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13回国会衆議院1952/04/25

決算委員会 第11号

発言数
61
登壇者
7
会派数
3
開催日
1952/04/25

会議録

中垣國男自由党

○中垣委員長 これより決算委員会を開きます。  本日は国有財産二件について審議をいたします。まず昭和二十五年度国有財産増減及び現在額縁計算書及び昭和二十五年度国有財産無償貸付状況総計算書を一括して議題といたします。大蔵省及び会計検査院当局からその説明を聽取します。大蔵政務次官西村直己君。

西村直己自由党大蔵政務次官

○西村(直)政府委員 ただいま今国会に報告として提出いたしました昭和二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書並びに国有財産無償貸付状況総計算書について御説明申し上げます。  昭和二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書について申し上げます。  昭和二十五年度中に増加いたしました国有財産の総額は、六百二十七億六千八百九十一万余円であり、同年度中に減少いたしました国有財産の総額は、四百三十九億一千百五十二万余円でありまして、差引百八十八億五千七百三十九万余円の総増加となつております。しかして、前年度末現在額二千五百二十七億八千八百四十三万余円に右純増加額を加算いたしました二千七百十六億四千五百八十三万余円が、昭和二十五年度末現在の国有財産の総額ということになつております。  この総額の内訳を申し上げますと、行政財産は、九百三十九億六千四百三十七万余円、普通財産は一千七百八十億八千百四十五万余円であります。  またこれを区分別に申し上げますと、土地百二十億六千五百六十二万余円、立木竹百五十億六千九百二十五万余円、建物三百六十八億四百六十万余円、工作物五百五十七億二千五百八十四万余円、機械器具五十億八百二万余円、船舶二十八億二千四百七十九万余円、地上権、地役権、鉱業権等四千九百四十九万余円、特許権、著作権、商標権、実用新案権等二十六万余円、有価証券その他一千四百四十億九千七百九十万余円であります。  さらに本年度における増減内容のおもなるものを申し上げますと、増の部におきましては、新規取得三百四十二億八千七百九十九万余円、所管がえ、所属がえ、整理がえ、種目変更等八十五億四千百八十六万余円、出資九十七億九千七百二十五万余円、租税物納九億三千四十一万余円、その他九十二億一千百五十八万余円でありまして、減の部におきましては、出資金回収二百五十五億五千六百十七万余円、所管がえ、所属がえ、整理がえ、種目変更等八十五億九百五万余円、売拂い十九億三千五百四十万余円、その他七十九億一千八十八万余円であります。  以上が、昭和二十五年度における国有財産増減及び現在額総計算書の概要であります。  なお、念のため申し上げますと、この国有財産増減及び現在額総計算書には、道路、河川等の公共物は、国有財産法第三十八條の規定によつて計上してありません。また普通財産のうちで、神社、寺院、教会用財産及び地方公共団体の公園用財産につきましては、国有財産法施行細則第七條の規定によりまして、土地の面積のみを掲げ、その価格は計上いたしておりません。  次に、昭和二十五年度国有財産無償貸付状況総計算書について説明いたします。  昭和二十五年度に増加いたしました無償貸付国有財産の総額は、五千百二十八万余円でありまして、同年度中に減少いたしました総額は、一千百三十八万余円であり、差引三千九百八十九万余円の純増加となつております。これを前年度末現在額三千四十八万余円に加算いたしますと、昭和二十五年度末における無償貸付国有財産の現在額の総額は、七千三十八万余円になります。  なお、本年度において増加しましたおもな事由は、生活困窮者の収容施設として貸し付けた分の四千三百八万余円の増加によるものであります。  以上が、昭和二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書並びに無償貸付状況総計算書の概要であります。何とぞ御審議の上、すみやかに御承認くださいますようにお願いいたします。

中垣國男自由党

○中垣委員長 次に会計検査院より右ニ件の概要説明を伺います。会計検査院検査第二局長上村照昌君。

上村照昌会計検査院事務官(検査第二局長)

○上村会計検査院説明員 昭和二十五年度国有財産検査報告について、その概要を御説明いたします。  昭和二十五年度国有財産増減及び現在額総計算書並びに無償貸付状況総計算書は、昭和二十六年十月二十七日、本院においてこれを受領し、その検査を了して、同年十二月二十一日、内閣に回付しました。  国有財産の昭和二十四年度末における現在額は二千五百二十七億八千八百余万円でありましたが、昭和二十五年度中の増六百二十七億六千八百余万円、同年度中の減四百三十九億一千百余万円でありまして同年度末における現在額は二千七百十六億四千五百余万円となり、前年度末に比べ百八十八億五千七百余万円の増加となつております。  次に、国有財産の無償貸付状況について申し上げますと、昭和二十四年度末には三千余万円でありましたが、昭和二十五年度中の増五千百余万円、同年度中の減一千百余万円、差引三千九百余万円を増加し、同年度末における無償貸付国有財産の総額は七千余万円となつております。  また国有財産の取得、管理及び処分ついて不当と認めましたものは、昭和二十五年度決算検査報告に掲記しております。これらの事項につきましては、いずれ昭和二十五年度決算の御審議の際御説明する予定でありますが、これらの事項を取りまとめて申し上げますと、国有財産の取得に関するもの五十二件、管理に関するもの十三件、処分に関するもの五十件、計百十五件になつております。

中垣國男自由党

○中垣委員長 それでは質疑に移ります。畠山委員。

畠山重勇改進党

○畠山(重)委員 この立木竹の財産状況に関してでありますが、これは林野庁などの持つている竹木あるいは国有鉄道などの持つている竹木を合併せられておる財産でございますか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 ただいまの御質問でありますが、林野庁関係は入つておりますが、国鉄の関係は入つておりません。

畠山重勇改進党

○畠山(重)委員 この林野庁の財産は、計算の基礎になつているのは、基本をどこに置いておるものでございますか。国有財産の林野庁の管理に属する竹木の価格は、五年に一ぺんは調査をせられるように伺つておりますが、現在の現われている価格というのは、いつの計算にかかわるものでございますか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 ここに出ておりますのは、現在の台帳価格でありまして、取得価格ということになつております。それで、国有財産法の規定によりまして今年の三月末が、ただいまお話の五年ごとの評価の時期になつており寸すので、ただいま総合評価をいたしております。

畠山重勇改進党

○畠山(重)委員 そうすると、今年の三月さらに計算をいたされる価格は、また別途になるわけでございますか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 御質問の通りであります。

畠山重勇改進党

○畠山(重)委員 その価格を調査せられることは、もつぱら林野庁だけで調査せられるのでございますか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 各省、各庁が行政財産を管理しておりますので、立木竹林野庁関係につきましては、林野庁において評価するという建前になつておりますので、さよう御了承を願います。

畠山重勇改進党

○畠山(重)委員 この立木に関しては、昨今、以前からの台帳面から見ると、私ども非常に評価が安いのではないかと考えられております、今度三月になつて再調せられる結果が、いかなる価格になるかは調査の上でなければわかりませんが、国有林財産の経営等にあたつては、われわれはなはだ遺憾の点もあるように思いますので、この立木価格の、北海道、東北、九州全国各地にわたつておることでありますが、もちろん樹種別や何かについては十分資料がございましようと存ずるので、できるならば一覧の表をちようだいいたしたいと思います。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 それに基きまして評価がえいたしましたあと、また国有財産の現在額として出るのでありますが、御質問の趣旨が評価の方法、やり方というような点でありましたならば、総合評価の要領をきめまして各庁に流しておりますので、その方でしたら手元にございます。

畠山重勇改進党

○畠山(重)委員 ただいまの御答弁の調査の方法、基礎等はもちろんのことでございますが、なお各地区における現在の竹木の内訳を一応伺いたいと存じます。これは本日ただちにでなくてけつこうですが、たとえば熊本営林局なら熊本営林局、秋田営林局なら秋田営林局というように偏在しておると思いますが、それが総合せられた財産がこれに現われて来ていると存じますがゆえに、その各局の、北海道を初め全国の量を調査した資料をいただきたいと思います。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 今年の九月末に集まることになつておるので、集まりましたら御趣旨に沿うようにいたします。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 私は第一番に、ちよつと注意申し上げておきたいと思います。政府の要路にある皆さんは、より以上に学識才能のあるお方ばかりと思うのであります。ところがこの書類を見ると、いつも「御説明」としてあるが、これはひとつ今後「御」の字の使いどころを知らぬようでは、日本国の恥になると思う。それでこういう書類を書く場合には「説明を申し上げますから御聴取願います。」—「御」の使いどころが違う。代議士がみな議場において、御答弁申し上げます、御説明申し上げますというのは、これは役人様方の、原稿を書いている方の「御」の宇の使いどころを誤つておるのが癖になつて「私のお手元」なんと言うと笑われる。「冨士山」というのを「冨士山やま」と言つているのと同じである。ちようど岩手県の「釜石港津波被害状況」と一方には書いてあるが、一方の写真の説明には「両石港津被害状況」としてある。港も津も船だまりである。そこでこれは余談であるが、私はあそこで一句、昭和の蜀山人として書いておいた。「津浪の浪を忘れしを読める」—「両石の港も津をも船だまり浪忘れじと言いわでいられず」岩手県の「いわて」を使つていわでおられない。これと同じで大事なところをおつことして、そういういらない「御」を使うということは、今後ひとつ決算委員会の関係から、全議員に「御」の字の使い方を、また代議士諸公のいろいろな報告書を書かれる場合に「御」の字の使いどころを誤らぬようにしてもらわぬと、私のお手元からあなたの手元になんてやつた日には、とんでもないことになる。御説明、御答弁なんかもやめて「私は答弁申し上げますから十分御聽取願います」と「御」の字の使いどころを、日本国民の師表であるところの議院内から改革してもらわぬと、入学試験に落第する人間は、そういうことから私はパスしないような問題が起りはせんかと思う。ひとつこれは、高橋委員は、そういう微に入り細にわたつて注意しているということも、皆さんに申し上げておきたいのであります。それでこれは一番最初、余談のようであるが、これは予算に関係しております。こういう日本国を料理するところの議員にして、こういうことのないように注意しておきます。  ひとつ今度は本論の、お伺いということはおかしい、伺いと申します。私は伺いと申し上げますから、御答弁を願つておくのであります。船舶はどういうふうな関係であるか。船舶を拂い下げるものであるか、または貸し付けるとか、いろいろについて私考えるところがあるから、その局の方から、御説明をお願い申し上げたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 船舶の中でも、いわゆる行政財産として運輸省等で使用しておりますのは、これは行政目的のために使用しておるのでありますから、拂い下げということは考えられません。それから普通財産として持つておりますのは、これは原則に従いまして拂い下げを考えておる、こういうふうなことでございます。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 そうすると、現在拂い下げの約束済みのものがありますか、また拂い下げをせんとしておるものがありますか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 目下進行中と申しますか、今話に乗つておるというようなものは、ちよつと私手元に資料もありませんし、記憶もありません。調べましてお答えしますが、大体現状としてあまり優秀な船は残つておりません。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 これは年度がかわつておりますから、ちよつとおかしいかもしれませんが、九州商船の拂い下げのことを、前、伺いしておつたのでありますが、これはもしそういう追加をしたようなものがあつたとするなら、この二十五年度に入つておるでしようか、それをちよつと伺いたいのであります。もう二十四年度は打切つておるものか。九州商船の舶を拂い下げたところが、初めは客船に使つていけない、貨物船なら許すと言つておつたのが、客船に改造したから追加をあとから要求されておることを私は聞いておるのでありますが、それなんかもこの中に入つておるかどうか、ちよつと伺いたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 はなはだ申訳ないのですが、現業事務と申しますか、実際の事務をやつておりますものが—私第一課長ですが、第二課の方の関係になつておりまして、本日出ておりませんので、調べまして後刻御返事申し上げるというふうにしたいと思います。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 課が違われるから—まあ御親切なそういう御答弁であつたので喜んでおりますが、私はさきにも申し上げました通りに、今すべての事業には補助政策までやつておる。まして九州のあの五島方面の離れ島で足のないのは非常に困るというわけで、拂下げるときは、そういう貨物船であつても、事実補助も出さぬでいてたくさんの人間に便宜を與えておるから、私はついでに、課長さんから第二課長の方に、そういうことの打切りをひとつはつきりしていただくことができるかどうかを伝えておいて、そうしてその御返事をあとでしてくださるようにお願いしておきたいと思いますが、どうでしようか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 了承いたしました。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 それから無償貸付についてちよつと伺いたいのでありますが、神社・寺院にして、現在は財団法人になつた今日でありますが、靖国神社のごときは全部財団法人になつたから、法人の所有として土地並びに建物はその方面に譲渡してあるのでしようか、ちよつと伺いたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 社寺境内地等の拂下げの案件は、実はまだかなりの数残つております。処分未済になつております。そこでただいまの靖国神社の関係の問題でありますが、法律の規定によりますと、いろいろな條件がありますが、なかんずく宗教活動に必要な限度においてというような條件が一つの要素になつております関係で、範囲をきめる場合には、審査会の方にかけてきめております。そこで審査会の意向もまだまとまつておりませんので、目下懸案中ということになつております。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 審査会はどういう人であるか、わかりませんが、私のごとき無我の境にある人間ばかりではないから、どういうことをやるか知らぬけれども、特に今日靖国神社は、全国の国のために戰死した人をまつつているところだから、こんなものを拂い下げるのは一番悪いと思いますが、それも第一に参考にしていただきたい。どこにもまだ拂い下げになつていないということから、私はここに伺いたいのでありますが、靖国神社は全国の崇敬の的になつている神社である。その神社の境内を富国生命のごとき営利会社に貸して、元の国防館を使用させておりますが、あれは有料ですか無料ですか、ちよつと伺いたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 これもはなはだ申訳ないですが、ただいま具体的な事情を記憶しておりませんので、これも調査いたしましてからお答えいたします。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 それではちよつと課長を呼んでくれませんか。私は絶対これは許してならぬことがあります。それでいつも高橋委員の質問は先に先にお流れになつて、実に心外にたえないことがあります。どうでしようか、そんな百里も二百里も離れているのではないから……。

中垣國男自由党

○中垣委員長 ちよつと高橋委員にお答えしておきますが、今呼びに行きましたから、ちよつとお待ちください。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 それでは伺つておきますが、委員長の人は、そんなまずい人はなつていないと思うが、もし拂い下げるような場合があつたとするときに、課長様は拂い下げられる考えがありやいなやをちよつと伺いたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 審査会の構成員としましては、官庁関係は私の方とか文部省とか、そういつたところの局長などがやつておりますが、そのほかに神社関係、または宗教関係といつたような方面からも出ていただいておりまして、従来の例によりますと、答申を尊重してきめるということになつておりまして、審査会の決定を曲げて別の方に決定したという事例もございません。従つて私一事務管理としましては、やはり審査会の意向に従つて事を処理して行きたいと思つております。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 今御答弁中に、学校関係もあるとおつしやつたですね。しかし私現在東大のごとき、日本のわれわれ国民の血税をもつて有産階級が多く行くところの東大、京大のごとき学校を設立しておるのである。その学校の学生にして誤つた考え、暴力に訴えるようなことをやつている。しかもそれを教育している連中にして、またそういう学生をこしらえるような学校当局も関係されるかわからぬから、私はなおさらこれは注意すべきだと思う。東大でも京大でも九大でも北大でも、その他の官立の学校に行く学生は、私、アルバイトでもやつて行つている人は少いと思う、有産階級の子弟であると思う。そういう子弟を教育するのに、血税とまで多くの方々がおつしやる、まあ党派もあるが、ほんとうにそのように汗水をたらしてやつているところのその納税によつて設立した学校である。その学校の教授あたりにして、実に不心得な人がなきにしもあらず、そういう結果が誤りの原因となつて日本国内を騒がしているのじやないか。そういうことから考えて、私はその審査委員のごときは、よほどそういうことがはつきりわかつて、日本国は日本国として、それはよそのいいところもとらなければならぬけれども、日本の美点を忘れるような教授なんかがそういう審査委員に入られたら、とんでもないことになりはせぬかと思うから、ひとつそういう審査委員の名前がわかるならば、ここに発表していただきたい。課長さん、あなたのような、はなはだ穏健な方に、あまりやさしいこんな小さい声で質問するのは、あなたを決して攻撃する意味ではありませんから、一つその審査委員のお名前がわかつておつたら教えていただきたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 審査会の人名簿でありますが、持つて参りませんでしたが、リストはできておりますから、差上げたいと思います。  それから私の説明の中で、あるいは誤解を招くおそれがありますので、この際はつきりしておきますが、靖国神社の場合に限らず、すべて寺院、神社関係の境内地の無償拂い下げの問題は、当該社寺に拂い下げるのが原則でありますから、これは筋書き通りにやつているわけなんであります。ただ靖国神社の場合が、きまらないで今までおるというのは、大分外側の方になるところに建物やなんかありまして、それをはたして神社の方に入れていいのかどうか、その辺の問題があるので、まだきまらないということになつているわけです。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 今当局の御説明から承りますと、元の国防館やら、戰死したその他の遺家族の宿泊所に使つている建物なんかが、私は含まれていないかと思うが、そういう建物のことでしようか、ちよつと伺いたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 具体的には、下の方に軍人会館というのがありますが、あの辺の——勘違いしたので訂正します。軍人会館の方は別の問題であります。これもはなはだ恐縮ですが、係の方へ問い合せましてはつきりさせます。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 まだ来ないでしようか。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 電話で聞けばわかると思います。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 そうすると軍人会館は別とおつしやるが、これも御承知でしようか。今軍人はいないから、元軍人会館……。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 これも今の問題とあわせまして、はつきりさせます。

中垣國男自由党

○中垣委員長 高橋委員に申し上げますが、第二課長が出席の上で、続けて御質問を願いたいと思います。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 それでは委員長の御注意の通りに、第二課長が御出席の後に質問を許していただきたいと思います。

井之口政雄日本共産党

○井之口委員 非常に厖大な資料になつておりまして、すぐには目を通せないのでありますが、会計検査院で報告になつている部分に、国有財産の取得に関するもので不当事項として五十二件指摘されております。いずれこれは二十五年度の決算報告書にも出て来るでありましようが、大体これで一番目立つような事件は、この五十二件のうち、どんなものがありますか聞かせてもらいたいと思います。

上村照昌会計検査院事務官(検査第二局長)

○上村会計検査院説明員 お答えいたします。五十二件と申しましたのは、この取得の方の全部で、検査報告に載せましたのは百十五件で、そのうち取得に関するものが五十二件になつております。この五十二件の分について申し上げますと、初めの一部は、当該予算でその建物を建設するのが筋違いであるというようなもの、あるいは年度の区分を誤つておるもの、あるいは必要のない施設をしたものというようなものが載つておるのであります。

井之口政雄日本共産党

○井之口委員 具体的にどんなところですか。

上村照昌会計検査院事務官(検査第二局長)

○上村会計検査院説明員 実は詳細を承知していない点がありますので、一、二申し上げますと、たとえば予備隊の予算で、御承知のように予備隊が発足しました当時、警察の方で仕事をやつておつたわけでありますが、その当時收容するのに警察の方の施設を使つた、その場合に、施設がいろいろな名目で警察の施設をやつておる、それを予備隊の経費でやつた、さしあたつて一時牧容する場合に、必ずしも必要でなかつた、警察としては必要であるが予備隊としては必ずしも必要でなかつたというようなものを施設したというようなものが載つておるわけであります。

井之口政雄日本共産党

○井之口委員 それはどこのもので、どれくらいの施設をやつたのですか。

上村照昌会計検査院事務官(検査第二局長)

○上村会計検査院説明員 詳細は二十五年度の決算報告を御審議の際御説明することになると思いますが、今検査報告を持つて来ておりますので申し上げますと、警察の方の管区本部から言いますと、仙台、東京、大阪、広島、福岡という管区に関係しておりまして、施設しました総額が八百万円くらいになつております。その一部を申し上げますと、建物の塗りかえをやるとかいうようなものも入つておるわけであります。

井之口政雄日本共産党

○井之口委員 そういう全国にわたるような分で、わずかに八百万円というのは非常に少いようです。それはごく微微たるものではないでしようか。私がお尋ねしたのは、この取得に関してあげられているもので、金額も多いし、かつ明確に不当事項と認められるような、割りにひどいようなものを報告願いたいということを申し上げたのであります。

上村照昌会計検査院事務官(検査第二局長)

○上村会計検査院説明員 あるいは数字とか、そういうものは多少違うかもわかりませんので、その点御了承を願つてお聞き願います。法務府で刑務所の方の予算で収容施設の予算をとつておりますが、その予算で検察庁関係の庁舎関係をやつたというようなものが、金額としては相当大きいものがあります。

井之口政雄日本共産党

○井之口委員 それはどこのものでありますか。金額として相当大きいというは、どのくらいでありますか。会計検査院においては、総括して五十二件としてここに出されておるのでありますから、全般的に通じておられると思うのですが、もう少し親切に、具体的に話してもらいたい。ただ抽象的にそういうふうに言われたのでは、内容について判断しかねるのであります。

上村照昌会計検査院事務官(検査第二局長)

○上村会計検査院説明員 はなはだ申し上げかねるのでありますが、詳細の資料を、審議が後だと思つて持つて来ておりませんので、手元にあるもので申し上げますと、金額にいたしまして大体一億七千五百万円ぐらいになつております。役所は相当の数になつておりまして、二十数箇所、法務府とか検察庁にわたつておりますので、一億七千万円を二十数箇所に割ると一箇所二十分の一くらいの数字になると思いますが、全体としては一億七千五百万円くらいの数字になつております。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 第二課長がさしつかえがあればわかつていることを引続き御答弁願いたいと思います。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 靖国神社につきまして、わかりました事項を申し上げます。先ほど御指摘の国防館、これは靖国神社が現在富国生命に有償で貸し付けております。そういう関係でありますので、富国生命が出て行くという條件で靖国神社の方に拂い下げたらいいじやないかと事務当局は考えておりますので、この線をもちまして審査会の方とお話を進めたいと考えております。  それから軍人会館の方は、土地は国有でありますが、建物は在郷軍人会のものでありまして、これが解散団体になりました関係で、現在国有になつております。それで神社、寺院等に貸し付けてある土地の無償譲與の法律の適用はないわけであります土地ではありませんから。これの処分の問題につきましては、まだ具体的にきまつておりません。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 元軍人会館は、まだ国有であるということを承りましたが、遺族が他府県から同日、同時刻に上京した結果、族館にとまつて非常に困難を感じているから、これはなおさら拂い下げないで、遺族の宿泊所になさる考えがあるかどうかということ。それからもう一つは元国防館を富国生命に貸してある。その出て行くという條件で拂い下げてはという、それがどうも私は聞きとれないが、もう一ぺんその点を伺いたいのであります。

木村三男大蔵事務官(管財局国有財産第一課長)

○木村説明員 先ほど申し上、出たかと思いますが、法律の関係では、宗教活動に必要なという條件がついておりますので、現在ほかの会社に貸しておるということになりますと、なか、て説明が通りにくい。つまり使わせてあるものが営利会社であるということになりますと、どうもそこのところ名分が立ちにくいのではないか。立ちのいてしまえば問題がないのではないかという意味で、申し上げたのであります。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 よくわかりましたが、あの富国生命に貸してある理由を、私は巷間聞きますと、時節柄神社がお困りになつておる、それを救うために割込んだということであります。維持費がいるからやむを得ないが、私は先日富国生命の秘書課長と直接面談したことがありますが、富国生命の秘書課長は、自動車の使用を一々つかさどつている。すなわち配車のごときはつかさどつておるというようなことを言つておつた。ところがどう考えたか知らぬが、私の使いの者その他によつて伺わせますと、自動車の車庫もあつて、いつ自動車が入つたか、だれが乗つているかというようなことは、わからないということを言つておつた。そこで本員が尋ねたのですが、夜となく晝となく時間をきちんときめて、特に夜間のごとき、火の用心もしなければならぬが、巡視しているかと尋ねたら、今までは自動車なんか、いつだれが乗つて行つたか、だれが使つたかわからぬと言つていたのが、今度は警戒していると言う。都合が悪いときには、そんなことはわからない。こういうわけで、私は秘書課長に向つて、今後靖国神社を使うことはやめてしまえ。しかもあの靖国神社のごとき古い建物は、炎焼したら、再び新しいものになつたら価値がなくなるから、そういうふしだらな、もうかることばかりしておつて、夜警もしないような会社は出て行つちまえ、というようなことを、私は申したのであります。私は、この建物は、でき得べくんば、今申し上げるようないろいろな方面に使う必要がある。すなわち、遺族などの宿泊所に充てて、一日も早く富国生命のごとき不都合きわまる会社に立ちのきを命じていただきたいと思いますが、そういう考えはないでしようか。またこういうものに使わせておることは、われわれでもはつきりわかつておる。金ゆえに貸した。しかも神社仏閣のごときは、われわれ国民の先租その他をまつるものであつて、物質を離れなければならぬ問題だと私は思う。貸賃とつても許さぬ。あぶない、火の用心ができない。一日も早く、きようからでも立ちのきを命じてもらつて—もうわれわれ国民は、神社の立つようにおさい銭を上げて行きますから、立ち得るようになる。今まで尊草ぼうぼうとして何か荒れ屋敷のごとくになつておつたあの靖国の宮のあの九段の境内は、手入れがだんだん届きつつあるということは、われわれ国民がほんとうに敬い申し上げておる神様であるからであります。何か話せば、すぐ物質とかそういうことを考えるからいけない。魂、心のりつぱなる財産から考えたならば、私はそういうことはもう考えるべきことではないと思う。その委員にして、先ほど当局から御答弁くださいましたように、そういうお考えの委員があるとするならば、私は心細くていかぬから、私は今日ここにお願い申し上げますが、そういう考えを持たない委員と入れかえるとともに、靖国神社の元国防館並びに元軍人会館を遺族の宿泊所に、すぐ右左に変更していただきたい。そうしないと、あの富国生命については、いろいろ話すと個人の問題にわたるから申し上げたくないが、私がここに申し上げたいのは……。

中垣國男自由党

○中垣委員長 ちよつと高橋委員に申し上げますが、ただいま本会議が始まつて記名投票になるそうでありますから、この辺でどうですか。

高橋權六自由党

○高橋(權)委員 それではあとでお願い申し上げたいと思うが、私は今度のこの靖国神社の境内のことについては、ぜひとも無償などというよりも、早く撤去させていただきたいということをお願いして保留しておきます。

中垣國男自由党

○中垣委員長 本日はこの程度といたし、次会は四月三十日、水曜日に開くことといたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後二時三十八分散会

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