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13回国会参議院1952/02/09

予算委員会 第4号

発言数
22
登壇者
7
会派数
4
開催日
1952/02/09

会議録

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) それでは予算委員会を開会いたします。予算委員会としまして、先般財政法、会計法等の財政関係法の一部を改正する等の法律案につきまして当予算委員会としての御審議を願つたわけでありますが、これをどういうように取扱うかにつきまして、今朝ほど理事会を開きまして相談いたしました結果、予算委員会から委員長の名前で大蔵委員長宛に申込をしたらどうかという結論に到達いたしました。それにつきましては多少反対もありますので、多数の意見を以ちまして多数意見として私がこれから読みまするような大体の文案で申入れをしたいと思いますので、一応その文案を読んで見まするから、その上で一つ御承認を願います。   表記法律案については、すでに貴委員会において篤と愼重審議中のことと存じておりますが、本案に関しましては、当委員会としましても、特に継続費等については予算審議の立場から重大な影響を持つものと認め、過般来検討を進めて参つた次第であります。いまこれについての一応の結論を得ました。即ち継続費の設定については已むを得ないと認められますが、戦前における継続費運用上の弊害に顧み、その期限、金額又は対象につき適当な制限を設け、いやしくも予算の審議権を阻害する等悪用せらるることのなきように措置せらるべく特段の御配意を希望いたします。   右予算委員会として申入れます。  こういう文案であります。なおこの文面につきましても、多少字句その他の点について御意見もあるような向でございますので、そういう点についての修正は委員長と理事のほうに多少お任せ願いまして、大体今私が読みましたような趣旨の申入を多数の意見として大蔵委員会に申入れますることに御異議ございませんか。

内村清次日本社会党(第四控室・左)

○内村清次君 これは理事会をお開きになりまして、そこで大蔵委員会に申込む原案をおきめになつて、今提出されたわけですが、ところがそれを又更に内容或いは字句という問題を理事会にそのままお任せするということは、ちよつと手続上おかしなようで、ここでちよつと暫らくの間、私も初めてでございますからして、三、四分間ばかり休憩して頂きまして理事のほうでもちよつと検討して見たいと思いますが、その上で理事にお任せするという……。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) ここで直して頂けばそれで結構なんですが、それでは手数をとると思われるから、大した修正でなければお任せになつたら……。小林君、何かあなたのほうで多少直す意見があるというから、そういう取計らいをしようと思うのですが、内村君からここで直せれば直したらいいじやないかという御意見だつたものですから……。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 先般の理事会で打合わした案について緑風会で検討いたしました結果、「制限を設ける」というところは「節度を保持し」とやつて頂きたいと思います。それから書き方ですけれども、「対象」のほうを先に持つて行つたほうがいいのじやないか。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) 「対象、期限又は金額」ですね。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 そうです。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) 「節度を保持し」……。如何ですか。ちよつともう一遍読んで見ます、しまいのほうだけ。「即ち継続費の設定については、已むを得ないと認められますが、戦前における継続費運用上の弊害に顧み、その期限」となつているのをそこへ「その対象」としましてそれから「期限又は金額」と、こういうふうに直すわけです。「につき適当な制限を設け」とありましたのを「節度を保持し」と直し、「いやしくも予算の審議権を阻害する等悪用せらるることのなきように」云々、こういうふうに直したらどうか、こういうわけでありますが、内村君如何ですか。

内村清次日本社会党(第四控室・左)

○内村清次君 「節度」というのをちよつと聞いたわけですが、とにかく濫に流れずに倹約をする、こういう意味の節度と、こういうお話のようでありまして、そうしますると、制限という問題の意味とは愛し違うようでありまして、この点につきましては一つ私は、この点だけは理事会のほうで御検討を更に希望する、こういう点を申上げておきたいと思います。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) よかつたらこれで一つ御承認願えるといいと思いますが……。

堀木鎌三改進党

○堀木鎌三君 今の文章を承わつておりますと、何と申しますか、実際のところはそういうことを立法的手段として考えろということだと考えますが、或いは単純に運用上の希望だけでは何らそれだけの申入れをするだけの価値がない、こういうふうに考えられますが、委員長理事会等におきましては、立法的の措置が必要だというお考えにたつておられるかどうか、その点だけお伺いしておきたいと思います。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) その点は私もちよつと説明が足らなかつたことをお詫びしますが、理事会におきましての議論もやはりこういう意味での立法と言いますか、修正を必要とする、こういう意見がありまして、もつと具体的な、例えば継続費の年度割の削減その他ができるというような具体的な意見も出たわけですが、当委員会としては、むしろこの申入れは、やはり今読みましたような、いわば多少抽象的な申入をして、それをどう取扱うかは、大蔵委員会において各党が修正意見を持ち寄つて今審議をしている段階であるので、そのほうに具体的には任せようではないか、こういうことにきまつたわけであります。

小林政夫緑風会

○小林政夫君 予算委員会の審議の模様に鑑みて、緑風会といたしましては、今のような字句の修正をお願いしたわけでありますが、その大蔵委員会における修正点は、対象の問題と期限の問題と、そうして金額の問題と審議権の問題、この四点に今限られて目下調整中であります。そこで私どもこの「制限を設け」という字句を使いますと、是非立法的に措置をせよという意味が強くなるので、必ずしもそれでは各党が一致しておらないけれども、気持の上においては相当同じ気持を持つている。そこで各党に共通する気持を現わす意味において、この「節度を保持し」ということをお願いしたわけであります。

高良とみ緑風会

○高良とみ君 その「止むを得ないと存じますが」と言いますのはどういう意味ですか。全面的に止むを得ないと存じますがというふうに聞えるのでありますが、止むを得ない場合にはというならばまだいいのですが、どの項目においても、どういう場合にも止むを得ないと存じますがというふうに聞えるのですが、それが全体のあとの期限、金額全部止むを得ないと存じますがということなら非常に……。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) 継続費の設定については……。

高良とみ緑風会

○高良とみ君 止むを得ないならばというふうになすつたら、はつきりするのじやないかと思つて……。

愛知揆一自由党

○愛知揆一君 先ほど委員長からお披露がありましたように、理事会を通じていろいろ御連絡を受けておりますることと扱い方が多少違つて来たように思うのであります。先ほど委員長のお話では、多数の意見としてこういうふうな気持であるようであるから、これを大蔵委員長のほうに連絡したい、こういうような前提のお話があつたように承知をいたします。ところがだんだん中身に入つて論議がされるということになつて参りますと、私どもは現在大蔵委員会で審議中の財政法の問題については、必ずしも実は政府の提案に反対ではない、修正の必要はないということを私どもは考えておるわけでありまして、本委員会として内容について十分審議の上に委員会としての意同を取りまとめるということであれば、我々としてはそういう内容から言つて財政法はもう修正する必要はないという立場から、こういう申入れに対しては反対をするということをはつきりしておいて頂きたいと思います。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) 内容の審議というのではなくして、財政法の一部を改正する法律案を審議しました結果、委員会として大蔵委員会に希望を申込むことにしたわけでありまして、申込み方というものについて今御審議を願つておるわけであります。この申込を大蔵委員会のほうにおいてどういう取扱いをするか、これは大蔵委員会がおやりになることだと思います。自由党のかたがこれに対しては反対である、こういうお立場でありますので、それは了承いたしましたが、委員会としては今私が読みましたような文面で一つ申込むことに多数の、できれば満場一致ということを思つたわけでありますが、只今自由党から反対であるということであれば、一つ多数の御賛成を願つて、委員会としてこの案件の処置をしたい、こう思うのでありますが、如何ですか。今、「節度を保持し」というように文句が直つておるわけでありますが、これで差支えなかつたら、ここでもう原案をそのまま、再び理事会にかけることなく、御承認願つておいたほうが、できればそのほうが仕合せだと思うのであります。と申しますのは、大蔵委員会のほうで只今各党が修正案を持ち寄つて話合いをしておる最中でありますので、早いほうがいいかと思いますので、できれば一つさように御了承願いたいと思いますが、如何でしようか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) それではさように決定いたします。   —————————————

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) 何かほかに御発言はございませんか。

平林太一自由党

○平林太一君 私はこの際予備審査期間中におきまして現地視察の追加について、委員長に実現方を要請いたしたいと思います。申上げますことは、今日まで当委員会といたしましては、すでに現地工場視察が済みまして、現地調査といたしまして公共事業、中小企業金融、重要産業等の現地調査が挙げられております。すでに済みましたものとしての工場視察といたしたしましては、川崎製鉄、日本鋼管、日本製鋼所赤羽作業所、東日本重工横浜造艦所、ブリジストンタイヤ戸塚工場、これらを視察いたしたいことを承知しておるのでありますが、私はこの際これらの視察及びこれから調査いたさんとすることについても、更により重大なるこの視察をしなければならない事柄が、この委員会としての非常に重大なことであると思うのであります。それは戦争犠牲者中、特にこの犠牲の最も深刻なる重荷を背負つておりまするところの遺族、又その遺族の声におきましても、いわゆる支柱を失いまして数人の遺児を抱えております未亡人、これらの人々の生活の案態というものをこの際この予算案を審議するに当りまして、私はよくこれを我我といたしましては、現地に見ることを極めて重要だと考えるのであります。公聴会等も或いは参考人等によりまする措置もありまするが、公聴会等の方法によりまして、ここに招請するという人、その対象となりますものは、これが真の遺族の姿とみることの甚だ迂遠であることを憂えるが故であります。若しそれ遺族の一人を公聴会に招致して、この場所に招かんといたしますと、その当該の未亡人遺族は、先ず第一に当方から求めなくても、この場所に来るためには何か身づくろいをしなければならないというような事態が出て参りますことを深く我々は察知しなければなりません。で、現実に迫りましたそういう事柄からいたしまして我がほうより進んでこれら社会の陰に鰥寡飢に泣く、これら細民困窮の生活のどん底にあります人々の実際を一は以てねんごろなる慰藉、見舞の心を第一に持つていたすことは当然でありますが、併し実質上といたしましては、本予算に対しまする審議の重要なる参考資料といたしまして、これを視察するということをいたさなければならないと思います。勿論限りある予備審査期間中でありますから、これを全国にいたすことは甚だ困難なる事情もありますることを思うのでありますが故に、委員長におきましては、それぞれ一つ理事会等ともお諮りに相成られまして都内及び都の近郊におりますところに対象を求めまして、これが詳細緻密なる調査を一ついたさなければならないと思います。殊に最も憂えますことは、今回提出いたされておりまする予算中には、この重要なる対象をややもいたしますれば、この虐遇、虐待いたしておりまする傾きのありますことを、私はこの講和を直前に控えまして非常に憂えざるを得ません。講和のことは外において一応成功いたしておりますが、これに相伴いまして国内のことを更に考えますことが、この講和としてのこの成功を有終の美たらしめることに相成るのでありますから、私といたしましては、是非このことを委員長におきまして、一つ身を入れまして、これら不遇の人々の生活実態に対しまする詳細なる調査をいたすための措置を至急講ぜられんことをこの際要請しておく次第であります。

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) かしこまりました。委員長において適当に視察の場所を取計らうことにいたします。  それから御報告申上げておきますが、今朝の理事会で、財政法、会計法等の財政関係法律の一部を改正する等の法律案が、大蔵委員会が済んで本会議を通過するまで、大蔵大臣の予算の提案理由の説明は当委員会として聞かないということに決定いたしました。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

和田博雄日本社会党(第四控室・左)

○委員長(和田博雄君) それでは本日はこれにて散会いたします。    午後零時十五分散会

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