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13回国会参議院1952/05/07

建設委員会 第31号

発言数
30
登壇者
10
会派数
7
開催日
1952/05/07

会議録

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 只今から建設委員会を開会いたします。  先ず委員の方にお諮りいたしますが、先に赤木理事が委員を辞任されたため、本委員会の理事が一名欠員になつておりましたが、赤木君が再び建設委員になられましたので、赤木君を理事に指名いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 御異議ないと認めます。   —————————————

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) それでは耐火建築促進法案を議題に供します。先ず発議者鈴木仙八君から提案の理由の説明を願います。

鈴木仙八自由党

○衆議院議員(鈴木仙八君) 耐火建築促進法案提案の理由を申上げたいと思います。会会議録我が国は年々火災のため莫大な富の喪失をしております。去る四月十七日の鳥取市の火災においても一夜にして五千戸を焼き尽し、二百億円に達する損害を生じた状況であります。これは我が国の建築物が殆んど木造でありまして、火災に対し、全く対抗力を有しないことに起因しております。特に都市におきましては、都市計画の実施や消防力の強化と共に、建築物の不燃化を図らなければ、火災による損害の防止は到底期し得られないのであります。  本法案は都市における耐火建築物の建築を促進し、火災その他の災害を防止し、土地の合理的利用を図ると共に、一面貴重なる木材資源の節約にも資せんとするものであります。  次に本案の内容を御説明申し上げます。先ず都市の防火地域内に建設大臣が、関係市町村長の意見を聞いて防火建築帯を指定し、この中に耐火建築物を建築する者に対しては、国及び地方公共団体から補助金を交付いたします。補助金の額は、繭火建築物と木造建築物との標準建築費の差額の二分の一でありますが、一般にはこれを国と地方公共団体の半々に負但いたすことになつております。但し、災害の場合には、補助率を大きくして建築する者の負但を軽減する措置がとられております。  次に、防火建築帯内の土地が細分されている等の事情により、耐火建築物が建てがたい場合においても、その土地の大多数の人々が希望する場合にいては、地方公共団体の長が代つて耐火建築物を建築する途が開かれております。この場合には地方公共団体の長にその土地の使用権が認められますが、その土地の所有者又は居住者等には、特に新たに建てられた耐火建築物の所有権や賃借権を優先的に認めて、関係者の権利を保護する措置がとられております。  最後に、防火建築帯に建築される耐火建築物に対しては、市町村長が必要と認める場合には、固定資産税を軽減し得ることとして、耐火建築の一層の促進を期しております。  なお附則においては、本法案と関連して、建築基準法の一部を改正し、防火地域内の増築等に対する制限並びに防火地域及び準防火地域内における建ぺイ率を若干緩和してこの制度の普及を図ることといたしました。  この際申添えておきますが、本法案実施に要する経費は、本年度分として二億円がすでに国会を通過し成立しております。  以上が本案の提案理由と内容のあらましであります。何とぞ十分に御審議の上速かに御可決あらんことをお願いする次第でございます。

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 御質疑はあとに廻します。

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 次に、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案を議題に供します。本法案について御質疑のおありのかたは順次御発言を願います。

小川久義民主クラブ

○小川久義君 本法案については、長時間審議を相当重ねたと思います。もう質疑はないものと思いますが、質疑を打切つて討論採決に入るように願います。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 今手許に配布された修正案ですが、これはどういう意味で配布されたのですか。

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記をとめて。    〔速記中止〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記を始めて。ほかに質疑がなければ、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 御異議ないと認め、これより討論に入ります。御意見のおありのかたは賛否を明らかにして順次お述べを願います。なお修正意見のおありのかたもこの際お述べ願います。速記をとめて。    〔速記中止〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記始めて。

深水六郎自由党

○深水六郎君 原案に対して私は修正意見を提出したいと思います。と申しますのは、すでに安全保障條約の効力が発生しておりますので、甚だ技術的なことでございますが、附則第一項の「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約の効力発生の日から施行する。」というのを、「この法律は、公布の日から施行する。」ということに改め、附則第二項中「要求に基いて現に使用している土地等」というのを「要求に基く使用を現に継続している土地等」ということに改め、又附則第二項中の「この法律施行の日」というのを二カ所使つてございますが、これは九十日の起算点の問題でございますので、これを「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約の効力発生の日」ということに改めるという修正案を提出したいと思います。

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) ほかに討論ございませんか。

田中一日本社会党(第二控室・右)

○田中一君 私はこの法案に対して全面的に反対の意思を表明するものであります。  それは我々は安保條約そのものに対して反対をして参つたのであります。それはここにおられる自由党、民主党その他のかたがたも今日突如として、無論第三條に規定したものとは言いながら、行政協定が安保條約を賛成したかたがたの意図に合致しておつたものとお考えになつていらつしやるかたがたはどうかこれに御賛成願いたいと思う。私はこの行政協定そのものに対しては全く反対なのでございます。殊に土地收用法に関しましては、昨年我々が十分慎重審議しまして、新らしい民主的な、誠に国民の権利を保護する、旧法から比べまして非常に民主的な土地收用法が生まれ、今日又特定のアメリカ国との間の條約に基くところの土地收用法、これがなぜ特定なる単独法を出さなければならんかというところに疑義がございます。殊に政府の説明を聞きますと、この土地收用法にあるものよりももつと簡単に解決するような便法を講じておるのだというようなことを説明されておりますが、私はそれによつてアメリカ駐留軍が一体どのくらいの規模のものをどのくらいの田畑、或いはどのくらいの期間国民に向つてこれを要求して来るか、政府に要求して来るか、この限界がわかりませんので、この限界が或る程度まで、例えば土地收用法に規定されましたところの、第三條でしたかに記載されておりますところの、三十幾つかの收用し得る事業体というものを明記されております。併しながら駐留軍の軍備と言いますか、駐留軍によるところの、必要一とするところの土地並びに建物というものは限界が明記されておりません。或いは日本全国をこの土地收用法によつて基地化するという危険も多分に含まれておるのではなかろうか、こう考えます。従つてこの立法がアメリカ駐留軍の便益を図ることが目的とされまして、国民の持つておるところの主権、そうしたものを非常に軽く扱つておるのではなかろうか。一面條文のうちにはそれぞれ国民の権利を保護するようなものも含まれておりますけれども、駐留されるところの年月並びに範囲、そういうものが明確になつておりません。従つて国民に対する強権発動の法律にほかならんのであります。従つて社会党の第二控室としましては、全面的にこの法案に対しましては反対であります。

小川久義民主クラブ

○小川久義君 原案、修正案を含んで私は賛成いたします。  只今の田中委員の御説も御尤もと思う節もありますが、一旦安保條約が締結され、それに基くものでありますので、ただこの施行に当つては原則的には相互契約によるものでありますので、当事者間においては十分無理のないように、実態に適応したように施行をお願いして賛成します。

松浦定義改進党

○松浦定義君 私は今田中委員のお話がありましたように、私はこの安保條約の決定当時には、御承知の通りに第一クラブにおりまして、実は反対をしておるわけであります。ところが今度は改進党に参りましたときには、これは前のことを申上げますと非常にどうかと思いますが、民主党さんのほうでは賛成をしておられる。併し党が新らしくなりまして、私は今改進党でこれを反対するとか賛成するとかという、そういう御非難は先ず御容赦願いたいと思いますが、取りあえず私は改進党としてはこれに反対する考えでおるわけであります。と申上げますのは、今田中委員のお話のありましたように、少くとも今後どのような形で日本のこの土地の收用、或いは家屋等の收用がなされるかということは、いろいろ政府の御説明を聞いておりますと、あたかも尤もなように聞いておりますけれども、必ずしも現政府の力で以てこれを切抜けることの自信が、私には了承されないわけです。特に土地の問題等につきましては、やはり長い間農民が非常に苦心をしまして漸く獲得した土地等が、現在のような形でどんどんと收用されますと、この食糧事情が逼迫している今日におきましては、農民の本当の気持を政府が考えているかどうかということについても、一応私どもとしましては疑問を持つわけであります。かような意味合いから、詳しくは又本会議等での反対の討論もしたいと、こう考えております。が、今日としましては全面的にこれは反対する考えでおりますので、その点御了承願いたいと思います。

門田定藏日本社会党(第四控室・左)

○門田定藏君 私もこの法案は、全国の耕作農民に全面的にこれは不安を持たせる法案であるし、殊に内容がよく我々はわからん法案でありますので、全面的に反対します。

石川榮一自由党

○石川榮一君 私はこの法案を、修正案に賛成し、更に修正案を除く原案に賛成いたします。  そこで一応理由を申上げますが、この法案は日本の安全を保障するために根本的に必要とする措置である、かように考えております。それは今いろいろ御意見がありますが、要するに日本の防衛が今のままで、無防備のままで、いわゆる何らの武力を持たない国がここに生まれて参つた、而も独立を回復したということから考えまして、安全保障條約なしには日本の独立は意味をなさない、こういう観点に立ちまして若干の国民に、気の毒なことを強  いることがあると思いますが、要は日本国の存立を前提としてなすべき措置である、かように考えまして、私はこの法案に賛成したいのであります。それは勿論先ほど来田中委員からも御指摘になつたような点も憂えられないではないのでありますが、要は日本の独立をめぐりましたアメリカ軍の、アメリカ政府の措置等から考えまして、そう不当なことをなすべきものではな  い、こう私どもは信頼しているわけです。そこで日本の防衛を米軍にお任せをするという態度を国会で決定しました以上は、その線に沿つて強力に日本の防衛ができ得るようにする措置はなすべきだ。若干の犠牲は止むを得ませんから、要するに日本の独立を確保するための必要な措置として止むを得ない、かように考えまして、この法案に賛成したいのであります。

東隆第一クラブ

○東隆君 私はこの法案の審議に当つて、收用に際して価格賠償を原則にするように説明をされております。それで、これは非常に農民その他を初め、この問題については換地の問題その他について不安が非常に多いだろうと思うのです。そこでこれらの問題について、法文においては価格賠償を原則にしていると言つても、それに対して十分に措置を講じなければ、これは非常に困難な問題を起すと思いますので、その点をはつきりと何らかの形で條件  にして、そうして賛成をいたしたいと思います。

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記をとめ  て下さい。    〔速記中止〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 速記を始め、て。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 この問題はなかなか重大な問題でありまして、仮に土地收用されると、そういうふうな場合がありましても、收用された人が今まで以上に困らないように十分考えて欲しいのです。単に法規によつてやられては非常に迷惑いたします。仮に換地の点にいたしましても十分考慮して頂きたい、こういう私は強い要望を出しておきます。

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) ほかに御意見もなければ、討論は終結したものと認めて御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 御異議ないと認めます。これより日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案について採決を行います。  先ず深水君の提案の修正案について採決を行います。深水君の提出の修正案に御賛成の諸君は挙手お願いいたします。    〔賛成者挙手〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 多数でございます。一次に修正部分を除いた原案全部について採決を行います。修正部分を除いた原案全部に賛成の諸君は御挙手を願います。    〔賛成者挙手〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 多数でございます。よつて本法案は多数を以て修正議決されました。  なお本会議における委員長の口頭報告の内容については、先例によつて行いたいと思いますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 御異議ないと認めます。それでは本法案を可とされたかたは順次多数意見者の御署名をお願いいたします。   多数意見者署名      小川 久義  深水 六郎      赤木 正雄  石川 榮一      楠瀬 常猪  島津 忠彦      徳川 宗敬  前田  穰      東   隆   —————————————

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) 次に道路整備特別措置法案を議題に供します。速記をとめて。    午前十一時十六分速記中止    —————・—————    午前十一時五十八分速記開始

廣瀬與兵衞自由党

○委員長(廣瀬與兵衞君) それでは速記を始めて下さい。本日はこれで散会いたします。    午前十一時五十九分散会

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