議院運営委員会 第72号
- 発言数
- 90 件
- 登壇者
- 8 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1952/07/04
会議録
○石田委員長 それでは本日の議院運営委員会を開会いたします。 初めに、回付案の取扱いの件をお諮り申し上げます。事務総長から御説明を願います。
○梨木委員 委員長……。
○石田委員長 梨木君に御注意申し上げますが、順次議題を進めて参るときにお許しいたします。(発言する者あり)静粛に願います。発言を許しておりません。議事を進めて参ります。事務総長。
○大池事務総長 回付案は、破壊活動防止法案外二件が回付になつて参つております。破壊活動防止法案その他二件についてどういう点が修正されたかということをごく簡単に御説明申し上げます。 まず第二条の修正点は、破防法の解釈適用につきまして、新たに設けた規定であります。この法を適用するのは必要な最小限度にとどめることにして、拡張解釈を許さないという明文を入れてあるわけであります。 それから繰下つた第四条の修正点は、暴力主義的破壊活動の範囲を広めておるわけでありまして、まず第一に、破壊活動の中に新たに外患誘致、外患援助、及びそれらの未遂、予備、陰謀を加えております。それからせん動というのを、内乱、外患誘致、外患援助の行為を実行させる目的を持つておる場合といたしまして、目的罪にいたした点であります。さらにせん動の定義を明確にいたしております。それから、破壊活動の中から、文書、図画を所持する場合を削つております。内乱、外患誘致または外患援助、その他先ほど申し上げましたようなことを実行させる目的をもつて通信、放送することを破壊活動の中に加えております。これが大体第四条の修正点でございます。 それから繰下つた第十四条の修正点は、「審理官」というのを「受命職員」に、第十五條で、「審理」というのを「弁明の聴取」という言葉に改めております。 それから繰下つた第二十条の修正点は、団体が公安調査庁に提出をいたしました証拠は、取調べたもののみならず、その全部を公安審査委員会に送付をいたすことにいたして、おります。 それから第二十二条の修正がございましてそこに公安審査委員会における取調べをするための処分規定を置いてございます。 第三十八条の修正、これは第四条で破壊活動行為の範囲について修正を加えましたために、それに相応いたしまして罰則を整備しております。 それから第四十五条及び附則の第六項の新設と関連がありますが、公安調査官の職権濫用罪につきまして特別規定を置きましてその職権濫用の場合に、告訴または告発につきまして、検察官の不起訴処分に不服なるときには、裁判所に審判の請求をなし得るといたしておるのでございます。大体その程度がおも立つたところの修正点でございます。
○梨木委員 不起訴処分に不服な場合の審判は、何条ですか。
○大池事務総長 第四十五条です。それと、附則の第六項が新設されたわけであります。それは職権濫用罪につきまして、告訴または告発について不起訴処分に不服がある場合に、裁判所に審判請求ができるということでございます。これが破壊活動防止法案の修正点であります。 次に、公安審査委員会設置法案の修正点はごく簡単でありまして、第四条で、委員の数が四人であつたのを六人に修正されております。従つて定足数のところが、原案では二人以上になつておつたのを三人以上ということに改めたのが第十一条の修正であります。それから附則の方で、最初に任命された委員のうち、三人の任期を二年といたしてございます。その三箇所が、公安審査委員会設置法案に対する修正であります。次に、公安調査庁設置法案は、破防法の修正に伴いまして、字句を整理いたしておるわけであります。以上、三回付案に対する概略の御説明を終ります。
○石田委員長 この回付案を本日上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」「反対」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御反対は御一名ですね。(「いや、私も反対です」。と呼ぶ者あり)それでは二名御反対のようですが、賛成の方が多数と認めますので、本日上程するに決します。 次に、他の回付案についてお諮りをいたします。
○大池事務総長 これは、時刻はまだわかりませんが、参議院の方で本日議事日程に上つておりまして、回付されて来ると思うのが輸出取引法案、特定中小企業の安定に関する臨時措置法案、この二件が本日回付されて来るような状態であります。
○椎熊委員 電源開発促進法案はどうですか。
○大池事務総長 今日は、電源開発促進法案はやらないで、月曜日になるということでありますので、今日は間に合わないと思います。ただいま申し上げました二件も、今日は相当おそくなるのじやないかと思います。
○石田委員長 あとの二件は、もし本日おそくなつたら、次会ということでいかがでしようか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
○大池事務総長 もし間に合いましたらお願いしたいと思いますが、おそらく無理だろうと思います。 なお、輸出取引法案と特定中小企業の安定に関する臨時措置法案は、きわめて簡単な修正だそうでありまして、輸出取引法案の方は、通商産業省の設置法案が出ておりますので、それが成立することを前提といたしまして、輸出取引法案の原案の中にそれが出ておるわけであります。それが参議院の委員会で、まだ通商産業省の設置法案を持つております関係から、その条項を削つてしまつたのであります。削つてどうなるかといえば、あとから通商産業省の設置法案が通れば、その中に修正してこれを入れればいいわけでありますから、一応削つたわけであります。 それから、特定中小企業の安定に関する臨時措置法案は、この法律の適用を受ける範囲を二つふやすようであります。麻鋼製造業とほうろう鉄器製造業で政令で定めるものを差加える、こういうことだけでございます。
○石田委員長 ちよつと速記をやめてください。懇談に移します。 〔速記中止〕
○石田委員長 速記を始めてください。懇談をとじます。 それでは、ただいまのあとの回付案については、先ほどの決定のようにお願いしまして、次に移ります。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、建設委員会からの委員派遣承認申請の件を議題にいたします。事務総長から御説明願います。
○大池事務総長 建設委員長から、委員派遣の承認を求めて参つております。それは、今回の北陸地方豪雨による災害を調査いたしたい。調査をいたします者は瀬戸山三男君、内藤隆君、増田連也君、この三名でございます。七日から一週間、新潟、富山、石川の三県にわたつて調査に参りたいという申出であります。
○松井(政)委員 この前委員派遣を申し合わせたときに、できるだけ、選挙区等の関係を考慮してということでしたが、この中にはその該当者が入つておりませんか。
○石田委員長 その点は、議長において善処されるように……(発言する者あり)静粛に願います。ただいまの松井君の御意見はごもつともでございますから、さように議長において取扱われるように、本委員会から希望いたすことにいたしたいと思います。
○梨木委員 この委員派遣の人選の問題でありますが、やはりできるだけ国会の各党勢力を代表して行けるような人選が一番望ましいと思います。これを見ますと、どうなつておりますか。各党派別はどうですか。
○石田委員長 その件につきましては、建設委員会から申請されて来たものを私どもが協議するので、私どもの方から委員を指名するわけに参りませんから、建設委員会の方へ行つてごゆつくり御協議を願います。(発言する者あり)同一発言は許しません。 それでは、ただいまの件を許可するに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決します。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、国土総合開発審議会委員指名の件をお諮りいたします。
○倉石委員 本件は本日は保留していただきたいと思います。
○石田委員長 本件は本日保留するに御異議、ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決します。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、議員請暇の件を議題にいたします。
○大池事務総長 議員請暇の件として、小林渥美さんから本会期中請暇の申出があります。それは、ボーイ・スカウトの指導者世界会議に出席いたしたい、その会議出席ついでに、ヨーロツパ等の政治、経済等の視察をいたしたい、こういうことに相なつております。
○石田委員長 本件を本日の本会議において承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決します。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、決議案の取扱いの件を議題にいたします。
○椎熊委員 領土に関する決議案だけやろうじやありませんか。
○石田委員長 それではちよつと速記をやめて、懇談に移します。 〔速記中止〕
○石田委員長 速記を始めてください。 決議案の議案は、全部配付されておりますね、それでは順にお諮りいたします。最初に、弔慰のため遺族に交付する公債の政府買上げに関する決議案をお諮りいたします。
○松井(政)委員 これは、自由党の方で同調していただいて全会一致になればけつこうですが、そういう運びになりませんか。昨日の議運でもそういう御希望を申し上げておいたのですが。
○倉石委員 これは、私どもの担当の委員がいろいろ懇談をいたしたのでありまするが、結局野党側と、厚生委員会でもう少し議を練つてもらいたいということでありますので、本日はそういう意味で保留していただきたいと思います。
○松井(政)委員 ちよつと希望を申し上げたい。委員今回付の方でなく、御相談ができればお願いをしたいという希望を申し上げておきます。
○石田委員長 わかりました。本件は 本日留保するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決します。 次に、衆議院解散に関する決議案、井之口政雄君外二十一名提出、衆議院解散に関する決議案、三木武夫君外十二名提出、右二案は同一案件でありますから、一括して取扱います。これについていかがいたしますか。
○梨木委員 わが党から出しております衆議院解散に関する決議案は、ぜひとも本日上程するようにやつてもらいたいと思う。今、破壊活動防止法の参議院回付案が上程されることになつておりますが、われわれとしては、この破防法に対しては徹底して反対して来たのであります。こういう破防法が通りますれば、まつたく日本国民の自由が抹殺されてしまう。(「ノーノー」)吉田総理のごときは、参議院におきますこの審議にあたつて、破壊活動防止法に反対すること自身が暴力活動だ、こういう発言までしておる。ここにはつきりと、破防法を通そうとする自由党、吉田政府の意思が明白に暴露されておると思うのです。こういうものが衆議院において今議決されようとしておるのです。私どもは、こういう衆議院というものは日本の国民の意思をまつたく代表しておるものではないと思う。だからこの衆議院解散に関する決議案は、本日破防法回付案審議前にぜひこれを上程し、可決されんことをわれわれは要望する。そういう意味合いにおきまして、わが党から出しておる衆議院解散決議案を上程されるように扱つてもらいたいと思います。
○石田委員長 ちよつと伺います。破法防の回付案は本日上程になると思いますが、可決、否決はまだわかりまけん。従つて、そういうような予想というものは意味が通じませんが、どういうことになるのですか。
○梨木委員 すでに修正前の原案は衆議院で議決されております。それが今度修正されて来ておるが、その回付案というものは、まつたく大同小異のものである。従つてそういう予想を立てるのは、私の政治的な見通しであります。
○石田委員長 それでは同様に、あなたの方から出された決議案の見通しもおわかりになつておるのですか。
○梨木委員 持つておりますよ。決議案を出した以上、見通しを立てております。あなた方自由党の中にも、非常に解散を要望する人たちが多いと聞いております。
○石田委員長 いかがでしようか。どうしても本日上程したいという御希望でありますが、次の一件も一括して御相談を申し上げたいと思います。本日上程してよろしゆうございますか。
○椎熊委員 われわれは、よほど慎重にこの問題を扱わないと効果がないと思います。効果が現在やや発生しかかつておる。従つて、もつと機の熟するまで待ちたいので、本日の上程には反対です。
○石田委員長 それでは右二件は、共産党を除いては、効果のあるときまで延ばそうという御希望でございますが、留保に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。 次に、国民健康保険の強化に関する決議案、大石武一君外十九名提出、これは本日は留保に御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。(「わからぬくわからぬ」と呼び、その他発言する者あり)私の声は人様よりちよつと大きい方でございますから、おわかりだと思います。 次に、領土に関する決議案、床次徳二君外十九名提出の件は、本日お話合いが進行中だそうでございますから、お話合いがつけば本日の本会議に上程する、お話合いがつかないときにおいては、次回の本会議ということで御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。
○石田委員長 次に、本日の本会議の議事に関する件を御協議願います。事務総長。(発言を求むる者あり)事務総長に発言を許しております。議題が進んでおりますから、それが済んでからお願いいたします。
○大池事務総長 議事の順序についてでございますが、ただいま議運でおきめ願いました小林運美君の請暇の件を一番最初に決定を願います。その次に、ただいま一応御決定になりました領土に関する決議案が、もし話合いがつきました場合には、議事日程より先にいたしますか、あとにいたしますか。
○石田委員長 それは一応あとに願いましようか。
○椎熊委員 一番あとがいいと思います。
○大池事務総長 それでは、それはあとにいたしまして、日程第一ないし第三までの参議院の回付案を議長から議題にいたしまして、これに対する各党の賛否の態度の御決定があれば、それを願つて採決する、こういうことになります。それにつきまして、ただいま討論の通告をいたして来ておるのを御報告申し上げます。破防法案外二件の回付案が議題と相なりましたときに討論をしたいという申込みでございますが、その通告は、改進党の中村又一君、社会党二十三控室の猪俣浩三君、労農党の黒田寿男君、社民の小林進君の四名の方であります。
○石田委員長 自由党の方はいかがですか。
○倉石委員 私どもの方は、一応保留しておきます。
○石田委員長 社会党はいかがですか。
○松井(政)委員 私の方も、発言通告を留保しておきます。
○石田委員長 共産党はいかがですか。
○竹村委員 私の方は、田中堯平君を一応予定しますが、都合によつて変更するかもしれません。一応それだけ御通知いたします。
○石田委員長 それではこの修正案に対しての発言の件をお諮りするのでありますが、回付案に対する討論は、各党の態度を表明するものでございますから、修正の範囲に御議論を限定願わなければならないものであり、従つて当然きわめて簡単なものであることが原則であると思うのであります。今までは、簡単なものでありますと、自席で各党の代表から御発言を願つておつたのでありますが、そういう場合は、小会派といえども自席から発言を願うことはやむを得ないと思いますけれども、演壇に上つて正式に発言をして態度を表明せられる場合には、本委員会の従来の運営の経過等から考えまして、小会派の代表一名ということに願わなければならぬと思うのであります。そこで各党の態度表明は、ただいままで申し上げたような趣旨にのつとりまして二分ずつ――二分でも少し長きに失すると思いますが、(笑声)一応二分ということにいたしたいと思います。そうして小会派代表一名ということにいたしたいと思いますが、これについての御意見が、ございましたら許します。
○松井(政)委員 そういう例はないだろうと思いますけれども、この問題については、こういうぐあいにお取扱いになつたらどうかと思うのです。これは二分であろうと三分であろうと、演壇でやるということになれば、一応やはり回付されて参りました修正点に対する討論の形になる。それを自席でいいということになれば、これに反対とか賛成とかいうだけのことになると思うのです。そこで小会派の方の要望もありますが、会派順の発言の原則というものはわれわれは守らなければなりませんから、演壇においてきめられた時間の範囲内において態度表明をする者と、原則以外に発言をしなければならない小会派は、自席で態度表明をする、こういう扱いをしていただくわけに行きませんか。
○倉石委員 それはまずいと思います。
○松井(政)委員 まずいというのでなくして、私は提議して御相談しておるわけです。
○石田委員長 それでは、態度表明を演壇でなさらない小会派の方は、小会派代表ということでなしに、それぞれ自席で態度表明をされるということでいかがでしようか。
○石野久男君 小会派の方の態度表明については、代表にするか、あるいは各党ごとにするかについてなお相談しなくちやなりません。しかし今松井君からのお話もあつたように、大体私どもとしては、自席の方で発言させていただきたいと思つております。なおそれにつけ加えましてちよつと事務局の方に申し出ておくのですが、先ほど議事課の方に、衆議院規則第二百五十三条の第二項による申出をしたのであります。しかし運営委員会の席上で申し込まれるようにというお話でありますので、労農党としては、中原健次君の質疑の申入れをここでしますから、お願いいたします。
○石田委員長 それは修正部分についての質疑でありますか。修正をいたして参つた責任者は参議院であります。従つて、質疑の対象は直接本院ではありませんが……。
○石野久男君 質疑の対象とか、いろいろな面の問題についての取扱いは、議長においてなさるべきだと思うのです。しかし衆議院としては、回付案に対して第二百五十三条に規定される質疑がなされることになつておりますので、その機会をとらえなければ、われわれとしてはこれに対する質問は永久にできなくなつてしまうのです。(「だれに聞こうというのですか」と呼ぶ者あり)だれに聞くか、聞かないかということは、当然やはり議事運営のことだから、議長と議院運営委員との相談によつて、あるいは参議院からその担任者を呼んで来て聞くなり――委員会においてはすでにやつておることなんです。参議院提出案については、委員会では参議院から来て答弁している。
○石田委員長 質疑をされる方が、質疑の相手をどなたにされるかおきめにならないで質疑をなさりたいということは、おかしいと思いますが。
○石野久男君 それは当然回付案を持つて来た、そういう決定をなさつた参議院の当時者に対してなされなければならぬと思うのです。
○石田委員長 当事者と申しますと……。
○石野久男君 それは議長において代表される。
○石田委員長 参議院議長でございますか。
○石野久男君 参議院においては、提案者が当然その該当者になる。 〔「中山福藏さんだよ」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それはどうですか。前例のないことですが。
○大池事務総長 ちよつとその点で申し上げたいと思いますが、僭越ではございませんか。
○石田委員長 どうぞ。
○大池事務総長 議事課の方に、実は質疑の申込みが社会党二十三控室の坂本泰良君、労農党から中原健次君の申出があつたそうであります。ところが今日まで参議院、これは昔は貴族院ですが、その時代からも、回付案に対してあちらに質疑をやつた事例はないのであります。従つて初めてのことでありますから、議運でどういう取扱いをなさるか御決定を願うために、議運て正式にお申出を願いたいということになつておつたのであります。これは、衆議院規則第二百五十三条にはつきりと、「質疑及び討論はその修正の範囲に限る。」という規定があるわけであります。これは半面質疑のあることを前提としており、討論のあることを前提としておるわけでありますが、この中の討論は、今まで何をさすかといいますと、回付案についての討論としては、修正をするとかなんとかいう余地はないのでありまして、各党の態度をその場合に現わして採決をする。各党の態度を現わす場合には、賛成か反対かという意見を述べるわけであります。従つてそれは討論としての取扱いをせざるを得ないので、討論という言葉になつておるわけでありますが、質疑は、ただいま申し上げます通り参議院が修正して参りましたので、その当事者に、なぜこういう修正をしたかという質疑をいたそうといたしましても、参議院を本議場に呼び出す権能が国会法上与えられておりません。従いましてここにいう質疑は、出て来る場合が二つ考えられます。一つは議員提出案件で、向うへ行つて修正を受けて来た場合と、政府提出案が回付されて来る場合と二つございます。議員提出案が向うに行つて返つて参りましたときには、衆議院の方に提案者があるわけでありまして、その提案者に、こういう修正を受けても何らさしつかえないかと聞いた上で態度を表明しなければならぬことがあるので、提案者に対する質疑をするのであります。それから内閣提出の法案に対しては、衆議院で議決したものが参議院でかりに骨抜きになつた、あるいは拡張されたというときに、これで何らさしつかえないかという内閣に対する質疑はあり得るという意味で、質疑という言葉が入つたのであります。参議院を呼び出して質疑するという権能は一つも与えられておらないのでありますから、衆議院の参議院に対する質疑は起らないわけであります。
○石田委員長 それではお諮りをいたしますが、ただいま石野君からお申出がございましたのは、参議院の提出者に対して質疑をされたいということでありました。本院といたしましては、参議院議員を本院に呼び出す権能もないのでありますから、本件はいかがいたしますか。
○椎熊委員 反対いたします。
○石田委員長 それでは石野君の申出に反対の諸君の挙手を願います。 〔反対者挙手〕
○石田委員長 挙手多数。それでは質疑はいたさないことに決定いたします。 〔発言する者多し〕
○石田委員長 静粛に願います。 次に討論のことについてお諮りいたします。小会派の発言につきましては、先ほど松井君から、小会派は自席で発言をされたいという提案がございましたが、それはどういたしましようか。
○椎熊委員 演壇に上る資格のない人たちは、自席から賛成、反対だけを言つてもらいたい。
○石田委員長 それでは発言の範囲反対か賛成かという言葉だけに限つて発言を許すということでありますが、討論の時間は、演壇に上られる会派は二分以内、修正部分についてのみ御発言を願う。二十名以下の小会派の諸君は、自席で反対か賛成かの意思表示を行うということで御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 〔発言する者多し〕
○石田委員長 静粛に願います。 教育委員会法等の一部を改正する法律案、教育委員会の委員の選挙の期日等の臨時特例に関する法律案、この二法案は、これは非常にむずかしいそうでありますが、もしも上りまして、本日の本会議に間に合つた場合におきましては、場内交渉において御賛成を得た場合は、緊急上程をいたしたいと思います。(「反対」と呼ぶ者あり)もし各派に反対があれば、場内交渉がまとまりませんから、次回の本会議でやるよりしかたがないと思います。 それから、私のところにただいま衆議院解散に関する決議案、右国会法第五十六条第三項但書の規定によつて提出するという共産党議員からの文書が参つております。私のところに持つて参られましたけれども、あて名がございません。従つて私が受理する権能も資格もございませんので、これはお返しいたします。(発言する者あり) 次回の本会議は、二十五日に開会をいたすことにいたします。その間特に議長において緊急と認め、開会を必要とする場合は、公報をもつて御通知を申し上げます。これに御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 本会議は一時三十分かち開会をいたします。 本日の議院運営委員会はこれにて散会をいたします。 午後一時三分散会