一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案両院協議会 第1号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 4 名
- 会派数
- 2
- 開催日
- 1952/05/29
会議録
○議長(草葉隆圓君) それではこれから開会いたします。 実は抽籤によりまして本日協議会の議長を不肖私が務めます。よろしくお願いいたします。なお衆議院の両院協議会議長には倉石忠雄君、副議長には西村久之君。参議院の両院協議会の委員の議長が私、副議長には館哲二君がそれぞれ当選いたしましたので御報告を申上げます。 それではこれより「一般の職員職の給与に関する法律の一部を改正する法律案」につきまして両院協議会を開催いたします。 両院協議会は御承知のように国会法第九十七條によりまして傍聴を許さないことになつておりますから、協議会委員並びに協議会の事務を執りまする職員以外の御退席を願いたいのであります。 先ず一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、各議院における議決の趣旨について御説明を願いましてから協議に入りたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(草葉隆圓君) それでは衆議院側から御説明を願いたいと思います。
○田中不破三君 それでは私から簡単にその経過並びに考え方について御報告を申上げたいと思います。 私どものほうで参議院側で御修正になりました案につきまして衆議院において審議いたしましたが、勿論参議院とされましても皆さんが一致で修正になりましたことでございますから、この趣旨は勿論十分に我々としては尊重しなければならんという立場でできるだけの考慮は払わなければならんという観点から再検討をいたしておりました。ところが、参議院におかれましてこの法案を審議なさいます日数が非常に足りなかつた関係もございましようが、我々が拝見いたして見ますると、ところどころにお手落ちがあるのじやないかというふうにも考えられるのであります。なにしろ全国に亘りまして相当箇所の地域給支給地を御判定になるわけでございまして、もとより政府原案そのものも相当日数をかけております。ところが御修正になる場合の日数につきましては大変御不足であるのではないか。従つてそれの資料という点におきましても或いは十分でなかつたかと拝察いたしております。そういう関係でございましようが、全国的に見まして或る都市が上り、或る都市がそのままにされているというような点で、少し言葉を強めて言いますならば不均衡が起つているようにも思えます。又一方或る点に相当熱心に御審査になつた結果修正されておりますために、多大の県が隣接県との均衡という点におきましても十分でない箇所があるように我には考えられます。そういうふうに非常に御熱心に御審議になつたこととは存じますが、相当部分について我々が見ますると不均衡の点があるように見受けられます。又一方これを賄います予算の面から見ますると、政府側との御折衝がどういうふうに進んでおりましたかは存じませんけれども、速記録その他を拝見して見ますると、十分な御折衝ができていなかつたのではないか。又政府当局に聞いて見ますると、今度の三百二十二カ所に亘る改正についても大よその所要経費は約七億四千万ぐらいに上ると言われておるのでありまするが、その裏付がないように思うのでございます。そういう点でやはりこの政府の原案ができましたいきさつを聞いて見ますると、相当の苦慮をなさつて政府原案の所要経費七億円を政府は調弁せられた。我々衆議院におきましても勿論政府原案よりももつと地域給の箇所を殖やしたい、そうしてできるだけ世論に応えたいと存じまして、政府に要望をし、質しましたときにも、政府は、これ以上の予算は到底できないという話で、止むを得ず政府原案を承認したような次第であります。そういう点から見ましても、今度の修正に要します所要経費七億四千万円について、まだ予算の裏付ができていないというふうに聞いております。そういうふうに不均衡と思われる箇所が相当にあると思います。原案に更に七億四千万円も要する、その予算が裏付されていないという二つの主な理由で、これはやはり政府原案がよろしいという考えにまとまりまして、誠にお気の毒ではございましたが、参議院の御修正に応ずるわけに行かなかつたような次第であります。以上が大体の経過であります。
○議長(草葉隆圓君) 次に参議院側から御説明をさして頂きたいと思います。
○カニエ邦彦君 それでは私から、只今問題になつておりまする一般職の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、参議院におきまして修正の成立の経過について大要を御説明を申上げます。この法律案は、去る二月二十七日に内閣に提出せられまして参つたわけでありますが、参議院の人事委員会といたしましては地域給については一昨年の給与改訂以来、引続いて研究調査を続けて参つたのでありますが、そして又かねてから全国各地よりいろいろ熱心な要望等がございまして、人事院の今回の追加勧告を含む本法律案についても、なお不十分とする地方の要望が殺到いたしておりますことは、すでに衆議院のほうにおかせられましても御承知の通りだろうと思います。そこで委員会といたしましては、問題の重要性に鑑みまして、直ちに慎重な審議にかかつたのでございますが、この間本法律案及び、これが及ぼす影響が、単に国家公務員にとどまらず、広く政府関係機関職員及び地方の公務員等に及ぼす実情に鑑みまして、関係政府委員又は参考人等の説明を求め、意見の聴取をいたし、審議の遺憾なきを実は期して参つたのでありますが、たまたま二月の二十日の人事委員会におきまして、与党の自由党の諸君からも今日まで国会に対する多数の請願が提出されており、その内容にもいずれも尤もな点が認められますので、これらについて各党派の意見を取りまとめまして、そうしてその調整を図り、そのまとまつたものを修正案として議題に供したいとの提案がなされまして、委員会といたしましても、本法律案については、なお慎重な検討を加え、所要の修正を行う必要があるとの全会一致の結論に達しましたので、直ちに修正案の検討に着手いたした次第でございます。そうしてその検討の結果、委員会の修正案原案として次の三つの案に落着いたのでございます。 即ち、その一つは、仮にこれを第一案と呼んでおりますが、その案は、昭和二十三年の十二月に勤務地手当の制度が人事院の所管として大蔵省から移管されまして以来、これに対する各地の要望が甚しいために、それらの要望を考慮して、人事院の勧告とは別に、各都道府県の支給者側でまとめられた意見を、これを全国的に二年間に亘りまして、それぞれの資料によりまして整備をして来たものがある。この第一案は政府原案につきまして、更に年間約二十一億円程度の経費の増額を要するものであります。 次に第二案と申しまするものは、最近の経済情勢の推移と、生計費の実態に鑑みまして、現行の地域給を漸次これをなくして行くという基本的な考えに基きまして、現行の未支給地域全部を一律に一級地として指定しようとするものでありまして、この第二案によりますと、政府原案に対しましてなお約十億の経費の増加を要するものであります。 次にこの第三案についてでございますが、人事委員会といたしましては、再三懇談会を開きまして、大蔵省、人事院、地方財政委員会等、関係政府委員の皆さん並びに内閣官房副長官等の説明を聴取いたしまして、予算上政府の苦慮する点を考慮いたしまして、できる限りの経費の増加を少くするという立場から再権討を加え、修正部分を最小限度にとどめて決定いたしたのが、いわゆるこの第三案であるのでございます。この第三案の決定に当りまして、その審議の材料として取上げました節囲は、前に申上げました第一案をもその資料として取上げているのでありますが、期日も切迫して参り、又特別CPSのごとき全国的の尺度もございませんので、止むを得ず今国会において受理いたしました請願及び陳情、それから人事委員が現地で調査等によるところの資料等を審議の基礎資料といたしまして検討を加えたものでございます。従つてその本修正案が必ずしも万全を期したものと言いがたい点もありましようけれども、併しその勤務地手当に対する抜本的な改正は全面的な給与ベース改訂の機会に待つことといたしまして、今回の修正は取りあえず、従来からあつた地域間の不均衡の可及的減少を図るにとどめた実はつもりでございます。我々といたしましても、これを以て満足するものではなく、今後とも引続いてその合理化のための努力を怠つてはならないという見解に立つているものでございます。このことは去る本会議における人事委員長の報告としても申上げたところでございますが、かくて本法律案は御承知のごとく、この五月の六日に参議院人事委員会及び参議院本会議におきまして、全会一致を以て修正議決するところまでに至つた次第でございます。大体非常に簡単でございますが、参議院といたしましては、かような経過を辿りまして実は修正になつた次第でございます。以上御説明申上げました。
○委員長(草葉隆圓君) 以上で両院の御説明を終りましたが、いろいろ御質疑もあろうかと存じますが、懇談申上げたらどうかと思いますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(草葉隆圓君) それでは懇談会に移ることにします。速記を止めて下さい。 午後三時二十八分懇談会に移る —————・————— 午後五時三十九分懇談会を終る
○議長(草葉隆圓君) それでは休憩前からの懇談会を閉ざしまして、協議会を開会いたします。懇談会におきましていろいろ御懇談を願いまして、政府の出席を求めて、今回の衆議院並びに参議院の議決に対する地域給の問題についての、政府の所信を伺いたいということでございまするから、官房長官の出席を求めまして、この点について政府の所信を承わることにいたします。
○政府委員(保利茂君) 只今議長からお尋ねの点につきまして、政府の考えを明らかにいたしたいと存じます。勤務地手当の支給地域区分に関しまする参議院の修正につきましては、先に人事院勧告により政府が提案いたしましたものにつきましても、予算的には相当の苦慮をいたしておりまする次第もございまして、この際本修正案を実施いたしますことは極めて困難でございます。従いまして政府は今後速かな機会に今回参議院の修正案を尊重いたしまして、その内容におきましても人事院と十分連絡いたし、勤務地手当合理化の見地から慎重に検討する考えでございますから、この際公務員の待望に応え、原案の通過を図つて頂きまするように希望いたすものでございます。
○議長(草葉隆圓君) お諮りいたしますが、本日の協議会はこの程度で終了いたしたいと存じますが、御異議はございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(草葉隆圓君) それでは本日の協議会は以上を以ちまして終了いたします。 午後五時四十三分散会