電気通信委員会 第15号
- 発言数
- 11 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 4
- 開催日
- 1952/03/20
会議録
○委員長(鈴木恭一君) これより会議を開きます。 放送法第三十七條第二項の規定に基き、国会の承認を求めるの件を議題といたします。 本件につきましては、過去三回に亘りまして審議をいたしたのでございまするが、別に御質疑もないようですが、質疑は盡きたものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(鈴木恭一君) 御異議ないものと認めます。それではこれより討論に入ります。御意見のおありのかたは賛否を明らかにしてお述べを願います。
○山田節男君 日本放送協会の昭和二十七年度收支予算、事業計画及び資金計画に関する承認の件に関しまして、日本社会党はこれに承認をいたすものであります。来年度の日本放送協会の收支予算、事業計画並びに資金計画の概要を見、更に電波監理委員会のこれに対する意見書を拝見いたしたのでありますが、日本放送協会としましては、来年度の予算を立て、又これに伴い諸種の事業計画をなし、又これに所要の資金に対する計画をいたしておる計画を見ますると、来年度は従来の日本放送協会とは異つた主体條件にあるということを十分意識して予算編成されたことと了承するのであります。申すまでもなく、昨年度以来商業放送が開始され、又近く講和條約の発効と共に日本は独立国となるのであり、又更に目下問題になつておるテレビジヨンが或いは来年度中に実現するかも知れない時期に到来しております。これらの三つの要素を見ましても、日本放送協会としまして、来年度の事業の計画並びにその実施については非常に重要な任務を帶びておるということを認めなくてはなりません。殊にこの商業放送が普及するにつれまして、日本放送協会が来年度の重要な事業の一つとしておりまする放送番組の充実、それから放送施設の建設並びに改善、こういうようなことは今後日本放送協会が公共放送としまして、民間放送に相並んで公共の使命を達するためには、従来の徒らに日本放送協会が独占企業体としての独占性というものがなくなりますと同時に、社会的な使命というものは一層重要になるものと思うのであります。かような意味におきまして、今回この来年度の事業計画に述べられました諸点は厳重にこれを確実に実現することを希望してやまないのであります。殊に日本が独立国家となりまして、この事業計画に述べられておりまするような日本国民の社会道徳、教養、国際知識の点におきましては、最も意を用いられるべきものと思うのであります。 更にテレビジヨンの問題でありまするが、テレビジヨンの実験につきましては、日本放送協会が我が国における唯一の実験的経験と技術を有するものであります。テレビジヨンの放送の将来がどうなるかということはまだきまつておりませんけれども、従来のテレビジヨンの実験研究並びに技術の発達につきましては、過日電波監理委員会も日本放送協会にこれを委嘱したということを聞いておりまするが、日本放送協会におきましては、この日本においては最も未開拓とされるテレビジヨンの技術の発達につきましては、一層資金的にも或いは人的にもこの事業の完徹に意を注がれんことを希望するのであります。かようなことから鑑みまして、私どもが特に希望せざるを得ないことは、民間放送、即ち商業放送と公共放送との最もその優劣を断ずべきものは、民間放送におきましては、極めて小部分、小区域内における放送でありまするけれども、日本放送協会は全国の放送網を持つておることであります。然るに来年度の予算にも述べられておりまするがごとく、まだ日本のこの極めて狭い領土内におきましても、受信の極めて不完全な部分が多数あるやに伺うのでありますが、これらは放送法の趣旨から見ましても、公共の福祉のために全国にあまねく受信できるようにしなくてはならないというこの使命から見ましても、来年度におきましては、この放送網の、放送局の建設並びに施設の改善につきましては一層意を用いられんことをお願いするのであります。電波監理委員会の意見書にも述べられておりまするがごとく、この来年度の予算は過年度に比べますると十億円以上の増額になつております。これらの諸般の任務を十分自覚されまして、日本放送協会の経営並びに運営におきまして、飽くまで合理的であり、能率的であり、而もサービスは国民の希望するところ、又国家的に見ましては社会教育、文化の向上に一層意を用いられんことを希望をしまして、私はここに提出されました日本放送協会の二十七年度の收支予算、事業計画並びに資金計画に対しまする承認につきまして、賛成いたすものであります。
○大島定吉君 私は自由党を代表して賛意を表するものでありますが、本予算は現在の聽取料その他の関係から見ましてその妥当なるを認めまして、承認に賛成するものであります。ただ只今山田委員からも申されましたように、聽取至難の区域が全国に相当あるやに伺つておりますので、その点につきましては、一層の力を盡されますることを希望すると同時に、その運営に当りましても万全を期されんことを希望いたしまして、本予算承認に賛成をいたします。
○新谷寅三郎君 私は緑風会を代表いたしまして、本案に賛成をするものであります。ただ賛成意見を申しまする際に附け加えておきたいことは、今回出されました承認要求の案件を審査いたしましたが、特に申上げたいことは、先ず共同聽取に関する問題であります。この問題については昨年来本院におきましても、共同聽取者の利益を顧みて請願の採択もいたしておりまするし、今回審議の結果やはり共同聴取者に対しましては、共同聴取料の、つまり聽取料の減額乃至免除、或いは共同聽取の施設をいたします場合に、技術的或いは資材的な援助を與える等の問題が考えられるのであります。日本放送協会及び電波監理委員会におかれては、至急その問題について対策を講ぜられ、速かに適当な措置を講ぜられる必要があるということを痛感するものであります。次は日本放送協会の研究費に関する問題であります。説明によりますると、この研究費が逐年相当増額されておるという事実は認めるのでありますけれども、電波に関する技術が非常に遅れておりまする我が国の現状からいたしましても、又その電波を使おうとする国民の要望の非常は熾烈であるという点からいたしましても、この日本放送協会の研究所は国営の研究所と並んだ、日本では他にない一つの大きな公共的な研究機関といたしまして、十分に活動をしてもらわなければならんと考えるのであります。その意味から申しますると、今回日本放送協会の予算に盛られておりまする研究費はいささか不足に過ぎるのではないかという感じがするのであります。併しながら全体の予算の編成の上から言うと、これ以上止むを得ないという日本放送協会並びに電波監理委員会の説明によりまして、その点は一応了承いたすといたしましても、今後におきましては、この研究機関を十二分に活用するために研究費を如何にして捻出するか、主としてこの研究費を使つて公的な研究をどういうふうに進めて行くか、又その研究の成果をどういうふうにして一般国民に利用させるか等の根本的な対策を考究し、これを実行する必要があると考える次第であります。これは次の年度になるかも知れませんが、日本放送協会の新らしき法律によつて持たされました性格に立脚をいたして、この研究費、従つてこの研究機関の活動の問題については根本的に考え直して頂きたいと思うのであります。私は特に会計上の若干の項目の整備等の細かい問題がございますが、大体以上の二点を希望意見として本案に賛成するものであります。
○稻垣平太郎君 私は民主クラブを代表いたしまして、本二十七年度NHKのこの收支予算に対して賛成の意を表する次第であります。ただ先ほど新谷委員から御発言がありましたように、技術研究の問題についてはなお十分の考慮を拂われるごとについて今後御検討を煩わしたいということを希望いたしまして、私は原案に賛成いたします。
○委員長(鈴木恭一君) 討論は書きたものと認めて御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(鈴木恭一君) 御異議ないものと認めます。 それではこれより採決に入ります。放送法第三十七條第二項の規定に基き、国会の承認を求めるの件について採決をいたします。本件を原案通り承認することに賛成のかたの挙手をお願いいたします。 〔賛成者挙手〕
○委員長(鈴木恭一君) 全会一致と認めます。よつて本件は原案通り承認すべきものと決定いたしました。 なお、本会議における委員長の口頭報告の内容は、本院規則第百四條によつてあらかじめ多数意見者の承認を経なければならないことになつておりますので、これは委員長において本件の内容、本委員会における質疑応答の要旨及び表決の結果を報告するこことして御承認を願うことに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(鈴木恭一君) 御異議ないものと認めます。 それから本院規則第七十二條によりまして、委員長が議長に提出する報告書に多数意見者の署名を附することになつておりますから、本件を承認すべきものとされたかたは順次御署名をお願いいたします。 多数意見者署名 山田 節男 大島 定吉 寺尾 豊 新谷寅三郎 稻垣平太郎
○委員長(鈴木恭一君) 御署名漏れはございませんか。……では本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二十四分散会