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15回国会参議院1953/02/24

文部委員会 第15号

発言数
48
登壇者
8
会派数
3
開催日
1953/02/24

会議録

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 本日の委員会を開催いたします。  先ず最初に衆議院提出の教育委員会法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案、これにつきまして提案者の提案の理由をお聞きすることにいたします。

井出一太郎改進党

○衆議院議員(井出一太郎君) 私衆議院の文部委員であります井出一太郎でございます。委員長からお話のありましたように教育委員会法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  昨年十一月一日に設置されました市町村教育委員会は実施後各方面に極めて不合理な面が多く現われております。このことは各位のすでに御承知の通りであります。即ち教育委員会法によりますれば、各教育委員会に教育長を置かなければならない等のためこれを完全に実施いたしますには、年間約六十億円の経費を必要といたすのでありますが、政府は財政上の理由から二十五億円を計上したのみで、甚だ不徹底な財政措置なのであります。従いまして現在におきましても教育委員会の完全な運営はなされておらないのみならず、このままに放置いたしますならば、徒らに国費を濫費いたしますと共に地方財政にも重大な負担をかけることと相成り弱小町村の自治を破壊いたす危機すら招いておるのであります。  ここにおきまして、改進党及び両社会党は、共同いたしまして教育委員会法及び教育公務員特別法に適当な改正を加えましてこれらの欠点を是正いたすためにこの法律案を提案いたした次第であります。  以下、本法律案の要点を概略御説明申上げます。  先ず第一に、現行法によりますれば、如何なる小さな町村でも教育委員会をその意思の有無にかかわらず設置しなければならないことを強制いたしておりますが、地方の実情から見まして教育委員会を設置いたさないでもよいようなところも多々あるのであります。そこで、本法案におきましては、五大市以外の地方教育委員会は任意設置といたし、市町村議会で三分の二の特別議決を以ちまして教育委員会を畳かないこととする条例を制定いたすことを認め、この条例中に教育委員会をいつから置かないこととするかを規定いたしますれば、必ずしも昨年公選されました現在の市町村教育委員会の委員を直ちにやめさせないでもよいことになります。かようにして教育委員会を置かないことといたしました市町村の教育事務は、市町村の長がこれを管理、執行いたすこととなつております。なお、一度教育委員会を置かないこととした市町村もその後の事情によりましては先に制定しました教育委員会不設置の条例を廃止することにより、再び教育委員会を設置する途をも開いておるのでありまして、教育委員会の設置、不設置は全く市町村の自治に委ねられておるのであります。  次に、教育委員会を任意設置といたしましたことに伴い、従来市町村教育委員会の権限に属しておりました教育事務の一部を都道府県教育委員会に機関委任いたしまして市町村の教育事務を軽減いたしております。即ち従来市町村教育委員会の権限に属しておりました事務のうち、教科内容及びその取扱い、教科用図書の採択、校長、教員その他の教員職員の研修、市町村立学校の職員のうち都道府県が給与を負担するいわゆる給与負担職員の任免その他の人事、保健、福利及び厚生等の事務が都道府県教育委員会の権限に移されたのであります。この場合、給与負担職員の任免その他の人事に関する処分をいたしますにつきましては都道府県教育委員会は、あらかじめ、市町村教育委員会又は市町村長の意見を徴さなければならないこととして、都道府県と市町村との調整の円滑化を図つておりますが、市町村立の高等学校、幼稚園等の校長、園長、教員その他の職員は、現状通り市町村教育委員会又は市町村長に人事権を残しております。  その他、教育委員会を残存せしめる市町村におきましては、必ずしも教育長を置かないでもよいとすることにより、市町村財政の負担を軽くいたします等両法に所要の改正を加えております。  以上が本法律案の概要でございますが、要は、飽くまでも地方自治の精神のもとに地方の実情に即した改正を施さんとするものでありまして、何とぞ慎重御審議の上速かに御可決あらん事を御願いいたす次第でございます。

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 提案理由を本日は聞く程度にいたしまして、質疑については次の機会にいたすことにいたします。   ―――――――――――――

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 次には前回に引続きまして昭和二十八年度の文部予算につきまして質疑を行うことにいたします。質疑のある方から順次お願いいたします。

梅津錦一日本社会党(第四控室・左)

○梅津錦一君 今日は文部大臣の出席を要求してありますか。私は主として大臣に対する質疑がまだ終了しておりませんので、文部大臣の出られない限りにおいては私は質疑を保留しておきます。

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 今大臣のほうと連絡いたしますが、その間事務当局に御質疑がある方はお願いいたします。

梅津錦一日本社会党(第四控室・左)

○梅津錦一君 専門員室のほうで大臣に何時に出席を要求してその間何分来なかつたか、そして来られると言つてから何分又来られなかつたか、その間の経緯を十分とつておいてもらいたい、前例もありますから。これは院議にかけることが可能でありますから、そういう点で食言しないように、出席の義務がありますから、その間の時間、経緯をすつかりとつておいてもらいたい。

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) ちよつと速記をとめて下さい。    〔速記中止〕

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 速記を始めて下さい。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 前回質問をした続きになりますが、清水の商船大学につきまして、越中島に移転、或いはその他の移転の候補地というようなことについて、或いは管理局長にも関連があるのかも知れませんが、お伺いいたしたいと思います。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 只今御質問の清水の商船大学でございまするが、学校当局におきましては、かねてから越中島にありまする旧校舎敷地内に帰りたいという計画を持つておりまして、文部省もその計画に即し化して、関係省庁と折衝を重ねて参つて来ております。今日聞くところによりますれば、保安庁関係におきましては、只今要求中の予算に庁舎建設の予算を計上いたしておるそうでございます。ただ移転先の土地としては、二、三の候補地がありまして、まだそのうちのどことも確定いたしませんけれども、保安庁におきましては、本年度中から移転計画に港平するということを申しております。従いまして、その計画が成就いたしますれば、越中島の旧校舎敷地は商船大学に返還せられ得ることだと考えております。私どもといたしましては、それらのことの実現の速かならんことを希望しまして、関係省庁となお折衝中でございます。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 そういう日が早く来ることを希望をいたしますが、今その移転の費用を計上してあるとおつしやいました、その費用というのは、商船大学に関する直接の移転費用であるのか、或いは保安庁関係の移転費であるのか、その点をお尋ねいたします。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 言葉を尽しませんでしたが、保安庁の庁舎の建設の費用でございます。従いまして、保安庁側においてそれが成就いたしますれば、現在使用しておりまする越中島が空くという順序になつて参ります。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 そうしますと、越中島のほうに移ることになりました場合、現在の庁舎がそのまま学校に使われるならば結構でありますけれども、やはり何らかの補修、修繕というようなものが必要になると思うのですが、そういうようなための経費、予算というものは、文部省の現在の予算において見積られておるのかどうか、お伺いします。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 保安庁が建設いたすことになりますれば、恐らく本年度一ぱいは少くもかかることだと思います。従いまして、空きますのは二十九年度以降になる計算でございますので、二十八年度予算には文部省関係において関係予算を計上いたしておらないのでございます。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 そうしますと、この二十八年度はやはり清水において現状のまま授業を続けるということに了解していいのですか。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) なお越中島において、保安庁関係が使用しておりまする一群の雄物、これは寄宿舎の建物があるわけでございます。これが恐らく年度内に返還せられることだと考えております。そういたしますると、商船大学としては最高学年とか、或いは一部を先ずここに移すということは年度内にあり得ることだと考えております。それにつきましては多少の庁舎修繕費等、これは文部省の予算でも賄い得ることでございまするから、それを用うれば一部の授業は本年度から可能だと考えております。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 念のためお伺いいたしますが、神戸商船大学が清水と並列してできまする一つの墨付の条件として、我が国の造船計画が理由にされておりましたが、その造船計画によるもの、がその計画通りに遂行されておるかどうか、それについては何かお調べがございませんか、著し今お持合せがなければ次回でもお示しを願いたい。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 詳細な点は関係省から資料を得まして次佃にお答弁いたしたいと思つておりますが、最近私が聞きましたところから考えますると、造船計画は大して当初から変更を生ぜず進行中であるように聞いておりまするが、御存じのごとく船舶界の不況というような点で需要が当初想像したほど緊迫していないという話は聞いております。併しながらこの前あの計画について御説明申上げましたように、養成計画と申し摂してもフルに養成する計画でなく、なおまだ需要のほうが上廻る計画でございまするので、養成計画としては差当り当初計画したところと著しい齟齬は生じた事情ではないと考えております。詳細な点につきましては、又追つて資料をお目にかけたいと考えております。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 清水の大津が一部は二十八年度に移転ができるかも知れんと、併し全部移り得るのは二十九年度になるかも知れないということでございまするが、二十八年度においては、恐らく清水の現在地におけ為設備の充足ということについて相当気を抜かれるのではないか、設備が足りないことが結局学生が授業を受ける上にも相当よくない影響があるわけでありますが、そういう点について特にこの神戸と……、別に私は清水に特に肩を持つて申すわけじやございませんけれども、神戸の大学と差別のあるような教育が著しされるといたしまするならば、これは教育の上から考えても大きな問題だと思いまするが、そういうこの設備不十分というようなことについての虞れは如何でございますか。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 今日御承知のように商船大学の教育につきまして最も大切なのは、新らしい科学研究によつて生じ摂した各種の機械器具であるように聞いております。例えばレーダーでありまするとか、そのほか各種の測定器具、これらが従来の学校の機械器具が時代遅れになつております。文部省といたし化しては清水の商船大学につきましても、本年度はこういう設備を実することに主力を注いでおります。これらは又ここに、越中島に移りましても移し得る機械でございますので、そういう点につきまして、商船教育の充実については、清水の商船大学の希望を聞きながら極力努めたいと考えております。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 続いて同種類のものだと思いますが、水産大学につきましても移転の促進の希塁があるようでございまするが、これは如何なる計画があり帳するか。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) お話のごとく水産大学につきましては、私ども現状誠に申訳ない状況だと考えております。これは或る意味におきまして清水の商船大学の問題よりも先に片附けなければならんような水産大学の現状であるとも考えております。これにつきましては前に御説明申上げましたように、あそこの海軍の……。現在久里浜にあるわけでございまするが……、品川の経理学校、あれを移転いたしましてあの跡に入る計画を持つておるのでございます。ところが、その経理学校の跡を使つております駐留軍関係が、まだその移転先地に移る準備工事ができないというようなことで、遷延いたしております。これらは別に新らしい年度の開始等を待たずに、できる限り速かに経理学校の跡を使つております駐留軍の移転を促進すること、それを外務省その他関係方面に目下依頼いたしております。それが移りますれば、経理学校の敷地雄物等は十分に水産大学が入り得る余地があると考えております。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 今の経理学校の跡の移転の時期などについては、全然見通しがないのですか。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) その点非常に私ども心配いたしておりますが、まだ確たる見通しが生じていないことは遺憾であります。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 閥船大学も水産大学も、或いはそのほかにもそういう駐留軍関係のものがあると思うのですが、移るだろうが移る時期がわからないということでは、やはり行き届いた教育をすることも、又受けることも非常に困難だろうと思われますので、これは文部省だけの責任ではないかも知れませんけれども、日本の教育の将来ということから考えて、厳重に促進されんことを希望いたします。それからこれも或いは監督外のことかも知れませんが、一般学校施設の拡充と申しますか、なかんずく古い建物の改築などについての御計画は如何になつておりますか。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 国立小学校の戦災復旧及び制度改革に伴う設備の充実というような点につきましては、文部省は年々文教施設費を主張し、支出して参つております。併しながら一般の財政の問題、又文部省といたしましても、六三建築の問題等がございまして、なかなか十分な費用をこちらに廻しにくくなつたのでございます。国立文教施設費につきましても、昨年十三億でありますものを十九億、災害関係を入れますれば約二十億をこのたびの予算にはお願いいたしておるようなわけであります。その予算を使用いたしまして、計画的に順次急を要すべきものから充実して行きたいと考えております。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 急を要するものということは、どういうことによつて判断をされるのでございますか。その基準があればそれをお示し願います。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 大体現場の状況から見まして、相当な耐用年数を経たような建物であるとか、或いは火災の虞れが非常に大きいもの、而もその虞れが大きいと申しますのは、例えば病院であるとか、或いは例えば理工系の実験室関係であるとか、そういうような危険の多いものから着手する計画を持つております。従いまして、只今お願いいたしております予算を充当する計画等におきましても、北海道を初め病院についての年次計画、東大もそうでございますが、そういうようなものが第一順位として考えられております。それからなお火災復旧の関係で、火災のために如何にも現在の教育が支障を来たしておる、一刻も早く適当な面積を充当しなければならんというようなものもやはり復興順位として考えられて参つて来ております。

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 報告いたします。梅津君から大臣の要求がありましたが、大臣は胃を痛めて病院に行つておりますので、次回にしてくれんかというようなことでございます。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 古い建物の改築ということがございましたが、例えば例示すれば、芸術大学ですね、これは日本でただ一つの特殊な大学だと思うのですが、これなどあのままで文化財保護委員会へ持つて行かなければならないような建物にさえなつているように思うのですが、芸術振興ということが言えるかどうか、いずれにしても極めて特徴のあるただ一つの大学というようなものが、朽ち果てるままにおかれておるようなふうにさえ感じるのでありますが、これはいつから改築にかかれるのか、そういう年次計画などすでにあるのかをお示し願いたい。

稻田清助文部省大学学術局長

○政府委員(稻田清助君) 御指摘の芸術大学でございますが、これは関東震災にも又戦災にもかからなかつたという幸運が、却つて逆に今まで改築という機会に恵まれずに今日まで来ておるわけでございます。お話のように今日あの校舎なんかを見ますると、これは何とかしなければならん状況であることはあるのでございますが、ただ敷地の関係その他から見まして、あれを改築しますとなると、もう全画的に手を着けなければならない。従つて相当の財政を用意いたしまして着手しなければならんというような関係かございます。そういうような次第で、只今お願いいたしておりまする予算にはまだ着手いたしてないのでございますが、次年度その他成るべく早い機会において、私どもは十分な用意と計画とを以てこの改築に着手しなければならんものだと思つております。

堀越儀郎緑風会

○堀越儀郎君 公立学校施設整備費の問題で、その前に公立小学校一般校舎整備費、六三制の問題、それから危険校舎の問題これは昨日も大臣に伺つたのでありまするが、屋内体操場の問題で五億の予算が出ているようでありますが、この補助をされる場合に、文部省どういう方針で補助をされるのであるかどうか、お伺いしたいと思います。

近藤直人文部省管理局長

○政府委員(近藤直人君) お答えいたします。御承知のように二十八年度の屋体の予算は、坪数が三万七千八百五坪で、その金額が五億三十六万八千円と決定をいたしました。この坪数で基礎になりました資料は、昭和二十七年の五月一日現在を以ちまして、全国の都道府県から報告をとりました。その場合に御承知と思いますが、積雪寒冷湿潤地帯ということに限定されておりまするので、その基準といたしまして積雪は冬期一二カ月間、月百センチメートル以上の深い所、それから寒冷は冬期三カ月間、平均気温が〇度四以下の所、それから湿潤地帯と申しますのは年間の、一年間の降水量が百八十一以上という府県からの報告を徴しましてとりました坪数を基礎にいたしております。従いまして只今のところではその府県が二十六道府県に亘つております。例えて申しますれば北海道、秋田、山形、岩手、石川、福井、富山、青森というような県は、これは全県が、全道がこの屋体の補助の対象になるわけでございますが、残りの十八府県につきましては、これはその一部が該当するということになつております。そこでこの坪数三万七千八百五坪を如何に関係県に配分するかという問題でございますが、一応調査の基準が先ほど申上げましたような科学的な根拠に従いましてとつてありまする関係上、配分の場合も先ほど申上げました地域に配分するということはこれは申すまでもないことでございます。併しながら一部には、例えて申しますれば、成る府県の山間部で非常に寒冷な地域が、そこが気象台或いは県の報告によりまして〇度四以下の所を、或いは降水量が標準以下であるというような場合におきましては勿論考慮の対象になるわけでございます。私どもといたしましては、できるだけさような地域を包含しまして広くこの予算の配分を考えたいと、かように考えております。

堀越儀郎緑風会

○堀越儀郎君 この問題について多少疑念のありまする点は、以前に積雪寒冷湿潤地帯の屋内体操場整備助成の問題について、衆議院でも参議院でも満場一致で通つたのでありますが、我々文部委員会としましては率先して通過するように努力しましたが、全国のそういう実際に当てはまる地方の学校に対する補助を考慮してのことであつて、聞きますると期成同盟会というものがあつて、その期成同盟会に加盟している府県のみに配分されるというふうな風聞もあるのであります。勿論私たちの直接関係しておる県も加盟しておるのでありまするが、我々加盟している立場から申しましても、単に加盟している県にのみ配分するの、だというような間違つた考え方を持つということは、我々妥当でないと思うのであります。している、していないにかかわらず我々文部委員会としてとつた態度、参議院としてとつた態度、国会としての態度は、全国のそういう地点の加盟する、せんにかかわらず、実際の実情に即して、又中央気象台なりその他の科学的根拠によつて文部省が適正と考えられる地方の屋内体操場に対して助成されるように私たちは希望したいと思うのであります。そういう点重ねて文部当局の御意向をお聞きしておきたいと思います。

近藤直人文部省管理局長

○政府委員(近藤直人君) 只今お話のございました屋体緊急整備に関する衆参両院の決議は昨年の七月にございました。私どももその決議の線に沿いまして、極力予算の折衝に努めて参つた次第であります。只今お話ございました屋体の緊急整備期成同盟会の会員である県に対してのみ予算を配分するというお話でございますが、これは先ほど申上げました該当県が自主的に作りました期成同盟会でございますので、期成同盟会に入つたから配分するのではなくて、その該当県が同盟会を作つておる実情でございますので、従いましてその予算がその期成同盟会の該当県に、同盟会の会員たる該当県に配分されるという筋になるわけでございます。決してその会に入つたところにだけやるという趣旨ではございませんので、その点御了承願いたいと思います。なお又万一この科学的根拠に基いて調査いたしました結果、更に只今申上げました二十六道府県以外に若しありますれば、そういつた府県に対しましても、配分を考慮するということはこれは是非考えなければならない。勿論当初この予算要求の根拠になりました数字は二十七年五月一日の調査でございますが、只今若しそのほかにも該当県がありますれば、その県に対しても考慮するように考究いたしたいと思うのであります。

堀越儀郎緑風会

○堀越儀郎君 只今の局長の御答弁でよくわかつたのでありますが、我々当初そういうふうな運動に加盟し、又決議のことに努力したのは加盟県のみをいろいろ考えているのでなしに、全国のそういう地点を考慮しての上のことでありますので、世間にそういう風聞が流布されることは非常に遺憾と思います。十分その点御注意あつて善処されんことを乖離いたしておきたいと思います。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 委員長、関連質問、局長にお伺いしますが、一つの基準を設けてですね、これに該当する郡或いは村、或いは学校があれば、調書を作成して文部省に提出せよというようなことを各都道府県に出されたか、出されなかつたか。それから現在その補助対象となるところの該当地方公共団体の一覧表はここに出せるか出せないか、そういう点私お伺いしたいと思うのです。そもそもこの予算のね、審議するに当つては、先ず大臣いろいろ方針を承わつてからでないと質問を進められないと思うのですが、例えば補助金の流し方というものは非常に重大なんですよ、あなた方の今度作られた法律案によると、都道府県教育長を任命するに当つては、文部大臣と協議しなければならんと、こうなつておる。これらの補助金の支給と中央集権と、こういうものとからみ合つて来て、重大なる問題であるから、堀越委員が心配されるのは当然だと思います。飽くまでも科学的基準で明確に補助というものは配分されなければならない、そういう立場から私はそういう質問を先ずあなたにお尋ねするわけですが、簡単に要するに答えだけ言つて下さい。

近藤直人文部省管理局長

○政府委員(近藤直人君) 当初…。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 結果だけでいいです。

近藤直人文部省管理局長

○政府委員(近藤直人君) 勿論要求の坪数は都道府県の教育委員会を通じて取りました数字でございます。その数字を基礎にいたしまして大蔵当局と予算折衝をいたしまして、我々の力の足らないせいですか、その要求がそのものが認められませんので、相当減額査定されたわけでございます。従いましてそれを配分する場合には、普通には当初の要求額に対して減額された率を以て按分するというのが従来のやり方でございます。又今後ともそういうような方法で行かなければならないかと思つておりますが、併しながらその当初二十七年五月一日に取りました数字が出ました後で、漏れた数字を県のほうから申出て参りましたので、そういつたものを無下にこれを拒否するわけにも参りません。又事実その数字がこの当該基準に該当いたしております場合には、これをも考慮して按分の計算の基礎に入れるということが、私は親切なるやり方ではないかと、かように考えますので、勿論厳重な科学的基準の下に配分いたしますが、そういうような考慮はやはり私はすべきものであるというふうに考えます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 第二点の答弁は、補助の対象になる……。

近藤直人文部省管理局長

○政府委員(近藤直人君) 対象の府県でございますが、県から今日参つておりまする数字は御覧に入れることが可能でございます。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 至急に補助対象となる地方公共団体の一覧表を出してもらいたいと思います。それが適当であるかどうか、一応我々は検討いたしたいと思います。九州のような暖い所でも、地域的には北の学校と何ら異ならない実情にある地域も局部的にはあるわけでありますから、そういう点が果して間違いなく入れられておるかどうかという点は、是非とも検討してみたいと思いますから、出して頂きたい。そのあとに改めて質問いたしたいと思います。答弁がありますか。

近藤直人文部省管理局長

○政府委員(近藤直人君) 各町村全部入つておりますので、相当厖大になりますので、或いは郡程度に集約しても差支えありませんか。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 その程度で結構です……。委員長、議事進行について。国会が再開されてから、二十八年度予算について、事務局から予算折衝並びにその経過について、報告を聞いて、そして我々は質問を続けようとしているわけでございますが、このたび、二十八年度の文部省関係の予算を審議するに当りましては、是非ともこの予算編成の根本方針について、岡野文部大臣に相当お伺いしてからでなければ、質問は私は展開することはできない内容のものと、こういうふうに私は考えております。事務当局から具体的な説明を一応承わつたので、次回に文部大臣においで願つて、それから予算の審議を進めて行きたい、それが又至当だ、こう考えますので、本日の本委員会はこれを以て打切りとすることの動議を、議事進行として提出いたします。

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) 御異議ありませんか。    〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

若木勝藏日本社会党(第四控室・左)

○委員長(若木勝藏君) では本日の委員会はこれで散会いたします。    午後二時三十九分散会

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