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第15回国会衆議院1952/12/24

内閣委員会 第13号

発言数
14 件
登壇者
3 名
会派数
2
開催日
1952/12/24

会議録

船田中自由党

○船田委員長 これより内閣委員会を開きます。  栄典法案、内閣提出第三三号を議題といたします。この際お諮りいたします。栄典法案は一般的関心の深いものであり、かつ国家将来のため重要な事柄でありますので、先般も委員長から御相談申し上げましたが、公聴会を開いて輿論を十分に参考にして参りたいと存じますので、このことを議長に承認を求め、承認がありましたなら、一月国会再開後適当な時期に公聴会を開き、広く各界の意見を聞くこととし、公述人の選定、開会日時等は委員長に御一任を願うことにいたしたいと存じます。右のことをおきめ願うことに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

船田中自由党

○船田委員長 御異議なければさように決定し、とりはからいます。     —————————————

船田中自由党

○船田委員長 御質疑はございませんか。

笹森順造改進党

○笹森委員 戦後この栄典を授与せられました、また現在授与しておりまする実情のごく概略を事務当局の係の方から御説明を願います。

村田八千穂総理府事務官(内閣総理大臣官房賞勲部長)

○村田政府委員 戦後官吏の定例叙勲叙位を停止いたしましたので、その後取扱つていますのは、死没者とそれから特別な功労がありた者の叙勲、こういう定例叙勲でない叙勲ということになつたのでございます。ところが従来の栄典制度をこのまま全面的に運用するのが適当であるかどうかということを、なお検討しなければならないように考えましたので、生きている人に特別な功労で授与するという叙勲も、二件あつたきりで、その後はやめてしまいました。最初、二十三年かに二件ほどございましたが、その後やめまして、生きている人の叙勲は、文化勲章だけということになりました。従つて一年に約三百から五百件くらいの叙勲を取扱つております。位の方も、生きている方には全然授与しておりません。この間お手元に差上げました資料に件数が出ておると存じますが、二十二年以後千二百八十五件、これは年によつて非常にまちまちでございますが、そんな実情でございます。文化勲章の方だけは、昭和二十四年かと思いますが、以来毎年一回ということで、六人ないし七人くらいをやつております。それからなお外人は、死んだ人のほかに、来朝の機会とか、あるいは帰国の際、延ばすことができないというのでやつておりまして、外人の叙勲が年に十数件から二十件になつておるかと思います。

笹森順造改進党

○笹森委員 栄典はいかなる特権も伴わないということに憲法の規定がなつておるようでありますが、文化勲章を出しました際に、勲章以外のものを出しているというように承知しておりますが、その辺のかかり合いについて御説明願います。

村田八千穂総理府事務官(内閣総理大臣官房賞勲部長)

○村田政府委員 お話の問題は、文化勲章受領者に年金が授与されておるということではないかと存じますが、この問題につきまては、いろいろ当時検討いたしまして、栄典を受領する人に年金がつくということは、憲法にいう特権を伴わないという条文に触れるかどうかという問題を検討したのでございますが、これは学者の間でもいろいろ意見がございまして、必ずしも一致しないのであります。そこで政府としましても、疑義のあるものを制度化するというのはいかがか、こういうことから、文化勲章受領者に年金を授与するという考えは、とりやめたのでございます。しかし文化功労者—文化勲章をもらう人を含むこともあるし、それ以上な範囲にわたるといいますか、文化功労者と申しまして、文化勲章をいただく範囲よりもなお広い範囲の方に年金を授与する法案というものを、別に国会に御審議をお願いいたしまして、文化勲章受領者に限らず、文化功労者には年金を授与するという建前の法案を御協賛を得まして実施しておる、こういうことに相なつております。実際は文化勲章をいただいた方以外にも、その年金をいただいている方があるように聞いております。

笹森順造改進党

○笹森委員 文化勲章をもらつておる人で、年金をもらつておらない人がありますか、ありませんか。

村田八千穂総理府事務官(内閣総理大臣官房賞勲部長)

○村田政府委員 これは現在のところは多分ないかと思いますけれども、所管がちよつと違いますので、なお調べて申し上げます。実はこまかいことを申し上げますと、文化勲章を受領したというときに、すぐに年金をまた片方でいただくというわけでなく、別の選考委員でやつておりますから、食い違いがございまして、文化勲章をいただいたが、年金の方はまだしばらくいただかないという事例が、今までございました。しかしこれは、ある一定の手続上の時期のずれだけのことでありまして、大体一致している。多分例外はないと思つております。しかし文化勲章をもらわなかつた方で、年金をもらつている方はあります。

笹森順造改進党

○笹森委員 そこで今の御説明は、文化勲章をもらつておるからといつて、必ずしも年金がつくものではない、別の手続でやつておる、こういう御説明でありますが、今後やはりこの栄典制度で勲章が出るとすれば、やはり勲章をいただいた人に対しては、年金は必ずつくというのではなくて、もしもそういう年金のようなものがつくとすれば、別の法律によつて、それは別途の取扱いになるというような考え方で進んでおられるかどうか、その点はよほど今後重大な問題になると思いますので、これから先のこともありますから、どういうような気持で立案しておられるかということに対して伺いたいと思います。

村田八千穂総理府事務官(内閣総理大臣官房賞勲部長)

○村田政府委員 今の制度として文化功労者年金があるということは、すでにお認めいただいている制度でございますから、このような制度は、私の方では別にさしさわりはない、こういうふうに考えておりまして、今度の栄典法を立案しております。

笹森順造改進党

○笹森委員 私のお尋ねしたのは、こういう意味です。前には旭日章ですか何かある種の勲章には必ず年金がつく、あるいは金鵄勲章には必ず年金がつくことになつておりましたが、これは必ずつくというものではなく、もしつくとすれば別の法律で行くんだ、勲章自体には必ずついて行くものではないという考えで進めておるかどうかというのです。

村田八千穂総理府事務官(内閣総理大臣官房賞勲部長)

○村田政府委員 お話の通りに考えております。

船田中自由党

○船田委員長 他に御質疑ございませんか。それではこれで散会いたしますが、たぶん本年中は、これが最後の委員会と思いますので、委員長より一言ごあいさつ申し上げます。  第十五特別国会開会以来、種々の問題もありましたが、委員各位の御協力によりまして、内閣委員会としての職責を全うして参りました。これは委員各位の御努力によるものでございまして、深く敬意を表するとともに、よき年を迎えられ、一段の御発展をお祈りいたします。  これにて散会いたします。     午後二時五十分散会

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