建設委員会 第14号
- 発言数
- 42 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1953/02/25
会議録
○委員長(下條恭兵君) それでは只今から委員会を開会いたします。 道路整備費の財源等に関する臨時措置法につきましては、各委員におかれまして成るべく速かに各会派の結論をお出しになつてお持ち寄り願うようにお願いいたしたいと存じます。 —————————————
○委員長(下條恭兵君) 次に国土総合開発に関する調査の件を議題といたします。ちよつと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(下條恭兵君) それじや速記をつけて。建設大臣にお尋ねいたしたいと思いますが、国土総合開発と言つても、電源開発と全く不離一体の場合が非常に多いので、その意味において、私どもは電源開発に対して非常に大きい関心を持つておるわけであります。参議院の先般の一般質問の中で、竹中議員の質問に対して、建設大臣は、只見川は二十八年度に着工する、こういう御答弁をしておられると思うのでございます。それで、建設大臣は、この国土総合開発の立場から、或いは国務大臣といたしまして、この二十八年度に着工することに見通しの付いたということにつきましては、御承知のように、本流案と分流案と長い問いろいろ議論して来た問題でありますが、どういうふうに解決することになつて、二十八年度から着工することができる見通しになつたのか、この点を一つ御説明願いたいと思うのであります。
○国務大臣(戸塚九一郎君) 只見川の問題について、二十八年度おら着工するという御発言を建設大臣はいたしましたかどうか、或いは希望を申上げたのかも知れませんが、まだ本省としては、確実に二十八年度から着工すると決定をいたしておるわけではございません。併し、勿論申上げるまでもなく、この電源開発の重要性を考えて、少しでも早く着工することが望ましいというふうには私も考えております。又今お話のうちにありましたように、只見川の電源開発については、分流案、本流案というような一案があつて、相当問題がむずかしくなつているように承知いたしております。その辺もまだ決定をいたしておりません。これは電源開発会社が、目下直接調査研究をいたしておるそうでありまして、私どももこれは非常に重大なことだと思つて、慎重に検討をいたしたい、かように考えております。
○委員長(下條恭兵君) 私はお尋ねしたいのは、今月十九日の東京新聞の記事を見ますと、電源開発会社の高碕総裁が、佐久間の地点は開発が非常に困難だという談話を発表しております。佐久間が、仮に総計四十五万キロもの大発電所の佐久間が、若し地元の何か紛争や何かで非常にこの開発が遅れるというようなことになると、私は日本のこれからの電力事情に対する影響は非常に大きいと思うのであります。こういう点について、建設省といたしましては、こういう地元の紛争などに対してどれくらいの程度に関係しておられるのか、或いは無関心でおられるのか、何か調整の努力をしておられるのか、そういう点について一つお尋ねして置きたいと思います。
○国務大臣(戸塚九一郎君) 天龍の問題につきましては、あそこは関係の三県の委員会ですか、できておるそうでありますが、この協議によつて、成るべく早く事業が進行し得るように、常に建設省としのも心配をいたしておるのでございます。
○委員長(下條恭兵君) 御心配になつしおることは、それは御尤もと思いますけれども、何か具体的にこれをどうしても二十八年度から建設をやつて行れというようなことに対しての努力をしていらつしやるかどうかということ乞お尋ねしておるわけであります。
○説明員(稲浦鹿藏君) 佐久間の問題でございますが、先般高碕総裁と会見しまして、これは建設省、それから審議庁、通産省と会見しまして、現在までの経緯を聴取したのであります。そり間高碕総裁の話では、請負を三つに分けて、二組はアメリカの組を入れて、日本とアメリカの請負のジヨイント・ベンチユアーでやる、一つは日本だけの業者でやるというような計画で今検討を進めておるというので、それに対して事務的な、建設省としての立場からいろいろ御注意申上げ、又協力しなければならん、そういう約束をしたのです。問題となつておるのは、結局用地買収の問題でございまして、これは地元の知事がやはり第一線に立つて協力して頂かないと順調に進まない、知事がそつぽを向いておればなかなか一般民衆はついて行かない、そういう点をくれぐれも注意いたしまして、今までそういう点に少し欠けた点かあつたものだから、或いは何かの評判が出よつたと思いますが、近頃その付を多少電源開発会社のほうも相当気かつきまして、密接な関係をとり始めましたから、今後は前に評判になつたようなことが或る程度解消されて、相当進んで行くだろうと、かような見通しを持つております。我々としましても、できるだけ一つ既定の方針に従つて早く開発するような方法をとりたいご思つて、建設省、或いは審議庁、通産省共同でこれを後援するということして、これは高碕総裁とお諮りした次第であります。
○委員長(下條恭兵君) 今のお話を聞きまして、私は天龍の開発が、非常に建設省でも肩を入れて、だんだん順調に進んで行くようになつて来たとすればこれは大変結構だと思うのでございます。ところが只見川については、通産大臣は本会議の答弁でこういうふう答えておるのであります。「只見川開発方式につきましては、いわゆる本流分流の二方式が問題でありますが、目下政府部内及び開発会社におきまして検討中で、これも遠くない時期に結論を出しまして、二十八年度中には是非とも着工いたしたいと考えてお次第であります。」、こう答弁しておのであります。そこでこの本流、分流に対する開発方式に対して何らかの調整案を政府はもう持つておるのだと私は想像するのでありますが、而も昨年の暮の本委員会の小笠原通産大臣の答弁の中には、本名一上田にとつた措置というものは非常に乱暴だつたと思うからして、今度私がやる限りにおいては各方面とも納得する方法で解決したいと思うと、こういう答弁を私に対してしておるのであります。従つて昨年の暮の本委員会の私に対する答弁と、それから本会議の竹中君に対する答弁とから判断しますと、少くも相当政府部内においては開発方式についても成る程度の目途がついたから二十八年度中と期限を切つて着工したいと考えておるという答弁があつたものと私は思うのであります。そこで建設省としまして、この只見川について先ほど天龍川について非常な関心を持つて協力しているように、恐らく只見川についても建設省はいろいろ協力しておると思うのですが、その経過なり現在の情勢を一つ御説明願いたいと思います。
○説明員(稲浦鹿藏君) 御承知の通り只見川というのは非常に豊富なものでございまして、文これは貴重なものですから、建設省としてはこれに対して十分に研究努力しなければならんと、ただ問題は本流案、分流案と分れておりまして、ここに非常に細心な注意を払つて研究しなければならん問題が残つておるのであります。これにつきましては、ここでお答え申す結論にまだなつておりませんので、もう暫らく御猶予願いたいと思います。どうしてもやはり実行可能なほうに移さなければならないと、かような考えを持つておりますが、ここでお答え申してどういう結論を出したということは、まだその時期になつておりませんので御了承願いたいと思います。
○委員長(下條恭兵君) それは私はちよつとおかしいと思う。先ほどもう天龍のときは稻浦事務官この通りに調整に努力したと言つているけれども、只見川については何にもどうも言えないと、やつておらんわけではないが言えないというのでありますけれども、すでに通産大臣が二十八年度に着工するということを言つておられるのですから、二十八年度着工というと、本名・上田はどうしてああいう強引なことをやつたかというと、あの当時の記録を見ればわかるのですが、八月に許可して着工しなければ一年工事が遅れるからああいうことをやつたというふうに政府は説明していますし、又現地に行つて見ますと、冬の渇水期でないと工事ができないという関係で、まあ工事を急ぐ関係からああいうことをしたということも一応理解ができないわけでもないというような状況なのであります。でありますから、この只見川の問題を二十八年度着工という限りは、あれだけの大工事、今頃稻浦事務官、又建設大臣も全然内案については与かり知らないわけではないが、説明できないというのがおかしいと思う。そういうことはないはずだと思うのです。今私どもは、衆議院のほうでは行政監察委員会とか何とかいろんなことを言つておりますが、私どもはただ早く電気を豊富にしたいという考え方から、この天龍の佐久間地点についても私先ほどお尋ねしたわけであります。で、そういうことから言えば今頃全然与かり知らんと言われるのはそれはちよつとおかしいので、そんなことでなく、相当与かり知つておられるはずと私は思うのです。で、実はこれは私非公式の会見でありまするから、こういう席でこれを根拠にして話をするのは無理だと思いますけれども、電源開発会社の高碕総裁は、私にこういうことを言つておられるのであります。従来電気のほうは電気オンリーでものを考え、農業用水は農業用水オンリーでものを考えて、とかくいけなかつたと思うが、そこで今度電源開発会社で担当する只見川のような大工事については、十分国土総合開発の見地から判断してものをきめたいと思う。こういうことを非公式な会見ではあつたけれども、高碕総裁が言つておられるのです。恐らくここへ出て来て御答弁願つても高碕総裁はそういうふうに言われると思うのであります。でありますから、私はどうしても、建設省が全然与かり知らんと言つておられるのはおかしいと思います。 今通産大臣が見えましたから、先に通産大臣のほうにお尋ねしたいと思います。資源庁長官、経済審議庁の長官としての通産大臣にお尋ねしたいのですが、長官は先達つて参議院の本会議におきまして、竹中君の質問に対して、「只見川の開発方式につきましては、いわゆる本流、分流の二方式が問題でありますが、目下政府部内及び開発会社におきまして検討中で、これも遠くない時期に結論を出しまして、二十八年度中には是非とも着工いたしたいと考えておる次第であります。」と答弁をなさつて拍手を浴びておるわけであります。そこで二十八年度中に着工され得る具体策についてはどういうふうに考えておられるか、一つこれは非常に関係両県民のみなら、ず全国的な関心事だと思いますので、特に私どもが国土総合開発の見地からかねがね関心を持つて特に研究題目にも選んでおつたわけでありますから、一つ御説明を願いたいと思います。
○国務大臣(小笠原三九郎君) この問題は今委員長お一話のごとくに極めて重大なる問題でもありまするので、まだ本流案、分流案となかなか影響するところが大きいのでありますから、いろいろ検討中でありますが、併しいずれにしても、そういつまでも長くおける問題ではなくて、何らかの解決を要すると思うのでありまして、従つて開発会社と併せまして目下全体の調査を始めておりますが、だんだんと調査も遂げまして、そうして一案を得ましたときには、一案を得ましたときにはというのは、一案を成るべく速かに得て、そうして審議会等にお諮りした上、十分な手続きを尽して二十八年度中、来年三月までぐらいには是非着工いたしたいと、こういう考え方を卒直に実は申上げたのでございまして、まだ調査その他が出来上つておるわけではござりませんので、いつ幾日着工できるということはちよつと申上げる段階に至つておりません。
○委員長(下條恭兵君) 大臣が成るほど会計年度は二十九年の三月までが二十八年度でありますから、これは大臣としましてそう申されることは一応御尤もだと思いますけれども、大臣もすでに御承知のように、只見川は非常に豪雪地帯であります。従つて、二十八年度着工ということは、二十八年度の初めにおいて方針がきまりまして、この方式でやるということでかかつてこそ二十八年度着工であつて、二十九年の三月の末頃になつて大臣が方針を御決定になるということは、これは二十九年度着工ということになるわけであります。でありますから、私は当然大臣場はこの答弁をなさるからには、昨年本名・上田で曾つて強引な強行策をやつたように、やらんにしても、まあ止むを得ないが、少くとも夏のうちに工事にかかれるのが二十八年度着工という意味で御答弁なさつたと思うのですが、そうすると、今の大臣の御答弁ですと、この本会議での答弁から来る印象と、今の御答弁と大分ズレておるように思いますけれども、そうじやございませんか。
○国務大臣(小笠原三九郎君) いや、言葉の点もございますが、私どもとしては結論が早く得られますればこれはできるだけ早くやりたいと、こういう一念には少しも変りがございません。さればといつて、又二十八年も便々として過ぎてしまうというような緩慢なことでは電源開発を続けておる事情からこれは面白くない、こういうふうに考えておりますので、何と申しますか、極めて卒直に申しますと、そんなに延ばして行くというわけじやないので、できるだけ早くやりたい、やりたいが問題が大きく関係するところが極めて広汎であるから、これらのかたがたの調査を十分に遂げて、又御納得の行くようにして行ないませんと、又只見川の例もありますから、その点を申しておるのでありまして、その点は極めて言葉は短かかつたものですかり、いつやるかというお話だつたものですから、大体申上げた通りいろいろ検討いたしまして、取調べた上で二十八年度中にはやります、やる見込でありますと、こういうふうにお答えした次第であつて、今二十八年度中に着工したいという精神には少しも変りません。今ちよつと忘れましたが、予算も若干とつております。従いましてやるにいたしますれば、予算措置もとれておりまするから。
○委員長(下條恭兵君) 実は今建設大臣にちよつとお尋ねをし、稻浦次官からも一応の御答弁を願つたのですが、この開発方式のことについて噂に聞くと、開発会社のほうで調査しているということも噂されておりますけれども、これは一体こういう開発方式をきめるというようなことは、経済審議庁が責任を持つてやるのですか、開発会社がやるのですか。一体そういうような限界というものはどこにあるのですか。
○国務大臣(小笠原三九郎君) これは経済審議庁が電源開発審議会にお諮りした上でやる、こういうことになると存じます。
○委員長(下條恭兵君) それでは審議庁の平井次長に一つお尋ねします。審議庁としましては、今ころ実は案がないというのはおかしいので、とつくにあり過ぎて、却つて出しにくくているのだろうと僕は想像するのですが、卒直に言つて審議庁はどつちの案がいいとお考えなのか、お尋ねします。
○政府委員(平井富三郎君) 本流案、分流案それぞれの案は、これは両者から提出されておりますし、或る程度コンクリートな案があるわけであります。併しこれは本流案は申すまでもなく今の火力発電に代わる冬期の渇水電力を補うところに特色がある。新潟の分流案のほうは、あそこの新潟県の農業用水を合せて解決するというところに特色がありますが、発電された電力の質から行きますと若干違つて来る、上長一短がここにあるわけです。その他大きな点でいろいろ工事費、期間の問題とか或いは今までの調査の程度の問題とかいろいろ問題がありますが、それぞれ一長一短がある、併し卒直に申上げて、これは相当大きな問題でございますので、昨年の電源開発促進法におきまして、も、電源開発調整審議会の議を経てきめると、こういうことになつておりますので、審議庁といたしましても、それらの両案につきましてそれぞれの立場からの計画の説明を聞き、或いはその説明を聞いた場合においているく質問もし、その結果又調査をして更に審議庁に対して回答するというような経過になつておるわけであります。従つて今大臣から申上げましたように、この関係をいずれにいたすかということについては、審議庁自体及び関係各省及び電源開発促進審議会の委員の意見というものも平行して審議をして頂いて、最後的に決定をいたしたい、こういうふうに考えておるわけであります。
○委員長(下條恭兵君) それでは大臣に又お尋ねしたいと思いますけれども、大臣も今平井次長が言われたように本流案にはこういう特長があるし、分流案にはこういう特長がある、こういう説明があつたわけであります。これは大臣も両案の特長というのはちやんと御承知であると思うのであります。而もすでに相当完全に近い両案がある。而も一方は電気オンリーで考えた設計であり、一方は総合開発的な考慮の上に立つた設計である、こういうようなことであると思うのでありますが、そこで大臣は審議庁長官としての立場で、一体電気だけ送ればいいとお考えなのか、それとも総合開発的な立場から、食糧増産も大いに考えなければならんというお考えでおられるか、この点を一つお伺いします。
○国務大臣(小笠原三九郎君) これは私から極く具体的な問題として申上げるのは差控えたいと思いますが、今お尋ねの点で、抽象的問題としてお答えするならば、これは総合的にやつて、いろいろ農業用水その他のことも考えなければならない、これは当然と私は思います。但し今の只見川の具体的問題については、ちよつと審議会の結論が出るまでこれは意見は差控えさせて頂きたいと存じます。
○委員長(下條恭兵君) 大臣がそう御答弁なさるのも今の場合止むを得んかと思いますが、私は実はこう思うのです。これだけいろいろ政治問題にもなつて曇り、いろいろな噂まで乱れ飛ぶような状態になつておるのですし、これだけ両方の資料がすつかり揃つているというときに、小笠原長官何故に決断を渋つておられるか、この点非常に疑問を持つ。これはずばりとやつてしまえば、大臣が先ほど総合国策の上に立てばこうだと言つておられるのだから、そういう調子で以てずばりとやつてしまえば解決しそうなものだと思うのですが、何故できないのか。それは場合によると、非常に多頭政治で建設大臣と通産大臣、審議庁長官は兼務になつておられますが、大蔵大臣も金の関係があるから何か言う、そこへ持つて来て、更に又電源開発調整審議会、そうして法律上の権限がどうあつても、電源開発会社には大物総裁がいるということで、何もできないじやないかというふうに思うので、極めて大英断で以て誰かこうやれと言つておきめができなかつたならば、電源開発会社に一応一任する方法も一つの方法ではないかと思う。この点に対してどう大臣は思いますか。
○国務大臣(小笠原三九郎君) 今私どもであらゆる手続きを尽して、この前の只見川の問題がいいとか悪いとか申しません。けれどもかれこれ後日の非難があることは避けたい、こういう大きな、今日で申せば天下の大問題ですから、そういう意味で一つきめるのには、やはりあらゆる手順を尽す必要がある、かように考えておりますので、御鞭撻を頂いて非常に恐縮でございますが、どうもここでずばりとやるわけにはいかん。これは遺憾と存じます。
○委員長(下條恭兵君) それではもう一つお尋ねしておきます。それでは大臣が総合開発という見地から抽象的に言えば、どうしても食糧増産のことも考え、或いは農業用水のことも考えながら判断して行かなければならぬと言われますが、抽象的ではありましても、私は大賛成でありますが、一体今のお話ですと、私はこの大電源であります天龍にいたしましても、こんな紛争があつて、甚だ私は電源開発が遅れることを危惧しているのでありますけれども、この只見川がこれは唯一の資源だと誰でも認めている。それを三年越しこんなことでいて、而も今大問題であるが故に先へ送るということは、ずつと速記録を見れば、誰でも起る印象だと思いますが、一体これはいつ頃御決定願えるのですか、こういう点についての一つお見通しを承わりたいのであります。
○国務大臣(小笠原三九郎君) これは先ほどもお答え申上げましたように、もう大体一応の調査はできておりますが、やはり念には念を入れて、開発会社と共に調査をいたします。それができますると、つまり何と申しますか、本流案、分流案等の長所、短所、短所と言うかどうか知りませんが、長短を書いたものを各委員にもお配りして、そうして審議会等の御意向を伺い、その上で一つ決定したい。それにはそう余り長く持つて行つてもどうかと考えますので、私どもが二十八年度中には是非着工いたしたい、かように考えておる次第であります。
○委員長(下條恭兵君) そうしますと、あすこの豪雪地帯であるという特殊事情から、さつき言いましたように、当然もう五月か六月には決定してしまわんと、二十八年度には着工できないのですよ。ですからそれまでにやる方針だというふうに了解してよろしいですか。
○国務大臣(小笠原三九郎君) ちよつと委員長、そういうふうなことになると困るのですが、着工と言うにはいろいろございましよう。余り何月、五月、六月というようにきめないで、併し私どももできるだけ早くやることが、今の電源開発を急いでおる事情等から見て、是非必要なことと考えますので、手続を尽しました上は、できるだけ急速にこれを取運びたい。一つこの心持を諒として頂きたいと思います。
○委員長(下條恭兵君) 結局結論的に言えば只今のところこういうことだと理解されるのですが、つまり抽象的大局論的に言つて、やはり大臣も当然国土総合開発的な見地から判断してこのことをきめるべきであるという点が一つと、いま一つは少くとも二十八年度中に着工というのでありますから、まあ五月、六月ではないにもせよ、年内着工というと十一月の初めは雪の降る所であるからして、その前に着工できるような手順で決定したいと、こうお考えになつておるというふうに理解してよろしうございますか。
○国務大臣(小笠原三九郎君) 只今のお話は大体それでいいと思いますが、ただ私の申上げましたことで抽象的に申せばということで申上げましたので、具体的に只見川の問題について申上げますと、私どもの聞いておるところでは、例えば本流案のほうが電気の性質が優れておるというような長所もあるというふうに聞いておりますので、又そういう点も合せて考えてみなければならんのじやないかと、こう思いますので、具体的の問題についての答弁でございましたら、いま少しく差控えさして頂きたいと存じます。
○委員長(下條恭兵君) いや、私はおかしいと思うのです。それは何か電気の性質は非常に優れているというふうに平井次長が耳打ちしておられたようでありますが(笑声)分流案でも電気の性質を優れさす方法は不可能ではないと思うのですが、これは平井次長御承知のはずです。どうもそういうふうに逃げられるところを見ると、通産大臣、どうもなんだか先ほどの大局論と、現実の問題になるとちよつと判断がにぶるように甚だ不安に思うのですが、この点大丈夫ですか。
○国務大臣(小笠原三九郎君) いや、それは最善を尽します。
○三浦辰雄君 実は今委員長と大臣との間にいろいろと質疑応答されておるのですが、私はこの羅をいろいろ見ておるのですが、いわゆる電気の専門技術的に或いはその総合開発を日本として考えなければならん、これは当然のことですが、もつと専門家がなぜあの問題を、一体今の電気の質、渇水期における電気とか或いはトンネルの場合の水量の低下とか、いろいろ広く専門的にいわゆる技術陣がなぜあれを勇敢に取上げてもつと究明をして、折角あたら資源というものを、出直すというわけには行かないのですからね、なぜもつと勇敢に取上げて、もつといいところへ持つて行くようにしないだろうか。そのためにいわゆる少し政治問題といつたような観念上の問題ですけれども、盛りに花が咲き過ぎて、ちよつと非常に尻ごみせざるを得ない環境に追い込まれているんじやなかろうか、若し、いうところの、といいますか、世間でいう、いわゆる政治は妥協だと言えばそれまでですけれども、いい加減なところで、その場がよければいいというようなことで、あの電源資源というものの性質を十分に発揮しないで行つたんでは、私はこれこそ悔を千載に残すんではないか、私は百年後を考えるということは十分御尤もだと思う。どうかそういう点も十分にお気付きのことであると思いますが、何だか私は念を押したいような気がするので、御参考までに申上げました。
○委員長(下條恭兵君) 平井次長にお尋ねいたしますれども、電気の質は非常にいいという御説明ですが、それはやり方によつて分流案でもやれるということではないのですか。
○政府委員(平井富三郎君) これは分流案でございますと、タムの深さ、それの規模それの運営の問題等にいろいろ問題があるようですが、そういう問題を今比較検討しておるのでございます。もともと只見の問題については、いわゆる水略式による冬場の渇水期における電力の危機をどうするか、これは非常に大きな問題、この点に問題が出て来たわけでありますが、その点を主眼として考えるべきだ、こういう意見もございましようし、それから今委員長の言われましたような、いわゆる国土総合開発方式をこの場合にも当嵌めて新潟県の案にしたらどうかと、両方あるのです。今大臣が申上げましたようにこれは抽象的に言えば、抽象論としてはいろいろ議論も出ましたが、一この場合はどちらがより電気の目的から見て有利か、早く工事ができるかというような問題と、それから今御意見が出ましたように、これは国家百年の間続く施設でございますから、電気以外の分野における利用度ということも合せて考えるべきだと思うのです。その辺の判断がなかなかむずかしいのじやないかと思つております。これをはつきり今御意見が出ましたように専門家の意見というもので、一応その基礎的な技術的意見というものを先ず固める必要があるのじやないか、その上に国土総合開発的な考慮、或いは今申上げました渇水期電力の危機という点があるというふうに考えております。新潟県から出ました案自体についても、審議庁としても一つの何と申しますか、どつちかの案をとるというような先入感なしに新潟県案を伺つております。本流、分流両方ともそういう態度で聞いておるわけであります。一応審議庁として、少くとも案の長短について或る程度はつきり申上げられる時期が来ますれば、それを審議会或いは各省に提示して決定したいと思つております。
○委員長(下條恭兵君) 何だかどうも逃げよう逃げようとしていられるような気がするのです。さつきはすつかり両案とも、もう完全に意見が出揃つたと言われるが、それが又今度畳みかけて行くというと、これから揃えて行くという、もう事務当局もあまり面倒になつたので投げた形じやないのですか。
○政府委員(平井富三郎君) まあ、あれを作りました趣旨は、只見のようなものをやるというのが一つの動機なんでございますから、決して事務当局として只見電源をいつまでもおいて置くということは法律制定の趣旨から言つても、又会社を作りました趣旨から言つても放つて置けん問題でありますので、できるだけ早くきめたいと思いますが、まあ技術的意見で右か左かはつきりきめるべきではありましようが、その技術的意見自体については今委員長から御質問が出ましたように、いろいろ又それについては技術家の意見もいろいろ分れるわけであります。従つてこの問題は急いでやらなければならんことではありますが、今御発言のありましたように、一遍施設してしまえばもう直しようがない問題でありますから、急ぐことと、慎重に研究すべきは研究し、各方面の意見を聞くだけ聞いてきめるべき問題である。予算の関係といたしましては二十八年中に着工するという予定を以て二十八年度二百億円という予算をきめたわけでございます。従つて只見に幾ら、何十億出すかというようなことは、只見の開発方式のきまる時期によつて変動があろうかと思います。一応予算的には只見の着工をする準備は完了しております。今申上げましたようなことで具体的な方針は早く決定いたしたいというように考えております。
○委員長(下條恭兵君) どなたかほかにございませんか。
○赤木正雄君 では一言だけ、先ほど技術的な面から申しましてもすつきりした線が出ていないようなことを政府委員はおつしやいましたが、実際技術的な面からいつてそんなものなんでしようか。純技術的に見たらどうしたらいいか、総合開発の点も考えて、それから電力の点も考えて、何かそこに割切れたものがあつて初めて技術というものがあるので、それがなければこれは素人のやるようなもので、技術はない、だから私は政治部面を抜きにいたしまして、すつきりとした二二が四とか、そういうものがあるべきだと私は思うのです。で、一体総合開発、これは直接あなたのほうには関係がないと思いますが、十九地域の総合開発にいたしましても、私から考えますと一体場所が多過ぎる、日本のような財政的に貧弱な国で、そういうふうにたくさんな所をおやりになることは、これも政治的な結果ああいうふうになつたわけでありまして、日本の財政とマッチしてどれを先ず第一にやるべきか、それが済んだらその次にはどこ、そういうやり方が私は重点的で効果が多いと、こう思うのです。又アメリカの総合開発も御承知の通りそうなんですから、あれもこれも取上げても私は実際どうかと思います。それよりもむしろ本当に技術的な観点から両方ともイコールということは、私はあり得べからざることだと思うのです。これは今決して御答弁をと申しませんけれども、この点は十分一つ考えて頂きたいと思います。
○政府委員(平井富三郎君) 別に御答弁申上げるわけでもございませんが、私今技術的と申上げましたのは、調査自体の見方についても、或いは再調査する分がまだ出ておりますし、そういう点で両案の利害得失をはつきり審議庁といたしまして、全体を総合して、或いは本流案がいい、或いは分流案がいいという総合点数を付ける段階にまだ立至つていないという意味で申上げたわけであります。従つてこの問題は事務当局の立場からいたしますれば、一応政治的な問題は離れて純技術的な問題、或いは総合開発ということも、一つの総合開発方式、この経済効果をどうするかと見れば、これも一つの技術的な行政になるわけであります。そういう点から冷静に判断をして参りたいというように考えておるわけであります。この只見の問題については、常にそういう観点から調査を進め、調査の結果を検討中であります。そういう点で御了承願いたいと思います。 それから十九地域につきましては、御趣旨甚だ私どもも御尤もと思つておるのでありますが、十九地域同時に計画が完成するということでもございませんでしようし、それから具体的に開発をいたします場合には、例えば国費 の負担で行く、或いは地方、府県、市町村等の負担で行く分について、おのずからそれの財政的な限界があるわけであります。従つて具体的な予算をつける面におきましては、おつしやるようにできるだけ重点的に施行して行くべきじやないか、ただ全国的に総合開発計画という特定地域或いはその他にいたしましても、その地域の開発計画を設定」て行きたいという希望が非常に強いわけです。同時にこれができ上りますことが、公共事業全体が一つの合理的な計画に乗つて、公共事業費が使われて行くという効果も同時に期待されますので、審議庁ととては今の程度の線で進めておるわけであります。開発をいたす実施の段階においては、おつしやるようにできるだけ重点的な線で参りたいというふうに考えております。
○赤木正雄君 もうひとこと申上げたい。十九地域又その他におきましても、例えて申し与れば、いよいよ発電するようになりますと、建設省のほうでもそれをなお詳しく調査しまして、その発電箇所の地質調査をするとか、そういう点をやるのだということもこの間御答弁があつたのです。私はそれもおかしいと思うのですね。総合開発として発表なさる前には、全部詳しくそこまで調査して初めてそこをやるべきものだ、そうして総合開発の結果どういう利益があるのだ、これを当るべきもので、ただ外面的に見ましてこれは発電的にいいだろうと大体想定して、今度はいよいよ発電する場合にその具体的の調査、地質の調査とか、そういうものは全部これを改めてやる、こういう御答弁があつたのですが、私はこれは非常に不思議だと思うのです。万事を十分調査なさつたら、先ほど申したように初めてこれを世間に発表をして、それをどこからやるのだというふうに言われるべきだと思うのです。その点について私はこれを質問したいのですが、それで非常に疑問があるのです。だから若しも調査なさるなら、一つのことについて徹底的に調査をして、それを世間に発表してこそ初めて十九地域というものもあるので、十九地域そのものに私は初めから疑点を持つている。これ以上申上げましても議論になりますから私は申上げません。
○田中一君 計画局長が見えていますが、要求してある資料は今日出ていますか。
○政府委員(澁江操一君) お答え申上げます。この前の要求資料は二つございまして、一つは産業開発青年隊の従来の経過、これは準備をいたしてもうお手許にお届けできると思つております。それからもう一点の首都建設委員会関係としまして、東京都の衛星都市の具体的委託調査をいたしまして、これも併せてお手許に届くように手配いたしております。もう少しお待ちを願います。
○委員長(下條恭兵君) それでは本日はこれにて散会いたします。 午後二時四十八分散会