両院法規委員会 第3号
- 発言数
- 19 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1952/03/11
会議録
○会長(牧野寛索君) これより会議を開きます。本日は衆議院の委員長が会長に当ることになつておりますので、私が会長の職務を行います。 本日は、まず衆議院議員の任期満了による総選挙と国会の召集との関係の問題につきまして、法制意見長官佐藤達夫君より御意見を伺うことにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○会長(牧野寛索君) 御異議なきものと認め、さよう決しました。佐藤達夫君。
○政府委員(佐藤達夫君) ただいまの問題につきましては、政府としてまだ確定的な結論は得ておりません。その趣旨で御了承願いたいと思いますが、普通にわれわれが考えておりましたところは、国会法の二條の但書というものをまず考えまして、今度来年の一月二十何日かに衆議院議員の任期が満了になるということから、ただいま申しました二條の但書の適用が今回あるわけで、従いまして、さかのぼつて百五十日、すなわち八月二十何日でありますか、八月には通常国会が召集されなければならないのではないかというような方向で漠然と考えておる程度でございます。一応それだけ申し上げておきまして、なお御質疑によつてお答えいたしたいと思います。
○会長(牧野寛索君) 何か御質疑がありましたら、どうぞ。
○参議院両院法規委員長(九鬼紋十郎君) ちよつと伺いますが、そうすると憲法第五十二條の毎年一回常会を開くということにつきましては、どう御解釈になつておりますか。
○政府委員(佐藤達夫君) これも今までせつぱ詰まつた事例がございませんために、普通に召集そのものが毎年あるべきだろうというような漠然たる考えでおります。ただそれでは、いよいよせつぱ詰まつて、開会がその年にあればいいかどうかという問題が確かにあり得るわけでございますけれども、そこまで突き詰めてまだ考えておりません。できるならばやはりすなおに毎年一回召集があれば問題ないことでございますから、問題のない方向で行ければと考えておる程度でございます。
○委員(藤枝泉介君) 佐藤長官に伺うのですが、先ほど御発言にありましたように、国会法第二條の但書に従つて召集をしなければならないのではなかろうかというお話でありますと、本文の方の十二月上旬というのは、一種の注意的な規定と申しますか、なるべく十二月上旬ごろにという弱い意味で、むしろ但書の方の、任期が満限に達しないようにこれを召集しなければならないという方が、二條の中では強いというふうにお考えなのでございましようか。
○政府委員(佐藤達夫君) 私どもは、この但書のあります場合には、本文を打消す場合でありますから、任期が会期中に満了するような場合にはこの限りでないという意味がそこに含まれておる。従つて十二月上旬云々という本文の規定は、それで全面的に排除されるというふうに最初から考えております。
○会長(牧野寛索君) ほかに御質疑はありませんか。
○委員(小野義夫君) そうすると、先ほど参議院の法制局の方からいただいた資料にあります第一案の最も欠点というのは、予算の提出及びその審議という一点にかかつておるわけですが、その他に何か第一案を実行すると便利の悪い点が法律上ありますか。すなわちその第一案と申すのは、八月の二十六日に開会をするという案です。これによると、今承知しているところでは、予算の提出、これが八月ころではまだ編成ができていない。またどうせ継続しておるんだから、十二月ごろ出すとすると、やはり翌年の四月から実行さるべき予算の審議期間がほとんどないことになる。この二つの難点があつて、第一案についてちよつと弱つているわけです。そこで、むしろその方は便宜的なものであるというふうな解釈、もしくはこれに対する何かの便宜対策があるとすれば、法律上の欠点のない第一案の方がよいのだと思いますけれども、予算以外に他に欠点があるでしようか。
○政府委員(佐藤達夫君) この問題は、国会法の制定の際にも、主として予算の関係でお話が出ておつたことを記憶するのであります。今小野先生がおつしやいますように、八月に予算を出すといつても、これは無理じやないかというお話は当時からありましたが、当時われわれもお答えしたことがあるのですけれども、これは無理なことはできないので、予算のでき上る時期というのは、どうしてもおのずから客観的にある時期ということにきまらざるを得ない。そうすると、それから来るいろいろな不便というものが当然予想されますけれども、そこは暫定予算とか、あるいはあとで補正予算を出すとかいうような措置によつて何とかできるであろうというようなことをお答えした記憶がございます。今回の場合につきましても、予算については確かに考慮すべき問題がありますけれども、この前の衆議院の解散のあとの予算のでき上りを見ますと、二月に入つてから暫定予算が出て、そうして本予算が四月の三日に提出されて、たしか四月の二十日ごろ成立しておるのです。そういうところから見ると、あまり心配もないのではないかという気もいたします。予算以外は、法律案になりますから、これは別に深い問題はないと私は考えております。
○委員(小野義夫君) ただ問題は、一ぺんどこかでこれをぴしやつと合せないと、いつも四年目々々々に暫定予算というものを編成して、次の臨時国会みたいなもので本予算をきめるというか、追加予算をきめるというか、ほんとうの予算ができるようなことになるので、その点が考えられる他の点であろうかと思うのですけれども、いかがでしようか。
○政府委員(佐藤達夫君) 確かにそういうことは考えられますけれども、さてこれをどうしていいものかという点になりますと、なかなかいい知恵が出ないのでございます。
○参議院両院法規委員長(九鬼紋十郎君) ちよつと佐藤さんにお伺いしますが、そうすると、かりに暫定予算を組むということになると、百五十日というような会期が非常に長過ぎるというか、不必要なことにもなると思うのです。そうすると最初一箇月くらいでやつてしまつて、あとは休会ということになるのですか、どういうことになるのですか。
○政府委員(佐藤達夫君) そのお話も、国会法の制定のときに出まして、これは実は政府案ではありませんでしたから、私は間接に関係した程度でございますけれども、関係方面と申しますか、その方から、一年に必ず百五十日という常会、すなわち百五十日の会期というものはどうしても保障しなければならぬ。そういう点に非常に重点を置かれまして、実は多少でき上りの形はおかしいと思いますけれども、そういう形ができてしまつたのです。当時の質疑応答にもたしかあつたと思いますけれども、必要のない間は休会と申しますか、休むほかあるまいという程度でこれができたというふうに記憶いたしております。
○会長(牧野寛索君) ほかに御質疑ありませんか——それでは佐藤法制意見長官に対する質疑はこれにて終りました。そこで本問題の取扱いをいかがいたしましようか。
○委員(鍛冶良作君) 懇談で続行していただきたいと思います。
○会長(牧野寛索君) それでは懇談に移します。 〔速記中止〕
○会長(牧野寛索君) それでは懇談をとじます。次会は公報をもつて御通知いたします。本日はこれにて散会いたします。 午後四時二十分散会