予算委員会 第27号
- 発言数
- 127 件
- 登壇者
- 12 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1953/03/03
会議録
○委員長(岩沢忠恭君) これより予算委員会を開会いたします。 先ず理事会の辞任及び互選についてお諮りをいたします。民主クラブの所属であつた理事駒井藤平君が党籍を変更された関係上理事の辞任を申出でられましたので、これを許可することに御異議ございませんか 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(岩沢忠恭君) 御異議ないと認めます。 次に補欠の互選は、先例によつて委員長において指名することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(岩沢忠恭君) 御異議なしと認めまして理事は西田隆男君を指名いたします。 —————————————
○委員長(岩沢忠恭君) 続いて保安庁関係の二十八年度予算関係についての説明を求めます。
○政府委員(窪谷直光君) 昭和二十八年度の保安庁予算案の概略につきまして御説明を申上げます。 昭和二十八年度保安庁関係の予算案の総額は八百三十億円でございます。これを二十七年度の予算額約五百九十二億円に比べますと約二百三十八億円の増加と相成つております。 先ず予算案見積りの基礎であります職員の定数について御説明を申上げたいと思いますが、保安官の定数は十一万名でございまして、昭和二十七年度と比べまして増減ございません。警備官の定数は一万三百二十三名でございまして、前年度定数の七千五百九十名に比べまして二千七百三十三名の増加に相成つておるのでございます。その増加の内訳を申上げますと、第一に米国から借受けます千四百三十トン型の警備船、いわゆるPF、パトロールフリゲートといつている船でございますが、これを八隻増加いたします計画でございますので、その乗組員といたしまして千六百五十二名、第二にヘリコプター及び軽飛行機の搭乗員、整備員等といたしまして四百三名、第三に米国から借り受けます警備船の乗組員は昭和二十七年度におきましては、船の状況がよくわかりませんでございましたので、仮に米国におきます定数と同数といたしたのでございますが、その後現実に船を借受けましてからの状況を見ますと、日本人の体格等からは若干の不足を見る状況でございますので、多少増員をいたしまして、この関係で百五十名、それから第四に、管理事務その他陸上におきます諸機関に勤務する要員等といたしまして五百二十八名を増加いたすのでございます。以上を合計いたしますと、警備官の増加数は二千七百三十三名となるわけでございます。なお、保安庁には保安官と警備官の制服を着ております職員のほかに、平服を着ております職員が若干あるのでございますが、その定数は二十八年度は二千八百三十四名といたしたいと存ずるのでございます。前年の定数の二千三百五十七名に比べますと、四百七十七名の増加になるのでございますが、その増加の内訳は官房各局及び保安研修所におきます事務処理のために三十九名、技術研究所におきます研究及び事務処理のために八十名、保安大学校におきまする教育及び事務処理のために百二名、保安隊におきます調達事務のために百二十八名、警備隊におきます事務処理のために百二十八名というふうに相成つておる次第でございます。 保安庁の予算はこの職員の定数を基礎にいたしまして編成をいたした次第でございますが、次に保安庁予算案の八百三十億円を維持運営のために必要な維持的な経費と、施設の整備、船舶の建造等に必要な臨時的な経費に区分をいたして考えてみますと、維持費は約四百五十億円、臨時費は約三百八十億円と相成ります。 維持費のうちで官房各局並びに附属機関即ち保安研修所、技術研究所、保安大学校におきます事務の処理、研究教育等に必要な経費は約六億円でございます。保安隊の維持費は約三百七十四億円でございまして、そのうち俸給、諸手当その他の人件費は約百四十六億円、被服、糧食、器材、その他の物件費が約二百十八億円、その他の経費が約十億円と相成つております。なお保安隊で使用いたします武器類等につきましては前年度と同様に米軍から借り受けることといたしまして、その購入費は予算には計上いたしておりません。 警備隊の維持費は約七十億円でございまして、その基礎であります運行船舶は米国から借り受けます千四百三十トン型の警備船、いわゆるPFでございますが、これが十八隻、これは先ほど申上げましたように二十七年度に比べまして八隻の増加と相成つておるわけでございます。併しながら先般御承認を得ました船舶貸借協定の隻数の範囲内でございますが、その船が十八隻、それから小型の二百五十トン型の警備船、LSSLというものでございますがこれが五十隻、これは前年と同様に変りはございません。それからそのほかに従来海上保安庁で持つておりました掃海船を引継いだ船がございますが、これが五十四隻ございます。そのほかに港内の交通艇その他の雑船がございますが、こういうものを基礎に警備隊の維持費は積算をいたしてございます。その経費の中味の概略を申上げますと、俸給その他の人件費が約二十億円、被服、糧食、器材その他の物件費が約四十八億六千万円、その他の経費が約一億四千万円ということに相成つております。 次に、臨時費の約三百八十億円について御説明を申上げます。保安隊、警備隊共に発足をいたしましてからなお日が浅く、昭和二十七年度までは既存施設を極力利用いたしまして、主として隊員の収容施設等の整備を行なつて参つたのであります。勿論二十七年度までも単純に収容施設だけではなく、若干の訓練の施設等もやつておつたのでありますが、まだその緒についたという状況であつたのでありますが、昭和二十八年度におきましては、保安隊及び警備隊の訓練の充実、能率的な運営に必要な施設に重点を置いて整備をいたすことといたしております。臨時費のうちで、官房各局及び附属機関並びに保安隊関係を主として概括申上げますと、陸上関係と申上げますか、そういうものが約二百二十億でございます。そのうちで先ず第一は整備費の要求といたしまして、約四十五億円を計上いたしてございます。それから軽飛行機を五十機、ヘリコプター十二機の購入費といたしまして、約十四億円、次に一般倉庫、車庫、弾薬庫燃料タンク、修理工場等の保管、貯蔵、修理のための施設の整備費が約四十九億円、訓練場の買収整備費を約二十八億円、更に中央病院を一カ所、これは東京に一応予定してございますが、それを一カ所、それから地区病院を二カ所、これは北海道に一カ所と九州に一カ所を予定いたしておりますが、これを二カ所、それから駐屯地病院を三ヵ所、これは北海道に二カ所と、北陸方面に一カ所を予定してございまして、その三カ所の病院の新設費が約十七億円、保安大学校及び保安隊の幹部、業務、衛生の三学校の新営費を約十億円、軽飛行機の基地整備費が約五億円、老朽営舎の建替乃至補強費が約十九億円、保安庁の本部及び技術研究所の新設費が約二十億円、その他通信施設でございますとか、宿舎の整備でございますとか、その他施設関係の附帯の事務費がございますが、そういうものを合せまして約十三億円と相成つております。 警備隊関係の臨時費は約百六十億円ございまして、その内訳は、船舶の建造その他と相成つております。先ず船舶の建造につきましては、千六百トン型の警備船の二隻四十八億円、千トン型のものを三隻四十八億円、四十トン乃至六十トンの小型のものを六隻九億円、それから補給工作船の千トン型のものを一隻で八億円、掃海船六百トン型のものを二隻で七億円、三百二十トン型のものを四隻で十億円、交通艇その他の雑船が十四隻で約一億でございます。それから船舶の建造に伴います設計、監督等の事務費の納二億円、合計いたしまして船舶建造費の関係で約百三十億円を予定しておるのでございます。次に、軽飛行機の購入費を約七億五千万円、庁舎、宿舎、倉庫、病院、通信施設、港湾施設等の施設の整備費その他といたしまして十九億五千万円を予定してございます。 以上を以ちまして昭和二十八年度の保安庁関係予算案の極く概略を御説明申上げた次第でございます。なおお手許に保安庁の現況その他若干の資料を御配布申上げたので、これも御参照を賜りたいと思います。以上を以ちまして保安庁関係の予算案の概略の御説明を終ります。
○委員長(岩沢忠恭君) 引続いて装備関係につきまして中村局長からの説明を求めます。
○政府委員(中村卓君) それでは、私装備局長の中村でございますが、装備関係につきまして只今経理局長からお話のありましたことに補足して申上げたいと思います。 先ず第一に、保安隊の関係でございますが、これは装備の主要なる武器は依然として米軍から借りると、先ほど申上げましたような次第でございますが、ただ若干演習弾、訓練弾、空包等につきまして約四億ばかりのものを国内で調達したいと考えております。それから米国から保安隊が借りております武器の現在数を簡単に申上げてみたいと思います。自動拳銃が九千八百、それから騎銃等がこれは七万四千、短機関銃二千百、小銃二方四千、自動小銃三千二百、軽機関銃八百八十、重機関銃一千五百、二・三六インチのロケツト発射筒五千、三・五インチの同じくロケット発射筒四百四十、六十ミリの迫撃砲三百八十、八十ミリの迫撃砲四百七十、百五ミリの榴弾砲二百十、百五十五ミリの榴弾砲六十五、ハーフトラック二百五十、特車百九十、軽飛行機三十六というような数字になつております。
○木村禧八郎君 これは何か数字を、資料等出して頂けますか。
○政府委員(窪谷直光君) お出しします。
○委員長(岩沢忠恭君) これ今の数字ですね、資料として出して頂けますか。
○政府委員(中村卓君) 資料としてお配りいたします。なお続いて……。米軍から借りておりますものは只今申上げたようなものでございまして、あとは来年度の予算といたしましてはそういうものは勿論計上してございませんが、大きな項目につきまして申上げますと、先ほど経理局長が申上げましたように、予備的なストック的なものを四十八億でございますかございますのと、そのほかに編成装備費といたしましては、リプレースと申しまして、例えば耐用年数が十年ありますと、そういうものを毎年十分の一ずつ買つて、壽命が来たときに取替える準備をしようというような意味で買つておきますものが約四十五億あります。 それから航空機は先ほども申上げましたように軽飛行機が保安隊の関係だけについて申しますれば五十機、ヘリコプターが十二機、合計十四億ばかりになつております。それから金額的に大きいのは、油の関係でございまして、これは自動車の関係、それから施設用のブルドーザーとか、グレダーの関係、それから航空機の関係を入れまして二十八億八千万円ばかり計上してございます。このうちには若干の備蓄用も考えております。警備隊の関係について申上げますと、何と申しましても大きいのは来年度は新造船でございまして、これは先ほど経理局長から申上げましたように大体全部で百三十億、このほかに航空機が軽飛行機、保安隊と同じように五十機で七億五千万円計上してございます。資料関係で主なものを申上げますと、非常に簡単でございますが、この程度でございます。
○委員長(岩沢忠恭君) 御質問ございませんか。
○木村禧八郎君 資料をもうきまつておりましたら出して頂きたいのですが、資料関係の発注ですね。航空機の発注先、どういう会社に発注しているか。それからその発注条件、それには飛行機その他船舶について……。その単価等もわかりましたら、大体予想でもいいのですが出して頂きたい。資料としてお出し願えますか。
○政府委員(中村卓君) 只今の木村委員のお話でございますけれども、航空機につきましては、まだ国内でやるか、或いは輸入するかということもはつきりきまつておりません。従つて発注先その他についてはちよつとまだ申上げる段階に至つておりません。ただ単価その他は一応決定したものがございます。それから船舶につきましてはまだ発注先はきまつておりませんが、一応トン当り幾らという計算がはつきりすれば……。そういう資料を差上げたいと思いますが。
○木村禧八郎君 ですから輸入——した場合には、国内で幾ら幾ら、そういう点はお見込はございますね。輸入した場合も、国内でした場合も同じということでは……。そうすると又金額も違つて来ると思いますが、それがどうなるかというのです。
○政府委員(窪谷直光君) 只今装備局長から申上げましたように、まだ具体的な発注計画は決定いたしてございません。これは予算案の御承認を頂きましてから決定いたしたいと存じておりますが、極く概略の考え方といたしましては、飛行機につきましては、国内の生産の状況をもう少し調査をする必要がございます。果して国内でできるかどうか。それから又あと発注なしにも工場が将来継続して経営がやつて行けるかどうか。その辺の見極めをつけなければ、国内発注ということは必ずしも国内で造るということだけでは考えられないと思います。それからなお保安隊警備隊の事情から申しますと、できるだけ早くこの軽飛行機を入手いたしたいという希望もございます。それらの希望と国内の生産状況その他を睨み合せまして、具体的な発注については更に検討をいたさなければならんような状況でございます。 それからなお輸入の場合と国産の場合とで単価が違うじやないかというお話でございますが、それは或る程度考えられるのでございますが、一応今予定しております軽飛行機は平均的に見ますと、一機千五百万円程度の単価でございます。それで機種によりまして必ずしも千五百万円丁度のものが全部揃うというわけではございません、中にはそれよりも安いものもございますし、中には又若干高くなるものもございますが、まあ大体平均して五十機のものを装備をいたしまして、千五百万円程度の単価に平均的にはなるようにということで考えておるのでございますので、国内発注にするか或いは又輸入にするかということによつて必ずしも予算の異動を生ずるというふうにも考えておりませんので、むしろ総額としてその範囲内で運用をして行くというふうに考えておる次第でございます。 それから船につきましては船体は大体これは国内の造船所を活用することによつてできるかと思つております。輸入ということは考えておりません。ただ上に積みます艤装関係のものにつきまして、それはやはり若干の研究を要する問題がございます。砲も、余り大きな砲ではございませんが、小さい砲を積みたいと思いますし、又機関銃等も積みたいと思つておるのでありますが、これは果して国内でできるかどうか、それから又できないことはないにしても、それによつて国内の工場経営というものに非常に逆に、何と言いますか、非常に将来困るような事態が起るかどうかというふうなことを考慮しました上で決定をいたしたいというふうに考えておる次第でございます。
○木村禧八郎君 新聞などでは、大体そういういろいろな意見があつたけれども、大体国内発注できまつたように新聞に出ておりましたので今お伺いしたのですが、まだきまつていないのですか。大体これは非常に私は重大な問題と思いますので今後の日本の経済のいろいろなあり方と関連して……。従いましてこれはまあきまりましたら早く資料的なものを出して頂きたいですね。それから船のほうについては大体国内発注のようですから船体について、発注先とか何とかあると思う。これも一つ出して頂きたい。 それからあのアメリカから貸与される船艦のこれは維持費だけの費用が六億六千万円ですか。損害があつたときにこれを弁償しなければならない、そういうほうのいろいろな費用ですね、そういうものはこの中に予算に入つておりますか。
○政府委員(窪谷直光君) 借受けました船の沈没その他の事故による損害の補償の予算は二十八年度には計上してございません。それはちよつと予測して立てがたいと申しますか、殆んど不可能な状況でございまして、普通の民間の商船の沈没といいますか、保険率で考えるわけにも参りませんしいたしますので、計上は、その事故の発生そのものが予測不可能でございますのと、それからもう一つは沈んだ場合にどれだけの金額を補償を要するかというものにつきましてもアメリカ側との協議になりますので、その辺の見通しもつかないというような状況から二十八年度には計上をいたしてないのでございます。
○木村禧八郎君 それからアメリカから貸与される船艦は今後まだ殖える見込がありますか。
○政府委員(窪谷直光君) アメリカから借受けます船は千四百三十トン型のいわゆるPFというのが十八隻、LSSLという二百五十トン型の小型のものを五十隻、只今のところではこれ以上に借受ける考えは持つておりません。又これ以上借受けます場合には改めて国会の御承認を得なければならんものと考えております。
○木村禧八郎君 それから先ほど武器そのものはアメリカから貸与されておる、これは保安隊のほうですが、空弾、つまり演習弾、訓練弾は国内で賄うようになるのですか。今まではどうですか。
○政府委員(中村卓君) お答え申上げます。只今までは余りだくさん使つておりませんでしたけれども、これは全部向うから借り受けて使つたわけでございます。
○木村禧八郎君 その借り受けてというのは予算関係から言つてアメリカのほうから武器のほかにそういう弾丸、訓練弾、演習弾とかを供給してくれる、それはアメリカのほうから供給するならばこれは防衛支出金ですかでアメリカのほうで負担してくれる、そういうようにこれまでは見られるのではないかと思うのですが、それが今度はこつちでやると、保安隊のほう自身で供給してもらうと国内費のほうにそれが入つて来る。こういうふうに予算関係からみてどうなんですか。
○政府委員(窪谷直光君) 従来アメリカから小銃その他の武器類を借りておると同時に、訓練に必要な実弾等の弾丸も向うからもらつておつたのでありますが、このものがどういうふうにして調達されておるか私ども実はよく存じませんけれども、聞くところによりますとアメリカ陸軍省の予算の中から支弁されておる。それで防衛支出金から出ますものは、アメリカ軍が日本に駐留するについての直接の経費だけでございまして、そういう武器類を購入する経費は防衛支出金の中から出ておらないというふうに考えております。
○木村禧八郎君 それは説明の仕方でそういうふうになると思いますが、それでまあ一応結構です。要するに今までは国内費のほうから出ていなかつた、これははつきりしておる。先ほどいろいろ武器の貸与されておる武器の内容を明らかにされた。これは非常に重要だと思うのですが、大体どういう国内治安の乱れというものを想定してこれだけの装備というものを行われておるのですか。迫撃砲とかロケット砲とかがあつたが、何か設画があるのでしようね。どういうときにどの程度の騒動があつたときにこの程度の装備が必要になるのか、いわゆる作戦的な計画というものがあるのではないのですか。何かそういうものでもあつたならば……。それでなければ何のためにこれだけのものが要るのですか。どういう治安の乱れをどの程度想定してこの程度の装備が要るのですか、その根拠を何かわかつておりましたならば示して頂きたい。
○政府委員(上村健太郎君) 空砲につきましては今調査いたしておりますが、今年度におきましては殆んど使用しておらないようでございます。なお、こういうふうな装備を持ちますについてどの程度の事態を予想しておるかという御質問でございますが、現在の状況におきましては一般の騒擾と申しますか、普通の治安撹乱等に対しましては警察力を以て足りると存じておりまするが、併し今後情勢の如何によりましては如何なる大きな内乱或いは騒擾等が生ずるかもわかりませんので、そういう事態に対処いたしまするために、警察力を以てしては不十分であるというような場合を予想いたしまして訓練をいたしておる次第でございます。
○木村禧八郎君 今後の事態如何によつては如何なる内容の騒動が起るかも知れん、それを想定して訓練して行くというのでありますからこれは又保安庁長官にでも、これはあとで、相当大きな問題ですから伺いたいと思います。 それから最後に一つ、さつき備蓄的なものが相当あるようでありますが、備蓄的なものは総計でどのくらいになりますか。おおよその金額と、それからその内容ですね。これも概略でいいのです。大ざつばでいいのです。どういうものを備蓄的に備えるのか、おおよその金額と品目を説明して頂きたい。
○政府委員(窪谷直光君) 備蓄の経費は四十五億円計上してございますが、そのうち大体の考え方は、相当調達に長時間を要するものをとらえまして、その大体装備を要する数量の約一割五分程度のものでございます。従いましていわゆる備蓄の名に値いしないという感じもいたすのでありますが、むしろ民間で申しますと、ランニング・ストックと申しますか、全体の装備を円滑に運用して行きますためには、或る程度の予備はなければならないのでございまして、むしろそのような程度の予備でございます。大体中味は、車輌の関係が三十七億円程度、これはやはり定数の一割五分程度の予備を持ちたいということでございます。それからブルドーザでございますとか、グレダーでございますとかという、施設の機械、これが約四億円、それから通信関係のいろいろな器具、機械類が約九億五千万、それを合計いたしまして約四十五億円というふうに考えております。いずれも大体定数の一割乃至一割五分程度のものでございます。民間で申しますれば、ランニング・ストックと言つたほうが或いは適当かと思います。
○佐多忠隆君 先ほど御説明で、保安隊の経費五百九十六億、警備隊の経費二百二十八億億、これが二十八年度の経費でありますが、警察予備隊その他ができてから以後どういうふうにこれが増加して来たかということが知りたいのです。それから二十七年度及び二十六年度のそれに該当する数字を示して頂きたい。
○政府委員(窪谷直光君) これは資料にして表で差上げたいと思います。
○佐多忠隆君 先ほど保安隊の装備の内容、特に米軍から借受けておる武器の種類、数量についてお話があつたのですが、これは勿論後ほど資料としてお出し願うということになつておるのでありますが、これを金額に見積つたらどうなるのかという点まで一つ加えて頂きたい。金額で見積つたらどうなるかという点は、一つはアメリカで幾らくらいでそのものができているのか、それを日本で換算すれば幾らになるかという値段の見積りと、それらの国内で供給ができるかできないかよくわかりませんが、若し国内でできるとすれば国内価格でどのくらいになるかという金額見つもりを合せて附けて出して頂きたい。
○政府委員(中村卓君) 只今のお話でございますが、米軍の武器の値段につきましては我々といたしましては正確なことは実は存じていないのでありまして、向うのニューズ・ウイーク等の雑誌に載つておりましたところで一部推定で一応の数字を持つておるわけでございますが、その程度でよろしければ差上げたいと思います。なお国内におきましても、従いましてどの程度になるかということもちよつとまだ研究も不十分で、いたしてないわけでありますが、先ほど申上げましたような数字でよろしければ差上げたいと思います。
○佐多忠隆君 米軍から貸与を受ける武器は、今まで受けたものの数量はお示し願つたのですが、二十八年度には武器のほうの貸与は更にどうなるのか、もうこれでこれ以上は何も借りないのか、或いは借りる予定になつておるのか。
○政府委員(上村健太郎君) 保安隊関係におきまする武器は現在の程度からやや増加すると考えております。併しながら現在程度以上に非常に大きくなるというふうには存じておらないのでございます。飛行機につきましては現在三十六機を浜松で使つておりまするが、これは現在の予定では百数十機程度くらいまでは貸してくれると思つております。
○佐多忠隆君 そのわかつておるだけれでよいのですが、二十八年度に一体貸与する武器、飛行機等についてどう増加して行くのか、その見込を詳しく表にでもしてお出しを願いたい。
○政府委員(上村健太郎君) 武器につきましては、何分にも先方の都合がございますので、二十八年度におきましてどのくらい貸してくれるかという想定が現在つきかねておる状況でございます。
○佐多忠隆君 それではお尋ねしますが、日本の保安隊としては武器をこれ以上借りる必要があるというふうにお考えになつておるのか、もうそういうものは全然必要がないというふうにお考えになつておるのか。
○政府委員(上村健太郎君) 現在の程度ではやや不足をいたしますので、もう少し追加して借りたいという希望は持つております。
○佐多忠隆君 二十八年度の予算が出ておるのでございますから、少くとも日本としてはそれらの点についてどういうふうに考えておるということだけは一つお示しを願いたい。
○木村禧八郎君 ついでに関連しまして、若し全然貸してくれないときには、国内でそれを賄う方針なのかどうか。そういう点も合せて一つお願いいたします。
○政府委員(窪谷直光君) 二十八年度の予算におきましては、アメリカから貸与されます武器類につきましては、その修理等は大体部品を向うからもらう。それから隊員で以て訓練を兼ねて修理をやつて行くというふうな考え方をいたしておりますので、若干の数字の異動がございましても、予算そのものには影響はまずないのではないかというふうに考えております。これを部外に、アメリカから借受けましたものの修理を日本の工場に保安庁から発注をして修理をさせるということになりますと、相当予算の異動が出て参りますけれども、隊員を使つて隊員の訓練を兼ねての修理でございますので、そう大した異動はないかというふうに考えております。 なお、アメリカから貸与されます、何と申しますか、保安庁のほうでもう少し借り受けたいというものが実現しなかつた場合には、国内で発注するかということでございますが、二十八年度におきましてはそういう経費は一切計上してございませんし、又実行に当りましても、国内で先ほど装備局長が申しました空砲類のほかに発注をいたす計画も考えもございません。
○佐多忠隆君 先ほどお尋ねした今後の貸与の見込み、特に保安隊自身の、日本の要求といいますか、日本の必要としているものがどうかということをお示しを願いたいというのは、今経理局長のお話のように、日本の予算に関係はないかも知れませんが、併し向うから幾ら借りられるかということと関連して、それじや日本自体で持つ、今お出しになつているこういうものが妥当かどうかという審議の一つの資料になるものでありますから、是非とも一つその見込みだけは出して頂きたい。
○政府委員(上村健太郎君) 提出いたします。
○佐多忠隆君 それに関連しまして、二十八年度だけでなくして今この装備改善計画その他のお示しを願つたのですが、これらの装備改善等には、必ずかなり長期に亘つて、三年なり五年に亘つて大体どういうふうな装備計画にするということのあらましがおありになつて、その中の二十八年度分としてここに出て来ていると思いますので、非常にラフなものでもいいと思いますが、そういう三年或いは五年に亘る長期的な装備改善の見通し、計画、それを同時にお示しを願いたい。
○政府委員(上村健太郎君) 現在のところ二十八年度の予算に提出してございます数字以外には、来年度或いは来々年度における装備の計画は現在のところ持つておらない状況でございます。
○佐多忠隆君 それがなければ、いま今年度にこれだけを伸ばすというようなことが妥当かどうかということが判定しかねるのですが、それならばもう一応これで殆んど装備関係その他は打切つていいというおつもりなのか。或いは今さつき経理局長のお話のように、これまでは隊員の補充、それに直接関係する経費について重点を置いたのだが、これからは装備その他のほうが主になつて来るだろうというような御答弁であつたので、それから考えるとどうもあと相当大きくふくれ上つて行くのじやないかということも我々としては懸念されるのです。そこらを大体どういうふうに見通しておられるかというラフなお示しだけはなければ我々としては審議できない。その点どうですか。
○政府委員(上村健太郎君) 現在の予算に出ておりまする以上に、来年度又は来々年度におきまして、現在の装備でいいのかどうかという結論に達しておりませんので、そういう研究の結果は現在のところ持ち合せてございません。
○佐多忠隆君 それじやどうも審議をすることが非常にむずかしくなります。併しこれはいずれ保安庁長官その他の賞用の問題になると思いますからそのときに譲ります。 それから先ほどのお話によりますと、なんかアメリカから借り受ける艦船ですか、艦船というか、船ですか、その六十八隻の船艇の貸与を受けるということになつておりますが、ここに八隻分の維持費六億六千万ということが出ているんですが、この借り受けた六十八隻の維持費というようなものはどういうふうになるのですか。
○政府委員(窪谷直光君) 二十八年度の予算案で見ました借り受けまする船関係の維持費でございますが、これは乗込みます職員の人件費も含めまして一年間を通じて約PF千四百三十トン型のものが一億七百万円、それからLSSL二百五十トン型のものが約三千五百万円程度ということになつております。それで資料に差上げましたものはPFの一年分を見てございませんので、若干ずれて期間が縮まるものでございますから、八隻分でありますと約八億円でございますものが六億円、これは九カ月分たしか計上したと思います。
○佐多忠隆君 この八隻分の維持費はそこでわかるのですが、ここのあれによりますと六十八隻借りるのであるという予定になつていて、それから借り受け済みのものも十七隻ということになつているんですが、これの維持というのはどこにあるのですか。
○政府委員(窪谷直光君) これは資料の中には入つておりませんで普通の維持費の中に計上いたしてございます。
○佐多忠隆君 ここで示されたこの装備改善計画或いはこの装備改善計画を除く主要目的それ以外の費目のところにあるのですか。
○政府委員(窪谷直光君) 差上げました表は装備改善計画の資料といたしましたので、維持費はここには参考にこの千四百三十トン型のものだけをまあ計上したということになつております。
○佐多忠隆君 そこでその六十八隻分とか、或いは十七隻分とか、そういうもののあれは装備改善計画の中に入らない。維持費……。
○政府委員(窪谷直光君) 米国から借り受けるものでございますか。
○佐多忠隆君 そうです。
○政府委員(窪谷直光君) それは二十七年度の計画をそのまま踏襲するという考え方から勢力の増強にはならないという意味でそれをはぶいて資料を作成したような次第であります。
○佐多忠隆君 そうしたらその区分のあれがよくわかりませんので、予算説明の中に保安庁経費としていろいろ庁費とか、器材費とか、被服費とか、糧食費とか或いは施設の区分が出ておりますが、これを保安庁一本でなくて、もう一つ保安隊と警備隊の両方に分けてその内訳がわかるような一つ資料をお示し願いたい。その場合にはここで言うただ新たに追加される分、増強される分だけでなくて、今言つたような維持費、その他も込めてわかるような表にして出して頂きたい。
○政府委員(窪谷直光君) お示しの表を作成して後日提出をいたしたいと思います。
○岡田宗司君 保安庁関係のことについて二、三御質問したい。 保安庁には保安隊であるとか、或いは海上警備隊であるとか、航空隊があるが、それにアメリカの軍事顧問がおるかどうか。それは現在どれくらい、どういう階級の人が、例えば保安隊について幾ら、それから海上警備隊について幾ら、或いは航空隊について幾らいるか。それから又その人々はどういう法的根拠に基いておるのか。更にそれらは向う側の要求で置くことになつたのか。それともこちら側から要求して置いておるのか。更に又その人々は今後殖えるのか、或いは減るのか。そういう点についてお答えを願いたい。
○政府委員(上村健太郎君) 現在米軍関係に、正式に日本の保安隊、警備隊の顧問団というものは向うの官制上もないようでございまして、東京にワトソンという少将をチーフにいたしまして、若干の人がリーゾン・オフイサーというのですか、そういうような資格でおります。なお全国の私どものほうの各駐屯地部隊には、御承知のように武器を正式にまだ借受けておりませんので、そのキャンプに、各駐屯地部隊におります米軍の将校、これは正確な数はわかりませんが、各部隊毎に将校一、下士官二の程度だと思います。専ら武器の保管の責任を負つて駐在しております。 なお訓練につきましては先方の武器を使わしてもらいますために、特車でありますとか、或いは迫撃砲、榴弾砲、そういうような関係の訓練につきましては、こちらから依頼いたしまして指導を受けております。なお人員につきましては、今後は訓練の終了次第、又武器の関係が中央で一括して借受けるようになりますれば、こういう人たちは部隊によりましては引揚げまするし、総体の人員においては漸次縮減して行きまして、近い将来においてはなくなるのだ、こう存じております。
○岡田宗司君 私は全体で幾人おるか。そして又保安隊に、それから海上警備隊に、航空隊に幾らおるかということをお尋ねしておる。それから又その人たちがおる法的根拠は何か。武器の保管というほうは、或いは向うが今日日本に武器を貸しておるので、それにまあ必要だということを向うから言われるので置いたのでか。その特車と称するものの訓練等は日本のほうから要請してやつているのか。そうすると、向う側から来て教えてもらうについて、日本側ではどういう手続をしてその人々に指導を受けているのか。こういうことをお伺いしておる。
○政府委員(上村健太郎君) 総体の人員につきましては、正確な数字は承知しておらないのでありますが、全国を通じまして、陸の関係におきまして約五、六百程度だと思います。海の関係におきましては十人内外でございます。法的関係は、現在のところ、この将校は一般駐留米軍の将校としての身分を以ておいている、そういう関係でございまして、私どものほうでは指揮を受けるわけでもございませんし、特別な武器についての指導を受けるわけでございます。一般的な訓練の指導を受けているわけではございません。
○岡田宗司君 その五、六百というものの内容を、わかりましたら表にして出して頂きたい。 それから今一般の訓練の指揮は受けないというお話でありますが、例えば相馬ヶ原等において訓練を受ける——やはり向うの訓練方法をこちらで以て学ぶという形でやつているのか。そのときにはアメリカ側の指揮を受けているのか。 又保安隊全体を動かす計画というようなものは、単にこちらの幕僚だけでやつているのかどうか。或いは又さつき言つたリーゾン・オフイサーというものといろいろ協議をしているのか、そこらを伺いたい。
○政府委員(上村健太郎君) 相馬ケ原の例をお引きになられましたが、相馬ケ原は現在アメリカのキャンプになつておりまして、そこで特車及び口径の大きい砲の訓練を、こちらから依頼をいたしまして受けております。 併しながら現地でもそういう組織になつておりますけれども、こちらの訓練を受けております隊員の責任ある長がおりまして、向うと折衝しておりますので、向うの指揮を受けて動いているということはございません。 保安隊全般につきまして、向うの将校と協議して一々きめるのかというようなお尋ねと思いますが、昨年の平和条約成立後は、保安庁の訓練なり、一般の方針につきましては、向うの意見を聞いてやつているということは全然ございません。自主的に考え、自主的に訓練計画を立て運営している次第でございます。
○岡田宗司君 次にお伺いしたいのは、武器の問題ですが、まあ保安隊のほうの武器は、現在の状況では足りないから借りるか、ということについての佐多君の質問に対しましては、まあ借りたいがということですが、ところが海上警備隊のほうにつきましては、この予算を見ましても、造ることになつている。この船の規格ですね。昔日本が海軍を持つておりました時代は、日本海軍は独特の船を持ち、その船に載つている大砲なり何なりの規格というものは日本の規格であつた。ところが今度造ります船の規格は、日本独特のものか、それともアメリカのものと統一された規格を持つのか、それを伺いたい。
○政府委員(中村卓君) このたびの船につきましての只今の御質問は、搭載する装備品や何かのお話だと思いますが、これにつきましては、只今のところ規格については研究中でございまして、まだはつきりとした結論は得ていない次第でございます。
○岡田宗司君 四月から実施する予算を、只今研究中で規格がはつきりしないという、そんなべらぼうな話はない。恐らく何かできておると思いますから、もう一遍はつきりお答え願いたいと思います。
○政府委員(中村卓君) 船舶につきましては、一番問題になりますのは船体なりエンジンなりの関係なんでございまして、こういうものにつきましてまだ、盛んに、予算は一応御審議願つておるのでありますが、具体化するように努力はしておりますが、結局我々の見込では、恐らくこの船は今年度内、二十八年度内にはできませんので、二十九年度にかかると思います。そんな関係もございまして、そういう装備品につきましても、只今研究中という段階で、非常にその点は恐縮なんでございますけれども、そういうことになつております。
○岡田宗司君 何かおきまりになつておらんようだけれども、アメリカから借りた船は、これはアメリカの規格の大砲なりなんなりだから、そのアメリカの規格の砲弾を使うものと思うが、その際に日本で造るものは今度は日本の規格のものだと、日本でこしらえた弾ではアメリカから借りた船には間に合わないというような、そんな馬鹿なことはないので、恐らくそんな馬鹿なことを考えておる保安庁でもないと思いますがね。そうすると、その点をただ研究中というだけでは、どうも私ども受取れないので、これはやはり、なんですか、研究中だけれども、とにかくアメリカの規格に合わすように、併しもう少しディテールは研究中だと、こういうのか。それとも規格自体が研究中なのか。そこのところをもう少しはつきり伺いたい。
○政府委員(中村卓君) 船につきましては、御承知のように、基本設計から始めまして、細部設計まで作らなきやなりませんので、基本的などういうような設計にするかということを、目下研究しておる段階でございます。まだこれに載せる武装、例えば機関銃をどうするとか、或いはそのほかの武器をどうするかということにつきましては、話が進んでおらない状況でございます。ただまあ聞きますところによりますれば、機関銃、或いは二インチにしましても、三インチにしましても、口径の小さい砲にしましても、日本国内で生産できるかどうかという点にも疑問がございます。或いはアメリカからその部分だけ購入して来るというようなことも想像されると思うのでございますが、それらの点につきましては、まだはつきりした結論を得ておらないような次第でございます。
○千田正君 岡田委員の質問に補足して伺いたいのですが、今の岡田委員の質問に対してのお答えは、この予算を組立てる際において、あなたがたのほうでは無計画で作つたようにしか我々には考えられない。もらつた予算の範囲内でやろうという計画なのか、それとも計画を積立つて予算を要求しておるのか、その点をはつきりしてもらいたい。
○政府委員(中村卓君) 一応、勿論中身としては計画を組立てております。例えば千六百トン型の船について申上げますれば、大体トン当り百五十万円という数字で計算してございまして、そのうち船体とエンジンの関係が大体百二十万円、それから装備の関係がトン当り三十万円という程度のことは考えております。
○千田正君 そういうお考えであつたら、恐らく今のお答えが、研究中であるとか、或いは目下考え中であるとかいうお答えは出るはずはないと思うのです。トン当り幾らということはどれを標準にして作つておるのか、どういう装備を目標にして作つておるかということになると思うのですが、その点もう少しはつきりして下さい。
○政府委員(中村卓君) 先ほど岡田委員の御質問に、私どもの、或いは解釈が間違つておつたかも知れませんが、例えば三インチの高射砲を積むということは考えておりますが、その細かい規格につきまして、アメリカ式のものをそのままとるか、或いは日本独得のものをとるかは、今研究中だと、そういう意味に御質問の意問を解釈したものですから、そういう意味で研究中ということを申したのであります。
○岡田宗司君 次に警備隊の問題でありますが、警備隊は私も見に行つたのですが、船は横須賀にあつて、横須賀で訓練をやるようになつております。が、横須賀の旧軍港は、全体としてアメリカの使用と言いますか、とにかくアメリカの基地になつておる。その中に日本の海上警備隊がおつて、その海上警備隊の根拠地になるところは、アメリカから又借りをしておる。これは実に不思議な話で、日本の土地に日本の海上警備隊を置かれるのに、アメリカの基地を又借りしておられる、こういうべらぼうな話はないと思うのでありますが、一体その点について、あなたがたは今後もそのままアメリカの基地を又借りをしてお使いになるおつもりか、その部分をアメリカ側に解除してもらつて、日本のものとしてお使いになるおつもりか。又現在のところでは、横須賀に海上警備隊を繋いでおるところから、これが外に出て行くのには、アメリカ側の一々許可を得なければならない、こういうような状態になつておるのか。そこいらのところの関係を御説明願いたい。
○政府委員(上村健太郎君) 現在横須賀におりまするところは田浦でございますが、あすこは接収解除になつておりまして、こちらの設備として使用いたしております。なおその他の港は大部分米軍側で使用しておりますが、これにつきましては、現在の警備隊の規模の程度でありますれば、現在の田浦を使いますほかに、今度の予算にもお願いしてありますけれども、大湊でございますとか、或いは舞鶴、その他九州方面に若干の基地を設けまして、船の運用には差支えないように存じております。
○岡田宗司君 第二段の横須賀で以て一々出て行くのに、アメリカの許可を得るという話をこの前私行つたとも聞いたのですが、そんな馬鹿な話はないと思うのですが、そういう事実はあるのですか。
○政府委員(上村健太郎君) 田浦から出ますのについて、アメリカの許可を得ておるということは、私聞いておりませんのですが、ただまあ条約が正式にきまりますまでは、米軍のものでありましたので、この点につきましては指図を受けたと思いますが、条約成立後引渡しを受けました後は、出港いたしますについての向うの許可、或いは指図を受けておらないように存じております。なお間違いけましたらいませんから、調べてお答えいたしたいと思います。
○岡田宗司君 今の点は、これはやはり日本の主権の問題とも関連するのですが、今はつきりしておらないようでありますから、その日本の海上警備隊が出動するのに、一々許可を受けるのかどうかというような点について、一つはつきり御説明を求めたいと思います。お調べ願いたいと思います。 それから防潜網を、一々出たり入つたりするのにも、これは向側の許可が要るのかどうか、その点はどうかお聞きしたい。
○木村禧八郎君 ちよつと関連して…、今田浦以外の大湊とか、そういうところに又基地を作るようなお話ですが、そういう場合の予算関係の経費はどうなるのか、港湾なんかを造るときに、これは公共事業費というものから出て来るのか、例えば又保安庁費のほうから出て来るのか、そういう場合に、この港湾関係の設備はどういうところから出るのですか、予算関係は……。
○政府委員(窪谷直光君) 先ほど概略申上げましたときに。詳細立入ることができませんでしたので申上げませんでしたが、二十八年度には、大湊、それから佐世保と言いますか、九州の南西地方というものに基地を持ちたいというのでございます。地方総監部と申しますのは、横須賀と現在舞鶴にございますが、それぞれの下部機構に相成るわけでございますが、その経費は保安庁の経費から支弁することになります。公共事業費から支弁いたしますのは、官庁専用ということではないのでございまして、一般公衆の用にも供されるという港湾でございますが、こちらのほうは警備隊の船を繋留し、或いは又警備隊の庁舎等の専用の施設でございまして、これは公共事業費からは支弁する限りではございませんので、保安庁費の中から支弁すべきものと考えております。
○岡田宗司君 二十七年度の保安庁予算の執行状況を調べて表にしてお出しになつておりますが、この表によりますると、一月三十一日現在で、支出負担行為未済繰越見込額というものが、予備隊の費用のうちで以て、器材費等物件費が四十六億、それから施設費が三十億、計七十六億九千四百万円の支出負担行為未済繰越額は、例えば来年度に繰越されました場合、これの使途が何か他のものに変えられることができるのかどうか、その点をお伺いしたいと思います。
○政府委員(窪谷直光君) 二十七年度予算のうちで、二十七年度内に支出負担行為ができませんものが、資料でお配りしましたように、器材費に約四十六億円、それから施設費につきまして三十億円ございますが、これは計画はすでに確定をいたしております。ただ器材費につきましては、規格の決定に相当手間をとつたのでございますので、大部分のものは年度内に発註契約が完了いたすのでございますが、ここに掲げましたものにつきましては、単純に机の上で規格を書いただけではどうも所要量の発註について確信が持てない、どうしても一台か二台試作をいたしまして、その試作したものについて性能の検査なり実験をいたしました上で、所要数量の発註をしなければならんというものでございまして、従いましてこれをほかのほうの経費に振向けるということはできないし、又二十八年度予算も二十七年度の予算でそういうものが調達できるという前提の下に計画をいたしております。それから施設費につきましても、これは原因は土地の取得につきまして相当の、何と申しますか、困難な事情がございまして、成るべくほかの農業その他に対する影響をできるだけ避けたいというふうなことから、土地の選定にも又苦労をいたしたのであります。なお選定をいたしました土地につきましても、できるだけ農林当局とも協議をいたしまして、換地の心配でございますとかいうふうな心配をいたしましたり、又補償その他につきまして御納得を頂けるというふうなことで手間取りまして遅れておるのでございますが、いずれも計画は確定をいたしておりますので、この経費をほかに振向けるというようなことになりますと、保安庁全体の計画に齟齬を来たすというふうなことに相成つております。
○岡田宗司君 もう一つ伺いたいのは、安全保障諸費です。安全保障諸費はどれだけ使い残りになつておるか。まだ大分使残りになつておる。この安全保障諸費のうちで、来年度保安庁の保安隊なり海上警備隊のほうへ振向けるものが何かあるのか。安全保障諸費がアメリカ側の指示で使うことになるのか、その点について……。
○政府委員(正示啓次郎君) お答えいたします。御承知のように安全保障諸費のうちから、本年度二十七年度内に当初予定の通りのヘリコプターの購入を保安庁のほうに振向けたことはございますが、今後安全保障諸費から保安庁関係の金を転用することはない予定でございます。
○佐多忠隆君 今の問題に関連して、その安全保障諸費の予算の執行状況、それから若し年度内に使えなくて、繰越しするものが更にあるとして、それはどういうふうな使途に考えられるのか、或いはそのままもう繰越しをして使う使途がなくて、何か一般の歳入に入れる予定になつておるのかどうか、そのへんを詳しくお伺いしたい。更に表に出してもらつて御説明願いたい。
○政府委員(正示啓次郎君) 本日の委員会は保安庁関係ということでございましたので、準備いたしておりませんから、正確な表にいたしまして後刻御報告申上げます。
○佐多忠隆君 保安庁関係の予算執行状況、これについてお伺いいたします。先ほど繰越見込額の御説明があつたのですが、この表によりますと、例えば二十八年一月三十一日現在に器材費、物件費等は百五十億使つた。一月三十一日までについて百五十億しか使つていないのに、二月三日以後二、三と二カ月では百九十六億負担行為をやるのだという表になつておる。それでもなお使いきれないで、四十六億繰越すという数字になつておる。同じく施設費についても、一月三十一日までには六十二億しか使いきれないで、二、三月僅か二カ月で五十五億使う。そうして更に三十億残つているという執行状況になつているわけです。この表から見ると、いろいろな、経理長のお話の技術的な点はいろいろあるかと思いますけれども、少くとも率直に考えれば、どうも使いきれもしないうような余祐のある金を持たされて、使うことに四苦八苦しているということが、数字的にはつきり出ているのじやないか。その点について先ず大蔵省のほうから、それをどういうふうに見ておられるかの御説明を願いたい。
○政府委員(正示啓次郎君) 御説明申上げます。この点を御覧頂きますと、只今佐多先生御指摘のように、時間的な関係から申しますと一月三十一日までの支出負担行為金額に対しまして、二月以後の負担行為見込額が非常に多くなつているのじやないか、こういう御趣旨に拝聴いたしました。先ほど保安庁の経理局長さんから縷々御説明がありましたように、大体二つくらい大きな理由があると思うのであります。一つは保安庁が開設されまして、御承知のようにまだ二年半くらいでございますが、そこでやはりだんだんと尻上りに仕事の能率が上つて来ておるのじやないかという点が第一でございます。第二は、何しろそういうふうな場合でもございまするので、仕様書と申しますか、設計の段階におきまして非常に慎重を期しておる。即ち国民の税で以て支払うべきものについては、一物たりともおろそかにしないのだというような、非常な慎重さを持つておるように私どもは伺つておるのです。大体この設計が終りまして、特に主要なものにつきましては、試作をいたしまして、更にこれを試験、実験をいたしまして、最終的に支出負担行為をいたすと、こういうふうな非常に慎重な手続をとつております。その大体の準備が今日までのところ終つたように我々は聞いておるのであります。従つてこれが終りますると、一度に出るのであります。いわば今日まではその準備手続に非常に時間がかかつたというように、大蔵省は承知いたしております。もとより大蔵省といたしましても、軽軽にこの厖大な支出を計上いたすということはできない。どこまでもそういう準備段階は慎重でなければならないという建前をとりまして、常にそういうふうに保安庁当局とも一緒になつて努力をいたしておるような次第でございます。従いまして、大体この表から見ますと、確かに先生のおつしやる通り、非常に大きなものが今後出るというふうになつておるのでございますが、これは只今申上げましたような準備段階に非常に長い時間をかけましたので、これが完了いたしますれば、大口の契約が行われるものと、かように承知をいたしておる次第でございます。
○岡田宗司君 今の問題について一つお伺いしたいと思うのです。大変慎重で、国民の税金を一銭たりともおろそかにしないというお話でございまして、これは誠に結構な話なんですが、実際はそうではないらしい。決算委員会の報告なんかを見ますというと、警察予備隊で大変無茶な使いかたをしておられる。こういうような表を我々は見ますと、どうも正示君のお話は、私どもとしては率直に受取れない。何か年度末になつて、早く使つてしまわなければいけないというので、無暗に使い出した。それでもどうでも使いきれないで、余つちやつたというように考えられるのですが、ほかの省では予算の査定がばかにきびしいのに、保安隊については誠に甘かつたのではないかということが言えばしないか。これと同じことが二十八年度の予算の査定についても言えるのではないか。こういうふうに使い残りもたくさん出ておることでもあるし、又二十八年度ですね。保安庁経費の要求額と、それから査定されて八百三十億ときまつた額との差というものは、さほど大きな鉈は加えられておらないように思う。やはりこの点については、アメリカ側の要求があるのかどうか、私どもは知らんけれども、一番甘いのではないか。甘い結果、又来年の末になつて、こういうことを繰返すのじやないか。こういうふうに考えられるのですが、その保安庁の予算に対する査定について、一体大蔵省はどのくらい切つておりましたか。要求額に対してはどの程度切つておりましたか。それから例えばほかの公共事業のうちの、例えば河川の改修、これに対しての要求額を一体どの程度切つて落しましたか、これを一つ略してお願いいたしたいと思います。
○政府委員(正示啓次郎君) お答え申上げます。岡田先生から決算の関係につきまして、この委員会で重ねて御注意を受けまして、これはもう誠に申訳ないのですが、成るほど決算委員会におきましては、相当の不当支出或いは不正行為が指摘されておりますることは、私、責任者といたしまして、重々恐縮に存じております。このことにつきしては、別にいろいろと決算委員会のほうで御忠告も賜り、又会計検査院のほうからもいろいろ御叱責を受けておるのであります。関係者一同この点につきましては、いろいろと工夫をいたしまして、まあ年々或る程度の改善をみておるのではないかと思うのでありますが、未だなかなか十分とは参つておりません。今後も私どものほうは一層努力を継続いたしまして、一日も早く不正行為、或いは不当支出の一掃を期したい。絶滅を期したい。この点はこの機会に改めて我々の決意を申上げて御了承を賜りたいと思います。 第二に、保安庁関係の経費の査定が非常にルーズじやないかという御趣旨でございますが、この点は私誠に先生と見解を異にいたす点は遺憾でございますが、そう思つております。と申しますのは、日本の大体の各省の予算は要求がべらぼうなんでございます。これは先生の御承知の通りなんでございまして、税務署の決定を先生からお叱りを受けたのですが、それよりも各省の予算の要求というものはべらぼうなんで、私は只今縷々御答弁に立たれた上村さんや窪谷経理局長のごとき立派なスタッフを持つたところの保安庁の御要求は、誠に正しいと思つておるのですが、その正しい要求すらもやはり二割くらい切つておる。それで主計局の査定が如何に峻厳であるかということは、お認め願いたいと思うのです。併し私はほかのほうはどのくらいになつておるかということは、只今資料を持つておりませんから、やはりあれでしたら又お答えすることにして、主計局というものはよく徹夜もいたしますことは、先生のよく御存じの通りなんですが、この要求と査定が大体ミートするように、やはりお互いに、日本の将来ですからやつて行きたいと思うのでありますが、どうか先生よろしく御指導願いたいと思います。
○岡田宗司君 保安庁の職員は、大変どうも大蔵省から見ると成績優良のようになりますけれども、どうも私には成績優良なはずであるのに、かような、あとの締めくくりがこんな結果になつておるということはどうも納得できない。 それから先ほど伺いました来年度の艦艇等の、船舶ですか、等の建造の計画を研究中だ、そしてこれ又来年の一月くらいまでに研究をいたしまして、来年の一月以降にどかつと発注するということになる虞れもあるのじやないか。そうすると、どうも今の正示さんの言われることが、どうもその通りにも受取れないのです。保安庁の経費等につきまして言つたかというと、やはりいわゆる再軍備と関連いたしまして、戦争前の私どもの経験からいたしまするというと、どうもいわゆる軍備費というやつは、一旦軍備が持たれますというと、自動的に拡張して来るのです。そうして終いには抑えきれなくなる。而うしてどう使うのかわからんという結果になつておる。これがまあ私ども恐れるのです。これを抑えられないようでは、日本の今後の貧弱な財政は、これはもう忽ち参つてしまう。だから私たちはこの点はやかましく言うておるのです。勿論私たちは再軍備反対ですけれども、而も保安隊は国内の治安維持とか何とかいうことで、絶対必要なんだということでおつかぶせて、そうしてそれで以てルーズな使いかたをされたんではたまりません。それこそ国民はこの苦しいときに、多額の税金を負担して、保安隊などのごときものに使われてしまうのでは、これはどうにもしようがない。だから私はやかましく言つている。一つこの点につきましては、こんなばかげた執行状況にならんように、初めからもつと注意してやるべきだと、こういうふうに考えて場おります。 それからもう一つで私終りますが、先ほど言つたリーゾン・オフィサーであるワトソンとおつしやいましたが、その人の地位、それからその人は直接こちらの保安庁と連絡をつけておるのかどうか、或いは又その人はこの保安隊関係のことについては外務省を通じてやつておるのか、技術的なリーゾンをやつておるのか、それともかなりいわゆる外交関係で取扱うべきようなことまでも含めてやつておるのか、その点を伺いいたします。
○政府委員(上村健太郎君) 米軍と私どもとの関係は武器の使用及び先ほど申上げました特別な戦車、特車でありますとか、或いは大砲の訓練というようなものについての指導を依頼をしておる点はありますけれども、一般に保安庁の行き方をどうするかというようなことについては指導を受けておりません。外務省との関係につきましては私は存じませんが、恐らくこういう関係で保安庁との関係がありますので、ないんではないかと思つております。
○岡田宗司君 そうすると何ですか、保安庁とアメリカ側との関係は、外務省のチャンネルは通じないで、それでワトソン少将ですかを通じて直接保安庁と関係を持つておる、こういうふうに解してよろしいですか。
○政府委員(上村健太郎君) 武器の使用の基本方針でございますとか、或いはこの訓練についての指導を受けます根本の方針につきましては、外務省と通じまして米軍の今のリーゾンでございませんで、参謀長でございますか、或いは大使館と通じてでございますか私ども承知いたしませんのですが、外務省を経由して話をいたしております。ただ例えば相馬ヶ原でどういう訓練の指導を受けますとか、或いはこういうものをいつどこで使用させるとかいうような具体的の問題につきましては直接交渉をいたしております。
○岡田宗司君 よく新聞紙上でアメリカ側が保安隊十一万を十八万にしろという要求があつたということを伝えられております。どうも私もそういう要求があつたんではないかと思うんでありますが、そういう要求を今のリーゾン・オフイサーであるワトソン氏が日本側に申されなかつたかどうか。
○政府委員(上村健太郎君) 先ほど申上げました通り、リーゾン関係はそういう関係で折衝いたしておりますので、今お話のような要求はないと存じます。事務当局では全然関知しておらない次第でございます。
○左藤義詮君 この本年度計画に保安大学校の新営費六億三千万円要求しておられるのでありますが、大体二学年とございますが、全部でどれだけの予算であるか、何年計画であるか、どこにどういうふうに新営をなさるのであるか、その規模、校舎等一つ御説明願いたいと思います。
○政府委員(窪谷直光君) 保安大学校は今年の四月に開校いたします。庁舎校舎等がございませんので差当り久里浜にございます部隊の衛舎の一部を割きまして、そこで仮に仮校舎といたしまして開校いたす計画でございます。二十八年度におきまして一学年と二学年を収容し、教育するための施設を作りまして、従つて今年入ります第一学年、それから来年の四月に新らしく入学いたしますこの二学年分の施設を計上いたしたのでございます。二十九年度につきましてはまだ詳細な計画は立てておりませんけれども、経費といたしましては約あと六、七億と申しますか、はつきりしたまだ計画はございませんが、大体今までかかりました経費の約倍と、敷地あたりは一時に購入をいたしますけれども、いろんな附属施設はどうしても遅れると思いますので、総体といたしましては約今までの経費程度のものがかかろうかと思いますが、この点につきましてはまだはつきりした計画ができてございません。 それから場所につきましては目下選定中でございますが、成るべく東京に近い地域に場所を選定をいたしたいということから、只今横須賀の南のほうに小原台という元の陸軍の用地がございますが、そこを予定いたしまして内内話を進めているのでございます。ただこの土地は横須賀市の観光計画があるように聞いておりますので、その辺との調整を目下やつているような状況でございます。
○左藤義詮君 国立学校予算が非常に羅でいろいろな文化国家として是非したいというような要求をいたしましても大蔵省で殆んど切られているのでありますが、そういう際に保安大学校の新営をなさる、或いは、これは後から資料を頂きたいと思いますが、学生一人当りの教授或いは事務の定員或いはその経費等につきましても非常に、これは先ほど正示さん甘くないとおつしやいましたが、保安関係には甘いように思うのであります。これは大蔵省のほうから国立学校の戦災その他設備に対する切実なる要求というものを随分切られている。この国立学校一校当りと保安大学校はどういう比率になるのか、学生一人当りというようなことについて詳細な一つ資料を頂きたいと思いますが、これは保安庁から見れば贅沢じやないかも知れませんが、文部省の国立学校その他私学等の実情から見まして相当私は厖大なものだと思うのでありますが、その点につきまして大蔵省の一つ御意見を伺い、又これに対する対比の資料を一つ頂きたいと思います。 それから又大学校という名前は、校はついておりまするが、今日の文部省で考えております大学の体系からこういうふうの類似の名前を名のることについて、文部省と十分話がついているのか、こういうふうに大学校ということを認めますと自治の大学校とか、各方面で文部省と離れた類似のまぎらいものが出て来ると思うのでありますが、そういうところについて保安庁として文部省と十分御折衝になつているかどうか。
○政府委員(正示啓次郎君) お答えを申上げます。国立学校の予算が非常に窮屈なのに安保大学校に巨額の経費を計上しているのは非常に大蔵省として首尾一貫しないじやないかという御趣旨に拝聴いたしました。誠に国立学校につきましては、私どもも相当努力をいたしたつもりであります。文部関係民生安定関係は左藤先生も非常によく御承知の通りに、相当去年よりは殖えているのであります。併し今日の国立学校の状況は決して十分とは申せません。これは私もよく実情を知つております。ただ先生も御承知のように、大学が新らしい学制の下に殖えております。それが多く戦災をこうむつておりまして、又学生が非常に殖えましたような関係もございまして、なかなか一朝一夕に十分の施設ができないことを我々は非常にもどかしく思つております。これらの点につきましては私ども微力ではございまするが、できるだけ一つ国会におかれましても文教施設の充実という点に御努力を願つて充実をして参りたいこう考えているわけであります。一方この保安大学校は御承知のように、初めて始まるものでございますから先ほども経理局長さんからもお話がありましたように、新らしく校舎から物色をしなければならんようなことになつております。今日非常に巨額の金がかかるのであります。従いましてその一点をお捉えになりますと、いわゆるアンバランスのような感じもいたすのであります。これは資料といたしまして詳細申上げますが、私ども相当厳重にこの経営費については査定をいたしております。いずれ数字ではつきり申上げます。ちよつと只今ございませんので、この点はあとで資料で申上げたいと思います。 最後に保安大学校という名称でございますが、この点につきましては、文部省とも十分打合せをいたしましたのであります。今度の二十八年度予算には保安大学校のほかにたしか自治大学校というのが法律案として出るはずでございますが、これは別途法律案。御審議を頂くわけでありますが、自治体の中堅職員の研修を行う大学校という趣旨でありまして、大学校という名称を使うことによりまして、その点は一応文部省のほうにも矛盾がないということで了解を得ております。ほかにもたしか例があるかと思うのでありますが、これ又あとで資料としてお手許に差上げたいと思います。
○堂森芳夫君 この二十八年度の主要計画のその一部でございます病院の新営費、保安隊に十七億二千万円、それから警備隊に八千万円ぐらいになつております。そうすると約十八億ほどのお金が保安隊の方に病院設備費として使われるわけであります。私はなぜ保安隊に新らしい特殊な病院が必要なのか、その理由がわからないのであります。どこに施設されるか、まだ場所はよくわかりませんが、例えば福岡にしても或いは伊丹にしても、或いは東京にしても、或いは北海道にしても、各地には大学があり、又赤十字病院があり、或いは国立病院がある。そういう所に委託すればいいのでございますし、又諸外国の例を見ておりましても、赤十字病院だとか或いは県立病院だとか、或いは市立病院というものと軍のそうした病人がそういう病院に委託されております。決して独立の軍病院というものを持たない国もたくさんあるのであります。特に大蔵省のさつきの御答弁によりますと、予算の査定は厳重にやつた、こういうお話でございますが、例えば昨年の国会で国立病院を、儲からんものを無理やり大蔵省は厚生省を抑えつけて売払うところの法律を通させております。そういうふうな僅かな赤字を以て国は持つているのはいやだというようなことで売払つている。一方こうして又なくて済むものに非常に厖大な予算を組んでいることは非常に大きな矛盾でございます。なぜ必要なのか、その点がどうしても理解できません。その点について御説明を願います。
○政府委員(加藤陽三君) 只今まで保安庁の方におきましては、隊員の患者が出ました場合におきましては、先ず各駐屯地におきまして若干の収容施設を持つておりましてそこで収容をいたす。これで足りないものは国立病院その他の病院に委託をいたす。これも十分には参りませんので、若干の患者は自宅に帰らせまして医療をやらせているというふうな状態なんでございます。患者の数も、私ども健康管理の面におきまして大いに努力をしているのでございますけれども、なお且つ隊員の総数の三%くらいに相当する患者を出しておりまして、その健康管理という面につきましては大変に困難を感じているのであります。又保安隊といたしましては、出動の場合におきまして隊員の救護をやるということが任務の一つでございまして、平素からそういうふうな訓練もいたし、そういうふうな編成もいたしているのでありまして、こういう点の必要から考えましても、やはりこれは軍の病院というものを自分で持ちたいということを実は前々から念願しておつたのであります。それが財政の面でなかなか実現できませんので、二十八年度においてお認め願いたい、こういうふうなことであります。
○政府委員(正示啓次郎君) 只今の病院の問題につきまして、ちよつと大蔵省からも御答弁申上げます。実は先ほど保安隊の人事局長さんからお話のように、従来までは民間の病院或いはその他の施設に委託をいたしまして、大体大ざつばに申しまして年に二億五千万円くらいの金を使うわけであります。而もこれは御承知のように共済組合の適用がございませんものですから今度これを直接に自分の持つております病院に収容いたしますと、大体大まかな見積りで、経営費は半分になるかと思います。そういたしますと一億二千五百万円ずつ年に頂くわけであります。これを何年かにいたしますと結局黒字になる。実は先ほど先生に赤字ということでお叱りを受けたのでありますが、そういう計算も成り立つわけであります。 それからもう一つそれじや国立病院の公共団体に移管するようなものがあるならそれを使つたらどうかということを実は私どもも真剣に考えてみたのでございます。これが取先ほどお話のように地理的配置状況から申しましてうまく活用できない。そういうことが一つあるので結局建てることにいたしたのであります。 最後の判断といたしまして御承知のように現在日本の医療につきましては国民医療法というものがございまして、医療施設の最低基準というものを国会で法律としておきめになつているわけであります。ところが現在の病院等ではなかなか合格するものが少いわけでございまして、多くの病院なり診療所はこの法律によつて条件付の許可を受けている、こういうふうな状況なのでございます。従いまして私どもは、一方国の病院を公共団体に移管するような場合におきましても、できるだけその設備を充実いたしまして、医療法に定めるところの基準に合うようにするということを一方において努力していることは、これはすでに御承知の通りであります。今回やはり保安庁のために専属の病院を作りまするのも、一般の民間の医療機関ですね、そういうところが非常に窮屈になつております、いいところが窮屈になつておりますから、やはりこういうものを設けることによりましてそれらのほうの負担、先ほど申しました二億五千万円の金を払うことによつて、民間のほうに相当に医療施設への負担をかけているけているわけでございますが。それを軽減する、そういう狙いも持つているわけであります。誠に欲張つた話でありますが、一石三鳥を狙つたわけでございまして、この点は悪しからず御了承を願いたいと思います。
○堂森芳夫君 私は日本に病院がたくさんできることに反対するのでございません。来年度に予定しております病院というものを例えば作つた場合に、一般の患者に開放しているのを保安隊だけの病院として独占するということはどうかということを一つ。
○政府委員(加藤陽三君) お答えいたします。明年度において考えておりまするものは、東京に六百床、それから北海道方面に三百床、九州方面に三百床その他駐屯地病院といたしまして五十床乃至三十床のところを三カ所考えております。先ほど申上げました通り、保安隊における患者は大体におきまして、平均三千人ぐらいのものがございます。で、これらの病院を建ててみましても全部収容し得るかどうかという点につきましては、私どもまだ確信がないのであります。更に余裕がございますれば、一般のほうに開放するということにつきましては研究いたしたいと思います。
○堂森芳夫君 そういう逃口上ではなしに、飽くまでも保安隊の特別な、この保安隊が独占する病院というものでなしに大切な国費を使うのであるし、又日本全体としてベッドが足らない、これは飽くまでも国民全部に開放する、こういう建前でやるというふうな考えを持つようになれないかということを一つ伺いたい。
○政府委員(加藤陽三君) これは只今申上げました通り、保安隊自体の思考がまあ三千人ぐらい平均おるのでございまして、私どもといたしましてはこのことを中心に医療の施設も考えたいと、まあ今日は考えておるのでありまするが、勿論余裕があれば一般に公開することにこれはやぶさかではございません。その点につきましては只今のところではそういう患者の現状でございまするので、これを一般に公開をするのだということをはつきりと申上げることにつきましては私只今確信がないのでございます。
○左藤義詮君 私学校の問題に堂森さん関連があると思つてお譲りしたのですが、先ほどの保安大学校の予算が非常に厖大だと思うのですが、その具体的な内容につきましては大蔵省から資料を頂くことを約束したのですが、特にその中には学生一人当りの給与ですね、国立大学及び私立大学の全部を一つ対照して頂きたいと思うのであります。文化的な施設に対して国会議員が努力をしろと、こういう正示さんのお話でしたが、随分努力をしたがいつもこれはけられてしまつて、僅か数万円の私は防疫研究室というものを特に大阪にお願いしたのですが、特にこれは国立には一切そういう新規なことはできないということで、文部省から要求したのですが、私も特に大蔵省まで行つて要求したのですが、すげなく断られてしまつた。与党ですらもけられる。そうして保安大学にはこうして六億二千万円、而もこれは二学年までで、これから先はどれくらいかかるか、これもまあはつきりはよう知らない、相当厖大なものになる。こういうことでありますので、その点はよく私一つ正示さんにも今後大蔵省の査定について国会議員だけに一つ御要求にならないで、要求したらすぐ今後打てば響くようにお心得願いたい。 それからここに技術研究所が三億二千万円、これも非常に大きな要求があるのですが、普通の常識ですと、大学と研究というものは直結をするもので、これは大学と一緒に新営をなさるのであるか、或いは離れてやはり別に計画をしていらつしやるのであるか。
○政府委員(窪谷直光君) 保安大学校の経費が少し贅沢じやないかという今のお話でありますが、私どもといたしましてはあの基準で普通の大学まで大蔵省は面倒をみてくれんだろうかという感じを持つておるわけであります。ほかの大学と違います点は、こちらには全然校舎もございませんし、それから又生徒は校内に居住をいたすことになつております。従いましてその居住の施設も造つてやらなければならんというふうなことから、初度の施設費としては相当の金にはなつておるのでありますが、全然何にもない所に新設いたしますために、ほかの大学の二十八年度予算に比べまして或いはそういうお感じをお持ちになるのかとも思いますけれども、私どもとしてはむしろ少し搾られ過ぎておるのじやないかという程度の感じを持つております。 それから技術研究所はこれは保安大学校とは別の場所に造りたいと思つております。保安大学校の方は大体この普通の大学で申しますと、理工学部系統のものとそれからそれに保安庁独得の、と申しますか、保安庁に必要な教育をまあ併せてやることになつておりますが、従いましてその理工学部の系統のものと若干似通つた点はございます。併しながら研究の内容はむしろ相当違つた面になろうかと思います。実際の運用の面におきましては、勿論保安大学校の教官と技術研究所の職員は緊密な連絡をいたしまして運営をやてつ行かなければならんというふうに考えておりますが、場所は一緒の所ということは今考えておりません。
○左藤義詮君 教育と研究とが大学で相伴うものであることは常識でございまして、それを切り離すということは人事その他非常に無駄が多い、将来大学の研究所を持たなければならんということになつて来る。これは非常に予算が切詰められておるとおつしやいますが、例えば同じように校内に居住するはずである商船大学で、現に昨年発足しました神戸商船大学のごときも未だに校内居住の設備がない、而もこれは予算が足りないから地元で一つ負担しろというふうなことで大蔵省からまま子扱いされておる。今あなたは非常に保安大学が切詰められておるとおつしやいましたが、地方の国立大学などの実情をよく御覧になつておつてそれと比べてそうおつしやるのかどうか、ただ世間を知らずに自分の学校だけを標準にしてそういうことをおつしやるのか、これが若し贅沢でないとおつしやるならば、日本にある五十幾つかの国立大学の実情を御承知であるかどうか、それを御承知の上で今の御発言をなさつたのであるか、その点を一つ。
○政府委員(窪谷直光君) 私の言葉が少し過ぎたかと思いますが、ただぼやつと思つておる感じだけで申上げましたので、発言は取消さして頂きたいと思いますが、あと具体的にはどういうふうになつておりますか、大蔵省のほうの資料で一つ御覧願いたいと思います。
○左藤義詮君 大学と研究所との関係は、もうどうしてもこれは切り離すのですね。
○政府委員(窪谷直光君) 目下のところ研究所は東京都内に建てたい、都内と申しますか、とにかく東京周辺の極く近い所に建てたい。それで勿論保安大学校との関係を注意しなければならんことは勿論でございますが、ほかの大学でございますとか、政府の或いは研究所でございますとか、それから更に民間におきます若干のいろいろな研究施設等との連絡を緊密にやるほうがより重要だと考えておりまして、それらと連絡に便な場所に建てたいというふうに考えております。
○佐多忠隆君 さつきの病院の問題ですが、十八億を保安庁関係専用の病院に使われる予定になつておりますが、これに国費を以てお建てになるのですが、一体日本の官庁その他で国費で以て建てておる病院はあるのかどうか、それを先ず一つ伺いたいと思います。
○政府委員(正示啓次郎君) お答え申上げます。建前といたしましては健康保険或いは共済組合の方で施設をいたすことになつておりまする
○佐多忠隆君 そういうふうにほかの官庁では健康保険その他でむしろそこの職員その他が建てておるという形になるのじやないかと思います。然るにかかわらずこれだけは十八億の国費そのもので病院をお建てになるのですが、そうだとすれば今の日本の貧弱な医療施設その他から見て非常なアンバランスだと思う。私は隊員諸君が十分な医療施設を持ち、十分に医療をしてもらうことは絶対に必要であると思うけれども、同時に普通一般の官庁の職員、更に私はもつと広く言えば一般の庶民大衆の医療設備等々から見れば、非常に贅沢極まるものだ、なぜ保安庁関係だけにこういう賛沢極まるものを、現在の日本の経済力なり、衛生設備能力を顧みずして、こういうことをあえてやられるのかどうか。若し純粋に国費でお建てになれば、今までの官庁にすら例を見なかつたようなこういう設備をおやりになるのならば、先ほど堂森君からも御意見があつたように、これは国立の病院として、優先的には保安隊の諸君を収容されることも差支えないけれども、原則としては国立の病院で、一般の庶民大衆も入れるのだ、原則的にはただ優先的に取扱うとして、保安隊の職員諸君を入れるのだというならばまだ話はわかる。閉鎖的なこういう病院に、而もこういう厖大なものを、一年間に非常に気前よくお出しになつたということは、余りに矛盾していないかどうかと思いますが、どういうふうにお考えになりますか。
○政府委員(正示啓次郎君) 先ほどの私の答弁、少し言葉が足りなかつたと思いますが、一般職の職員につきましては申上げました通りに健康保険、或いは共済組合の施設を利用いたすことになつておりますのでありまして、その点を申上げたのであります。ただこの保安庁は先ほども申上げましたように、まあ勤務年限等の関係から、共済組合の適用を受けておりませんものでございますから、その点がないということが第一点でございます。 それから現在でも御承知のように、国鉄、或いは専売公社、その他の現業の特別会計、これは佐多先生御承知のように自分で病院を持つております。専売病院、或いは国鉄の病院、或いは印刷の病院、造幣病院というふうな昔から病院を持つております。これは企業会計のほうの資産として病院を維持しておる。そういうところの病院、又警察病院というふうなものもこれは共済組合の関係でございます、これらの病院はやはりその企業なり、或いはその職場に勤めております者を優先的にみるのでありますが、なお健康保険の給付としてこれを利用することもできる途を開いております。それから一般の国民大衆に開放せられております国立病院というものは、これは又別にございます。昔の軍の病院なり、或いは当時の傷痍軍人収容のために作りました病院等を、一部国立として持つておりますことも御承知の通りであります。 で只今佐多先生から、保安庁のために特にこの十数億の金を投じて一挙に作る点がどうかというお言葉でございますが、実はこの点先ほど堂森先生にもお答え申上げましたように、私ども全体のこの国民医療施設という見地と合せて考えたのであります。やはり何と申しますか、病院というふうなものは、この先ほど申しましたように、二億五千万円の委託費で保安隊の隊員が利用いたすということになりますと、それだけ民間のものを圧迫することになるわけで、それをやはり軽減するということのためにも必要じやないかというふうな考え方を持ちまして、かたがた共済組合の適用もございませんので、一応直営病院という形にいたしたのです。従いまして大蔵省といたしましては当初査定の気持から、佐多先生、堂森先生からおつしやいました通りに、もとより本来の使命はこれは保安庁職員のための施設でありますが、併しこの施設の本来の目的遂行に差支えない限り、地元の一般の市民のかたがたにも御利用願つて、いわばそういう面からも保安隊というものが、本当にこれが国民に親しまれるようにというふうな念願を持つておるわけでございます。この点はもとよりまだ実行の段階でございませので、はつきりとあれはいたしておりませんが、大体そういう気持でございましたので、先ほども経理局長さんからもその点は十分研究するというふうにお話をされたものと考えております。私どもといたしましてはどこまでもそういうふうに持つて行きたい、かように考えております。
○佐多忠隆君 同じような問題ですが、この保安庁庁舎が十六億七千万円という数字が出ておりますが、官庁営繕費は二十八年度のいろいろな官庁全部を合わして三十八億しかないときに、保安庁一庁で、而も一年の間に十六億幾ら出される。これもほかの経費支出と比べれば、非常にアンバランスで、どうしてこういうアンバランスで非常に優先的な甘い考えをしておられるのか、その点をお聞きしたいと同時に、この十六億七千万円というのは来年度だけで済むのか、その後更に継続して相当な経費がかかるのか、その点も合わせて一つ。
○政府委員(窪谷直光君) 今保安庁の庁舎として使用いたしておりますのは、越中島にあります商船大学の建物でございます。商船大学は今清水で教育をいたしておりますが、学校当局及び文部省といたしましては、一日も早く東京に帰りたい御意向がございました。私どもとしてはその御意向を尤もなことだというふうにまあ考えております。いろいろ先ず第一にアメリカ軍が接収といいますか、アメリカ軍に提供いたしております施設の解除が可能かどうかということを、大分長い間検討もし、又外務省を通じ、又或いは個々にいろいろ当つてみたのでありますが、これは当分と申しますか、相当長期間、保安庁の庁舎として利用できるようなものが返つて来ないということから、やむを得ず予算の御要求をいたしたわけでございます。それで庁舎といたしましては、このほかに若干のこの附属の部隊がございますので、そういうものに対する居住の施設等も作らなければならんというふうなことから、相当の金額に上つておるのでございますが、この金額で保安庁の中央の機構を収容する施設は完了をいたします。後年度に保安庁の庁舎として中央に置きます施設を作つて行く必要はないというふうに御了承賜わりたいと思います。
○佐多忠隆君 今のやつに関連しまして、どうもその設備或いは装備の点についていろいろ疑問が起つて参りますので、先ほど予算資料の提出の要求がありまし、たが、更にそれに附け加えまして、今お配り願つている二十八年度の設備計画、或いはこの装備計画、こういうもので警察予備隊ができてから以後、各年度にどういうふうな施設が整備されて来たか、従つてそれらを積算して二十八年度末に装備、或いは施設の現況としてどういう状況にあるか、それを合せてはつきり一覧してわかるように御提示を願いたいと思います。
○政府委員(窪谷直光君) 表に作成いたしまして提出をいたしたいと思います。
○佐多忠隆君 その場合は貸与されているものも各年度ごとに同時にお示し願いたい。
○堂森芳夫君 私は今この医療制度のことについていろいろ私の意見を言うて議論しようとか、そういうことは差控えたいと思いますが、私はどうしても了解できないのは、やはりこの役人のなわばり根性が根本だと思うのであります。何も保安隊、僅かに十一万のものに二十億というふうな大きな金を使う、これはどうしたつて理解できないと思う。例えば二千万の被保険者を対象としておる国民健康保険に対して医療給付の二割を控除せよ、こういう強い要求がある、それに対して漸く一割五分ぐらい出した。而もこれを下付するについてもいろいろな条件を付けておる。そういうことであるにかかわらず保安隊に僅か十一万五千の者に対して十七億二千万ですか、これは私は非常に大きな矛盾があると思うんです。とにかくこれは立派なものができる、これはよいことだと思いますから、飽くまでも国民一般に開放する、こういう方針で行つてもらいたいということを希望いたしまして終りたいと思います。
○木村禧八郎君 佐多君の要求しました資料要求、病院それから営舎の整備なんですが、老朽営舎の建替え方針、これも十九億五千万円、その内容も合せて、病院などは特に数、そういうものに亘つて資料をお出し願いたい。
○委員長(岩沢忠恭君) 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十二分散会