて御意見をお願いいたします。まず改進党から……。
○椎熊委員 この三つのうち、二つは問題ないのですが、行政監察の委員会については、党としては多少の意見があるので、本日ここで決定を留保してもらいたい。党に帰つて相談して来ます。
○菅家委員長 社会党左派は……。
○森(三)委員 私の方は、今申し上げた通りです。
○菅家委員長 社会党右派は……。
○土井委員 一応党に帰りまして相談した結果、三つとも必要であるということになれば、次の委員会で御きめを願います。
○菅家委員長 鳩山自由党は……。
○加藤(常)委員 同様。
○菅家委員長 自由党は……。
○今村委員 相談しておきます。
○菅家委員長 それではこの特別委員会設置の件は、改進党は海外同胞、公職選挙法はよいが、行政監察の方は留保してもらいたい。左派は三つとも設置する、右派は留保、その他も留保ということでございます。多数会派が留保して、次の機会にしたいということでございますから……。
○岡田(春)委員 そこで、二十五人の委員会の場合、各党別の割当はどのようになりますか、ちよつと伺いたい。
○大池事務総長 これは普通の委員会の場合と同様でございまして、二十五人の場合を申し上げますと、自由党十一、改進党四、社会党左派が四、右派が三、分自党が二、小会派が一でございます。
○菅家委員長 それではこれを留保するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 なお、官房長官の出席の御要求がありましたので、ここに官房長官が見えておられますが、官房長官は都合があるらしいので、次の議事に移る前に官房長官に対する質問を伺つておきたいと思います。
○椎熊委員 官房長官に伺います。吉田内閣が成立いたしましていよいよ国会に入るのですが、何と申しましても、現在は暫定予算でやつております。国家の不利益これに越したことはない。一刻も早くほんとうの予算で政治をやつてもらいたい。新内閣ができても、まるで内閣改造のような状態ですが、それだけに予算についても大なる変化はないだろうと思いますから、急いで本予算を提出してもらいたい。そうしてわれわれとしては審議期間を十分にとりたい、こういう趣旨から申し上げるわけです。けれども、同時に本予算の実施を八月からやりたいという前回の交渉会の全員の申合せ等もあつたのでありまして、会期が七月一ぱいに限られたのもそこから来ておる。しかるに一向予算の出るけはいがないのですが、この予算がいつごろ提出されるかを明確にしていただきたい。
○福永政府委員 まずお許しをいただきまして、ごあいさつを申し上げさしていただきたいと思います。 第五国会以来、ずつとこの委員会で皆様に御指導いただきました福永でございます。官房長官ということになりまして、今後も皆様と接触の多い仕事に携わることになりました。なおこの上ともよろしくお願い申し上げる次第でございます。(拍手) ただいま椎熊さんから御質問の点でございますが、御指摘のように、予算が成立していないということは非常に国家にとつて重大問題でありまして、政府におきましても、すみやかにこれを提出いたしまして、国会において御審議を願いたいと存じておる次第でございますが、目下鋭意今度提出いたします本予算につきまして諸般の作業を進めておる次第でございまして、大体におきまして、六月半ばちよつと過ぎになるのではないか、かように考えておる次第でございます。先ほど、閣僚もたんとかわつていないし、予算も前のと同じようなことだろうから、さつそくできるだろうというようなこともありましたが、必ずしもそうも参らない点もあります。いろいろ考慮すべきこともございますので、大体におきまして、今申し上げましたような見当になるかと存じます。印刷等にも大体一週間はかかるということでございますので、その印刷の日数等も考慮し、今申し上げましたような点も考慮いたしまして、半ばと申し上げたいのですが、半ばちよつと過ぎるかと思いますので、右御了承をいただきたいと思います。せいぜい急ぎまして、できるだけ審議日数が多く得られるように、政府においても極力努めたいと存じております。
○椎熊委員 私は非常に意外なのですが、われわれが審議期間を七月一ぱいと定めたのには、両院を通じて六十日はいるだろう、参議院の方には、予算がこちらを通つてから三十日という期限がある、そういうところからにらみ合せて、衆議院は参議院より短かい期間で審議できるものとは今までの経過から見て思われない。従つて最低限度両院で六十日を要するというところから、ああいうふうに会期を定めたわけです。従つて来月早々に出して来るものと実は確信しておつたのだが、半ば過ぎということになると、さらに会期の延長を必要とするような事態が非常に可能性が多くなる。八月から本予算でやるという可能性が非常に減殺されて来た。これは政府の責任だと思う。そういうことでなしに、もう少しお急ぎになつたらどうですか。できませんか。
○福永政府委員 できるだけ急がなければならないということはお話の通りでございます。政府側におきましても極力急いでおるのでございますが、先ほど申し上げましたようなことで、半ばごろに相なるかと存ずる次第でございます。実は先ほど椎熊さんがおつしやいましたように、前に国会に出しておりました予算にやや近いということも予想できないでもないのでございます。そういう点もございまして、政府といたしましては、国会側におきましては、もとより十分の審議期間をおとりになつて御検討願わなければならぬのは当然ではございますが、極力急ぎまして、大体その見当になると思う次第でございます。主たる点につきましては、国会におかれ、ことに衆議院におかれまして、前国会に非常に御熱心に御検討をいただいておりますので、――もちろん衆議院の審議期間を十分いただくことについて、私は決してそれがどうこうというような考えはございませんが、今予算が成立していないということの、そういう空白を埋めるためには、政府も一生懸命にやります次第でございますが、今申し上げましたように、前国会で相当、御検討もいただいておる点もございますので、本国会においては、さような点もごしんしやくの上、できるだけすみやかに御審議をいただきたいと思います。私どもの方におきましては、なおただいまお話の趣旨を体しまして、一日でも早くなるように、政府関係の諸方面に帰りまして一層急ぐようにお伝えいたしたいと思いますので、御了承をいただきたいと思います。
○島上委員 六月半ば過ぎということになりますと、一箇月ばかりでしよう。これでは事実上審議が困難であると思われます。そこで政府は、八月も暫定予算でということも考慮しておるかどうか、この点を伺います。
○福永政府委員 七月は考慮はいたしておりますが、八月も暫定予算ということは考えておりません。
○島上委員 そうしますと、一箇月ほどの間に衆参両院の審議を終了してほしいという希望のようですが、一箇月のうちに衆参両院の審議を終ることは不可能ではないかと思います。従つて政府はその場合、八月も暫定予算を用意されておるかどうかということです。私どもは用意されているのじやないかと察せられるのですが……。
○福永政府委員 一箇月というお話でございますが、半ばごろでございますと、大体一箇月半は――半月のことでどうこう申すわけではありませんが、お話の通り、従来大体予算が二箇月ぐらい両院でかかつておりますのが実際の例でございます。しかし先ほども申し上げましたように、今度提出することになるであろうところの予算案は、前国会にも皆様に御熱心に御検討をいただいた分を多く含んでいると思いますので、私どもの方におきましては、もちろん二箇月あるに越したことはありませんが、できますことならば若干でも縮めていただいて、できるだけすみやかに予算を成立していただきたいというのが私どもの念願でございます。八月分につきましては、さような次第でございますので、暫定予算というものは政府においては考えていない次第でございます。御了承を願います。
○椎熊委員 今の官房長官のお話は、私は聞き捨てならぬ点があると思います。これは政府の考え方として非常に反省してもらわなければならぬ。前国会と今国会とは、選挙をはさんでまつたく違つた院の構成にある。政府の出す予算案が前国会で衆議院を通過した予算であるかもしれないが、現在の国会にはそれは責任はないのです。従つて前国会で十分な審議をしたから、今度は審議期間はわずかでも審議できようなどというような考え方は、政府としての専断であつて、間違いです。そういう感覚で国会に対して来るということは根本的な考え方の間違いですから、これは反省していただかなければなりません。従つて私は、政府がほんとうに十分な審議期間を与えつつ、八月から実質予算で行くとなれば、十五日過ぎなどということは怠慢にすぎると思う。何としても来月上旬までに出して来なければ趣旨が一貫しない。不眠不休でやつてしかるべきです。こういう重大な時期に内閣を担当した者の決意としては、こういう重大な時局を考えつつ、予算等についても真剣にやつてもらわなければならぬ。前国会で衆議院を通過したのだから簡単にやつたらいいというような考え方は、国会軽視、すなわち吉田さんが不信任案を通過せしめられた最大原因である国会軽視ということが繰返されることになる。こういう点は、ことに少数党で内閣をつくつている今次吉田内閣は、大いに国会を尊重するということでなければ、国会の運営と政府の施策が円満に行かぬことになると思う。幸い福永君は国会の運営には精通しておられるのだから、その方が官房長官であられる以上、今のような考え方は切りかえて、ほんとうに国会を尊重するという意味において、予算の出し方も考慮してもらわなければならぬと思います。しかしこれは好意ある忠告でありまして、あなたがそれを聞く聞かないは別問題でございます。
○福永政府委員 ただいま椎熊さんの強調なさいましたことにつきましては、まつたく同感でございます。国会は徹頭徹尾尊重しなければならないことはよく認識いたしております。ただ、私が先ほど申し上げました点は、半ばごろ出すといたしますと、七月一ぱいまでに審議を完了していただくには一箇月ということになりまして、従来の二箇月に半箇月ばかり足らないことになります。そのようにはつきり計算して足らないのに、そのくらいで予算が成立すると思うかという、そういう点につきまして、もしあとうべくんばというような気持でちよつと考えたところを申し上げた次第でございまして、前国会で御審議をいただいたのでありますから、これは短かくてもいいというような、決してそういうふうに軽卒に考えている次第ではございません。この点御了承いただきたいと思います。なお、ただいまお話のようなこともございますので、一応大蔵大臣その他等とも打合せました結果、半ばから一日、二日過ぎるかもしれないということを今まで報告いたしておりますが、お話の趣旨を伝えまして、一日でも二日でもこれより早くなるように十分に努力をいたしたいと思つております。御了承を願いたいと思います。
○島上委員 重要法案をいつごろ出されるかという、その準備ですが、この前はいわゆる五大重要法案というものが、国会の解散によつて、衆議院の審議はほぼ済みましたが、流れました。緒方副総理の選挙途中での談話によりますれば、吉田内閣ができれば、例の五大重要法案を出すと言明しておられたので、出される用意をしておられるかと思いますが、スト規制法、義務教育学校職員法、警察法、こういう法案を、この前の構想で出される準備をされておるかどうか、そういう点について、大体の見当がありましたら伺いたいと思います。
○福永政府委員 ただいま御質問の重要法案に関してでございますが、新内閣を組織いたしまして早々のことでございまして、ただいまお話のような点につきましては、目下鋭意検討中でございます。どういうものはいつごろ出せるとか、どれは出さぬことにするとかいうようなことにつきましては、党、その他とも、いろいろ折衝も要することでございますので、目下のところ確定を見ておりません。この点につきましては、できるだけすみやかに見通しがついたときに申し上げるということで御了承をいただきたいと思います。今日では、まだどれをどうするというようなことは、ちよつと申し上げにくいように感じます。御了承をいただきたいと思います。
○島上委員 どれについても見通しがないというわけですね。
○福永政府委員 見通しがないとまでは決して申しませんが、ただいまそれぞれ正式の決定等をいたしておりませんので、まだ私の立場といたしましては明言できない次第でございます。御了承をいただきたいと思います。
○池田(正)委員 予算の審議期間の問題ですが、さつき椎熊君から、新しく選出された方々の審議権の問題について申されましたが、私はまた違つた角度から考えてみたい。それは同じ吉田内閣が、官房長官も言つておるように、予算はあまりかえないで、大体似たようなものを出す。しかしかえるということだけははつきりしておる。どの部分かわからぬが、そのかえる部分は予算全体のわくから見て部分的には小さいかもしれないが、この段階に至つて、しかもこの短かい期間にかえなければならぬという面がもしあるとすれば、これは私は重大な意義を持つと思うのです。そうなると、私はこの短かい期間で審議することが可能かどうかということを考えてみたいのです。官房長官のこれに対する御意見を伺いたい。
○福永政府委員 御指摘のような点もあろうかと存じます。まだただいまのところ、どの部分をどうということはちよつと明言いたしかねる次第でございますが、私どもは、政府といたしまして、できるだけすみやかに予算を成立せしめたいという念願からの気持を申し上げている次第でございます。審議にどれだけの期間をとつて、どうなさるかということは、これは申すまでもなく国会でおやりになることでございます。従いまして私どもは、一応先ほど申し上げましたようなことで、もしお願いできればという気持でお願い申し上げた次第でございます。それ以上決して私ども強くどうこう申しておるわけではございません。何とぞ、今日本の置かれております情勢をよくお考えいただきまして、しかるべく御処置をいただきたいと存ずる次第でございます。
○菅家委員長 それでは官房長官に対する質問は終りました。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次は、昭和二十八年度の本院関係暫定予算の件をお諮りいたします。事務総長より御説明を申し上げます。
○大池事務総長 お手元にあります昭和二十八年度の衆議院暫定予算でございますが、これは六月分の暫定予算の要求額でございます。これは事前に当委員会並びに庶務小委員会等に御相談申し上げるはずでございますが、御承知のような事情でその機会を得ませんので、やむを得ず事務的な面でこういう意味の要求書を出しておいた次第でございますから、御了承を願いたいと思います。 まず一番初めに御説明申し上げます衆議院関係の六月分の暫定予算の要求額でございますが、これは四、五月の暫定予算とまつたく同一歩調によつておるのでありまして、一年分の十二分の一に該当する分の中で、特に事務費関係のみでございます。その他の新規要求額等につきましては、本予算の方に編入がえに相なる関係から、すべて落されておる次第でございますから御了承を願いたいと思います。その総金額は一億五千五百万円余になつておりますが、その裏側の長い表のついたところで御説明申し上げますと、衆議院の一億五千万円に当る分は、まず議員歳費の一箇月分に相当するもの、これが五百四十余万円でございます。それから、これは六月のものでございますので、従来あります〇・五の期末手当の分がこの中に含まれております。これとまつたく同等の関係におきまする二の職員基本給、三の職員諸手当、これは管理職というものができております関係から、管理職手当、特殊勤務手当、あるいは自動車、そういう者の手当、並びに速記の授業をいたします教員にあたるような者の手当、こういうものの一箇月分を合せてあります。次に同じく三とありますが、この職員特別手当というのは期末手当〇・五箇月、これに当るものでございます。それから超過勤務手当、これは一応五十時間平均ということになつておりまして、その一箇月分でございます。あとは議員通信手当、議員秘書手当、非常勤職員手当、雑手当――この雑手当と申しますのは衛視の宿料、被服手当、これのきまつたものの十二分の一ということになります。その次の臨時定員外職員給、休職者給与、公務災害補償費、これも十二分の一が一応あげてあるわけでございます。それから退官退職手当、速記の生徒の手当、諸謝金、議員旅費――議員旅費は滞在雑費の一箇月分、こういうものを入れたものでございます。それから職員旅費、委員旅費、証人等旅費、これは委員会等で証人等をお呼びになります場合を想像いたしておるわけでございます。それぞれ十二分の一に当るものをあげてございます、次の庁費は、備品、消耗品、それに光熱水料等まで入れたものの一箇月分、それから議案類印刷費、公邸及び土地借料、議会雑費、各所修繕、会議費、立法資料調査委託費、その他、国家公務員、共済組合負担金、交際費等、こういうものが全部でこういうことになつております。それに衆議院の各所新営及び修繕費の三百八十九万六千円と衆議院の予備経費百万円を入れまして、全部で一億五千五百三十八万八千円、これはまつたく事務的な十二分の一に当る経費を計算したものの要求でございまして、六月分の暫定予算の中の一応事務的な要求書としてあげてあるわけでございますから、御了承を願いたいと思います。 それから訴追委員会の分でございますが、この訴追委員会の七十二万一千円、これもそのうしろにありますように、職員基本給、諸手当、旅費その他でそういうことになつております。 そのほかに裁判官弾劾裁判所の予定経費七十五万一千円、これは訴追委員会の例に沿いまして、まつたく同様の方式で計算した一箇月分に当るものであります。 なお、そのあとの国会図書館の分もまつたくこれと同様でございまして、国会図書館の基本給と諸手当、特別手当、超過勤務手当、その他一箇月分に当るもので、十二分の一の事務的なものだけを暫定予算として要求書を出してございます。この点は当委員会が構成せられておりませんので、時間の都合上、事務的に要求いたした次第でございます。どうか御了承を願いたいと思います。
○菅家委員長 何か御質疑ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 御異議がないようでございますから、昭和二十八年度本院関係暫定予算の件を決定いたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次に、国会予備金使用承認要求の件について事務総長より御説明を願います。
○大池事務総長 お手元に国会予備金使用承認要求書というのがございますが、これは解放後の、昨年度三月分までの経理をいたしました予備金の使用の分でございますので、御追認を願いたいと思つております。それはここにあります通り、予算額が昨年度七百万円の中で、すでに議員の弔慰金等で承認済みといたして支出いたしてありました分が二百三十万四千円、これだけが弔慰金で支払済みでございます。その余のものが残つておつたのでありますが、このうち四百六十九万三千二百三十二円だけを超過勤務手当の赤字の分に填補いたしまして、差引残額二千七百六十八円、これだけが予算から残額として出たのであります。従いまして、昨年度の予算の中からこれだけ不用額として大蔵省の方に返つた、こういう計算になつております。従いまして予備金の中から超過勤務の方の補充金を四百六十九万三千二百三十二円だけその方に充当いたしまして経理をいたした次第でございますので、この点御了承を願いたいと思います。
○菅家委員長 国会予備金使用承認要求の件、いかがでございますか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○大池事務総長 それから、この際ちよつと御報告申し上げておきたい点がございます。それは、解散中に常任委員会の労働委員会の専門員でありました横大路君、並びに労働委員会の調査員をやつておりました大野丈雄君、この二人と、内閣委員会の調査員をやつておりました三輪包信君、この三君が辞任をいたしたいと申出たので、三君におやめ願つておる次第でございます。これは閉会中新たに採用する分については当委員会の御了承を得るわけでありますが、やめる分については本人の都合でやむを得ないから議長のところで許可する、こういう御決定に基きまして三君の退職を決定いたして、すでに退職いたしておりますから御了承を願います。
○菅家委員長 ただいま事務総長より報告がありました報告事項、これを承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
○菅家委員長 御異議ないものとして報告を承認することにいたします。 ―――――――――――――
○菅家委員長 次は、本日の本会議の議事の件についてお諮りいたします。事務総長より御説明申し上げます。
○大池事務総長 本日の議事日程について一応御報告申し上げます。本日の議事日程は、前会常任委員長で議長指名に一任されましたものの中で、議院運営委員長だけは議場で当日指名いたしておりますが、それ以外の方については次回の本会議で議長が指名をいたすということで散会しております。従いまして常任委員長の議長指名が残つておりますので、議院運営委員長以外の各党から出ました委員長の候補者について議長から指名いたす、これが日程第一であります。日程第二は両院法規委員長は自由党の方に割当てられているわけでありますが、この両院法規委員長は、御承知の通り委員会で互選の形になるわけであります。従いまして本議場におきましては両院法規委員だけの選任をする、こういうことになります。これも従来の先例に基きまして、両院法規委員は各党からすでに委員候補者が出ておりますから、議長にその指名を御一任願いまして両院法規委員の指名をいたし、その指名されました委員の方が委員長を互選願うということで、一応本日残りました議事は終るわけでございます。 ―――――――――――――
○菅家委員長 そこで、ただいま事務総長が御説明申し上げました日程のほかに、緊急質問が九件出ております。この取扱いをいかがいたしますか、お諮りいたします。
○大池事務総長 一応本日事務当局まで出ております緊急質問をお刷りいたしまして差上げたのでありますが、これが九件ございます。なお、本日決議案を一件提出を受けたのでございますが、これはただいま受けたものでございますので、皆さんのお手元に印刷して配付する域に達しておりません。それは、社会党の右派の方から出ました在日米軍演習場の強制使用反対決議案、これは「われわれは、政府が石川県内灘村及び長野県浅間山一帯を在日米軍演習場として強制使用せんとすることに反対する。」こういうのでございます。それだけ手元に出て参つたことを御報告申し上げておきます。
○坪川委員 ただいま御報告になりました緊急質問の件でございますが、本日は国会の各常任委員会の構成も正式に決定いたしますときでもありますから、次回の運営委員会でこの問題について御協議を願つて、次回の本会議に出すということにお願いできませんか。
○椎熊委員 次回の運営委員会でこの扱いを研究するということには同意いたします。次回の本会議に上程するかしないかということは、その委員会できめるべきものです。
○坪川委員 そういう意味です。
○井手委員 次会という意見もあるようですが、長い間の政治的空白、従つていろいろな重要問題があるのでありまして、ここに出ております九件は、いずれも緊急質問に値する重要な問題だと思います。たとえば、九にあります暫定予算の編成並びに性格に関する緊急質問でありますが、本日は六月分の暫定予算が出ております。この六月分の暫定予算についてはいろいろ疑義が多いわけであります。この点については、委員会よりむしろ本会議においてはつきり政府の方針について質問する方が正しいようにわれわれは考えて、ぜひ本日の本会議で緊急質問をしたい、なお、ほかのものも非常に緊急性が認められますので――これは左右社会党から出ておりまして、全会派から出ておるわけではありませんが、こういう緊急性を特にお考え願いまして、緊急質問を許していただくようにお願いいたしたいと思います。
○森(三)委員 今井手君からも御説明がありましたが、本日の本会議の議事は、日程を見ますと、委員長指名、両院法規委員の選挙で、まつたく簡単に終つてしまうわけです。何ら時間的にいつても支障もないし、せつかくこれだけの重要な緊急質問が提出されておるのでありますから、従来の例によつて、時間はそうかからないのです。一から八までの分については十分ないし十五分の時間でよろしい。第九については、特にきようは六月の暫定予算が国会に提案されたのですから、本来なら、従来の慣例によれば、本予算なら大蔵大臣から財政方針演説等もあるわけです。従つてわが党としては、この性格並びに編成の方針等について、きよう緊急質問をやらしてもらいたいということは当然だろうと思います。ぜひひとつこれは与党の方々も、この緊急質問はそう時間もかからないし、きようは本会議の議事日程だけだとあつさり済んでしまうから、緊急性のあるものとして、ぜひやらしてもらいたいと思います。
○菅家委員長 どうですか、右派の方の御意見は……。
○松井委員 きようやる、やらないにかかわらす、緊急質問についてはやはり当委員会においてその扱い方を審議してもらいたい。
○菅家委員長 これは懇談に移します。懇談の間にお話合いを願います。 〔速記中止〕
○菅家委員長 懇談をとじます。 ただいまの緊急質問の点は、各派からお話のあつた意見に基いて、明後日の当委員会でこれを審議することに決定いたします。 〔「反対」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 多数でございますから、初めから採決などということもいかがかと思いますので、どうか御了承を願います。 次回の本会議は明後二十七日、本委員会は午前十一時。 本日の本会議は何時にいたしますか。 〔「二時半」と呼ぶ者あり〕
○菅家委員長 それでは二時半に本会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時二分散会