P政策ポータルPOLICY PORTALウォッチ
13回国会参議院1952/06/20

議院運営委員会 第62号

発言数
352
登壇者
24
会派数
8
開催日
1952/06/20

会議録

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) これより会議を開きます。常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 緑風会から、外務委員の川上嘉市君、郵政委員の柏木庫治君がそれぞれ辞任せられて、外務委員に柏木庫治君、郵政委員に川上嘉市君を後任として指名せられたいという申し出がございます。  改進党から、法務委員の紅露みつ君、建設委員の一松定吉君、人事委員の鬼丸義齊君、地方行政委員の石川清一君、通商産業委員の岩木哲夫君がそれぞれ辞任せられて、法務委員に一松定吉君、建設委員に鬼丸義齊君、人事委員に紅露みつ君、地方行政委員に岩木哲夫君、通商産業委員に石川清一君を後任として指名せられたいという申し出が出ております。  それから参議院自由党から、文部委員の大屋晋三君、建設委員の石川榮一君、労働委員の木村守江君がそれぞれ辞任せられて、文部委員に木村守江君、建設委員に大屋晋三君、労働委員に石川榮一君を後任として指名せられたいという申し出が出ております。それから日本社会党第二控室から、厚生委員の大野幸一君、大蔵委員の堂森芳夫君がそれぞれ辞任せられで、厚生委員に堂森芳夫君、大蔵委員に大野幸一君を後任として指名せられたいという申し出が出ております。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今議事部長から、御報告いたしましたように、常任委員の辞任及び、補欠に関する件を承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、承認することに決定いたします。   ―――――――――――――

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) この際、委員長から発言いたします。国会の会期は、御承知の通り本日までとなつておりますが、内閣委員長から非公式にではありますが、議長に対しまして、現在の会期中には付託議案の審査完了は望めない旨のお申し出がありましたので、議長は、議院運営委員長と協議の上、昨日十九日常任委員長懇談会を開かれまして、各委員長から議案審査の状況を聽取されまして、その内容につきましては、事務総長から一応説明をいたして皆さんの御参考に供したいと思います。御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今会期延長の問題は、議題にしたわけでございますか。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) それで、今お諮りするわけです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 その諮ることは、どなたの御意思でそういうことをこの議運にお諮りになるのですか。どなたの御意思で常任委員長懇談会の御報告をするということになるのでございますか。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 委員長懇談会の様子を、皆さんに御報告することをお諮りするわけであります。それを皆さんが御了承なさると、事務総長から御報告しようと、こういうわけであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私はそれを聞くことについては反対いたしませんが、そういう手続を以てそれを聞いたあとにおける、この議運における議事の進行というものを考え合せるとき、そういう手続を以て会期延長を云々して来るということは、私おかしいと思うのであります。これでそういうことにまで運んで行くものであれば、私は賛成することはできない。常任委員長懇談会によつて、客観的に会期延長の必要性というようなことを持出して来て、そのことによつて事を議して行くということは、前の会期延長の際の論議の経過に鑑みまして、私は賛成しかねる。この点については、率直な御意見が或る会派等からあればともかくでございますが、そういう御意見のない限りは、そういうことを私たちとしては前回の二度の会期の延長の場合等の経過、その趣旨に鑑みまして、聞く必要もないと考えるのであります。

木村守江自由党

○木村守江君 今の小笠原君の発言、原則的にはこれは成るべく会期延長したくないというのは、誰でも考えることと思うのであります。併し現実に迫つた各委員会の議事の進行の程度、委員会の審査の進行の程度を聞いいて、やはり止むを得ないかどうかということを決定するのが、我々の任務だと思うのであります。そういう点から行くと、そには原則的にそうだから、あとのことは約束できないというふるなことでなく、一応やはり我々としては各委員会の委員長から、委員会の審議の程度を聞くことは差支えないと思うのですがね。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は差支えないということを申上げておるのです。そこで聞く時期なんです、私は……。私の申上げているのは、今、何にもないところでこの報告という形式で報告がなされて、それが議題になつて、議運において取運ばれるということについて、私は疑義を持つておる。我々議運の決定の権威の上からいつて疑義を持つわけです。従つてあなたたちのほうで、どうしてもお聞きしたいというのであれば、私の希望を申上げますが、これをお聞きする前に二、三事務当局に事を伺つてから、それから一つ、お聞きするならばお聞きするということを了承してもよいと思います。(「了承」と呼ぶ者あり)  では御了承を頂いたようでありますから、事務当局に事務的なことをお伺いいたします。上つてしまつた法案については、もうよろしいのでございますが、今審議の過程にある法案のなかで、一カ月会期延長の決定以前に国会に提案せられた法案は何々であるか。それから一カ月延長の間に法案が提案されたものは何々であるか。次は二週間、二度目の会期延長になりました場合に出て来た法案は何々であるか。この三点について、具体的に個々の法案についてお示し願いたい。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 議案課において取調べて御報告申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 では、後刻御報告を願いたいと思いますが、なぜ私こういうことをお尋ねするかと申しますと、木村君がおつしやつた先ほどの発言を、そのままだんだん類推して行きますと、その根拠となつておるいわゆる根抵となつておるものは、国会は法案審議をする義務があるのである。従つて法案審議の過程に鑑みて必要であるというならば、会期延長はなさるべきものである。こういう前提に立つておるようでありまして、私はその一部の原則は認めますけれども、行政府と立法府と画然と独立しておる関係におきましては、行政府の法案提出の都合等に鑑みて、国会がいつまでも会期延長を進めて、そうして全部結末をつけなければならないということについては限界があると思う。それで私は、それもしましようが、一切が明晰になり、どこにこういう事態になつて来た原因があるかということを一応糺しておいて、そうして一方的に、国会のほうは義務付けということについて、私たち押付けられることについては、排除しなければならんという問題を考えますから、私はこの際、そういう法案の提出の関係について明確にしておいて、そうして協力し得る部分は協力することとして、又国会は国会として事を考えて行くという参考資料にしたい。そういう考えでお尋ねしておるわけであります。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 私は今の小笠原君と同様な疑問を持ちましたので、昨日議事課長にこの五十日間で一体何件上つたのか。第一回の延長三十日間で何件上つたのか。第二回の延長十四日間で何件上つたのかということについてお願いしてあつたのです。今そのお願しておいたのが手許に届いたので、先ほど発言しようと思つたことはそれなんです。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 議案課長から、御説明いたします。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) それでは、五月七日の延長前に提出せらたもので未だに上つていないものから申上げます。  地方政委員会の国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律案、農林委員会、農地法案、同施行法案、大蔵委員会、閉鎖機関令の一部を改正する法律案、法務委員会、刑事訴訟法の一部を改正する法律案、通商産業委員会、臨時石炭鉱害復旧法案、厚生委員会、国立病院特別会計所属の資産の讓渡等に関する特別措置法案、経済安定委員会、事業者団体法の一部を改正する法律案、地方行政委員会、地方自治法の一部を改正する法律案、大蔵委員会、製塩施設法案、運輸委員会、航空法案、同、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約に基く行政協定の実施に伴う航空法の特例に関する法律案、それから大蔵委員会の高金利等の取締に関する法律案、以上が本院の委員会の審査中で、一カ月の会期延長の前に提出になつた法案であります。  それから五月七日以後に提出になつたものは、経済安定委員会が、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案。地方行政委員会、消防組織法の一部を改正する法律案。内閣委員会、文部省設置法の一部を改正する法律案。文部委員会、文化財保護法の一部を改正する法律案。内閣委員会、法制局設置法査、行政管理庁設置法の一部を改正する法律案、厚生省設置法の一部を改正する法律案、自治庁設置法案、総理府設置法の一部を改正する法律案、調達庁設置法の一部を改正する法律案、国家行政組織法の一部を改正する法律案、行政機関職員定員法の一部を改正する法律案、保安庁法案、通商産業省設置法案、工業技術庁設置法の一部を改正する法律案、通商産業省設置法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案、郵政省設置法の一部を改正する法律案、郵政省設置法の一部改正に伴う関係法令の整理に関する法律案、労働省設置法の一部を改正する法律案、建設省設置法の一部を改正する法律案、経済審議庁設置法案、資源調査会設置法案。それから地方行政委員会、地方制度調査会設置法案。人事委員会、国家公務員法の一部を改正する法律案。水産委員会、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約に基き駐留する合衆国軍隊に水面を使用させるための漁船の操業制限等に関する法律案。電気通信委員会、日本電信電話公社法案、同施行法案。国際電信電話株式会社法案。地方行政委員会、警察法の一部を改正する法律案。労働委員会、労働関係調整法等の一部を改正する法律案、労働基準法の一部を改正する法律案、地方公営企業労働関係法案。電気通信委員会、電波法の一部を改正する法律案。通商産業委員会、航空機製造法案。人事委員会、保安庁職員給與法案。内閣委員会、自治庁設置法の施行に伴う関係法律の整理に関する法律案、大蔵省設置法の一部を改正する法律案、大蔵省設置法の一部を改正する法律等の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案、運輸省設置法の一部を改正する法律案、経済安定本部設置法の廃止及びこれに伴う関係法令の整理等に関する法律案、法務府設置法等の一部を改正する法律案、海上公安局法案、農林省設置法等の一部を改正する法律案。大蔵委員会、接收貴金属等の数量等の報告に関する法律案。地方行政委員会、集団示威運動等の秩序保持に関する法律案。通商産業委員会、輸出取引法案。大蔵委員会、簡易生命保險及郵便年金特別会計法の一部を改正する法律案。資金運用部資金法の一部を改正する法律案。ここまでが六月四日、会期の再延長以前に提出されて、委員会で審議中のものです。  それから六月七日以後の提出法案は、電気通信委員会、有線電気通信法案、公衆電気通信法案。大蔵委員会の連合国財産の返還等に関する政令等の一部を改正する法律案、法律案は以上の通りであります。もう一つ落しましたが、通商産業委員会のポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く公益事業委員会関係諸命令の措置に関する法律案、これが一度初めの会期のうちに入れた法案であります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 あとの残りは何ですか。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) これは内閣提出の法案だけを申上げたのであります。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 数はわかりませんか。幾つと幾つということができてないね。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) 数はできておりません。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これは私の数えた数ですが、六月七日以前というのは十四本に、六月七日以降というのが三本ですから、百六件のうち、政府提出法案で中間の一カ月間のやつが五十本、そういうふうに私数えましたが、大体一、二違うことがあつても、その程度のものではないかと考えますが、又念のためにもう一点伺いますが、議員立法になつておりますもので、六月七日以降提案されたものだけ、そうしますと、大体区分けができると思いますから、少いほうの、六月七日以降提出されたものがありましたら、お知らせ願いたいと思います。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) 衆議院提出の法律案につきましては、予備審査のものと、本審査で衆議院から送付して参りましたのと、やや若干、前後がありますが、便宜予備審査で送つて来た法律案によつて申上げますが、六月七日以後のものは、厚生委員会、日本赤十字社法案、法務委員会の土地家屋調査士法の一部を改正する法律案。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 これは、どれに分類されるのですか。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) 衆議院提出の法律案で六月七日以降に提出された法案であります。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 そうすると四件になるのですか。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) 大蔵委員会の煙草専売法の一部を改正する法律案、地方行政委員会の地方財政法の一部を改正する法律案、議院運営委員会の国会職員法等の一部を改正する法律案、図書館運営委員会の国立国会図書館法第二十條の規定により行政各部門に置かれる支部図書館及びその職員に関する法律の一部を改正する法律案、それから水産委員会の農林漁業組合再建整備法の一部を改正する法律案、それから大蔵委員会の昭和二十六年産米穀の超過供出等についての奨励金に対する所得税の臨時特例に関する法律案、それから参議院の提出では六月七日以降では未復員者給與法……これは厚生委員会で昨日上りましたから、参議院提出のものはありません。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 問題は、今御答弁になつたこととは関係ございませんが、もう一点、事務当局にお伺いしますが、新憲法後の国会開かれて以来、会期延長に関して、何回まで会期延長をした前例があるか。最大の会期延長した場合の主たる理由は何であるか。この点お伺いしておきたい。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 会期を延長した最大の回数は、第一国会において四回、第五国会において四回、それがいずれも四回で最も多いのであります。次は第二国会において三回、第六国会において三回、第十国会において三回であります。あとそれぞれ一回延長とかその他ございますが、略します。  それぞれの延長の場合における問題が、如何なる問題であつたか。これはいろいろ判断の問題もあろうかと思いますが、如何なる問題であつたかということであれば、必要によつては取調べた上で申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 大体、大まかなことは私想像できますが、四回の会期延長という場合だけは、取調べなくとも大体の状況はわかると思うので、御答弁を願いたい。

河野義克参事(議事部長)

○参事(河野義克君) 第一回の国会の場合におきましては、新憲法が施行されて初めてでありまして、これは特別国会で選挙後の国会でありまして、新憲法施行と共に行わなければならない諸立法がいろいろなされたわけでありますが、当時最後の三回、四回頃の延長等の理由におきましては、その途中の段階におきましては、内閣としてはそう延長を希望しておる向きではなかつたわけでありますが、司令部等の関係で、当時大規模な警察の改革とかいろいろの問題のために、最後には、第三回、第四回頃の延長がなされたと記憶しております。それから第五国会の頃は、定員法の問題とかいろいろの問題がありまして、最後の二回は、そういう関係で延長になつたと記憶しております。四回延長したものについては調べんでもわかるだろうと仰せられましたが、その程度には申されまするが、正確を期するならば、もつと調べなければいかんかと存じます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 大変皆様に御迷惑ですが、もう一点お伺いしておきますが、前に戻りまして、先ほど御報告頂いたものは、一カ月延期、二週間延期と、区切つて御報告を頂きましたが、この一カ月延期の間に提案せられました法案のうち、今論議の過程にある主たる法案というものは、内閣委員会における設置法関係でございますが、この設置法関係は、参議院に予備審査になりましたのはいつで、本審査になつたのはいつ頃が中心であつたかということを、一般的に言つてでようございますから、お答え願つておきたい。それからもう一つ地方行政委員会におけるところの警察法の一部改正、それから集団示威運動等の秩序保持に関する法律案、この二本についてですが、やはり同様に、いつ如何ように提案されておつたかお尋ねしたい。それからもう一つの公職選挙法の場合は、こちらの本審査になりましたのはいつであるか。衆議院のほうの提出でございましようから、お尋ねしておきたいと思います。それから電気通信委員会における公社法、会社法この関係の法案は、やはり同様な方法で一つお知らせを願いたい。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) 最初の設置法関係の衆議院から送付して参りました日は、農林省等を除きまして大部分のものが五月二十九日に送付して来ております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 これは本審査ですね。

佐藤吉弘参事(議案課長)

○参事(佐藤吉弘君) 衆議院から送付して来たのが五月二十九日、予備審査は五月十日に殆んど全部出ております。それから二番目の警察法の改正は、五月十日に提出になりまして、予備審査は五月十日、それから六月十日に、衆議院から修正議決の上、送付になつております。それから集団示威運動等の秩序保持に関する法律案、これはやはり五月十日に提出になりまして、六月十日に修正議決の上、送付されております。それから電信電話公社法案関係の三案は、五日十日に提出になりまして、六月五日に送付されております。それから選挙法は六月五日に本院に提出せられております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私の質問は一応終りましたので、参考までに常任委員長懇談会の御報告があるならばお伺いいたします。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 事務総長から、常任委員長懇談会の状況を御報告することに御異議ありませんか。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 常任委員長懇談会の結果をお聞きすることは、私も異議がないのですが、聞く時期ですが、これについてさつき小笠原君が、聞く時期が問題であるとおつしやいましたが、小笠原君の場合には、この辺で聞いておこうという御意見ですが、私はこの会期延長の問題が議題となつて、それから聞いてよろしいと、こう考えておる。  それでその会期延長の議題が、どういう形で誰から出るかということは、法規の上ではまあ、おのずから明らかですが、先ほどの委員長のお話では、それらのことも勘案して、この際常任委員長の懇談会の話を聞こうじやないかと、こういうことのように我々は聞いたのですが、私はもつと基本的にこの問題は、参議院規則第二十二條の通りに議長が発議されて、そういう意思を以て、成規に我々に聞こうとする意思を持つておるがために、ここで議運で問題になつておるのか。或いは又議運自身の意思として、いまだ上らない重要法案がたくさんあるから、審議するのが当然の責務として、例えば木村君が言うような立場から、この際会期を延長して行ごうとして、委員長として今お諮られておるのか。その辺は、どうも先ほどの話ではさだかでないので、私はその点をはつきりして頂いて、然る上に会期を延長するということになれば、委員長の懇談会の話を聞いたほうがいいのですが、私どもは今日で会期が終ると思つておりますから、二十日で終るということになつてみれば、今ここの辺で常任委員長懇談会の結果を聞いてみたところで、意義をなさないので、一つその点をはつきりして頂いた上で聞くのが、私は至当かと存じます。従つて聞くことに、反対ではありません。

安井謙自由党

○安井謙君 私、委員長懇談会の結果を聞くことに賛成するのであります。今相馬さんの言われる、会期を延長するかどうかの態度をきめてから聞くべきであるというのも、一理あるかと思いますが、とにかく懇談会があつたの、ですから、その実情を聞いた上で、我々はそれを有力な参考意見として、会期の問題もあとで論議して頂きたいという希望を持つております。この際聞かして頂きたいと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 安井さんのお考えのようなふうの議題が出ておるのでしたら、私はその通りなんです。ところが先ほどの委員長のお話は、会期延長することを議しておるのではない。会期延長をするかしないかは別として、この際常任委員長の話を聞いておこうじやないかと、こういうことなんです。従つて会期延長のことが正式の議題になつておるのかという小笠原君の質問に対しては、その話を聞いた上でこれも議題にするものと、こう思つております。従つて議題に相成つていないのです。議題に相成つていないのですから、安井さんの今の御発言は、話そのものとしては筋が通つておりますが、前提を誤解していらつしやるので、そういう前提に相成りますれば、安井さんの通り私も賛成。そういう前提でございませんので、前提をはつきりした上で聞くべきではなかろうか。従つてその時期ではございますまい。こういう意思を持つておるのです。

木村守江自由党

○木村守江君 どうお話が非常にむずかしくなつて来たので、結局委員長が常任委員長の懇談会の話を聞こうというのも、その含みは、私は現在の状態においては、会期の延長もやむを得ないのじやなかろうかというような参考資料に聞くのだと言われたものと私は思うのであります。そういう点から考えまして、私はやつぱり議運として、我々もやつばり会期は今日で終るということはみんな承知しております。それだから、できるだけ今日の会期を以て終りたいという考えを持つているのも、これは等しくみんな同じに考えると思うのです。併し現在の常任委員会の状態を聞いて、そして会期を延長するかしないかということを決定するのも我々の任務じやないかと思うのですが、そういう点から参考までに聞いておいて、それだつたら、今度新らしくこの会期の延長という問題を議題にしようというような恰好になつて行つても、別に差支えないのじやないかと思うのですが。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 さつきそのことは小笠原君が言つたように、そのことは、その通りなんです。私の言つておるのは、いいですか。常任委員長懇談会というものは、会期を延長するかしないかを議長がきめる場合に、前提として議長が常任委員長懇談会を開いて、その意思を聞くのですよ。これは参議院規則二十二條で明示されておるのです。従つてそれが何人の意思であるかということが、さだかとなつて議案としてここに提出された場合に、当然我々は、あなたがおつしやるような意思で以て、この常任委員長懇談会の報告を聞くべきであつて、これを聞かないなどという理由もなければ、何もない。むしろ進んで聞くべきなんです。問題は私はそういう時期であるかどうかと、こういう判断なんですが、未だその時期でない。そう言つておるのです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 だから私は、委員長から報告のことが諮られました場合に、どういう意思で、誰の意思でこれが諮られるのかということをお尋ねしたわけであります。私国会に当選して来て以来、この議運において後半の経験しかございませんが、少くとも会期延長のことを議する場合においては、議運等において、常任委員長懇談会の意向も聞いて、それで決しようというようなことを慣例として、議長において常任委員長懇談会を招集するように取運んで頂いて、事を進めて来たはずであります。然るに昨日の常任委員長懇談会は、私公報で見ただけなんで、何らそういうふうにされた措置については関知しない。従つてこれは明らかに議長において、非公式な手続は、話合は、如何ようであろうとも、議長の職権によつて、常任委員長懇談会をこの二十二條によつて開いたものと考える。二十二條のことを、議長としては考慮せず参考として常任委員長懇談会を開いたものと考える。従つて私は、この報告が異例に、何ら議題となつておらない。こういう会期延長が議題になつておらない今日のこの状態において、只單なる報告としてなされることは、おかしいと思つておる。聞いた限りにおいては、議長はこれに対する意見を付して、そして議運に諮つて来るという状態で、報告がなされ、議題が提示されなきやならんだろうと私は考えておる。それを只單に、参考までに聞くだけは聞けと、そしてあとは何とか考えようじやないかというようなことは、率直に言うならば、馬鹿にした話である。  そこで私は、先ほどから申上げた通り、どういう機関の意思によつてこれの報告をする運びになつて来たのか。その如何によつては、報告に附帶して意見もあつて、意見があるなら、自動的に委員長において議題として、ここに諮つてもらえるものと、こういうふうに私は考えておつたのです。ところが何らの意見もなしに、何のためにこういうことがなされたかということも明らかでなく、只單に常往委員長懇談会の内容である部分だけを我々に聞けといつたところで、前回からの会期延長に関する討論の経過に鑑みて、明らかに会期延長はいたしますまい、望ましくもないということは、すでに與党であろうが野党であらうが、確認されておる。こういう状態においてはおかしいと思つておる。だから相馬君の疑念については、私は尤もだと思つておる。私、先ほどこのところでお伺いしようとしたのは、報告しようとしたならば、議長の意思を質そうと思つてやつたのであつて、これを、相馬君において率直に疑念を出してしまいましたから、私もこの問題については明らかにお聞きしておるのです。どうも我々知つておる過去二年間の慣行には、違つたやり方でこのことがなされておるのですから、この点を明らかにして頂きたい。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私は議長の発言する前に発言させて頂きたい。  私は、委員長懇談会の報告を事務総長から承わりたくない。その理由を申上げます。と申しますのは、先ほど一部委員からも出ましたが、この我々立法府は、法律案を審議する義務がある。併しながらずつと時期が遅れて、再々延長した期間において提案されて来た法律案を、次々と国会を延長してまで審議しなければならんという義務はないと思う。おのずと限度があると思う。本国会は本日まで歩いて来た経過を考えると、本議運では、一応申上げますが、三月二十日以後提出された法律案については、本院としては責任は持てないから早く出せということを官房長官に二度要求したことがある。それからその次の段階においては一カ月間延長するときに、両院打合せの際にも、一カ月延長したら再度延長しないと、こういうお話であつた。更に六月七日から二週間延ばすに当りましても、これは相馬君が発言したと思うが、再々再は絶対にやらないと、更にそのとき緑風会の赤木さんが附加えて、定められた期間内に提出された法律案を審議するために延長することはいたしかたないけれども、会期を延長して、その延長期間において次々に法律案を出されて来るのでは、これは考えものだという発言があり、そういう法律案については、責任を持てないという意味の発言があつたわけです。本日承わりますというと、六月七日以後においても更に法律案が出ておる。そういう法律案まで、会期を何度も延長して、我々は審議しなければならんという義務というものにも、おのずと限度があると思う。従つて議運においてはどういう基本方針で行くかということをきめて、そうしてあなた方の常任委員会におけるところの審議状況は如何ですかと聞いて、それに対するところの意見を常任委員長から承わるのならば私は異議はないと思いますけれども、こういう基本的なことをきめないで、常任委員長が、その委員会に付託された法律案を全部審議してしまうまでには何日かかるかという角度から述べられたような意見を、私はここで承わることは反対です。従つて常任委員長懇談会出直し……。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

溝淵春次自由党

○溝淵春次君 小笠原先輩の先ほどの御意見のあつたのは御撤回ですか…、私はやはり参議院としての今日の段階において、どんな状態において今かけられておる各議案を審議するかということについては、やはり先ほど来小笠原氏の言われたように、先ず各委員長の審議状況の御報告を聞いて、その上でやはりその次の段階にあるすべての問題を考慮することが一番適当だと考えられますので、やはり小笠原氏の先ほどの御意見のあつた、各常任委員長の意見がいかようであつたかの御報告を先ず聞いて、そして、それを基礎として議運が態度を決定して行くことが適当だと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私前から申上げているように、常任委員長懇談会の意向なるものを聞く必要がある場合には、それは聞かなければならない。私は或る段階として、聞いていいと思うのです。で私は、今でも聞いていいと思うのです。ただ私の聞こうという前提は、議運において常任委員長懇談会の意向を聞いて、議長において議運に報告して頂きたいという慣行を破つている昨日の常任委員長懇談会のことでありますから、従来事務総長が報告しておりましたけれども、議長の権威のために議長がいちいち口を開いて報告する煩を避けて、議長職権を代行して、事務総長が報告しているだけのことであります。従つてこれは事務総長報告ということではなくて、議長からこの議運に報告し、諮られるという形でなくちやならないと思うのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)  そこで議長においては、どういう意見を以て常任委員長懇談会を開き、その結果をどう勘案して、我々議運にお諮りになるのか。その意見を附して議題として御報告頂き、又会期の問題を議長からも出してもらわなければ、我々としては、会期延長しないということについては暗々裡に確認されていることなんでありますから、そういう議運における過去二回における会期延長の審議の経過を十分知つておられる議長において敢えて議運の意向というものを何ら顧慮せず、何も参酌せず、意向も聞かず常任委員長懇談会を開いて本日御報告になるということについては、相当慎重な御考慮の上、そして又結論を得られていることであろうと思うので、その点を明確にして、何人の意思によつてこれが諮られるのであるかということを明らかにしてもらいたいと、こういう意味合いなんであります、私の申上げているのは。だから聞かぬということではないのですから、誤解のないように。

溝淵春次自由党

○溝淵春次君 併せて更に、これは出過ぎてお叱りを受けるかも知れませんが、矢嶋先輩の御意見が先ほどありましたが、第一国会の四回の延長、第五国会の四回の延長、この第一、第五国会に比べて、本国会は、少くともその重要さにおいて劣らざる国会でありますので、三回、四回或いは五回になるようなことが、どうしても審議の結了をさせなければならんという、各委員会における議案審議の状況におきましては、四回、五回の延長も止むを得ない場合もあるということも考えられるのであります。これは新前の私が申上げて先輩からお叱りを受けるかも知れませんが、ですから虚心坦懐、各委員会の審議状況と、今日本の置かれている状態に鑑みまして、是非審議の結了をしなければならん議案は、万難を排してこの際審議を結了するということが、参議院に課せられた責任だと思うのであります。そのことを附加えて申上げます。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 そうなると、私も一言申上げます。  第一国会と第五国会は特別国会であります。特別国会に、而も政府の指定するところでありましよう。而して大体その期間は短い。それからあの項第一国会や第五国会は、今事務局から報告があつたようでありますが、政府はむしろ延長を欲していなかつた。いろいろな改革のために、この改革というのは、我々から言わせれば非常に民主化のために必要であつた。ところが、見解を異にするでありましようけれども、本国会は、むしろ日本を反動に持つて行こうとするところの現れである。今度の破防法もこういうふうで、賢明に委員会は否決された。我々は、こういう国会を長く続けてむしろ日本を反動に持つて行くことを惧れている。決して参議院が、会期を延長しなくて我々が終つても、審議未了にしても、これこそ我々において国民に最も忠実であると考えている。だから通常国会と特別国会を混同しないようにしなさい。これは通常国会を、すでに憲法によつて予定されているところのものは、全部我々にはその義務をし盡しているのです。こういう意味で見解を大いに異にするのである。  それから先ほど小笠原委員の言われたように、私も第一国会から出ているのですから議運にも相当出ておりますけれども、一体会期を諮る議題があつたときに、議長はそれから後に委員長懇談会を開いて、それでは聞きましようというのが慣例である。そこに、何を出しやばつて今度だけは、議長みずからが報告しようということに対しては、これは議運の野党側としては、不満を抱くのは当り前で、先ほどどなたからか出直せという言葉があつたけれども、今からでも遅くはない。更にもう一度、昨日から今日までに変化があるかも知れない。破防法についても、昨日上るという予定になつておつたところが上らなかつたのも、昨日の変化の重大なことである。だから常任委員長懇談会は、更に出直してもいいから、それからやつても遅くはないのですから、議長においてそういうふうに取計らつて頂きたい。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 昨日の常任委員長懇談会の模様を聞くか聞かないかが、大分こじれてしまいまして、議論が大分沸騰したのですが、私は昨日の常任委員長懇談会の模様を、実はよく知つておりません。議長がそういう懇談会をお持ちになられたとしても、今日は十二時半から委員長の定例会議でもございますし、その際にでも正式な議題が出るのじやないかと思つておつたのであります。ところがこの報告を聞くかどうかで相当こじれて参りまして、話を一応元に戻して、私のほうから会期の延長に関しまして発言をし、そうして御検討を願いたい。こういう考えで最初おつたのであります。それがやや前後いたしましたので、ここで元に帰つて、私のほうから発言したいと思いますので、お許しが頂けましようか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そういう自由党側の御意見であるならば、今報告を聞くか聞かないかということが議せられているのですから、従つて私は、聞かないと決定した上で、この自由党のほうの、今の御意見を又お伺いするというふうに、議事はきちんと進行しておいて頂きたい。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 私のほうから発言する前に聞かないということに関しては、異論はございません。ただ併し、議事が進められるに従いまして、仮りにこののち、もう一遍委員長懇談会をお持ちになるといたしましても、昨日の委員長懇談会の報告は私は参考になりはせんかと考えるので、今の小笠原君の発言は、私のほうから発言する前には、議長なり事務総長からの報告は聞かないということで、了解をいたしたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 加藤君の考えている意向は十分了承いたします。いつかは聞かなければならない状態になつている。いつか聞く場合においては、昨日の常任委員長懇談会を開いた関係において、議長の御意見を付して聞かなければなりません。ただ単なる報告では、やはり聞くことはできません。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 今の加藤君のお話で、それからスタートしてよろしいですが、私はさつき議事進行についての提案をしているわけなんですが、加藤君から発言があり、そののち恐らく議長から発言があると思いますが、その御発言の結果によつて、さつきの提案の態度を私はきめますが、それまで保留いたしておきます。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 それでは話を元に戻しまして、いよいよ再々長延の会期も今日で切れるわけです……。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 ちよつと議事進行…、加藤さんが新らしい提案をなさる前に、常任委員長懇談会の話を聞くか聞かぬかということで、私どもは時期的に今聞くべきでないと言い、矢嶋君は聞く必要がないと言つたわけなんであります。従つて、ここでは一応そのことにピリオドを打たなければならない。即ち委員長が諮つているのですから、だからそのことは、それじやここの段階ではお聞きいたしませんと、こういうことにも相成ろうと思う。それが明確になつて、それから加藤さんの話があろうと思う。  それから、それに一言附言いたしますると、私の会派から、議長がその出過ぎたというような意味を同僚議員から発言がありましたが、これは出過夢たか、出過ていないか、我々判断していないのです。判断する性質のものでないと私は思つている。即ち議長の意思を附加せずに、ただ單にその懇談会の結果が報告されるというようなことならば問題は別だが、恐らく議長は今度は特殊だと思うのです。今日で会期が終る。ところが余りにも重要法案がたまつている。従つて議長としては、そういう段階から、その職権の上でそれを開いたのだ。従つて我々はこれをいいとか悪いとかいうことは、出し方によるのだ。ここへ報告の仕方によつては、これは出過ぎていると言うが、まだ議長から無いのだから、そういうことは了解の上で……、ただとにかくその発言は聞かないということにきめて、その上で加藤さんからの御発言を願います。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 矢嶋君それでいいですか。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私はさつき申しました通り、議長の発言あるまで保留だ。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 矢嶋君の意見の問題或いは私から申上げている問題等々は、一応先ほどの報告したいという意向を撤回するという形式を以つて白紙に還元しておいて、そうして聞く必要を認めるというところがどこかあり、或いは議長、委員長等において、それらのことが自発的に諮られる場合に、又同じ過程において問題が問題として討議せられる場合に、矢嶋君の意見等についても結論を出す。こういうふうにしたらよいと思う。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) それではお諮りいたします。昨日行われました議長主催の常任委員長懇談会の経過、内容を事務総長から聞くことに対して、御異議ございませんかと私はお諮りいたしましたが、この際、この問題を一応撤回いたしました。(「異議なし」に呼ぶ者あり)

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 いよいよ再三延長しました会期も今日で終る。こういうことになつているのでありますが、御承知のように各委員会とも重要な法案が山積して、そのままの状態になつているのであります。従いまして、是非これらの法案の重要なものは、或いはできれば全部議了したいというのが我々の考え方なんであります。で、勢い会期の延長が是非必要だ。このように考えますので、会期の延長をこの委員会の議に供して頂きたい。このように考えるのであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は、只今の自由党の御提案に反対いたします。その理由といたしましては、この通常国会は、昨年末以来開かれているのであります。然るに主観的には政府並びに與党において重要法案だといわれておりまするものは、先ほどの私の質問で明らかになりましたように、一カ月国会延長の間において提案せられたものが大部分であります。即ち五月の十日前後からぼつぼつ法案が出て参つた。五月の十日前後と申しますと、これもはう明らかに会期末ではない。延長国会でありまして、通常国会百五十日開いている間に政府が行うべき順当な原則ではないと思われる。併しながらこれ一には独立後さまざあまな措置等があることで、法案提出が遅れたというようなことを、或いは理由としたい考えがあるかと思います。そのことのために我我議運としましては、先ほど矢嶋君も申上げました通り、二月の下旬から三月の上旬にかけまして、保利官房長官に対して、再三この点について念話しいたしましたところ、三月十八日頃においては法案が出揃う見込であるというような御報告であつて、従つて三月二十日なら二十日以後等においても、或いは五日のときに一応申したかと思いますが、いずれも、その頃以後の法案提出については、議運は責任は持たないということさえ申上げて、保利官房長官も極力その線に沿つて努力するということを言つておつたのです。然るに事態はこの通りで、今審議中の五十本の法案は全部一カ月会期延長の間に出てきたものであり、而も参議院側のほうに本審査に廻つたものは、重要法案とみなされるものは五月二十九日或いは六月五日或いは六月十日となつておるのであります。こういう状態において参議院が法案審査の義務を負うということで、いつまで会期を延長するということは、これは限界があると思う。私は国会の審議が澁滞し、或いは国会が怠けてその議を盡さないとという批判があるならば大いにその批判は受けたいと思うが、そのことがない限り、こうした事態になつた原因について明らかにしない限りにおいては、これは国会の再々延期ということは我々としてはできない。而も国民の前に再々延期ということは、我々として何らかその間において、いい加減な措置をしておつたがための結果であるというふうにみなされることは誠に迷惑千万なことだ。私はそこで一応こういう状態になつてきていますことは、時期的な問題としまして、国会における法案審査のそれについて、政府側が何ら協力しない。行政府において国会というものに対して何ら顧慮することなくして、行政府の都合、それのみでだけこの法案の提出がなされてきた。それに対して立法府である我々がいつまでも行政府に協力して法案を仕上げて行かなければならないという理由はないと考えます。私は明らかにこういう事態になりましたことは行政府の責任であると考えます。従つてこの会期延長を議することについては、議運として取上げることには反対いたします。  反対いたしますが、仮にその間やはり各般の事情があつて、こうであつたということで、責任者において我々が納得できるような釈明が行われ、その事情が又諒とせられる部分があるならば、議題とするだけについては、私はあえてこの際自由党さんのお考えもあるでしようから反対いたしません。従つて私はこれを議題とする場合においては吉田総理大臣の議運への出席を條件として議題とせられんことを希望いたします。又そのことが何らか話合になりますならば、このことを私は動議として提出いたします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 この運営委員会に政府委員を出席せしめることについてのお話は、これは二段といたしまして、ここで会期延長を議に供するということについては御了承願う。かように了解しております。かように考えるのであります。(「ノーノー」と呼ぶ者あり)

安井謙自由党

○安井謙君 私は加藤君の御意見に賛成するのでありますが、小笠原君が言われました六月二十日までに会期は終るべきものであるという議決をこの前の再延長の際したことも事実であります。又その間に我々自身もこれを極力解決すべく努力して来たのであります。併しその当時でもすでに、先ほどいろいろ問題になりました警察法にしろ、デモ禁にしろ或いは機構改革の問題、全部提案されておつたのであります。提案されておりまして、これをその会期中に、議会の責任において片附けようという決心でこれをやつたのが、今日片附かないという現状になつておるのであります。この点について我々も甚だ遺憾とします。大威張りで会期延長を主張するつもりは毛頭ございませんが、事がここに至つておる限りは、これは一概に政府の責任とばかりも言えない節もある。そこででき得べくんば各委員長の懇談会の実情もお聞きしまして、更に改めて野党の諸君とも、この会期をどう持つて行くかについて御協議を願いたい。こう考える次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は今の安井君の御意見は、本末顛倒しているのじやないか。安井君の御意見は希望としては承わるにふさわしい値打ちのあるお話でありますけれども、参議院の議運という立場では、それは表通りを突つ走つて歩けるような議論ではない思う。少くともこの通常国会百五十日の間に、如何ような形に政府から、如何ように法案が提案されて来たか。そういうことを考えます場合に、会期末、或いは一カ月延長の国会になつて、初めて法案が出て来た。こういうような状態そのものが根本的な原因である。このことについてまでも、必ずしも政府の責任ではない。もう延長した限りは、我々はこの法案を議了しなければならん義務があるのだから、だからこれは必要なだけ会期を延長しなければならないという議論は、飛躍と思うのです。そこで一応安井君のお気持は一応にも二応にもわかりまするが、その方式にはこれは賛成することはできない。而も加藤君が、一応議題とすることのほうが前提になつて、それがなされて行くことについては、私は肯定しているということでありましたが、そういうことなどは一切肯定していない。私はこの法案の提出時期、或いは現在の審査の状況について政府側においてどういう希望があるのか。それらも承わり、過去において、こういうような結果になつたことについて、一応これは自由党であろうが、野党であろうが、そういうことを抜きにして、参議院自体に対して政府側責任者が、一応の挨拶と一応の了解を求めるということは当然の乱だと思う。而もその責任者というものは官房長官等においては、この法案は上げたいのであり、この法案は、仮に若しも駄目だつたら、上げなくてもいいのであるというようなことは一切言えないだろう。ところが今度会期延長の問題を議するにしても、具体的には何日延長というようなことになるのでありましようが、その場合に、仮に百六件なら百六件の全法案が上らないという事態については、どういうふうに政府側において心構えを持つておるか、こういうような点については、政府最高責任者である総理大臣以外には立法府に対して答弁することはできないだろうと思う。従つて私は議題とするという前に吉田総理大臣が進んで出席せられて、参議院に対して釈明もせられ、又希望があるならば希望も述べられて、我々のほうの協力を待つ。協力を願う。こういうようなことはもう常識的な問題だと思う。そういうことさえも、何か議事進行とかいうようなことで強引に事を推し進めて行くというようなことであれば、それはそれを進めて行くほうの責任においてだけ、この国会の再延長等について問題を議すればいいと思う。私たちは責任を負わない。(「その通り」と呼ぶ者あり)

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私は、先ほど小笠原君が提案したことに対した賛成いたします。ただ一応申上げたい点は、小笠原君のに私はもう一つ條件をつけたいのですが、と申すのは結論を申し上げますと、この会期の延長を議することには異議がない。併しその前提として政府の責任、吉田総理大臣の出席と、この会期の延長を與党、自由党のかたから提案したので、私は與党、自由党の責任者がここにおいでになることを前提といたします。と申しますのは、先ほどから法律案の提案の時期について問題がありましたが、今国会の特徴は法律案の提案の時期が與党、政府の認識の不統一から時期が遅れ、更に法案審議の過程に至つて、與党と政府との法案に対する認識の不統一、これが法案審議に非常に影響しているということは、今国会の私は特徴だと思うのです。現在は政党内閣であり、その内閣を支えるのは與党自由党さん。その間に、政府の提案に與党が水を差したり、與党から出したものを政府のほうで水を差す、そういうようなことで法律案の提案時期において、更に法案審議の時期において、それが多く禍いして、今日まで私は会期が延びて来ていると思う。従つてこの会期の延長などを議するに当つては、政府側の責任者と、それから会期延長を要望提案されたところの自由党の責任者、或いはそれは同一人になるかも知れませんが、そういうかたがおいでになつてからでなければ、この会期の議題をとり上げることはできない。それを前提として賛成いたします。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 会期の延長の問題を議に供して頂きたいという私の発言に対して相罷りならん。こういう御意見があるように見受けます。又更に政府の出席要求等もあつたように見受けられて、私は会期延長の問題は、すでに事実上この委員会の議題になつているというように了解いたしております。先ほどの小笠原君の発言中に私は諒とする点も多々ございまするが、併し又安井君の発言のように、そうじやない点等も、若干実はあるのでありまして、これらの点について逐次一つ、論を進めて行きたい。このように考えておるわけであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今後における法案の審査の状況等について、仮に議題として討議せられるとする前提としまして、吉田総理大臣の出席を求めます。その理由は、先ほど来縷々申上げましたので省略いたします。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 先とど安井委員から政府ばかりの責任ではないということを話したけれども、全くこれは政府だけの責任だと私は考える。この間の再延長をするときにすでに十日ということを意思表示されたのでありますが、十日では万一再延長するという場合があつてはいけないじやないか。こういうことで我々の提案によつてこれが二週間になつた。而も緑風会では再延長はしない。その間に議員は議事を一生懸命にやつて、そうしてやれなかつたら、再延はやめようじやないかという赤木委員の発言もあつて、赤木委員は、その後国会議員はこれほど一生懸命やつていたことを、国会議員がさぼつていたとは認められないだろうと思う。而も破防法に至つては、重要なる法案である。それが十八には、加藤君も法務委員をやつておつた。十八日には上げることになつていた。十九日には本会議に上程されるということを我我も快く了承していた。然るに吉田総理大臣が早く帰つてしまつて出かかつたことに端を発したんじやありませんか。一体一国の総理大臣がこういう重大な法案を出すときに、如何に我がままであろうとも自宅に帰つてしまうということはないですよ。第一国会からの総理大臣の新憲法上の地位というものは、どんなに重大であるかわからない。最高責任者としてのその地位を放棄して、我がまま勝手をしている。出て来られない。こういうようなことをしたために破防法までも一日延びてしまつた。こういうように我々も十九日には、それは成否は別として十九日には上げたいという、法務委員会の本会議にかけてくれということを聞いておつた。これは全く総理大臣の責任だから、ここで総理大臣が、参議院の権威のために一遍出て来るのが当り前じやないか。(「その通り」と呼ぶ者あり)これを諸君たちがやらなかつたならば……、(「委員長、委員長」「発言中だよ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)諸君たちもそれほど我儘な総理大臣を戴いて、そうしてその一人に忠実にやつて、参議院の権威を全部失墜するというような腰抜けはいないと思うのだ。諸君たちも大いに、総理大臣の出席を要求するだけの勇気を出してくれ給え。私はそういう意味において、それをやらざる限り、今後反対が出ようとも、我々の責任じやない。(笑声)小笠原君の意見に絶対賛成だ。

安井謙自由党

○安井謙君 大野さんの大変に威勢のいい御意見がありましたが、これは半分以上は御意見として承わつておく性質のものであろうかと思いまするし、破防法の問題につきましては、昨日理事会及び委員会で決定を見たのであります。意見としては伺いますが……。(「そういうことは議題に入りてからやろうじやないか」「今賛成討論しただけなんだ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)発言中だから……、それじや小笠原君に相談なんだが、(「小笠原君に相談したつてきまらん」と呼ぶ者あり)小笠原君の意見に対する私の意見を、相談という形式に柔らかく持ちかけているだけの話なんだ。とにかく六月七日に、会期再延長をやる際、或いはその前の延長の際、五月十日前後から遅れて来たやつについては、我々は責任を持たん場合もあり得るぞということを官房長官にはつきり申渡してあることは、我々確認しております。併し、当時その約束を守つて、とにかく出して来た議案が、今日まで延びておる。それは勿論、皆さんの言われるように、政府に一半の責任無しとは言いませんが、これは政府だけの一半の責任に押し付けるのは、余りにも酷だと思う。いろいろな事情があつて今日まで延びておる。而もこの国会は講和後の、進駐軍のOKもなくなつた。常識的に見て、混乱を予想される国会であるので、今日まで延び延びになつて来たことは遺憾ではあるが、止むを得ない事情も私はあつたと思う。そこで、そうあなたがたが言われるのも尤もではあろうと思うが、一つこれは加藤君の言うように、会期延長というものを一先ず議題に上せて、そうして最後に、それではこういう点において政府には質さなければいかん問題がある。或いはこの点はそれじや諒としようと。先ず会期の問題を審議してもらいたいと思う。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は安井君と、いろいろ言い合いはいたしたくございません。ただ相談というふうに持ちかけられましたので、発言いたしますが、私は安井君に逆にお願いしたいことがある。安井君の今お話になつた前段の諸種の事情、理由というものは、政府最高責任者において、ここで述べられるのが適切なものであつて、自由党、或いは野党、その辺顧慮することなしに、参議院の立場に立つて、そうして参議院の権威のために、議院運営委員会を開いて、その委員の一人となつてお話をするのには、ちよいとこれは筋違いじやないかと私は考える。即ち、それは行政府は一半の責任を負うのだろうけれども、又立法府においても責任を負わなければならんというようなことを言うことは、少し我々真面目に今日までやつて来た同僚委員としては言えないことだろうと思うのです。ということ等を考えまして、私これ以上申上げませんが動議は出してありますから、これについて賛成者もございますから、あとは委員長においてこの動議をお取扱い願いたいと思います。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お諮りいたします。小笠原君から提案されました吉田総理大臣の出席を求めるの件を議題といたします。小笠原君の御意見に賛成のかたは手を挙げて下さい。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 議事進行について…。(「発言を求めておりますよ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 今の小笠原君の御意見に賛成のかたは挙手を願います。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 小笠原君から、会期延長の件を議することには異議がないと。併しながら議事進行として先ず政府の責任者吉田総理の御出席を願つて、そうして議事を進行いたしたいという、議事進行に対する提案がされておるのです。それに対して私はさつき賛成いたしたのです。政府責任者且つ與党責任者としておいでを願いたい。そういう賛成をしたわけです。そこでそういう議事進行の提案は成立しておるわけです。そういう点に焦点を合せて議論するならするし、議論が終つたならば採決するようにしてもらいたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) それを今諮つたわけです。諮つたけれども、手を挙げるかたがなかつたわけです。(「そうじやない」と呼ぶ者あり)

木村守江自由党

○木村守江君 これは話が非常にこんがらかつたのですが、私は委員長において……、加藤君が一番初めに議題として会期延長の問題を提出したのですよ。それを取上げるか取上げないかという問題が第一番目にあると思うのです。それに対して、やや反対の傾向を帶びて、それに附帶したいろいろな條件を持つて来たのが、いわゆる小笠原君の御意見なんです。いわゆる反対の御意見と見ても私は差支えないと思うのです。それに対して、たくさんの人たちが反対の意見を言われまして、我我は加藤君の会期延長の問題を議題とするかしないかということに賛成しておるのですから、先ずこの会期延長の問題を議題にするかしないかを決しまして、そうして議事の進行を願いたい。(「その通りだよ」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 誠に、いつまでやつても駄目だということで、それで追い込めるものと考えたら、それはおかしいのです。こういうことは、少くとも従来、多数決等で押し切つて事を進めるなどという、その考え方がそもそもおかしい。そういうことで会期を仮に幾ばくか延長したところで、現われて来る結果については、どういうことになつて来るか、そういう点をよく考えた場合には、そういう取扱い方で、それならそれを諮るということで、そうして賛否の決を採る。我々は初めから会期延長ということは、前回からの確認において、それを議することはできないという前提に立つておる。それをなお、こういう提案さえも聞こうという考えを持つておるものを、そういう形で、ただ單に押しのけてしまうというなら、それでもよろしい。私はだから、この加藤君の御意見に対して反対しているのではない。議するとするならば、その前提に立つて吉田総理に一応出て頂いて、従来の経緯、いきさつも話をし、こういうふうに二重三重に会期延長に立至らせたことについては、安井君の言でないけれども、行政府としても一半の責任を負わなければならんと考えるが、事態止むを得ないから、是非何とかしてくれと、一言あつて然るべきだと思うのです。そういうこともなしに、ただ單に、これは議題になるのだから、数で議題にして、そうして会期延長何日ときめて、きめればその通り進むというだけの形式論的に考えるならば、これは事はうまく行かんと私は考える。そういうことを申上げておるのです。それでもやろうというなら、勝手にやつたらいい。確認されておることをあなたがたが破つて行くのですから……。

木村守江自由党

○木村守江君 私は、先ず第一に会期の延長を議題にするかしないかということを決定いたしまして、その次に小笠原君の提案を採決するならすると、こうするのが議事の進行上妥当じやないかと思う。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 そういうことができますか、前からの議運の決定によつて、議題になすべからざることを議題にして……。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 木村君が言う通り…、議題になつているのは、会期延長の議を載せるか載せないかというのは、木村君の言う通り、ところがそれが出たときに、小笠原君からその議する場合に、会期延長の問題を議する意思があるから、併し前提として、内閣総理大臣の出席を求めるという発言があつた。それに対して矢嶋、大野両氏から賛成があつたのです。そこであなたがた、それではそのことは努力しましようと言つて努力をして、出ますということになれば、問題は解決するのです。又逆に、折角小笠原君の意見ではあるけれども、かくかくの理由を以て絶対出られませんと言えば、又そこで問題はある。あなたたちは、政府に責任があるかないかというのは見解の相違だと言わんばかりのことをごたごた、ぐたぐた言つているが、何らこれに対する解答を與えていない。従つてその前提に対して、あなたたちは責任ある発言をなさい。そうすれば、この事が議題になるのだから。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 すでに私は……。    〔溝淵春君次発言の許可を求む〕

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 発言、私が貰いましたから……。私おとなしく申上げますがね。加藤君の、できれば白紙に参議院のことを一切返して、加藤君のお話を承わりましようと、ここまで出て来ていることは、我々野党としてよくよくのことなんです。実はそういうことを議題とすることさえおかしいのです。そういうことを君たちは何で言えるか、ということから問題を提起して、本当は論争したい点なんです。併しながら、あなたたちの事情も了としなければならん問題がある。従つて私はあえて、議題として諮るということについて反対はしない。反対はしないが、併しこれは議題にして欲しいと言つて、次に自由党から何日延ばしてくれ。野党から、これは反対だ。こういうことで、結局は採決等を以て行う筋合いのものだとは私は考えない。前提として……。なぜならば前回以来二回会期延長をする場合に、それぞれ参議院という立場に立つて討論の経過から見まして、皆さんは、それは加藤君だつて苦しい立場に立つて、こういうことを言つて来ているのであつて、公式的にその点を追及し、道義的に追及されれば、あなたたちだつていろいろ事態について現象的な理由だけは述べるとしましても、参議院全体の立場に立つて、これが正しいというふうに論議を進めることは困難だろうと思うのです。そういうようなことも考えて、私再三先ほどから申上げておるので、そうして相馬君が今言うたように、その前提になつている部分について、私の提案したのが前提になつている部分なんです。この事についても、従来は採決等を以てその要求を拒否するとか、必要なしとか、いうことをやつたためしはないのです。(「その通り」と呼ぶ者あり)そういうことも考えて、あなたたちはどうしてもそれが採決に訴えて取潰さなければならんということであるならば、一言あなたたちの、吉田総理の出席については反対であるという、明らかな理由を持つた意思表示をして貰いたい。それによつて我々があえて屈伏させられるならばそれは屈伏してもいいわけです。併しながら先ほどから再三申上げている通りの進め方から言えば、こういうことの行き方というものは私はまずいと思う。それであなたたちは多数であるから、だから、これはやつてやれるのだということであるならば、何をかいわんや、従つて、私は責任を負いません。

安井謙自由党

○安井謙君 だから私は、その今の小笠原君の言われているそこを、その議論をもう少し話合つて見たいということを先ほども言つた。小笠原君が、この前の国会でこれは再延長をしない、やらないということを決めたのだから、ここで発議するということはまるで言語道断な処置だ。而もその責任は、一方的に政府にありというふうな(「その通り」と呼ぶ者あり)御発言をなさつておるものだから、それは一半の理由はあると私は思う。併し私の言うのは、再延長を決めたあの際にも、この五月十日以降に延びたものについては責任を持たない。こういうようなことを言いながら、その六月七日に再延長を決議したそのときの議案自体が、この二週間の間にまだ済んでいない実情にあるので、私は政府に一半の責任なしとは言わんけれども、それを全然、今日議会の問題として、問題に全然しないという論拠には反対なんです。これは議会の問題として我々の間で、もう少し審議状況とか、その辺について、皆さんとお話合いをして、更に延長するかどうか決めるに際しては、更に政府の意見も聞くべきものがあれば聞ごう。この政府の意見を聞かないと言つているのでもない。その点で小笠原君と多少意見の食い違いがあるから、これを一つ議長なり委員長のところで調整して頂きたい。何も初めから数で、今すぐ押し切るとか何とかいう議論は一回もしていないのです。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 安井君のおつしやつている前段の部分については、私は意見があります。再三申上げている通り、五月十日以降に出て来たものについては責任を持たんと言つて、出て来たものを結果としては、又二週間延長されて審議をした責任があるのじやないか。だからこれの結果を見るまで延期しなければならんということは、私は認めない。それは限界があると思う。盡すべき手を盡して、そうして限界が来たならば、切られても、これは止むを得ない法案等は多々あると思う。何でもかんでも追いまくらなくちやならんという理由はないと思う。ただこれは議論になりますから、この際議論として申上げませんが、ただ安井君、今一点お話の中に、議題となつて話をした場合に、政府の意見も聞こうじやないかとなつたら、政府の意見も聞こうと。こういう話がある。そういうお話があるならば、私の提案していることについても、皆さんがた必ずしも反対ではないはずだ。だからそれなら、そういうことを私は條件として議題として進められることを希望するということを話したのですから、吉田総理の出席については異議はないと、時期はいつであつてもいいが、それは異議がないということについて了承しておいてもらいたい。そうすればこれはスムースに行く。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 安井君、今のはそれでいいですか。

安井謙自由党

○安井謙君 私は、今の小笠原君の大体の御意見と、そう食い違つておりません。ただ、今吉田総理を直ぐ呼ぶとか、吉田総理を必ず呼ぶということについて認めたのじやありません。ただ政府に質すべき点も恐らく出て来るであろうから、政府の責任者を呼ぶ点には、必要によつては異議がない。これは併し、その前にこの問題がどうして遅れたのかということについても、もつと委員長会議なり、委員長懇談会のようなものの実情を、我々は先にお聞きしたほうが便利であろう。その実情を聞いた上で、更に政府にも質すべきものは質すということがいいのじやないか。  それから更に、今の委員長懇談会は、議長の越権だというようなお話も出ましたが、これはこの二十日に迫つた、先に相馬委員もお話がありましたように、時期によつて、議長がその専断で、或いは委員長と御相談であつたかどうか知らないが、そういう形で懇談をおやりになつたということは、我々は決してこれは違法でも越権でもないと心得ております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私安井君がそういうふうに、まあぼかさなければならん実情もよくわかるけれども、我々としてこの條件を出していることは、條件にしていることについては、私のは最初希望すると申上げた。希望すると申上げたときにおいて、自由党において何らかの意思表示があつてよかつたはずなんです。それについては何らの意思表示がない。吉田総理でなくていいじやないか、官房長官で何とかそこのところは折り合いがつかんかと、こういうような話も何ら無い。無いから私は、正規に動議に出す場合もあるということを申上げて置いたから、正規に動議を出し賛成を得た。併し私は、安井君の今のお話について譲歩していいと思う。それは議題として、そうして議題を進行せしむる過程において、今この際ここに吉田総理の出席を求めるとなつたら、それについては了承ということになつておれば、私はそう、是非今々議題になる前に出て来なくちやならんということについては、讓歩いたします。併しこれは、何人を以ても代えることのできない参議院対行政府という立場で、今日のこういう二回延長、三度延長のことを議せんとする場合において、私はどうしても吉田総理の出席が望ましいと考えるし、(「賛成」と呼ぶ者あり)吉田総理自身が、一般の内閣であるならば我々がこういうことを言う前に出て来るか、或いは各会派を廻つて、何とか延長して議案を成立させるように協力して欲しいと、こういうようなことがあつていいと思う。何らそういうことがない。そのことさえも正当化して、皆さんがたが事を進めようということについて、私は卒直にいつて不満なんです。そういう意味合いから、この点だけは皆さんに了承して頂きたい。(「議事進行」と呼ぶ者あり)

木村守江自由党

○木村守江君 私は先ほど、会期延長の問題を議題にするかしないかということをはつきりきめてもらいたいと言つたんです。それは会期延長をやるということを決行するのは、その二段の問題でそれに関連して、或いは政府委員を呼べとか何とかいう問題だと思うのです。そういうことを強力にやるというようなふうに考えるのじやなく、先ず、何しろ会期延長を議題にするかしないかということを決定して、それから小笠原君の言うような問題を、次々と論議して行かなくては、いつまでたつても果てしがつかないと思うのです。その点加藤君の提案を議題とすることに賛成いたします。(「反対々々」と呼ぶ者あり)

高田寛緑風会

○高田寛君 いろいろ先ほどから、会期延長の問題について、いろいろと御議論を拝聽しているわけでありますが、今日会期の最後の日になりまして、相当の法律案も残つておることは事実であります。これでまあ、これがどこの責任といういろいろな、非常な傾聴すべき御意見も伺つたのでありますが、問題は会期の最後の日になりまして、会期延長ということも相談する、議に供するということは、議運としてやはり私たちの義務だろうと私は思います。これについて御賛成、御反対、勿論おありだと思います。それから又これを議するについて、政府の責任者の出頭を求める。こういう御意見もいろいろあります。併し先ず最初にただ時間だけが空費されることを私は惧れますので、委員長として、一つ順序よく、最初に先ず会期延長の件を議題にするということをおきめになり、順次それに関連していろいろの御希望の点、御意見の点をおきめ願うように、お取り計らい願いたいと思います。(「反対」と呼ぶ者あり)

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 高田委員のお話は普通の場合はその通りなんです。ところが、あなたの御案内のように、再度延長されているときに、政府の責任によつてこういうふうになつているということが認められ、而も延ばさないということが話合いになつておるわけなんです。もう延ばさないと。そこでこの会期延長の問題が議案になるためには、私は二つの前提しかないと思う。一つは小笠原君が言つておるように、政府自身が我々に依頼する。従つて我々は、諸般の事情を勘案して会期延長を議そうじやないかという場合が一つ、もう一つは両院議長が集つて議して、衆議院側の明確なる何らかの意思表示によつて、ここでこの会期延長が問題になる。この二つ以外には、この段階では絶対にあり得ないと思うのです。ただ問題は、この現実の問題から、加藤氏から発言されたような場合があるが、その場合にも、議運がみずからこの問題をやる責任なんか無い。この段階では……。普通の場合にはあるけれども、この段階では無い。従つて、加藤氏から言われた発言に対して小笠原君が言つておる通りに、その事を議題とするためには、前提がある。ここで前提が満たされないならば、我々はそれに反対だとか賛成だとか、そういうことを議する必要がない。議する段階でない。こういうことなんです。従つて高田委員のお説は、話の筋としては誠にその通り筋が通つておりますが、現実は、前々からの事情としてそういう段階ではないので、一つ御了解願うと同時に、結論的に言えば、高田さんの意見には絶対私は反対です。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 高田さんの御意見について相馬君は、筋は御尤もだと言つたが、私は筋が御尤もでないと思つている。私は内容として議論は申上げません。ただ仮に、ここにAという動議が出たときに、この動議に対して、反対の立場に立つて一つの條件の動議が出たとします。それならば、Aの動議を諮ろうとすることを本問題とします場合に、その條件として、異議として起つて来ておる動議のBとどつちが先に諮られるのかということを考えたならば、私は、原案に遠いBから諮るべきだと思う。あなたのおつしやるのは、Bは括弧の中に入れておいて、Aのほうを先ず諮つて議題に供する云々ということなんです。だからBの我々のほうの意見を否決するなら否決するという態度を明らかにせられてそうしてこの問題をAならAに還る。そうしてそれが自動的に議題になつて行く。そういうことについては、私は反対しておるのではございません。それが議事において合理的に行われる場合に対して、我々は反対いたしません。意思は別に、或る意思は持つておりますけれども、反対いたしません。それであなたがおつしやるのは、議題にするかしないかということをお諮り下さいということになる。私はそれでもいいと思う。お諮り下さる場合には、私の動議が先きに諮られて、そうして結論が得られることになるのが筋合いなんです。それを全然抜きにして、そこのところはまあいい加減にしておいて、議題のほうだけ進めようということは、私はこれはおかしい。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 緑風会の意見は或るときには信用できるが、或るときには信用できない。それを、今ここではつきりしようというのだが、今日の議題にすることは適当であろう。又政府もこれに対して説明するのが当り前である。こういうのであるか。緑風会の高田さんは、吉田総理大臣の出席は必要ないという考えなのか。どつちでも逃げられるようにして言われるから、わしらは安心できない。正当に言えば、今度の最高責任者の吉田さんが出て来て、会期延長について参議院は再延長しないと再三言つて来たし、破防法の、先ほど言いましたような吉田さんの国会を無視するところの……、特に大切なときに、参議院に対して警意を拂わん。尤も吉田さんは、自由党やあなたの控所には行くが、それは参議院じやない。そんなことで気をよくしてもらつちや困る。参議院の全体の権威からすれば、吉田さんが出て来るのが正しい。それは我々も賛成する。その事を議題とすることに賛成するということは明らかなのか、どちらなのかということを、もう一度聞きたい。

木村守江自由党

○木村守江君 どうもさつきから、話がぐるぐる廻つておる思う。私は小笠原君の言つておることは、結局会期を延長するということについての政府の意見を徴するというのだろうと思うのです。会期延長というものを議題にするかしないかという問題では私はないと思う。小笠原君の聞かんとするところは、会期延長というものを議題にして、本当に会期延長をここで決定するか、それとも会期延長をしないことに決定をするか、そういう場合に、政府の意見を聞かれると思うのです。そういう点からこれはいくら話をしても……。若しも小笠原君の意見は、すでに違うというのでしたら、会期延長の議を議題にすることに不賛成であるということになると私は思うのです。そうであつたら、私は、ここで今議論をしておつても盡きませんから、若しも小笠原の意見がそうであつたら、この会期延長の議事を議題にするかしないかということを先ずきめてから、そのほかの問題を議するように私は皆さんに諮つてもらいたいと思います。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 只今木村君から発言がありましたが、私は違うので、私も提案したから、賛成したから申上げますが、それは違うわけです。それは今までの経過からして今日で国会が終ると。こういうふうに考えていたわけなんです。ところが今日、自由党さんから延期して欲しいと。こういうふうにお話があつた。ところが最近総理の動きを見ておると……、内閣委員会の審議が非常に遅れておる。これは総理がおいでにならなかつたために、内閣委員会の審議が遅れておる。破防法をやつた法務委員会でも同じことです。或いは名前は申上げませんが、若干の法案については政府と與党の意見が合わないために、審議が非常に遅れておる。それでこういう段階になつては、政府の責任者がここで何らか挨拶がなければ、もう與党では、政府の意見が合わないから、このままの会期で審議未了になつてもいいんだというお考えになつているのか、或いは行政府が提案した法律案は全部通したいお気持でおられるのかどうかわからないわけです。だから我々は今日で国会を終るつもりだが、與党のほうから延すと言つたとすると政府当局のおかたはどういうお気持であるかということを先ず承わつてからでないと、大前提の、本日国会が終るということを更に再検討する段階にならない。(「その通り」と呼ぶ者あり)従つて御挨拶を承わりたい。これは小笠原君の提案であり、私が賛成し政府の最高責任者と與党の最高責任者をおいで願いたいと私も追加提案した趣旨で、その点木村君は誤解していると思う。(「その通り」と呼ぶ者あり)

木村守江自由党

○木村守江君 私はその、あれです。矢嶋君、小笠原君が若しもそういう意見であつたように、矢嶋君の御議論であつたら、私は会期延長を議題に供することについて政府の出席を求めるということには、不賛成であります。従つて私は、加藤君の初めのいわゆる提案に賛成であります(「理由を聞こう」と呼ぶ者あり)

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 與党が非常に謙虚さが足りないと思う。実際議事を運営するのに対してもつと謙虚さがあつてほしい。野党の意見を聞くということが、謙虚にして自分のほうの責任だ。吉田さんにそれでは、骨折つてみましよう、やつてみましようというのが当り前だ。若しもあなたがたが、多数を以てやつて参るならば、これは、会期延長でいろいろ問題が起つたこともあるし、あなたがたは余り甘く見てはいかんですよ。そういうものではなくて、もつと謙虚に、吉田さんに対してはどう考えておりますか。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 もつと自由党の統一のある見解を承わりたいと思う。(「一遍相談してもらいたいな」と呼ぶ者あり)

溝淵春次自由党

○溝淵春次君 そこで私は加藤君の動議と、それを賛成された高田さんの意見に賛成します。(「どういう理由か」と呼ぶ者あり)その理由は、昨日までに委員会の審査を終つて本会議に上程されるべきこの議案が、すでに昨日夜遅くまで審議を盡した破防法を始め、やがて本日審議を終らんとしておるあらゆる議案があります。こういうときにおいて、これらの国民注視の的である、例えば破防法案にしても、委員会においては否決になりましたけれども、併しながらこれがどうなるかということも、この参議院のこの会議において解決すべく国民が要望する。否決するも可決するも、その結果を見守つておるのが国民の大部分であります。同時に、それ以外においても多くの重要議案がありまして、一週間なり十日なりの会期があれば、重要議案についての可決、否決、いずれか国民の意思を察知して、両議院においてやるべき議案が山積しておるわけです。そこで議運においては議運に與えられた権限において、今頃総理の意見を聞くとか何とかいうよりも、今日この状態における議院の状態において、議運の権限において、延期するかしないかを、人の意見を聞くよりも、議運がこれだけ人物が揃つておるんだから、ここでざつくばらんに、本当に会期延長する必要があるかどうかは、総理から政府の意見を聞くまでもなく、我々議員自身が慎重に協議をして、そうしてその会期延長に対しての態度をきめるべきもので、(「延長必要なし」と呼ぶ者あり)参考に聞くことに対して、我々反対するものではありませんけれども、今日二十日の最終の日で、本会議の開会を待つ時間のときにおきまして、少くとも議運におきましては、議運の委員自体において、この会期延長の問題は解決できるのでありますから、他の意見を聞く必要なく。議運自体において決定すべきごとが、本当の議運のあり方だと思われます。従つて先ほども、いろいろな意見が出ましたが、その御意見は尤もでありますけれども、尤もである点もありますけれども、少なくとも、我々が忌憚なく議運の委員としての立場から申せば、会期を延長するかどうかは、この加藤君の意見が出て、高田さんの賛成意見が出ておるのでありますから、今までの慣例その他も、むろん我々も円満にこの議事を進行するのに、皆さんに御協力を願い我々も微力を盡さなければならんと思いますけれども、すでに議運において正式に加藤君の意見が出て、高田さんの賛成があつて、そうして小笠原氏、矢嶋さん等からも御意見がありましたが、これはなんぼ、これ以上論議を盡しても、最終の今日は二十日であり、最終の二十日の日において貴重な時間において、この動議が出ておることに対する採決をすることがいいのじやないか、併しながらあえてその採決自体が、今後における議事の運行上非常に支障を来たすようなことであるならば、採決をする前に懇談等の必要があれば、それは委員長と議長のほうと御相談の上で、適当にされることについては我々は反対するものではありませんが、成るべくここまで来たことだから、本筋に対する意見をお述べ願いたいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 溝淵さん、赤くなつての御高見でございますが、議論は私は再三申上げたくないと言つておりますから溝淵さんの先ほどの、前段の御意見は、議題になつて、そうして何日延ばさなければならんという問題になつたときに、出て頂けば非常に適切だつたのですが、さもさも我々野党側のほうだけが、怪しからんような立場に立つて、なで斬りされることについては、非常に迷惑なんです。私最初から申上げておる通り、議題とすることについて條件が満される場合は、何ら反対いたしておらんのであります。然るに又、あなたのおつしやつておる後半の、野党側の御協力を頂きたいと言つたが、これについては、私は重要な御意見だと思います。野党側の御協力を願いたいと、一部の自由党のかたがおつしやり、先ほど又木村君のように、同じ自由党の一部のかたが、議論はしたくない。吉田総理の出席については反対だという明快な御意見の御披露があつた、(木村守江君「條件付きには反対だ」と述ぶ)これは、御協力を願うというような意思を持つての発言だとは考えられないのであります。果し状を突き付けられたようなものです。我我から見るならば。而もその動議についての採決等の取扱については、前例等もないのだし、政府側も單なる出席等については、過去において採決等を以つて、それの要不要を論じたことはない。だから、それで前例を崩さず、話合いによつて結論が得られるようになればいいということで再三先ほどから申上げておるんです。然るに片方は協力を願うと言い、片方は、どうでもいい。こういうようなことでは、さつぱりわからん。どつちが本当の態度か、国会対策委員長である寺尾委員にちよつと意見を伺いたい。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 小笠原委員の御意見も、私は全面的に御了解のできるところであります。而も先ほど矢嶋君と小笠原君との間において、非常に和やかに、まさにきまろうとしておるようにすら見受けられた。高田委員からの御発言は、決して私は一物あるとか、乃至は大野君がおつしやつたように、緑風会を、大野君が御批判をせられるようなものではないと思います。ただ議題に  一応供して頂いて、そうして政府の責任者を呼ぶという形をとつてもらいたい。これは矢嶋委員からも、先ほどそういう発言をせられておつたようであります。従つて、この際政府の責任者に聞くということは、我々もこれはよくわかります。従つてどうぞこの場は、一応会期延長自体の問題を議題にするという形をとつて頂いて、次に直ちに政府の責任者を呼んで頂いても結構でありますから、小笠原君もその点、非常によく私はあなたを御了解申上げているのです。さように取計いを願います。

石川清一改進党

○石川清一君 先ほどからお聞きしております点からみますと、議案の審議状況というものは、今まで常に配付されまして、各会派で議案の状況は、それぞれ日程と共に報告してあります。従つて我々は、各委員会が真劍に会期のあることを頭において、十分審議しております。従つて本日で会期の切れることは、お互いが承知しておるのであります。私は会期の延長に反対であります。議題に入る前に小笠原君から、残つておる議案に対する内閣提出の内訳の説明がありました。会期延長する前に、小笠原君から政府提出の議案の内容の説明がありましたので、それより前に、政府は何か一言あつて然るべきだと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 寺尾さん、我々野党側の立場としては考えをもつてここに臨んで来ているのですが、言うべからざる、言い得ないことを、加藤君からも話があり、又参議院という立場も考える場合に、こういう会期延長問題を議して行くということの手続のためには、総理の出席を求めて、率直な意見の表明があれば、我々も一応立場が立つ。これは率直な私個人の意見ですが、そう考えて、実は我が会派としては予定が変更されて、今発言して来ているわけなんです。それをしも、いろいろな議論があつたので、実は相当これは決意しなくちやならんかと考えましたが、寺尾さんの御意見によると、政府責任者を云々ということでございます。そこで私はその点を諒としたいのですが、ただ二つ字が抜けておる。政府責任者では私は困るのでありまして、政府最高責任者でございますか、この点は事務的に一つお伺いしておきたい。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 お話の点は、恐らく吉田総理ということと思いますが、極力吉田総理の出るように努力をいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 極力努力するという寺尾さんの御発言を私は信頼いたします。よつて極力努力をして頂くために、暫時の間休憩願います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 暫時、休憩することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 暫時休憩いたします。    午後零時六分休憩    ―――――・―――――    午後二時四十九分開会

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 午前に引続き、再開いたします。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 午前の会議におきまして、多数の委員各位から吉田総理大臣の出席の御要望がございました。直ちに連絡もいたしましたし、できれば皆さんの御要望のように、総理に出席をしてもらいたいという努力をいたしましたところが、今週、体のいわゆる所労と申しますか、これはいつも所労所労と言うておりますから、何か所労というと異様に聞こえますが、事実体が非常に疲れております。従いまして今週中十分静養をしたい。これは昨日の法務委員会の出席要望のありましたときも、官房長官が大磯まで出向きまして、その事情で、ついに出席ができなかりた。そういつたようなこともあつたわけでありますが、先ほども連絡をいたしますと、なお数日の静養をいたしたい。誠に皆さんがたの御期待通りに参りませんことを遺憾といたしますが、総理の代理といたしまとて山崎国務相又保利官房長官も只今参つたわけであります。従いまして主として総理の代理といたしましては山崎国務相、又政府の責任者として官房長官、両人が参つておりますから、何分ともによろしく一つ……。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私たちとしては、前の決定がありますから、一言もそのことについては、その後の話を聞かなければ、申上げることはできません。政府側がどうするかということを見ないことには、何にもわからない。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今、寺尾委員より御説明がありましたが、さようの事情で、私も政府を代表して、殊に総理大臣の代理として罷り出た次第であります。総理大臣の出席を当委員会において強く御要求になるということは、御要求の御説明を承わるまでもなく、我々議会生活をしておれば明瞭なことでありまして、重要なる議案が、会期末に堆積しておる。こういう際に、総理大臣みずから陣頭に立つて説明をして欲しいという御要求であろうということは、御説明を承わらないでも私はよくわかります。誠に御尤もな要求と私も考えるのであります。併しながら総理大臣も御承知の通り、元気は非常に強いのでありますけれども、相当の年配でありますために、長い会期の連続に対して疲労を感じますことは、私ども以上なのであります。殊に重な責任を持つておるのでありますから、心身ともに疲れるということは、これは止むを得ないことなのでありますが、これは十分御了承を願わなければならないのであります。先刻も寺尾委員より、政府に対し、総理大臣の出席に対し、強い当委員会の御要求を反映して御要求があつたのであります。併しながら一昨日でありましたか、官房長官みずから大磯に参つて、実際休んでおる姿を見て、いろいろ相談をしたのでありますけれども、どうも今週一ばいくらいは静養をさせて欲しい。誠に止むを得ずということで、官房長官も帰京いたし、法務委員会にその旨を述べて、是非一つ御了承を願いたいということを述べたような次第なのであります。それは只今寺尾委員のおつしやつた通り、今週一ばい一つ休ましてほしいということであつたのであります。先刻寺尾委員の御要求がありまして、同様に再三連絡をとり協議もいたしたのでありますが、どうか一つ、一昨日官房長官に答えた通りに、一つお願いしたいということでありましたので、私が代つて出るということでは、甚だ御不満足ではありましようけれども、どうか一つ、右ようの事情でありますから、その辺の事情をお察しを願つて、一つ重要法案も山積しておるし、他に重大な関係を持つ法案でもありますから、総理の不出席に対しては、それぞれ主管大臣が全責任を以て御答弁申上げ、御説明申上げる次第でありますから、御了承をお願いいたしたい。こういうことで罷り出た次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 山崎国務大臣のお話は、お話として十分了解をされる点がございますが、重要法案と言われるものが審議が澁滞して来ておりまする責任の一半は、私は吉田総理にあると言つても過言ではないのではないかと考えます。一体破防法案につきましても総理の出席を求めた際、先刻お話の通りの経過で、そのことが不可能となつたがために、実はこの法案審議も遅れたのであります。又外務委員会等の取きめを伺いますと、爾今総理大臣の出席がない限りは、委員会審査を暫く待つというふうな御決定があつたやに承わつておるのであります。又それは公式に未だ私は議運の委員として聞いてはおりませんけれども、文部委員会等においても、総理の出席を求めたいという強い希望があつたやに聞いておるのであります。これらは一切挙げて、総理の積極的な態度如何によつて解決せらるる問題で、法案の進捗も又一段と促進せらるるというふうに私は考えているのでありまするが、会期延長の問題が、まだ議題ともならず、議せられてもおりませんこの際に私お伺いするのは、大変順序として手違いかと考えますが、一般の問題としまして、こういう事態になりました場合、総理の所労というような、一片のお話だけでなくて、或る場合には所労を侵しても、あえて参議院の法案の審議のために積極的な御出席ができるということについて、政府側の御了承と御確認が頂けるかどうか、この点について  一般的な問題として、一応伺つて置きたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今小笠原委員より、念を押してのお尋ねでありますが、一昨日、総理が所労で休むというのは、その日突発的に所労に入つたというのではないのでありまして、随分無理をして出ておりまして、相当疲れて早く帰つたというようなことも、何遍も繰り返しております。とうとう最後に、こう疲れが重なつて来ては、三、四日続けて静養したいというようなことで、なつたのでありますから、事前に、このたびの事件におきましても、できるだけはそういうふうに出て参るのでありますから、今後においても、やはり総理としては、相当責任を持つておられるのでありますから、申すまでもなく、そうあるべきはずであろうと私は考えております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 もう一点お伺いいたしたいのでございまするが、先ほどのお話の中にも重要法案というお話がございましたが、本日の会期切れの今の状態において、この重要法案については、政府側としてどういう御希望を持つておられるのか、そして又重要法案とは何を指しておつしやつておられるのか、もう少しこれは政府の態度を明確にして頂きたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 重要法案ということは、確かに私が申上げたのであります。どれが重要法案といとうことは実はありません。法案と申せば、悉く国家国民の利害得失に関する重大なる案件なのでありますから、軽重大小のあろうはずがないのでありますけれども、論議の比較的なかつたものは、徐々に審議終了して議決をして、或いは成立し或いは衆議院に回付されるというようなことに相成つて参つておるのであります。重要法案と申上げたのは、それらのあとに残つて来たものでありまして、法律的にむずかしく言うのではありませんで、常識的に、一括して、只今こちらの委員会において審議されておるようなものを、いずれも重要なものと、こう政府としては考えておるわけなのであります。従いまして、いやしくも国家国民の利害得失に関する法案であるのでありますから、政府といたしましては、全部、一つ慎重なる御審議を願つて成立するように、この上ながらの御配慮をお願いとたいと、こう考える次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 政府としましては、そういうふうに一般的にお答えになるのは、この立場に立つた場合に至当のことであろうと考えます。ただ私のお尋ねしたいことは、この段階に来て、重要法案であるというものは、全部である。それで全部、国会において成立することを強く希望するということだけでは、満足が行かないのであります。と申しますのは、午前中、事務当局の手を煩わして、今審査中の百六件の法案についてお伺いしましたところ、一カ月延期の第一回目の延期後に、六月十日を中心として提案されて来ましたものが、五十に余る法案でございます。そしてそれが本審査に参議院にかかりましたもので、我々の側で重要と心得ているようなものにつきして考えても、五月の二十九日、或いは六月の五日、或いは六月の十日というふうになつておるのであります。こういうふうに率直に申しますと、追い込まれた形で、法案を審議しておりまする国会側の立場としましては、それだけの御答弁では満足できないのであります。併しその御答弁以上に、あえて上下の関係をつけないで、答弁もないということであるならば、一切はかかつて、その重要性ということについては、限られた会期内においては、参議院自体の選択にまつて止むを得ない。そういうふうにお考えになつておると了承してよろしうございますか。この点、念のために伺つておきたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 政府といたしましては、是非全部の法律を御審議、成立相成るようにお願いをいたしたいのであります。勿論会期も切迫いたしておりまするし、行政府より立法府に対して、とやかくくどい御注文を申上げる筋合ではない。御遠慮申上げるべきものであると考えておるのでありまするけれども、できるだけ一つ、政府の苦心の存するところをお酌み取り願つて、慎重に御審議を願つて、政府の希望に副うように一つお進め願いたいというのは、私のほうが注文をし、指図するのではありませんので、立法府としてもその辺十分お察しの上で、御配慮をお願いいたしたいという気持であるということを申上げているのであります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 議事進行について……、現在の議事の進行に、私は若干疑点があると思うのです。それは午前中、政府の最高責任者吉田総理においでを願つて、それから吉田総理から御挨拶を聞いて、それから進めよう。そのときに私は政府の最高責任者と同時に、この会期延長については、與党さんの要望があつたのであるから、私としては與党の最高責任者にもおいでを願いたい。吉田総理がおいでになりますというと、政府と與党の最高責任者が、丁度一緒になりますので、それで強く要望したわけなんであります。それに対しまして、先ほど山崎国務相がおいでになられた経緯が御説明になつたのでございますが、吉田総理を要望して散会になつた議運が、ここに山崎国務相がお見えになつた。それによつてその代理を認めて、議事を現在進行しているやに私は承るのでありますが、議事の進行としては、一応午前中の経緯もありますので、そごを一応区切りをつけて進められたいと思います。若し進むとすれば、私は午前中、與党の責任者と要望した点において、山崎国務相の資格審査を私はしなければならん点があると思います。(笑声、「その通り」と呼ぶ者あり)

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 午前中の委員会で政府の責任者と同時に党の代表者と、こういう御要求のあつたのは事実でありまするが、我々自由党の委員といたしましては、党を代表してのこの委員会への出席でありまするので、この点には午前中は触れませんでしたが、私のほうは党の代表者をここへ出そうという気持はございません。我々の発言は、党の発言と同様に御了解願いたいと思います。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私は今、そういうことを聞いているのではないのです。今の加藤君の発言に対しては、私は又申上げたいことがあります。私は委員長に承わりたい点は、現在議運の議事はどこを進んでいるのかということを承わつている。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えします。只今の進行は、午前に要望されました政府の代表者の出席を待ちまして、その代表者の意見を聞いているのであります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 その政府の代表者とは、同時に念を押したように、責任者の上に最高責任者を要望しているのであります。その最高責任者は、お見えになつていないわけですね。それを了承したのは誰が了承したのですか。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) その点については、山崎国務相から御説明があつたはずであります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 説明があつたことはわかつておりますが、議事を進行する以上は、それで了承をして欲しいと山崎国務相から発言があつたのだから、委員長から一応委員に諮られて、それから進められなければ私はおかしいと思います。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お諮りいたしましよう。只今矢嶋君の御意見に基きまして、山崎国務大臣を政府の代表者としてここに承認することに御異議ありませんか。   (「異議なし」、「異議あり」「採決」   「賛成」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今の提案に対しまして、採決の(「議事進行について」「採決々々」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)声がありますから、採決いたします。(「採決というのは反対です」「議事進行について」「言いたいことがあつたら、言わせたらいいでしよう」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 角が立つて来ると、採決と言いたくなつて来るのでありますから。ですから(「皆の了解を得なければ駄目だよ」と呼ぶ者あり)ちよつと待つて下さい。でありますから、矢嶋君、兼岩君等から御発言があるので、その取扱いを今委員長から諮られていることは、山崎国務大臣のお話の中に、総理大臣を代理して出席いたしましたと言い、そうなつた事情については、寺尾委員から、総理所労のため出席できないので、この程度のところまで努力したので了承して欲しいということになつておつて、これが委員長の今の取扱いになつて来ているわけなんです。それについてそれぞれ賛否を明らかにできる態度になつておる会派もあれば、そうでない矢嶋君なり、兼岩君のように疑義のあるところもございますから、疑義のあり、或いはこの問題について質問のあるかたには、十分質問をして頂いて、その議が済んでから、この扱いは委員長に御一任したい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) わかりました。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 そういう意味なんです。僕の言いたいことは。(笑声)小笠原君だけが、自分の党を代表しておられるでしようけれども、質疑を続けられ、いつの間にかその質疑が、つまり午前中からの論議を逸脱しておるのに、それを委員長が許しておる。そうして又突然採決すると、そういうやり方は私はやめてもらつて先ず総理が出られないということについて、一応野党の発言を十分させて、その上で善処してもらいたいのです。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 今の議題は、総理の出席でなくて山崎国務相で満足するかどうかということだと思う。そういう点について、先ほどから山崎国務相の話を聞いておりますと、誠に総理のおからだは、相当お疲れになつておるようであります。この重大なるときに出られないようでは、それでは総理大臣として、もうときによつたら御辞職でもなさる程度の病気なんでしようか。そうしてもう一つ聞きたい。(笑声)成るほど今日は所労であろうが、あの例の破防法というのは、政府が非常に力を入れたところの法案でありましようが、それに対しましては聞くところによると、ずつと前から総理の出席の要求がされてあつて、最後に討論、採決の予定された日にすら来ていなかつたというので、一日延びたのも、これは全く私は政府の責任だと思う。一体、総理はいつ頃からからだが弱くなつたか。こちらに登院されておるときでも、法務委員会に出るときがなかつたのか。こういうことになると、あながち出たいという誠意はあるけれども、からだのために出られないとは、ちよつと聞取れない。そういうふうなことを今ここであなたがおつしやつても、国民は承知しない。これはやはり吉田さんの我がままで、のみならず参議院を軽視するものである。これはもう、吉田内閣何年続くか知らんが、殆んど全議員が不満を持つておるところでありますが、私の聞きたいのは、先ず二点、その法務委員会が、たびたび要求されておつても最後まで出なかつたこと、その間には、どこかにおいでになつておるでありましよう。  それから今度の御病体はどのくらいであるか。医者にかかつておられるのか。ことによつたら、それはもう総理大臣としての職責が盡されない。今日出て来られないようでは。それならば辞職するというような状態なのか。ちよつと国民に明らかにして貰いたい。そういう意味で私は病体の程度を聞きたい。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今、いろいろ総理の病状についてお尋ねがありましたが、これは所労と当初より申しておるのでありまして、疲労が烈しいのであるのであります。従つて重く病床に就いておるというのではなく、ここ両三日の間静養がしたい。こういう程度でありますから、どろぞその辺は御了察を願いたいのであります。従いまして内閣総理大臣の重任に堪えぬというのではありません。前にも私が申上げましたように、元気はよろしいのでありますが、(笑声)疲れておるのでありますから、暫くの間……、(「精神的元気はある」と呼ぶ者あり」こういう次第でありますから、どうぞよろしく御了承願いたいのであります。又法務委員会のしばしばの要求に応じて出られなかつたという点も、これも先刻ちよつと申上げましたが、会期がいずれにしても長いのでありますから、だんだん末期に来て、疲れておるときがあります。早く引揚げて休養しておる日もあります。又登院はしておつても、法務委員会の会合の日と或いは食い違いの点もありましたでしよう。これは私はつきりわかりませんが、ありましたでしよう。そういう事情から今日までに至つたということを一つ御賢察を願いたいと思うのであります。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 精神的元気が非常にいいというのは、我がままをしておつたので、そうして元気は非常にいいが、併し国会に足を運ぶからだが、工合が悪いという、御病気であろうと疲れておろうと、重要な時期に出られないということは、結果においては同じであると思うので、そういう意味において、私たち、今後與党が総理大臣に対してそうして誠意を以て国会に出席するというようなことをしやべつたところが、そういうふうなことでは信用できないと、こう思うのでありますが、今後についてはどういうあなたは副総理として、総理大臣という要求に対しては、応ぜしめる努力をすることがあるのか。見通しはどうなのか。たびたび騙されていて、まあ最後まで騙されるのかもわからないけれども、あなたのお考えはどうなんですか。もう少し、我がままを国会に対して言わせないように、あなたはする用意があるのかどうか。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 最善を盡して御期待に沿うようにしたいと考えております。(「了承、進行」と呼ぶ者あり)

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 吉田総理に代つて、山崎国務相で話を進めて行くという段階になるならば、私はもう一つ要望がある。というのは、先ほど加藤君から、会期延長については自由党から要請したので矢嶋から党の最高責任者を呼ぼうという声があつたが、自分らは與党の代表者であるから、呼ぶ意思はない。こういう御発言があつたのでございますが、勿論加藤君は自由党を代表しての議運で優秀なおかたでございますけれども、私は午前中申上げましたように、今国会が本日まで延びて来た大きな原因の中には、法案の立案過程において、更に審議過程に入つて、政府、與党の認識の不統一ということが、こういう事態をもたらして来ておる。加藤君は代表ではございますけれども、私は與党の最高責任者或いはそれに次ぐところの責任を持つて與党を代表しての発言のできるかたが、ここにおいで願わないというと、会期を何日延長するかというようなことを審議できない。是非お願いしたいと思います。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 矢嶋君の御発言のような、党と政府との間に食い違いがあるというようなことは、これは無い。このように私は信じております。なお重ねての党の最高責任者の御出席の要求がございましたが、この運営委員会には、我々は党を代表して参つておるのでありますから、これは申すまでもないことでありまして、会期の延長その他の問題に関しましての我々の発言は、党を代表しての発言であるという工合に御了解下さるように、重ねて私はお願いいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 矢嶋君のお話は、その内容とする趣旨は、私、御尤もであると考える向きは十分ございます。併し各党を代表して、それぞれの部門を担当して、我々は議院運営委員として出席しているのであり、なお一党の肩書によつて総裁なり、幹事長なりが、ここへ出席して発言されるということは、これは議事の手続上不可能であろうと私は考えます。そういうことのあり得る場合は、参考人なり証人なりで喚んで来た場合に限つて、そういうことは行われるでありましようけれども、少くとも参議院の規則なり、国会法によつて行われておるそのところに、党代表として出てそうして議事の進行について、或いは参考とする点について、かれこれ述べさせるということは絶対できないと思います。私はそういう手続上のことからいつて不可能なことは不可能なこととして我慢しなければならん点があるだろうと思います。それをあえて事を進めようとするならば、相当の手続が必要であろうかと思うので、大体矢嶋君にいたしましても、若しもその都合が好い点を考えるならば、内閣なり何なりの一つの担当者で、而も党を相当代表でき得るような、適当な人をお呼びになつてお伺いすればいいと、こういうことになろうかと思います。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 小笠原君の発言だけれども、小笠原は矢嶋君に対して反対意見を述べられたけれども、今までどういうことか知らんけれども、例としては確かに廣川さんが幹事長として、與党の立場から議運に対して意見を述べられたこともあるのです。だから、そういうことが不可能ではない。今矢嶋君が前提に言われたことは、この延長に延長を重ねたことは與党内の不統一である。そういう点について、更に與党の責任者、幹事長なりに来てもらおう。こういうことを言つたことは、これは前例に徴してあり得るのであります。だからそういうことは法規にあるとかないとかというのではなく、本日はどうするかということは別問題として、将来そういうことが不可能であるという前例は作りたくない。現に前例にもあるわけでありますから、その点は僕は小笠原君の意見に反対であることを申上げておきます

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私はそういう前例については、当時議員でございませんから、知りません。併し公式に速記を付けて政党代表としての発言を言おうとするためには、私は手続が必要であるというふうにすることが望ましいというふうに考えております。まあこの点については論議になりまするから、一応大野君の意見を諒としまして、議事を進めて頂くために、矢嶋君において、どういう取扱いでこれを主張せらるるのか、或いはこの程度のところで、何らかあなたのほうで御意見があるのか承わつて、進んで行くようにしたいと、私はこういうふうに考えます。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 小笠原君の質問に対して答える前に、先ほど私の発言に対しまして、加藤君は、政府と與党の法案に対する意見の相違、そんなものはありませんと、こういうふうに御発言になりましたが、具体的にどういうものがあつたかということは時間がかかるがら申上げません。併しながらはつきりあつたことは事実です。そのために国会の審議がスムースに行つてないということも事実なんです。従つて会期を延長するに当つて、政府の代表者と與党の代表者は、今後どれだけ協調して議会がスムースに行くように努力するのだという見解と決意を承わらないことには、我々は会期を何日延長するかが決定されない。その立場から僕は意見を承わりたいと言つたのですが、どういう例があつたかということは今申上げません。あとで申上げる必要があつた場合には申上げましよう。  それからそういう立場から、與党の代表者をお呼びになるに当つて大野君と小笠原君から意見がございましたが、若し参考人として意見を述べることをも皆様がたが好ましくない。この際はできるのはできるけれども、遠慮して欲しいという皆さんの大勢の赴くところならば、私は一歩讓つて、先ほど小笠原君が最後に提案した方法で、内閣において與党出身の閣員で、最も責任のあるところの発言のできるかたがおいで願えれば、それによつて私は諒といたします。なお加藤君は與党自由党を代表して出ておられるとさつき発言があつたわけでございますから、その角度から後刻私は質問申上げまするが、それに対する答弁に対しては、代表でございますから、今後絶対の責任を持つように私は老婆心ながら敢て御注文申上げて、委員長からそういうふうにお取計らい願いたいと思います。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 與党の幹事長は出席されなくても、あえて構わないというならば、やはり山崎国務相は、国務大臣と共に與党の責任者として、與党と内閣との間の責任をもつてこれから答弁されることにして話を進めて行きたい。山崎国務相は、そういうことは困る。自分はただ国務大臣としてであつて、與党に対しては責任を負えないのかどうかということを参考までにお伺いしたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今までは吉田総理大臣の代理、政府の代表ということで出ておりましたけれども、この委員会の席上、只今のような御発言があつて、私が両方をかねてよろしいという当委員会の御承認があれば、私においては何ら異存はありません。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 先ほどから、いろいろ吉田総理の出席されないことについて、大野君も縷々述べられたが、今回だけならば我々は了承できるのです。併し各委員会を通じ或いは本会議を通じてからに、所用と申されて出席がない。これはこのまま我々が今日承認するならば、今後又こうしたことが繰り返されると思う。僕は参議院を軽視したものだと思う。そういう意味において、これが例になりまするから、我々もつと所用と言われる用がどんな用であるか。(「所労だ」と呼ぶ者あり、笑声)所労ですか。(「疲れだ」と呼ぶ者あり)失礼、取消します。私聞きそびれました。所労で結構ですが、(笑声)これは恐らく皆所労だと思う。(笑声)皆疲れていると思う。(「笑われる」と呼ぶ者あり)笑われるとはどういうことだ。(「皆が笑い出した」と呼ぶ者あり」笑い出したというのか、どういうのだ。安井君言え。笑われるというのは、どういうことが笑われるのか。笑つているというのか、笑われるというのか(「取消す」と呼ぶ者あり)取消すなら勘弁してやる。(笑声)そういう意味において、今後のこれは例になるといかんから、私は言うのです。今日は或いは了承してもよろしい。併しいつもあのワン・マンが、我々が言うばかりでない。新聞その他でワン・マンと言つておる。自由党の諸君はそれを黙認しておる。併し参議院としてそれを黙認しなければならないあれはない。皆さんがもう少し誠意を示して、今日は何時に電話をおかけになつて、どなたがその電話の担当者であつて、そうして向うが何という回答をしたか、それをもう少し詳しくお伺いしたい。恐らく総理が直接にお答えになつたことではないと思います。その所労の程度、その点をもう少し詳しくお聞きしたい。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 私も皆さんから御要望を受けて連絡いたしましたが、水橋さん、誰が受けてどういう返事でどうという、まあそこまで言うてしまうと、私などは、皆さんに非常にこう何か、如何にも皆さんの御期待に責任を持たなかつたというような、まあ赤面をするというようなことになるし、(「結果において来ていないからね」と呼ぶ者あり)いや、向うのほうから自動車でこちらへ来て、外務大臣の官邸に連絡があり、総理も、依然として出られないということを私自身が聞いております。そんなことでありますから、この辺でどうですか、水橋先輩、あなたも苦労人だから、まあそこまで我々も努力いたしますし、又山崎副総理も言つておりますから、この辺のところで、一つ御了承願えれば……。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 僕は山崎国務相に一、二お尋ねしたいと思うのです。それは総理が今日出て来ないということ、或いは数日の会期延長という問題が、單に小さな技術的問題でなくて、私は非常に政治的責任が重大だと思うので、その点を指摘して、山崎国務相が果してこれの代理、そういう重要な我々が期待を持つておることに対して、十分政治的な期待に副い得ると考えておられるのかどうか、私は先ずその点お尋ねしたいのです。吉田政府が成立以来やつておられる悪政が、だんだんと重つて来て、そうして最近四・一二、四一八、それから五・一メーデー、第三次ゼネスト、今日こういうふうに、全国民労働者階級を先頭にして全国民を揺り動かしておるということは、一に吉田政府の悪政である。ところで、かような悪政が若しも従来行われるならば、過去の事実を見ましても、例えば日比谷の燒打事件、桂内閣は即時辞職をしておる。或いは米騒動、寺内内閣は即時辞職をしておる。五・一メーデーのごときは一千名に余る日本国民が怪我をしたり死んだりしているのに対して、政府は何ら責任を負うことなく、恬然として破防法を強行して来て、そうして昨日破防法は委員会で十対四で否決されておる。当然、ここで私は内閣は総辞職をすべきが当然である。それを與党の多数をかりて会期の延長を願い出ようとするがごときは、これは政治的良心、憲法を蹂躙し、日本の国の独立と平和を危くすることは勿論、これはもつと、うんと値引きして、極く平凡な一政府と考えてみても、政治的良心の一片がないというふうに考えなければならん。  従つて今日我々が総理の出席を要求しているのは、ああいう時代遅れな政治感覚の、全く非民主的な、口には民主主義と言いますけれども、あの非民主的な良心、それが問題でなくて、過去三年間の、全日本を今日の危殆に陷れた過去の全政治的責任者としての焦点に立つ者としての吉田茂総理大臣が出席して、どういう決意をもつて、今以上私が申述べましたような政治的責任をとり、そうしてこの事態を解決するどういう方途を以て、ここで会期延長の問題に対する政府の所信を我々に明らかにし、我々はそれを諒として、賛否はとにかく、この会期延長に対して日本建設の根本的な政策に立脚して、我々野党與党、全各会派の質議に対して十分な答弁をし、もつて会期延長の問題を本通りに戻して、ボス的な取引や言葉の先の取引でなくて、政治的責任、日本のこれからの政策という全政策という点に立脚して、この会期延長の問題を論議する。従つて総理が出て来ない以上、私は十分その会期延長を論ずべき前提が欠けておると考えるのでありますが、山崎国務相は代理として出て来ておられる以上、こういう重大な政治的責任に対してどういうふうに考えられるか、先ずその点を伺いたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 御議論の次第は拝聽いたしました。併し私は、本日は当委員会より、この委員会に総理大臣に出席の強い御要求がありまして、総理がこれに応じ得ざる止むを得ざる事情がありますので、その事情を御報告申上げて、どうか総理の出席のできないということに対して御了察、御賢察を願いたい。こういう使命を帶び、そういう事情で罷り出たのでありまするから、政治全般或いは政策全般についての討論というようなことに入りましては、今日この席上における私の使命を逸脱するものと考える次第であります。御議論は十分拜聽いたしますが、私がここにおりまする使命をも又、どうぞその通りにありのままに、一つ御認識をお願いいたしたい。かように考えます。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 只今の山崎国務相の答弁によつて非常に問題が明快になつたと思うのです。先ず第一に、山崎国務相は総理の代理に来たのでなくて、総理が今日来られなかつたという事情を我々に了承を求めるために来られておるということ、第二として、従つて吉田内閣の全政策に関する質疑については、責任ある回答はできないんだ。それは自分の使命を逸脱するものである。こういうふうに答えておられるのであります。然りとすれば、私が先ほど申述べました所論を再び繰り返す必要はございませんが、今日この国会を延長するや否やという問題は、いわゆる独立の最初の通常国会の最後の段階で破防法、労働三法その他の改惡等々、あらゆる重要な問題を控えておるところの会期延長の問題でありますので、いわば過去の吉田内閣の三年の政治、政策の、我々から言えば、全部の破綻が出ておる。これをどう処理するかという問題の一環として国会の延長を問題にすべきである。  この正論に立てば、山崎国務相は只今の答弁によつて全く代理として出て来るべきところの権利も義務も何らなくて、ただこういう事情で所労でございましたということを言いに来てえられるというだけでございますので、従つて午前中の論議を通して我々の得ました総理の出るべきであるという、我々の期待に百%違反しておられるのでありますから、山崎国務相の代理は、何ら意味をなさない。従つて我々はこれ以上、会期延長の問題の前提として総理に質すという点について、何らその要求を満足させるものでないと感じますので、私はさような理由で、あなたの先ほどの御答弁でよろしいのか。つまりあなたは、総理に代つてあらゆる質問に答えられるのだ。こうおつしやるのですか。やはり先ほど言われた通り、それは答えられんのだ。これは私の権限の外だ。こういうふうなのでしようか。この点非常に重要な点でございますので、もう一度重ねて言明が願いたいと思います。(「議事進行」「議事進行は答弁があつてからだ」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 只今議題となつておることは、国務大臣山崎氏が、吉田総理を代理するものとしてその出席を認め、そうして議事を進めて行くか否やということにかかつてある。それに対しての兼岩君の只今の質問は、代理になるのかならんのかというメンタルテストの質問であるのかどうかわかりませんが、もう代理として、総理の代理として答弁をせよということになつておるのであります。(「ノーノー」「なつていない」と呼ぶ者あり)私はそういうことをば、先ず総理の代理として認めて進められるのであるかどうかが決せられて、初めて山崎国務相はそういう意味合いで、又総理の代理として、御答弁いたしますということになるかも知れないのであります。先ほど党を代理するということの御決定がここであるならば、党を代理する立場でもお答えいたしますということを申しているわけです。従つてこれは、山崎氏の言葉をだんだんつきつめて考えますと、質問している内容の如何によつて、その態度を堅持せられて物を言つておられるやに考えられるので、先ず代理として認めて、その上で兼岩君の質問に対して、どういうお答えになるのかどうかということならいざ知らず、まだ代理としても認めてもない、認めないでもないというところで、政策一般について質問しました場合に、山崎氏のように、今の段階において、総理所労のため出席できないということを申述べに今参つておりますという言い分に対しても、私は水掛論になる点があるのじやないかと思うのです。(「何を言つているんだ」と呼ぶ者あり)従つて、やはり一応、今議事を進められて、代理として認められるのか認めないのか御決定頂いて、そうして御決定になりましたならば、それに不満のかたもあるでございましよう。併し御決定になりましたら、その立場に立つて山崎氏の、その立場に立つての御答弁を願う。又それに対して御答弁がないときに、初めて代理できない。不適格ではないかという形にやつて頂きたいと思う。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 私のほうからお諮りいたします。先ほど矢嶋君、大野君から提案されましたように、そういう趣旨に基いて山崎国務大臣を政府の最高責任者の代理であると共に自由党の代表者としての資格を認めることをお諮りいたします。(「委員長議事進行について」と呼ぶ者あり)……認めることに御賛成のかた、挙手を願います。    〔賛成者挙手〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 多数であります。(「委員長、委員長」と呼ぶ者あり)山崎国務大臣を政府最高責任者の代理であり、自由党の代表者として、承認することに決定いたします。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 今の委員長の決定は、そういうふうに一応決定されたので仕方ありませんが、一応抗議の意思を表明しておきたいと思います。あなたは僕が、この代理としておいでになつた以上はこういう点をお尋ねすると言つて、二、三のうち、先ず第一の問題だけを出して、再度その点を念を押したときに、答弁も認めないで議事進行の発言を許して、多数できめられるということは、全く議運の委員長として運び方に欠けるところがあると思います。やはり当然答弁をさせて……。併しその点は一歩を讓つて、そういうふうに決定されたということを仮に僕は認めましよう。従つて先ず劈頭、私の質問の答弁を山崎国務相をして答えさせて下さい。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 先ほどの兼岩君の御発言は、私をして率直に申上げれば政治に対する御批判であります。御意見であつたと承わつたのであります。御批判であり御意見であつたとしますならば、又意見の相違ということもあるのでありますので、私は先刻申上げたように、御意見は御意見として拜聽いたしておきますという御返事を繰り返すだけであります。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 私の質問はそういう意見を述べているのじやなくて、あなたは総理の代理として来られた以上は、我々は総理に質さんとすることは、会期を延ばすか延ばさんか、延ばすとすれば三日にするか二日にするか、純理的或いは技術的の問題を論議するように見えるけれども、併し本日は三年間の吉田政府の全政策の結果が集中的に現わて来ているところの、最近の数ヵ月における、特に最近の数週間の状態と関連して、この会期延長の問題を論じなければならんから、当然総理に対して我々が質問すれば総理が答えられるのであろうあらゆる問題について、あなたは答えられるのかということをお尋ねしたところが、それは答えられんのだ。こう言われるので、それでは代理の資格はないじやないか。だからそうじやない。総理の代理に来た以上は、どういうことでも総理に代つて答えるのだ。こういうふうに言われなければ、代理の資格はないのだ。その点を明確にして頂きたい。

安井謙自由党

○安井謙君 いろいろ御議論もあるようでありますが、(「答弁々々」と呼ぶ者あり)政府の代表者としては山崎国務相が今ここで一致して承認になつたのでありますから、午前中からの引続いて、議長の委員長懇談会の模様を伺い、更に加藤君の提案になりました会期延長の問題について進めて頂きたいと思います。なおこれは余計なことかも知れませんが、これには当然衆議院の決議も要ることでもありますし、衆議院としても、参議院の状況も見合せて午前から待つておる事情もこれは考えなければいかんと思いますので、成るべく簡明に進めて、結論を出して頂きたい。私はそういう提案をいたします。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 僕にちやんと答弁して、進めて下さい。委員長に要求します。そんな一つの質問を出しておるのに、答弁もやらないで勝手に議事進行させるということは、全く議事の取扱上あなたの議事進行は間違つていますよ。そういうやり方をされるならば正じい結論に到達しませんよ。安井君が途中で口を入れて(「議事進行」「答弁の要なし」と呼ぶ者あり、その他発言する者あり)何を言つておるか、国会は政党のためにあるのではなくて、国民のためにあるのだ。だから国民のために、この国会は延長すべきや否やを論議すべきであつて、そんな、君の言うようなそういう茶々を入れるような(笑声)そういう議事の進行を許さないで、山崎国務相の答弁を、この答弁がなければ質問の出し方がないじやありませんか。代理に来たものであるから、代理であらゆる質問に対して答えられますねと言つたときに、先ほどあなたは答えられぬと言つておるではないか。そんな立場の人を、どうして代理と認めるか。(「問題を逸脱している」と呼ぶものあり)何が逸脱している。問題の本質ではないか。それが逸脱だというのは、よつぽど頭がどうかしておる。(笑声)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 兼岩君、山崎国務相は、先ほどのに答弁が要るとすれば、その問題に対しては答弁の意思がないそうであります。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 答弁の意思がない。それでは、第二の質問に移りましよう。

安井謙自由党

○安井謙君 私は動議を提出します。先ほどの動議をとり上げて頂きたい。委員長懇談会の事情を議長から御報告を願つて、更にそれに引継いで、午前中の加藤君が提案した会期延長の問題について、議事を進めて頂きたいという動議を提出します。(「賛成」と呼ぶ者あり)

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 議事進行、今度は僕が動議を提出する。只今の安井君の提案の仕方は全く午前中からの問題の混乱を、もう一度蒸し返そうとしておる。午前中あんな問題は、簡單に五分で片付いたのに、三時間に亘つたことは、本日の委員長並びに與党が、参議院規則の二十二條を基礎においてこの委員会を運営するという根本的な立場を、及び従来の慣例を無視して、何ら我々、この委員会をして相談もあずかつていないのに、勝手に何のことか訳のわからない委員長懇談会をやつておいて、それで何のことかわからないものをここへ出して来て、突然その報告を聞くべきだと、だから、だんだん混乱していけないのだ。この会期延長の問題を論議するかしないかの前提として総理を呼ぼうと、ここで総理大臣の代りに山崎国務相が来ていて、総理の代理として、あらゆる質問をしてその結果として、この参議院規則二十二條に基礎を置くところ。会期延長についての前提もできるから、そこで初めて議運で相談する。その結果委員長懇談会をやるならやる。そうして改めて又この議運へ御報告を願うとそういう方法以外にあり得ない。それを一定飛び越してしまつて、直ぐ昨日の委員長懇談会を報告しろなどということは、第一は今の総理の代理としての山崎国務相に諸々の問題を尋ねて、そうして会期延長の議題に入るや否やということが、今議題になつておるということを全く忘れているやり方だ。昨日の委員長懇談会は何らこの参議院規則二十二條に基礎を置いたところの、我々聞くに値いするところの委員長懇談会でないので、そういうものを聞く耳を持たんわけです。だから従つて議事進行として私は二十二條に基く正しい運営を委員長がされることを要求します。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 先ほど安井君から動議が出ましたが、安井君の動議以前において加藤君の動議が午前中出ておるのでございます。その加藤君の動議に対して、私から吉田総理の出席を求めたのでありますが、その吉田総理の出席がかなわず、山崎国務大臣が総理大臣代理として出席したことを承認する御決定があつたのであります。そこで私出席を要求しました関係から、山崎国務相に質問すべき筋合でございまするが、質問の要点は先ほど私は盡しております。従つて私は質問の点はございません。従つて安井君の動議を委員長においてお取上げになるとするならば、先ず以て加藤君の動議を取上げ、会期延長に関する件を議題として供せられんことを望みます。    〔「異議なし」「賛成」「反対」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今の小笠原君の動議に対して賛成の声がありますから……    〔賛成」「反対」「まだ質問が残つているじやないか。みんな残つているのに小笠原君だけちよこちよこやつただけじやないか」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 会期延長に関する件が議題になつておりまして、動議は成立いたしております。つきましては会期延長に関する件を議題にすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、会期延長について議題にいたしまして御審議を願います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 会期延長の件が議題になりましたので、午前中白紙に戻つております議長が招集されました昨日の常任委員長懇談会における経過の報告を聞くということについて議事が進められる運びになろうかと考えます。ただ私はその場合、午前中にも申上げました通り従来の慣例によりますと、常任委員長懇談会の招集等は、会期延長に関して各委員会の議案審査の状況について、議長として職権上聞きおくために招集せられるものと考えておりますが、慣例上は議院運営委員会において、会期延長の件があつて、それによつて議長に常任委員長の意見も聞くことを要請した形において、常任委員長懇談会が開かれておりましたにかかわらず、本日定例日であつたにかかわらず、昨日、委員長の報告によりますと、内閣委員長の議長への申入れ等を斟酌して、議長において常任委員長懇談会を御招集になつたということでございまするから、この報告に対しましては併せて佐藤議長の会期延長に対しての御勘案になつた経緯、又常任委員長懇談会を招集して各委員長の御意見を聞かれた場合における所見等も、併合せてこれは御報告頂かないと、そういう前例、今までにないことでございますから、例となつては我々議院運営委員会として、各会派の立場立場にあるものとしては、将来困る点がございますので、議長においても含んで御説明が願つておきたいと思います。    〔「議事進行について」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 佐藤議長に発言を許しております。    〔(矢嶋三義君「常任委員長懇談会は撤回して白紙に戻つているじやありませんか。今頃何故にそれを引張り出して来るか」と述ぶ〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 僕がかけたのは、昨日の委員長懇談会の状況の報告を聞くかどうかと言つて諮つたのです。    〔矢嶋三義君「それが撰んでから、あなたが撤回すると言つて撤回したのじやないのですか」と述ぶ〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 報告がありますから、それを聞くか聞かないかということで委員会に諮つて、そのままになつております。    〔矢嶋三義君「それを白紙に返したじやないですか。なぜ議事進行についての発言を許さないか」と述ぶ〕

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 矢嶋君の誤解があるようですから……。私が今申上げたのは報告を聞くという場合においては議長の所見も含めて、議長の御説明……なぜそういう措置をとられないのかという御説明、又常任委員長懇談会の各委員長の意見を聞いた場合の議長の得た結論、これらを御披露下すつて、議運のほうにお諮りを願うようにして頂きたいということを申上げておる。会期延長の件に関しましては、議長の職権でありまして、議長が常任委員長懇談会を招集してこの意見を聞く。或いは必要ある場合は議運に対しても聞く。こういうのが成規のことだつたのが、慣例上は、我々のほうからこれを問題にし、議長に要請するということで、内部的には各分派の立場に立つて、民主的にやつて来たものです。それが今回の措置は異例であるから、議長においてその経過と、又得た所見というものを伺いたいということを申上げておるので、これをいつかけるかどうかということは 一にかかつて今後の我々の議運の決定に待つだけのことなのであります。ところが委員長においては、この常任委員長の報告を聞くというようなことの意見がございましたために、それを取扱おうとしたことなんであつて、それを取扱うとなればなつたで、はつきりここで各会派を代表するかたがたの御確認を願つて、その段階にあるとなつたならばこうして欲しいと、私は希望を申上げておるわけです。(矢嶋三義君「委員長が取違えておるのだ」と呼ぶ者あり)ですから、委員長においてもこの点混同せられないで、一つお取扱いを願いたいと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 議事進行について…。小笠原君のは一つの意見なのです。それで、議長が発言をする場合には云々という希望條件を述べたのです。そうしたら委員長はすかさず、議長に発言を許されんとしたのですけれども、常任委員会云々ということを小笠原君は触れたけれども、これは全部白紙になつておるはずです。そうして会期延長をする場合には、私どもは今日問題なのは、常任委員会がどういう話をしたかとか、参議院の議長がどういうお考えであるかという以前に、政府の考えを聞きたい。それから又会期問題は、衆議院との連関もある。従つて衆議院の審議について我々はとやかく言えない筋合で、ハウスハウスで独立しているから言えない。併しながら政党政治であるが故に、自由党を代表してその最高意思を表明でき得る山崎国務大臣が来ておるというからして、この筋を聞いて、線を通じて我々は質すべき問題もあるわけです。従つて参議院自体の議長の話を聞くなどというのは、私をして言わしむれば、ずつと先の話です。従つて小笠原君の意見は間違つていないが、あなたがすぐ取上げて、而も声をからして、こちらからの議事進行の発言をば封じて、議長に発言せしめるというならば、問題をいよいよもつて紛糾せしめると思うのです。従つて一体これはどういうふうに取扱うかということを皆さんに諮つて下さい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 私が議長に発言を許しましてから、議事進行の発言がありましたので、議長の都合を聞いておつたのであります。その間に諸君の御発言が沢山出て参りました。そういう事情であります。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 私は議長として発言の権利があると思いますから、発言をお許し願いたいと思います。    〔「そんなものはあとでよい」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 一応議長にも発言を許してあります。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 会期の延長の問題が、今この議院運営委員会において取上げられております。会期は皆様方も御存じの通りに、ハウスが決定すべき問題であつて、政府が決定すべき問題でないことは、疾くに御承知の通りであります。而して現在の状況からみますというと、参議院に法案が山積しておる。衆議院に法案がたくさん残つておるというのではないのであります。  そこで参議院としてはこの山積しているところの法案をどう取扱うか、どう取扱わなければならないかということが、私にとつては大きな問題になつたわけであります。殊に昨日のことでありまするが、すでにきめられた会期は明日、即ち今日に迫つておる。それにかかわらず重要法案が、またいつ委員会を通るか見通しがつかないという議案がたくさんある。こういう際には一体どうすべきであるかということが私にとりましては大きな問題であつたのであります。たまたま昨日の朝早く河井委員長が来られまして、そうして内閣委員会に関する限りは、現在かかつておる多数の法案を会期中にまとめ上げるということは、これは不可能である。どうしても会期の延長、而もかなり大巾の延長を考えて頂かなければならんという話があつたのであります。内閣委員会においてはすでに然りでありまして、その他の委員会においてはどういう事態になつておるかということを、議長としては知らなければならんと考えました。そこで私は昨日急に常任委員長のお集りを願つて、そうして各委員会における状況を確かめたのであります。それは若し必要ならば後刻事務総長から御報告申上げまするが、私の申上げたいことは、各委員長のお考えを承わつた上で、そうして私はこの重要法案、而もたくさんの法案がまだ参議院に停滞しておる。これをどういうふうに扱うかということについて、扱わなければならんかということについて、議運にお諮りをしたい。そういう考えで以て、先ず以て常任委員長から議事進行の状況を承わつておいたのでありまして、それを皆さんがたに御参考に御報告申上げまして、そうしてこの議案をどういうふうに取扱うか、議案を上げるとしたならば、この本日を以て終了する会期をどうするか、どうしなければならんかということについて、皆さんがたの御意見を私は求めたいと思うのであります。その御意見が、幸いにしてこの議院運営委員会においてまとまりましたならば、それを以て私は衆議院議長と懇談をして、そうして両方で以て規則にきめてある通りの手続を経て成規の決定をしたい。こういうことに考えております。  而して私は、これは私から申上げる筋のものでもないかも知れませんけれども、その会期延長に関して政府のほうの都合はどうであろうか。このたくさんの法案のうち、先ほど山崎大臣は全部上げてもらひたいのだと言われましたけれども、果してその通りであるかどうか。会期を、例えば日を限つて延長されるということになるかどうか知りませんけれども、仮にそうなつた場合に、政府においてはどう考えるかというようなことを政府にお聞きになるということは、これは皆さんがたの御自由であつて、それも又必要であろうと思いますので、私に関する限りは今申上げました通りに、常任委員長に諮つたその結果を皆さんがたに御報告申上げまして、そうしてこの会期をどうするか、この議案の審議をどういうふうに持つて行くかということをお諮りしたいのであります。その意味においてこれから御審議をお願いしたいということを委員長にお願い申上げます。(「了承」と呼ぶ者あり)

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 議長の今のお話は、話の限りにおいては我々はわかるのです。ただ常任委員会のいわゆる審議状況を見て、これらの審議を全部議了するためにはどうするかという角度からならば、今お話の通りに相成ろうと思うのです。  ところが問題が一つある。それは会期を一ヵ月延長するときには、衆議院、参議院の両院の議運が集まつての話に、もう延ばすまいということになつた。そうしてその後に二週間延ばすときには、この参議院において二つの前提が言われたと思う。大体これは野党側の一方的な意見であつたと、今は自由党側では抗弁するかも知れませんけれども、こういう事態が来たのは、法案の提出が非常に遅れた、事情はあろうけれども遅れた。そこに責任の一半があるという確認の上に立つこと。それからやむなくこれを再延長するのであるから、この次は絶対に延ばさない。これが嚴粛にきまつたと思うのです。従いまして議長として今のことをお考え下さる場合には、この議運において嚴粛にきまつた二つの前提が、これは、よもお忘れになつていまいと考えるのです。  従いまして私は午前にも申しました通りに、ここにおいて会期延長を議するためには二つの、その原因をなす二つの途しかない。一つは政府自体がいろいろこの状況においてどうか参議院においても会期を延ばして議案を一つ上げて頂きたいという懇請に基くか。第二は、参議院議長が衆議院議長と相諮つて、ハウスの意思としてこの段階において我々に又諮るか。こういう二つの途しかないと我々は考えていたわけです。そこで私は今の議長のお話は、その半面を説明されたものとして了解するのでありまして、この際どうしても自由党を代表するところの山崎国務相に対する私は質問があるので、暫くこれは山崎さんには退席を願わずにおくことを委員長に要求し、それから議長の話はその半面を説明されたものとして私は了解しておきます。そうして質問は暫く保留しておきます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今議長のお話がありましたが、私強く希望したものが、議長の自発的な形で御発言があつて、その内容は伺うことができました。そこで相馬君のおつしやる通り議題となつております会期延長に関する件について、或いは議長などにいろいろの質疑が行われるであろうと考えますが、ここで私一応議事を進めるためには取極めておいて頂いたほうがはつきりしていいと考えますので、先ほど申上げたことでございまするが、今この議事は、午前中に提案せられました加藤君の動議が可決せられた案件が議題となつておる。その可決せられます場合に、安井君のほうで先に動議として常任委員長懇談会の経過を聞きたいということでございました。  そこで常任委員長懇談会の経過を聞くか聞かないかという問題については、一応処理しておいたほうがいいと思いますので、私は議長がああいうお話をした以上は、事細かに一々のものを今聞いておかなければならないという段階ではないように考えます。従つてこれは保留しておいて頂いて、そうしているうりな質疑があつて、どうしても聞かなければならない場合には、聞く可能性もそこに残してはおきますが、相成るべくはそういうようなことにはならないように議事が進んで行くことを私としては希望します。もう少し基本的に質疑を交わし、政治的にこの問題が処理せられるというような段階になるのではないかと思いますので、今の事務総長の報告は、暫時保留するということだけ御決定願つておきたいと思います。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私は只今の小笠原君の意見に結論的に同じでありますけれども、この議事進行の過程において、よくお互に頭を整理しておかないと混乱が起ると思う。というのは、事務総長の口を通じて常任委員長会議の結果を聞くということについては、午前中一応避けてしまつているのです。それをさつき不用意に安井君から委員長懇談会の話を聞こうと出て来たから、こんな混乱が起つて来た。懇談会では小笠原君のほうから、今までの慣習と違つたところの行為を議長さんはとられた。それはどういうお気持でございましたかということについての御釈明を議長さんに求めたことに対して、議長さんが今御釈明になつた。だから今ここに事務総長の口を通じて聞く云々ということは、午前中から解釈ずみだから、それに触れないで、基本線に則つて、つまり国務大臣、官房長官をお呼びしているのです。そこに質問を展開して行つて、その過程において参考に聞く段階が来れば参考に聞いて結論を出す。こういう順序にならんと……。混乱が起らないようにして頂きたいと思います。(「異議なし」「議事進行」と呼ぶ者あり)

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 僕は先ず第一にお尋ねしたいことは、政府は先ほど体裁いい言葉で言われましたが、そういうまあ毒にも薬にもならない体裁のいい言葉はやめて、どの法律がどういうふうにして欲しいので延長がして欲しい。そういう点を、一つ山崎国務相からはつきりして頂きたいと思います。(「官房長官でもいいよ」と呼ぶ者あり)山崎国務相で適当でなければ、官房長官でも結構です。どの法律とどの法律が、どうしても通さなきや工合が惡いのですか。

保利茂自由党内閣官房長官

○政府委員(保利茂君) お答えいたします。先ほど山崎国務大臣からお答えいたしましたように、政府といたしましてはどの法律が重要であつてどの法律は重要でないというような考えは持ちませんのでございます。どうか各案につきまして、できるだけ一つ御審議を願つて、成立いたしますようにお取運び願います。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 私は與党の諸君並びに與党に追随される(笑声)某会派の一部の議員が、この会期延長の問題を非常に技術的にとつておられるという点は、私は実に遺憾であり、非民主的だと思うのです。それは会期を幾らでも延長して行つて、法律が通るまでやつて行こうというのでは、與党野党の攻防戰を通して、政治を国民の要求に持つて行こうとする民主主義の政治の破壊になつて来る。即ち破防法について言えば、質疑の過程を通してこの問題を鮮明にして、政府はそれに対して防戰相努め、與党もこれに対してバツク・アツプする、その結果として單なる引延しというのでなくて、質疑の過程を通してだんだん延びて来る。その結果或るものは審議未了になる。或るものは否決される。或いは可決される。審議未了になりそうになると又延す。こういうような政府の希望なり與党のやり方が、果して民主主義の名に価するかどうか。  山崎国務相から総理に代つてお答え願いたいのは、そういうふうにあなたが言われたように、もう一遍問い質したいと思いますが、全部の、できればどんな法案でも軽重ございません。全部通したいという、口先だけ綺麗なことを言つておられるが、そういうような形で幾らでも延ばして行くということが、民主主義の政治的ルートに一致すると考えられるかどうか。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 会期を延長し議案を審議して行くことは、これは一に国会独自の役目であり使命であるのでありまして、政府のほうから、とかくの発言をすることは立法府に対して外部から批評を加えるようになるのでありますから、これは立法府の独立性のために、かようなことについて私ども言及することは御遠慮申したいと考えるのであります。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 そうすると、政府としては、延長ということは希望しておられないと、こういうふうに了解していいわけですか。今、自由党にお尋ねいたしますが、政府としては、さようなことは申上げられないとおつしやると……。

木村守江自由党

○木村守江君 全部成立を願うと言つているのですよ。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 だから、それを前提として聞いているのだ。従つて政府は、全法律の成立を願うという態度で、審議未了になりそうになると又会期を延長するという、こういう政府の希望と一致するところの国会の運営方法が、民主的であると考えられるかどうか。これは一つ、政府で答えられなければ自由党でお答え願いたい。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 私も、今二枚鑑札でお答えすることになるのでありますが、私も及ばずながら議員生活を長くやつて参つております。與党もやり、野党もやりましたが、與党としては與党の政策が、即ち政府をして実行させるのでありますから、與党といたしましては、あらゆる法規に許す範囲において法案の成立に全力を挙げて行くのであります。法規の許す限りにおいて全力を挙げて進むというのは、これはいずれの與党でも同じようであろうと考えるのであります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 今の段階になつて、私は法律案の提案がどうして遅れるかというようなそんな理由はお伺いいたしません。勿論国会の会期というものは立法府において自主的に決定するものでありますが、然るが故に我々は、会期百五十日というものを尊重して、再三再四官房長官に対して二月の中旬又は下旬ごろまでには必ず出してほしい。その頃までに大体出揃うように努力する。その見通しであるというような御答弁でおつたのでございますが、そういうことについて、更に私はここで追及しようとはいたしません。で、国会を延長したのちに更に多数の法律案が出て来ている。国会会期中に提案されたところの法律案を我々が十分審議する義務があることは当然でございますが、会期延長後において、多数の法律案、特に行政機構改革というような重要法律案、その他大部分が出ておりますが、そういうものを我々が審議する。無制限に審議しなければならないかという点についても、おのずと限度があるということは、午前中も議論が出た通りでございます。  そこで私はここでお尋ねいたしたい点は、会期は自主的に我々がきめはいたしまするけれども、政府としては現在国会にかかつている法律案が全部通過することを念願しているのでありましようし、その法律案も内容を知つていることなれば、この際お願いするに当つては、どの程度お願いしたら適当であるというぐらいなお気持は持つているだろうと思うのです。その発言があつたからと言つて、何も立法府を行政府が侵害することにはならないと思いますので、山崎国務相から、その点御答弁願いたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今のお尋ねのごときお尋ねに対しては、実は先刻から、私はすでに私の考えていることを申盡したように考えられるのであります。どうかこれまでのお答え申上げた言葉を通じて、一つ御判断を願いたいと考えます。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 それは申されたかも知れませんが、山崎国務相の声は非常に低音なので、私の耳まで届かなかつたのでございますので、簡單でよろしゆうございますから、もう一回御答弁願いたいと思います。

保利茂自由党内閣官房長官

○政府委員(保利茂君) それでは私から……。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 保利官房長官でも差支えありませんか。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 結構です。

保利茂自由党内閣官房長官

○政府委員(保利茂君) 山崎国務大臣からお答えいたされておりますように、国会運営の問題は、これはもう政府がかれこれ申上げるべき筋合はございません。ただ政府の希望はどうであるかということで、先ほど山崎さんからもお答えいたし、私もお答え申上げたのでありますが、政府の希望としては、随分勝手なことだと思いますけれども、どうか、成るべく短い期間に全部の議案が議了するように、一つ御配慮を頂きたい。これは概念的に申上げるほか、どうも国会のほうで御判断を頂くほかはなかろうかと思うわけであります。政府の希望としてはさように思つております。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 まあその程度でしよう。それはまあそれに違いありません。  次にお伺いいたす点は、会期がここまで延期されて来たことについては、午前中もちよつと申上げましたが、政府と與党との法律案に対する私は認識の不統一ということが、本日ここに会期が延長したという一つの私は原因になつていると思うのです。與党の、まあその方面の最も大事な政調会と政府とが、どの程度にスムースに行つているかということは、この国会の会期が短くて済むか、再三再四延長するかということと密接な関係があると思うのであります。  私はそこで、多く具体的な例を申上げません。ただ皆さんの御記憶を甦らせる意味において一、二申上げますれば、或いは農林省の設置法の一部改正にいたしましても、或いは義務教育費国庫負担法の問題にいたしましても、或いはドツグ・レースの問題にしましても、これらは或いは政府提案を與党がこれに横槍を入れ、或いは與党の政調会を通過して出されたところの法律案に対して、政府によつて、ここに水が差される。そういう関係でこれは延び延びになつている。ここに私は一つ具体的な例として国務相並びに官房長官に御答弁頂きたいと思うのでございますあ、と申しますのは、先ほど政府の最高責任者の代理として、山崎さんは二枚看板の資格において、次のことを申されております。即ち與党は全力を挙げて政府の提案にかかる法律案の通過を念願している。それから皆さんがたは、というのは我々でございますが、皆さんがたは、政府の希望通りに行くように、できるだけ御協力、御精進を煩わしたい。こういうふうに非常に御鄭重なお言葉を以て我々に要望されております。  そこで私はお伺いいたすのでありますが、私は時間の関係上、ただ一つの例を以てここにお伺いいたしますが、例えば教育委員会法等の改正案、あの法律案というものは、これは政府提案にかかるものでございます。而もこれは幹事長の許可を得て閣議を経て政府提案にかかるものであります。私どもは政府の希望通りに御協力申上げまして、参議院は早々にこの法律案を上げまして衆議院にお送り申上げました。そうしましたところが、山崎国務相の言葉を借りて言うならば、與党は全力を挙げて今の法律案を通過すべく努力中であるというならば、この法律はすでに参議院を通つておる。ところが、衆議院においては與党から横槍が入つて、すでに一ヵ月有余も混沌としている。こういう実態があつて山崎国務相から先ほどのような御発言があるということは、私は心外の至りなのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)今後会期を延長して我々がこの法律案を審議して協調を申上げるわけでありますが、かくのごとき政府と與党との不調和というものを、これから如何に調整して行こうとするのか、何日間会期を延長したならば、この調整を図つて行かれるのか、その具体的な答弁がない限りは、そう簡單に我々は何日間会期を延長したらいい。政府に御協力申上げることができるという自信を持つて会期延長の期日を決定することはできないのでありますので、私はあえてこの点について御両人から御答弁を煩わしたと思います。(「その通り」と呼ぶ者あり)

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今お尋ねになりました政府、與党の間の議論がまとまらない、政府案に與党が横槍を入れる。或いは議員案に政府が掣肘を加えるとかというような種々お話がありましたが、これははつきり、あえて私は詭弁ではないのであります。はつきり申上げますが、今日與党といえども、政府といえども、その信ずるところを述べて十分論議を盡して、最後に決する所で決して、そうして初めて公式にレールに乗つて参るのであります。公式にレールに乗る前に、與党であろうが、政府であろうが、十分論議を盡して参るということは、当然民主主義の過程としてあるべきことであると考えるのであります。従来の議会ではずつと古い憲法時代の政党においては、すべて幹部一任、政府案その通りというようなことが行われたのでありますけれども、保守といわれる我が自由党におきましても、やはり今日の民主主義の時勢では、そう簡單にお前さんの言う通りには行かないと言つて、内部的の相当論議が、最後の決定を見る寸前まで議論を繰り返していますから、その過程を御覧になつて乱れておるようにお考えになるのは、少し私どもから申上げれば、十分御認識を願えないで遺憾を感ずるわけであります。併しながらそういうことのために立法府のほうに会期延長しなければならないというような、御迷惑をかけるというようなことがあつては相成らんと考えまして、不肖ながら私が政府と與党との間の連絡をとりつつ協力いたして参つておるような次第であります。微力にして十分に御認識を得ないのは何ともいたし方ございませんが、その心持であるということを御了解願えれば結構であると思うのであります。従いましてそういうことのために審議が遅れて、立法府を煩わして会期の延長にならんようにということは、お言葉までもなく、私ども十分反省して、その方面の努力をいたして行きたいと、かように考えます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 関連しまして……

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 官房長官の御答弁を求めたい。私は御両人と申上げたのです。

保利茂自由党内閣官房長官

○政府委員(保利茂君) 山崎大臣からお答えになりましたそのお言葉によつて、私が申上げることは盡きておるようでございますから、附加えることはございません。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 ちよつと一言だけ。小笠原君の関連質問があるそうですが、それに一応讓つてもいいと思うけれども、今国務相から発言があつた直後に一つ、私承わつておきたい。国務相は民主主義の時代になつたから、公式のレールに乗るまでは云々と申されますが、政党内閣であり、連立内閣でなくして自由党の唯一の與党であるところの吉田内閣なんでございます。政府提案にかかるところの法律案が出た場合には、これは私レールに乗つておるものと考えまして、そうしてあなた様が特に希望するところの、政府の希望通りになるように協力申上げておる。これはレールに乗つておるとは申されないのでございましようか。そうでないとすれば私が考え方を改めなければならないと思いますがどうなんですか。それだけ伺つて関連質問があるそうですから、小笠原君に讓ります。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 例えば教育委員会法の「年延期に関する件のごときは、文部委員会において各委員が論議をなしつつあるのでありますから、その論議の盡きるのを待つということは、委員会を尊重し、議院を尊重し、議員みずからを尊重するゆえんである、こういう心持でお答えをいたしたのであります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 よく聞えないです。あとで又質問をいたします。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 今、具体的に法案の名を掲げて、矢嶋君から質問がありましたので関連してお尋ねいたしますが、本日山崎国務大臣或いは自由党代表としての山崎氏に、この点念のために伺つておきたいのですが、参議院先議でこの法案を、政府に協力して参議院を通し、衆議案院にかかつた法律案であるわけでございます。又この法案について、政府或いは自由党共に、衆議院において成立せしむる熱意を以てお取り運びになつておられると考えますが、仮に会期延長になりました場合、参議院から送り込んでいるものの成立についても、一つ明かな御言明が頂けるかどうかという一点でございます。  第二には、衆議院から送つて来ておりますので、実体法は参議院として成立しておる。然るにそれと関連する手続法は、未だ衆議院で審議中であつて、参議院に送り込まれていない。即ち若しも不幸な事態になりますと、片輪なものになつてしまうという法案があるわけでございます。私具体的に話は申上げないで、わざとこう、話は申上げないでお伺いするのですが、これら一切のものの成立を希望し、期待して、参議院の我々に対しても強く要望すると同様に、政府は衆議院に対して強く要望せられておるのか。又内部的に絶対多数を占める自由党において、これが成立をせしむることについて決意を持つておられるのかどうか。この二点をお伺いしておきたい。  又参議院自由党のほうの側に対しましては、同じ自由党内で、それぞれ賛成が我々同様にあつて、参議院を成立したものにつきましては、今後仮に会期延長が決せられるという場合において、強く成立せしむるということについて努力をする点について、責任をお持ちになられるかどうか。これは抽象的な議論でございますけれども、簡單にお答え願つておきたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 只今お尋ねの初めの二点でありますが、私は一面においては政府の一員として、他面においては自由党の議員といたしまして、(「もつと大きい声で」と呼ぶ者あり)只今お述べになつたような線に沿つて両方から皺を寄ぜて成立を期しつつある、折角最後の努力を傾けつつある現状でありまして、申上げるまでもなく、いやしくも法案として出した以上は、それの成立を期する線に沿うて最善を盡して行くつもりであります。こうお答え申上げたいと思うのであります。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 参議院自由党に対する小笠原君からの御質問であります。私どもは自由党に属してはおりますが、御承知のようにおのおの二院制度における使命を持つておることは申上げるまでもございません。従いまして、参議院が全会一致で可決し、或いは全会一致を以て修正をする、こういつたような法案を衆議院に回しました場合におきまする取扱といたしましてはつ最善を盡して、衆議院にこれの了解をせしめて成立をなすべきことは、私どもの強く決意をいたしておるところでございます。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私は先ほどの山崎国務相の答弁は、全部聞きとれなかつたのでございますが、満足できませんので、も少しお伺いいたします。  で、繰り返して申上げますが、政府責任者としての山崎国務相は、我々議運に対して、政府の希望通りに政府提出の法律案が通過するように御協力願いたいと、こういうふうにお話になつているわけなんです。我々は協力することにやぶさかでございません。先ほど私が挙げましたような例は、今度は自由党の代表者である山崎さんが、自由党が政府に協力すれば直ちに解決する問題を、與党の自由党が協力しないで大分混乱している。そういう実態が政府のほうから我々に対して、野党に対して、政府の希望通りにやつて欲しいということは、相当私は矛盾があると思うのです。従つてこれらの問題の解決に当つて、どの程度の見通しを立てているのか承わらないというと、会期の延長の期日を私自身、自信を持つてきめ得ないわけなんです。そういう政府與党の不統一のために、会期を延ばすことにお付合いさせられるということは、私自身としては迷惑千万に思うわけなんです。従つてもう少し突つ込んだ御答弁を煩わしたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 政府、與党の間の議論の対立、論争のために最後に法案が残るというようなことは断じてさせないつもりで、努力をいたしておる最中なのであります。申上げるまでもなく、先刻も申したのでありますが、私どもの党派は二百八十何人おりまして、相当議論が多いのであります。議論が多いのは私どもは喜んでおるのであります。従いまして、できるだけの議論は盡すのでありますから、先刻申上げましたように、最後の決をとる寸前までは、相当論戰をするということは御了承を願わなければなりません。そうして最後には、党内といえども或いは話合いがつかなくて、手を挙げて決をとる場合もありますから、そうして最後の決定をして党の方針、これを実行する政府のあり方をきめておるのであります。どうか一つ私どものほうの党内の給争のために、会期を延長するというようなことは、私どもはしない方針で、そういうことがあつては相成らんという建前で進んでおるものであるということを御了承を願いたいのであります。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 先ほど保利官房長官から、会期延長についてはできるだけ短時日で終りたいというような御希望がございましたし、只今山崎国務相からああいうような発言がございましたが、我々にできるだけ短時日に云々という御所望をなされるとすれば、政府としては、当然短時日において誠意を持つてそういう点に努力されることだと、私は山崎国務相のお言葉を信頼するわけでございます。従つて私としては、ここで山崎国務相に対する質問を打切りまして、会期延長するが是か非か、然らば延長するとすれば何日間というように、議事を進行することに異議ございません。

三輪貞治日本社会党(第四控室・左)

○三輪貞治君 先ほど国務大臣の御発言の中で、たくさんまあ重要法案が残つているけれども、その重要さについては、軽重については考えてない。どれもすべて重要な法律案であるというようにおつしやつたのであります。この百六件残つておりまする議案を見ますと、その中には、国民各層の間で非常な論争があり、反対がありしている問題が多いから、実は国会においてもそのようになつているわけであります。  ところが先般建設委員会で予備審査をしておりました法律案がありまして、これは名前を申しますと、住宅金融公庫法の一部を改正する法律案であります。ところが、これについては一塊りの関係する業者が、非常に猛烈な反対をいたしまして、そのためにいつの間にか闇取引がされてこれは撤回されてしまつた。もう少しこれを申しますと、これは住宅金融公庫が、自分が、公庫が建てた家について公庫みずから保險事業を行うところの内容を持つものでありまして、保險事業家にとりましては実に優秀な危險であるところの、この公庫の建てた家というものは、これは非常に利益の対象になる。先ず自分の手が掛らない。一括して役人がやつてくれる。又非常に監督が行届いているので火災の虞れがない。こういつたようなことで非常に有利な保險であるということを、我々委員会では証人を喚問いたしまして話をさせました場合に、そういう発言をして、強くこれに反対をされたのであります。ところがその数というものは全く一握りの僅かな者である。然るに労働三法、或いは破防法に対する反対のごときは、先達ての総評の第三波のストのときに持つて来たあの反対署名だけでも、三百万も五百万もある。署名に加わらない人だつて、相当の数はこれに反対をしておる、而もその反対大会等で怪我をした、或いは投獄されたといつたような人の数は、その住宅金融公庫法の一部改正に対して反対した一握りの人よりもずつと多いわけです。そのような法律、いつの間にか全くどういうような取引がされたか知らないけれども、とにかくこれを撤回されておる。併しながら国民の喧々富々たる反対を唱えておる法律については、これをむりやりに強行しようとしておる。こういうところに非常に大きな問題が私はあると思うのです。私は、決して口で軽重を考えていないと言つておられますけれども、それをそのままに受取るわけにに行かない。若し又そういつたような、非常に輿論を尊重するのであるならば、政府は謙虚にこれを修正するなり、或いは撤回するなりの挙に出れば、スムースにこの議院の運営をし得たと思われる節もあるわけなんであつて、その点について私ははつきりした、なぜあの法律案は引込めたか。その他の法律については、どうしてこれを強行しなければならないか。国民が殆んど反対してもこれをやつてしまうんだと。それにはどういう理由があるのか。こういつたことについて、一つ明快にお答えを願いたいと思います。

保利茂自由党内閣官房長官

○政府委員(保利茂君) 御尤ものお尋ねでございまして、私も何も内容を細かくは存じません。存じないということは申上げられないかも知れませんけれども、確かに御指摘の法案につきましては、所管の大臣から本案を撤回いたしたいという話がございまして、相談をいたしました結果、閣議でこれを了承いたしたのであります。それだからして法案がこれは軽い、これは重いということは申上げ得ないと申上げるほかないわけであります。撤回いたしました法案を、決して軽い法案であるというようには思つておりません。

三輪貞治日本社会党(第四控室・左)

○三輪貞治君 破防法案についても労働三法についても、非常に国民の多数を占める人々がこれは反対をしておる。輿論政治である限りは、国会は勿論その国民の輿論が反映して各会派の数が出ているんであるから、国会でそれをば多数決でやれば、国民の輿論に従うものである。こうは簡單に私は言い切れないと思う。明らかに一握りの人の関係しておる、こういつたような問題に、全くそれをば正理であるときめつけて、これを反省しようとしない。こういうことは輿論政治に反するんではないか。このことについて山崎国務大臣は、輿論政治というものについて、今の反対の輿論について、どういうふうにこれを認識し、これをお考えになつておるか。單に一部の者がやつておるのだ。これを扇動しておるのだ。こういつたように簡單にきめておられるのか。その点を一つお伺いしたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 今、少しばかりの輿論だからどうでもいいのかというような、数が多ければそれでいいのかとか、いろいろな方面から……、(「聞えないよ、大きな声で」と呼ぶ者あり)申すまでもなく、輿論は大小に拘わらず十分尊重をし、傾聽をいたすのであります。併し最後の決はおのずから意見があつて、これを纏めるのでありますから、輿論を尊重するということ、結論をとるということは自然別れるのでありますが、それはこういう議論をいつまでも申上げても水掛論になろうかと考えますから、この程度でお答をいたしておきますが、決して輿論を軽んじてはおりません。

三輪貞治日本社会党(第四控室・左)

○三輪貞治君 さつきの住宅金融公庫法のごときは、関係者は百人もいないのです。百人もいない人の反対は取上げて、すでに証人喚問も国会でやつておるのに、委員会で審査しておるのに、これをばひとりで默つて撤回してしまう。どうしても腑に落ちないのですね。何百万、何千万という人が反対しておるのには、一顧も與えない。併し二、三十人の者が、議会に向つて反対をする、これについては、どういうことか知らないが、いつの間にかこれを撤回した。これははつきりしてもらわないと、一つの法律案についての、そういうような明らかに見えすいた態度というものが現われておる。この点について、もう一回尋ねたい。

保利茂自由党内閣官房長官

○政府委員(保利茂君) 只今の住宅法案を撤回いたしましたのは、主管大臣が住宅政策を進めて行く上において、この法案を撤回いたしたいという御提言によつて撤回の承認をいたしたわけであります。それ以上のことは、私も実は承知をいたしておらないわけであります。

三輪貞治日本社会党(第四控室・左)

○三輪貞治君 閣議決定をして、政府が提案をして僅かの間にそんなに住宅政策に変化があつたのですか。僅か二週間も経ないのですよ。提案してから……。(「醜態だね」と呼ぶ者あり)

石川清一改進党

○石川清一君 会期延長が問題になりましたが、それと同時に政府から積極的な意見の開陳があると思いまして待つておりましたけれども、未だ私の考える点には、何ら政府から積極的な発言がないようであります。そのことは本日総理大臣が出席することについては、所労のために今週中できないということは、一応了解いたします。  併しながら、一たび会期延長ということが議題になりました場合には、外務委員会においても、内閣委員会においても、総理大臣の出席を要求し続けておるのでありまして、これについて、積極的な総理大臣出席の意思の表明が強力的にあるべきだと私は信じておりましたけれども、これも又ございません。それと議案につきましても議案の軽重はない。百六件大体同じようだ。こういうような表明がありましたけれども、具体的な法案の内容に入りますと、すでに撤回したものもあり、又衆議院において審議中のもありまして、これに対する明確な態度のないものもあります。従つて政府が、今のように全部の法案を同じようにするということは、どうでもいいというような取りかたにもなれますし、又今まで二回会期を延長いたしましたが、その最終日における政府の態度と、なんら変りはないのでありまして、我々は会期延長をしても、これは今までと同じで、法の審議は政府の積極的な意思の表明と協力がない限り、私は同じように存じております。政府が強い表明を、特に私は今までの経過から見て、望みはしませんけれども、若しありましたら、政府の表明を願いたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 政府といたしましては、人が変つても、場が変つても法案を提出したる以上は、その成立を望む次第でありまして、会期延長が幸いにして御決定に相成るというようなことになりますれば、その延長されたる会期に対して最善を盡して成立を期したいと、かように考えることは一定不変でかわりはないのであります。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 私、先ほどの石川君の質問によく似ておるのでありますが、このように今通常国会百五十日、二回も会期を延長して、而も政府の言う重要法案と称せられるものが、各委員会に山積している。これにはいろいろ理由もございましよう。提出が遅れた。併しそのうちで一つ、ここではつきり山崎さんにお尋ねしておきたいのは、総理大臣の出席を各委員会、又当院の本会議等においても、緊急質問その他の場合に、何回も要求いたしました。併し今日まで数限りなく所労の理由で以て出席がなされなかつた。而も新聞を翌日見てみますると、参議院の本会議なり委員会には所労で出席できない総理大臣が、銀行の大会には出て堂々と御演説をなさつておるのであります。このようなことが、総理大臣が国会に出席されまして、よく委員会で政府の意のあるところについて、最高責任者として説明を行い、又質問に答えるというようなことがなされておつたら、かように私は山積しなかつたかつも知れんと私は思う。私はその点について、重大な、今回このように溜つてしまつたようなことについては、政府側にも大きな私は責任があると思う。その点について山崎さんがどういうふうにその責任があると考えるかどうか。はつきりした御答弁を大臣にお願いしたい。  第二に、仮に会期延長の件が議題になつておりまして、我々はまあ延長には反対という原則的な態度を持つておりまするが、仮にどういう決定がなされまして会期延長ということになりましたといたしましても、今後そう長い、私は会期延長ということは、到底望み得ないであろうし、不可能であろうと思います。従つて短かい期間の間において、各委員会が最後の審議を行わなければならんと思います。従つて各委員会共に、今残つておるのはどうせ論議がいろいろ沸騰いたしまして、そうして意見が対立したために、採決もできないために、各委員会において残つていることだろうと思います。従つてこういう法案についての政府の最高責任者としての総理が出席されまして、質問に答えられることを各委員会ともそれぞれ要求をするだろうと思います。これに対しまして短い期間内に少くともこれに答えられるように善処するかどうかということ、それから若しもそれができないとしたならば、仮にこれらの法案がその短い期間に上らないとするならば、一切これは政府のそういうことに、大きな責任が来るだろうと思うが、これについて政府としてはどういうふうに処置する考えであるか。  それから最後に一つお尋ねしたいのは、事務局にお尋ねしたいのですが、今日まで私たち何回も、まあ今日まで何とも僕らは言わなかつたけれども、総理大臣の出席を要求した際に、所労というまあ同じような言葉によつて何回もこれを拒否されて参りました。先ほども申上げましたように、所労で出席しなかつた総理が、存外銀行大会には出て、大演説をぶつておられるというようなことが、翌日の新聞記事に載つて、非常に不快な感じを持つて来たのでありますが、今日まで総理出席を要求して、所労のために出席されなかつた本会議における数、これは当然記録はあるだろうと思います。総理大臣の出席を要求して、これが行われなかつたというようなことについて、私は記録しておるだろうと思いますが、その数が何回あるか。それから委員会において出席を要求し、又議長を通じてでも出席を要求されたであろう。それらについて調査ができていないとするならば、ここで直ちに発表してもらわなくてもよろしいのでありますが、そういう数について、できておつたならば、一遍御発表願いたい。今日にまでなつたときに、私は総決算として十分これは検討しなければならない問題であり、あと僅かの期間でこの重要法案を皆上げなければならんのだつたら、政府の態度、それから今までの経緯をはつきりしておいて、その上に立つて今後どうして行くか。これが会期延長を審議するについても私は重要なポイントだと思います。この点について政府の御答弁を願いたいと思います。(「賛成」と呼ぶ者あり)

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) だんだん、お尋ねでありますが、私も総理大臣が、いつ出席して、いつ外で演説したかというのを実は新聞等で見ますが、はつきりと何時何分どこで話して、そのときに何しておつたというようなことまではわかりませんが、能う限りは、総理大臣としては、最善を盡して出席もしているのであります。万止むを得ざるときに出席し得ざる事情ができるということは、私どもははつきり申上げることができると思うのであります。  更に又会期延長の後においては、我我は先刻来繰り返して申上げました通りに、いよいよ最善を盡して立法府の御審議に副うように政府としてはこれに対応して参りたい。こういうことを誠心誠意、この席上で披瀝いたす次第であります。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 そういたしますると、まあ大抵所労だと言つて、総理がどの委員会においても出席されない。これは大抵よその仕事の兼ね合いというようなことでありますが、従つてこのように法案の審議が遅れ、且つ又若しもこれが審議未了、或いは又その他のことによつて何回も国会の会期を延長しなければならないような事態になつたということは、一つにはこれはまあいろいろ理由もありましようが、その中の大きな要素としては’総理の健康上の問題が大きく影響しておる。こういうことに結論的には言い得る。最善を盡して出たいけれども、出られなかつたということになつたならば、その総理の健康のために、このように会期の延長もなされて、それから審議が遅れてしまつたのだ、これが一つの大きな理由になる。こういうふうにも言い得ると思うのですが、そういうふうに解釈してよろしゆうございますか。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) そこまで御断言になつては、少し政府に対して苛酷な御判断であろうかと考えるのであります。政策、法案等につきましては、それぞれ主管大臣がありまして、全責任を負うて立案、立法、提案をして参るのでありますから、これに対して当然内閣の方針に基き主管大臣が立案して、全責任を負うてその法案の成立を期しておるわけなんでありますから、ことごとくの法案に総理が出て、一言なければ事が決しないということほどまでに、まあ極論なさつたようには考えませんけれども、総理は、相手変れど主変らずで、一つのからだでそう行くものでもないのでありますから、その辺のところはどうぞ一つ柔かに御了解を願つておきたいとかように考えます。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 僕は、今山崎さんが、如何にも逆説的なことを言つて逆襲をせられますけれども、そうじやないのだ。参議院の今までの運営において、総理を強硬に出て来なければならんというような、そんな駄々をこねるような行為は一度もないのです。而もどの法案にも総理が出て来て、一遍質問に答えよなんというようなことは、一回もそういう馬鹿なことは言つたことはないと思います。特に所労だと言われるものですから、過去において、曾て帝国議会当時に濱口さんを重体のときに引つ張り出した、あれは非常に非難を浴びたというので、極めて謙虚に臨んで来たと思う。所労であつたら、あとで答えてもらいましようというので大抵来ておる。併しこういうふうに、どうしても聞きたい。このように輿論が沸騰しておるような大きな重要法案なんです。これについては最高方針を聞きたいというのは当り前だ。それに対して所労だと言つて出て来られない。而も今日はもう会期のどん詰りになつても、遂に又所労と言つて出て来られないということになつたら、これは私は統計表を事務局にとらしてもよくわかると思うのですが、従つて総理の健康が、このように国会の審議を遅らし、又会期延長をさせてでも、最高方針を聞いてから十分審議をしたいというのは、各委員会とも当然だと思う。そのために遅れるのだということも、一つの大きな原因になつているということは認めるか。それから常時あなたは側についておられて、副総理として側で聞いておられまして、いつも接しておられるからよくわかると思うのですが、会期延長ということになると来週だと思いますが、これにはどうでしようか。今の健康状態から察して、予想は困難かも知れないが、併し大ていの場合には、最後の、もうあとどれだけ延びるかわからん。又延びないかも知れませんけれども、仮りに、仮定の上に立つての質問は答えられんというかも知らんけれども、あなたのほうでは、要求しているのであるからその場合、全力を挙げて出て来られるような状態にあるか。それは健康状態で不可能な状態であるか、この点をはつきりしてもらいたい。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 健康状態についての突きつめたお尋ねでありますが、先刻申上げた通りに、今週は一つ休養させて欲しいということでありますので、生きもののことでありますから(笑声)どうのこうのということは言えませんけれども、当然来週は、最善を盡して御期待に副うように努めたいと考えます。

菊川孝夫日本社会党(第四控室・左)

○菊川孝夫君 くどいようでございますが、当然、今各委員会にたまつております法案が、いずれも議論が沸騰して、そうして政府の最高方針を聞かなければやはり困る。参議院として十分な責任を果せないから、是非とも聞きたいといつて要求も多いと思います。従いまして、仮りにそういう要請に応えられなかつた。又今後、山崎さんはここではうまく言つておられる。努力するということは、今まで何回も聞いている。明日は必ず努力するという約束も聞いておりますが、それで約束が果されたこともございます。全然ないとは言いません。約束を果されたこともございます。併しどうも約束を果さないことが多いので、而もあと会期も短くなつておりますが、その際に、若しものことがあつた場合には、あなたがたにおいて責任をおとりになる。こう解釈してよろしゆうございますか。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 重ねてのお言葉でございますが、最善を盡して御期待に副うように盡力するつもりであります。官房長官と二人で努力したいと思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 質問が緑風会さん、民主党さんからございませんようですが、一応それらのかたがたに無いかどうか、これはおたしかめ願つて、今大野さんがあるようですが、(「委員長みたいなこと言うな」と呼ぶ者あり)あるならあるで、どこまでも質問することは、私たち願うところでございますので、一応おたしかめ願つて、進行上発言を許されるように願います。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 先ほどから特定の法案についての與党並びに政府にお尋ねがあつたのでありますが、私もちよつと気がついたから申上げておきたいのですが、郵政省の運用金還元の問題でありますが、あれは占領中、どうしてもやらなければならんというので法案をこしらえた。そこで大蔵大臣が可及的速かに元に戻すと言つている法案が、郵政委員会では衆議院を通つてあれは成つたけれども、もう一つ関連する大蔵委員会のほうの法案がまだ予備審査になつて参議院に来ないのです。こういう参議院では二回も三回も決議案を出しているような、参議院の意思はわかつている法律を具体化するこの法律案を今もつて衆議院から上げて来ない。こういうようなことが、與党絶対多数を持つている政党内閣である。議論はいろいろあるという話ですが、それなら政党内閣の意義がないので、先ほど誰かが質問されたように、政府と與野との緊密な連絡をとるべき義務がある。ですからそのために、何度も国会がこういうように延長されている。一に政府の責任だ。與党の責任だと、野党は言いたいのであります。その点についてあなたのほうから、一切こういう参議院の意思が明らか場合の法案を、まだ参議院へ送つて来ないが、その法案について、本当に誠意を以て、速かに衆議院から参議院へ回付するように、政府、與党の責任者、両方からお考えを承わつて置きたい。  それからもう一点、次は会期延長になりました場合を予想しますので、その期間について参考になるだろうと思いますが、一体、今新聞の報ずるところによると、野党が不信任案若しくは解散決議案を出す。こういうようなことになつておる。若しそれに政府が応えられて衆議院を解散されれば、参議院は同時に閉会になるというようなこともありますので、会期について参考になると思うが、一体自由党は、両院法規委員会において任期一ぱいやると言つた当時は、憲法六十九條でなければ解散することはできないのだというように、両院法規委員会の決議をしたいというので、非常な努力をしておつた。尤もそれに対して一部には反対する人たちがあつて、恰もその與党内の論議が闘わされて、私たちも傍観しているといるような面白さもあつたが、併しその後に至りまして、この間、御承知の通り自由党の人たちも一転して、我々も同意して、衆議院で解散決議をしたならば、もう解散を政府はやるべきである。やることはできるとこういうように新聞で発表されましたが、又両院法規委員会の勧告を両院議長に勧告をしたのでありますが、そういうところを見ますと、早晩自由党は解散する用意をしたと見なければならない。時恰も野党から、国会の延長になつた終りに解散決議でもあつたときに、当然これは今までのいきさつから言えば、これに同調せられるようなことがあるのかないのか。これを承わつて置きたい。これはどうですか。これは国会に関する限り総理大臣代理として一つお答え願いたいと思います。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) いろいろ、新聞の不信任案の問題並びに早期解散というような記事等を総合御判断下されて、近いうちに解散あるべしというような御断定の下のお尋ねでございましたけれども、まだ自由党としては、衆議院、他の会派からそのような具体的の提案があるような交渉には接しておりません。従つて不信任案がいつ出されるかは、自由党の私としてはこれはわかりません。従いまして不信任案が出た後の結果、つまりいつ解散するというようなことについても、只今のところ考えておりません。併し任期は来年一月二十二日で衆議院を終るのでありますから、これを中心として法規に基いて解散の手続をとらなければならないということは、これは自明の理であると考えるのであります。  それから郵政省の問題につきましては、政府、與党両方の立場から、できるだけ促進をいたすように善処いたしたいとお答えいします。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 先ほどからいろいろ論議の中で、こういうことを聞いたんですが行政府は立法府できめるところの会期延長等は無理を言わんと、要するに議院運営委員会で会期延長もきめるべきである。これは一応了解いたしますが、それと関連いたしまして、先ほど菊川君の質問に、総理が各委員会に出席にならない。本会議にお出でにならないから、緊急質問等は二週間も溜めて賢いて、ちよくちよくとおやりになる。一方干の品評会とか、銀行の会へはお出でになるということから絡み合せて、今後会期の延長をする場合に、先ほどの説明のように、各委員会は担当大臣がいるのだから、だからそれによつてやればいいのだという政府の態度ですと、参議院の我々の希望しているのと大分行き違いがある。従つて会期の延長をする期日をこれから決定するにいたしましても、その点が誠意が示されなかつた場合は、今後の会期延長を議する上においても、我々はいろいろ問題が出て来る。でありまするから、もう少し先ほどからも申しました通り、その政府の考え方ですな。牛の品評会や或いは銀行の会なんかに行くよりも、一番責任のある国会を、参議院を無視したようなやり方は、今後参議院に対処されるならば、この会期の延長についても、これから無制限に、いつまでということをきめられない。そういう方面をもつとはつきりして頂きたい。菊川さんの先ほどの質問に対してはつきりしていないと思うのです。そういうことに対して、もう少しはつきり政府から説明して頂きたい。誠意を示して頂きたい。

山崎猛自由党国務大臣

○国務大臣(山崎猛君) 先ほど来、繰り返しましてお答え申上げます通りに、最善を盡して御期待に副うように努力いたす、さようにお答え申上げまれ。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 先ほどから、政府の意のあるところもよくわかりました。又我々が政府に対して聞きたいということも、同僚諸君からお伺いした。又総理に対する我々の希望もはつきり山崎国務相からお話がありましてわかりました、そこで私は、いよいよもう会期を延長するならばどうするかと、そういう段階に進んでいいと思います。それでこれが常例ならば、やはり各委員長会議を一緒に開くのが普通でありますが、まあ昨日議長が、委員長のお集まりがあつて、各委員長の法案審議の状況をお聞きになつていますから、或いは簡略の方法かも知れませんが、先ず以て議長が、どういうふうに委員長からお聞きになつておりますか。事務総長からでもよろしうございますから、各委員会の審議の状況を私は承わりたいと思います。(「賛成」「簡單に願います」と呼ぶ者あり)

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) それでは昨日の常任委員長懇談会における各委員長の御発言の大要を申上げます……。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) ちよつとお諮りします。山崎国務大臣、保利官房長官は、退席して御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) では、どうぞ。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) それでは、便宜申上げます。  内閣委員長からは、今週中ぐらいに一応の質疑を済みたいと思つているが、まだ見込みははつきりついていない。日曜等にも行うといたしましても、今後まだ参考人を呼ぶ等の都合もあるので、今月一ばいぐらいは欲しいと思つている、そうして小刻みでなしに大幅延長を希望するということであります。それから人事委員長からは、国家公務員法の一部を改正する法律案について、相当な問題点があるので、見込みがつきかねているのみならず、人事委員会においては、出席される議員が少いので、特に困難をしておると、こういうお話でありました。それから地方行政委員長からは、地方自治法の一部を改正する法律案、この点について質疑は大体終つているが、資料の要求等もあるので、まだはつきりはいたさない。併し差当り一週間ぐらいは欲しい。こういう希望でございます。それから法務委員長からは、大勢に順応するのみであるという御返事。それから外務委員長からは、来週一ばいぐらいはかかる。こういうお話であります。  それから大蔵委員長からは、予備審査にかかつている四件のものが、まだ見当がつかないので、明確な御返事はできかねると、こういうことであります。それから文部委員長からは、一週間ぐらいあれば努力すれはできますと、こういうことでございます。それから原生委員長からは、上げるのはいつでもできる状態になつている。会期の都合でいつでもできると。こういうお話であります。それから農林委員長からは、二十日を予定していたから、いつでもよろしいと。それから水産委員長からは、無理をすれば現在の会期でもやれないことはないが、他の仕事等もあるので、三日ぐらいは欲しい。それから通商産業委員長からは、航空機製造業法案、これがまあ来週一ばいぐらいはかかると考えるので、一週間ぐらいは欲しい。それから運輸委員長からは、同じく航空法案につきまして問題はあるが、この点にだけ問題があるので、他のほうはすべてもう衆議院から来ればいつでもやれると、こういうことでございます。  それから電気通信委員長からは、総体的には目途ははつきりばつかないが……と申すのは、内閣なり運輸なりとの関係があるので、的確なことは言えないが、一週間ぐらいを予定しなければならないと考える。尤も電気通信委員長からは比較的細かな御説明がございまして、日本電信電話公社法案等の、これに関係した三件、これは、郵便法にも関係がある。内閣とも関係しているので、これは他と睨み合せる必要がある。そこで一週間ぐらいはこれに予定しなければならないだろう。場合によつては三日でもよいかも知れんということを付加えております。それから電波法については、航空法と関係があるので、何とかなろう。それから有線電気通信法、公衆電気通信法というのは、これは十日ぐらい延びても実際はむずかしいのじやないかと、こういうことであります。それから労働委員長からは、これは意見の調整さえできればいつでもできる。現在まだ意見の調整の点についても見当がつかないので、はつきりしたことが言えない。それから経済安定委員長からは、同じく意見の調整さえできれば、いつでもできる、意見の調整がつかないので、まだはつきりしたことが言えない。こういうことであります。それから決算委員長は、その性質上、いつでもよろしいと。それから予算委員長からは、もうやめて欲しいと。延ばしてなんかもらいたくない。それから郵政委員長からは、何も無い。それから建設委員長も何も無い。図書館は、いつでもよろしいが、内閣委員会と関係があるものがあるという点だけを考慮して欲しい。こういうことでございます。御報告申上げました。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 大分論議も盡されたようですし、又只今は昨日の委員長懇談会の模様等も承わつたのでありますが、もうこの辺で会期を延長するかどうかの結論をお出し願いたいと、かように考えるのであります。私のほうは会期を延長したい。このように考えておりますが、委員長においてお諮り願いたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 他に御発言がなければ、只今加藤君の……、    〔「待て々々」「正式な動機になつていない」と呼ぶ者あり〕

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 私の只今のは動議でありますから、正式に動議としてお採り上げを願いたい。

木村守江自由党

○木村守江君 私は只今の加藤君の動議に賛成いたします。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今加藤君の動議は、賛成者があつて成立いたしました。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は日本社会党左を代表して、会期延長に反対いたします。二度も会期を延長してなお且つ会期を延長する必要はないと認めます。  政府側では、国民の福祉利害のために万全を期して、各法案の成立を希望するということでありますが、提案の時期その他勘案しますと、先ほどの論議がありました通り、我々国会の責任ではさらさらないものと私は考えます。又国会としまして、行政府が出しました法律案について全部その成立を期さなければならんと義務付けられる結果になることについては、絶対反対いたします。私はやはり行政府と国会とは、おのおの独立した機関として、独立した権威の下に、意思の下に、事が決せられていい問題であると考えます。で協力も限度があるのでありまして、再三くどくどしくは申上げませんが、今回の会期延長に対しましては、将来とも議院の運営上好前例とはならないと考えまして、反対の意思を表明いたします。

大野幸一日本社会党(第二控室・右)

○大野幸一君 私のほうも、今国会の延長には反対であります。すでに再三の延長でありまして、前回におきましては、自由党の人たちから、本二週間の延長は、むしろ十日間の主張を、十四日間に我々がしたので、そのときにもう再延長はしないと、與党として責任を負うと、こういうことでありましたので、全参議院は一生懸命に審議をして来たのでありまするけれども、ここに至つて、政府案が、とにかく委員会でも否決されるというような無理な法案をやつて来ている。  一体これは、衆議院で今多数を持つている政府が多数を恃んで、相当無理な法案を押して来ているところに、この問題が起きて来ているのだろうと思う。こういう無理な、多数を持つている自由党が、衆議院で今や解散の運命にならなければならないと思う。従つて、今継続している審議は、我々がこれを本当に審議することが国民に対していいのか、新しい国会において更に政府が成立してやるのがいいのかということについては、見解の差はありましようけれども、私たちは、新らしい国会で再び政府が樹立されて、やつてくれるべきものであろうと思うし、又長い間の自由党の政権も、今やここに長い間多数国民の意見を聞いたことはありません。そういう意味で、私たちは党といたしまして、国会対策委員会におきましても、会期延長絶対反対ということになつておりますので、遺憾ながらこの提案には反対をいたす次第であります。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 労農党も、只今大野さんのお話の通りでありまして、会期延長には反対いたします。

石川清一改進党

○石川清一君 改進党は、先ほど特に副総理の積極的な法案審議に対しての意思の表明を願つたのでありまするが、残念ながら蚊の鳴くような声でありまして、それでは今までと同じような審議状況しか進められん。特に総理大臣の国会に対する出席に対しても、積極的な意思の表明がないのでありますからして、これ以上続けても同じことだと存じますので、反対をいたします。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 私は第一クラブを代表いたしまして、会期延長に反対いたします。その理由を申上げます。第一点は、我々は占領政治からここに脱け出して、自主独立の政治を歩みつつあるのでありますが、この角度から、国会というものを今後如何に運営して行くかというモデル・ケースを作る意味において、反対いたします。物事はすべて能率でありまして、百五十日の期間がきまつておるのでありますから、その期間に如何に立法府が国民の期待に副つて努力するかということに問題があるのでありまして、そういう法律で定められたところの百五十日を無視して、だらだら延ばして行くということは、決して私は自主独立の政治のあるべき姿ではない。そういうモデル・ケースを作る意味において反対いたします。  第二点といたしましては、先ほど質疑応答の段階においても申上げましたが、確かに本日こういう段階に来たということは、吉田総理の御健康も相当影響しておつたでありましようけれども、併しながらやはり與党のたがが弛んだというようなことが新聞に出ておりましたが、必ずしも私は肯定するものではありませんけれども、政府と與党との法律案に対するところの認識の不統一というものが、こういうふうに延長して来た理由に私は多くを挙げてよろしいと思う。そういうお附合をいつまでもさせられるということは、我我として忍びないところであります。  第三点として申上げたいところは、先ほど山崎国務相は、輿論に従つての輿論政治をやるのだということを述べられておりました。その点について、輿論政治を具現するという立場から、会期の延長は妥当でないと思う。と申しますことは、現在の衆議院の選挙と参議院の選挙の行われた時期というものは、御承知の通り時期的にズレております。法律案の審議の状況を見ますと、衆議院に現われた結果と参議院に現われた結果とは非常に違います。例えば、極く最近の破防法の例を取りましても、衆議院で絶対多数で通つたところの法律案も、(「簡單々々」「ゆつくりやれ」と呼ぶ者あり)参議院では一つのまとまつた案も出なかつた。これだけの相違が、衆議院と参議院にあるのでありまして、私は輿論政治を推進、確立して行く立場から申しましても、本日まで成立しなかつたところの法律案は、やはり輿論の立場から、機が熟していないという立場から、更にこれを延長して審議するということは私は適当でないと、このように考えるのであります。  最後に私は申上げたいのでありますが、この会期の延長の最も希望の多いのは内閣委員会でございますが、この内閣委員会は、法律案の提案が会期延長後になされたと、こういうのが最も内閣委員会が遅れておる一つの理由でありましようが、これが進歩しないのも、これはいわゆる黄昏内閣が深更内閣になつておるので、進まないのであつて、やがて迎えられる曉内閣でこの行政機構改革なんかやられなければ、五日間六日間延長してやられるということは、私は意味がないことと考えますので、以上挙げた理由によつて私は会期延長に反対いたします。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 私はこの前会期を延長した場合に、もはや会期は延長しないように言いましたのであります。(「その通り」と呼ぶ者あり)併し、その後各委員会の審議の状況を見て、殊にこの議運で会期の延長は決定いたしますから、どの委員会が、今会期延長を要望しておるかと言えば、内閣委員会が一番要望しております。その観点から、私は内閣委員ではありませんが、いつも内閣委員会に行きまして、その審議振りを見ております。夜遅くまで見ております。あの朝早くから夜遅くまで、あれほど熱心にやつていて、而もこの審議ができない。こういうふうな情勢ならば、私はこの際会期の延長は当然止むを得んと、こう思います。(「採決々々」と呼ぶ者あり)

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 全会一致で御賛成を願ひたかつたのでありますが、不幸にして各会派の意見が分れておるようでありまするから、私の動議について御採決を願いたいと思います。(「討論が残つている」と呼ぶ者あり)

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 僕は緑風会が、前回正論を吐かれたのに、今回突如ひつくり返され、而もその理由が内閣委員会の理由であるということを、非常に遺憾に感ずるものであります。我が党は、前と全く同じ意志強固、絶対にこの会期の延長に反対いたします。理由は極めて簡單であります。いろいろ他のことを言われますが、内閣委員会だ、或いは郵政委員会だと言われますが、問題の焦点は破防法でございます。  政府が延長を、何が故に民主主義のルールを破つて見苦しくも、何回も何回も会期延長を策しておられるか。それは破防法を何としても通したいということでございます。何のために政府は破防法を通したいか。それは漸く吉田政府の売国政策によつて困窮いたしました国民が、広汎に立上つて来ておる。特に労働者階級が非常な決意を持つて立上つて来ておる。よつてこの労働者階級を先頭とする全国民の平和と独立の運動を彈圧して行かなければならない。即ち、そのために破防法を是非通したいという念願によつて延長するのであります。併しながら、そんなことをされましても、もうすでに委員会で否決されましたように、こういう無理なことをして通ると仮定いたしましても、それは実質上これが惨敗することは明らかでありますし、且つその間に、いろいろ有害な影響を国民に與えます。即ち国会はこういう、もうすでに全く日本国民を裏切つて、アメリカの御用機関になり下つた自由党を絶対多数とする国会のごときは、一日長ければ一日だけ八千五百万国民の損害が大きいのでありまして、もうこれは今まで延びたのでも、すでに長過ぎるのでありますから、これは会期延長をやめまして、自由党もこの辺で考え直されて、会期延長を引込められて、国会を直ちに解散するという気持に、この際入れ換えられることを私は希望して、会期延長に反対するものであります。(「採決々々」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) ほかに御発言がなければ、討論を終結いたします。採決に入つて御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 採決いたします。会期延長に賛成のかたの挙手を願います。    〔賛成者挙手〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 多数であります。会期延長は決定いたしました。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 ところで、会期延長の御決定を願つたのでありますが、延長の日数決定につきまして議を進めて頂きまするよう、お願い申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 ただぼんやりと、そういう議事進行では、どうにも運ばないので、国会を延長することに御賛成の会派において、具体的な日数を出さるべきであろうと考えます。それで、そうして頂きたいのですが、その前に、私は採決において敗れましたので、この際、先ほど来の論議の過程から見てですね。仮に何日か会期が延長されるとしまして、今度の会期延長については、附帯する希望の條件、前提となる條件を附しておきたいと思います。  それは、昨日常任委員長懇談会を議長がお開きになられ、議長において、いろいろ会期延長の問題について御心配なさつておられたことは、先ほどのお話で十分わかつたのでありますが、我々議運だけで、今度限りで、あとは延ばさない、延ばさないと言つても、この効果はさつぱり上らない。国会の権威、参議院の自主性というものは一切無視せられるような結果にだけなつてしまう。従つて今回三度目の会期延長が行われました曉には、四度目の会期延長は絶対に行わないという條件を、衆議院の議長との間に参議院議長としてお話合いになられ、その行為があつて、初めて以下諮るところの本議運の意思決定が有効であると、こういうふうにして頂きたいと考えるのであります。  この点について委員長においてお取扱い願いたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今小笠原君の発言に対しましては、私どもも議長とも、衆議院側とも、協議してみたいと思います。

木村守江自由党

○木村守江君 私は、只今の小笠原君の御意見は御尤もだと思うのです。我我としても今度の会期を延長して、又会期を延長するというようなことはしたくない。もうやりたくないということは考えまするが、その條件附ということについては賛成することはでき得ないのであります。(「したくないだけじや駄目だよ」と呼ぶ者あり)特に私が発言したのは、(「醜態だぞ」と呼ぶ者あり)これは小笠原君は、会期延長に反対しておるのでありまして、そういうことは、私、小笠君も、一つ遠慮すべきじやないか。(「何だ、何を言つているのだ」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 何をそういう無茶なことを言うか。(木村守江君「どつちが無茶だ」と述ぶ)これは会期延長についての意思表示において、賛成、反対の意思があつて、民主的に決定せられて、会期延長ときまりまするならば、会期延長について、各種の意見のあることは当然のことだ。それが一旦、大前提において意見が違うならば、その後決定せらたれものについて発言権がないということなら、我々は退席するより以外にない。(「退場しよう」と呼ぶ者あり)勝手にきめなさい。    〔「議事進行」「退場々々」「発言の資格がないと言うならしようがないじやないか」「まあ退場しないで……」「それなら寺尾君、釈明するか」「退場すべきだよ」「退場退場」「扇動するな」。笑声、「扇動でなく、正論だよ」「相談しよう」「そんな、言うこと聞くな」「もう勝手にしろ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、退場する者あり〕

石川清一改進党

○石川清一君 会期延長が、具体的になりますというと、会派でも相談する点もあるべきだと思いますので、御休憩願います。(「いや、採決しろ、休憩の必要なし」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 会期の延長の期日について、お諮りいたします。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 私は、先ほど小笠原委員がおつしやつたことは、誠に聽くべきものと思います。成るべくこの議院の運営をよくする意味から、委員会におきましても、又この上に再度会期を延長するということは、これは余り好ましくない。それで、小笠原委員の希望のうちで、議長と議長と相談なさつて、再びもう、会期延長が仮にりきまれば、それ以上この国会では、もう会期を延長しないように取計らつて欲しい。こういう御趣旨じやないかと思います。私はこれは御尤ものことだと思います。そういう点を十分おわかり下さつて、又議長といたしましてもその点を御勘案願いまして、そうして、いわゆるこれから会期を何日にするかということをお諮り願いたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 小笠原君から、委員長に対して要望がありましたので、大体、今赤木委員の御趣旨と同一の答弁をいたしております。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 それならば、私は、再び会期を延長しないということがはつきりしたものといたしまして、この際十日間の会期延長を要望いたします。(「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり)

溝淵春次自由党

○溝淵春次君 只今の赤木さんの動議に賛成いたします。内閣委員会を中心として、重要議案が山積いたしておりますが、この際、是非国家のために議了すべき案件が相当ありますので、一週間、十日という二つの意見があるようでございますが、赤木さんの十日の意見は、二、三日長いという御見解のかたがあるかもわかりませんが、再び延長せずに、この国会の有終の美を結び、今必要とする全議案を議了する意味におきまして、十日間の日数は適当だと思いまするので、賛成の意見を表明いたします。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今、赤木君の十日間というような意見に、賛成の意見が出ております。十日間に決定して御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、十日間と決定いたします。   ―――――――――――――

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 次になお二、三お諮りすることがありまするけれども、議長は衆議院議長とも御協議なさる必要もあると思いますので、二、三の残つている分もやつてしまいましようか。一応休憩いたしましようか。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 この際お諮りなさることがあるならば、まあすぐお諮りなすつたほうがいいと思いますけれども……。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お諮りいたします。本委員会に付託されました国会職員法等の一部を改正する法律案を議題にいたしたいと存じますが、これに先立つて本法律案の付託について、人事委員長から議院運営委員長宛に要望書が参つておりますが、この取扱いにつきましては、こういう問題もありますから、一応休憩しては如何ですか。なお二、三ありますが……。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) それでは保留いたしまして休憩いたします。    午後五時四十一分休憩    ―――――・―――――    午後九時五十九分開会

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 再開いたします。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 御報告申上げます。  先ほどの議院運営委員会の決議に従いまして、議長は衆議院議長と会期延長の件につきまして協議いたしました。即ち、私のほうからは、参議院の議院運営委員会において十日間の延期を決定した。よつてこれを衆議院側に御通知申上げます。同時にその決定に対しては、参議院の運営委員側におきましては、これ以上延期をすることは絶対に避けたいという強い要望がありました、そのことも衆議院側においてお含みおきを願いますということを、附加えて御通知いたしました。衆議院議長はこれを了承しまして、そうして衆議院の議院運営委員会に、再三の延期をしないという参議院側の強い要望も併せ伝えましたという御通知に接しました。ところが先ほど書き物で以て、衆議院議長から正式に通知をして参りました。即ち、   今二十日本院は第十三回国会の会期を六月二十一日から六月三十日まで十日間延長することを議決した。   よつてここに通知する。      衆議院議長林讓治  こういう通知が参りました。  以上御報告申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 木村君にお尋ねしますが、私休憩前の議運において木村君から、会期延長に反対した小笠原君として、内容に立入つた発言は遠慮したがよいだろうという御発言を受けて、畏まつて退席せざるを得ざるような事態に立至つたのですが、木村君において、私に発言を許して下さいますか。(笑声)

木村守江自由党

○木村守江君 只今小笠原君から、私に対する質問がありましたが、この問題に先立つて、私は先ほどの議運における私の発言に対しまして、一言釈明しておきたいと考えます。  すでに皆様がた御承知のように先ほどの議運におきまして、私は小笠原君の発言に対しまして、小笠原君の発言が、会期の延長は、今後第四回のですか、会期の延長は絶対にやらないという條件の下にというようなお言葉が島りましたので、私、與党の一員といたしましては、或いは最惡の場合に、若しもこの再延長のようなことがあるのではないかというような懸念から、而も議案を一つでも余計に上げたいという熱意から、先ほど小笠原君に対しまして、その條件附の場合の延長には、反対せざるを得ない。なお小笠原君は会期の延長には絶対に反対だというような態度を表明されましたので、その後小笠原君が会期の延長ということになりましたときに、そういう條件を附けるのはちよつと変ではないかというような発言をしたところが、先ほど野党の諸君の総退場となつて、非常にまずいような状態になつたことは、私の不徳のいたすところではありまするが、私はちよつと聞きましたが、非常に議長を中心として、我が党の代表が下相談をしたかのごとく聞いておりますが、さようなことは、私與党の一員として、そのことを聞いていなかつたのでありまして、先ほどの発言は、私一個の考えであります。而も私は、若しも條件附の会期の延長であつた場合に、参議院がそういうような條件附の会期延長をしても、衆議院できめるならば、何らの拘束もないのに、そういうものにまじめに捉われる必要はないというような解釈もあるかも知れませんが、(「ゆつくりやれ」と呼ぶ者あり)私は、少くとも参議院の権威の上から申しまして、参議院がそういうような條件をきめましたならば、私は飽くまでも参議院としてこれを確保しなければいけないというような観念から、そういう信念から、かような発言をいたした次第でありまして、私が我が党の代表のかたがたとの申合せを知らずにかような発言をいたしましたことは、誠に浅慮であつたという以外に言葉がないのでありまして、この点につきましては、皆様方の如何ようなる御批判と御譴責を受けましても、私やむを得ないと考えまするが、以上のような状態でありますので御了承を願いたいと考えております。  なお只今小笠原君から、木村君は私の発言を許してくれるかというような御質問でありましたが、私は小笠原君の発言を拘束する何らの権利もありませんし、又小笠原君の発言要求に対しましてこの発発言を許可する権利もありませんので、どうぞ御発言したいお考えがありましたならば、(笑声)御自由に委員長の許可を得られまして、御発言あられんことをお願いする次第あります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 政府與党を代表する木村君から、十分に小笠原は今後委員長の許可を求めて発言せられたいということでございますから、十分私は発言するつもりでおります。  只今の議長の御報告については、私それ自体において疑義がございます。(「その通り」と呼ぶ者あり)それについて質問をしたい点が多々あるのでございますが、その前提として私退席後の議事の取運びについて何ら承知しておりません。その経過を知らないで、独断的な質問をなすことは如何かと考えて遠慮されるものがあるのであります。併し私は我々退席後において議事が取運ばれて、或る種の決定をなしたということについて、議事運営の責任者である委員長に対しても、私は議事の取運びについて疑義があるのでございます。その点は今後十分論議の上で明らかにして参りたいと思いますし、又木村君の今の釈明につきましても、その釈明は事態が明らかになつて、その釈明の真実性ということが明瞭になつた場合において、それを諒とするしないについて決せらるると思いますので、この釈明については又その段階まで保留して置きたいと考えるのでありまするが、何にせよ、今から議論をする出発点は、私退席後における議運で如何ような取運びになつたかということを、逐一その御報告を委員長から得たいのであります。従つて私は、私と木村君との論争の結果退席が生じ、その後この種の結論を得られるまでの議事経過につきましては速記録を読上げてこれを詳細に我々に報告せられんことを望みます。(「異議なし」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今の小笠原君からの御質問に対しまして、速記録を読み上げて御報告いたしたいと思います。(「それが一番いい」と呼ぶ者あり)速記録を持つて来て下さい。  それでは朗読して、御報告いたします。御清聽願います。    〔「落ち着いてやつて下さい」と呼ぶ者あり〕

小野寺五一参議院事務局参事(記録部長)

○参事(小野寺五一君) 落ち着いてやります。

加藤武徳自由党

○加藤武徳君 ところで、会期延長の御決定を願つたのでありますが、延長の日数決定につきまして議を進めて頂きまするよう、お願い申上げます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 ただぼんやりと、そういう議事進行では、どうにも運ばないので、国会を延長することに御賛成の会派において、具体的な日数を出さるべきであろうと考えます。それで、そうして頂きたいのですが、その前に、私は採決において敗れましたので、この際、先ほど来の論議の過程から見てですね。仮に何日か会期が延長されるとしまして、今度の会期延長については、附帯する希望の條件、前提となる條件を附しておきたいと思います。  それは、昨日常任委員長懇談会を議長がお聞きになられ、議長において、いろいろ会期延長の問題について御心配なさつておられたことは、先ほどのお話で十分わかつたのでありますが、我々議運だけで、今度限りで、あとは延ばさない、延ばさないと言つても、この効果はさつぱり上らない。国会の権威、参院の自主性というものは、一切無視せられるような結果にだけなつてしまう。従つて今回三度目の会期延長が行われました曉には、四度目の会期延長は絶対行わないという條件を、衆議院の議長との間に参議院議長としてお話合いになられ、その行為があつて、初めて以下諮るところの本議運の意思決定が有効であると、こういうふうにして頂きたいと考えるのであります。  この点について、委員長においてお取扱い願いたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今小笠原君の発言に対しましては、私どもも議長とも、参議院側とも、協議してみたいと思います。

木村守江自由党

○木村守江君 私は、只今の小笠原君の御意見は御尤もだと思うのです。我々としても今度の会期を延長して、又会期を延長するというようなことはしたくない。もうやりたくないということは考えまするが、その條件附ということについては、賛成することはでき得ないのであります。(「したくないだけじや駄目だよ」と呼ぶ者あり)特に私が発言したのは、(「醜態だぞ」と呼ぶ者あり)これは小笠原君は、会期延長に反対しておるのでありまして、そういうことは、私、小笠原君も、一つ遠慮すべきじやないか。(「何だ、何を言つているのだ」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 何をそういう無茶なことを言うか。(木村守江君「どつちが無茶だ」と述ぶ)これは会期延長についての意思表示において、賛成、反対の意思があつて、民主的に決定せられて、会期延長ときまりまするならば、会期延長について各種の意見のあることは当然のことだ。それが一旦、大前提において意見が違うならば、その後決定せられたものについて発言権がないということなら、我々は退席するより以外にない。(「退場しようと」呼ぶ者あり)勝手にきめなさい。    〔「議事進行」「退場々々」「発言の資格がないと言うならしようがないじやないか」「まあ退場しないで……」「それなら寺尾君、釈明するか」「退場すべきだよ」「退場々々」「扇動するな」笑声、「扇動でなく、正論だよ」「相談しよう」「そんな、言うこと聞くな」「もう勝手にしろ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多く、退場する者あり〕

石川清一改進党

○石川清一君 会期延長が、具体的になりますというと、会派でも相談する点もあるべきだと思いますので、御休憩願います。(「いや、採決しろ、休憩の必要なし」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 会期の延長の期日について、お諮りいたします。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 私は、先ほど小笠原委員がおつしやつたことは、誠に聽くべきものと思います。成るべくこの議院の運営をよくする意味から、委員会におきましても、又この上に再度会期を延長するということはこれは余り好ましくない。それで、小笠原委員の希望のうちで、議長と議長と相談なさつて、再びもう、会期延長が仮にきまれば、それ以上この国会では、もう会期を延長しないように取計らつて欲しい。こういう御趣旨じやないかと思います。私はこれは御尤ものことだと思います。そういう点を十分おわかり下さつて、又議長といたしましてもその点を御勘案願いまして、そうして、いわゆるこれから会期を何日にするかということをお諮り願いたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 小笠原君から、委員長に対して要望がありましたので、大体、今赤木委員の御趣旨と同一の答弁をいたしております。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 それならば、私は、再び会期を延長しないということがはつきりしたものといたしまして、この際十日間の会期延長を要望いたします。(「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり)

溝淵春次自由党

○溝淵春次君 只今の赤木さんの動議に賛成いたします。内閣委員会を中心として、重要議案が山積いたしておりますが、この際、是非国家のために議了すべき案件が相当ありますので、一週間、十日という二つの意見があるようでございますが、赤木さんの十日の意見は、二、三日長いという御見解のかたがあるかもわかりませんが、再び延長せずに、この国会の有終の美を結び、今必要とする全議案を議了する意味におきまして、十日間の日数は適当だと思いまするので、賛成の意見を表明いたします。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今赤木君の十日間というような意見に、賛成の意見が出ております。十日間に決定して御異議ありませんか。    〔「異議なしと」呼ぶ者あり〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 御異議がなければ、十日間と決定いたします。    〔「結構」「最後まで読みなさいよ」「わかつた」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私の要望しました関係における速記録の朗読については、その経過について了承いたしました。それはその議決の正当性を了承したということではございません。その事実を明らかにしたということでございます。  そこで私お伺いしたいのでありまするが、私、退席前に、会期延長に関して前提となる條件を付したいということで申上げてることは、只今の速記録で明らかになつておる通り、委員長が考えられるような、委員長に対する要望ではないのであります。そのことを取りきめて頂くということなのであります。ただ、あの論議の過程において、委員長は、そういうことを衆議院議長に対して十分取次ぐという意思表明でこれを片付けられて、その後に木村君との質疑が展開せられたということで、これは明らかになつておりません。ただ皆さん、只今の速記録で御承知のように、私の申上げている大前提は、議事の手続としまして仮にこの議院運営委員会で、会期を十日なり一週間なりにすべきものとする。それを至当とするという決定がありましても、両院議長の協議に待つ部面があり、而もその前提となることについて、衆議院議長の同意を求めなければなりません。従つて同意を求められて、或いは求めることができないで、議長がお帰りになつて、議運に御報告になつた。その御報告によつて、この議運は正式の決り定をし、小委員会の手続をつ踏んで本会議の議決になるということにつきましては、これは前回の前例にも明らかになつておるところなので、そういう手続をとつてもらつて、初めて有効になるという意味合いのことを、私は皆さん先刻御承知でありまするからああいう形で表明しておるのであります。  ところが私たち退席後行われた様子を見ますというと、衆議院の議運においては、我々報告を受け、それでよしとする前に、衆議院の議運は或る種の決定をなされ、衆議院の本会議はこれを議決しておるのであります。そういう、まだこつちの議運において、成規にその取りきめがなされないと思われる段階において、衆議院においてそういう手続がとられたということは、議長においてどういう話合いを衆議院議長とせられて来たのか、私はこの点について非常にわからん点があるのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)これは、若しも仮に同意を得る得ないという問題が、別な結果になりました場合には、当然これは、この議運に諮られて、又善後措置を議運として考えなければならん問題であろうと思うのであります。それらの一切の手続なしに、議長同士の同意が得られれば、両、院はそれぞれの措置をとつてよろしいという取り運びになつたというその結果については、私は非常に疑義がある。而も今回いわゆる政府側の出席によつて言われるごとく、重要法案の山積しているということは、こちらの参議院側なのでありまして、こちらが会期延長に関しての当事者なんであります。然るにそういうことまでも、こういう直ちに効力を発するということまでも、議長にこの議運は御一任したのであるかどうか、速記録においては一切明らかでございません。従つて私はこれは何ら議長を難詰するという意味合ではなくて、実際的に衆議院議長とどういう御相談があられて、先ほどのような結果の御報告の取り運びになつたのであるか。詳細にその経緯について一応承つておきたいと思います。又それによつて逐次私は委員長が、私たち退席後において私のこの提案について成規に取計らいなつたものであるかどうかということについて、速記録に照して、私は委員長にこの点も十分質したいと思つております。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 先ほど私は詳細に御報告を申上げたつもりでおりますし、又あの報告でもつて明かになつたと私は心得ておりましたが、再度小笠原君から御質問でありますからしてお答えをいたします。  私は衆議院議長に対しましては、参議院の議院運営委員会としては、こういう決定に達した。つまり十日間延期という決定に達した。而もその決定には、それぞれの要望がついておる。希望を附しておるということを附け加えて衆議院議長にお伝えをしたのであります。私は衆議院議長と協議をするのでありまして、衆議院議長に参議院の決定を押しつけるわけには行きませんので、参議院の議院運営委員会の決定そのものを衆議院議長に御通知申上げました。そうして衆議院側においても、この参議院運営委員会の決定に対して考慮を拂われるようにお願いしたわけであります。  つまり今も小笠原君からお話がありました通りに、今度の会期の延長は、参議院がこれを決定しなければならない。つまり参議院がその最たる当事者でありまするが故に、参議院の議院運営委員会にお諮りをしたわけであります。その議院運営委員会の決定を以て、今申上げた通りに私は衆議院議長と御相談を申上げたのであります。而して向うはこれを全部受入れて、参議院の言う通りに議院運営委員会において決定をしたのでありまするからして、直ちに衆議院側において本会議にかけたものと私は想像するのであります。  我がほうは衆議院に通知をして、そうして衆議院の議長から、それでよろしい。衆議院側もその通りにいたしますという御返事を頂いたので、すぐ議院運営委員会にこれを報告すべく運営委員長にお諮りをしたのであります。ところがいろいろな都合で以て議院運営委員会、この委員会の開会が遅れて、そしてそのためにその間、すでに衆議院のほうでは、本会議において決定してしまつた、こういういきさつであります。即ち衆議院との話合いを今ここに持ち出して、そして議院運営委員会の最後的の決定をお願いする。その決定に従つて今度本会議にこれをかけなければならんという段取であると思います。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 議長の取運んだ経過については十分わかりました。又議長手続上の問題として、後段にお話になつたことは、私の手続上の意見と完全に一致しております。即ち先ほどの議長の御報告があつて、この議運は今回只今から正式に、この先ほどの議運として決定したものを、本会議に上程することで異議がないという決定をする手続になつたのである、こう了承するのであります。  そこで私お尋ねしたいのですが、委員長としても、これと同様の御意見であるのかどうか、念のためにお伺いしたい。今議長の報告を求められ、その報告の手続が、どういう手続上の段階としてなされたものであるかということについて、議長と私と所見が一致しておるかどうか、これを簡單にお答え願つておきたいと思います。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。私の解釈でも、議長のとられた処置と今の御説明と一致いたしております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 それで当面の責任と権限を持たれる議長並びに委員長において、私と手続上の前提は同じ意見であるということが確認せられました。  そこでもう一点、私委員長にお伺いしますが、速記録でも御覧になる通り、私の先ほどの話は、これは提案いたしますとは申してありませんが、條件とせられたいということで、これは従来の議運における慣行上、提案の形式を以て取運んだのでありまして、これについて私退席後に赤木委員から賛成の御意見があつたわけでございますが、それで、それがどうこの議運において決定せられたかというと、強い要望として聞きおいたという形になつておるのでありますので、この点はどういうお考えから、そういう結果になつたのか。この点お伺いしておきたいのであります。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。小笠原君の御発言に対しまして私は直ちに答弁いたしましたように、いわゆる実行性を持たせるためには、衆議院議長並びに参議院議長にもこのことを強く要望いたしまして御期待に副いたい。こういう考でそういう発言をしてあります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私のお尋しているのは、速記録によつて只今の委員長のおつしやつたことは明かであつて、私はそれをお尋ねしておるのではないので、私の提案の形式をもつてなされたものに木村君の質疑があつて、そのまま退席の形になつて、持続せられたその後の議運の取扱において、單に委員長個人として要望の形でこれを解釈し採入れられて、そうして事を決したということについて、私は疑義がある。赤木委員の御賛成もあつて、これは明かに形式から言えば動議が成立しているのです。その結末について議運の決定とすることなしに、要望という扱いになつた経過について、又その考え方について、委員長に対してお伺いしておるのです。(「そこだ」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) ちよつて赤木さんにお尋ねいたしますが、赤木さんの小笠原君の発言に対しての趣旨が繰り返されておりましたが、あれは小笠原君の発言を動議として、その動議に賛成の御意見であつたのでしようか。又赤木さんの御発言は、小笠原君の意見と同一意見であるという意味での発言であられたか。その点を明かにして頂きたいと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 議事進行について。只今のような質問を委員長がなされておりますが、そういうことを、あなたはあなたなりにどちらかに確認されて、議事に入つて、議事を進められたのだと考えるのですが、わからなくてお聞きになるのですか。(「確認だ」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 私の判断では、赤木さんの発言は小笠原君の動議に対する賛成の意見とは聞きとれなかつたのであります。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 「と思うがそれでいいのか」と聞くのならいいが、こつち、なのか、あつちなのかという聞き方をするから……。(「おかしい」「そうだ」と呼ぶ者あり)こういうふうに承知しているがどうだと言うなら、かまいません。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 先程小笠原さんから、ああいう発言がありまして、いよいよ日にちを決定するという場合に対しては、やはり私としても私の考から、一応確かめておく必要がある。そういう観点から、私は私の意思として要望したのです。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 私も、赤木君の御発言のような趣旨に解釈いたしましたので、動議として扱う意思はなかつたのであります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 従来の慣例で、何何せられたいという形で申上げている場合に、「小笠原君の只今の御発言に御異議ございませんか」というふうなはからいが常にあつた筈であります。これはどなたの場合でもそういうはからいがあつた筈であります。それを委員長において呑み込まれただけで、何ら取計いがなかつたということについては、私は未だ釈然といたしません。又他に質問者もありましようから、私余り余計なことを申上げたいとは考えておりませんが、この決定をなすに至つた場合において、委員長はその議運の状態を、あの当時の状態を、どういうふうに把握せられ、我々、いろいろな事情によつて退席もし、或いはそれは速記録には載らんでありましようが、ちよつと相談して来ようじやないかというようなことの発言もあつて、立たれたかたもあるようでありますが、あの状態の中に、その後に残る議事を、結果としては押し切つて取きめられて行つたということについて、私たちは誠に遺憾に考える点が多多あるのであります。  それで委員長としましては、あの事態についてどういう観測を下し、どういう解釈の下にああいう議事を進められたか。それは念のために将来ままあつてはならないことでありまするから、委員長のお考えについて、一応承わつておきたいと考えます。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。私が、一部のかたがたが立ち去つたときの勢いから見まして、なかなか戻つて頂くことは困難だということが、一つの前提であります。同時に、その後の赤木君の動議に対しまして賛成の声があり、動議が成立しておりますると共に、更に採決を強く迫られましたので、内心遺憾の点もありましたけれども、合法的に成立しておる以上、採決する必要がある。こう強く感じたので、採決いたして決定したのでございます。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 あとで十分に、皆さんにあれして頂きますが、何か、私退席した事態から皆さんも御迷惑したと考えられる点が……。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 退席したのは皆だよ。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 暫く質問を許して頂きたい。只今の委員長のお考えだけでは、これ又私釈然といたしません。  一例を挙げまするならば、改進党の石川君から、はつきり日取りをきめようということであるならば、会派に戻つて相談もしたいことがあるから、休憩せられたいという動議と申しますか、意見が出ておる。それさえもこれを押切つて、そうして合法的であるとして事を進められたことについては、私まだ申上げませんけれども、大前提としての話のあつたあの議事の進行において、同じ政府與党である自由党から出ておる委員長のとるべき行為ではなかつたのではないかと私自身考えるのでありますが、而も委員長においては、議事の執行については権限を持つておられる。この権限を持つておられる委員長におかれて、ああいう事態になつて、なお且つ合法性ありとして取扱つて、今後の会期延長について野党、與党を問わず、法案成立のために、道義的協力をし合うというような態勢を作つて行くということができるとお考えになつたかどうか。この点は私非常に重要な点とするところであります。その点について委員長の御所見を承わつておきたいと考えます。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。あのときの事情から見まして、遺憾なことは私も十分承知いたしておりましたけれども、仮に私が與党の出でありませんでも、あの場面であれば、やはりあの通りの処置をとるほかに知りません。尤も私が不慣れなものでありますから、練達堪能の皆さんのようには取計い得ないかも知れませんが、先ず私としては、正しく正しくと考えておるので、與党云々ということについては、全然捉われておらない気持でやつております。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 逐次質問をいたしたいのですが、あとに残られた自由党に、今度は一点御質問申上げたい。  議長も委員長も、この会期延長に対して、衆議院との話合等については、前例等もあり、私と同様な手続上の意見を拜つておられる。然るに先ほどの速記録を見ますというと、衆議院の同意が得られるならば会期十日とし、そうしてその前提としては、二度と会期を延長しないことという意味合いの取決めは、無いようであります。本決りの決定をしているようであります。これについては、私非常に遺憾に堪えません。衆議院側との同意が得られるように努力をするための前提として内輪の議運の取決めをしようという段階の場合に、最終的な決定になつたように疑われる速記録が残るということについては、私はお互い議院運営の委員として、前例に基いて措置して来たものとして、私たちがいない間において、合法的に手続を進めようとする場合に、誠に遺憾の点があつたのではないかというふうに私は考えますが、この点について、自由党は如何お考えになつておられるか。念のために伺つておきたいと思います。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 只今の小笠原君の質問でありますが、野党の諸君が退場せられた後にとりましたところの採決の方法について、自由党といたしましてとりました態度は、これは私は、特にこれが非常に議長並びに委員長のお考え方に、多くの開きを持つている乃至はこれは違法であるとかいうことは考えておらない。  ただここで一言釈明を申上げたいことは、この会期延長を決定いたしまするについて、各派と申しますか、参加いたさなかつた会派もあつたかに記憶いたしておりますが、あらかじめ議長室において下相談をいたしましたときには、七月という会期の延長の期日を一応まとめて相談が成つたわけであります。それが結局、我が自由党といたしまして、さような一応の野党諸君との相談の上においても七日ときめてあつたのが、その結果におきまして、十日になつた。こういうことに対しましては、誠に遺憾であると私どもは考えております。かようにならざるを得なかつたということにつきましては、木村君の発言を契機といたしまして野党の諸君が……。(「野党とは誰です。私など知らんよ」と呼ぶものあり)いや、野党の委員の中で大部分の野党各位が、御退席せられたという、先ほどの委員長の発言にもありましたが、いわゆる非常事態がそこに発生した。(笑声)そこへ緑風会の赤木委員からの、会期延長に対する十日の動議が出された。私どもはその際におきましては、すでに時間も切迫いたしますし、衆議院からは、盛んにこの参議院の決定をどうであろうというようなことでありましたし、退場した各位は、再び帰つて来られるかどうかということに対しても、非常に危惧を感じましたので。その際において新らしく自由党が、この緑風会の動議に違つた日数を主張をするということにおきましては、果してこの会期延長の目的が達せられるかどうか。まあこういつたような懸念も持ちまして、ここに我々としては極めて不本意でありましたけれども、赤木委員の十日の延長に、実は賛成せざるを得なかつたわけであります。こういう観点から考えますると、少くも我々があらかじめ一応の相談において、議長室において七日ということを決定をして、それによつて進めて行くべきものが、そうしたトラブルと申しますか、そういう事態を起したことにおいて、七日が十日になつたということに対しては、甚だ遺憾であるというように考えている次第であります。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 寺尾君から、私まだ聞こうともしなかつた点まで触れまして、(「その通り」と呼ぶ者あり)釈明があつたのでありますが、事態そういうことになりますのでは、この経過について野党側としましても、十分真相を明らかにしておいて、そしてこの論議をしない限り、或いは非常に釈然たらざる会派もあれば、不満とする会派もあるだろうと考えられますので、私この際、一切を御披露申上げて皆様の御批判を受けたいと考えると共に、又委員長並びに議長、或いは自由党の諸君において、私たち退席後になされた行為が、道義的に、お互いに政党の立場に立つてなさるべき行為であるかどうかということについて、十分御見解を承わりたいと考えるのであります。  即ち午前中、私の吉田総理出席の動議から端を発して事が紛糾しまして、一時吉田総理出席について、極力努力するという寺尾委員の御発言を我々野党としまして諒として、その経緯を見るまでは休憩することとして休憩することとして休憩が宣せられ、私控室におりまして、暫時待つておりましたところ、寺尾委員ほか二名のかたがたが我が会派を訪れになりまして、吉田総理は所労のため大磯におられて、今各種の連絡をしたけれども、到底、本日こちらに参れるような状態には立至つておらない。そこで何とか善処しなければならないのだが、野党の協力も願いたい。こういう申入れがあつたのであります。そこで私その場におられた同僚、同党の議員のかたがたともざつくばらんに話合いしながら、そのお話を承わつたのでございますが、総理所労のために出席しないということは、従来の常套手段であつて、それも真実であるかどうかということについては我々大いに疑わしい。併し結果そういうことで、事実総理の出席がないということで荏苒時を暮すということについては、やはりこれは参議院として困る問題があるということについては、我々野党としても諒とせられるものがある。併しこのことについて自由党の皆さんの代表というものと私との話ぎりにおいて、この話を決するということには行かない。そういう話をしておりましたところ、たまたま来訪せられましたのは第二控室の大野君であつたのです。大野君にも自由党からそういうお話があつて、大野君も同意見であつたのであります。そこで私どもとしましては、これは議長が、先例にあるかないかわかりませんが、私知る限りにおいては、常任委員長懇談会が、本日定例日であるのにもかかわらず、又内部的な手続としては議運の発議等があつて、議長に要請された形で、議長が御意思を行為に現わされるというような、御慎重な態度をとられておるにかかわらず、昨日常任委員長懇談会を議長が招集せられて、各種の御意見を承わつたというようなことであるならば、議長においても十分会期延長の問題については御心配になつておられる点があろう。従つてこれは議長とも相談をして、そうして取きめることがいいのではないかということで、議長室に参つたのであります。その際お集まりになられたのは、緑風会を代表するかた、改進党を代表するかた、我が会派並びに第二控室の会派であつたのでございます。こういうことを申上げますと、御不満となさる会派のかたがたが多数おありになることであろうと考えますが、私その点については、何らの弁明をいたしません。ただ各種の法案等について、それぞれ同調し得る同派が、寄り寄り協議することと、何ら他意ない形を以て、私はこの行為をなしたものであるということを申上げておきたいのであります。  その場合に議長室においては、議長も議院運営委員長も御同席になられて御相談が始まつたのであります。種々論議がありましたが、その論議は一切省略いたしまするが、議長において議運に常任委員長懇談会の経過を報告する場合には、我々からみると職権ではあるけれども、異例なことをやつておるのであるから、なぜそういうことをしなければならなかつたかという経過と、常任委員長懇談会を聞かれた議長の結論、それから得た結論等も、併せて意見として議運にお示し願つて、そうして議運の意思をお確めになる。そうして衆議院との間に話合いを持たれるようにするということはして頂きたいということで、議長も快くこの点については御了承なされ、先ほど来の議運においてその通り事が議長に関する限り進められたのであります。そうしていよいよ会期の問題になりました場合におきましては、赤木委員から、内閣委員長の強い要望等があつて、十日は必要であるということであるから、会期は十日にしたらいいではないかという御意見があつた。私は具体的な会期の日数を取きめることについては、我が会派が原則的に反対をしております立場から、それは議運において諮られる場合に、実は私はそれに対する用意はあつたのであります。即もその場合も申上げましたが、参議院の職責として会期を延長するということで、我が会派が責任を持たなければならない部面については、破防法の関係について破防法関係の委員会に出ておつた我が会派の委員も賛成して、本会議の議了は二十三日月曜日とするという決定をしているそうであつて、これについては、そういう常任委員会が本会議上程の議長職権まで侵して取極めたについては、法務委員長の責任は追及しなければならないけれども、併しながらその取きめに参画した我が会派のこの責任も負わなければならんのだから、従つて結論において三日間の延長ということは認めるということでもこれは止むを得ない。その場合でも先ほど来申したように、二度と再び会期延長しないということが、衆参両院において取きめられることが、これが前提である。こういう意味合の意思を私持つておつたのですが、赤木さんからそういうお話があつたので、そこでそれでは長いとかなどという話までなつて、そこで一週間、七日にしよう。いずれ会期延長については、行政府から出されたものについては全部議了しなければならない義務が国会にあるという考え方を持つて進まれるということもあるであろうが、この際はそれを取らない。今の段階においては、一週間なら一週間と決した以上は、一週間の間で法案成立に各会派が努力し、努力の及ばないものは、これは取残されるということがあつても止むを得ない。そういう前提で衆参両院の御同意を得て決定をしようということまで話として進められて、十日という説あり、三日という説あり、一週間ということが確認せられて、この議運に実は臨んだのであります。  従つてこの議運の当面の責任者である委員長がその事態を知つておりつつ、ああいうふうに、寺尾委員から言われれば、非常事態が生じたからして、合法的にその取運びをせざるを得なかつたということについては、私は非常に遺憾とするものであります。即ち委員長においては議事進行についての権限がある。休憩でも何でも宣言することができる、事態を収拾することができるにも拘わらず、そうした取運びをしない。又しないということが、野党がいない間で、一方的に與党のために、そういう行為をすることができないというようなお考えのようでもありましたが、退席した野党の大部分は、この取きめに同意しているものであつて、何らそういうことを狐疑する必要はない筈であつたのであります。而も只今の寺尾委員のお話ですと、非常事態になつたがために、一週間の取きめが胴忘れされて、十日になつてしまつたようなお話があり、論理的には、それは飛躍している。如何なる事態が起ろうとも、取きめは取きめとして、天下の公党同士、政党の道議的な良心において、そういうことはあり得ないと考える。而も委員会において残りました各会派の大部分の方は、このことについて同意を與えられた。自由党と緑風会の諸君であつた。  そこで赤木さんの御発言でありまするが、赤木さんの御発言になつたことを私は追及しているのではない。それは議長にないても十日説を主張せられ、それが他数の決定に服したという形になつておるので、この議運の形式、手続上において、赤木委員の十日の意見の出ることは当然であろうと思うのであります。併しその十日を十日として決定せず、七日という修正動議が出て、これを議決せられるのに何ら不都合のなかつた事態において、こういう結果になつたということについては、私は鼓を鳴らして皆さんの責任を追及しなければならんと思うのであります。而もこの問題につきましては議長も陪席してしておられる。そうしてなおこういう結果になつたということでは、我々の取きめの権威、或いは政党のお互いの良心と道義という問題について、私は深く遺憾とするのであります。却つて自発的に自由党の諸君等において、この責任を深くお感じになるならば、何分かの措置をせられるということが、当然の帰結であつたろうと考えるのであります。従つてその議決が我々退席後になされたということを聞きまして、私は実は唖然としたのであります。我が会派においては役員会の決定までもして、この信義を守ろうとしたのであつて、その点については、共産党始め他の方々から私は議事通行中の間に批判を大いに受けたのであります。  而もそういう次第でありますから、私は、この議運が休憩になりましてから、自由党側に対して、衆議院のほうの議運が決定したとしても、未だ本会議は開かれない。本会議を開くに当つては、六時半から記名投票等の取きめもあつて、まだ時間があるというような状態にあつた。というのは、これは六時前の話なんです。そこで、これは必ず道義を貫くように、その実効の上るように措置せられたいということを強く要望しましたが、自由党におかれてもいろいろ会派の事情があつたことを私は了察するのにやぶさかでありません。けれども、結果としては時間が足りない。衆議院の決定がなされたあとにおいて、当面の当事者、重要法案をかかえる参議院において、あとでこれを決しなければならないという事態になつてしまつたのであります。而もそれに対しては木村委員の個人的な釈明、それから私に対する陳謝あるのみ。又公式には、只今寺尾委員長の答弁をはずして釈明にまで及んだ釈明があつただけであります。  私はこういうことでは誠に遺憾であると考えるのでありまするが、私の申上げました事実に何か符合しない点がありましたら、同席せられておつたかたで、小笠原、お前の発言は違つておる、怪しからんという点があるならば、御指摘を願つて私はかまいません。ただ事実は事実として、又政党間の道義は道義として飽くまでも尊重せらるべきであろうと考える。そういう前提に立つならば、委員長始め寺尾さんの、これは個人的に私は追及しているのじやありません。政党の立場の代表とし、又その議事の運営に責任を持つかたがたとして、先ほど来の御答弁につきましては、これは誠に言葉が足りないものがあるというふうに考えるのであります。  私はこれ以上申上げませんが、事実をここに表明しました以上は、正式に寺尾委員長、又補足して釈明等があられるだろうと思いますので、十分その点を承わつておきたいと考えます。又これに関して御迷惑をかけた他の会派の諸君に対しては、私は全く会派としまして申訳のない事態になりましたので、この点は深くお詫び申上げておきますし、御批判は十分受けたいと考えるのであります。(「委員長委員長」「ちよつと、寺尾さんのから聞いて……」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 相馬君が先に発言を求めておりますから……。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 寺尾君に発言願つてからで、私は……。(「その次は小会派の番だよ。大会派は黙つて承わつておれ」と呼ぶ者あり)

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 大体、只今小笠原委員からお話のあつたことは事実であります。ただ私が先ほども申上げましたように、そのときの話合いというものは、誠になごやかで、而も皆の意見がそのように一致をして、私どもも、そういう状態において進められることにおいては、当時丁度二時ぐらいであつたと思います。二時半乃至は三時までには、これは委員会の結論が出るであろう。まあこういつたようなことも話合いまして、実は委員会に臨んだのであります。  ところが意外に委員会が長引き、或いはこれが遂に野党大部分の総退場、まあこういうようなことになつて参りましたのと、当時同じく列席をせられておつた赤木委員からの動議も、ここに十日といつたようなことが出て参るというような事態に立至りましたので、ここに十日ということに、自由党がきめざるを得ないという結果になつたわけであります。併しながら只今小笠原君より御発言のありましたように、お互があらかじめ相談をしておつたということが、それと違つた結果を、我々がここに十日ときめたということに対しまする責任は感じます。遺憾に思いますが、併し最初相談をしておりました、極めてスムースと申しますか。なごやかな決定が、委員会そのものは、これとは逆に、非常な総退場の事態まで起した。まあこういうようなことに立至つたことにおきまして、ここにこういう結果が出たというのでありますから、この点御了承を願いたいと思います。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 私は自分として各種の質問をしたいが、その前に私は、寺尾さんに申上げたいことがある。あなたが小笠原君の質問に答えて、七日ということをきめたとか何とかいう話をされたから、それに対して今度は小笠原君の立場上まあやむを得なかつたのでしよう。長々と述べられた。そうして今になつて又寺尾さんは、そのときの会合はなごやかだと言う。誤解も甚だしい。我が会派は、大野君がはつきりと我々議院対策委員会において会期延長には反対でございますと言い切つておる。併しそのことがこの議運に行つて具体的に発展したときはどうなるかわからないということは、勿論含んでいたけれども、はつきり言切つておる。なごやかに七日なんということはきまつていない。(「その通り」と呼ぶ者あり)そういうことをこういう所で話出すこと自体が私はおかしいし、我が会派は與り知らん。そういうことをはつきり言つておきます。  それから私は質問がある。(「いいところだ。しつかりやれ」と呼ぶ者あり)私は先ず第一に総長にお尋ねしておきたいことが一つある。事務的なことで。小笠原君が速記を読んで聞かせろと言つたときが十時五分。そのときに私が考えたことは、随分事務当局でも困つたことを言われたものだなあと思つて、私は聞いていた。困つたことだろうなあ。併し小笠原君としては当然そういう要求があるだろうなあ。一体速記というものは、何時間ぐらいで飜訳しておくものですか。それがちやんと飜訳したものを読み上げたのには、私も驚いたのですが、誰が命令して、ああいうものを先に作つておいたのですか。これには何か仕掛があるのですか。(「その通り」と呼ぶ者あり)

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 速記の飜訳ができ上つたことに関しては、何ら私どもはあらかじめ御要求に接しておりません。特別な手段も何もございません。たまたまできておつたから、ここに読み上げたというまでであります。(「たまたまですか」と呼ぶ者あり)

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 それは総長の答弁としては、それでいいでしよう。但し、具体的にたまたまできていたというけれども、こういうことはあり得るのですか。(「その通り」と呼ぶ者あり)

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 通常、会議が非常にこんでおりません場合には十分間の速記をとりましたものはそれは約一時間ばかりでその人は訳文を鉛筆書きのものを作ります。従つて先刻のあの問題になりました点ぐらいはそう長いものでもございませんので、大体あれから数時間たてばできておるだろうということは考えられます。但し印刷に相当日数がかかつておるのではないかという点で、そういう御疑問がおありだろうと思いますが、これは印刷するまでには、なおもう一遍書きまして、それを何と申しますか、校閲いたしまして、校閲者等の手を経てからでなくては印刷には廻しませんので、恐らく速記を翻訳した生のままのものを持つて来てお読みしたことと思います。生と申しますのはその校閲者の手によつて正当な漢字を使つているか。間違つた誤訳がないか。成いは間違つた漢字をあてていないか。こういうような点の校閲等も、無論まだすんでいなかつたものと私は存じます。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 只今のお話、わかりました。従つて当然読み上げる場合にはこれは正規の校閲その他を経ていない。従つてこれについては最終的なものとしての権威があるかどうかということについては問題が残ろうけれども、御要求であるから読み上げますと、こういう意思で部長は読りみ上げた。かように了解してよろしいか。

近藤英明事務総長

○事務総長(近藤英明君) 先刻の御要求は速記録というお話があつたかと思いますが、速記録となりますと、印刷したものが速記録かと思います。これを読み上げるのが正当でたあつたかと存じますが、御覧になつている目の前で鉛筆書を取上げて読んだものですから、その点は実は念を押して、速記の原稿でございますということを申上げるべき筋であつたかと存じます。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 その点に関しては了解。  次に委員長にお尋ねしたい。議運というのは、歴史的な発生の過程から言つて、これは各派交渉会がこういうふうになつて来たものです。従つて、先ほどの我々の留守にあつた議決は、当然権威を持つ合法的なものであることは我々も認めます。併しながら、今朝ほど来から、吉田首相の出席の要求があり、いろいろな事情上、これは我々としてはあの程度で妥協すべきではなかつたけれども、與党の苦衷も察して妥協をした。協力的な態度を持つて来たと思うのです。一体この段階で吉田さんが大磯辺りでひつくり返つている時ではないと思うけれども、そういうようなすべての議論を我々は止めて、あの際妥協して来たのです。そういうふうにやつて来てあの不幸な段階に至りました。  そのときに、あの中には、あの中にとは、私自身と言つてもいいのですけれども、私はあの中という表現をとりますが、相談をして、私も、退席そのものはかなり不穏当でもあろうけれども、「相談して来る」ということを私は言つたのです。併し委員長の発言をとつて私は速記に残るような形で言つたわけではありませんから、このことには固執いたしません。いたしませんが、各派交渉会としての性格を持つこの議運において、委員長が、而も石川君からあのような意見が出ておるにもかかわらず、これらを確めることなく、これらを取上げることなく、ああいう一つの採決をされたということに対して、一体どういうふうにお考えなのか。陳謝の意思があるのかないのか。それから今後これで以て議運が満足に行くとお考えかどうか。勿論、あの段階で退場した我々側の責任であるとか、その態度が不穏当であるかどうかということは、問題があろうと思います。それは我々自身の問題として、必要あらば反省もいたします。ただ私は、議院運営委員長として、あの段階で我々の留守に、ああいう議決をして、そういう心掛けで、今後うまく行くのですかということを含んで、陳謝の意思ありや否や、これを一つお尋ねしておきたい。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。私のあのときの心境から申上げますと、誠に遺憾な気持は一杯でありました。併し又各委員の要望が非常に熱烈でありまして、私の立場としては、やはり採決するほかになかつたのであります。今陳謝の云々ということを言われておりますが、私は良心的には惡いことをしたとは思つておりませんが、併し委員長としてのとつた処置に対しては、慣れたならばもつと方法があつたろう。遺憾であつたという気持は持つております。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 そうすると、委員長として、不熟練から来る不手際という程度においては、遺憾であると、こういうような御発言のようですから、これに対しては意見を挿むべき筋のものでないから、これに対しては、我々は我々として考えて今後議運に参加して来ればよいのであつて、それはそれでよろしゆうございます。  次に私は、議長に一点お伺いいたします。衆議院において自由党の倉石君は、発言して曰く、参議院は満場一致、十日ときめたと、こういうことを言つております。そういたしますと、成るほど参議院に議案が溜つておるからして、参議院が自発的な意思を以て十日の会期延長を議運がきめたと、従つてこれを受けて、衆議院は止むを得ず十日の会期延長をやるのだと取れるこれは発言であろうと思うわけです。そういたしますと、成るほど最後の決定は十日と決定し、赤木委員の意見がそれに附加されて、その希望意見が議長から述べられたということですから、議長として、その際とられた態度そのものを私は責めるのではないのですけれども、衆議院側が、一体これに対してどういう意図を持つたかということに問題があろうと思うのです。我々としては参議院の議運においては、衆議院側の議事がどうであるとか、或いは衆議院側の意思がどうであるというようなことは容豫すべき筋のものではございません。これはハウスとハウスは独立しているのですから、向うは向う様のやることですが、我々としては、議長を通じて今後会期の問題については、衆議院側に要望もし、或いはお願いもし、そうして相共に協力して、円滑なる立法府としての責任を果して参りたい。こう思つている。  従つて私は議長にお尋ねしたいことは、今後衆議院側から、もう一度会期を延長して欲しいというようなことがあつた場合に、議長としては如何なる処置をとられる所存であるか、これらの点についてお伺いすると同時に、この衆議院側に與えた議長のおつしやつた言葉の影響について、どういうふうにお考えであるか。即ち議長の與えた言葉の影響というのは、我々としては、参議院側においては、もう一度延ばすことは絶対反対なんですから、衆議院側でも積極的にそのことを附加して、そうして十日の会期延長をして欲しいということを積極的に言つて欲しかつたと思うのです。併しこれは勿論希望意見ですから、私は先ほど来言う通り、議長のおつしやつたことがまずいと言つているのじやないけれども、我々としてはまずいと言わざるを得ないような影響が、衆議院側に與えられていると思うので、敢えてくどいようですが、この点について、議長の見解を承わつておきたいと思います。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 私が衆議院議長にお伝えした際には、参議院が満場一致を以て会期を十日延長したとは申しませんでした。そういうことは一切申しませんでした。参議院の議院運営委員会において十日間、それも先ほどの條件付の十日間延長ということに決した。こういうことを申したのでありまして、それはその何の、衆議院側において、一議員がどういうところから報道を得て、参議院が満場一致云々と言つたか、それは私存じません。  それからもう一つ衆議院に、参議院と同じくこの十日間延長して、而してその十日以上には絶対に延さないという強い了解を遂げるように、衆議院と交渉して欲しかつたというような、今相馬君のお話でありまするが、私は参議院の決定を衆議院に押し付けるというような形は取りたくない。そうあつてはならないと心得ておつたものでありまして、ただ参議院はこういう決定をした。而してそれにはこういう強い何が、延さないという、今度こそはもう再び延さないという強い要望がくつ付いておるということを、衆議院側によく了解してもらうだけのことはいたしたわけであります。こちらからそれを押し付けるということは私はいたしませんでしたし、又してはならないと思うのであります。  それからもう一つ最後に、然らば今後十日間経つてみて、再び今度は衆議院側から再々延長、四度目の延長を申込んで来とたきに、議長はどういう態度をとるかという御質問でありまするが、その際は、私は逸早くこの議院運営委員会にお諮りいたします。而して私は議長として、今日のあの討議の模様から考えまして、今度は衆議院側のそういう仮に申出があつたにしても、参議院としては、これは承諾はできないことであろうと考えておりまするが、併しそれは勿論議院運営委員会に諮つてから参議院の意思を決定すべきものであろうというように考えております。

相馬助治日本社会党(第二控室・右)

○相馬助治君 了解しました。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 議長にお尋ねいたします。  先ほど寺尾委員、それから小笠原委員との話の間に、野党の立場といたしましては会期延長に反対しておるにもかかわらず、七日間の会期延長の話合いがまとまつておつたということを御伺いして、私唖然としたのであります。本院といたしましては、小委員会なり、理事会なり、或いはいろいろ各派交渉会もありますにもかかわらず、そして或る一部の政党のみによつて、前以てきめてあつたにもかかわらず、その問題があとから論議されながら、もうその以前にそれがきまつていたかのように、私先ほどの両方の話を聞くと、拜聽したのでありまするが、これは今までの慣例、又議運及び小委員会の取扱方からいたしまして、議長としてこれが諒とされたかどうか、その点を先ずお伺いいたします。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) 私が、先ほど小笠原君乃至は寺尾君から御説明があつた、あの会合を招集したわけではございません。これは私がそこに呼ばれて行つたのでありまして、むしろ私は、立会人のような形でそれに参加したということでありました。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 然論、議長が招集されてああいうものを取きめられたと聞いたのでは、穏やかじやありません。私もそう思つてません。併しながらそうした問題が出た場合、議長の責任において、或いは各派交渉会とか、或いは小委員会を開くべく議長は取計らわれることが望ましくなかつたかと、私はこういうふうに思うので、その見解を、仮に一部の会派だけで、会期の延長は七日間という日にちまできまるということについて、そのままにしておかれることが、それが正しかつたかどうかということについて見解をお伺いしておるのであります。

佐藤尚武緑風会議長

○議長(佐藤尚武君) あのときの話合いによつて、すぐこれを議院運営委員会に持つて行くということになつたので、私はそれで以ていいと心得ました。議院運営委員会においてこれが十分に論議される問題であろうと心得たのであります。別にその際小委員会を開いてそれをお諮りする。期日の問題でありまするからして、これは当然議院運営委員会の問題でなければならず、即ちその話合いの結果を持つて議院運営委員会に臨んで、皆さん方と御相談になるということでありましたから、私は別段それ以外の手続をとらなかつたのであります。    〔矢嶋三義君発言の許可を求む〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 水橋君が、まだ重ねて質問があるようですから。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 今度は、寺尾さんと小笠原さんに御質問申上げます。  先ず寺尾さんにお伺いいたしますが、これは見解の相違と言われればそれまでですが、恐らく相談に行かれた場合、或いは偶然にほかの党派のかたがお出でになつたから、そういうことになつたと言われることも諒といたします。併しながら、その場合やはり小会派と雖も、この機会にやはり前以て議事の運営上、円満に議事を運営したいというお気持からなされたことと思います。それは、私別に異論がないと思いまするが、その場合、或る特定の会派とのみ相談されて、あとはどうでもいいと十把絡めての取扱いをされたと私は考えるのであります。先ほども、第一クラブまでお廻りになつたそうですが、我々は全然そうしたことを受けていない。そうした取引は、我々にとつては不満であります。又これは民主政治としての、極く慎しまなければならない行為であると私は考えるのであります。(「闇取引だ」と呼ぶ者あり)それについて、今後もそういう方法をとられるか、又そのとられたことが正しいとお考えになつておられるかどうか。その点お伺いいたします。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 お答えをいたします。  今日の私どもが、緑風会や左右社会党、或いは改進党又その他のかたと御相談をいたしましたのは、会期の問題が相当紛糾性を持つておる。従つて成るべく多く野党の皆さまがたにもぶちまけて、一つ御相談をしてみたい。こういつたような私どもの立場上の気持からいたしまして、御相談を申上げ、女御了解も賜わつたのであります。その際に労農の水橋さんところに御相談申上げなかつたということは、別に私ども故意にそうしたことをしたわけでもございませず、又先ほどの私どもが御了解を……お詫びに、実は甚だ不手際で申訳なかつたというお詫びの時も、誠にこれは御無礼な話でありますが、つい失念しておつたのであります(「僕のほうもですよ。」と呼ぶ者あり、笑声)従いまして、今後の問題についての私の気持は、今後は十二分に注意をいたしまして御相談するときには必ず労農党にもお伺いをいたしまして御挨拶を申上げたい。不行届きを深くお詫びを申上げます。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 私は、両者に質問をしております。小笠原さんにも質問しております。(「答弁」と呼ぶ者あり)

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 十分御答弁いたしたいと思いますが、私所用のためにここにおりませんでしたので、簡單にうう一度お話し願いたいと思います。

水橋藤作労働者農民党

○水橋藤作君 先ほど、寺尾さんと小笠原さんの間の話の中に、七日間の会期の延長を特定の会派のみによつて決定されたということは、我々にとつて非常に遺憾に思うばかりでなく、今までもやつておられたのか。これからもそういう方法によつてやられることが民主的であるかどうかということにつきまして、非常に不満と又これは我々にとつては抗議を申上げたいのでありまするが、特に小笠原さんとしては野党の立場として、そうして我々に相談もなされないし、それから先ほどの議事の運営中に、あの吉田総理に来て頂くということを決定していながらも、それを我々は吉田総理が来ないことを、出席しないことを承知もしないのに、議事を運営されようとざれたことによつて、私はそれに対して抗議を申したのでありまするが、これは話は別ですが、そういう工合に、前以て取引をしてあつたが故に、そういうことになるという疑いを我々は持つのであります。我々といたしましてはあの議事の運営が前以てきまつておるのに、会期の延長を反対してみたり、日を何日間にするということを議しておるなんということはおかしいと思う。(「そうだ」と呼ぶ者あり)我々は何だか馬鹿にされたような気がする。その点につきまして小笠原さんとしての御意見を伺いたい。

小笠原二三男日本社会党(第四控室・左)

○小笠原二三男君 私は労農党さんを、未だ曾つて心の中で馬鹿にしようと意識したこともございません。又本日の私の行為については、そういう意図を持つてなしたものではございません。又今までの間にそういうことがあり得たかということでありまするが、役員会等の決定を以て、こういう取運びに議院運営の立場においてやつたことはございません。又今後においてもやるのかどうかということでありまするが、これについては、私個人としてお答えする限りではございませんが、私の個人としての心証から申しますと、こういうことがあつて、なお又いろいろ同調を求められて来ましても、再びかような事態になることがあるかも知れませんので、これは十分考究しなければならんことであり、御迷惑であるというかたもある限り、御迷惑をかけないようにするが、うちの党の立場であると考えておる次第であります。(笑声)

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 まあ大会派のかたがたが、プライヴエートにどういう話をしようが、それは筋を通せば、私は自由だと思います。ただ私は、これは今日はできるだけ早くこれを打切つて本会議を開きたいという……、発言をしないつもりで参りましたが、こういう段階になると、発言をせざるを得ない。こういう段階になつたことについての責任は、私は大会派にあると考える。その点についてお聞きしたい。  大会派の皆さんが如何なる演出をされようとも自由でございます。その演出が成功すれば、それで結構。失敗した場合に如何なる裏の演出をしたかということを、ここに出なければ結構ですが、ここに出されて、先ほどのような応答があつて時間が延びるというのは、我々小会派としては迷惑千万。(「そうだ」と呼ぶ者あり)明晰なる寺尾委員が如何なる意図を以て、先ほどの小笠原委員の質問にピソぼけの答弁をされたか知る由もございません。先ほど水橋委員から或る質問がございましたが、或いはそのあたりを狙つておつたのかも知れません私はここで皆さんがたがプライヴエートに話されたことを、飽くまで追及しようとはいたしませんが、併しながら今日午前から午後を通じての公けのこの場所における皆様がたの発言と、陰になされたプライヴェートの行動、それとを関連して考えるときには、私は道義的には遺憾な点が若干あると思う。それらについては、私は追及いたしません。而も寺尾委員は、赤木委員が好意的に十日間を出されて、そうして先ほど議運で決定した。それに対しての小笠原委員から意見を求められて、十日間を赤木委員が出されたので、七日の申合せが壊れたことは遺憾である。こういう発言をなされておる。いずこに政治的な道義感があるかということを疑わざるを得ない。これはあるなしは自由であります。併しながら、皆さんがそういう演出の失敗をここに持出して、本日本会議ができないというような事態に追い込んだ。而も我々小会派は、それに関與していなかつた。これらに関して政治的道義がいずこにあるか。深く私は遺憾の意を表明するものでございます。  小笠原委員は先ほど私どもに対しまして遺憾の意を表されました。若干、それは私は諒といたします。併しながらこの事態を招来した現段階に至つて、寺尾委員が一言も我々に御挨拶がないという点につきましては、私は納得できない点があるのです。御所見を承わりたいと存じます。

寺尾豊自由党

○寺尾豊君 私は遺憾の意を、再度ここで申上げたように思つております。併し矢嶋委員が、私の遺憾の意を表したことがないとおつしやいますならば、重ねて遺憾の意を表したいと思います。(笑声)

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 その演出の失敗についての答弁については、これで打切つて、次にお伺いいたしますが、それは委員長に対しての質問でございます。  委員長は、他の委員からの再三の質問に対して、当時残られたところの委員に非常に積極的な要望があつたから、あの場合いたし方なかつたと、こう発言をなさつておられる。私も退席した一人でございますが、私は再三再四、退場したんではないのだと、相談するために下るのだということを言いながら下つて行つたのです。私の声は大きいのです。従つて石川君の耳に入つておつて、石川君は私たちが出たあとの冒頭に、いろいろ会派においても相談することがあるから、休憩をして頂きたいという休憩の動議を出されておる。にもかかわらず、委員長は直ちに採決して、「異議ございませんか」と、こういうふうに諮られて、そうして議を進めて行つて、先ほどのあなたの御発言では、合法的であるから云々と、こう言われておる。合法的であるということは、議運の委員の諸君が過半数おつたから、合法的だと言われるのだと思う。ということは過半数ないときには、これは定足数不足で成立しないと、こういうことを委員長みずから私は肯定しておると思う。(「そうだ」と呼ぶ者あり)  そうなれば今度の議運においても、或いはこれから国会が運営されるでありましようが、その国会において、委員会においても本会議においても、いわゆるあなたの合法的という見解を押し通して参議院を運営して行かれるおつもりで、あなたは合法的という言葉を使われ、我々が一時相談のために下つた後においての、この議院運営委員会を運営されたのかどうか。その点について御答弁を頂きたいと思います。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。前段の、石川さんの御発言は遺憾ながら私聽き取れませんでした。それから後段の合法的ということは、いわゆるこの議運に関することで私は申上げているので、本会議においてのことまでは、私はこれに対して意見の発表は差控えたいと思います。半面におきまして、若しも先ほどのようなお話に対しまして、いわゆる十四名の委員がおられまして、そうして動議が発せられ、賛成があり、成立いたしまして、大多数のかたが採決を迫つておりたときには、私の立場としては、不本意ながら止むを得ないという気持で採決いたしました。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 委員長は合法的の解釈について、そういうことを言つても、調弁に過ぎませんよ。合法的ということは、定足数があつたということでしよう。定足数も見ないで、審議して行くということになるから……。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) それについても、実は……。

矢嶋三義第一クラブ

○矢嶋三義君 それは意見になるから止めましよう。質問しましよう。  次に質問します。あなた方の言葉を籍りますというと、非常事態と、こういう表現をなされておるのでございますが、あの段階になつて、我々が協議するために下つているのならば、委員長としては、時間もあることであるから、皆さん方協議が済んだらお入り願えないだろうか。お入り願えないならばいたし方がありません。私どもとしては採決を取らざるを得ませんと、こういう手順を踏むということは、これは常識ではございませんか。(「従来の議運の慣例としてもね」と呼ぶ者あり)未だ曾つて数があつたから、合法的だからというので、採決をして行くというような行動は、未だ曾つてなかつたと思います。そういう行動は、どうしてお取りになる余裕がなかつたのか。而も石川君は相当声が大きいかたなんですが、その声が聽き取れなかつたというに至つては、委員長、失神状態でしたか。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) お答えいたします。失神状態でもなかつたのでしようが、他のかたの声が大きかつたので、聽き取れませんでした。

石川清一改進党

○石川清一君 改進党と私の名が出たのであります。食い違つている点を一応申上げたいと存じます。  私は初めから会期の延長を反対し続けて参りました。速記録を見ても明かであると存じております。但し、政府が再延長をいたしまして、本日の段階において、今までの最終日よりも、もつと積極的な法の審議に熱意を見せた場合には、考えなければならんという考えに終始いたしております。特に私のほうは、外務委員長を持つておりまして、外務委員会は、相当長期に亘りまして、総理大臣の出席を要求いたしております。特に会期の延長いたします場合にも、二十三日までは所労のために出れない。こういう断言をされました。今週以降におきましては、或いは出席できるかも知らんというような、消極的な意見でございました。従つて私は私の党の立場から、会期延長に対して積極的に賛成をする何ものも、今日までの経過の中で持つておりません。従つて議長室において会合のありましたときに呼ばれて、たまたま私も参りましたが、私は会期の延長に対して、うんともすんとも賛成は言つておりません。会期延長は反対だ。政府の熱意をそのときにも要求をいたしておりました。万一会期の延長の場合には、それが議題になりました場合には、帰つて会派で相談をするということを私は申上げておりました。それは小笠原君も、寺尾先輩も、安井君も御承知のはずでありますが、それからここで会議が開かれましたが、最初のうちは、そういうように一週間というまとまつた意見はございません。それぞれの立場において想像は、個人的に客観的にいたしておつたと存じております。併しながら本日ここにおきまして、首相の出席を要求し、而も短時日の間に、責任ある政府の所信を得て審議しようという点については、全会派一致いたしておると私は存じております。そういうような中で会議が進められまして、私は一応、議長室で行われましたのは個人的に了承いたしました。  併しながらあの場合、木村君の発言は……、我々が会期の延長に反対しながらも、常に多数の意思には従つて参りましたが、あの場合、あの以前において加藤君が、自由党の幹事長を呼ばなくても代表し得るというところの責任ある答弁がありまして、あの場合、木村君の失言に対しては、誰かが取消をするなり、釈明をして然るべきだつたと私は存じております。私はあとへ残りまして、このまま退場するのを残念に思いまして、残つて、たつて発言を求めまして、会期が問題になつて混乱をいたしておりますから、会派に帰つて相談をして来る問休憩願いたいという動議を出しました。ここにおられるかたは、全部存じておられますし、議長室において私が会期に対する発言を留保いたしたことも知つておるわけであります。それにもかかわらず私の、積極的にこの議運をまとめまして協力しようとした努力に対して、何ら釈明のないのを私は遺憾に存じます。  併しながらあえて私は釈明を求めようとするものではありませんけれども、小会派において大分誤解をいたしておりますので、この点改めてはつきり申上げておきます。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 私は、私どもが退場いたしまして不在であつた問の出来事について、一つ、二つお尋ねしたいと思いますので、質問の途中で切らないで、一つ、ずつと続けさして頂きたいと思います。  先ず第一にお尋ねしたいのは、私は赤木委員にお尋ねしたいのであります。最近国民は国会に対して非常に不信用であります。衆議院に対してはもう絶対的に不信用の意を多数の国民が示しておりますが、僅かに参議院に対して信頼を繋いでおるのが実情なのであります。ところが参議院におきましては、與党と野党が伯仲いたしまして、ここに緑風会という不可思議な(笑声)一つの会派がございまして、是を是、非を非とするという旗印の下にやつておられるのでありますけれども、最近は是を非としたり、非を是とされるので、多少不可思議に相成つて参りましたが、併しそういう旗印の下にやつておられる。そこでこの会期の延長の問題でありますが、私どもはこの緑風会のあり方につきまして、非常な期待を、この緑風会の去就につきまして、非常に重大な意義を私どもはこれに対して寄せておつたのであります。ところで第二回の延長のときに、赤木委員は非常に強硬な正論を吐かれましたところ、今回につきましては、その強硬なこれ以上延期はしないという意見をひつくり返す理由として、内閣委員会の例を挙げられました。成るほど第一回の延長、第二回の延長以来、五十件の法律のうち二十六件までが内閣委員会でありますが、この理由を以て是を是とし、非を非とするところの緑風会の代表的な意見として、赤木さんが、事情変化したからやむを得んというようなふうに、意見を変更されましたが、……

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 兼岩さん、発言中ですが、ちよつとお話したいことがありますから、待つて下さい。(「発言中」と呼ぶ者あり)時間が時間でありますから……。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 時間は何時になつてもいいじやありませんか。真理を真理として……一時になつたつていいじやありませんか。

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) このまま審議を進行しますか。それとも本会議に一応入りますか。その点をお諮りいたしたいと思います。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 僕は発言中ですから……。

安井謙自由党

○安井謙君 今、委員長から提案がありましたので、(「発言中」と呼ぶ者あり)お話がありましたので、(「発言中」と呼ぶ者あり)そこで兼岩君に御相談するのですが、諮る義務があると思います。すでに本会議の時間が切れますから、一つ運び得るような、皆さんの賛成を得られるか、或いはこれが否定されるか知りませんが、その動議を出すゆとりを與えて頂きたい。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 僕は、大会派がずつと論議された間、小会派の故を以ておとなしくしておつたんですから、やはり質問するだけのことは、質問さして頂かなければ困ると思います。(「言うだけのことは言え」と呼ぶ者あり)そこで私は、緑風会の態度に対して非常な、緑風会の発言に対して、非常な注意を佛つて聞きましたところ、内閣委員会に付託が多いので、それを理由にしておられますが、内閣委員会の付託は、これは延長以後に来たものが、五十件中二十六件です。従つて、これが質問になるんですが、そのような状態において、我々の不在中に赤木委員が、これ以上会期を延長しないということを、單なる希望意見として出されたとすれば、私は緑風会の代表的な意見として、これは非常に責任を軽んぜられるお言葉じやないかと思う。だから若しかしたら、これは我々の聞き違いじやないか。あなたは会期の延長については、前回において重大な指導的位置をとられましたが、今回の延長につきましてあなたの発言は、軍なる希望意見で、條件が変れば又直ぐ変るような御意見なんですか。それはどういうふうに発言され、どういうふうに受入れられたか。つまりあなたの発言は、政治的に会期の延長について、どういう重要な意味をもつかということについて、この点を非常に明快にして頂きたいと存じます。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 そのことは、今日の委員会において、この議運において私は申しました。

兼岩傳一日本共産党

○兼岩傳一君 只今私の、今ちよつとした用件が起きたために、聞きとれなかつたのでありますが、非常に簡單なようですから、もう一回だけ、誠に済みませんけれどもお答え願いたいと思います。

赤木正雄緑風会

○赤木正雄君 今の兼岩委員の質問に対して、これに答弁に当ることは、もう同じことを実は今日の議運において、私は申しました。

安井謙自由党

○安井謙君 質問を打切つて、本会議を速かに開かれんことの動議を提出いたします。(「異議なし」「発言中」と呼ぶ者あり)

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 質問を打切りまして、本会議に移ることに取計らうことに賛成の諸君起の立を願います。    〔賛成者起立〕

川村松助自由党

○委員長(川村松助君) 只今の動議に、賛成者は多数であります。よつてこれより本会議に移りたいと思います。  委員会はこれにて散会いたします。    午後十一時五十六分散会

国会会議録検索システムで原文を見る ↗