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15回国会衆議院1953/01/30

議院運営委員会 第24号

発言数
16
登壇者
5
会派数
3
開催日
1953/01/30

会議録

福永健司自由党

○福永委員長 ただいまから議院運営委員会を開会いたします。  最初に、改進党及び社会党両派からの要求によりまして吉田総理大臣が出席されましたので、総理に対する質疑をしていただきます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 再開国会の劈頭にあたりまして、吉田総理大臣の出席を野党三派が要求いたしました。ただ単に、簡単な日常の国会の運営等のことについてなら総理を煩わすほどのことはないのでありますが、今、私ども野党三派が総理大臣にお伺いしたいのは、日本の新しい憲法政治の本質に関する重大問題でありますので、どうか総理大臣におかれましても、そのおつもりで慎重な御答弁をいただきたい。  去る二十五日、自由党の年次党大会に引続きましての公開演説会が開催されました。その席上において自由党総裁としての総理大臣は、その所信を披瀝されております。総理大臣はそのお言葉の中で、日本財政の基礎を固め、緊縮政策を断行するためには、国会の意思に反してもこのことを断行するのだということを、率直に断言せられたということでございます。申し上げるまでもなく、新憲法下、国会は国家の最高機関でございまして、民主主義の本体は、国会を尊重され、国会が自由潤達なる論争をなすことによつて、初めて民主主義政治が発足して行くのであります。吉田総理大臣は、長きにわたつて重大なる国家の最高責任者であられますが、この三、四年の間の、国会に対する態度につきましては、私ども前々から、いつもこのことについて総理に質問し、あるいは警告を発し、反省を求めるなどして参つた。問題は、総理大臣の心境の中に、御決意の中に本質的に潜在しておるものは、国会を軽視する態度であります。このことは、ひとり総理大臣の態度のみではございません。現に公開の席上において、堂々たる所信の披瀝の中にこのことを言明しておる。この演説は、NHKのレコードの中にもそのまま残つておるのでございまして、もはや天下公知の事実でございます。国会の意思に反しても、立法府の意思に反しても、行政府がかつてなことができるというならば、それは民主主義政治ではございません。フアツシヨの政治であり、専制政治であるのでございます。このことは、日本の憲法政治発展のために、重責にある総理大臣の考え方として、はなはだ危険であると私ども考えるのであります。もしそれ国会の意思に反しても行政府が何事でも断行できるとならば、国会の審議は必要としないのであります。昨日現内閣は、二十八年度の総予算を提出しております。われわれは、慎重なる態度をもつてこれを検討せんとしておるのでありますが、総理大臣にして、すでに国会の意思がどうあろうとも所信を貫こうとするならば、われわれはかくのごとき予算を審議するの必要を認めないことにもなるのでありますので、今国会の劈頭にあたりまして、この事態を明白にしておきたいのであります。総理大臣の責任ある御答弁を要求する次第でございます。

吉田茂自由党内閣総理大臣

○吉田国務大臣 お答えいたします。私が自由党の演説会において、今御指摘のようなことを言つたとするならば、それは私の意思に反してのことか、あるいは言葉が足りなかつたことと御了承を願います。私の本意としては、国会はあくまで尊重し、国会を尊重することが民主政治であるということは、お話までもなく、私においても常に思つておるところでございますから、どうぞそう御承知を願います。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 レコードに載つておる演説の内容、あるいは新聞等に発表された内容とは、真意において違つておる、言葉が足りなかつたのだということを承りまして、やや私は日本国家のために喜びとするところでございますが、重ねてお伺いしたいのは、総理大臣は、行政簡素化、予算の緊縮をはかるために重大なる決意をせられておるように想像されます。そのことと、今回出されたる予算との間にどういう関連を持つか、どういう観点からこの予算を出しておるのか、そういう趣旨のもとに予算を出しておるのかどうか。国会の意思がどうあつても、それを貫くという考え方ではないのか。国会の意思が、あなたの出された予算と相反して、これを修正するがごとき事態が出現するならば、それを尊重して、その決定通りに従おうとするのであるかどうか。その辺も明確にしていただきたい。

吉田茂自由党内閣総理大臣

○吉田国務大臣 国会において通過した予算、これはあくまでも尊重いたします。しかしながら政府としては、その決定せられた予算が濫費されないように、最善の注意をするという気持から申したことと思います。何という言葉を申したか、実ははつきり記憶しておりません。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私はただいま野党三派を代表して、概括的にこの問題を御質問申し上参げた。こまかい点につきましては、他の会派等で御意見がありますならばどうぞ……。吉田さんは、総理大臣として議会運営委員会に出席されたのは、今回が初めてです。今後もたびたびこういう機会を私は要求したいと思いますが、なかなかお忙しいのでございますから、そう無理なことを申し上げることは失礼と存じます。簡単に、率直に、しかし重大な点は、この機会に聞いておきたいと思いますから、どうか野党各派の御意見がありましたら……。     ―――――――――――――

福永健司自由党

○福永委員長 次に、土地調整委員会委員の任命につき同意を求めるの件を議題といたします。前会、まだこの人事について態度の決定してなかつた会派があつたのでございますが……。

土井直作日本社会党(右)

○土井委員 わが党といたしましては、まだ最後的決定をみておりません。運営委員会が終つてから代議士会を開いて、その結果、報告できるような状態になると思いますので、それまで一応保留しておいていただきたい。

福永健司自由党

○福永委員長 それでは本件は、ただいま土井君の発言もございましたので、本日は留保いたします。ただ、昨日も事務総長から説明のありましたことく、急を要するものでございますから、明日決定できるようにお願いいたします。     ━━━━━━━━━━━━━

福永健司自由党

○福永委員長 次に、本日の本会議の議事の件につきまして事務総長から……。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 本日のことは、昨日一応申し上げておきましたが、念のため申し上げます。  最初に、佐賀県選出の江藤夏雄君を御紹介申し上げます。議席は第四十八番になつております。それから、この前本委員会で一応御報告申し上げてありましたが、秩父宮殿下に対する弔詞奉呈の件を、正式に議長が御報告申し上げます。それから吉田総理大臣、岡崎外務大臣、向井大蔵大臣、小笠原国務大臣、この四大臣の演説を逐次お願いする、こういう順序になつておりますから、御了承を願います。  なお、最初に御報告申し上げるべきでございましたが、昨日、総理大臣の施政方針に対する質疑は、本院を先にしてもらいたい、そういう意味合いにおいて、明日以後の質疑の問題で参議院側に申入れをいたしておきましたところ、本日の運営委員会にかけて検討するということになつておつたのでありますが、その御返答は、長年参議院で慣行しておることでもあるから、やはり予定通り、明日は午前十時から参議院は開く予定になつておる、これは運営委員会として各派満場一致の決定で、遺憾ながら御申入れの通り取扱うわけに行かぬから御了承願いたい、こういう御返答でありますから、御報告申し上げておきます。

福永健司自由党

○福永委員長 ただいま事務総長報告の通りでありますが、次はともかくといたしまして、今回は参議院の申出を了承するということで……。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 了承してはいけない。

福永健司自由党

○福永委員長 それでは承りおくことにして……。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 あすは、本会議前に議運を開いてもらいたいということを要求いたします。

福永健司自由党

○福永委員長 明日は、議院運営委員会を十一時から開会することにします。本日の本会議は一時五十分開会。  本日はこれで散会いたします。     午後一時二十五分散会

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