人事委員会 第2号
- 発言数
- 8 件
- 登壇者
- 5 名
- 会派数
- 1
- 開催日
- 1952/02/13
会議録
○田中委員長 これより人事委員会を開会いたします。 議事に入る前にまず御報告いたしておきます。昨年十二月十五日当委員会より承認を要求いたしました公務員の給與に関する事項の国政調査につきましては、同日議長より承認がありましたので御報告いたしておきます。 ただいまよりさきに御報告いたしました公務員の給與に関する国政調査の一環といたしまして、勤務地手当支給地域区分の改訂に関する件について調査を行うことといたします。本件につきましては昨十二日人事院総裁淺井清君から議長あてに一般職の職員の給與に関する法律第二條第六号及び国家公務員法第二十三條の規定に基き、一般職の職員の給與に関する法律に定める勤務地手当支給地域区分表の改正に関する意見が提出せられましたので、この意見書につきまして人事院及び政府当局より説明並びに意見を聽取することといたします。まず人事院より意見書につきまして御説明願います。淺井人事院総裁。
○淺井政府委員 ただいま委員長よりお話のありましたごとく、昨日人事院はいわゆる地域給の区分に関する勧告を出したのでございます。これは世上追加勧告と申されておりますように、ただいますでに現行法と相なつておりまする地域給の区分、これに追加したものでございます。この現行法の審議をいたしますときに、当委員会においてこの区分表において、なお不完全と認むる点があるが、それについては人事院は考慮しておるかどうか、近き将来において追加勧告等をやる意思があるかどうかというような、代表的な御質問がございまして、これに対しまして私といたしましては、そのようにやるつもりであるということをお答えいたしたのでございますが、それがこの追加勧告になつて参つた次第でございます。すなわちこれは公務員法に基く意見の申出の形でございまして、現行法の地域区分を記載しております別表を改正するという形をとつておるのでございます。この追加勧告をやりました考え方とか、またその他の技術面におきまして、これより給與局長に説明をいたさせたいと存じますので、お聞きとりを願いたいと思います。
○瀧本政府委員 ただいま人事院総裁からお話がございましたように、前回の地域給の勧告の際に、当時におきましても資料等の関係で相当勧告をお取上げ願います時期が遅れたのでありますが、そういつたことのために、あるいはCPS等におきまして、相当変化しておるものがあるのではないかというようなこともございますので、今回CPS等につきまして、その後の変化も十分研究いたし、なお経済地理的な條件も考慮いたしまして、従来のもののアンバランスを是正するという意味におきまして、追加勧告をいたした次第であります。今回の勧告におきましては、おおむね三百六十の市町村が新たに地域指定をいたされ、あるいは地域の格上げを行われた次第でございます。今回の改正によりましておおむね一般職の国家公務員の十一万人程度があらたに地域給をもらう、あるいは従来の地域給よりも高い地域給をもらう、こういうことに相なるのでございます。あらたに地域給の指定を受ける公務員というものは、その中におきましておおむね二万人ばかりだ、こういうことに相なつております。従来地域給の指定を受けておりました公務員は全一般職の公務員の中におきまして約七九%程度でございましたが、今回はそれが若干上りまして八二%程度、すなわち現在一般職の公務員を九十万人とかりにいたしますならば、そのうち約七十万人程度が地域給の支給を受ける、こういうことに相なる次第でございます。 今回の改訂にあたりましては、先ほど申しましたように、CPSの資料等に基きまして、その指数を基礎として改訂いたしておるものもございます。また同一の経済地理的條件にあります都市につきましては、その均衡をはかるという意味におきまして改訂をいたしたものもございます。また府県等から意見をいただきまして、府県内における生活事情の順位等につきまして、いろいろ御意見を承つておるわけでございますが、そういう資料を基礎といたしまして中小市町村の是正をはかつた、こういうことに相なつております。また府県間におきましてアンバランスに相なるということがあつてはなりませんので、そういう意味におきまして調整をはかつております。朝鮮動乱の影響の著しい都市につきましては、特別の考慮を加えておる次第であります。 以上のようにいたしましてやつた次第でございますが、今回は前回の勧告以降におきまして陳情請願等も相当にありまして、これは国会においていろいろ御審議になつたものもございますし、その結果をわれわれが承つておるのもあります。また国会方面におかれまして各地にいろいろと実地調査をなさつたところもあるのでありますが、そういう調査の結果につきましても、公式、非公式にわれわれ承つておりますので、そういう事情も十分検討をいたした次第であります。人事院自身といたしましても、各地から熱心な陳情がございまして、そういう陳情につきましては十分その御説明を、あるいは文書等によりまして承りまして、そうしてその結果至当であるというものにつきましては、これまた愼重に考慮をいたした次第であります。以上のようにいたしまして、今回地域区分の改正をいたしたのでございますが、その結果は先ほど申した通りであります。なお今回の是正によりまし七、従来四級地でありましたものが五級地になるものが三都市、また三級地から四級地になるものが約三十、二級地から三級地になるものが十八、一級地から二級地になるものが百三、従来地域給のついていなかつた地域から新たに一級地に編入されますものが二百、こういう割合に相なつております。ただいま申し上げましたように、一級地になりまするものがこの中の大半を占めておるわけでありますが、これはやはり地域給を是正するという観点に立ちまして、現在支給を受けておりません地域を最も一番に取上げる、漸次そういう順序で取上げておりますので、この級地の高いものほどその数は漸次減少しておる、こういう事情になつております。 この改正によりまして予算をどれくらい要するかと申しますと、おおむね従来のものに比較いたしまして、年間七億円程度の増額に相なるという次第であります。これを公務員一人当りにいたしてみますると、約七十円程度になる、こういうことに相なつております。以上をもちましておおむねの御説明を終ります。
○田中委員長 次に政府当局より、本件についての御意見をお述べ願います。菅野官房副長官。
○菅野政府委員 内閣といたしましては、昨日の十一時にこの勧告及び意見を人事院から受けまして、ただちに関係の省におきましていろいろ検討をしておる次第でございまするが、明後日の金曜日の閣議にかけて、正式にこの閣議において検討をいたしたい。かように考えております。すぐその閣議におきまして法律案の立案をいたしたいのでございまするが、法制意見局の審議の都合上、今週の金曜日の閣議には間に合いそうもございませんので、一応来週の火曜日の閣議にかけて法律案の決定をいたしたい、かように考えております。それでこの内容につきましては、今大蔵省等におきまして予算上の数字の検討をいたしておりまするが、現在のところ、内閣といたしましては、この勧告はそのまま少しも修正しないで、これを法律案といたしまして、別表の改正の法律案を国会に出したい、かように考えておる次第であります。しかし予算等の関係上、今精密に検討いたしておりまするので、その結果につきましては、いずれ法律案提出のあかつきに御説明申し上げたいと思いまするが、現在におきましては、かように考えておる次第であります。
○田中委員長 次に大蔵省当局より本件についての御意見をお述べ願います。大蔵省主計局給與課長岸本説明員。
○岸本説明員 今回勤務地手当の改訂の勧告がございまして、これを取上げるにつきましては、ただいま官房副長官の方より御答弁がありましたが、大蔵省といたしまして、予算上どの程度の問題になるかという、予算上の措置の点からの見解を簡単に申し上げたいと思います。勤務地手当の改訂につきましては、すでに昨年の末ごろから、この問題は提起されておりましたので、大蔵省といたしましても、二十七年度予算の編成につきましては、ある程度の余裕は見て、つまり勤務地手当の改訂はある程度見越して、予算を編成いたしておるのでございます。従いまして今回の勤務地手当の勧告が、どの程度に実際に金がかかるかということが問題になるわけであります。この点につきましては、まだ正確なる結論には今のところ達しておりません。しかしながら、ある程度の余裕を見込んでございますので、実際上の誤差が生じたといたしましても、これはほとんど問題にするに足りない、実行上措置できる金額じやないか、かように考えております。
○田中委員長 本日はこの程度にとどめまして、次会の開会は追つて公報をもつて通知することといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後二時二十六分散会