本会議 第26号
- 発言数
- 7 件
- 登壇者
- 2 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1953/02/05
会議録
○議長(大野伴睦君) これより会議を開きます。 ————◇—————
○議長(大野伴睦君) 議員愛野時一郎君は、去る十二月三十一日逝去せられました。まことに痛惜哀悼の至りにたえません。愛野君に対する弔詞は、議長において先例によりすでに贈呈いたしました。 この際、同君に対し弔意を表するため、保利茂君から発言を求められております。これを許します。保利茂君。 〔保利茂君登壇〕
○保利茂君 ただいま議長から御報告せられました通り、議員愛野時一郎君は、昨年十二月三十一日、にわかに逝去せられました。前途多望、なお春秋に富まれる君が、新春を待たずして長逝せられましたことは、まことに痛恨のきわみであります。 この際、私は、諸君の御同意を得まして議員一同を代表し、つつしんで哀悼の辞を申し述べたいと存じます。(拍手) 愛野君は、佐賀県藤津郡鹿島村の御出身でありまして、大正十年中央大学を卒業の後、ただちに横浜興信銀行に入り、在勤十年にわたり精励研鑽を重ね、豊富なる知識を吸収せられ、また人間としての修練を重ねられたのであります。後、銀行を退き、郷里に帰り、交通事業を主軸として、相次いで多数の事業を興され、地方産業の発展に寄与せられるとともに、他面、青年の啓発と農村の指導に力を尽し、その才腕を発揮せられたのであります。 かくのごとくして、君の信望はいよいよ高く、あるいは佐賀県の農業会、畜産組合連合会、酪農連合会各会長、乗合自動車組合理事長等の要職を兼ね、郷土の産業、交通の開発に努められたその功績は、きわめて大きいものがあつたのであります。 君は、なお、十年余の長きにわたり、鹿島村村長として困難なる自治の発展に貢献せられるとともに、あるいは公共の福祉、後進の育成等には惜しみなく私財を投じ、しかも、これを誇示するがごときところなきその隠れたる徳行は、知る人の心から推服してやまないところでありまして、また君のかおり高き風格がしのばれるのであります。 父祖以来の名望家に人となつた君は、気宇潤達、つとに大人の風格を備え、あまねく郷党の信望を集め、昭和十一年以来本院議員に連続して当選、在職十年に及んだのであります。その後、不幸にして病魔に冒され、闘病生活数年間、君は病床においてなお国家の現状と前途を憂え、想を新たにして奉公の機会を待たれたのでありますが、昨年の総選挙にあたり、いまだ医薬に親しむ身にありながら、憂国の熱情やみがたく、決然病床を蹴つて立候補、奮戦せられたその姿は、まさに懦夫をも立たしむるの慨があり、敗戦以来虚脱の域を出ない地方人心に与えた影響は甚大なるものがあつたと信じます。(拍手)はたして、総選挙の結果、高点をもつて当選、君は再び本院の議席に復帰せられたのであります。 私は、爾来病躯をかつて本国会に励精登院せられた君の悲壮にして崇高なる姿をほうふつして、いまさら寂寥の感を深ういたしますとともに、君に対する尊敬と思慕を新たにいたすものであります。(拍手) 不幸、にわかに余病を発し、遂に立たず、愛国の至誠に燃ゆる抱負と識見を抱きながら長逝せられました。当代得がたき君のごとき人材を失いましたことは、まことにわが国家憲政の損失であり、真に痛嘆にたえません。つつしんで君が生前の功績をたたえ、哀悼の微衷を披瀝いたし、君の御冥福を祈る次第であります。(拍手) ————◇—————
○議長(大野伴睦君) 日程第一につきお諮りいたします。内閣から、人事官に神田五雄君を任命するため本院の同意を得たいとの申出がありました。申出の通り同意するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大野伴睦君) 御異議なしと認めます。よつて同意するに決しました。 ————◇—————
○議長(大野伴睦君) お諮りいたします。議員花村四郎君から、アメリカ合衆国における司法制度調査のため、一月五日から三月五日まで二十九日間請暇の申出があります。これを許可するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大野伴睦君) 御異議なしと認めます。よつて許可するに決しました。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時三十七分散会