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13回国会衆議院1952/06/03

議院運営委員会 第55号

発言数
44
登壇者
10
会派数
4
開催日
1952/06/03

会議録

石田博英自由党

○石田委員長 それでは、本日の議院運営委員会は一旦散会いたしましたが、あらためて御参集を願いました理由を申し上げます。先ほどの議院運営委員会におきましては、二時半から本会議を開会することにいたしまして散会をいたしたのでありますが、その後與党側から、日程第一について党議がまとまらないで協議中だから、延ばしてもらいたいという申出が再三ございまして、ただいままで延引いたしたのあります。その後、與党側の方で党議がまとまつたそうでございます。そりまとまつた党議は、前におきめ願つたことと違つて参りました。日程第一仏、政府原案の委員長報告のままということでなくて、委員長報告に対して修正を行うというふうにまとまつたそりでございます。従いまして、その取扱い等について御協議願いたいために仰参集を願つたわけでございます。当疑義が出ると思いますので、あらかじめ申し上げておきます。同一日に、一旦散会いたしました議院運営委員会を再び招集するということについても、若干の疑義がございますが、今日までの前例等を取調べると、何回も例がごごいますし、また法規上も違反するところがないという見解のもとに、御参集願つたわけでございますから、御了承を願います。――與党側から御発言がありますが。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 まことにおそくなつて御迷惑さまですが、農林省設置法等の一部改正案についての委員長報告に対して、私どもの方としては條正案を提出いたしたいということで、ただいま印刷中であります。ところがまだ間に合いませんので、その箇所を一応申し上げたいと思います。農林省設置法等の一部を改正する法律案、委員長報告の中の、林野局に次長二人を置くとなつておるのを三人に、それから農地局には、原案では次長が一名になつておりますが、技監を二名加える、食糧局に技監を一名加えたい、農業改良局に同じく技監を一名追加したい、農政局――今度は農林経済局になりますが農林経済局に技監を一名加える。これだけが條正でございます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 これが自由党の修正案と称するものですか。実にこれはこつけいな話じやないか。どこが修正案となるのか。こんなことのために一週間も二週間も国会をもてあそんだようなことは、あなた方方は、あまりに野党側の存在を無視しておる。これは惡例ですよ。しかも、これは委員長の修正で出て来るという。内閣委員会は何ですか、わが党や社会党から修正案が出ておるのを全部けつて、原案を多数をもつて押し切つておる。それだけ與党としての権威を持つておるものがこれを一週間も握つておいて、党内事情か何か知らないが、このはつたりの人員入れかえをやつて、それが修正案だなどと天下に示されるでしようか。これは実に人をばかにした話でありまして、このぐらいの修正をするなら、なぜあなた方は内閣委員会で修正しないのですか。委員会では多数をもつて他の修正意見をけつておいて、一週間もかかつてこのようなものを出す。これは何も機構上の改革ではない、人員の差加えだけじやないか。こんなことをすると、與党としては軽蔑されますよ。それなら政府原案をのむべきものです。

石田一松改進党

○石田(一)委員 今椎熊委員がおつしやる通り、これは法案の修正として出さなくても、行政措置として、法律のできたあと、総理大臣あるいは所管大臣が、技監を一名ふやすというようなことは、法律をつくらなくてもできます。修正じやないですよ。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 こんなことでは、世の中を騒がせ過ぎます。あなた方の党内事情で、内閣と與党とけんかでもしておるのですか。それとも党内に派閥か何かあつて、けんかでもやつてるのですか。(笑声)はなはだ迷惑である。しかもこのくらいのことをやるのに、今朝以来の運営委員会を無視して、今まで本会議を開かぬというのは何ですか。これだけのことをやるのに、こんなに騒がす必要があるのか。ちやんと日程の中にあるので、私は注意した。農林省設置法の一部改正は、延ばしたらどうですかと注意した。これはあとまわしにしておいて、あとのものを片づけておいて、休憩してから、これをやつてもいいじやないか。そうすれば他党も迷惑はしない。あなた方の党内事情でこんなに国会に迷惑をかけておるということは惡例です。よくありません。そういう点について何か弁明を聞かなければ、うのみにできぬ。私はこの運営委員会にしたつて、不当だと思うんですよ前例はあるけれども、全部あれは惡例です。速記録を直して、やむを得ないからそういうことでやつて来たので、一ぺん済んだ運営委員会を、こんな程度の理由で招集するということは前例にはない。さつきも速記録を見せられましたが、それは全部惡例です。惡例ですが、やむを得ないから、速記録を直して休憩をしもしないのに、休憩をしたなどと称してやつたことなんです。そんな悪例をいまさらひつぱり出してやる必要はないです。この運営委員会は、国会運営のために、いつでも他の委員会のことについて文句さえ言う。それをこの委員会が、みずからそういうルールをくずして行つたら、どういうことになりますか。あなた方は多数でもあるから、これを押し切りましよう、やられてもしかたがないが、そういうふうに多数だから何でもやれるということで、国会のルールをこの委員会がくずして行くということであれば、国会の権威を保持することはできない。この委員会が他の委員会に注意することができない結果になる。きようはあまりにだらしなさ過ぎる。これが修正案だなどと大きなことを言つて、どこが修正案なんです。機構上何らの改革でもない。人を一人や二人ふやしたり減らしたりすることに、総務会ではけんかをしたなどといううわさも聞いておる。(笑声)これはみんなうそか、インチキみたいな修正である。

福永健司自由党

○福永(健)委員 ただいま椎熊さん御指摘の点は、私ども必ずしも全面的に否定するわけではございません。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 反省してもらいたい。

福永健司自由党

○福永(健)委員 でございますが、修正が出された場合にどうという実体論は、いずれ修正案を出しまして、本会議において趣旨弁明をいたすときに申し上げます。本委員会におきましては、その内容につきまして、それを深く論ずる場所でもございませんが、御 指摘の通り大分お待たせをいたした点については、ほんとうに申訳ない、かように存じております。ただ、こういうことは常にあるというほどのことではございません。稀有のことでございまして、ここ両三日のいろいろの情勢でかようなことに相なりました。短かい間に情勢の変化ということもあつた、こういうことであります。さような点で、私ども、椎熊さんが惡例だと言われたのでありますが、必ずしもいい例であるとは決して申さないのであります。ただいま修正の箇所を指摘いたしました倉石君からの発言もありますので、よろしく御了承を願いたいと思います。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 一つ読み違いがありましたので申し上げます。一番先に、林野局長に次長二各という原案でありますが、一名ふやして三名にいたします。それから食糧局の技監、これはほんとうの名前は、農産物検査監という名前でありますから、御了承を願います。それから農林経済局の技監と申し上げましたのは、ほんとうの名前は、農業協同組合監ということになるわけであります。こういうことになりますと、農村におきましては非常に大きな影響を持つておるし、小林運美君なども専門家だから、非常に御賛成くださると思いますが……。

小林運美改進党

○小林(運)委員 とんでもない……。(笑声)

石田博英自由党

○石田委員長 與党側の修正案の御説明は終りましたね。あと追加はございませんね。

倉石忠雄自由党

○倉石委員 ありません。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 こんなに長い時間かかつて、こんなことをして、あなた方の方の農林委員は、わが党の修正案にほとんど全部賛成なんです。どうしてそれを生かさなかつたのですか。わが党の修正案に賛成な農林委員長が、このように変にいじくりまわした修正案の趣旨弁明をするということは、彼をして政治的良心を疑わしめることになる。そんな残酷なことをしないで、こんなことを考え出した人に趣旨弁明をさせたらどうですか。醜態ですよ。大政党のやるべきことではないですよ。政府與党じやないですか。こんなことくらいをやるなら、政府の原案をのむべきだ。政治道徳からいつても――あなた方に何も政治道徳の講義をする必要はないけれども、あまりにみつともないじやないか。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 ちよつとお伺いいたしますが、倉石さん、一体扱い方はどのようになるのですか。

石田博英自由党

○石田委員長 扱い方はあとで御相談を申し上げます。今これを修正案として出されるということですから……。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 委員長は、最初これを本会議に上程するということをすでに発言しておる。そうすれば、これは委員会等にはかけないで、ただちに本会議で修正案を出すということでしよう。

石田博英自由党

○石田委員長 そういうことです。

松井政吉日本社会党

○松井(政)委員 私は、一応国会の運営の建前から、きようのような特殊の取扱いをするについては、責任の所在を明らかにしてもらわなければいかぬと思う。というのは、国会の従来の慣例はいろいろありましようけれども、惡い慣例は直して行かなければならぬのがわれわれの建前だと思う。そこでこの前の国土総合開発法の一部改正でも、経済安定委員会で可決してから、建設委員会がいきなり本会議へ修正案を出して来ております。本会議は與党多数ですから通ります。今度はこの農林省設置法の一部改正が、かくのごとき形で問題になつて来た。さらに、委員会をすでに可決通過したものが、與党だけの事情から本会議の上程が遅れておるものがまだあります。三つも四つもあります。この種の運営がまことにけつこうな運営であるかどうか、けつこうな運営でないとすれば、その運営上のまずい点、いかぬ点の責任はどの党がお負いになるか、こういう点についても、一応明らかにしていただいて、きようの会議を続けるようにしてもらいたい。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 私は今の国会は、常任委員会中心の運営の仕方をやつておると思う。それがきようのようなことをたびたびやつておる。この間の建設委員会の修正があつたり、今度の郵政省の問題に対する横やりが入つたりするようなことが、しばしば認められて来るということになると、これは常任委員会の制度に欠陥があるということになる。そうしてすべての案件は、本会議に出して、本会議で討論して、全員がこの案件を知つて、委員会に付託するという帝国憲法時代のことに逆行する機運を開くことになる。(「その通り」)私どもは、常任委員会制度の特長を非常に尊重しておるのです。これはくずしたくない。そのためには、常任委員会の権威を保持してあげなければならぬ。そこには各党も入つておるのですから、農林委員会が知らなかつたというようなことは党としてはあり得ない。あるいは内閣委員会でこういうことをきめて来たことについては、党の決定がきまらなければ、委員会においてもきまらぬので、そこはよくわかつておるはずです。一旦きめたものを、他の方から苦情が出てこうなつて来るということは、新憲法下における常任委員会制度をくずして行くということになる。その点委員長はどう考えておるか伺いたい。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 ちよつと委員長……。

石田博英自由党

○石田委員長 ちよつとお待ちください。順次お答えいたしますから……。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 君なら、全部聞いてもわかるだろうから……。

石田博英自由党

○石田委員長 私の頭は、私が一番よく知つておりますから。(笑声)最初に松井君の御発言でありますが、公平に考えまして、二時半というお約束を今まで延引いたしました責任は、やはりこれを延ばされた政党にあると私は考えております。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 あなたの党ですね。

石田博英自由党

○石田委員長 私は議院の役員として申し上げております。椎熊君のお説は、まことにもつともであると存じておる次第であります。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 この扱いですが、この修正案を農林委員会なり内閣委員会なりに付託して、その委員会の審議を経なかつたら、先ほど椎熊君の言うように、常任委員会を無視することしになる。これは国会の運営上の責任を持つ議運としては、認めるわけに行かない。(「一事不再議だ」と呼ぶ者あり)同一案件を委員会に付託すれば一事不再議でありますが、修正案を議題として委員会に付託するのは、一事不再議でも何でもない。これは当然すべきだと思う。

石田博英自由党

○石田委員長 お答えを申し上げます。この農林省設置法等の一部を改正する法律案は、本会議で修正をしたいというほかの修正もございますし「本会議で修正された例は、自由党ばかりでなく、他党にもございます。本会議に修正案を申し出ておりますから、本会議で修正をいたすことは、国会法にも衆議院規則にも違法であるとは考えておりません。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 違法であるなしにかかわらず、そういう惡例を積み重ねて行くことは、常任委員会制度をまつたく否認することになると思います。しかも一党一派の都合で、急に本会議を開会する二、三十分前に修正案を出して、すぐその日の本会議にかけて、多数でもつてこれを押し切るなんていうことになつたら、常任委員会の精神をまつたく蹂躙するものと思う。これは国会法を無視することであつて、これ以上の違法はないと思います。このようなことは、自由党の責任であることが明らかであるにもかかわらず、委員長は――自由党とは別な立場で、公平に取扱つておるという石田議院運営委員長が、このようなことを許すことは、まつたくあなたの論旨は前後矛盾しておる。あなたがほんとうに公平な委員長であれば、やはり自由党に対して、もう一度常任委員会に付託して審議をすべきだということを言うべきじやないですか。

石田博英自由党

○石田委員長 お答えを申し上げます。私は、自由党からそういう修正の申出がございましたので、お諮りをいたしておる次第でございます。私が何らかの意思を持つて、これをどつちの方向に持つて行こうということは、毛頭考えておりません。各位の御協議の結果にまつだけでございます。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 その問題、われわれ批評がましくなつて、あなた方も聞きづらかろうと思いますが、私どもは、これを本会議で争うより以外にないと思います。従つて本会議を即刻開いてもらいたいのだが、同時に、さきの運営委員会で承知した緊急上程はお断りします。さようは日程だけにとどめて、緊急上程はやめてもらいたい。この時間でそういうことまでやつて、あなた方のために九時、十時まで費すことは迷惑です。但し緊急質問はやります。(笑声)

石田博英自由党

○石田委員長 ただいま椎熊君から御発議がありましたように、緊急上程はとりやめるというお話であります。ごもつともだと思いますが、いかがでございましようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 それではさよう決定いたします。

土井直作日本社会党

○土井委員 ただいま椎熊君、あるいはわが党の松井君等からもいろいろ論議がありましたので、重複したりその他反復することは避けたいと思いますが、この際、特にこういうような問題について、與党並びに運営委員長に、将来のことについてひとつ私として希望を申し上げておきたいのであります。本日の会議がこういうように遅延したことは、先ほど委員長が認めたように、かかつて自由党にあることは言うまでもないのであります。ただ問題は、御承知の通り農林省設置法等の一部改正は、議院運営委員会では再三留保されておつた問題であります。従つて本日運営委員会において、劈頭これを上程する運びになつたことは、党内における意見がまとまつて決定されたものだと思つておつたのであります。他党の内政の問題について、私は論議しませんが、こういう未熟な形において、しかもそのために長時間他党に迷惑をかけるような処置が講ぜられるということは、われわれとしてははなはだ遺憾であるし、同時に迷惑千万であります。そこで将来の問題でありますが、将来こういうことの再び起らないように、これは運営委員長並びに與党の方々に最善の御考慮を願いたい。單にわれわれだけでなくて、傍聽者も、御承知の通り一時半、二時には開かれるだろうと思つて相当待つておつた。今どきになれば、ほとんど国会を誹謗しながら、むしろ惡罵しながら帰つて行くのが実情である。あるいはその他の方面においても非常に迷惑をかけておる。これは、やはり運営上私は遺憾だと思うので、今後十分御留意を願いたいということを、特に希望申し上げておきます。

石田博英自由党

○石田委員長 十分承りました。了承いたしました。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 私の方では、議事進行でこの経過を明らかにしたいと思いますから、その権利を留保しておきます。国会の運営上、ゆゆしき問題であると思いますから……。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 それは明らかになつたのじやないですか。

林百郎日本共産党

○林(百)委員 明らかにはならない。本会議で明らかにすべきだと思う。

石田博英自由党

○石田委員長 議事進行の発言につきましては、後ほど別に御相談申し上げます。  そこで扱い方について、事務総長から御説明願います。

大池眞衆議院事務総長

○大池事務総長 申し上げますが、本日の前の委員会におきましては、竹山祐太郎君外五各から修正案が出ておりますので、その修正案の趣旨弁明を願いまして、討論に入り、採決に入るということを御報告申し上げておきましたが、ただいまお手元にありますように、松浦東介君外一名から、本会議に修正案が提出されることになります。そこで修正案が二つございます。従いまして、従来の先例によりまして、第一党の松浦君の修正案の趣旨弁明を聞きまして、次に竹山祐太郎君の修正案の趣旨弁明を聞き、それから討論に入る。討論は、前に申し上げました通り井上良二君。それから採決に入るのでございますが、採決は、竹山祐太郎君のが範囲が非常に広うございますので、それを原案より遠いものとして先に採決をいたし、次に松浦君の提出になりました修正案について採決をいたし、残つた原案を採決する、こういうことになりますので、御了承を願います。

石田博英自由党

○石田委員長 ただいまの事務総長の御説明を了承するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

石田博英自由党

○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。  次に、林君から御発言のございました議事進行の発言でございますが、これはいかがいたしますか。

椎熊三郎改進党

○椎熊委員 この議事について、きようの本会議をどう運営して行くかということで、この運営委員会はいささか違法の疑いさえあつたにもかかわらず、強行して開いた。そうして言いたいほうだいのことをわれわれも言つてみたのです。そうして事態は明らかになつた。責任の所在は、自由党にあるということも今明言された。この上、議事進行に関して事態を明らかにするとは、何を明らかにしようとするのか。私は、そういうことをしないために、運営委員会を開いたのじやないかと思います。

石田博英自由党

○石田委員長 反対の御議論がございますので、これを許すか許さないかをお諮りいたします。議事進行の発言を許すことに反対の諸君の挙手を願います。     〔反対者挙手〕

石田博英自由党

○石田委員長 挙手多数。よつて議事進行の発言は許さないことに決定いたしました。  本会議はただちに招集いたします。  これにて本日は散会いたします。     午後六時四十分散会

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