議院運営委員会 第70号
- 発言数
- 79 件
- 登壇者
- 10 名
- 会派数
- 5
- 開催日
- 1952/06/30
会議録
○石田委員長 それでは本日の議院運営委員会を開会いたします。 最初に、国家行政組織法の一部を改正する法律案の取扱いについて御相談申し上げます。これは委員会審査省略の要求が付せられてありますが、この法律案の内容について事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 国家行政組織法の一部を改正する法律案、これは最初、第二十四條の二というところで五月三十一日ということになつておりまして、六月一日から施行されるようになつておつたのを、日が切れる関係から、参議院の方で六月一ぱいに延ばすという案を提出して来たのであります。そこで本院としては、六月三十日の参議院の改正案を議決いたしたのでありますが、六月三十日は本日で終りますのに、行政機構の改革はまだ決定になりませんので、従つて六月三十日を七月三十一日に改めたい、こういう法案でございます。従つて、内容はすでに当院並びに参議院で論ぜられておるのでありますが、ただその施行されます期日の関係で、六月三十日を七月三十一日まで一箇月延ばしたい、こういう内容でございます。これを委員会の審査を省略いたして本会議で御決定願いたい、こういう政府からの申出のものでございます。
○田中(織)委員 その期日を延ばすという関係の役所は、どことどこですか。
○大池事務総長 役所は全部の役所に関連があるのであります。今の法律だと、六月三十日までを限つて省の中の官房の中に設けられた部であるとか、あるいは局の中に設けられました部、あるいは庁の中に設けられている局が、暫定的にきようまで認められております。従つてそれを七月三十一日まで認めてもらいたい、こういう関係のものでございます。
○石田(一)委員 これは事務総長にお聞きしたいのですが、衆議院で五月三十一日と決定して参議院に送つたものが、実際上、五月三十一日ではどうにもならないので六月三十日と直して来た。それをここで決定して法律としてでき上つた。そのでき上つた法律を、また同じ会期の中でこれを議題として、今度は七月三十一日に改める。そうしますと、同じ法律が――それはまだ決定しない場合、参議院からこちらに回付された場合はいいのですが、一旦両院の協議が一致して法律になつたものを、同じ会期でまた期日を七月三十一日に改めるということになると、一つのものを二度も三度も国会で直すという結果が生じはしませんか。
○大池事務総長 それは同じものをやるのではなくて、別個の改正法律案が事情の変化によつて出て来たわけです。
○石田(一)委員 今まで審議して来たものと別個の法律案として効力を生じさして、それによつて日にちがかわるということになるのですか。
○大池事務総長 さようでございます。これはまた参議院にまわつて参ります。
○石田委員長 いかがですか。これは委員会審査省略請求に応ずるに御異議ありませんか。 〔「異議なし」「反対」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 反対があるようでありますから、採決いたします。これに賛成の方の挙手を願います。 〔賛成者挙手〕
○石田委員長 挙手多数。さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、決議案の取扱いの件を議題といたします。暫時懇談に移ります。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。それでは、領土に関する決議案は本日保留することにいたします。次に、弔慰のため遺族に交付する公債の政府買上げに関する決議案、これも本日は保留いたします。右両案は、できるだけ各派共同提案になるよう御盡力を願いまして、次会に取扱いたいと存じます。 その次は、消防強化に関する決議案、これは共産党を除く各派共同提案のようでございますので、本日上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。次に、国有鉄道の新線建設並びに電化促進に関する決議案、これも各派共同提案のようでございます。
○松井(政)委員 各派共同提案ということですが、われわれ一応その内容を知りたいと思います。
○石田委員長 それでは、その内容について説明を承ることにいたします。
○滿尾君亮君 この決議案の要点といたしますところは、国有鉄道は、本年度の予算で二十億の経費で十一線の建設を決定いたしました。ところがそのとき建設審議会は、さらに十六線の建設と、営業を休止しておりますもの三線の営業の復活を決議して、これを運輸大臣に対して建議しておるわけですが、この方は予算が全然ない。ところがこの建設線は、やはり戦争中に工事を中止しましたものがほとんど大部分でございます。十六線のうち十二線まではそういう関係になつております。そこでこれに対しまして、補正予算で若干の予算の裏づけをしなければ何もならぬという状況になつておりますから、ぜひ引続きこれらについて予算補正の手段をとつてもらいたいということ、それからもう一つの考え方の中には、従来国有鉄道の建設線は公債の支弁でずつとやつて参つたのでありますが、終戦後のいろいろな考え方か非常な緊縮方針で、一切公債を出さない。国有鉄道法の中には、鉄道債券の発行を認めるということがちやんと書いてあるのでありますけれども、全然これを実行しておりませんから、この次の建設費は、たといその全部でなくても、一部分でも鉄道債券を発行して、鉄道債券は公債のようなものですから、公債支弁というような考え方をとるべきではないか。こういう建設的な事業であつて、資本の蓄積にもなります。また建設しました恩恵は長く将来の子孫が受けるのでございますから、公債と同じような鉄道債券を出してやるということも意味があることである、こういうことを私は主張をいたしたいのであります。 それから電化の方については、東海道線は今名古屋まで大体行くことになつておりますが、これは各方面とも非常に要望がございますから、他の幹線等についても、たとえば常磐とか、東北のようなところについても、漸次手をつけるように準備してほしいということを言いたいのであります。 それからもう一つ、最近のアメリカの機関車の発達の情勢で、ディーゼル・エレクトリックという機関車ができまして、これを使いますと、機関車をとりかえただけで、幹線の旅客交通にほとんど電化と同じ効果があります。電化は究極においてやらなければならぬ。石炭を倹約するために水力電気でやるのがほんとうでございますが、それができるまで十台、二十台の機関車を用意して、電化ができるまで幹線の旅客輸送をそれでやりたいということを一言触れたいと思います。 それからディーゼル・カー、つまり昔のガソリン・カーでございますが、これを拡充してほしいという要望がございますから、こういう点についても考慮を望む、こういう程度の弁明をいたしたいということでございます。
○石田(一)委員 ただいま言われた審議会から十六線というものを決議して要求された、その十六線の中には、どういうものがあるのか、私の方の聞きたいのは、これはつまらないことのようですが、重要問題だと思います。それはこの中に、長野県の糸魚何とか線というようなものを含んでおるのじやないかということです。
○滿尾君亮君 今資料を持つておりませんが、これは各党各派の入つておられる鉄道審議会の答申でございますから……。
○石田委員長 この鉄道建設審議会は、今お話のように各党が入つておるのですから……。
○梨木委員 全部が出ておるわけじやない。
○石田委員長 それは共産党は出ておられません。
○土井委員 一応そういう意見もあるのだから、これは次会にお願いしたらどうですか。その間委員長の方から連絡をとつてもらつて……。
○滿尾君亮君 これは各党から提案者の御署名をいただいたのでありまして、全部連絡をしたのであります。
○石田委員長 それではこういたしましよう。本件は場内交渉でまとまれば本日上程する、まとまらなければ延期することにいたしましよう。 次に、衆議院解散に関する決議案、共産党の井之口政雄君の提出でございます。
○梨木委員 これは提案理由の中にもはつきりうたつてありますように、現在の衆議院というものは、まつたく国民の意思を代表し得ないような状態になつておりますから、早急に解散すべきであるという趣旨でありまして、ぜひとも本日これを上程してもらいたいという希望を持つております。
○石田委員長 この井之口政雄君提出の決議案についてただいま梨木君から御説明がありましたが、これをどういたしますか。
○椎熊委員 野党連合の解散決議案は、一旦提案しておりましたのを撤回しておりますが、ごく最近のうちにまた出すそうでございますから、それとあわせて審議した方がいいと思いますので、それまで留保を願います。
○石田委員長 本件を留保するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、緊急質問の取扱いの件を議題にいたします。
○土井委員 六月二十五日大阪、東京その他各地における騒じよう事件に関する緊急質問は、撤回いたします。
○椎熊委員 われわれの方の朝鮮人の騒じよう事件に関する緊急質問、これはやらしてもらいたい。
○石田委員長 暫時懇談に移ります。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。 それでは本件を本日上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。
○石田委員長 次に、法制局の人事承認の件を議題にいたします。
○大池事務総長 私から御説明申し上げます。法制局の方で、運輸関係の仕事の係の参事を探しておつたのでありますけれども、芳賀久君、この方は、ただいま門司の鉄道管理局の輸送長付の配車主幹をやつておられまして、ずつと鉄道関係の方をやつて来られた方でありますが、この方を法制局でようやく承認を得られまして、任命いたしたい、こういう申出でございます。できれば来月初めぐらいからの方がよくはないかといつておりますので、御承認を願えれば、本日お願いいたしたいと考えております。
○石田委員長 本件はいかがとりはからいますか。
○梨木委員 これは法制局の職員ですね。経歴を見ますと、おもに鉄道の方に関係しておるようですが……。
○大池事務総長 法制局は運輸の関係、経済関係あるいは通産関係、いろいろその委員会等の受持ちがあります。従いまして……。
○梨木委員 法制局の鉄道関係を扱うのですか。
○大池事務総長 さようでございます。
○石田委員長 いかがでございましようか。本日これを承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、訴追委員会事務局の主事任命の件を議題にいたします。
○大池事務総長 これは私から御説明を申し上げます。訴追委員会のただいま主事をやつております櫻井善一君から、一身上の都合でぜひやめたいという申出がありましたので、そのやめることの承認と、そのあとに、今現に訴追委員会におりまして主事補をやつております山田義昌という人ですが、これは十分主事になる資格がございますので、櫻井君がおやめになりましたあとに、その補充といたしまして、主事補の山田君を主事にいたしたいというので議長の承認を求められております。 なおこの際、主事以下の人事につきましては訴追委員長に一任してもらいたいと申し出ておりますが、いかがでございましようか。
○石田(一)委員 事務総長が訴追委員長と相談してきめるわけですね。
○土井委員 訴追委員会というのは、今仕事をやつておるのですか。
○大池事務総長 地方から参ります書類等がございますし、弾劾裁判所にかけるかかけないかを委員が決定いたすのでありますが、それについて、やはりいろいろ仕事がございます。今訴追委員会も弾劾裁判所も、主事の定員は三名ございます。そこで今後も起ることでございましようが、またいずれ山田君にかわる主事補等の採用の問題も起りますので、一々当委員会にお願いするのもいかがかと思いまして、主事、主事補というような、早くいえば身分の低い者については、訴追委員長に御一任願いたいというのであります。
○土井委員 それは、やはりこちらにかけてもらつた方がいい。
○椎熊委員 大してめんどうなことでもないのだから……。
○石田委員長 それでは現在通りにいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、国土総合開発審議会委員指名の件を議題にいたします。
○大池事務総長 国土総合開発審議会の委員には、九名の各派の衆議院議員が出ることになつております。今度国土総合開発法の一部改正案が通りました関係から、衆議院の代表者を九名選んで国会で指名することになるのであります。そこで九名を割当てますと、自由党が六名、改進党、社会党、共産党が一名ずつ、六、一、一、一という割当になるのであります。従いましてこれで御決定願えますれば、各派の御氏名をお申出願いたいと思います。
○石田委員長 本件は次会までにそれぞれ各派の御氏名を御報告願いまして、決定をいたしたいと思いますが、いかがでございますか。
○田中(織)委員 これは別に採決等をやることではないから、私はやはり各派の代表を入れるように御配慮願いたいと思います。今の委員の割振りでは、われわれはそれに賛成しかねる。
○石田委員長 これは自由党の方において御譲歩が願えれば、各個に御交渉になつて次会までに御報告を願いたいと思います。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、本日の本会議の議事の件をお諮りいたします。
○大池事務総長 本日の本会議の議事につきましては、ただいま御決定願いました決議案、緊急質問がございますが、順序といたしましては、やはり緊急質問を一番初めにお願いいたしまして、それから決議案、これはただいま御決定願いました消防強化に関する決議案、並びにもう一つ、院内交渉でまとまりましたならば、国有鉄道の新線建設並びに電化促進に関する決議案を御上程願つて日程に入る、こういうことになります。そこで日程第一は、趣旨弁明を野田国務大臣がなさいまして、委員会審査省略の議決をお願いいたします。日程第二は、図書館運営委員長が国立国会図書館法第十一條第二項による審査の結果を報告されます。なお行政監察特別委員長が、委員会における調査の報告をいたしたいというお申出がありますので、これをお願いいたしたいと思つております。
○竹村委員 その報告をされるとするならば、われわれは特に委員長報告に対して質疑をいたしたいと思います。
○石田(一)委員 これは特別委員会の委員長が報告するのですが、報告したものを衆議院が議決するとか、議題としてどうするということではないので、ただ言つたことを聞きおくだけであつて、それに対して質疑をするというのは、委員会でやるべきことじやないかと思います。
○松井(政)委員 これは前例がありますよ。
○椎熊委員 われわれはこれを聞きおくだけの話です。この報告ができるまでには委員会、理事会を開いてやつて来ておるので、質疑などはそこでやるべきことです。われわれは他党で質問があるのに、それを迷惑そうに聞いておる必要はない。前例があるとすれば、悪例だからやめる。これは委員長報告に対して議決するというのじやないのだから……。
○田中(織)委員 この行政監察委員会の委員長報告は、なるほど報告に対して議決等を行うものではないのであります。しかしながら、国会における委員長の報告なり、あるいは国務大臣の発言等に対して疑問の点があれば、質疑をすることは議員に認められた一つの権利です。従つてわれわれはこの報告に対して質疑があるということであれば、これを認めるのが当然だと思います。
○石田(一)委員 これは私は質疑が許されるのが当然じやなくて、もしどうしてもそういう意見を開陳しなければならぬとするならば、委員会においてこの決定をするとき、これに対する反対意見、少数意見もあわせて報告するということが委員会において決定されて、委員会においてこういうものが少数意見としてあつたということを報告の中につけ加えてもらうということで、これに対して質疑応答を本会議でやることは趣旨が違うと思います。
○大池事務総長 事例だけを申し上げますが、これは隠退蔵物資のとき、あるいは加藤さんのときだつたか、武藤さんのときだつたか、どちらの場合だつたか記憶ございませんが、共産党の神山さんが、共産党の方の関係でどうしても質疑をしたいということがありましてそれはとうとういたさないことになつたので、まだ事例としてはございません。
○松井(政)委員 鍛冶君のときはやりましたよ。
○椎熊委員 やつたとすれば悪例だ。
○土井委員 大体委員会の報告に対して質疑をするということはさしつかえないことだと思う。なぜかといえば、ただいま石田一松君のお説等もありましたが、たとえば法案に対しても、委員長の報告について質疑を行う場合があるので、行政監察委員会がいろいろ監察し、それを報告する場合において、それに対して疑義があれば質疑をするのは当然のことだと思います。これは議員の権能です。それをさせるかさせないかということは運営委員会できめるべきであるけれども、当然やるべきことです。
○竹村委員 私は行政監察委員会の理事会に昨日出まして、そこでわが党の意見もいろいろ申し上げたのであります。御承知の通り、私の方は行政監察委員会の正式な理事ではないのでありまして、オブザーヴアーとして出席いたしておるのであります。そこで実は疑義があることを申し上げ、こういうことを直してもらいたいと申し上げたのでありますが、質疑があれば、報告の際質疑をしてもらつたらいいというような理事会の話でございましたから、これはやはりやらしてもらいたいと思います
○石田委員長 いろいろ御意見がございましたが、まとまらないようでございます。しかたがございませんから採決いたします。この質疑を許すのに反対の諸君の挙手を願います。 〔反対者挙手〕
○石田委員長 挙手多数。許さないことに決定いたします ―――――――――――――
○石田委員長 次に、次回の本会議の件でございます。次回の本会議はいずれ公報をもつて御通知申し上げることにいたしたいと思いますが、なお各派とお打合せをした上、必要があれば開くということにいたしたいと思います。
○大池事務総長 ただいまお願い申し上げたい件が出て参りました。それは、御承知の通り松本滝蔵君がオリンピック大会の方に行かれておりますのと、松本七郎君が国際社会主義青年連合大会に出席のために洋行されておりますが、これは会期が六月三十日で終ると思つて、欠席の手続で行けるものと思つておられたのであります。ところが会期が延長されたために請暇願が出て参つておりますので、従いましてこの請暇の御許可を願いたいと思います。
○石田委員長 この請暇の件を認めるに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 さよう決定いたします。
○大池事務総長 それではこれを本日の本会議の一番初めにお願い申し上げたいと思います。
○石田委員長 本日の本会議は二時に開会いたします。 本日の運営委員会はこれにて散会いたします。 午後一時四十分散会