大蔵委員会 第43号
- 発言数
- 34 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1953/03/11
会議録
○奧村委員長 これより会議を開きます。 本日は税関係法案を除いた付託法案中、本日の日程に掲げました十二法案を一括議題として質疑を行います。質疑は通告順によつてこれを許します。佐藤觀次郎君。
○佐藤(觀)委員 銀行局長に質問いたします。われわれ中小企業連盟から出した予定のわくよりも、今度のものが少いが、これはどういう理由か御説明願いたいと思います。
○河野(通)政府委員 昨年末以来、国民金融公庫の資金源を拡充するために、いろいろ御要望があつたことは御承知の通りであります。私どもも国民金融公庫の機能の拡充ということが、現在の経済情勢からまことに必要であろうということで、いろいろこれの資金源の拡充につきましては、努力をいたして参つたのでありますが、何分にも財政全体の規模並びにその状況から言いまして、この程度でこの際としては満足せざるを得なかつたわけであります。私どもは今後におきましてもあらゆる機会をとらえまして、国民金融公庫の資金源の拡充については努力いたしたい、かように考えておる次第でございます。
○佐藤(觀)委員 国民金融公庫はこの暮れにいろいろな措置を講じて、大分民衆の要求に応じている点もありますが、調査機関などの不備のために、せつかく借りられる金も借りられないという状態であります。特にわれわれ目立つて感ずることは、非常に公庫の職員の待遇が悪い。御承知のように他の銀行業務の人は非常に待遇がいいのにかかわらず、国民金融公庫の職員は非常に待遇が悪くて、しかも非常にひどい仕事をしている事実を見受けておるわけでありますが、こういう点について銀行局長はどういう処置をする意思があるか、この点についてお尋ねいたします。
○河野(通)政府委員 国民金融公庫の職員の給与につきましては、昨年の国会におきまして、その身分を国家公務員からはずすということの法案の成立を見まして、爾来相当大幅に国民金融公庫の従業員の方々の給与は引上げられて参つておりま。いろいろ他の金融機関との振合い等も十分に考慮いたしながら、国民金融公庫の職員の仕事の性質、これらをあわせ考えまして、大体現在のところが、いろいろな他の類似の金融機関との権衡からいいまして、私どもとしてはこれで権衡がとれているんじやないかと考えております。ただ問題は、総裁からもお聞き願いたいのでありますが、さらに給与を引上げるということに対する要望の熾烈なことは、私どもも十分承知をいたしておりますが、これはやはり政府の機関といたしまして、他との振合い等も十分に考慮いたして参らなければならぬということで、一概に従業員の方方からの御要望にそのまま応じ得るというわけにも参らぬかと考えております。しかしながら全体の振合いを考えながら適当な線までの給与の改善は、従来行つて参つたつもりでもありますし、今後におきましてもそういうことは十分配慮をいたして参りたい、かように考えておる次第でございます。なお一人当りの仕事の量が非常に多いということで、超過勤務になるものも非常に多いと思うのでありますが、これらの点につきましても、私どもの見ておりますところでは、その超過勤務に対する手当等も大体ついておるのではないかというふうに考えております。なお詳細につきましての実情は、櫛田総裁からお聞き取りを願いたいと思います。
○佐藤(觀)委員 櫛田総裁に一点お伺いいたしたいのですが、どうも金融公庫を国民一般のものとするためには、もう少し地方の中都市に支所を設けてほしいということを痛感するわけであります。大都市ばかりにこういうような機関が集まつておつて、地方の中都市はこういう恩典に浴する面が非常に少いのでありますが、こういう点についての基準はどういうふうになつておるか、それから将来どういうふうにやるのか、この点を櫛田総裁にお願いいたしたいと思います。
○櫛田説明員 お答え申し上げます。国民金融公庫の店のことでございますが、従来は法律上、東京、北海道、福岡を除きましては、各府県に一つしか店を置けないことになつておりましたが、今度お願い申し上げまして、その制限をはずしていただきたい。おつしやいます通りに、地方の各都市におきまして、いろいろな所でたいへんに御希望があります。また置かねばならぬと思われる所が相当ございますので、事情の許します限り、できるだけ早目に皆様方の御期待に沿いたいという意味で、法律上の一応の制限をこのたびおはずし願つたらどうかとお願い申し上げたわけでありますが、それとあわせまして、何と申しましても人手の関係その他の関係からいたしまして、急速に所要の地方に店を拡充するということは、にわかにはできないことでありますので、現在のところでは代理所の活用と申しますか、代理所にお願い申している銀行、相互銀行、信用金庫、信用組合等により以上に勉強していただきたいと思いまして、代理所の活用という方面に二十八年度はさらに力を尽してみたいと考えております。大体資金の関係から申しましても、当初は直接貸しに八割、代理貸しに二割くらいしかできなかつたのでありますが、だんだん資金の方面につきましてもおかげさまで大きくなつて参りましたので、新しい分については、大体直接貸しの方が六割、代理貸しの方を四割といつた程度に配分いたしまして、地方都市にも広くこの要望に応じ得る態勢を整えたい、かように考えておりますので、御了承願いたいと思います。
○佐藤(觀)委員 もう一点お尋ねしたいのですが、新しい支所をつくる場合の基準、あるいは県に一つしかなければ出張所を設ける意思があるかどうか、この点について、もう一ぺん櫛田総裁にお尋ねいたします。
○櫛田説明員 新しい支所を今後各県に二つ以上つくりますような場合におきましては、やはりその地方の経済の実情と申しますか、中小企業の賦存数でありますとか、あるいは人口の関係、地域の広狭とか、そういう点をいろいろ考えまして、急を要するものから実行して行きたい、かようなぐあいに考えております。
○佐藤(觀)委員 こういう現在の資金の枯渇は、中小企業者にとつては非常に遺憾でございますが、この金融公庫によつて相当救われる面が多いので、ぜひもつと熱意を持つて国民公庫のために努力されることを希望しまして、これで私の質問は打切ります。
○奥村委員長 大泉寛三君。
○大泉委員 別に大したことじやないのですが、銀行局長が見えておりますので、この際伺つておきたいと思います。最近市中銀行、あるいは地方銀行、また庶民銀行といわれておる相互銀行とか信用金庫、こういうようなすなわち大きな銀行、地方銀行、小さな銀行、銀行から見ればそうなるのですが、そこで銀行局は銀行の立場を相当に考慮してやられていると思いますが、私は何といつても国民本位に、いわゆる銀行を背景として活動するところの産業関係を中心に置かなければならないのじやないか、こう考えておるのであります。相互銀行というものは非常に進出しており、これは相当政治的な活動もしておるが、地方銀行などはどうもとかく銀行局の意思通り動いておるように思う。どつちかというと地銀などは大蔵省銀行局を非常におつかながつて、何でも銀行局の仰せ本位に動いておる。しかし今度新しく進出して来た相互銀行あるいは信用金庫というものは、なかなか政治性を帯びて、国会あたりに進出して来て、非常に力強く活動しておる。これに対して大蔵省としてはどういう方針を持つて銀行行政に当つておられるか。いわゆる市中銀行は市中銀行、あるいは地方銀行は地方銀行、またこういう庶民銀行に対してはどういうふうな方針を持つておるか。また地方銀行はサービスが悪いから少し競争させてやれというので、新しく認可、許可した銀行に対してはどういう育成方法をとつておられるか。どうもあまり範囲が広いのですが、こういう種々雑多な銀行の問題の中に銀行局としてどういう方針を持つて臨んでおられるか、そのことについて伺いたいと思います。
○河野(通)政府委員 非常に広汎な問題でありまして、なかなか短時間で御説明することはむずかしいと思います。私ども銀行行政の一番大きな問題の一つでありまして、簡単には御説明がむずかしいかと思いますが、全体の考え方といたしましては、お話のように、私どもといたしましては、大きな市中銀行、都市銀行から信用金庫あるいは信用組合という、いわゆる非常に地域的な中小の金融機関まで含めまして、これらを金融制度全体のあり方としてどういうように姿を整えて行つたらいいかということが、従来から非常に大きな問題になつているわけであります。私どもの金融政策の中の幾つかの大きな重点のうちの一つは、やはり金融制度を整えるという点に重点をおいて従来からやつて参つております。お話のように、同じ銀行の中でも、都市銀行と地方銀行との間にはおのずからそこに性格及び使命が違つて来る。それから地方銀行と相互銀行との間にもおのずからそこに使命も違い、性格も違う。信用金庫と相互銀行との間でもおのずから違つて来る。ただ全体の経済というものが戦争前の経済と非常に違つて参りまして、非常に動いて参つておりますので、信用金庫、あるいは相互銀行、あるいは地方銀行との間に重複をいたす部面があることは間違いない。しかしながら大部分の問題については、私はおのずからそこにおのおのの分野というものがあると考えております。またそういうような分野づけをして私どもは指導して参りたいと考えております。 今お話のありましたように、地方銀行は大蔵省の言う通りにしているが、相互銀行等はなかなか政治的に動いて、大蔵省の言うことはあまり聞かぬようだというようなお話でありましたが、これは非常な誤解だと私は思つております。一例を申しますと、実はきのうも局内でこれらの問題についていろいろ議論をしたのでありますが、現在の取扱い方からいいますと、普通の銀行に対するよりも、相互銀行に対する監督の方がはるかに厳重であります。いろいろと具体的に申し上げてもよろしゆうございますが、非常に厳重にやつております。それから店舗の問題等につきましても、よく地方銀行の方々から伺うのでありますが、地方銀行については非常に店舗を押えておる。しかし相互銀行に対してはどんどん店舗を許すじやないか、これは片手落ちじやないかという御意見もありますが、それらの点につきましても、私は関係の方々にはあらゆる機会にたびたび申し上げておるのでありますが、これは弁解でも何でもないのでありまして、相互銀行については、現在出発して約二年、これをだんだん育て上げて行くために、店舗についてだんだん配置転換、整理を行つている期間であります。地方銀行につきましては、二年前に店舗配置の整備が大体終つておるわけであります。現在これを相互銀行についてやつておる段階で、二年ばかり遅れておる。従つてこれを整備いたします過程におきましては、場合によつたら支店を許可することになる。しかし逆に、業務取次所であるとかあるいは開場といつたものを相互銀行は相当持つております。これら不必要なものはやめさして行くといつたようなことで、逐次全体としての整備をはかつておるわけであります。従つて支店の数はふえるかもしれないが、従来の営業所全体の数としては減つて来るというような考えもあるわけであります。支店の数がふえるということだけでは、この問題は地方銀行の取扱いが非常に片手落ちになつているということではないだろうと考えております。しかしながら地方銀行よりも相互銀行というものは、発足いたしましてからなお日が浅いのでありますから、いろいろな点で相互銀行としての内容実質を整えるのに、まだ不十分な点が多々あります。これらの点につきましては、預金者の大事な預金を預かつておる機関でありまして、公の使命を持つておりますから、あらゆる機会に応じて万遺憾のないように、預金者の保護に欠けるところのないように、今後におきましてもこれらの金融機関の内容を堅実にするように、監督はますます厳重にいたして参るつもりであります。 それから相互銀行という制度を二年前につくつたのでありますが、これと地方の銀行とはほとんどかわらないじやないかという御議論もいろいろ出ておりますが、この点につきましても、先ほど申し上げましたように、私どもとしては、そこははつきり分野はわかれておる。と申しますのは、一方で相互銀行というものは中小の専門機関である、地方銀行は地方の中小金融機関にも働いては参りますけれども、これは必ずしも中小の専門機関というわけじやない。やはり相互銀行は中小の専門機関である、それにふさわしいような活動をしなければならぬ、こういつた意味で、私どもはそこの分野ははつきりして参りたい。しかし今後におきまして、将来業務の発展等によりまして、あるいは地方銀行と相互銀行との間に、分野がどうも混淆されるおそれがあるといつたような事態がありましたならば、そういう場合には金融制度全体として考えなければならぬ問題が出て来るかと思います。現在のところでは、そういう情勢の推移を見守りながら、私どもは銀行という制度のあり方を整備して行くという観点から、必要な方途は弾力的に講じて参りたい、かように考えておる次第であります。
○大泉委員 大体私の聞かんとするところをお話になられましたが、最近この委員会でもしよつちゆう問題になりますところの株主相互金融、これなどはいわゆる昔の無尽金融機関であつた相互銀行がとりあえず普通銀行のような形態にだんだんになりつつあるから、そのあき地をねらわれるような形になつて、今の株主相互金融などというものが発展して来た。来たというとおかしいが、とにかく市中に現われて来たのでありますが、これに対してどんな考えを持つておられるか。 それから現在日銀の支配力はどういうふうになつておるか、いわゆる現在の中心勢力は地方銀行にのみ大きいように見えておりますが、中小企業を主体とする相互銀行、あるいは信用金庫などにはあまり関係がないのですか、どうですか。あるいはまた特殊銀行に対してはどういう力を持つて、支配おりますか。
○河野(通)政府委員 いわゆる株主相互金融等につきましての私どもの態度につきましては、先般の大蔵委員会で詳細に申し上げたのであります。いろいろ御質疑及び御要望も承つたのであります。この問題につきましての考え方は、重複になりますので、非常に恐縮でありますが結論だけ申し上げたいと思います。一つは、自己資本でもつて貸金業を営む者は、これは私は社会的に必要性があると思う。従つてこれを弾圧するとか、そういつたことはやらない。それから株主相互金融とか匿名組合方式による資金の受入れをやつておりますものにつきましては、いろいろ千差万別でありますが、その典型的なやり方をやつておるものにつきましては、金融業法違反でない。しかし同じ株主相互金融という形をとつておりながらも形がいろいろございますので、中には金融業法違反のものもある。金融業法違反のものは厳重に取締る。それからこれらのいわゆる株主相互金融とか、そういつた制度についてこれを法制化してはどうかという御意見がありますが、この点につきましては、いろいろごもつともな御意見もありますけれども、私どもとしてはいろいろな理由から——理由は重ねて申し上げませんが、反対である、これだけのことを実は私はこの前申し上げたのであります。今お話の相互銀行がだんだん大きくなる、あるいは信用金庫がだんだん大きいところしか相手にしなくなる、信用組合がだんだんそういうことになるから、そこに穴ができるのではないかという御意見でありますが、私どもはそう考えておりません。現に信用金庫にいたしましても、信用組合にいたしましても、相当なものまで金融をいたしております。ただ問題は、これらの正規の金融機関は一般の方々から預金を預かつております。預金を保護するという立場から、やはりそれは金融の——非常に言葉が悪いのですが、金融のベースに乗るといいますか、金融の対象になるものしか、やはりお貸しできない。非常に危険の多いものであるとか、そういつたものについては、やはりどうしても預金保護の立場から対象にすることができない。しかしそういう方々に対してある程度の金融の必要があるから、そういう方々に対しては、ある程度保険料を含めた高い金利ででも貸金業者から金を借りるという道はあつてもさしつかえない。但しこの場合に、貸金業者の金利が単に社会的に弱者保護に十分欠けるところのない金利でなければならぬ。それがべらぼうに高い金利であつてはいけないのであつて、貸金業者に対する私どもの考え方は、弱者保護の観点から、金利については適当に是正をして参りたい、現在貸金業者の金利は高過ぎると思います。従つてこれをできるだけ下げるように、具体案を研究いたしております。こういうふうにお考え願いたいと思います。
○大泉委員 もう一点、終戦直後預金が封鎖になりましたが、いわゆる封鎖預金の支払いについて、最近相当緩和される情勢になつて来ておる。これはしごくけつこうなことであります。また非常に一般銀行の預金がふえておるし、封鎖預金はそのままの額であるのだから、これはどうも支払いしたからといつてさのみ痛痒を感じないと思う。これは至急にやらなければならないと思う。そこで封鎖預金は解除するのですが、銀行が預金を封鎖にしたとき、株主の株式を九割まで切り捨てたということとも考えあわせまして、最近銀行が相当資産内容もよくなり、配当もする、あるいはまた株式の商品価値も額面を上まわつておるというような状況になりましたので、増資をするようなときは、もとの切り捨てられたところの株主に対して何らか恩典に浴さしてやらなければならぬのじやないかと思います。局長としてはどんなお考えを持つておられるか、この際お聞きしておきたいと思います。
○河野(通)政府委員 御説ごもつともと思います。再建整備をいたしますときに、御承知のように大部分の銀行は資本金を打切つたわけであります。そして打切つてすぐ増資をいたしました。増資をいたしますときに、打切られた旧株主に対して新株の引受権を優先的に認めて参りました。従いまして現在の株主の中に旧株主が相当部分を占めております。もちろんその後売買して手離された方は別でありますが、そういうふうな状態になつておりますので、それらの方々がずつとその株式をお持ち続けになつておれば、増資の増合に、当然に均霑される。その場合に、先ほど申し上げましたように処分された場合にはその関係が抜けますから、恩典には浴しませんけれども、当初増資をいたします場合には、打切られた旧株主と株式引受権は与えてございますので、その点においては今後の増資においても自動的に均霑できる、こういうふうに御了解いただきたいのであります。 それから先ほどの御質問に一つお答えが抜けておりましたので、この際お答え申し上げます。一般の銀行と日本銀行との関係は一体どうなつておるかというお話でありますが、日本銀行は御承知のように、バンク・オブ・バンクスであります。従つて各銀行との関係は、これは大泉さんよく御承知の通りに、取引を通じていろいろな関係の金融調節をやつておる。従いまして、日本銀行と取引のない金融機関に対しましては、直接的には調節作用は及ばない。しかし日本銀行は御承知のようにただ銀行との取引だけの問題でなくして、日本経済全体の中における金融調節という使命を持つておりますから、あるいは金利政策その他において、全体の金融に間接的な影響を与えておるということは言えると思うのであります。 それから特殊銀行との関係のお話がありましたが、特殊銀行という意味が、私もどういう意味かよくわかりませんが、政府機関としての特殊銀行との関係は、現実にはございません。間接的には今申し上げましたような意味の問題がございますけれども、直接的には関係がございません。
○大泉委員 今の局長の意見は、銀行の再建をするときに株は割当てたのだから、その後引受けのなかつたもの、あるいはまた転売してしまつたというようなものに対してはあまり考えないというように聞いたのだが、銀行が再建されている途上の株式そのものの価値が額面を下まわつておるというようなときに、みずから飛び込んでそれを引受けするだけの犠牲も考えられないわけで、今日ようやく再建になられたのだから、犠牲を払われた人々に対して特に考慮する必要があるんじやないか。 それから今の特殊銀行というのは範囲が広いというか、政府の財政金融をやつている銀行とか、あるいは開発銀行もあります。あるいは為替銀行もありますし、そういう方面に日銀の手というものはどういうふうに及んでいるか。特に私が聞きたいのは、大蔵省の銀行局と日銀との関係においてどういう連繋を保たれておるかということを聞きたい。
○河野(通)政府委員 開発銀行との関係は、先ほど申し上げましたように、これは政府機関でありますから、直接的な関係はございません。為替銀行は、現在の状況においては普通の市中銀行でありますから、やはりその取引を通じて調節力が及ぶ、こうお考え願いたい。 それから銀行局と日本銀行との関係でありますが、これは金融の最終の責任者は大蔵大臣、あるいは言葉をかえれば政府であります。それから具体的には日本銀行は大蔵大臣の指揮監督のもとにある。大蔵大臣は、いろいろな必要があれば、日本銀行に対して命令もし、監督をする権限を法律上明確に持つているわけであります。従いましてその上下の関係は、これは明らかになつておる。しかし具体的な問題につきましては、いろいろそこは大蔵省と日本銀行との間にはやはり緊密なる連絡をとつて、その間の調節ははかつて参つております。この間に、結論の出るまでの過程におきましては、いろいろ見解の相違はもちろんありますけれども、結論といたしまして出たところは、両者が緊密に意見の交換をした結果が出て参ります。その点につきましては、十分円滑なる両者の関係は成り立つておる、こう御了解をいただきたいと思います。
○川野委員 当委員会で建設関係が問題になることが非常に少いので、私教えていただく意味においてひとつ御質問を申し上げてみたいと思います。特定道路整備事業特別会計、こういう会計があるわけでございまするが、この指定道路というのはどういう道路を指定道路と名づけておるのでございますか、この点をまず伺つてみたいと思います。
○富樫(凱)政府委員 有料道路でやつております。箇所は、長大橋でありますとか、巨額の経費を要するもの、それから産業道路、観光道路等で経済的価値が非常に多いというものを取上げておりますが、いずれも料金をとりまして、償還が短期にできるというものを選んでおるわけであります。この有料道路制度をやりまするときは、いろいろ御議論もございましたが、結局現在の日本の道路を早く整備するにはこういう制度をとるのもやむを得ないということできめられたように存じております。
○川野委員 今弾丸道路と申しまするか、そういうような道路の計画があるということを新聞紙上でお伺いするわけでありまするが、そういう計画があるのでございますか。もしもあるとするならば、そういう事業に使う費用はこの会計からお出しになるわけでございまするか、お尋ねしてみたいと思います。
○富樫(凱)政府委員 東京——神戸間高速度道路をつくるという計画はございまして、二十七年度から調査いたしております。この調査は二十九年で完結いたしますが、この高速道路がいわゆる弾丸道路といわれておりますけれども、着手につきましてはまだ目途がついておりません。この会計からやるということは考えておりませんので、外資を導入してこの建設をやろうという計画になつております。
○川野委員 ついでにお尋ね申し上げておきたいと思いますが、実は道路法によりまするいわゆる二級国道の指定問題でございます。これは大体いつごろ指定が完了するお見込みでございますか、お尋ねいたします。
○富樫(凱)政府委員 二級国道につきましては、ただいま道路審議会で審議中でございまして、大体三月一ぱいぐらいに二級国道をきめたいということでやつておるのでございますが、いろいろ問題がございまして、三月一ぱいにできるかどうか、ただいまのところ確信が持てない状態でございます。
○坊委員 きわめて簡単に銀行局長にお尋ねしておきたい。中小企業対策の問題でありますが、近ごろ大企業なり大会社なりが、中小企業に対して下請などの支払いを意識的に遅らしておる、どうせ中小企業に対しては政府がいろいろなことをやるだろうということを見越しまして、そうして意識的に支払いを引延ばすというようなことが行われておるということを聞くのでございますが、もしそういうことなら、政府が中小企業対策として金融措置をしたりなんかすることは、結局中小企業を援助するにあらずして、間接的には大企業のめんどうを見る結果になるように思うのであります。そういうことが事実行われておるか、もし行われておるとすればどういう対策を持つておるかというようなことをお聞きしておきたいと思います。
○河野(通)政府委員 中小企業と大企業との支払い関係の問題は、昨年中ごろ以来やかましい問題になつております。それでお話のように極端な場合には、中小企業に対して大企業は手形さえも書かないという例さえ実はあつたわけであります。その後私どもといたしましても、これはやはり中小企業の実情から見まして、非常に行き過ぎであるというものも多々あると認めますので、銀行を通じ、金融機関を通じて、できるだけこれらの関係のつながりをつけて行く。つまり中小企業に対する支払いの促進になるような方途が講ぜられるならば、これを講じてもらいたいということで、いろいろ各バンカーとも御相談申し上げまして、昨年の暮れから今年の初めにかけて、銀行協会といたしましてもこの問題についてまじめに研究してくれております。これらの点で、中小企業に対して大企業が手形を書きました場合には、その手形についてできるだけ金融をつけて行く、そうしてその大企業と中小企業との間の支払い関係の停滞といつたようなことを是正する方途を講ずるように努力をされております。この点は銀行協会といたしましても先般決議をいたしまして、そういう方向に進んでおります。これは経済情勢全体の問題に実は関係いたすのでありまして、銀行がただそれを決議いたしましたということだけで簡単に解決するものではないと私は思いますけれども、私どもの聞いているところによりますと、だんだんこれらの点がよくなつているというふうにも聞いております。しかしまだ十分にこれは目的が達成されているとは思いません。しかし今申し上げましたように、ただこの問題は金融機関だけでは実はどうにもならぬ面があるわけであります。私どもの取扱い得る範囲内におきましては、できるだけ金融面のバツクができる範囲においては、大企業と中小企業との間の支払い関係の円滑化ということを十分に側面的に援助するという努力は今後とも続けて参りたい、かように考えております。大企業と中小企業との間は、御承知の通りこれは非常に言葉は悪いのですけれども、需要供給の関係、ということはまた逆に言えば力関係として非常にむずかしい問題があるので、たとえば極端な例からいいますと、大企業としては別に注文はいらないのだ、その注文はいらないのだけれども、ぜひひとつ注文をとつてくれ、注文してくれということだから注文します、しかし支払いの方はなかなかそうは行かぬぞといつたような関係が実際問題として大企業と中小企業どの間にある。この点はやはり需給関係及び力関係になつて参りますので、われわれといたしましては、この点からやはり中小企業の力の足らないところを政府の政策としてできるだけ補うということのために努力を怠つてはならぬ。こういう意味で、中小企業の金融の問題につきましても私どもは真剣に考えているわけであります。両者が相まつてやはりこの問題を解決するということでなければいかぬ、かように考えている次第であります。
○坊委員 もう一点きわめて簡単にお聞きしたいのですが、国民金融公庫の貸出しでございますが、やはりなかなかお願いしてから貸してもらうまでに時間がかかるという不満を絶えず聞くのでありますが、この前去年の国会でもこの点いろいろ申し上げておつたのでありますが、大分その後改善されたかどうか。もし改善されてないようでしたら、ひとつ大いに力を入れていただきたいと思いますが、いかがでありますか。
○櫛田説明員 何分にも私どもの方に御相談に参りますお客さんが日に増す一方であるのに比べまして、人手が足りないという関係から、申込みを受付けましてから最終の処理に至るまでの間が予想外に手間どつておりますので、皆さんに御迷惑をかけていることを恐縮に存じております。この点は前からも問題でありますので、能率を上げることについて百方いろいろな手を尽して参つております。その効果が若干現われたかと思いますのは、実は昨年の十二月ごろの成績でございますが、当初三十五億というものを貸付の目標にしておりましたが、実績は四十五億の貸付が実行できました。大体において大部分の支所においては、受付けてから処理をいたしますまで一月以内という目標に昨年末はこぎつけることができました。これは支所によつて違います。中には二箇月くらいのところがございますが、半数以上のところが大体十二月五日から十日ごろまでの申込み分を月末までに一応処理した、そういうところもできて参りました。だんだん効果が上つて来たと思うのでありますが、何分にも昼夜兼行の強行軍を実は昨年の暮れにいたしましたので、ある程度病人もふえたようなこともございましたのですが、今度は第四、四半期になお五十人の定員の増加をやつていただきまして、それから来年度におきましてもさしあたり七十人程度人手を四月早々ふやすという予算上の措置も講ずることになつておりますので、何とかこの問題につきましては能率の改善をはかりまして、できるなら一月内外というところで処理ができるようにということを目標にして今後とも努めて参りたい。今しばらく時間をかしていただきたいと思いますので、御了承を願います。
○坊委員 去年は受けつけてから貸し出すまで一箇月ということになつておつたのが、ことしになつてまたそれが渋滞したというように私は承つておりますが、ぜひひとつ一箇月以内というふうにしていただくようにお願いをいたします。これは答弁を必要といたしません。ぜひさように御努力をお願いいたしたい。
○淺香委員 ただいま議題となつております十二法案中、国民金融公庫法の一部を改正する法律案、木船再保険特別会計法案、昭和二十八年度における国債整理基金に充てるべき資金の繰入の特例に関する法律案、鉄道債券及び電信電話債券等に対する政府の元利払の保証に関する法律案、地方公共団体の負担金の納付の特例に関する法律案、旧令による共済組合等からの年金受給者のための特別措置法の一部を改正する法律案、昭和二十一年度における一般会計、帝国鉄道会計及び通信事業特別会計の借入金の償還期限の延期に関する法律の一部を改正する法律案、昭和二十八年度における特定道路整備事業特別会計の歳出の財源の特例に関する法律案、厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案、一般会計の歳出の財源に充てるための緊要物資輸入基金からする一般会計への繰入金に関する法律案、旧外貨債処理法による借換済外貨債の証券の一部の有効化等に関する法律の一部を改正する法律案の十一法案につきましては、質疑も大体尽されたと思われますので、この際質疑を打切り、討論を省略して、ただちに採決に入られんことを望みます。
○奥村委員長 ただいまの淺香忠雄君の動議のごとく決するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○奥村委員長 御異議ないようでありますから、右十一法案につきましてはこの際質疑を打切り、討論を省略して、ただちに採決に入ることにいたします。 これより右十一法案を一括議題として採決いたします。右十一法案をいずれも原案の通り可決するに賛成の諸君の御起立を願います。 〔総員起立〕
○奥村委員長 起立総員。よつて右十一法案はいずれも原案の通り可決いたしました。 なお右十一法案に関する報告書の作成並びに提出手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じます。 本日はこれをもつて散会いたします。明日は午前十時より開会いたします。 午前十一時四十一分散会