議院運営委員会 第57号
- 発言数
- 29 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1952/06/09
会議録
○委員長(川村松助君) それでは委員会を開きます。 常任委員の辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
○参事(河野義克君) 自由党から内閣委員の石原幹市郎君、建設委員の楠瀬常猪君、それから議院運営委員の安井謙君、同じく草葉隆圓君、予算委員の中川幸平君、決算委員の溝淵春次君がそれぞれ辞任せられて、内閣委員に楠瀬常猪君、建設委員に石原幹市郎君、議院運営委員に溝淵春次君、同じく中川幸平君、予算委員に草葉隆圓君、決算委員に安井謙君を後任として指名せられたいという申出が出ております。
○委員長(川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、常任委員の辞任及び補欠に関する件を承認することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(川村松助君) 御異議がないようでありますから、承認することに決定いたします。 —————————————
○委員長(川村松助君) 決議案の委員会審査省略要求に関する件をお諮りいたします。
○事務総長(近藤英明君) 大屋晋三君ほか六十三名から「戦犯所有者の釈放等に関する決議案」が発議いたされ、同じく発議者から委員会審査の省略を要求いたされております。委員会審査省略の要求に関する件を御決定願いたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(川村松助君) 只今事務総長から御報告いたしましたように、決議案の委員会審査省略要求に関する件を、承認することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(川村松助君) 御異議がないようでありますから承認することに決定いたします。 別に御発言なければ一応休憩したいと思いますが……。
○小笠原二三男君 私もその責任の一端を負わなければならないと思うのですが、最近の新聞紙上等で参議院本会議の記事等を見ますと、わざわざ括弧書きを以て、議員数三十六名とか二十何名とかいうふうな記事が出たりする場合があるのですが、委員会の忙しいために本会議出席が少いという状況にあることが真相なのであつて、議員の登院が少くて本会議の出席者か少いということではないのですが、一般国民は、そうは考えないのです。これは私は相当重大な問題だと考えますので、議院の運営上、この点について議運として考慮する必要があるのではないかと考えるのです。本会議の場合における委員会の開催等については、会期末でございますからいろいろ問題があるようでありますけれども、相当案を練つて、調整できることは調整できるようにして、本会議本位の運営をやつて行くように考えなくちやならんのじやないかと思うのですが、事務総長等において、何かそういう点について名案がないでしようか。このままでは私は済まんと思う。一回のみならず、これは二度、三度記事になつておることなんでして、非常にまあ参議院としては困ると私は考えるのです。率直に言うならば、本会議のある時間中委員会は差止めるというようなことでもして、やはり規則通りにやるというよりほか或いはないかも知れないとも思うのですが、この点如何でしようか。
○事務総長(近藤英明君) 本会議の議場の出席数の少い問題は、たしかに登院数を見ますと、最近非常にいいのであります。二百以上の登院数を維持しておる場合が多いのでありまして相当の登院数がございます。而も委員会をお聞きになつて委員会にフルにお出になれば、本会議のほうが非常に少くなるということがたびたび起るわけですが、その点の実情もよく世間に納得して頂くということも又必要だと思います。同時に委員会の開催方式についても、場合によつては本会議の時間と繰合すことに考慮の余地もあるかも知れませんが、その点は委員会の開会の面でも相当考慮しなければならんのじやないかという気もいたしますが、世間のほうでも、本会議と委員会とが同時に開かれておるという状況については十分な認識を持つてもらわなければいかんじやないかという気持を持つております。
○相馬助治君 ちよつと速記を止めて下さい。
○委員長(川村松助君) 速記を止めて下さい。 〔速記中止〕 —————————————
○委員長(川村松助君) 速記を始めて下さい。
○矢嶋三義君 私はこの問題は、これだけ話がここに出て、お互いが考えるだけで、私はそれで事足りると思います。そういう問題がここに出たということを委員は、お互いは各会派へ伝えて善処することに尽きると思います。と申しますのは、本会議があり、委員会がある。これは規則通りに本会議中は委員会は原則として開かないというのでやつたのでは、これは国会の運営はできないと思うのです。現在の運営以外にない。ただ問題は、本会議にも出てなければ委員会にも出てないかたが、全然ないということもこれは否定できないと思うのです。そういうところが、まあ一部新聞記者に響いて、ああいうふうに書かれたかも知れませんが、我々が国会において本会議に出、委員会に出ておれば、どんなことが新聞に出ても、何もびくびくすることはないと思う。運営としては今の運営以外にないと思うので、こういう話が出たということはやはり重大でございますから、お互いが各会派へ帰つて、こういう話が出たということを伝えて善処することで、この問題はいいのじやないかと思います。
○小笠原二三男君 私は、今の矢嶋君の言うような理由を以てそれを危惧して物を言つておるのではないのです。議員のうちに熱心でないかたがあつて、そういうことが云々というようなことではないのです。そとではそういうふうに見えるかも知れないけれども、内部の私たちの立場からいえば、実際の運営はそうなつておるのが国民にはわからん。又わかつたにしたところで、本会議で定足数がなくて事が運ばれておるということが、方式上から言えば違法なんです。そういうことを堂々とやれば、指摘せられる限りにおいては、議院の運営として正常でないことは間違いないと思う。そこで私は、例えば委員会が忙がしいならば本会議を一週に三回開くのを二回なら二回に重点的にし、その本会議の出席ということは、各議員にやはり要求もし、委員会を止めるなら止める。或いは午後なら午後から委員会をやるというふうなことを考えるほうが、相馬君が言うように、この者は委員会に出席しておるのだというようなことが、標識としてできるとするならばできるとか、そういう点を明らかにしておかなければ、国民にわかつてもらえばいいのだなんと言つたつて、やはり違法は違法だと思うのです。本会議出席者の少い中に議決が行われて行くということはですね。だからこの問題は、私はこれ切りにしては済まされんと思う。何とかやはり参議院としては、事務総長が言つたように、国民にもよく知らせる。国民なんかまあ委員会制度なんて知らんのですから、蔭で何をやつておるか、それが重要であるなしなんということは殆んど知らん。本会議というものだけが国会の真の審査或いは議決の機関だと思つておるのです。まあ私は、今蒸し返して長く申しませんけれども、次回あたりまでに、やはり各会派で相談せられて、運営上どつちもスムースに行くように考える方法があつたら考えて頂きたいし、これは議長権限でやり得る部分でしたら、委員会のほうに対して議長としては、どういう運営が望ましいとお考えになつておるのか、この次に議長にも公式にお伺いしたいと思います。突如伺つては議長もお困りでしようから、お考え願つておきたいと思います。
○溝淵春次君 今のに牽連いたしまして、私の愚案ですが、本当にいえば、小笠原氏なり、相馬氏なり、矢嶋さんが言つておられたように、国民に非常に出席が悪いという感じを与えておるし、又我々も議員としての責任も感ずると思いますが、本会議十時、委員会十時ということ自体が、すでに出発点が間違つた議事運営の、時間的には不合理な出発点に立つておる。これは非常に不合理であると思うのですが、併し現実の問題としては止むを得ない。そこで私の愚案ですが、本会議の採決するときは、でき得れば各委員会の委員長は、委員会の議事をちよつと中止して本会議に来る余裕を与えてもらうか、それがまあ非常に煩おしくてできないような場合はどうするかという問題ですが、成るべく本会議の採決のときは、ベルを鳴らしてもらうか何かして、できる限り本会議に、委員会も余ほど重大なことのない限り、本会議にわられるように、各委員会で協力するというふうにして頂いたらという愚案を持つておりますが……。
○矢嶋三義君 速記をとめて下さい。
○委員長(川村松助君) 速記を止めて下さい。 〔速記中止〕
○委員長(川村松助君) 速記をつけて下さい。
○兼岩傳一君 私は非常に重大な問題が今国会で発生しておると思います。先ほどから論議になつておる出席の問題もありますけれども、そのこと以上に重大な事柄が発生しておる。一昨土曜日の午後一時に、私のところへ電話が突然かかりまして、今国会で非常に重大なことがあるから来てくれというので、一時に電話が来まして、僕が二時ちよつと前に来てみると、成るほど武装警官が多数、物々しくこの参議院を固めておるのであります。なおよく調べてみますと、学生が約三百人、人によつては四百人と言いますが、三、四百人来ておる。これに対して内外武装警官が約四個中隊、人によつては五個中隊と言いますが、物々しい大量の武装警官が来ておる。そうして更に驚くべきことは、私服の警官が参りまして、その学生と、それから国会議員といたしましては羽仁五郎君とか、それから岩間君、それから社会党の内村君等が非常に斡旋しておられましたが、その人たちと学生の代表とが交渉しておるのを、ばちばちと得体の知れない私服が、警官の間にまじつて写真をとつておる。これを学生の代表がなじりましたところ、武装警官がその人を保護して中へ避難させるというような事柄、併し事柄はすべて静粛に行われたから、乱闘その他は全然起りませんでしたが、さてそのような状態で三時になり、三時半になり、それが三百人乃至三百五十人の学生をどうして国会の中に導き入れることができないかということで、議長はどこにおられるかということを取調べたところ、議長はたまたまその日の午前中はおられましたが、午後になつて世界経済調査会の講演会に行かれる。或いは西村大使の送別会のために羽田へ行かれておる。そこで副議長が当然国会法の規定に基いて、副議長がこの間、あとを引受けてこの問題をやるべきものと思いきや、これは私、非常に副議長に対して遺憾の意を表したのでありますが、副議長は、議長がこの事柄は決定しておられるのだから、自分が口を出すことはできないということで、私をして言わしむれば、副議長は全く、この点も重要な問題でありますが、当然議長不在なるときは、私は副議長がされて然るべきである。ところが副議長は遂に決しかねて、そのような不合理な形で四時になり、五時になり、学生は歌をうたつて散会したわけであり、武装警察官も漸次に引取つて、大体五時半頃までに事柄は終えたわけなんでありますが、前後二時、三時、四時、五時と、四時間、そこで問題をずつと、私はこの点は、余りに重大であるので、国会の運営から言つて非常に重大であるので、よく事務総長並びに副議長及び警務部長と、前後二時間に亘つて調査いたしましたところ、我々議院運営委員が全く知らないのに、これは六月三日の公報なんでありますが、これに「面会、陳情などの取扱手続などに関する件」として、多人数が一時に面会、陳情などを行わんとするきは、従来の一般面会と同様所定の面会申込をなし議員の面会承諾を得てその責任において院内に出入せしめることとする。 なお議員から面会を拒絶せられた者その他陳情、面会などに名をかつて危険物を所持するなど院内の秩序乃至治安を乱す惧れ明かな者などに対しては本より院内に立入れしめない。警務部こういう規定をしておられる。これを調べてみますと、これは警務部で起案して、総長の承認を得、議長が決裁しておられる。このような重大なるこの面会、つまり多人数が面会、陳情などで団体をなして来る者に対して、かような不当な制限、これは併し正当と考えられる会派のかたもありましよう。併し私は、あとでこの問題を論議のときに申上げますが、これは憲法違反である。明らかに国民の団体的な行動、それから正当に保障された陳情、請願の権限を、何ら議員に相談することなく、一片の警務部の起案に基いて、総長並びに議長の判こで以て、かような決定が行われたということは驚くべきことでありますが、これと勿論関連して土曜日にそのようなことが行われた。国会がそういう形で、学生の僅か二百人ばがりに、四個中隊、五個中隊の武装警官を繰り出さなければ、院の秩序が保持できないというようなことであれば、何を以て国民、特に学生、労働者、市民のいわゆる大衆的な、部分的な一部の取引のできる階級の人は別として、大衆的な、利害を共にする大衆的な団体が、国会に対して請願に来ようとしたときに、この一片の警務部の起案した警務部の規則、議長が決裁しておられるそうであります。が、我々に相談のない一片の決定に基いて、そうして物々しい、夥しい武装警官を呼ばなければ処理できないというような、恥ずべき、南朝鮮にもだんだん類似の状態を呈して来たようなことは、非常に遺憾なのであります。これが事柄の報告であります。 私は、そこで二、三議長に対して質疑をいたしたいのでありますが、議長は、あなたは午前中おられまして、午後御不在になりました点について二点お尋ねしたいのでありますが、第一点は、あなたはどういう方針に基いて平和なる学生の、僅か三百人余りのものに対して、かような物々しい武装警官並びに素性のはつきりしない、つまり警視庁以外の、大体私服が勝手に入ることは問題でありますが、写真を持つてぱちぱち写すというようなことに対して、どういう手配をされたのか。それは警務部長に対して、口頭又は書類でどういう命令を下されたのか。次に副議長は、これに対して何らあなたは、議長が羽田飛行場や講演会に行つておるという場合、議長に代つて権限を行使しないということは、一体何たることであるか。この問題は第一に極めて事務的な点、第二に議長と副議長の間において、どうして一昨日処理できなかつたか。この点を先ず命令を下されました議長からお尋ねして、必要あれば警務部長或いは事務総長から事柄を明確にして頂きたいのであります。
○加藤武徳君 議事進行について、兼岩君の只今の御発言のことに関しましては、実は私のほうでも大いに意見を持つております。議事進行についての発言でありますが、今日の本会議の議事日程もすでに組まれておることでもありますし、特に決議案に関しましては、外務大臣や、法務総裁が出席いたしまする時間等も組んでおりますので、本会議を開いて、これと並行してこの問題を討議をして頂きたい。こういうふうに私は考えております。
○大野幸一君 私は、本会議の開会の第一の議案について、一体この決議案を今採択されたというわけですが、これはこの間から非常に問題になつていて、而も私たちいわゆる社会党第二控室が一人もいないとき、こういう問題をきめてしまわれる。こういうことをやられるならやられるで……。誰もいない。左派のほうも知らない。第四控室も知らない。こういうところできめてしまつていいものか。僅か十分の違いじやないか。私が一人なら、今の取極めについて……。
○兼岩傳一君 議事進行について。
○大野幸一君 発言中だ。そこで決議案がこういうふうになつて来たことは私は了承し兼ねる。併し問題は、恐らくこれは言い過ぎか知らんけれども、人によつて、提案理由を説明されることについては非常に私は関心を持つておる。これが丁度岡部さんになつたということは、非常に私は個人的に満足します。併し、その趣旨如何によつては、これは私たちも賛成討論によつてやることを留保して置きたい。これだけを申しておきます。
○委員長(川村松助君) 速記を止めて。 〔速記中止〕
○委員長(川村松助君) 速記を始めて……、只今兼岩君の発言に対しまして、加藤君から議事進行の動議が出ておりますが、これに対してどう取扱いますか。
○小笠原二三男君 今、時間も十時半頃ですから、兼岩さんの同意を得られれば、これはどなたかが、議長でも副議長でもその件に関しては関係しておられるので、片方で本会議の議長を勤められれば、継続して並行してやつて行けない問題だと思うのです。それで私は、本日の議案から見て、大体の時間で終るであろうとも考えられますので、議運のほうは休憩して置いて、本会議の終了後に兼岩君の問題を問題とするということで同意が得られるならばそうして頂きたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○兼岩傳一君 私は異議ありません。そういうふうに取計らつて、問題を明確にして、各会派でこの問題を解決して下さることについては、私はそれで異議ありません。今の問題を決定して下さい。 第二に、それと関連して、大野君から出されました釈放に関する決議案を先ほど私もあの十時ちよつとに来たのですが、いつの間にか重要な問題になつて来ていたことです。これに対して一遍理事会で……。
○委員長(川村松助君) それは小委員会の問題ですから、一応休憩しまして、小委員会のほうでやつて頂きたい。 休憩いたします。 午前十時二十九分休憩 〔休憩後開会に至らず〕