農林委員会 第48号
- 発言数
- 18 件
- 登壇者
- 6 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1952/06/25
会議録
○松浦委員長 これより農林委員会を開会いたします。 これより請願の審査に入ります。本委員会に付託になりました請願は、全部で二百四十九件であります。本日の請願日程に掲げておりまする二百四十九件の請願を一括議題といたします。まず請願審査小委員会における審査の経過並びに結果につきまして、小委員長の報告を求めます。坂田英一君。
○坂田(英)委員 請願に関する小委員会の審査並びに結果の報告を申し上げます。 請願に関する小委員会は去る二月二十八日、五月九日及び六月十九日の三回にわたりまして小委員会を開催いたし、本会期中本農林委員会に付託となりました請願二百四十九件につきまして、慎重に審議いたしましたので、ここに御報告申し上げるわけでありますが、二百四十九件の請願の内訳を申し上げますと、農政に関するもの七十二件、農地に関するもの六十二件、林業に関するもの四十二件、畜産に関するもの四十八件、食糧に関するもの十五件、蚕糸に関するもの八件、農業改良に関するもの一件となつております。これら二百四十九件中二百二十二件は、現下におきまする農政推進上適切と認め採択すべきものとし、また農地改革の精神に反するものと考えられまするもの一件を不採択とすべきものと決しました。採択すべきものと決しました二百二十二件の内訳を申し上げますると、農政に関するもの七十二件、農地に関するもの五十九件、林業に関するもの三十六件、畜産に関するもの三十八件、食糧に関するもの十一件、蚕糸に関するもの五件、農業改良に関するもの一件であります。なおこの採択二百二十二件中百九十三件は内閣に送付すべきものと決しました。 審査の経過は以上のごとくでありますが、御承知のごとく本委員会は三回にわたつて開会いたしました関係上、第一、第二回小委員会終了後に提出または議決されました議案に関しましては調整をはかる必要があろうと存じますので、この点委員長におかれましてしかるべくおとりはからいをお願いいたしたいと存じます。 なお手元に本小委員会の報告書を配付してありますので、詳細はそれによつてごらんを願いたいと思います。
○松浦委員長 ただいまの小委員長の報告は、本日の請願日程中、第一二二、第一三一、第一六二ないし第一八四、第一八七、第二〇二、第二〇九及び第二一三の各請願はいずれも採択、日程第一ないし第五三、第五五ないし第一一八、第一二〇、第一二一、第一二三ないし第一三〇、第一三五ないし第一四八、第一五八ないし第一六一、第一八六、第一九一、第一九二、第一九七ないし第二〇一、第二〇三ないし第二 ○八、第二一〇、第二一四ないし第二二九、第二三二ないし第二四四及び第二四六ないし第二四九の各請願はいずれも採択の上内閣に送付、第一三三の請願は不採択とすべきであるとの報告であります。 この際これらの請願に関して何か発言があればこれを許します。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦委員長 別に御発議がないようでありますから、これより採決いたすわけでありますが、先ほど小委員長の発言にもありました通り、小委員会における審査は前後数回にわたつて行われております関係上、議案との関係において調整を要する請願がありますので、まずこの分についてお諮りいたします。 日程第一八六、第二〇〇、第二〇一及び第二〇八の各請願は問題議案議決の結果、内閣へ送付の必要がなくなりましたので、ただ採択すべきものとし、日程第一六二ないし第一八四の各請願は、問題議案が本院において審査中でありますので、いずれ議案の審査が終つた後におきまして、その議決の線に沿つて採否を決定することにいたしたい。さらに日程第一及び第一二〇の請願は本院の議決を経た議案との関係上、あえて採決を留保いたすことにいたしたい。以上のような取扱いにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 次に右以外の各請願については小委員長の報告の通り決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。 以上のほか、小委員会において審査終了の報告がなかつた各請願は、本委員会としましても、なお留保いたしておきます。 なおただいま議決いたしました各請願の報告書の作成に関しましては委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦委員長 御異議なしと認め、さようとりはからいます。 —————————————
○松浦委員長 引続きこれより陳情書の審査に入ります。本委員会に送付いたされました陳情書は、本日の日程に掲げておきました通り百九十六件であります。各陳情書の内容につきましては、すでに文書表によつて御承知のことと存じますが、各種農業団体の振興に関するもの、土地改良に関するもの、農林災害の復旧に関するもの、畜産に関するもの、蚕糸に関するもの、食糧問題に関するもの、林野に関するもの、農林金融に関するもの等々、現下の農業における諸種の重要問題を如書に反映いたしております。われわれ農業の振興政策の樹立をいたす立場にあります本委員会といたしましては、これらの陳情書の趣旨を十分承りおきまして、今後とも農業の振興に万全の努力を続けて参りたいと思つております。こういう意味におきまして、陳情書は了承という取扱いにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦委員長 御異議なしと認め、よう決しました。 —————————————
○松浦委員長 この際平野三郎君より、今次のダイナ台風による農林災害につきまして質疑をいたしたいとの申出がありますので、これを許します。平野三郎君。
○平野委員 一昨日のダイナ台風は非常な降雨を伴いまして、特に岐阜県下に対し甚大なる災害をもたらしたものであります。特に長良川が決壊をいたしまして、穀倉地帯でありますところの岐阜県の南部地帯は、目下非常な災害が進行しつつある状態であります。このほど岐阜県知事から私の手元に参つた電報によりますと、「長良川本堤五十五メートル決壊、本県海津郡一帯濁水にのまる。目下災害救助法を発動。六千二百戸、三万四千人救済中」となつておるわけでありますが、政府とせられまして、今までにこの災害について入つた情報並びにこれに対しとられた処置、また今後どういうふうに御処置あらんとするかについて、農林大臣にごく概略のお話を願つた上で、こまかいことにつきましては事務当局から承りたいと思います。
○廣川国務大臣 今回のダイナ台風が非常に雨を伴つて参りまして、東海、関東南部等が非常な影響を受けていることは承知いたしておりますが、ただ各地区別の情報がまだ明細に入つておりませんので、それに対する対応策は確立しておりません。ちようど作付時期でもありますし、作付後に対する処置あるいは災害に対する救助方法といつたような具体策はまだきめかねますが、詳細な情報を得まして至急にこれに対処する方針でございます。
○堀説明員 ただいま御質問のありました岐阜県の長良川の堤防の決壊は、ちようど農林省で揚水工事をやりました機械の付近が五十メートルほど決壊いたしまして、その結果濁流が海津郡の下流部一帯に入り、ただいまのところ三千町歩程度が浸水をしているという情報が入つております。それでこの復旧工事につきましては直轄河川の関係もございまして、建設省の技監は今朝調査に出発いたしました。それで私らの方の係官も本日同様に調査に出かけております。いずれ調査の報告をまつて具体的な対策は講じたいと思つております。
○松浦委員長 なお本件につきまして議員木村公平君より発言を求めておられます。これを許すに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○松浦委員長 御異議がないようでありますからこれを許します。木村公平君。
○木村公平君 委員外発言のお許しを得まして光栄であります。実は中部地方におきまする大きい川は三つありまして、木曽川、長良川、揖斐川、これを地方では三大河川と呼んでおるのでありますが、たまたまその三大河川のうちの一つでありますう飼いで有名な長良川の下流が、昨日のダイナ台風のために、ちようど国営の水揚げ機械がついております所、いわゆる揚水機の設置されました所が五十五メートルほど決壊をいたしまして、その結果、ただいま平野委員からの質疑に答えられて災害課長が御答弁になりましたが、その中にもありますように、全体といたしましては、最も新しい報告によりますれば、八千三百十九町歩が冠水をいたしたわけであります。ただいま人畜の被害はなかつたようなお言葉がありましたが、私どもの報告によりますれば、五、六十名の死傷者もあつたかに報告を受けておるのであります。これを詳しく申しますれば、すでに植付を完了いたしました冠水は四千百二十三町歩、まだ植付をしておらない所が四千百九十二町歩に及んでおりまして、合計八千三百十五町歩がまつたく濁水にのまれたのであります。この地帯は非常に低湿地帯でありまして、海抜一メートル弱というような日本におけるまことに珍しい地帯でありますので、私はいまだ現地を見ておりませんけれども、その揚水機の場所が五十五メートルも決壊したといたしますならば、おそらく今日中には水がもつと多方面に及びまして、さらにその逆水等の被害もこうむりまして、被害面積はまだまだ拡大されるものと想像されるのであります。先ほど平野委員のお言葉の中にもあつたようでありますが、県庁におきましてはだだちに災害救助法を発動いたしまして、六千二百戸の冠水家屋並びに三万四千人に及びますところの罹災民の救助に懸命であります。政府におかれましては、このようなことはわが国の不幸であるばかりでなく、農民にこの際最も大事なことは、災害が一たび起れば政府の力をもつてこれを救助してやるという、いわゆる政沢を及ぼしていただきたいのであります。それと同時に、ただちに政府はこの具体的な救助の前に、精神的に、政府がついている以上お前たちは決して心配がないから、すぐおのおのが跡片づけに、あるいは復旧に努力するようにという安心感を与えていただくことが望ましいかと思うのであります。私は罹災民を代表いたしまして今日陳情に及んだわけであります。願わくはこの際、農林大臣から御所感の一端を伺いますれば幸甚と思う次第であります。
○廣川国務大臣 今朝来私が聞いておりました罹災面積より大分多くなつておるようでありますが、時間のたつにつれて、大河川でありますので、これが氾濫して被害面積が多くなることは、低湿地帯の本地方では、多分そういうふうになるのではないかと思われます。この罹災者の今後に対する処置並びにあなたのお言葉から受取られる単なる事務的な処理でなく、もつと強い精神的な援助と、それに伴う具体策を講じてくれというお話でありますが、そのようにいたしたいと思います。なお本日の会議の模様、明朝の会議の模様等を見まして、でき得れば私、二時くらいの汽車で行つてみたいと考えております。
○松浦委員長 本日の会議はこの程度にとどめます。 散会いたします。 午前十一時三十五分散会