決算委員会 第9号
- 発言数
- 20 件
- 登壇者
- 3 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1952/12/22
会議録
○委員長(奥むめお君) 只今より決算委員会を開会いたします。今日は昭和二十四年度一般会計歳入歳出決算、昭和二十四年度特別会計歳入歳出決算、昭和二十四年度政府関係機関収入支出決算、以上の三件を議題に供します。これら三件につきましては去る十二月十二日質疑を終了いたしております。本日はこれら三件につきまして討論採決を行いたいのでございます。これより討論に入ることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(奥むめお君) 御異議ないものと認めます。つきましては只今お手許に配付しております報告書、決算委員会審査報告書案、この案は本日午前委員長及び理事打合会において協議をされたのでありますが、一応朗読いたしますのは省略いたしまして、会議録に掲載することにしてはどうかと存じますが御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(奥むめお君) 御異議ないものと認めます。御意見のおありになるかたの発言を願います。
○カニエ邦彦君 私は只今議題になりました三案に対しまして遺憾ながら国民代表の一人として承認するわけには参りません。従つて本案の承認には反対をいたします。そこで反対の理由といたしましては、いずれ詳しくは別の機会に申上げますが、かいつまんで今日までの経過を、本委員会がやつて参りました経過を見まするのに、昭和二十年の決算からずつと引続いてやつて参りまして、昭和二十年の会計検査院が我々国会に報告をしております件数は、今ここですぐ資料を持つておりませんが、数字は極めて少数であつたと記憶しております。それから昭和二十一年は御承知のように批難件数は百七十五件でございます。それから昭和二十二年のは三百八十六件で約倍になつております。二十三年度に参りますと六百二十三件、これ又前年度の倍になつております。二十四年度、今いわゆる討論に入つておるこの分は七百五十件の多きに宜つております。なお今又検査院から二十五年度の報告を頂いておりますが、これは実に一千百十三件という驚くべき数字になつております。そこでこの、本問題になつております二十四年度の決算を見てみまするのに、これら七百五十件の批難件数に対する批難金額というものは八百十九億七千七百十万五千四百六円という驚くべき数字に至つておるのであります。恐らく私はかかる実態が国民大衆の前にさらけ出されたなれば、国民は唖然として納税に対する意欲は、これは勿論のこと、国の行政に関するところの信頼というものを全く失つてしまう。而も年々、今委員長が言われたような結論を出しまして、そうして政府並びに関係各庁に対しましては警告を発しておるのであります。併しながらこれに対して是正がされるどころか却つて年々これが増加の一途を辿つておるというのが現実でございます。而もこの二十四年度の七百五十件の中には未だ私は解せないところのものも多多あると私は思つております。従つてかかることで国会が政府のやりましたところのこれらの国費の濫費、ふしだらというものを了承して参りましたなれば、今後一体どういうことになるか、我々は過去何年かの間におきまして、政府が今年こそは、悔い改めて是正して来るのではなかろうか、又今年こそはというような期待を持ちまして、年々実は来たのであります。併しながら今申上げますように、年々この国会からの警告は何ら容れられることなく、却つてこれが上昇の一途を辿つておる、而も一般会計、特別会計を通じまして八百十九億七千七百万円というような巨額な批難金額が出て来るというようなことで、果して国民がこれを了承するかどうか、これに対するところの責任というものを誰がいつとつたか、これも明らかでございません。血の滲むような国税を、これを濫費し、不当に領得し、あらゆる不正をやつた、このふしだらがそのまま政府が責任をとらずに、いつもこのまま過ぎるというようなことであつては、私はならないと思います。で今も申しましたように、政府が若しもこれらの責任を感じ、是正しようと努力すれば、とうに私は是正されておると思うのです。如何に政府が研究をいたしましても、二年三年という長い間かかれば、如何なる法律案もできたのであります。にもかかわらず未だに物品経理に関しましては、これは本院は決議までいたしまして、そうして政府に勧告をいたしておるにもかかわらず、未だに明治二十二年作りましたところの物品法を使つて、そうしてやつておるというような有様である。又処分いたしましてもです、本当にこれがまじめないわゆる気持において果して政府が処分をしておるかといえば、これ又我々が考えて何ら処分らしい処分が何年も引続いてされておらないのであります。そうしてこれらのいわゆる批難事項の検査に当つておりますところの会計検査院にいたしましてもです、これも私は今非常に多いように言つておりますが、実は全体の検査の約三分の一乃至四分の一にしか達していないのであります、検査が……。それでこれだけの件数が挙つておるのであります。若しもこれが完全に検査院の手によつて検査をされたといたしましたなれば、一体どれだけの数字になるか、この八百十九億七千余万円……で、我々は驚いておりますが、これは本当は実際はどれだけになるかということを考えまするなれば、実に驚かざるを得ないのです。そうしてこれらの検査も十二分にできるように、僅かな経費で会計検査院の拡充強化等はできるのであります。この会計検査院の拡充強化も又本院がやかましく言つておるにもかかわらずしていない。で具体的にこの中の個々の案件を申上げておりますと相当広範囲に亘りまして、時間もございませんから、私は個々の案件については申しません。併しながらいずれにしてもです、これらのことが是正をされていない。そうして政府は垂れ流しで、国民大衆に対して何らの責任をとつていない。こういうようなことで、果して国民代表である我々が了承できるか。断じて我々は了承できないと思うのであります。 かような意味におきまして、いずれあとの機会に具体的な説明をいたしますが、とにかく本日この案に対しましては承認をしない、従つて反対であるということをはつきり申し添えまして反対の意見に代える次第であります。
○委員長(奥むめお君) 他に御発言はありませんか。 別に御発言もなければ進めてよろしいですか。討論は終了したものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(奥むめお君) では御異議ないものと認めます。 それではこれより採決をいたします。昭和二十四年度一般会計歳入歳出決算、昭和二十四年度特別会計歳入歳出決算及び昭和二十四年度政府関係機関収入支出決算、以上はこの報告書の案の通りに議決することに賛成のかたの御起立を願います。 〔賛成者起立〕
○委員長(奥むめお君) 多数でございます。よつて昭和二十四年度決算三件は多数を以て報告書の通りに議決することに決しました。 なお委員長が議院に提出いたします報告書は、只今議決せられました案をもととして、委員長において作成することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(奥むめお君) 御異議ないものと認めます。 本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四条によりまして、あらかじめ多数御意見者の承認を経なければならないことになつておりますが、これは委員長におきまして只今議決せられた報告書の内容及び本委員会における質疑応答の要旨、討論の要旨、及び表決の結果を報告することとして御承認を願うことに御異議ありませんか、 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(奥むめお君) 御異議ないものと認めます。 それから本院規則第七十二条によりまして、委員長が議院に提出する報告書につきまして、多数意見者の署名を附することになつておりますから、本案を可とされましたかたは順次御署名を願います。 多数意見者署名 宮本 邦彦 成瀬 幡治 岩男 仁藏 瀧井治三郎 中川 幸平 西山 龜七 長谷山行毅 宮田 重文 岡本 愛祐 柏木 庫治 伊達源一郎 三浦 辰雄 小酒井義男 菊田 七平 島村 軍次 —————————————
○委員長(奥むめお君) 次に決算審査に関する小委員でございますが、これは先ほど言いましたように大矢半次郎さんが委員を辞任せられましたので、補欠委員を選定いたしたいと思いますが、委員長において指名することに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(奥むめお君) 御異議ないものと認めます。委員長は宮本邦彦さんを指名いたします。 私ちよつと失礼します。 〔委員長退席、理事宮本邦彦君委員長席に着く〕
○理事(宮本邦彦君) 次に特別会計、政府関係機関及び終戦処理費の経理並びに国有財産の処理に関する調査報告書の件についてお諮りいたします。 本件はまだ調査を終えておりませんので、未了報告書を議長に提出することといたし、その内容及び作成は委員長に御一任願うことといたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(宮本邦彦君) 御異議ないと認めますので、さよう決したいと思います。 多数意見者の御署名を御願いいたします。 多数意見者署名 成瀬 幡治 岩男 仁藏 秋山俊一郎 宮田 重文 瀧井治三郎 中川 幸平 西山 龜七 長谷山行毅 岡本 愛祐 三浦 辰雄 小酒井義男 カニエ邦彦 菊田 七平 永井純一郎
○理事(宮本邦彦君) 次に継続調査の件についてお諮りいたします。 特別会計、政府関係機関及び終戦処理費の経理並びに国有財産の処理に関する調査について、継続調査の要求をすることにいたしたいと思います。御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(宮本邦彦君) 御異議ないものと認めます。よつて継続調査を要求することに決定いたしました。 なお要求書の作成については委員長に御一任願うことといたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(宮本邦彦君) 御異議ないと認めます。 なお只今のところ会期延長については何ら決定しておりませんので、只今御決定頂きました調査報告書及び継続調査要求書の提出の時期等につきましては会期との関係がございます関係上、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(宮本邦彦君) 御異議ないと認めます。
○理事(宮本邦彦君) 次に議員派遣の件について御協議を願いたいと存じます。 ちよつと速記をとめて下さい。 〔速記中止〕
○理事(宮本邦彦君) 速記を始めて下さい。議員派遣を要求することに決定いたしたいと思います。要求書の作成その他については委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○理事(宮本邦彦君) 御異議ないと認めまして、さよう決定いたします。 本日は会期最終日でございますので、一応休憩にしておきまして、格段のことがなければそのまま散会にいたしたいと存じます。それでは一応休憩いたします。 午後二時五十三分休憩 〔休憩後開会に至らなかつた〕