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15回国会参議院1952/11/05

議院運営委員会 第3号

発言数
217
登壇者
18
会派数
6
開催日
1952/11/05

会議録

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) これより会議を開きます。  常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 日本社会党第二控室から、法務委員の齋武雄君、大蔵委員の大野幸一君がそれぞれ辞任せられて、法務委員に大野幸一君、大蔵委員に齋武雄君を指名せられたいとの申出が出ております。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に理事の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 本委員会の理事、自由党から、木村守江君が辞任いたされる願いが出ております。そうして今度新たに日本社会党第二控室に割当てられました理事につきましては、相馬助治君が推薦されております。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り決するに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に開会式に関する件をお諮りいたします。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 開会式につきまして、昨日衆議院議院運営委員会におきましては、本日の午後一時から、連合理事会を開いて御相談申上げたいということの決定を見たのでございます。それからなお式の日どりにつきましては、大体衆議院といたしましては、八日に行うようにお願いいたしたい。それから、式次第の件につきまして、前回からちよつと本院側のほうから御希望の出ました勅語という言葉についてでございましたが、衆議院におきましても、昨日その点につきましては、お言葉ということにそれでは変えようじやないかということでございます。それから、連合理事会におきましては、それらにつきまして、更に式辞案の御協議をお願いいたしたいということでございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 日本社会党としましては、一昨日の衆議院側のほうの議運における審議の経過をうちの会派で聞いてみますと、開会式の日どりの八日は、参議院もそういう意向にあるという報告を受けたので、衆議院側もそれに異議がないと、こういう経過で決定を見たように、私、今朝聞いたのであります。その間衆議院側から、参議院の意向というものを、非公式にでも参議院側に聞いて来ておられたのか、又聞いて来ておられた場合に、前回の議運における私たちを初めとする会派の、それぞれの意見というものを向うにお伝えになつたか。この点、ちよつとお伺いいたします。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 衆議院のことにつきまして、私ども詳しいことを存じませんが、特に議長或いは事務総長に対しまして、衆議院側から日取についてのお打合せ、参議院の意向はどうだというお問合せは受けておりません。別な方法で、いろいろお確かめになる方法はあるので、お確かめになつたのかも知れませんが、公式に議長の意見はどうだとか、参議院の事務当局から聞いておきたいと、こういうような形式を履んだお問合せはなかつたのであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 了解いたします。そこでうちの会派としましては、開会式八日にするということは、前後を見計らつてそれでよかろうと考えます。その他の手続上の関連する問題について、連合理事会は、これは当然衆議院側のおつしやるように、参議院としても同調してよかろうと思います。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 只今、小笠原君からの御意見がありましたが、八日を開会式とすることとし、その他のことは連合理事会において決する。こういうことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決定をいたします。  速記をちよつと止めて。    午前十時四十一分速記中止    ―――――・―――――    午前十一時六分速記開始

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それでは速記をつけて下さい。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 立太子式の招宴が十三日、十四日にあるわけでございますが、この十三日に国会の両院議員を宮内庁からおよびするということでございますが、式場が五百六十二名しかの収容力がないという関係から、議員のかたのうち十三日には全部お入りになれないということから、十三日にできるだけお入り願い、残りのかたが十四日になられる。こういうこととなりますので、十四日になるかたと、十三日になられるかたにつきましては、今日夕刻までにわかつて来ます出欠の状況等も考慮いたしまして、十三日と十四日の総数の按分を見まして、各派にその状況を按分して何党には十三日に何名、十四日に何名という数字を各派に差上げて、そうしてどなたが十三日になるか、十四日になるか、各派においておきめの上、事務局に御通知願うようにお取計らい願いたいと思います。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 事務総長御報告の通り決して御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さように決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に立太子の礼並びに成年式に関する件。

近藤英明参議院事務総長

○事総総長(近藤英明君) 今回行われます立太子式につきまして昨日衆議院の議院運営委員会におきましては、前例にも従いましてこの際、天皇陛下並びに皇太子殿下にお慶びの言葉を議決して差上げたいと、かようなことで案の準備もいたされております。よつて本院におきましてもさような方法をおとりになるかどうか、おとりになるとすれば、その案文はどうなさるか。かような点につきましての御協議をお願いいたしたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これは前回もお伺いしたかと思いますが、速記がついておるので、この際事務当局から帝国議会当時の前例についてお伺いしたいと思います。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 前例につきまして申上げます。大正五年の十一月三日に立太子式の礼が行われました際には、当時の議長は院を代表いたしまして参内し賀表を奉呈し、又東宮御所に参入して賀箋を奉呈したということが先例録に載つております。なおこの当時の、賀表、賀箋という言葉が使われておりますが、賀表と申しますのは、天皇陛下に奉呈するものであり、賀箋と申しますのは皇太子殿下に奉呈するものである。  こういう区別をして取扱つております。一応申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私のほうとしては、そういう形式を以て心から祝詞を奉呈するということに賛成いたします。  それからこの起草の方法でございますが、これは慎重且つ厳粛に扱うという意味におきまして、起草委員を挙げられて案文を練るというような手続をとつたらいいのじやないかと思います。その員数等については、ここで確定的なことはきめられないと思いますので、御賛成が得られるならば、理事等において詳細に練つて成案を得て、そういうふうに決定するようにしたらいいと思います。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 只今小笠原君からの御提案に御異議ございませんか。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 今小笠原君の提案は、理事会でその方法を練つて、再びこの議運にかけるということを意味しておるのか。それともこの議運としては理事会で方法をきめ、そのきまつたことによつて執行することまで、ここで議決しておこうというのか。どちらですか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は理事会で諮ることは、員数の問題だけでありますから、従つて理事会に一任し、あとは、本会議における手続等は議長に一任せられて、それぞれやればいいことだろうと考えます。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 そういう意味で、理事会に一任するという形に賛成いたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) この賀詞奉呈の問題については、只今小笠原君、相馬君の御提案にありましたように、理事会に一任をするということにいたしまして、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

千田正第一クラブ

○委員外議員(千田正君) この際ちよつとお伺いしますが、皇室のこのたびの立太子礼、或いは即位等の重大なる問題は、皇室典範の定めるところによつていろいろ事が行われる思いますが、皇室典範の定めるとこうによるというと、いわゆる皇室会議なるものがあつて、衆議院の議長、副議長、参議院の議長、副議長が、皇室会議の委員として参列することになつておるはずであります。こうしたいわゆる議式その他に対して皇室会議には何らの関係のないものであるかどうかということにつきまして、一応その点について事務総長にお伺いします。その点は如何でございますか。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 只今の御質問の点につきましては、ちよつと取調べまして御返事いたしませんと的確な御返事がいたしかねると思います。これはただ憲法七条による儀式であるということは申上げられると思いますが、それから先の皇室会議にかかるかどうかというような点につきましては、よく取調べませんと、皇室経済会議のことは……。

千田正第一クラブ

○委員外議員(千田正君) 皇室会議は、経済会議のみじやないと私は承知しております。十分に御研究願いたいと思います。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それでは一応理事会で、この問題を一つ御相談を願うことにいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に調査承認要求に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 六件提出されております。簡単に御報告いたします。  農林委員長山崎恒君から農林政策に関する調査承認要求書が提出されております。  調査の目的は、食糧の国内需給を増強することは、国家自立の根本要件であつて、特に国際情勢の現況において、その必要はますます増大した。然るに食糧増産の基盤である農村及び農民の状態は、その重要性にもかかわらず、これと逆行的に窮迫を加え、誠に寒心に堪えないものがあつて、これをこのまま看過することが許されない。  よつて農林業を総合して時運に即応して適切な政策を確立し、この強力な実施を促進する資とするため、本調査を行うものであります。  労働委員長吉田法晴君からは、労働諸法規の実施状況に関する調査承認要求書が提出されております。  本件の目的は、先に改廃、制定した労働関係諸法規等に関し、その実施状況を調査研究するものであります。  同じく労働委員長吉田法晴君から、労働情勢一般に関する調査承認要求書が提出されております。  調査の目的は、国際労働、失業情勢、失業対策、労働組合運動の動向等、現下の労働情勢一般について調査研究するものであります。  同じく労働委員長吉田法晴君から、賃金問題に関する調査承認要求書が提出されております。  調査の目的は、現下賃金問題の実態を調査研究するものであります。  それから地方行政委員長油井賢太郎君から、地方行政の改革に関する調査承認要求書が提出されております。  目的は、地方行政制度の改善、地方財政及び地方税制の確立、治安の維持並びに消防、選挙等の問題について調査研究する。なお第十三国会以来の、知事その他公務員の国会議員立候補制限に関する問題についても、引続き調査したいというのであります。  水産委員長秋山俊一郎君から、水産政策に関する調査承認要求書が提出されております。  本件の目的は、行詰つた戦後における水産関係諸方面の問題を合理的科学的に調整打開し、強力なる政策を確立するため本調査を行うものでございます。  以上六件は、調査期間は本期国会開会中でありまして、費用に関しては計上されておりません。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さように決定いたしました。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に議員派遣要求に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 地方行政委員長油井賢太郎君から、議員派遣要求書が提出せられております。  派遣の目的は、本地方行政委員会においては、地方行政の改革に関し調査を行なつて来たが、大阪市において全国市長会並びに東京市政調査会の共同主催により開催せられる第十四回全国都市問題会議に出席し、今回の議題となつている「都市自治の確立方策」の問題を中心として調査研究のため、前例により、現地に議員を派遣する。なお同じく大阪市において開催せられる第五回全国自治体公安委員長総会に出席して、治安問題の調査研究に資する。  派遣議員は、石村幸作君、西郷吉之助君、小笠原二三男君、吉川末次郎君の四君でありまして、派遣地は大阪府であります。  費用概算四万円でございます。これは配付予算の範囲内でございます。  なお本件につきましては、都市問題会議が六、七、八の三日間でございまして、全国自治体公安委員長総会は六日となつておりますが、本会議等の関係もございますので、その点を御審議願いたいと思います。  それから大蔵委員長中川以良君から、議員派遣要求書が提出されております。  派遣の目的は、国税の徴収状況について実情調査を行い、本委員会の審議に資する。  派遣議員は、小林政夫君、大矢半次郎君の二名でございまして、派遣期間は、十一月十日より十一月二十五日までのうち七日間、  派遣地は京都府、兵庫県、鳥取県、大阪府、  費用概算は二万八千円、本費用は、配付予算の範囲内でございます。  それから次は、労働委員長吉田法晴君から、議員派遣要求書が提出されております。  派遣の目的は、改正労働法の施行状況、賃金の問題、けい肺対策及び技能者養成の実情を実地に調査し、適正なる労働行政の確立を期する。  派遣議員は、第一班が堀木鎌三君、吉田法晴君、第二班上原正吉君、片岡文重君、第三班安井謙君、村尾重雄君。  派遣期間は、昭和二十七年十一月九日から十一月末日までの間の七日間。  派遣地、第一班秋田、福島、栃木、第二班愛知、岐阜、京都、第三班は島根、兵庫、山口、  費用の概算は八万四千円でございます。  本件につきましては、費用の点については、只今労働委員会に残額として持つております経費は五千九百七十円だけしかございません。それで今の費用は八万四千円かかりますのでございます。これにつきましては、前回御承認を得まして派遣いたしました議員のうち、北海道、九州方面に航空機を利用して派遣した件がございまして、その費用に十万七千二百八十円を航空機費として使用しております。只今残額が少いのは、それに使用したからであります。  以上御審議願います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 これは分けて、大蔵と並びに地方行政委員会の議員派遣の問題は、地方行政委員会の場合には、本会議との連関があるということは、委員部長報告の通りですが、これは前例があることなので、その二つの委員会については、部長報告の通り承認すべきだと私は思います。  それから労働委員会の問題は、事、費用に関して特に七万四千円ほど他に食い込むのでありまして、事務当局から一応御説明を願つて、そして改めてその点について、議運において検討すべきだと思います。全く違う内容を持つておるもので、二つに分けて、先ず最初の二件を一つ諮つて頂きたいと思います。私、最初の二件については賛成です。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 他に何か御意見ございませんか。  では只今相馬君の提案をせられましたように、先ず地方行政、大蔵、この両委員会の議員派遣要求に関してお諮りをいたします。  両委員会議員派遣要求を認めることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それではさように決定いたします。  次に、只今の労働委員会からの要求に対しまする問題について…。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 そのことについて、事務当局からの御説明を求めたいと思うのであります。費用の点について、事務当局から我々は何ら制約を受けるものではないので、本当に必要とあらば、他をやりくつても派遣すべきものであると思いますが、参考に一体費用の点から見て、事務当局においては、これに対してどういう見解を持つておるか。又やりくりが可能であるか。その二点について…。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 それに附加いたしますが、先般の議員派遣をここで承認したときに、条件があつたわけですね。その条件はどういうようになつておつたか。改めてお伺いいたしたい。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 答弁の前に…。この前労働委員会からの航空機を利用する議員派遣については種々論議があつて、そうして労働委員会で将来金銭的に不足を生じた場合にはどうするかという問題等についても、話合いが進められたわけであります。従つてこれはただ単に労働委員会の特例として、予算的に他からの流用があればできるのだということで認めて行くわけには行かんと思います。これは他の委員会の振り合いもありますので、保留分になつておるもののうち、どういうことで将来何月までこれを持つて行けばいいかというようなことから勘案して、そうして労働委員会のほうにも廻すという努力をしなくちやならんと思うので、ここでいろいろ費用について論議があるにしましても、他の一般的な関連の上から考えて結論を出さないと、各委員会が使い放し或いは使い得、とり合い。こういうようなことになつては私はまずいと思うので、労働委員会の主張しておられる点は、我々諒として、それを成り立たせるために、一つこれはこういう会合でなくて、理事会なり庶務小委員会で検討をして、可能になるように措置したほうがいいのじやないかと思います。ただその場合に心配なのは、議員派遣の期日が、次回の議院運営委員会の決定では遅いというような点があるならば、それは又臨機の措置をとらなければならんと思いますが、それでその点だけちよつとお伺いしておきたいと思います。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 只今委員部長から聞きますと、これは十一月九日から十一月末日までのうちの七日間ということでございまして、日は特別に何月何日に何があるということは書かれてないようであります。今日これからあります理事会にでも御相談願つても間に合うことだと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 私も、最終的には委員会の要求に応じたいという気持を持つておるのです。従つて、先ほど小笠原君の意見と言いますか、一つの提案がなされたのですが、それを了承して、その委員会の要求分については、この委員会においては保留、こういうように御決定願います。そうして具体的には改めて議運の委員長から、理事会等においてこれを措置されんことを希望いたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) では労働委員会からの議員派遣要求に対しましては、一応これを留保し、これを理事会に諮るということにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さように決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 緒方官房長官から発言を求められております。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 私、今回官房長官を拝命いたしました緒方竹虎でございます。どうぞよろしくお願い申上げます。私は暫らく引込んでおりましたので、新らしい国会法その他法規、又慣例等も急いで勉強いたしておりまするが、まだ十分頭に入つておらん点もありまするので、ときどきとんちんかんをやりはせんかという心配を持つておりますが、どうか暫らくの間お目こぼしをお願いいたしたいと存じております。  なおこの機会に、組閣から今日まで、政府で新らしい政策につきまして、打合せいたしましたことを一言私から申上げたいと思います。  去る十月二十四日に首班指名がありまして、引続き組閣を完了いたしまして、先週の金曜日の最初の閣議において、新らしい内閣の政策につきまして協議をいたしました。その結果、今週一ぱい各省におきまして、大臣を中心に新内閣にふさわしい政策を研究、検討いたしまして、その結果を持ち寄りまして、来週、できれば来週中にも閣議で練りまして、その後それを整備をいたし、財界或いは言論界等にも説明をいたし、国会の再々開のときに、総理、その他の当局が政策について御説明申上げるように間に合わせたいと考えております。政策の内容は、申すまでもなく第一は民意の暢達及び選挙中に公約いたしましたものの実現ということが先立つものでありますが、同時に、終戦後今日に至るまで、言い換えますれば平和条約が効力を発生いたすまでの間にいろいろ行われました諸政策のなかで、事情の変化と共に今の現状に適切でないようになつておるものもないと限らない。そういうものは、この際に是正をいたしまして、独立国家としてふさわしいものに改めたいと、そういう気持も盛りたいつもりでおります。時局は御承知の通りの時局でありますので、そういう新らしい政策を成るべく早くはつきりと徹底して参りたいという申合せをいたしておるような次第でございます。  それだけのことを甚だ簡単でありまするが、私の御挨拶に附加えまして、御了承を得ておきたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 只今官房長官から、縷々御挨拶がございましたが、丁度よい機会でありますので、もつと具体的に今の御挨拶になつた今後の内閣と国会との関係についてお伺いしたいと思います。そうでないと今後の国会の運営について、我々は何らの計画もすることができない。  そこで官房長官のお話のなかに、内閣の政策等の発表、即ち施政方針等の演説の意味と考えるのでありますが、これらは国会の再々開の場合に行うと、こういうことでございまするが、国会は自然休会であつたことは御承知の通りですが、参議院としては、本日から再開されておるので、どこでそういうことを決めておられて、又どこでそういうお見込みを立てられたのか。お伺いしたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 参議院のことは承知いたしておりませんが、衆議院が今自然休会になつておりまするので、できれば衆議院のほうと参議院のほうと、時期を合せたいというような気持でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうしますと、参議院は、今日再開しておるのですが、いつかは又休んで、そして再びいわゆる再々開されるであろうということをお見込みになつて、そのとき施政方針の演説がなされるという御計画でございますか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) ちよつと今、何でございますか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 我々、参議院のほうの立場から、お尋ねしておるわけでございます。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) ちよつと私はつきりいたしませんでしたが、今のこの衆議院の自然休会になつておる場合でなしに、ほかの場合でございますか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 多分官房長官は、衆議院のほうの予定をお見込みになられて御挨拶があつたと私は考えております。それでその場合に国会の再々開の暁に施政方針の演説をやるつもりであると。こういう意味合いのお話であつたと思います。ところが衆議院も今日自然休会が昨日から再開されておるわけです。それを又休会して、再び再開するという衆議院のお取決めであるのかないのか、私はわかりませんが、その頃を見計らつて、官房長官としては施政方針演説の問題をお考えになつておらるる。ところが参議院のほうは、未だこの国会を又休会しようとも、しないとも、決定しておらんのであります。従つて私のお尋ねしますのは、衆議院側のきめられたのか、きめられないのかわからないが、いずれ、内閣のいわゆる国会の再々開という、そういう見通しに立つておる時期は、いつ頃になるものであるのか。そういう点をまあ率直にお伺いしたいわけです。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 今、先ほど申上げましたように、今週中に各省で新らしい政策を研究、検討いたしまして、来週の閣議にそれを持寄つて閣議で練るのでありますが、また大体一週間の予定をしておりますが、果してそれで完了いたすかどうか、私責任を持つてはつきり申上げるところまで行つておりません。そういう次第で、衆議院の再々開の時期頃までには、どうにか間に合いはしないだろうか。仮りに今参議院に、そういう政策を声明しろと言われても、実はまだ準備ができておりませんので、大体の目安を衆議院の再々開ぐらいの頃というつもりでおる程度であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今日の公報で見ますと、内閣総理大臣から、参議院議長宛てに二十四日に提出されております法案について、この御審議を進められるようお取計らい願いたいという文書が参つておるのでございます。で参議院側としては、この四法案の審議を四委員会で行なつて行くことを、内閣からも、こうして取計らつて欲しいと希望しておる。で、これをやつておつて、そうして再来週なり、それは多分今月の二十四日頃を予定しておると思いますが、それまでの間、これだけの法案のために国会が全能力を上げて動いて行くということは、いろいろな点から言つて不都合であるという考えも起ると思うのです。然るにこの審議だけは進めて欲しい。で、演説のほうはゆつくりやるから、待つて欲しいということでは、国会の立場としては、解せない。国会のほうにも急いで審議せよということをおつしやるならば、内閣のほうでも、急いで準備をして、逸早く内閣の新政策の発表もし、そうして国会との間に、各種の法案或いは補正予算案等の審議が促進せられるように努力すべきじやないか。私はそう考えております。で、そういう意味を以てこういうこの文書を、内閣が我々国会に対して出したのかお伺いしたいと思います。多分出したこの意味は、前内閣の出した法案であるから、現内閣もこれをこのまま了承して、これを継続して引継いでやつて行くという態度を決定したのだろうと思う。そうなれば、この関係法案に関する限り、政策は決定していると思う。或いはこの底を流れる予算なりに関係する態度もきまつているのじやないかと思う。  この十一月四日付で出されたこの文書は、こういう態度は、いつの閣議で決定になつたのかお伺いしたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) これは、確か火曜日の四日の閣議できまつたと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それで、この文書をお出しになつたのは、私が先ほど申したように、前内閣の、このまま内容を、現内閣が引継ぐという意味合いで、審議を進められたいと。こういう御意味でございますか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) この法案に関する限りにおきましては、そういう意味でございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それではお伺いしますが、「公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件」これは国鉄の仲裁裁定に関する問題でございまするが、その理由とするところは公共企業体等仲裁委員会が、国鉄職員の昭和二十七年度賃金の改訂に関する紛争について下した裁定は、全体としては公共企業体等労働関係法第十六条第一項に該当すると思われるということで、国会の議決を求めるということでございまするが、この第十六条第一項というのは、即ち「公共企業体の予算上文は資金上、不可能な資金の支出を内容とするいかなる協定も、政府を拘束するものではない。」という条項に基いて、国会にお出しになつたのですが、これについては、事由が案文に盛られておるわけであります。  この本年度約百十億円金が要るのだ。平年度は百七十余億円必要となるのだ。その他の裁定から絡んでも、所要額は明らかではないが、なおこれ以上の金額を、裁定を呑むという場合には必要である。然るに国鉄の今の経理は、石炭の経費の増加その他があるので、一般の経費を節減して財源を捻出したとしても、それのほうに充てる関係から、こういう仲裁裁定を呑んで支払いをすることができないのであるという事由が書いてある。即ちこれは補正予算に関連して明らかに態度を決定しているわけです。政府として……。その点からお尋ねするのですが、只今のお話では、政府としては新政策は何ら未だ決定しておらないという、そうして、この国鉄裁定に関する限りは政府の態度はきまつておると言う。  そうしますと、政府としては、この国鉄裁定に関して仲裁裁定の通りの支払いはできないということでなくて、支払はしない。そういう措置はとらないという政府の意思をおきめになつておるのかどうか。この点が第一点の質問であります。  それからもう一つは、第二点としましては、この仲裁裁定を国会の議決を求めるために出したけれども、この案文は、新内閣の意思がこういうふうであるというふうに確定しているのであるか。新内閣の意思は何らないのであるか。この点をお伺いしたい。もつと率直に言いますと、この国鉄裁定を呑んで支払いをするとも或いは呑まないで支払いをしないとも、何ら新内閣は意思を決定しておらないでこれを出したと言うのであるかどうか。この点お伺いしたい。

木村守江自由党

○木村守江君 只今の小笠原君の官房長官に対する質問ですが、私は本案の内容に亘つての質問と見受けられますので、この議運において質問する問題じやないと思うのですが、それはあとで改めて質問してもらうようにお願いします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 議運は、いわゆる議院の運営を行うので、この政府の意図如何によつては、この仲裁裁定の案文は、運輸委員会にかかつておるけれども、労働委員会にかけたらいいのか。或いは予算委員会と合同審査したらいいのか。政府の態度如何によつては、いろいろ扱いの方法も出て来ると思う。而も施政方針演説等に関し新政策の決定が未だないとして、明らかに補正予算に関連するこういう案が、国会の審議を進められたいとして昨日出て来ている限りは、どういう意図を以てこれを出しておるかということを政府に質して、そうして今後の国会の運営の日程をきめて行く。そういう資料にする重要な問題であると確認して質問しているのであつて、委員会における、内容そのものについて審議する仕方と、私の角度は違うのでありますから、暫時お控えなさつて頂きたい。(笑声)

木村守江自由党

○木村守江君 私は小笠原君の言うことは尤もだと思うのですが、議運で委員会付託を論議するというような場合は、特別な場合であろうと思うのです。そういう点で委員会付託は議長においてやるものであつて、今そういうような議案の内容に亘る質問はここにおいてやるべきでない。とにかく政府の方針は、先ほど官房長官も言つたようにきまつておるというので、その内容については、ここで質問する問題でないと私は考える。議事進行を願いたい。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は質問をしておりますので、そういう妨害的な議事進行をされることは誠に迷惑だ。私は内容に立至つてお話は一切やつていない。官房長官は初めて出て来られたので、よく事情がわからないというようなこともありますから、その内容を読み上げて、そうして参考までに頭に入れておいてもらつて、間違いのない、私の質問に対する答弁を期待するがためにも説明として申しているので、この内容はどうなのだということは、一切伺つておりませんから、誤解のないように願いたい。(「長官の答弁を要求します。すぐ済むじやないか」と呼ぶ者あり)

木村守江自由党

○木村守江君 私はこの際事務局にお伺いしますが、只今の小笠原君の質問は、私は官房長官としては、政府の意図は復命したと思うのですが、それ以上の質問を要求することは、議運として問うべき問題じやないと思う。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 私は、今木村さんのお話は、誤解に基いていると思う。というのは、現に本日の公報に明らかでありまするように、内閣総理大臣名を以て参議院議長に、議案を提出したからして、よろしく取計らつてくれということが出ておる。それに関して特にこの国鉄裁定の問題について、新内閣は前の内閣の継続のまま、いわば新内閣としての意思を決定せずに、極めて事務的に、ただこれを廻してよこしたものなのであるか。或いは又新内閣としては、予算その他を見合つて態度を決定して出したものであるか。そのことを聞きたいというので、これは内閣の意思を代表して議運にその内閣の意思を報告する義務を持つ官房長官に対する質問としては的を外れていないと思う。而も又小笠原君が十六条二項の規定に基いて云々というだけでなくて、その内容を説明している。それからあなたも見ているように、官房長官は迂濶にもこれを持つていないから、私はこれをお見せしている。今小笠原君の言つていることは、こういうことだとお見せしている。我々野党は、かくのごとく官房長官に協力している。(笑声)従つてこれについて内閣として意思を御決定になりましたか。こういうことだけを聞いているので、これはいささかも私は的を外れて、議運の委員長がその発言をとめるべき性質のものでないと思うので、官房長官からお答えがあつて、然る後において、あなたから又議事進行をなさるにしても、その件については是非とも私は、官房長官の御答弁を求めたいという小笠原君の意見に同意します。

木村守江自由党

○木村守江君 只今の相馬君のお話ですが、官房長官は、この法案に関する限り前の政策を踏襲するのだという、はつきりした答弁をしておるので、それ以上、私は法案の内容について、ここで官房長官に質問をする必要はないというのが私の意見です。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 だから私は、前の政策をこの限りにおいては踏襲することを四日の閣議で決定して、そして審議を進められるよう国会に出したのだと官房長官はおつしやるから、国会としては、前の内閣の意思なるものは、審議をしておりませんでしたから、予備審査をしておりませんから、何ら聞いておらない。従つて前の内閣であろうが現内閣であろうが、踏襲しようが発議しようが、この国鉄裁定を国会に出して来た場合に、政府は態度、政策を、どうおきめになつてこれを出して来たのか。或いは何にもきめていないのか。率直にそれをお伺いしている。  この問題は、私の発言を木村君が、飽くまでもここではやるべきではないということであれば、私はこれは新内閣の重要な一つの方針を示唆するものですから、従つて緊急質問を以て直ちにこれは本会議で行わなければならん。ところがその緊急質問もやめてくれなどと、その時言わないで欲しい。そういうことを言わなければ、私はそれ以上、何ら官房長官にお尋ねせず、所管大臣並びに政府の財政当局の大臣に聞きたいと思うのです。どつちでもようございますよ。結局これは各派の交渉なんですから、だから自由党さんのほうで、本日はまあこの程度でやめろというのなら、明日緊急質問をやる。そういうことも通告してありますから、これを承認してもらう。それはどつちでもいいわけです。

木村守江自由党

○木村守江君 小笠原君から、今代償的なような、緊急質問によつてやるべきだというお話もありましたが、その問題とは関連せずに、議運としては、政府の態度としては、もう決定したというのですから…。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三君 その態度というのがわからないのだよ。あなたはいつ官房長官の番頭になつたのだ。あなたはちよつと黙つておつてもらいたい。  今官房長官がおつしやつたのは、その政府の態度としてこの限りできめて、国会に出したんだということですが、それならば、そのきめた態度というのは何でございますかということを、私はわからないから伺つておるわけです。

木村守江自由党

○木村守江君 それは、官房長官にここで聞くものじやないよ。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そういうことは自由に聞くべきですよ。議運として、委員長、答弁を求めます。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 官房長官如何ですか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) これはまだ公務員のベース・アップの問題が、何ともきまつておりませんので、それがきまりましたのちに、これに対する新らしい政府としての政策がきまる。(「勉強不足だ」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 よくわかりました。その通りだと私は思います。  それならば、木村君が控えろというだろうけれども、これは聞かなくちやならん。それならば国会の議決を求めるということは、政府の態度を何ら示すことなしに、そうして国会は勝手に、自主的に判断をして、如何ようにでもきめろと、こういうことなので、そういうことになると思う。而もきめる場合に、公務員のべース・アップと関連している問題なので、そのとき最終的な政府の態度がきまるということであれば、国会も又公務員のベース・アップの問題が政府で如何ような関連になつて来るか。それが補正予算になつて、どういうふうに具体化されて来るかという諸点について明快な政府の答弁がない限りは審議をせよと言つたつて、審議のしようがないじやないですか。  その審議を進められるようおとり計らい願いたいと言いながら、政府側の準備は一切なくて、政府を相手にする国会が、どういう審議ができますか、そういう関連からいつて、私はこの限りにおいては、政府の態度は決定しているというようなことは、これはやはりおかしいことで、長官のおつしやるように公務員のベース・アップ等云云。そういう率直なお話であるならば、あるなりに、この審議を進められるようおとり計らい願いたいということをおとり下げ願いたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) これは、私の説明が十分でなかつたかと思いまするが、これは従来内閣が変つた場合には、前の内閣のなにを、そのまま引継いでおるのが慣例になつておりますから、そういう意味から御審議を願つておりますが、今小笠原議員の御趣旨のように、補正予算の問題などでも、その裏付ができまして、はつきりした性格のものができると思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 只今の官房長官のお話は、又、どうも私腑に落ちない。前内閣が出しておるものでも、次期内閣が全然政策、政綱の違う内閣ができますならば、その法案は引下げることもできるのであつて、必ずしも前内閣の法案を踏襲する必要はないと思います。ただ国鉄裁定等に関して、日切れになつておつて、法律によつて国会に提出しなければならないものを、他の内閣によつて、後継内閣が自由にとり下げたりなどするということはできないというふうな意味合いで、この国鉄裁定の問題だけに関しておつしやるならば、我々もこれはいろいろ論議必要があろうと思いますが、一般的に前の内閣で出したものだから、それで踏襲するのが慣例だから踏襲しただけだということであつては、私たち、まともにこの法案を問題にして論議することはできないし、又今官房長官も率直におつしやつたように、補正予算等ベース・アップ等の勧告その他と睨み合せて、これを提出しなければならんというようになつて行くと思うのです。  それで、結局私のお尋ねしているのは、とり下げる或いは再提出する。それらは御自由なんだから、この四つの法案について、今いろいろ論議のあつた過程から言つて、一時とり下げで又出すということをしないで、このまま国会に審議してもらいたいということでおるならば、公務員のべース・アップのほうはどういう問題になるのか。もう少し具体的にお尋ねしたい。それとの関連がなければ、これの審議ができないそうですから、その関係の給与法は、いつ頃国会のほうにその改正案を出してくれるのか。これをお伺いしておきたい。…官房長官事務官とお話中だつたので、よくお聞きとり願えなかつたと思いますので率直にお尋ねしますが、国鉄裁定を審議するに当つては、官房長官のおつしやる通りのことであるなら、ベース・アップの勧告或いはそれの予算化等の関連において審議して行かなければならん問題になつてくるわけで、国家公務員の給与法の改正法案は、いつ頃これは国会に御提出になられるお考えであるのかお伺いして、それとの関連で審議を進めて行きたいと思うので、お尋ねするのであります。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 現状におきましては、この裁定案をそのまま呑み込めないと思いまするが、補正予算の問題もまだ成つておりませんし、それから今お話の公務員のベース・アップの問題も未定ですので、この法案としては、このまま御審議願えれば非常に仕合せだと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 だから、先ほどから申上げます通り審議を進めるとして、公社側を喚んで呑めるか呑めないかと、ただこねくり廻したところで、これは用にならん。政府の官房長官のおつしやるような、財源の問題との見計らいで最終的な決定を得ることができるだろうと。国会側の財源に関する質問が政府側に行われる場合に、政府側としては、唯単に呑めない。出せないと。これだけでは審議はできない。審議を進められたいということであるならば、政府としての十分な準備のある態度があつてこそこれはできることだろうと思う。国会は独自に審議せいと言つたところで、この仲裁裁定の案文を読み下して、そうして字句上の解釈をしたりなどしていることが審議ではないと思う。結論づけるための審議だろうと思うので、その点において政府側の準備が今日ないということは、組閣が遅れたというような点もあるでありましようし、それはそれで、自由党の内部におけるいろいろな紛争があつたことなんで、責任は一に自由党並びに今日の内閣がこれを負うべきものなんで、我々の知つたことではない。我々国会の立場に立てば、政府から、具体的に審議を進めろと言つて来ている限りは、政府自体も準備が完了しているという前提に立たなければならぬと思う。その辺のずれがあるから、国会にだけはいろいろなこと要請はするが、政府存だけはずるずると一切の施策決定その他が延びている。こういうようなことでいいのかということをお尋ねしているわけです。  官房長官は、今日まで我々の知つております官房長官のうちでは、いわゆる大物、大番頭なのでありまして、こういう点は、いつでも参議院軽視というような問題で論議がなされておつたのでありますが、十分な準備の上に立つて事を進められるように、官房長官も関係大臣等に率直に進言しておいて頂きたいと思う。  再三私だけで質問しておつてもなりませんので、何ら結論は得られませんけれども、これ以上、しよつぱなから質問ばかりしておるのも如何かと思うので、適当に止めますが、結局は、どうしても私お尋ねしたいことは、国会で審議を進めろというが、何を審議せいと言うのであるか。具体的にはつきりお知らせ願いたい。

高橋道男緑風会

○高橋道男君 関連があるのですが、私実は、公報を頂いていながら見て来なかつたのですが、何か事務局のほうで、これを受取られるについての慣例とか、或いは事情とか、そういうものはなかつたのでございますか。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) これは過去にも、先例はたくさんございますことですから、議事部長から申上げさせて頂きます。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 小笠原さんなり高橋さんなりが御疑念を持たれることは御尤もだと思うのでありまして、この文書は、国会法上からは何ら必要ではない文書でありまして、内閣に政変がありましても、機関としての内閣が国会に出しましたものは、撤回等特段の措置を講じない限りは、そのまま議案として国会にあることは当然のことであろうと思います。但し従来からの慣例によりまして、政変がありました場合に、特に念のためという意味でありましようが、これこれは撤回しないのだという意味を表わすために、こういうものは御審議を進められるようお取計らい願いたい。こういう文書を片山内閣も芦田内閣もその他吉田内閣、政変のたびに出しておられまして、その辺を先ほど官房長官が慣例上云々と言われたことと思いますが、法律上は撤回する場合にだけ撤回の意思表示がなされることが必要で、それが本会議にかかつておれば本会議の議決により、委員会の段階であれば委員会の議決によつて、その撤回が許諾される。そうでない場合には、政変があつてもこれは意思表示がない限り、その議案は国会にあるわけでありまするが、先ほど申上げましたように従来の慣例上、念のために政変があつても、その議案は引続き御審議願う。撤回する意思はないのだということで、御審議を進められるようお取計らい願いたい。こういう文書をずつと出して来ておる慣例でございます。

安井謙自由党

○安井謙君 今の議事部長の説明もあつたのだから、結局慣例として、引継ぎ事項として本案は出した。併し正直に官房長官の話では、全体に対する態度はまだ政府は来週まできまらないのだということなんだから、この法案の内容を如何に扱うかということは、これは当該委員会が、それは政府との話も聞いた上できめて頂きたいということで、一つ御了承頂きたいと思う。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 小笠原君が了承できないというのは、安井さんのような解釈が、ここの官房長官の答弁の中に新たに生じて来たから了承できないと言うのです。というのは、最初、前段に官房長官が説明したように、前の内閣において態度がきまつておる。それを引継いで出したのです。従つてよろしく願いたい。それでいいのです。ところが小笠原君がそのきまつた態度は何だと言つたら、その官房長官の答弁がまだ勉強中であると言う。成るほど勉強中で、そこまで復習がいつていなかつたと言つて間違つたことをおつしやつた。間違つたという意味は、先の内閣においては、この国鉄裁定について本院においては成規な報告を我々は受けていないが、新聞その他の報ずるところによつて、態度は閣議においてちやんときまつている。そのままここにこの法案を出して、当然法律の求めるところによつて、政府としては出さざるを得ないこれは法律案なんです。従つてこれを出して来た。そこで前の内閣においてきまつている。だからそのきまつている内容のみを官房長官が言えばよかつたのだが、他との関連があつて云々ということをおつしやつた。実質的には他と連関があるけれども、ここで議案となつている問題については、さようなることは問題が別なんです。ところが、そういうことをおつしやつたから、それじや一体、どういう態度をどういうふうにきめるのだ。こういうふうに問題が派生して来たわけです。従つて安井さんが今ここでおつしやるようなことで了解しろというのでは、小笠原君も恐らく了解しないであろうし、又私も絶対了承できないので、この問題については、やはり最終的に官房長官から、問題は簡単なんですから御答弁を願つて、我々も立法府にあるものとして協力して、この法案を審議して行きたい。それから又前の内閣の決定したことを撤回して他の国家公務員に対する給与その他の連関において、新たにこの問題を閣議に戻して態度をきめて、然る上で皆さんに審議を願いたいと。こう言うならば、この際お引込めになつたらどうですか。こういうことを言つている。  従つてこれらに対しては一つ、先ほど小笠原君は何ら結論を得ていないというが、私としては結論を得ないまま官房長官をここから見逃して、この席からお帰しすることは絶対できない。従つてこれに対する答弁だけは伺つて納得をしたいと。こういうのです。

安井謙自由党

○安井謙君 それは、御納得が行くように答弁を伺われるのは結構なんだが、ただ内容をどう扱うか云々という問題になつて来ると、これは当該委員会と議運との関係は、さつき木村君も言つた通りかなりデリケートな問題が事実あると思うのです。今の官房長官は正直、こう言つては何だが、ありのままに政府の方針はまだきまつていない。併しこれは引継ぎ事項として出しておるのだから、一つそのようにお取扱い願いたい。こういうことだと、私は解釈するのです。だからその点について、今のあなたがたの言われる疑念があれば、そこは質すとして、趣旨はこういうことにあると思うのです。言い廻しはいろいろあるでしようが、あると思うのです。一つそういう線で進めて頂きたい。こう思うのです。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 従つて、最初小笠原君の質問は法案の内容については触れていなかつた。政府の態度を聞いたのです。ところが官房長官の答弁が、法案の内容に触れて来た。それじやそれはどういうわけだというので、質問が小笠原君から再度なされた。これは当然ですよ。官房長官の答弁に対しての質問であるから、内容に触れた。止むを得ず触れた。  従つて話を元へ戻して、ここの御審議を進めるように取計らい願いたいというのですから、政府はその態度を明らかにされて、そこで我々は進むという趣旨です。そうなれば我々は…。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 私の答弁の不十分から、いろいろ御迷惑をかけましたが、私は前の内閣のことも一応は承知しておりますが、併しこれはやはり新らしい内閣として改めて御審議を願つておりますので、引続き御審議をお願いしたいということであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうしますと、先ほどの公務員との関連において考えられるというようなお話はお取消しになつたお話でございますか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) それは私、将来の事実の問題を予想して申上げたので、取消すには及ばんと思いますが、この御審議とは関連のないことを、私の観測を申上げたというところでございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうしますと、この前内閣から引続いて現内閣も、そのままの態度でおるということは、これは仲裁裁定は、全体としては呑むことはできない。そこの部分が前内閣同様である。併し部分としては、それぞれ公務員のべース・アップ等を考えて、それぞれ措置される向きがあるのだという態度でございますか。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 抽象的にはそういうふうに申上げ得ると思います。具体的には、まだ答弁できない節を持つております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 一応その点、私限りにおいては、政府の考えておられる点が明らかになつたのですが、問題は最初に戻つて、この施政方針の演説の問題でございますが、これはもつと突つ込んでお伺いしますと、衆議院自由党のほうとの御相談もございましたでありましようが、衆議院側で大体の意向としては、今月の二十四日再々開されるという形になるように聞いているのですが、その二十四日までに間に合わせたいという希望で御努力中なのでございますか。それとも、各省大臣等のいろいろの政策の提出、最終の協議等が遅れれば、それもずるずると遅れてもいい程度にお考えになつての今の御見当を政府としてやつておられるのでございますか。日限的な点をはつきり一つ、官房長官としてのお見通しをお伺いして置きたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 日限等につきまして、はつきりしたことを今申上げかねまするけれども、この間、第一回の閣議をいたしましたのちに簡単な声明を出しました中に書いてございますように、「時局は遅疑を許さない。」政府といたしましても深い決意を持ちまして、非常にこの仕上げを急いております。日限はまだいつまでということは申上げ兼ねますけれども、ずるずる延ばして、二十四日には間に合わなくなるかも知れんというようなことにはならないと存じます。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 私はこの際、施政方針演説について見通しを一点質して置きたい。  それは二十四日に再々開されるという衆議院の、これは正式な立場からは、まあそういう言葉でなくても、大体そういう見通しだということは、官房長官から我々として初めて今日承る。この衆議院の予定というものに対しては、政府が自主的に自発的にこのような日程を希望されたものであるかどうか。即ち二十四日頃ならば、施政方針演説もできるし、その他種々の法案も出し得る態勢にあるということを公式になり或いは非公式になり、衆議院の議運委員長に当つて、そのような意思を申し伝えたのであるかどうか。これが第一点。  第二点は、解散が誠に非民主的な方法で突如として行われた。そうして今日に至るこの間において、実に国会としては重要問題が山積いたしました。従つて我々としては、こういう問題、即ち国民が聞きたいと思つていることを緊急質問しなければならない幾つかの事項を持つているのです。ところが新内閣の最近までの様子を見ますと、先般新聞記者会見をも、内閣総理大臣は拒否しておる。少くとも内閣が生れて初めての新聞記者会見というような場合には、新聞記者諸君も大いに勉強されて、新聞記者として聞きたいことじやなくて、国民として聞きたいということに焦点を合わせて幾つかの質問を内閣総理大臣に発するであろうし、内閣総理大臣もこれらの個別について答弁があるであろう。これを国民は多く期待したと思う。如何なる事情か知りませんが、その会見も予定を変更して、なされなかつた。こういう状態を我々が見ておりますために、二十四日等において、はつきりと施政方針演説ができるという確言が内閣官房長官からこの際あるならば、実を申せば本院としても、緊急質問の取扱いその他については、緊急欠くべからざるものを除いて、ちよつと言葉が、緊急質問に緊急欠くべからざるものなんておかしいですが、その中でも緊急欠くべからざるものを除いては考慮するということもできると思う。従つて、筋は違うかと存じまするが、先般新聞記者会見が行われなかつた事情等々についても、この際お漏し願つて、国民の誤解を解き、又民意の暢達を図るなんて口で言つていても、相変らず我がままをきめ込む内閣でないということを特段、この際官房長官からお漏し頂いて、本委員会を通じて国民にその点を明らかにされることが、内閣のためにもよろしいのじやないかということを附加えて、これらの点についても、明らかにされると同時に、小笠原君も触れたのですけれども、施政方針演説については、二十四日を目途として、是非ともその際にはやり得るように努力するという御決意であるかどうか。官房長官の見解をこの際質しておきたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 御一点のほうの何は、衆議院が自然休会に入るという。当時はまだ議運委員会でなかつたかも知れませんが、その決定した後に政府の方針がきまつたので、議運委員会がそれによつて二十四日ということをきめたのではありません。それでよろしうございますか。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 よろしいです。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) それから第二の総理の新聞会見の問題ですが、これは実は新聞会見を少しも拒否した事実はないのでありまして、私は御承知のかたがあるかも知れませんが、自分自身が新聞記者の出身でありますので、総理大臣の新聞記者会見は、とかくいろいろな問題を過去において起しがちであつたので、国政の運営上から言つても、新聞との関係をもう少し円滑にいたしたいという希望から、永田クラブに対しましてその総理の記者会見の方法について懇談をいたして、その結果私の趣旨を了承してくれまして、この間の会見の日に、各社の永田クラブ担当の記者を常勤の者だけ入れると、そうしてあらかじめ質問を提出して、総理にも一応の答弁の準備をしてもらつておいて、勿論それに関連して発生する質問はありましようけれども、大体重要な問題はそういつた方法をとつてやる。それから写真については、別室で写真をうつす用意をしておいて、会見と写真は別にするという話だつたので、それで総理の会見の日取を取進めたのであります。ところが会見当日になりまして、写真はやはり前にうつしたいという話がありました。これは初めからきまつておれば大した問題ではないのでありまするが、話が変つて来るのはどうも困る。それじや別に今日でなくちやならんということもありませんから、日を改めてなそうと言つて、私が取計らつたのであります。  それは総理が、新聞嫌いだ、写真嫌いだと言われておりますが、その問題とは全然関係がないことでございます。私が新聞記者団と懇談の間に取りきめた問題なんであります。その点について多少誤解もおありでございましようが、この機会に、私から弁明いたしておきます。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 それから施政方針演説は、二十四日には行われるように努力をされるか……。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) それははつきりきめておるわけではありませんけれども、新しい内閣ができました以上、特に総選挙の結果によつて新しい内閣ができ、時局も非常に重大でありまするので、これはもう当然にやるべきことであると思いまするし、現にそれに間に合うように、新らしい政策の研究、決定を急いでおりますので、間違いないと信じております。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 只今相馬君から新聞記者との会見についての質問がございましたので、この際に、初めておいでになつた官房長官に私お伺いいたしておきたいのでございますが、それは官房長官が政府と国会の連絡の大任を持たれたのは、非常に御苦労だと思いますが、従来の参議院の運営を見てみますというと、審議の渋滞を来す、国会混乱の原因というものがよくこの総理が参議院に御出席願えない。まあ鳩山さんの言葉を借りて言えば、総理の我がままと、更に参議院の皆さんの言葉を借りて言えば、参議院軽視、議会軽視と。こういう吉田総理の立場が、常にこの国会審議を渋滞させ、又混乱に導いた大きな原因であるということは、これは皆さんお認めになるところでございますが、恐らく野にある時代に、新官房長官はそういうことを御承知だつたと思うのでございますが、今後の国会の審議をスムースに進めて行く立場から、新たに官房長官の職に就かれました官房長官は、この点についてどういう御決意を持つていらつしやるか。その点私は、この際新聞人との今後の総理の会見をスムースに行くように御努力を願えるということに敬意を表すると同時に、国会と政府との連絡役としての官房長官の所見と御決意のほどを承わつておきたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 甚だ不慣れであり、微力でありまするが、今お話の趣旨は、できるだけ私努力をして実現いたしたいと思つております。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 最後に逆戻りするようで恐縮でございますが、この公共企業体労働関係法の十六条の議案でございますが、十六条は十三通常国会において改正されておるのですが、改正された趣旨に沿つてこれは提案されておるのですか。その点について伺いたいと思うのですが、或いは安井君も労働委員として、「予算を付して」というやつを「意見を付して」というふうに直したはずですが、意見がついていないように思うのですが、その点について、官房長官から一つ御答弁を願いたい。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 改正された十六条に基いてやつておるのです。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 その場合に、改正案が論議されたときに、どういうわけで……、今まではただ議決を求めるというだけの出し方だけれども、これは承認するのかしないのか。どつちかに政府としてちやんとはつきりした意見を出して来いと、こういう趣旨だつたと思うのです。事由というふうに、字句は「事由」になつているかも知れないが、どういうふうになつているのか。この前の出し方と同じような出し方をしているのですか、その点について御検討になつたのですか、新内閣において……。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 検討いたして、お答えいたします。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 検討する……。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 いろいろ論議がありましたが、官房長官もお疲れでしようからあれですが、私最後に質問したいことは、本日は留保しておきますが、それは官房長官は、日程をお話しすると共に、法案についての見通しをお話しなされたお言葉の中に、独立国家にふさわしくない、占領下における各種の制度、法律、これらを是正して行くという意味合いのお言葉があつたのでありまするが、これは私速記録を検討した上でお尋ねしたい点があるわけです。独立国にふさわしくないというその角度のとり方如何によつては、これはいろいろその方向が与えられると思うのでございまして、我々から申しますならば、独立国としてふさわしくない最も大きなものは安保条約なり、行政協定なりであつて、それから外国軍隊の駐留などは、最もこれは独立国としてふさわしくないものだ。これらまで手を触れて、一体是正されるのかどうか。これをお尋ねしたいのですが、本日は時間がございませんから、あとでこの特別国会の法案の審議の見通しの場合に、もつと態度が確定した時期にお尋ねしたいと考えます。  ただくれぐれもお願いしておきますことは、独立国とは大日本帝国のあれを独立国だなどというふうにお考えになられないで、広く憲法にある内容に盛られた独立国であるという立場から、いろいろ御検討を相成るように、我々としては特段な御努力をお願いしておきたいと思います。  その時まで、この質問は留保したいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 一つだけ、私その言葉について申上げておきたいと思いますが、私は独立国家にふさわしくないという言葉を使つておりません。終戦後の諸々の施策の中で、その後の事情の変化に伴つて現在の事情に適切でないものが若しあればという言葉を使つたつもりであります。これだけ申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 速記録を調べて、検討いたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) では、次に地方財政審議会委員の任命につき本院の同意を求めるの件。中央更生保護審査会委員任命につき本院の承認を求めるの件。電波監理審議会委員の任命につき本院の同意を求めるの件。検査官任命につき本院の承認を求めるの件。文化財保護委員会委員の任命につき本院の同意を求めるの件を一括議題に供します。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 今委員長の御宣告になりました件につきまして、私から御説明を申上げます。  地方財政審議会委員の任命について、両議院の事後の同意を求めるの件。地方財政審議会委員に児玉政介、木村清司、上原六郎、中根貞彦、荻田保の五君を八月二十九日任命いたしましたので、自治庁設置法第十五条第六項の規定により、両議院の事後の同意を求めるため本件を提出いたしました。  お手許の履歴書で御承知の通り、児玉君は奈良、秋田、石川の各県知事を歴任し、又昭和十五年より一年間厚生次官として在職し、その後秋田市長に就任し、昭和二十六年四月任期満了退職するまで地方自治に関係して来た者であります。  木村君は、大学卒業後内務省に入り、秋田県書記官、内務書記官、福井県知事等を歴任、地方自治に関与し、又昭和二十三年七月、地方税審議会委員となり、同二十五年五月、地方財政委員会委員に任命され、本年七月末日まで在職していた者であります。  上原君は、昭和十五年八月東京市の総務局長を勤めた後、関東配電株式会社企画部長、東京商工経済会業務部長に就任、昭和二十年八月札幌市長に当選し、翌年十一月辞任、同二十五年五月地方財政委員会委員に任命され、本年七月末日まで在職していた者であります。  中根君は、明治三十八年七月、大学卒業後日本銀行に入り、同行ロンドン代理店監督役、同行理事及び参与を歴任して後、普通銀行統制会理事、株式会社三和銀行取締役会長、同行相談役を勤めた者であります。  荻田君は、昭和六年、大学卒業後内務省に入り、山形県部長、東京都書記官等を経て地方自治庁次長、地方財政委員会事務局長等を歴任し、本年七月退官した者であります。  以上申し述べました五君は、いずれも本年八月一日地方財政審議会設置と共に同審議会委員に任命されましたが、八月二十八日衆議院の解散により、自治庁設置法附則第五項による両議院の事後の同意を得ることができなかつたので、即日同委員を免じましたが、同君等は地方自治に関し優れた識見を有する者でありますので、翌二十九日、政府においてそれぞれ最も適任者として任命した次第であります。  なお右のうち児玉君は、全国の都道府県知事及び都道府県議会の議長の各連合組織の共同推薦によるものであり、木村君は、全国の市長及び市議会の議長の各連合組織の共同推薦によるものであり、又上原君は、全国の町村長及び町村議会の議長の各連合組織の共同推薦によるものであります。何卒慎重御審議の上、速かに同意せらるるようお願いいたします。続いてよろしゆうございますか…。  中央更生保護審査会委員の任命につき、両議院の事後の承認を求める件を御説明申上げます。中央更生保護審査会委員に、白根松介、土田豊、横溝光暉の三君を八月二十九日、任命いたしましたので、犯罪者予防更生法第五条第三項の規定により、両議院の事後の承認を求めるため本件を提出いたしました。  お手許の履歴書で御承知の通り、白根君は、明治四十四年七月、大学卒業後、神奈川県庁及び逓信部内に勤務して後、宮内省に入り、宮内書記官、宮内大臣秘書官、内匠頭、内蔵頭、宮内次官等を歴任、昭和二十年十月より同二十二年五月まで貴族院議員の職にあり、昭和二十六年六月から本年七月まで中央更生保護委員会委員として在職しておつた者であります。  土田君は、大正十年、大学卒業後外務省に入り、公使館三等書記官、大使館三等書記官、大使館二等書記官、大使館一等書記官兼総領事、大使館参事官として中華民国又は仏国に在勤し、その後、特命全権公使として中華民国に駐剳を命ぜられ、昭和二十四年退官し、本年四月中央更生保護委員会委員となり、七月まで在職した者であります。  横溝君は、大正十年大学卒業後内務省に入り、東京、広島、福岡の各府県に勤務して後、内務事務官、内閣書記官、法制局参事官及び内閣情報部長を経て、岡山、熊本の両県知事を歴任し、昭和十九年八月、退官して京城日報社長となり、翌年退社し、その後弁護士となつておつた者であります。  以上申述べました三君は、いずれも本年八月中央更生保護審査会発足と同時に、同審査会委員に任命されましたが、八月二十八日衆議院の解散により、法務府設置法等の一部を改正する法律附則第七項の規定による両議院の事後の承認を得るに至らなかつたので、即日同審査会委員を罷免しましたが、同君等は更生保護事業について高い識見を有する者でありますので、政府において翌二十九日再び同審査会委員に任命したものであります。何卒慎重御審議の上、速やかに承認下さいまするようお願いいたします。  引続き電波監理審議会委員の任命について同意を求むるの件を御説明いたします。  電波監理審議会委員に、尾高朝雄、小林武治、野村秀雄、諸井貫一、横山英太郎の五君を八月二十九日に任命いたしましたので、電波法第九十九条の三、第二項の規定により、両議院の事後の同意を求めるため本件を提出いたしました。  お手許の履歴書で御承知のように、尾高君は、昭和五年より十九年まで京城帝大において、又十九年より現在に至るまで東京帝大において法律学を担当し、法律学に極めて明るいものであります。  小林君は、大正十三年大学卒業後、逓信省に入り、昭和二十年九月、退官に至るまで二十有余年に亘り在官し、その間逓信省経理、総務の各局長、逓信院次長等を歴任し、昭和二十一年以来五年間静岡県知事として地方行政に携わり、退職後は郵政弘済会会長を勤めておるものであります。  野村君は、明治四十四年七月早稲田大学理工科卒業後、中央、国民の各新聞社において、ジヤーナリストとして活躍し、大正九年朝日新聞社に入社、昭和二十一年辞職するまでの間、同社政治部長、編集局長、取締役、ジヤワ新聞社長等に就任し、退社後同社社友となり、又昭和二十三年一月より同二十六年九月まで熊本日日新聞社社長にも就任いたしました。  諸井君は、永年に亘りセメント製造事業に従事し、現在秩父セメント社長に就任しておりますが、なお経済人として秩父鉄道常務、日本煉瓦製造専務、日本経営者団体連盟常任理事、経済団体連合会常任理事、日本工業クラブ専務理事、関東経営者協会顧問等の職に就いているものであります。  横山君は、逓信官吏として永年勤務し、その間電気試験所第四部長となり、昭和七年転じて日本無線電信株式会社に入社し、技師長、取締役等に就任、昭和十七年電波物理研究所長に就任し、同二十一年二月退官したものであります。  以上申し述べました五君は、いずれも八月十五日電波監理審議会委員に任命されましたが、八月二十八日衆議院の解散により郵政省設置法の一部改正に伴う関係法令の整理に関する法律附則第六項の規定による両議院の事後の承認を得ることができなかつたので同日当然退職となりましたが、以上五君はいずれも公共の福祉に関し、公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有するものであり、電波監理審議会委員として最も適任であると存じましたので、翌二十九日政府において再び任命いたしたものであります。何とぞ慎重御審議の上、速かに同意せられるようお願いいたします。  次に検査官の任命につき両議院の事後の承認を求める件について御説明いたします。  検査官下岡忠一君は、八月二十二日任期が満了したので、その後任として九月一日加藤進君を任命いたしましたので、会計検査院法第四条の規定により両議院の承認を求めるため本件を提出いたしました。  お手許の履歴書で御承知の通り、加藤君は、大正十五年大学卒業後会計検査院に入り、昭和八年まで会計検査院書記、副検査官として会計検査事務に従事し、同八年宮内省に転じ、内匠寮監理課長、内蔵寮主計課長、同財務課長等を経て、二十年六月宮内省総務局長、宮内大臣官房主管等を歴任、二十二年五月宮内次官に任ぜられ、翌年五月の機構改革により宮内府次長となり、二十三年八月退官し、その後恩賜財団済生会理事長の職にあつたものであります。なお加藤君は八月二十五日検査官に任命されましたが、八月二十八日衆議院の解散により会計検査院法第四条第四項の規定による両議院の事後の承認を得ることができなかつたので、同日退官となりましたが、同君は会計検査院及び宮内省における閲歴よりして、検査官として最も適任でありますので、政府において九月一日改めて任命した次第であります。  何とぞ慎重御審議の上、速かに承認されるようお願いいたします。  引続き文化財保護委員会委員の任命につき、両議院の同意を求める件について御説明を申上げます。  文化財保護委員会委員の細川護立及び一萬田尚登の両君は、八月二十八日任期満了のため、両君を再び同委員に任命いたしたく、両議院の同意を求めるため本件を提出いたしました。  お手許の履歴書で御承知のように、細川君は、多年文化方面の各種団体に関係し、大正三年貴族院議員となり、在任三十年の長きに亘り、その間、東亜同文書院評議員、財団法人日華学会会長、聖徳太子御忌奉賛会会長、東京地学協会会長、国宝保存会会長、日本美術協会及び国立博物館の各顧問等に就任、昭和二十五年八月任期二年の文化財保護委員会委員に任命され、爾来該博な知識を以て文化財の保存、活用及び調査研究にその蘊蓄を傾けて来たものであります。  又一万田君は、大学卒業後直ちに日本銀行に入り、倫敦代理店監査役付、京都、名古屋、大阪の各支店長、本店の考査部長、参事、理事等を経て昭和二十一年同行総裁に就任、爾来再任を重ね、その間経済、金融に関する各種委員会等に関与し、又日本学術振興会監事、恩賜財団母子愛育会監事、財団法人日本国際連合協会財務委員長等にも就任、昭和二十五年八月任期二年の文化財保護委員会委員に任命され、文化財の保護、活用等に尽力してきたものであります。  以上、申述べました両君は、いずれも文化財保護委員会委員として、我が国文化財の保存及び活用並びに調査研究に努力してきたものでありますので、同委員として最も適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、速かに同意せられるようお願いいたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上五つの委員任命に対しまして、同意並びに承認を与うるについて、御審議を願います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 二点お伺いしますが、この会計検査院のほうの検査官を除いて十五名のうち、純在野のかたというものは四名しかないようでございまして、あとは皆官の出身のかたがたのようでございまするが、私たちとしましては、学識経験者として、各方面から人材を御委嘱になるという場合に、どうもこの選考の標準が一方に傾き過ぎるのではないかという考えを持つておつたのでございます。で、再三この問題は、前官房長官時代まで、その都度申上げておつたのでございますが、新らしい官房長官は、こういう点について十分御検討を下すつて、今後この各種の委員会委員の任命について、は、多方面から人材を吸収して行くという点で、官側に偏しない。こういうふうなことについてお考え願えるかどうか。御所見があつたら承わつておきたい。  それから第二点としましては、先ほどのこの自治庁設置法第十五条第六項による地方財政審議会委員の任命の理由としまして、児玉氏は全国知事或いは都道府県議会の議長の推薦もあつて任命したやのお話しでございまするが、こういうふうに関係団体の推薦なり強い要望等がありますならば、政府関係機関の委員委嘱等については、やはり全体的に考慮されるものと了承しておつてよろしいのかどうか。  この二点事務的にお伺いしておきたいと思います。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 第一点につきましては、御発言の趣旨、了承いたしました。従来もそういう点を軽視しているつもりはありませんが、将来更に注意したいと思います。  第二点の御質問につきましては、そういう団体の推薦は参考にいたしているのでございまして、政府が独立した状態でやつております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 関連してお尋ねいたします。地方財政審議会委員の各委員については、関係団体の推薦ということは、これは参考までの御意見でございますか。  もう一度この点は伺つておきます。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) どうも、私は法規に十分通じていないので、今の発言は間違つておるかも知れませんが、法規にこの推薦を必要条件としているかも知れないというような次第でございます。今調べております。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 小笠原君の質問に対してお答えのあるまで、私お伺いしたいと思いますが、第一にお伺いしたいのは、このどなたの履歴書を見ましても、戦争中、戦前等において名前の売れたかたがたは、官庁におきまして大抵官途についた人は、知事、それから各省次官等になつて、それぞれ恩給を取つて、それぞれ今まで隠退しておつたのが例になつておりますが、その人たちが、どんどんこうして各種の委員会に復帰されるのでございますが、一体官僚組織の根強さをつくづくこれは見せつけられるような気がするのですが、そこでお伺いしたい第一点は、この各種委員の常勤であるかどうかということを先ず一つ…。各種委員について官房長官おわかりでなければ、随行の事務官にお答え願つて結構ですが、年手当ですか。月手当は一体どれくらいになるか。それから恩給との関係はどうなつているか。これは国民としては知りたいところだと思いますので、是非御説明願いたい。  特に重要な文化財保護委員会の委員なんかの任命でございますが、一萬田尚登さんというのですか、有名な日銀総裁、国会へおいで願いたいと言いましても、なかなか国会の大蔵委員会でさえ、来て質問するのに、なんだかだと言つてもつたいつけているのに、こんなものを文化財保護委員に任命して、一体出て来ますか。一万田氏なんかは、当院の大蔵委員会でやかましく言つても、催促して漸く彼の出席を得て、而も時間を区切つてやつておる。こんな人を文化財保護委員に任命して一体やれますのか。  この両点について一つお聞きしたいと思います。恐らく忙しいと思うのですが、そういう点について、一つ…。

緒方竹虎自由党国務大臣・内閣官房長官

○国務大臣(緒方竹虎君) 今の恩給その他のことについては、私は知ませんので、総務課長が説明いたします。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 結構です。

山田明吉内閣総理大臣官房総務課長

○説明員(山田明吉君) 今のお話は、各種委員は非常勤の職員でございまして、この給与につきましては全部人事院に協議をいたしてきめることになつております。それでその最高は法律できまつております。現在一日二千二百円を限度として、それ以外は協議いたすことになつております。ちよつと正確にどなたが幾らであるか記憶がございませんから、後刻調べて御報告申上げます。そして恩給は通算されることになつております。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 一日二千二百円を限度として、そうすると、その出勤した日には二千二百円は日当として払う。こういうことになる。これは結構ですが、そうしますと、恩給は通算すると言つておられるが、それだけは恩給から差引かれるのですか、どうなるのですか。

山田明吉内閣総理大臣官房総務課長

○説明員(山田明吉君) つまり勤続年数は、恩給の年限に加算されます。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 そうした場合には、恩給を加算する場合の増額はどうなるのですか。どの給与で行うのですか。

山田明吉内閣総理大臣官房総務課長

○説明員(山田明吉君) ちよつとその点は…。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 詳しいことは調べて…。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 折角総務課長から報告しても、それはあなたの場合は突然ですから仕様がないと思うのですが、その報告は杜撰で信頼するに足らないと思う。というのは、私は保護委員については文部委員として選考に当つております。これについては手当は知つておりますが、それは日傭みたいに日当を与える筋のものではありません。従つて今の報告は一括して、一つ菊川君の要望に応えて、後刻報告することのほうが正しいと思いますが、折角速記もついておるのに、余りでたらめな杜撰な報告をここで聞くということは、我々も迷惑ですから。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 相馬委員の意見がありますから、慣例によりまして会派に持帰つて審議をするということになると思いますが、それらの資料が出なければ結論は出ないということだけは、念のために政府側に申上げておきます。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 それで結構ですが、今の提案した内閣の総務課長でさえも、確たる返答ができないような問題で、これは法律を見ればわかると言われればわかるだろうけれども、この総務課長でさえも、何ぼ月給を出すかわからないというような状態ですから、これは一つ表にしてお出しを願いたいと思います。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) では本委員の任命につきましては、只今御要求がありましたように政府から資料を求めて、各会派に持帰つて慎重審議を願うことにいたしたいと思います。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) ではさように取計らうようにいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に緊急質問に関する件をお諮りいたします。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 緊急質問につきまして只今お手許に刷りものをお配りいたしました通りのことになつております。このうち十九番目というところに羽生三七君とございますが、これは只今訂正の御通知が参りまして、羽生三七君は小林孝平君に変更の旨のお申出がございました。そのことだけ申上げておきます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これは提案されたのですか。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 緊急質問の通告に接しましたことは、必ず事務当局といたしましては御報告申上げることにいたしておりますので、先ず御報告申上げます。よつてこれらのお取扱は議院運営委員会において御決定願う筋かと存じております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 この改進党さん、或いは社会党第四控室さんの三十分二十分というふうな時間の通告がありますが、こういうたくさんの緊急質問では、お互い譲り合う必要があると思うので、最低十五分ずつで如何でございますか。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 そのことは今お話合いで前例があることですから、それで結構だと思うのですが、ただ緊急質問の取扱にこれは入つて来たと思うのです。今度の緊急質問の取扱、これは今までの前例の通りでなく、内閣もできたばかりであり、且つこちらの本会議にはどういうふうに仕組んで行くかということの睨合せでこの問題が議せられると思うので、今小笠原君が言つたように時間から入り、緊急質問の直接の問題を議することも結構ですが、議運の委員長としては、ぽかつとこれを議案に供しないで、何か本会議の日取その他について話合いあつて、その一環としてこれを出すべきものだと思うのですが、如何ですか。

矢嶋三義日本社会党(第四控室・左)

○矢嶋三義君 これは改進党並びに社会党二及び四から、緊急質問の通告があつておるのですが、今相馬君から御発言がございましたが、緊急質問を通告していない会派からの御発言なら了解されるが、緊急質問が通告されているが、社会党からどういう立場でされているのか。それを承わつて、それから審議をして行きたい。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 相馬君がとても解せない話をするので…。一ぱいあろうが、小さくあろうが、会派として緊急性ありとしてやりたいとして出て来ているものを私はみんなやらせるのが建前で、やつたらいいだろうと考えて、このことのためには時間的なものを先ず折れるだけ折れて配分して、本会議のことは今年の来月の二十四日まであるわけだから、いつ本会議を開こうとも、そんなことは我々議運で自在にきめればいいことで、何も相馬君の言うようにあつちここつち計らいをしてきめる必要はないので、全体の時間を按分して、それで委員会等も、そうないことだし、開会式の行われるまで時間を繋がなくちやならん問題もあるだろうし、明日の定例日も丁度あるから、明日どんどんやつて、やれなければ明後日やつて、それでできなければ次に廻してやつて何ら参議院の運営上差支えないと思う。先ず銘々の会派の自分のやりたいというところの時間を、どれだけ縮めて行くかということを私は協議しておいたほうがいいので、自分に緊急性があるとかないとか、そんなことを今ここで論議したつて、これは前からの論議の過程から言つて駄目なんだが、あなたのほうも引込めないだろうし、引込めるというならば、今のうちに引込めてもらうし…。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 私の言うことが解せないということが解せないので、私が言つていることは…。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それは与党がいうことなら、解せるけれども…。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 これは時間の問題が具体的になつたから、本会議…。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 やれるじやないか。いつだつて。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 そういうふうな形だけれども、それらの点も考えて、この問題は私見を述べたので、時間の問題については、そういうふうな意味で第四控室が言つていることには賛成だと、こう申しておる。

草葉隆圓自由党

○草葉隆圓君 いろいろ御意見がありますが、御尤もかと存じます。ただ先ほど来官房長官からもお話がありましたように、実際問題としては、本会議の開会或いは日取りというようなものと関係して参りますので、従いまして、できるならば政府が施政方針演説をして、それに対する案件のあとにおいて、できるならばやるほうがいいので、それまで、どうしても緊急性があつて待つておれないというような時間的な問題が起りますると、そのときに相談したほうがよいと思います。従つてこの点は与党野党というような意味じやなしに、参議院の議運としての立場から相馬君の今の御発言もあつたと存じます。従つて私どもも緊急質問を出しておりません立場から申しますと、さようなふうに本会議の件等とも見合わして、今日は緊急質問のこういうのが出たという報告の程度で御了解願いたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それはあなたは自由党さんのほうだから、(「当り前だ」と呼ぶ者あり)賛成するのが当然なんで、反対するのがおかしい。私の申上げているのは、委員会が、先ほどの官房長官のお話のように四つの委員会において審議する案件というふうなものは簡単なもので……、或いは実際上審議のできない案件もあろうかと思います。だから国会としては、今日委員会が忙しいとか何とかという、そういう何らの国会内の事情というものはないわけです。而もないからといつて、こういう緊急質問があつて、議員当然の権利であり而も義務でもある仕事を取運んで行こうということを議運としてやめちまえ。そうして休むのだ。千円ずつ滞在費はもらつている。国会は成るべく怠けて休んでいるのだ。こんなことこそ私はきめることが到底できない。そうでなくて、こういうふうに会派としてだね、やりたいということで出て来ている限りは、やることを建前にしてきめて行つて、そうして自由党さんのおつしやるように、緊急性があるとかないとかということならそれも話して、これはやめて欲しいというならやめるというようなことも、出ることは差支えない。これは話合いだと思う。そうしてやろうときめる。きめて、参議院としてはやるという建前にしてきめて、事情は参議院なり国会なりにあるのじやない。政府がそれに対して、答弁ができるだけ準備ができているかできていないかという問題になるので、その点は政府側に意向を質して、今日この問題は、これこれに関連して到底答弁できる段階になつておりませんので、しばし容赦してもらいたいとか、施政方針の後に廻してもらいたいとか、こうなつて来れば、これは参議院と政府との間の問題でありまするから、その点も折合おう。つけるとなれば折合いをつけなくちやならんだろう。ところが、参議院自身の当面やらなければならんという点を放棄して、政府のほうがなんだから俺たちのほうは金をもらつて休んでいるのだ。それで結構なんだ。(笑声)こんな阿呆らしいことはない。而も八日には開会式がある。明日、明後日という日もある。だがこの際にやろうとしても、答弁ができない。大臣の出席はできない。こうなるならば、これはじや後廻しだ。こういうようなふうに筋だけは立てて事はきめて行かなくちや、私たちとしては、少くとも労働者、農民等から押されてやつてきていて、便々と千円ずつもらつて休んでいるわけにはいかんですから……。(「議事進行」と呼ぶ者あり)

高橋道男緑風会

○高橋道男君 一時から衆議院との連合理事会があるわけでありますから、これで一応休憩して頂きたいと思います。休憩の動議を提出いたします。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 小笠原君の御発言の中に、滞在費の問題が飛び出してきたが、私が言つていることも、やることを建前にして、時間のことについては私は賛成だ。ここでこれをどう取扱つて行くかということもですね、連関してこの問題の取扱いをやつてもらいたい。こういうことを言つたわけなんで、これについてどういうふうに考えるかということは御自由だが、実際の問題として取扱いの一環として考えて行こうじやないか。こういうことを言つたのだ、誤解なく……。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 只今高橋君からの御発言もありましたが、大変本日は時間が遅れまして、宮内庁からは次長が見えております。又合同理事会も開かなくちやならんというのでありますから、暫時休憩をいたしたいと思いますが…。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

安井謙自由党

○安井謙君 休憩も結構ですが、この問題については今事務当局から、こういう御報告があつたので、これはまあ、小笠原君やその他の野党諸君の言われる御趣旨は御尤もだと思うので、先ずすぐ休憩に引続いてこれをやつて、委員のじやなくて、政府のいろんな答弁の工合もあるでしようから、承わつておいて、改めて又やると……。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そんな阿呆なことは、議運として曾つてきめたことはない。承わつておくとはなんです。我々の当然の仕事です。やらなければならない。だから本日、他の時間等の関係もあるから、休憩を一時する。そうして又議運を開いてやる。これは明日からの日程を組む上から言えば、次回に廻せとか、又次回だとかいうような問題ではない。やつぱりあんたたちは休みたいと考える通り…、又当然休まなくちやならんでしよう。だから開会式といううのがある間の関連としてだね、明日、明後日の日程を先ずどうするかということを、これを、後にしても、議運としては考えなくちやならん問題があるわけなんです。そういうことを考えた場合に、たまたま我々の当面の仕事になつている問題が報告せられ、そうしてこれに議論がある限りは、だから暫時休憩して、そうして衆議院との関連で結着を見たならば、議運を再度開いて、そうして議がまとまるか、まとまらぬかを、それから論議すればよい。が併し、これは継続してきめて、そして明日、明後日の日程をたてる必要がある。従つて暫時の間、そういう意味における休憩を私も賛成いたします。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 暫時休憩をいたします。    午後一時十一分休憩    ―――――・―――――    午後五時五十一分開会

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それでは再開いたします。緊急質問に関する件をお諮りいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 非常に時間が遅くて恐縮ですが、この緊急質問の問題は、我々会派、参議院議員の当面の重要な問題でありますので、午前中来申上げておりますように、多数の質問がありますところから、先ず時間をぎりぎり一ぱい制限をして調整を加え、又その緊急性ありということで調整を加え、そうして緊急質問を丸々これはやらせないで、二十四日以後の国会でやるのだということにならんように、緊急性ありということで、緊急質問を会派の責任で出して来ておるのですから、これは一分の理は認めてまとめて、一つ明日、明後日中の本会議が開かれる機会もあるから、一応政府の答弁でき得る可能なものはやらせてもらうように、参議院としては、参議院独自の立場で一応やつてよかろうというものはきめておいて、あとは政府側の態度によつて答弁の限りでない。答弁できないならできない。それで次々繰越して行くなら繰越して行くと。こういうふうなことがあつても、一応はこれはまとめ得る点はまとめなければならないということを強く私は決意しておるわけであります。

安井謙自由党

○安井謙君 強き御決意はよくわかりますし、言分も尤もだと思います。ただ内閣もできた早々だし、問題によつては、答弁の非常に困難する問題も多く出たのじやないかと思います。従つてあの題目について、一回政府とできれば委員長と打合せて、政府の希望ということも出て来た際だから、曲げて希望を聞いた上で、明日なら明日、もう一回よく御相談さして頂きたいということにして頂きたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三君 その意味は、政府側においても、私のほうはこの問題については答え得る用意がある。又用意は今はないが、明後日の七日の本会議なら本会議にはできます。或いは八日の開会式の本会議にはできますと。こういうことになつたら、それはやるのだという前提で話がそこまで行くならば、話はできるものと思う。ただそれは、手続としては委員長が政府側に聞くならば聞く。そんなべら棒なことは今までないので、それは議運に政府代表者に出て来てもらつて、個々に亘つて政府側の意向というものも聞くというふうにしてもらいたい。従来はないけれども、今回異例な状態においてやられる場合も忖度して、それは私のほうは大巾に譲歩してもいい。政府側の今日の事態というものを考慮に入れて考えて、ただその場合に出て来た代表者が、これもできません、あれもできませんで、全部できないなんということは、この内容を見ても絶対言えない。これは一部でも答弁はしなければならないし、していい問題なのです。用意があるなしでなく、内閣を作つた限りは、必ずやこれは答弁はしなくつちやならない。そういう原則は、国会と行政府との間において私は確立しておかなければならん問題だと思う。だから官房長官が出て来てのお話を、参考までに審議の都合上聞くということはいいけれども、やはり参議院は参議院の自主的な判断の下に、これは全部はとても時間的に、或いは緊急性の問題等からできないということがあつても、一部のものについては取捨撰択の上、少くとも私は、遅い機会としたならば八日だろうと思いますが、八日の午後の賀状奉呈のその場合に続いて、緊急質問が行われるという前提に立たなければならんと思います。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 今安井君が発言した気持の裏には、ざつくばらんに言つて政府としてもまだ基本的な政策もきまつておらない。従つて非常に答えにくい節もありはせんだろうか。こういうことが潜在的に考えられて、今のような発言があつたと思うのであります。それで安井君の発言のように、委員長が政府と打合せをするということが不穏当なら、これは何らかの方法で政府の考え方を質して、今日は一応保留。こういう結論を出して頂きたい。こう思う次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 だから、今日の保留ということはようござんすけれども、その前段になつておる部分が明確になつていなければ、ただ議運はこれを保留にしたというようなことは許されないと思う。少くとも緊急性ありとして今日にも質問したいということで、会派の意思を以て正規に通告したものですから、このことについて各会派の納得があつて留保するなら留保するということでなければならんと思う。私が自由党から納得させられるためには、何件の緊急質問があるかわかりませんけれども、又々八日以後において、休会の予定がどうしても避けられない。それが必至だという場合に、改めて本会議を開くこともやめようじやないか。こういうような、いろいろな意向というものも私は参考にしております。併し八日の開会式の当日の午後に本会議が開かれるということがはつきりしておる限りは、絞り上げたものでそれが二つの緊急質問になりますか、或いは三会派から出ているので、三つの緊急質問になるかわかりませんが、可能な形において緊急質問もやつて、参議院は運営された。又政府も不満足であつたけれども、ぎりぎり一ぱい勉強して、一部の答弁でもあつた。こういうことが私は望ましいと思う。参議院はこの問題について、衆議院と何もこの問題について改めて歩調を合わせなければならん問題でも何でもない。我々としては衆議院と違つて、前から懸案になつておるいろいろな事項を抱えておるのです。だからいろいろな緊急質問が出て来るので、それを全部皆様のように緊急質問は御免蒙りたい。そうして八日の本会議は形式的にとどめて、後はもう二十四日後の施政演説の場合に、重点的に質問してくれないか。こういうようなことであれば、それらも考慮した上で、緊急性ありとして緊急質問を会派が決定して出しておる限り、私どもとしてこれは承服できない。だからこの点、自由党のほうで御了解頂けば、私のほうはもう絞つてもいいと思う。君、絞れというなら、実際一日の本会議で、これを全部やれるものでないのですから、絞つてもいいが、参議院としては、もう本会議においても正規のルートに乗つて運営が始つたという形は、私は再開したこの国会においては示して置かなければならん。又再々開国会になれば、施政演説後に重点的に正々堂々とやつて頂きたい。こういう考えなのです。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 その緊急性についても、なにがしかの意見はありましよう。それからこうやつて三つの会派から…、重複等は調整しなければならんというものも勿論ありましようが、我々の考え方としては、実は今朝これを見せられて、そうして政府等と十分連絡する機会が、今日全くなかつたわけなのです。それで政府の政策等もはつきりきまつておらなければ、極めて答弁しにくい節もございましよう。又不満足な答弁では、我々としても満足できない。こういうことも予想されるのである。私も時間を早く見付けて、政府と相談をしたい。こういう気持は内々持つておるわけです。従つて今日は見送つて、そうして次の機会に審議して頂きたい。こういう意見を出したわけです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は自由党さんの立場としては、政府与党である限り政府との連絡も調整も必要だろうし、戦術的なものも、率直に言うてやられて結構だろうと思う。併し一面、やはり私らの参議院としての立場というものも又ある。それらを睨合せた場合に、私、先ほどから申上げるように、あなたがたのほうでもいいように、私達のほうはやる。併し又あなた達のほうも、参議院の運営という立場から言つて、どうしても緊急性あり、これはやらせてほしいというものは、受容れて貰わなければならん。そうでなかつたら、やはり今後の衆参両院のデリケートな勢力になつておる国会を運営する上において、私は将来困難な問題が起つて来るだろうと思うのです。これは折合をつけなくちやならんということは私達も百も承知しておる。我が会派では、これを全部やらなくちやならんという強硬な国会対策委員会の決定ですけれども、私は議運における今までの慣例等からいつて、全部行うということは相当困難な問題であろう。ただ併し、自由党さんなり他会派の了解も得て、各会派において緊急質問があるならば、その最低限度の緊急質問なり又政府の答弁も、政策決定の如何にかかわらずなさるべき筋合いの範囲の緊急質問もあるのなんだから、それらだけは、一つやらせてもらうようにしたい。これは私の率直な、会派でも申上げて来た意見なんです。初めからこれを正面衝突さして、二十四日まで流してしまうと。こういうような形で緊急質問というものをやみぐもにして行くということは、これは私達としてはできないと思う。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 小笠原君の趣旨はよくわかつておるのですが、実は御承知の通り今日は雑件が非常に多くて、我々もそのほうに忙殺されてしまつて、ここにおる我が党の議運の委員の間でも、何にも実は意見の交換をしておらないのです、実際の問題は……。そうして政府とも実は何にも下相談をしておらない。こういうことがあけすけな実情なんです。従つて我々の責任ある発言をするためにも、時間をかして頂きたいというのが趣旨なんです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 だから時間をかすことはいいが、原則的に八日に緊急質問が一部行われるということで折合いがつくのかどうか。このことを又、今日きめてもらわないと、私たちとしては、今日の今のこういうふうなものでは、折れた形にはならんのです。あなたたちの出て来方如何によつては、初めから衝突してしまう。やるだけやるということに明日以後はなるのです。そうしてどうしても、八日なら八日に本会議があるのですから、その本会議の席上等において、この問題等でトラブルが起るということは私はまずいと思う。最初に当つて……。だから本極りまでとは言えないにしても、成るべくあなたたちの意向によつて、そういうように会派、政府とも十分相談して、明日確定的な協議ができるようにいたしましようならいたしましようと、国会対策委員長始めおられる諸君ならば、もつと堂々たる意見を表明せられて、我々頑迷固陋なものを納得させなくちやいかん。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 どうですか。これは八日の本会議で出すのでありますから、本会議に仮にやるといたしまして、併しこれを皆、これはもう、小笠原さんの言う通りできませんから、それは明日理事会を開いて、今日は遅いですから、よく検討して、どういうふうにするか。そうしてどうしても、政府も、僕は答弁できるものなら、してもらいたいというような形で、八日の午後に本会議のときにやるか。そのぐらいのことに今日はしたらどうですか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私はそれで結構なんです。自由党さんも、いつも赤木さんのようにお話して下されば、こういう長い論議はしなく、てもいいのです。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 政府が、どうしても御返答できんというのなら仕方がありませんから、理事会できめて……、これでは時間が経つて仕様がないですよ。(「その通り」と呼ぶ者あり)

安井謙自由党

○安井謙君 蛇足のようだけれども、これは個人的な意見ですが、これは施政方針演説のあとでこういうことはやつてもらいたいという意見を持つておつたのですけれども、たつての社会党さんの御意見もあるので、一つよく御趣旨は体して、政府とも相談したいと思うので、それ以上突き詰めんで、今日は一つこのままにして欲しいわけです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 突き詰めるにも……。待つた待つたとやるから、私のほうでは、それじや又どうされるかわからんので、我々は握つた手綱は離されないということになるから、赤木先生のほうでお話になつたように、八日の午後に緊急質問をやる。こういう前提に立つて、さあどういう緊急質問をやるかというような点は、これも明日十分検討して、そうして最低の短かい時間内で、我々の主張も成り立ち、そうして広範な政府攻撃だといつてあなた達の主張が成り立たんような方法でもないように、一つこれは折合いをつけてやつて行こう。こういうことで今日は……。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 色よい返事をしたい気持ではお互いはおるのですが、併しさつき言つたように、何にもお互いの間に相談をしておらない。これはあけすけな話です。政府とも何にも相談をしておらないので、明日までこの返答は延ばして欲しいというのが我々の率直な気持なんです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そうすると自由党が、若し私の最低ぎりぎりの、こういう折合いをつけた話に賛成であつた。こういうことで、この前提に立つて、明日自由党さんの態度について話をつける。これで如何ですか。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 只今の小笠原君の御意見等に、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それではさように決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に調査承認要求に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 厚生委員長藤森眞治君から、社会保障制度に関する調査承認要求書が出ております。  目的は社会保障制度の確立が現下の最も緊要な問題であるのにかんがみ、社会保障制度に関する各国の事例及び我が国の複雑な現行制度の検討を行い、日本の実情に即した理想的社会保障制度を創案してその立法化に資する。  それから次は、通商産業委員長結城安次君から、通商及び産業一般に関する調査承認要求書が提出されております。  目的は、最近の国際情勢に伴う我が国経済政策樹立の要請に基き、通商状況及び産業情勢を全面的に検討するのであります。  両件とも期間は今期国会開会中でありまして、費用は計上されておりません。以上。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の通り承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に、議員派遣要求に関する件をお諮りいたします。

宮坂完孝参事(委員部長)

○参事(宮坂完孝君) 法務委員長岡部常君から、議員派遣要求書が提出されております。  目的は、第六海上保安本部職員の汚職事件の摘発に関し、検察及び自治警察当局の採りたる措置につき、その真相を明らかにし、両者の円滑な運営に資する。  派遣地は広島県。  費用は概算三万円であります。本件の経費は配付予算の範囲内でありまして、本法務委員会の特殊性に鑑みて御考慮願いたいということであります。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 以上の議員派遣要求を認めることに御異議ございませんか。……ちよつと速記をやめて下さい。    〔速記中止〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 速記を始めて下さい。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 その法務委員会要求にかかるものについては、派遣議員の選任について、ちよつと何か特殊の状態のようですから、その理由等について事務局において法務委員長にお尋ねして置いてもらいたい。それでその報告を聞いた上でこれは決定したほうがいいと思いますので、本日は保留されることを希望いたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は又相馬君の立場を考えた場合に、その決定は二段にして、法務委員会の今回の目的による議員の派遣は議運としては承認する。派遣議員の選任については特殊な事情もあるやの人選であるから、念のため法務委員長にお尋ねして、その点が明瞭になつたら、人の問題についても決定するということで、次回まで暫時お待ち願いたいという決定にして置いたらいいのじやないかと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 只今小笠原君のお話のありましたようにおきめ願えれば、誠に有難いと思います。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) では只今小笠原君の御意見がありましたが、さように一応留保する。派遣については異議がないが、人選についての事情等をお聞きしてからということに決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に自由討議に関する件をお諮りいたします。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 国会法第七十八条によりますと、少くとも三週間に一回開くということになつております。なお議院運営委員会の決定があれば、この限りでないということになつておりますが、大体十三日が丁度三週間目に相成りますので、一応この自由討議の取扱をおきめ願いたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は当選以来二年有半、未だ曾つて自由討議に参加したことがないのです。誠に遺憾だと考えます。従つて今回は重要法案もなし、十分自由なる討議ができる機会に恵まれておりますので、これは全力を挙げて自由討議を果敢に行うべきであろうと私は考える次第でありますが、差し迫つて開会式或いは成年式、立太子の礼等々、国家的な行事が山積しておりますので、残念ながら一応これも次回に延期して頂きたいと思いますが、必ずいつの日にか、やらなければならんと考えます。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 小笠原君の御意見の通り決することに、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さように決定をいたします。   ━━━━━━━━━━━━━

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) ちよつとここに御報告申上げます。緊急質問につきまして、社会党第二控室の小松正雄君から、いま一件出て参りました。丁度二十一番目と相成ります。中小企業金融打開に関する緊急質問でございます。それで時間は二十分で、通商産業大臣と大蔵大臣を御要求になつております。  それから先刻理事会で立太子の礼に対するお喜びの言葉を起草するにつきまして、そのために二十五名から成る起草の特別委員会を設置する。それで但しその二十五名は議院運営委員の全員を以て構成する。尤も先の貞明皇后の場合のごとく、御参加を御希望にならない会派があるならば、それは御辞退になつてもかまわない。かような理事会のお申合せがあり、なおその場合に特別委員会の委員長には、年長者を置く。こういうお話合いがこの理事会で決定されておりますので、その点をこの委員会で確認して置いて頂いたらと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 事務総長の報告通り、決することに、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) さよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 次に、次会の本会議並びにこの委員会の開催日につきましてお諮りいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 特段な事務的な案件がなければ、八日に予定せられておる開会式の当日、本委員会も開く。又開会式当日、本会議を開くというふうに予定せられることを望みます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 小笠原君の御意見通り決するに、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 申し落しましたが、緊急質問に関する議運の決定は、明日議運を開いて結末を付けておいて頂きたいと考えます。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 小笠原君の追加の御意見を加えて、さよう決するに、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

千田正第一クラブ

○委員外議員(千田正君) 八日の開院式のあつた後におけるところの本会議は、何時から開会する予定でございますか。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 何時にいたしましようか。

近藤英明参議院事務総長

○事務総長(近藤英明君) 八日の本会議は午前の開会式のあとを取片付けまして準備いたしますのに、大体二時間は頂戴いたしたいと思いますので、十一時の式でございますから、一時半から二時ならばもう大丈夫でございます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それでは、八日の本会議開会時間は二時ということに決定いたしまして、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それではさよう決定いたします。   ━━━━━━━━━━━━━

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) ちよつと速記をとめて。    〔速記中止〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) それでは、速記を付けて下さい。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これは、本会議のないときに議運を開くときのことですから、各会派の意向で、最もまとまる最大公約数のところで時間はきめられたらいいと思います。それでうちのほうは、定刻通りということですが、これは賛成の多いほうには同調いたします。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 先のは、理事会を開いて一応きめますか。或いは理事会できめないで、すぐ議運でやりますか。どうでしようか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 すぐ議運でもいいでしよう。

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 先ほどの小笠原君の御発議では、議運の委員会でやる。こういうことになつていたはずでございます。それでは明日午後一時から議運を開くことに如何ですか。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 午後は工合が悪いから、午前中ではどうですか。

安井謙自由党

○安井謙君 ちよつと二時間ばかり、緊急なる総会があるものですから、できれば……。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 一時ですね。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 緑風会さんようございますか。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 できれば午前中のほうがいいですが、……いや午後でもいいです。(「午後一時にしよう」と呼ぶ者あり)

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) では午後一時ということにいたします。ちよつと速記をとめて。    〔速記中止〕

寺尾豊自由党

○委員長(寺尾豊君) 速記を始めて下さい。  本日はこれにて散会いたします。    午後六時三十八分散会

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