文部委員会 第10号
- 発言数
- 27 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 3
- 開催日
- 1952/02/26
会議録
○委員長(梅原眞隆君) これから委員会を始めます。 文部省関係の予算についての質疑をお願いします。
○岩間正男君 寺中局長にお伺いしたいのであります。文部予算につきまして先ず総額の問題でありますが、総額において昨年度より二十六億文部所管のほうにおきましては殖えておる。更に他省関係費を入れますと五十億何がし絶対額は増加しておる、こういうお話なんでありますが、これでいいのでございますか。
○政府委員(寺中作雄君) 只今のお話の通りでございますが、他省関係を入れますと、数字は五十四億二千万円余りでございます。
○岩間正男君 それではお伺いしますが、昨年度は給食関係の費用はどういうふうに予算面では現われておるのでありますか。
○政府委員(寺中作雄君) 昨年度即ち昭和二十六年度におきましては、本予算の文部省所管の中に含まれております。
○岩間正男君 それは給食の設備とかいろいろ指導する、こういう予算ではなかつたでしようか、内容のパン代、ミルク代というものは予算書の中には予算化されていなかつたというふうに記憶しているのですが、これはどうなんですか。
○政府委員(寺中作雄君) 二十六年度の補正予算におきまして、二十四億が確保されたわけでございます。それからそのほかに給食施設の補助金がございます。
○岩間正男君 その以前の分は、これはどうなつているのですか、昨年はこれは全額で九十六億、そういうことになつていると思うのでありますが、そうすると七十二億ばかりのものはどういうふうに予算には現われているのですか。
○政府委員(寺中作雄君) それ以前はアメリカから無償で寄附を受けておつたわけでありますし、なお二十四億のほかに七億余りの見返資金が出ておつたわけであります。
○岩間正男君 そうしますと、大体お伺いしたいのは九十六億というのはどういう計算でございますか、九十六億は予算化されていないで、そのうちの補正で二十何億だけが予算に現われて来たのですね、そうすると私お伺いしたいのですが、実質的には九十六億というものはこれは予算書の面には現われていなかつたけれども、これは文部予算の内容として考えられておる、つまり現在文部省の発表しておるところの本省関係における二百六十三億、これにプラス九十……、まあ今の予算化の分を抜きますと、七十何億というものは、これは実質的にはプラスになつておるわけでしようね。そう考えていいわけでしようね。
○政府委員(寺中作雄君) 私ちよつとその所管が違いますので、九十六億という数字の確実な、的確な基礎を存じませんが、大体におきまして、昨日の計画即ちミルクについては八百万人分、それから完全給食については四百万人分の一年分の給食食糧関係の経費、それが大体九十六億ぐらいになるという計算であつたと思います。
○岩間正男君 この点は所管でないようでありますから、なお細かにはお聞きしませんけれども、そうしますというと、一方で九十六億かかる給食が約二十四億何がしというふうに減らされている。そうすると、結局七十何億というものは、これは実質的な予算の実行面から考えますというと、それだけこれはマイナスになつておるわけですね。それを実は文部省のこの予算には含めないでおいて、そうして今年度の予算に他省関係というので農林省の食管特別会計の中から二十六億を繰入れて、こつちのほうはプラスになつて計算しておるが、この点を捜査して私は研究したのでありますが、文部省の五十五億何がしの増加というものはこれは羊頭狗肉である。事実嘘である。これは予算の数字面の、数字のやりくり、こういうことでは成るほど一応五十五億殖えた。絶対額において他省関係まで入れれば五十五億、それから本省関係だけで二十六億殖えたということを大臣なんかも説明され、寺中前会計課長もそういうことをしばしば説明されたと思うのであります。ところが実質的に我々今比較してみますというと、逆にこれは絶対額においても給食面のことを考慮に入れますというと、減つておる。こういう現象があるのでありますが、この点ははつきりそう確認していいのでありますか。
○政府委員(寺中作雄君) 昨年度の総額の三百二十六億の中には二十四億という補正予算の政府の予算として組まれた金額が入つておるわけでありますが、それ以外に実質的にはアメリカから無償給付を受けましたもの、それから見返資金によつて負担いたしたものがあるわけでございます。で、そのものを昨年度にプラスしたものと本年度とを比べますると、或いはその的確な計算をしてみませんからはつきりしたことは申されませんが、大体似たようなものになるのじやないかという気がいたしますが、ただここに比較いたしましたのは、政府予算として文部省関係で計上されたものの比較をした次第であります。
○岩間正男君 だからそこに私はからくりがあると言つているのです。これは予算のからくりですが、私も今まで随分予算書を漁つたりして見て来たのでありますが、文部省予算にこういうからくりがある、これははつきり確認しておきたい。つまり実際面が問題なのです。教育の実行内容というものが、実際は給食を一方におきまして御承知のように四分の一ぐらいに切つて減らしておる。本年度はこういうふうに今度食管特別会計の、実は何だかわからない……、これはこの次にお聞きしますが、一つの操作、資金繰り、こういうことによつて浮んで来た、そういうことを謳つておいて、而も五十五億殖えておるのだということを天下に公表しておる、実質的には我々のざつとした計算でも七十二億の給食費というものはぶつた切られておるわけでありますから、そうしますと五十五億殖えても約十七億ほど昨年度よりはマイナス、絶対額の上でマイナスである。これは今まで私は論議されたことはないと思います。当委員会において。併し私は予算の関係から文部予算を研究して行つて見てこの事実に思い至つたときに、これは当然のことだと思つたのです。文部省は殖えておる、枠では殖えておるのだ、これは決して文部省予算というものは再軍備費の影響は受けないのだということを言つておる。又池田蔵相のごときは、文部予算については格段の考慮を拂う……、格段の考慮というものは、こういう減らすことが格段の考慮かと言わざるを得ない、こういうふうになつているのでありまして、我々は先ず絶対額そのものの上からも文部予算は先ず十七、八億、二十億内外の削減であるということは、只今のこれは局長の答弁とも関連しまして数字の上でこれは言わるべきだと、これは確認しておきたい。その次に問題になるのは、これは当然昨年度よりもいろいろ物価が上つています。従いまして、この実行予算として考えますときには、非常にこの実行面におきましてこれはいろいろな面で総体的に下つておる、こういう性格がこれが一つ出て来ております。これはあとで細かにやります。この点も我々は非常に大きな今後の文部行政の中の予算面の検討をするときに忘れることのできない問題だと思う。更に一方では非生産的な軍事費の増強によりまして当然これはインフレの高進が来たされる、当然それが又文部予算に大きく響いて来る、こういう性格については、これは尤も大臣にお伺いしなければならない問題でありますけれども、よほど文部省が本腰になつてかからなければ、とても昨年度の水準を維持するということはできない。すでにすでに絶対額で減つておるのでありまして、それから予算の性格面から見ますと、今言つたような非常に大きな圧迫に曝されて来ておる、こういう点がいろいろな予算のしわに、各項目に現われていると思うのです。これはあとで一々詳しくやりますが、先ず第一にお聞きしたいのは給食の問題でありますが、この給食の二十四億捻出の問題について、我々予算委員会でも食糧庁長官の説明を一応求めたのでありますが、予備費から出される、こういうことになつておるのですが、その予備費はそれはやはり同じような一つの予算のそういうやり方、何と申しますか形式的なもので、予備費を作る財源、この財源はどういうふうに局長はつかんでおられますか、どういうふうにしてその財源を捻出するか。
○政府委員(寺中作雄君) 今年度の給食費の予算は、食管特別会計の中から捻出するということになつておりまして、項目的にこれを事項の上に明らかにしてないのでありますが、その出し方でありますが、これはなお、何しろ食管特別会計と申しますのは相当大きな資金でございまして、大体五千八百億くらいの特別会計の中で、いろいろ外国食糧の購入費の中とか、いろいろなところから操作をして出すという形になつておるのであります。それでその関係はまあ農林省と今折衝をしておりまして、どういう実際的措置になるかということは、はつきり今申上げる段階ではないのでありますが、とにかく農林省としまして、五百五十万人分の兒童の食糧費の半分は出すということを確約をしておる、その出し方についてはいろいろこの食糧価格の関係が変つて来るようなことも予想をせられるので、そういうようなことの睨みにおいて、又只今お話のありましたような予備費の支出というようないろいろな要素を考えて出すということになつておるのでありまして、これは農林省のほうがその操作をやつてくれるということに信頼をして、この給食の実施ができるようにするということになつておるのであります。私の立場からこれをどういうふうに出すということはちよつと申上げる段階ではないのでございます。
○岩間正男君 大分頼りない御返事を頂いて悲観しておる。実はいやしくも一国の、我々の次代を担う兒童子供たちの生命を養う、五百五十万に及ぶところのそういう生命を養うのでありますから、従つて公然とこれは出してもらいたい、私生兒じやないのですから日本の……。ところが、まるで私生兒にやるような恰好で、今のお話ではどこから出すのか、大体価格補給金の操作なのか或いは価格の操作、或いは何とかかんとか、こうやつて予備費から出す、こういうことで文部省が、食管特別会計のほうでは約束したのであつて、出してもらえばいいので、どうでもいい、こういうことでは、こういう考え方が大体ここまで落して来たのではないかと私は思う。大体これは予算委員会で問題になつております。食糧庁長官もどうも余り答えたくないような顔をしておる。然るに我々は、日本の次代を担う子供に食べさせる給食の費用でありますから、そういう不明瞭なことでは許されないと思います。そういう点から文部省としてもはつきり、どこからどのような筋道を通つた金で出すのか、それをはつきりする、少くとも局長はそれぐらいのことをここで私は答弁される段階じやないかと思う、すでにもう期日もあと一月後に実施されるのでありますから、そういう点が非常に私はあいまいでは困る。聞くところによると最初は価格補給金から出す、つまり小麦を買つて、実際は米を買つたことにして、そしてその差額のもので二十四億を何とか捻出する、これは実にたわけた、国会法、財政法を恐れざるところの一つのやり方だ。これは駄目になつたようであります。その後には何とか、小麦の売価を調節するということで、実際は相当高く売付ける、そうして大衆から、結局そういう高く売つた分のものを集めまして、利潤を集めて二十四億を捻出する、そうしてそれで以て日本の子供に食わせる、こういうことになるわけです。窮したりと言いながら我々はここまで落していいものか、或いはもう一つは食管特別会計自身がそういうような一体繰作などということを許しておけば、今日問題になつておるところの、何万件に上るところの公務員の不正問題ということと関連して、いろいろこれは食管特別会計それ自体の疑惑を招くような問題になります。だから私たちの非常に要求したいことは、なぜ文部省がもつとはつきりした態度を以てこれを自分の文部省予算として予算化しなかつたかということになる、食管特別会計などという実に厖大な、日本でも特別会計の中では実に一、二に数えられるような厖大な予算の中から、或いはまあそういうような垢みたいな金が出るのかどうか、出るとすればなお不思議なのでありまして、こういう点について、もつとちやんと天下にはつきり筋道を立てて、私は公表できるような形でこういうものを子供に食べさせるべきじやないか、そうでなければ、少くとも次代の清純な子供を養うのでありますから、そういう努力については文部省はしなければならん、こう思つておつたのでありますが、只今の局長の御答弁によりますと、とにかく何とかして操作して出すんだ、それは出ればいいじやないか。こういう態度では、私は甚だ文教の府である文部省としては情けないと思うのですが、どうなんでしよう。私は、文部省はどういう考えではつきりしているのか、予算委員会でもこれは質問をして答弁を求めるときに、文部省の態度というものは重要になりますから、それでお伺いするのでありますが、どうでありますか、その点をはつきり伺います。
○政府委員(寺中作雄君) この学校給食の経費が、只今お話がありましたように、文部省といたしましては多少はつきりしないような点があつていろいろ御疑問を抱かれるような形になつておるということは、私どもも非常に残念に思つておるのでございますが、文部省の立場は、要するに学校給食の教育面における価値、意義と言いますか、それを指導のほうで明らかにしたい、そういう意味で学校給食の指導費といたしまして、栄養指導の問題、給食方法の指導の問題、そういうことのいろいろな計画を実施するために百二十万円ばかりの事業費を持つておるのでありまして、その給食の、いわば内容をなす給食そのものは農林省の食糧庁において扱うということが適当であろうという結論になりまして、これが農林省の経費に組まれるという形になつたのであります。給食指導という立場から言えば食糧そのものはいわば道具でございまして、その道具を操作する仕事はやはり食糧庁という所で、これを従来の経験技術を活かして、最もその実情に即したやり方で食糧庁にやつてもらうというほうが適当であつて、文部省はその給食指導を担当する、こういう形になつておりますので、その点多少予算の組み方といたしまして御満足の行かないような形になつておるということは、私どもも多少残念には思つておりますが、やはり全体から言いますれば、それでよいのじやないかというふうに考えております。
○岩間正男君 やはり文部省は給食のそういう指導、技術的な指導さえすればいい、それで実際どつから出ようが構わんという御議論のように聞いております。これは問題だと思うのです、本をやはり質さないで、そうしてどつから出てもいいから、どういう形でも学童に食べさせて行けばいい、これがもうほかでも……例えば競輪でも競馬でもいいから、学校の百メートル先に競輪場を作つて、とつた金でもいいから、これで給食をやつて行けばいい、これと同じだと考える。そういうようなやり方が私は文部行政……これはまあ大臣に聞かなければ、寺中さんにお伺いするのは少し酷かも知れませんが、もう少し腰をしやんとして筋道が通るように私はやつて頂かないと、これは非常にまずいと思う。殊に九十六億の要求があるときに二十四億しかとれない。そうして而も、止むを得ずいわば食管特別会計という暗箱の中に問題を投げ込んでしまつて、文部省はあとはすましておいて、まじめなところだけ、技術的にこれは指導して行けばいいのだ、あとは我々の知つたこどじやないということは、これは明らかに文部行政の政治力の貧困がさせたことだということは……そのほうが都合がいいのだということは文部省の内部の人だつて考えていない。はつきりしたならば予算の中で文部予算化して、はつきり謳つて欲しいと考えておる。これが当然だと思うのでありまして、ところが今のほうが却つていいのだということは、後退して、そうなつたから止むを得ずそういう弁護的な理論を出して来るということは、これは非常に卑怯だと思う。そういうやり方は私は非常にほかの行政の……やはり給食の行政に関しましても、ほかの競輪や競馬、どつかから財源を求めてやつておる。こういうやり方とどうも性格が似ておる。これは問題だと思うのでありますが、又天野さんが見えてからなお詳しくお尋ねします。委員長、私は今予算理事会が始つておりますから、そちらに出席するので、どなたかにお讓りいたしまして、又後の機会にお願いしたいと思います。
○委員長(梅原眞隆君) それでは他のかたで、この文部予算に関して何か御質疑は今ございませんか。
○山本勇造君 今の新聞等を見ますと、大変、漢文復活の問題がやかましくなつて来ておるようですが、今までのところでは参議院のほうにはこれに対する陳情、請願がなかつたのであります。聞くところによりますと、衆議院にはすでにそれが漢文復活或いは東洋精神文化高揚というような意味の請願があつたのだそうで、衆議院ではそれに対してそれぞれそういう請願について御処置をなされ、又先週の土曜日には東洋精神文化に関する決議案というふうなものまで出されておるようでありまして、従つてこれが非常に大きな問題になつて来ておるようであります。今日の新聞を見ますと、読売新聞は「漢文を学校の必修科目にするな」という表題の社説を掲げております。又今日の同じく朝日新聞で「中央教育審議会を急げ」という題で、やはりその問題にも関連して社説を掲げるという、こういうふうに非常に問題が大きくなつて来ておりますが、我々はこの問題に対してこちらに今まで請願が見えていなかつたために、この問題が論議されておらんのでありますが、併し請願があるなしにかかわらず、或いは又これから出て来るかも知れませんが、とにかく今まであつたなかつたにかかわらず、相当に大きな問題で、單に漢文の時間を殖やすか殖やさないかというだけの問題でなくて、そのうしろには相当の大きな思想的なものとの繋がりもあると思うので、僕は参議院の文部委員会に対しては、この問題は愼重に考えなければいかんのじやないかと思うのです。併しながらさつぱり実情がわかつておりませんけれども、まだ議論に入るには早過ぎると思うので、参議院としてはできるだけ愼重な態度で臨む必要があるかと思いますので、取りあえず今日は初等中等教育局長も見えておるようでありますから、今まで漢文というふうなものをどんなふうに高等学校でやつておられたか、それを一応説明だけ伺いまして、更に又私御質問申上げたいと思います。従来の説明だけ伺つておきたいと思います。
○政府委員(田中義男君) 只今までの状態を御説明申上げます。終戦後に漢文の問題につきましては種々論議が重ねられて参りまして、一応文部省としても各権威者のかたがた、或いは関係者のかたがたと協議をいたしまして、国語の必修科目のうちで、漢文を日本の古典文学として、これをそれぞれの段階に応じて適当に取入れるというような扱いをいたして参りました。なお種々御意見等も各方面から出ますのに鑑みまして、昨年の十月に教育上最も中心をなしております学習指導要領の改正をいたしまして、その内容を中学校の国語学習指導目標のうちにおきまして、やさしい文語文や漢文体の文章を読むことができるようにと、それから高等学校の国語学習指導目標の中におきまして、文語文や漢文が或る程度まで読めるようにと、こういうふうにはつきり明記をいたしております。なお且つその学習指導要領の中にも、一つの章を設けまして、「国語科における漢文の学習指導」、こういう標題で漢文に関する学習が不当に軽視されないようにと、こういうふうに扱いをいたしたのでございます。それに伴いまして問題は教科書に繋がりますので、教科書の検定基準も改正をいたしております。この内容は二十五年におきましては漢文体の文章の読み方、こういたしておりましたものを、更に二十六年、昨年の基準におきましては、漢文体の文章や平易な漢文の読み方、こう更に強化いたしまして、これを明記いたしたのでございます。それに伴いまして来年度二十七年度に出て参ります検定教科用図書におきまして、恐らく従来以上に漢文に関する教材が相当出て来るものと期待いたしておる次第でございます。なお今一つ高等学校の教育に最も深い影響を持ちます大学の入学試験に関しましても、来年度に関しましては国語の試験をいたします場合には、漢文の選択科目についてもそれを課することもできるというような扱いにいたしておりますのが、現状でございます。
○山本勇造君 今、一応のことはわかりましたが、更になおまだ皆さんからも御質問があると思いますが、私も質問したいこともありまするけれども、そういうここでの質問も勿論必要でありますけれども、それと同時に、これは世論に聞く必要が非常にあると思いますので、一方この委員会でいろいろの当局に対する質問のほかに、それぞれ有識のかたがた、或いは又これに関連を持つている專門家等の意見を聞いておくということは、我々がこの問題を討議して行く上に非常に参考になると思いますので、そういう意味におきまして一種の公聽会、公聽会という言葉がこれには当てはまらんかも知れませんが、即ち参考になるような人を呼んで、参考人の意見を聞くということはでき得ると信じますので、そういう参考意見を聞くようなことを、この会でおきめ願えれば大変に今後この問題を討議して行く上に有意義じやないかと思うのでありますが、皆さんにお諮り願いたい。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○河崎ナツ君 今の漢文の問題は、学校教育としてどう取上げるかという問題と、又学校教育の一番中心を天才教育として考えて行くか、一般国民の普通教育というものに重きを置いて行くかということにつきましても、漢文の取上げ方が違つて来ると思います。衆議院のようにそう簡單に東洋精神復活どうとかいうことと、漢文と、そう簡單に繋げていいものかどうかということを、参議院では考えなければならないと思いますので、今の山本先生の提案は非常に大事だと思いますから、愼重に各方面の意見を質し、文部省の教育の……尤も高等学校までの教育は普通教育だとは思いますが、そういうものの中心の置き方につきましても、文部省の意見をもつと聞かなければならんと思いますから、先ず山本委員の提案の実行に是非この委員会は手を盡して頂きたいと希望するものでございます。山本委員の御提案に賛成いたしたいと存じます。 〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○委員長(梅原眞隆君) それでは只今御提案のありましたように、漢文教育に関して然るべき参考人を呼んで、その意見を聞くということに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(梅原眞隆君) それではあとで又理事会を開きまして、その招喚する参考人の人員なんかに関しては相談をいたしたいと思いますが、差支えございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(梅原眞隆君) それではそういうことにして、参考人を招喚することにいたします。 今日は文部大臣も見えませんし、丁度午後一時から視察がありますので、今日の会議はこれで散会にしたいと思いますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(梅原眞隆君) それでは散会いたします。 午前十一時五十四分散会