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15回国会衆議院1952/11/24

図書館運営委員会 第2号

発言数
10
登壇者
3
会派数
2
開催日
1952/11/24

会議録

阿左美廣治自由党

○阿左美委員長 これより会議を開きます。  国立国会図書館法第二十八条の規定により、昭和二十七年度の国会図書館の補正予算が本委員会に提出になつておりますので、これを議題といたしまして審議を進めます。まず図書館長の説明を求めます。金森図書館長。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 ただいまお手元の方に出ておりますこの予算の要求書につきまして御説明をいたします。その紙の上の方に小さい表が四つございまして、また下の方に数のたくさん書いてありまする表がございます。初めの四つが大体でありまして、あとの大きい表はそれを説明する科目別の事項になるわけでございます。  まず一番初めの表をごらんいただきますると、国会職員の給与改善等に必要な経費を一千八百四十八万二千円追加要求をいたすのであります。これについては下の方の、先に申しました大きい方の表の中にこまかく列記してございます。大体その表をごらんくださいますとわかりますが、職員の給与のために増額いたしまするのが、右の方の数字の列にありますが、千二百三十九万一千円ふえることになります。以下勤勉手当、超過勤務手当、国家公務員共済組合負担金というものがございまして、これに応じまするこまかい金額は右の方に掲げてございます。飛び飛びになつておりまして、ちよつと読みにくいかもしれませんが、そういう費用が計上してあるわけでございます。この給与改善の予算を算出いたしまするのは、現在の給与の実態を調査し、そして大体各官庁共通の計算方法によりまして、大蔵省側において金額を計算せられたものでありまして、図書館につきましては、二千六百八十八円というのが平均の額になつております。この単価に十一月から年度末までの五箇月分を見まして、そしてこれに員数をかけ、その他数字を整理いたしますると、ここにありますような千八百余万円ということになるわけであります。  それから第二のところに出て参りますのは、節約による既定経費の減少であります。これも一般行政部局と同じように、節約をするという制度になつて来たわけでありますから、大体旅費は一割、物件費につきましては五分の節約という計算をもちまして、下の表の中にその計算の歩合が出してございます。ただ、図書館は図書を買わなければどうしてもその任務が果せませんので、図書の購入費だけは節約から除外しまして、従前通りの金額にしております。なおこまかくその減少の内訳を申し上げますと、職員の旅費は十七万二千円、庁費は百五万九千円、書架等購入費、カード作成費、法令等印刷費、国際図書交換通信運搬費、その他ここに掲げてございます幾つもの項目にわたつております。  それから次に、初めの小さい表の第三番目のものを御説明を申し上げますが、これがPBリポート購入に必要な経費でありまして、金額は六千九百七十万八千円という計算になつております。このPBリポートと申しますのは、前々から委員会に事実上御報告を申し上げておりましたけれども、正式に御報告申し上げるのは今回が初めてであります。第二次世界戦争の際にドイツその他の国々に、主としてアメリカの人が行きまして、向うにありまする各種の調査研究の資料を押収したのでありますが、その押収せられました資料が米国に移されまして、米国におきましては、そのうちこれを順序を追いまして、一般公開に供しておるのであります。その数は向うの文書によりますと、大よそ十五万件あるということでありますが、現に公表せられてだれでも手に入れることができるであろうと思われまするのは、約十万件でありまして、そのほかのものは今後あるいは補われて出て来るものと思います。この十万件の発明その他研究の資料というものは、私ども日本のあちらこちらの学界等に意見を求めますと、非常に貴重な資料であつて、外国において今まで秘密にされておつた研究が、これを見ればあらかたわかるのでございまして、これがもし日本に移されて、だれでも利用できるということになりますれば、日本の学術はこの面におきまして、三十年以上も進歩するというような形になるであろうという話でございます。なお外国のものといたしまして、イギリスのやつたことを間接的な資料によつて研究をしてみますと、かなりたくさんの部数をイギリスにおきましては手に入れ、そうして一般の利用に供しておるらしいのであります。日本におきましては、かような十万件以上の貴重な研究が、かすかに入つておるように思われます。それは現実に工業を営んでおられる人が、自分に関係のあるものを、種々なる方法で手に入れられておるらしいのでありますが、正式に一かたまりになつて来ておるものはございません。従つて各大学の研究部門であれ、また実業界の事業者であれ、あるいは特許局等において審査に当ります者にしても、非常に不便を感じておられるようでありますが、これを一括して国立国会図書館の中に入れまして、一般の需要に公正に供しまするならば、これは現実に日本の産業の上に影響を生じ、学問の上に大きな効果を生ずるであろうという結論を得まして、これが全部まとめて手に入れることができるかどうかということを調査してみましたところ、目録にはたくさん書いてありますけれども、一つく調べてみますると、いろいろ重なつた部類にあわせ出ておるものがありまするので、大よそ十万件くらいになると思われるのであります。この十万件の材料を手に入れまするについて、いろいろ研究をしてみましたが、なるべく経費を少くして手に入れるという見地を念頭に置きまするので、そのうちの大部分はマイクロ・フイルム、つまりフイルムに写しました写真の形で手に入れたいと思つております。それが数におきまして七万九千三百九十八件でありまして、これを価格にいたしますると四千五百八十四万円になるわけであります。それからフイルムにはなつていないものがございまして、それはフオートシユタツトと申しまして、大版の写真類似のものの形で手に入れるか、あるいはごく少数ではありまするが、すでに印刷にしたものもございまするので、それはその形において手に入れるといたしますると、そういつた形のものが二万七百二十五件でございまして、その金額は一千三百七十八万円になるわけであります。それに運賃を九万六千円ばかり加えまして、またこちらへ持つて来ましてからこれを読む設備、これを入れる設備も、またおそらくはすぐに必要になつて来ると思いますので、その写真を焼き付けて現像するような機械を加えますると、ここに現わしておりまするような六千九百万円ばかりのものになるのであります。これはまだ予算の措置はできておりませんので、現在日本の外務省を経由いたしまして、アメリカの国務省との間に相談を進めておりまして、多分手に入れることができるであろうという見込みがついております。これは図書館といたしましては、今までにない積極的な活動のような気がいたしまして、ここに補正予算の上に計上いたしたわけであります。  ここに小さい表の第四のところにありまするのは、以上三つの表を集計いたしましたのでありまして、新しい数字ではございません。つまりプラスの方の金額といたしまして八千八百余万円、減らす方の金額といたしまして二百四十万円余ということになりまして、差引いたしますると八千五百七十八万二千円というものが、今回の実質上の増額になる計算でございます。これらのものは実行が急を要するものでありまするために、次の年度の予算に計上するのでは間に合いませんので、ここに補正予算の要求書を差出したわけであります。何とぞ御審議をお願いいたします。

阿左美廣治自由党

○阿左美委員長 ただいまの御説明に対し何か御質疑はありませんか。

三宅正一日本社会党(右)

○三宅委員 これは今政府から出ておる補正予算案に入つていましようか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 事実上入つております。しかしここを通らなければ正式の……。

三宅正一日本社会党(右)

○三宅委員 入つておるのですね。このまま向うへ出ておるのですか。

金森徳次郎国立国会図書館長

○金森国会図書館長 そうです。

阿左美廣治自由党

○阿左美委員長 ほかに御発言はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

阿左美廣治自由党

○阿左美委員長 お諮りをいたします。昭和二十七年度の国会図書館の補正予算につきましては、勧告を付さないので、議長のもとに送付するに御異議はありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

阿左美廣治自由党

○阿左美委員長 御異議なきものと認めます。よつてさよう決しました。  次会は公報をもつてお知らせすることにいたしまして、本日はこれにて散会いたします。     午後二時三十六分散会

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