議院運営委員会 第51号
- 発言数
- 124 件
- 登壇者
- 9 名
- 会派数
- 6
- 開催日
- 1952/05/27
会議録
○石田委員長 それでは本日の議院運営委員会を開会いたします。 最初に、回付案の取扱いの件を議題にいたします。 まず、一般職の職員の給与に関する法律案の回付案は、今日までその取扱いを留保されておつたのでありますが、本日は態度をきめたいと存じます。各派の御態度を御表明願います。
○椎熊委員 本来この地域給の問題は、わが党は、衆議院で審議の際に修正案をもつて臨んだのですが、それが少数で敗れた。参議院へ行きましてから、この修正が加えられて回付されて来た。その修正案は、わが党の衆議院における修正とは違いますけれども、その趣旨と程度においてはやや接近しておるので、われわれとしては、原案よりは修正案の方がよい、こういう見地に立ちまして、参議院の修正をのみたい、これがわが党の態度であります。
○松井(政)委員 わが党は、参議院の回付案に同意をいたします。
○林(百)委員 わが党も同意いたします。
○田中(織)委員 私の方も、参議院の修正に同意いたします。
○岡田春夫君 私の方は、実は同意するのはけつこうですけれども、あれによつては相当アン・バランスが出て来る。この点は、衆議院としては人事委員会で全会一致で通つておるのです。それを参議院でどういう事情があつたにしても、相当直しておるわけです。三百箇町村くらい直しているわけです。そうすると、上つた所はよいけれども、全然上つていない所とアン・バランスが出て来る。新潟県で十七上り、隣の富山県は二箇町村しか上らない。あるいは奈良県のごときは四箇町村上つておるが、その四箇町村は一つの郡だけ上つておる。そのほかの郡はみんな上つていない。こういう点で、相当不均等な点がある。これは衆議院の権威において調整すべきだと思う。そういうふうで、参議院の顔を立て、衆議院の顔を立てたところで実施をされることになると思うが、自由党が今までこういうように引きずつておるのは、自由党に私は多分に責任があると思う。
○石田委員長 結論をお願いします。
○岡田春夫君 今結論を申します。そういう点、自由党としては責任を感じて、参議院の顔を立てて、しかもバランスのとれるような程度の結論が出るようにわれわれも努力したい。あの案自体あのままで……。
○石田委員長 そういうことでなく、これが本会議に出されますから、賛成か反対かの態度をおきめ願わなければならぬのですが、どうですか。
○岡田春夫君 これだけの案でも有利ですから、賛成です。
○倉石委員 私の方では、本日上程することに異議はございませんが、修正の回付案には反対であります。
○石田委員長 これで各派の態度がわかりました。従つて本日これを上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 その結果、本院において参議院回付案を拒否することに決定いたしましたならば、両院協議会に移ることになりますが、両院協議会の協議委員の人選その他につきましては、後ほどお諮りをいたします。 次に、公共事業令の一部を改正する法律案、これは前会は保留になつておりますが、いかがいたしますか。
○倉石委員 本案は、本日も保留に願いたいと思います。
○石田委員長 本案は、本日も保留するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 次に、食糧管理法の一部を改正する法律案、文部省設置法の一部を改正する法律案、この二件が前会保留になつておりまして、本日きめることになつておつたのでありますが、まず最初に、食糧管理法の一部を改正する法律案について、その取扱いをお諮りいたします。各派の御態度を御表明願います。
○倉石委員 本案については、自由党は参議院の回付案に同意をいたしたいと思います。
○椎熊委員 私の方も同意です。
○松井(政)委員 私の方は、参議院の回付案に同意をいたしかねます。
○林(百)委員 私の方も同意いたしかねます。反対です。
○田中(織)委員 私の方も同意いたしかねます。
○岡田春夫君 われわれの方も反対です。
○石田委員長 これを本日の本会議に上程するに決するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。 次に、文部省設置法の一部を改正する法律案について、その取扱いをお諮りいたします。
○倉石委員 本案は、本日も保留していただきたいと存じます。
○石田委員長 本案は、本日保留するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 なお、本日新たに工場抵当法及び鉱業抵当法の一部を改正する法律案、恩給法の特例に関する件の措置に関する法律案、この二件について回付案が参りましたので、これを議題にいたします。事務総長の御説明を願います。
○大池事務総長 ただいま委員長から報告になりました工場抵当法及び鉱業抵当法の一部を改正する法律案が、参議院から修正回付されて参つております。この改正点は二点ありまして、一点は民間放送ができましたので、民間放送の放送施設を工場とみなして、工場抵当法の適用を受けさせるようにすることが一つであります。第二の修正の部分は、原案では工場財団が消滅いたします場合に、抵当権の消滅後三箇月間、除斥期間を設けてあります。すなわち、抵当権消滅後の除斥が三箇月と原案ではなつております。それと工場財団の所有権の保存登記の効力の存続期間が三箇月ということに原案ではなつておりますが、その両方とも三箇月を六箇月と、さらに三箇月間延長して参つております。その二点が、工場抵当法及び鉱業抵当法の修正でございます。 それから恩給法の特例に関する件の措置に関する法律案の方は、平和条約発効の日が施行期日となつておりましたのを、公布の日に改めて来ただけであります。内容は別にかわりございません。
○倉石委員 ただいま御説明になりました二件とも、本日は保留していただきたいと思います。
○石田委員長 本日は、この二件は保留するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、二件とも本日は保留して、次会に御協議申し上げます。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、公聴会開会承認要求の件を議題に供します。事務総長より御説明を願います。
○大池事務総長 大蔵委員会より、簡易生命保険及郵便年金特別会計法の一部を改正する法律案並びに資金運用部資金法の一部を改正する法律案について、公聴会を開きたいということであります。
○椎熊委員 積立金の運用のことは、大蔵委員会にかかつておりますか。
○石田委員長 これは親法案が郵政委員会に出ており、子法案が大蔵委員会に出ているわけです。
○椎熊委員 これについては、国会では衆参両院とも、三回までもほとんど満場一致の決議をやつておる。その決議の趣旨に従つて、大蔵当局に反対があつたにかかわらず、院議を尊重してこのことが実現されて、法案が一昨日出て来ております。それを大蔵委員会が、大蔵省がそういう反対意見を最後まで固執しておつたということによつて、再び公聴会を開くということは、院議尊重の建前からいつて、私は院議にさからうと思います。この公聴会は許すべきではない。われわれは、そんなことでいまさら反省する余地も何もない。三回も今まで決議しておることなんです。
○石田委員長 この件は、そういう議論もありますし、さらに親法案で公聴会を要求していないものを、関連する子法案で公聴会を要求するというのは筋がおかしいと私も考えます。そこでこの件は保留いたすことに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、議員木下榮君が昨日逝去せられました。この件についてお諮りをいたします。事務総長から御説明を願います。
○大池事務総長 木下榮君が御逝去になりましたので、現在議員のことですし、当然先例に基きまして、院議による弔詞贈呈をお願いいたしたいと思う次第であります。なお、弔詞贈呈の件を本日おやり願いますれば、従つて追悼演説もお願いいたしたいと考えておるわけであります。
○石田委員長 それでは追悼演説の件をお諮りいたします。これは従来の慣例もありますので、事務総長からさらに御説明願います。
○大池事務総長 木下榮君は兵庫県第四区でおられましたので、兵庫県の第四区で反対党の方としますと、堀川恭平君がおられます。それから第王区には岡田五郎君、川西清君、第二区の方には原健三郎君、塩田賀四郎君、吉田吉太郎君、一区の方には首藤新八君が自由党の方におります。なお社会党の方にもおられます。
○倉石委員 私どもは、まことに哀悼の至りにたえません。そこで弔辞は、同一選挙区であり、木下君と最も親交の深かつた年長者である自由党の堀川恭平君を煩わしたいと思いますので、御同意を願います。
○石田委員長 これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは堀川恭平君にお願いいたすことにいたします。 次に弔慰金支出の件をお諮りいたします。
○大池事務総長 これは先例によりまして、弔慰金として歳費一箇年分を差上げることになつております。なおこれは、先例によつて予備金から支出することを御了承願いたいと考えております。これは役所の方の正式の弔慰金でありますが、なお議員一人百円ずつの香奠を差上げることになつておりますので、この点も御了承願いたいと思います。
○石田委員長 ただいまの弔慰金及び予備金支出の件、議員一名百円ずつの香奠を差上げる件は、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
○大池事務総長 なお、木下君がなくなりましたが、委員会の方の割当はかわりませんから、その点を申し上げておきます。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、日本放送協会経営委員会委員任命につき同意を求めるの件を議題に供します。事務総長の御説明を願います。
○大池事務総長 お手元に差上げてあります履歴書をごらん願いたいと思います。日本放送協会経営委員会の委員三名が任期満了になりまして、神野金之助君が五月三十一日に任期満了するので、再任をいたしたいからというので同意を求めて参つております。則内ウラ君についても同様であります。その次の古宇田清平君も五月三十一日に任期満了になりますが、これは再任でございませんで、遠藤後一君を後任に任命いたしたい、こういうことでございますので、御協議願いたいと思います。
○石田委員長 これは人事の件でございますし、本日は保留をいたしまして、次会に御協議願います。
○石田委員長 次に、議員請暇の件を議題にいたします。事務総長。
○大池事務総長 受田新吉君がMRAの大会に出席いたし、ついでに米国の国情視察をいたしたいので、明日から本会期中お願いをいたしたいという請暇の申出がございます。これについてのおとりはからいを願います。
○石田委員長 受田新吉君の請暇の件は、これを承認するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、決議案の取扱いの件を議題にいたします。今日まで保留になつておりました領土に関する決議案についてお諮りいたします。
○椎熊委員 どうでしようか、大事なことですが、皆さんの都合で、それにあまりさからわずに今日まで保留となつて、すでに一箇月半にも及んでおりますので、きようあたりぜひやらしていただきたいと思います。それからこれは各党共同提案でやりたいというのでありましたが、自由党さんの方で同意しかねるということであつた。何も案の内容に反対というのでなく、主として党内事情によるのだということでございますが、実は現地の琉球諸島におきましては、現にアメリカ軍隊の管理下にありながら、この決議案と同様の趣旨を島民大会でやつておる。それが何も外交上に一向さしつかえなくて、住民の意思を世界に表明するに最も役立つておる。にもかかわらず、日本の国内においては、このことに対して何らの意思表示もしてやらないということは、いかにもわれわれの同胞に対して不親切のようにも考えられる。しかしこういうことは党派的でなしに、なるべく全体の感覚でやりたいというので、今日まで私は隠忍自重して参つた。これは主として自由党の諸君の御同意を念願しておりましたが、どうしても党内事情でできないとなれば、ごく簡単なことですし、趣旨弁明は十分くらいでやれるので、どうかひとつぜひやらしていただきたいと思います。
○倉石委員 椎熊さんのお話はごもつともであります。私の方でも、でき得べくんば字句その他若干の修正をいたして同調したいと思つて努力したのでありますが、まだ議がまとまりませんし、きようはほかの法律案がたくさんありますから、次会には必ず何とか決定するということで、本日は保留していただきたいと思います。
○椎熊委員 私も保留の一回や二回は待つことはいいのですが、私の願いは、あなた方も一緒にやつてもらいたいということです。字句の修正等はいかようにも応じます。ぜひひとつ同調の上、やらしていただきたい。
○石田委員長 この件は、本日は保留いたしまして、次会に御協議申し上げることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。 次に、木村法務総裁不信任決議案の取扱いを議題に供します。
○林(百)委員 これは内閣の国務大臣に対する不信任でありまして、不信任案を提出した側から言いますと、一日も早くその責任を明らかにするということが目的でありますから、本日ただちに本会議に上程されて、取扱つてもらいたいと思います。
○倉石委員 本案は、先ほどの決議案の場合にもお話申し上げましたが、きようは重要法案が山積しておりますから保留していただいて、この次にまた御相談をいたしたいと存じます。
○林(百)委員 先ほどの領土に関する決議案は、一月半もたなざらしになつておつて、議運のたびごとに、椎熊君からしばしば督促があつたわけです。あなた方の方で、この問題を決定するという紳士的な態度に出られるならば、それは一度や二度はいいかもしれないけれども、結局あなた方の作戦によつて、うやむやに片づけられるようなことでは困る。そういうことでは同意しかねますから、なるべく早く、あなた方の方でこの次領土の決議をされるとき一緒にされるように決定したらどうですか。
○倉石委員 次会にまた取扱いを御協議いたしたいと思います。
○林(百)委員 次会には、決定的な御返事をいただきたい。
○石田委員長 それでは本日はこれも保留いたしましてへいずれ次会に御協議申し上げます。 次に、中華人民共和国、ソ同盟及び東欧諸国との自由な貿易打開に関する決議案、この取扱いを議題に供します。
○林(百)委員 これも同じで、業界からは非常に強い熱望もありますし、報道界でも、この問題については非常に重大な関心を持つております。西ドイツではすでに全会一致で決議されておりますから、当然これは日本の国会の権威と、日本の国民の要望するところにこたえる意味でも、すみやかに国会で決議すべきものだと思うのです。そこで、この前の木村法務総裁不信任案の取扱いとも関連して来ますが、いずれ御相談ということでなく、自由党の諸君から、次会にはこれを上程するという責任のある態度を示してもらいたいと思うのです。
○椎熊委員 私は、この問題を国会で論議をして、こういう意思表示をするのは対外的関連もありますし、政府においても、ソ同盟並びに中華人民共和国に関連することは非常にデリケートな問題があると思うので、国会で貿易をすべしとか、すべからずとかいう問題について明確な意思表示をすることは、われわれが現在置かれおる外交上の立場からは決して利益ではない。こういうことはもう少し慎重に、世界の客観的情勢とにらみ合せて、あまり国会で出過ぎたことをやつて、国家全体の不利益をこうむることはよくないと思いますから、かくのごとき決議をせられることには反対です。
○林(百)委員 そういうことを言うなら、領土問題の決議の方が非常にデリケートだと思うのです。こういうこと一は国際的に連合国が決定すべき問題で、日本の国会が、あの領土はおれの方だ、これは向うのものだというような出過ぎたことを言うのは、実に国際的に大きな衝撃を与えるような決議であつて、こういうことこそ慎むべきである。しかし貿貿の問題は、イデオロギーとか政治上の立場を離れて、通商の問題である。しかも日本と同じようなデリケートな立場にある西ドイツでは、全会一致で決議しておる問題です。椎熊君は、むしろアメリカの方を顧慮してそういう発言をされているのではないかと思いますが、それほど遠慮なさることはない。すみやかに本会議に上程して決定したいと思います。
○石田委員長 本件につきましては、御意見の一致を見ませんから、次会に御協議願います。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、緊急質問の取扱いを御協議願います。
○林(百)委員 私は、次会に結論を出すなら出すと、とりきめをしてもらわないと困る。そういうように自由党に促すような取扱いをしなければ――共産党の決議案には、またうるさいものが出て来たというような顔をして、何とか先に延ばそうという態度を委員長みずからが示すことは、公平な委員長ではない。
○石田委員長 私の顔がうるさい顔に見えるのは不徳の至すところであります。(笑声)――緊急質問の取扱いについて御協議願います。
○大池事務総長 緊急質問は、ただいま五件出ておりますが、その表題は印刷物を差上げてありますので、これについて御協議願いたいと思います。
○椎熊委員 この中の第三の、米国向冷凍マグロ並びにかん詰の輸入関税引上げに関する緊急質問は、なるべく早い機会にやつてもらいたい。非常に重大な影響のあるものですから……。
○倉石委員 ちよつと懇談に願いたいのですが………。
○石田委員長 暫時懇談に移します。 〔速記中止〕
○石田委員長 速記を始めてください。懇談をとじます。 それでは、本日は議題がたくさんございますから、緊急質問は全部保留をいたしたいと存じますが、いかがですか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは、緊急質問は、本日は保留に決定いたしました。 ―――――――――――――
○石田委員長 本日の本会議の議事についてお諮りいたします。
○大池事務総長 本日の議事日程に入ります前に、議院構成の関係もございますので、一番最初に、受田新吉君の請暇の件を議長発議でお願いいたしまして、それを決議願いまして、次に儀礼的の問題でありますから、木下榮君に対する弔辞演説をお願いし、弔詞を院議で差上げることに御決定願い、それから日程に入る。これは前会の続きで入つていただいてけつこうだと思いますが、いかがですか。(「けつこうです」と呼ぶ者あり)それではそういうことにいたします。日程は、第一、第二、第三を一括上程されまして、前会は、改進党の修正案の趣旨弁明が終りまして、次に社会党の前田種男君に御登壇を願いました際に休憩になり、そのまま流会になつておりますので、前会の続きといたしまして、趣旨弁明のために前田種男君の御登壇を願つて、引続きお願いすることになりますから、御了承を願います。
○椎熊委員 先般の会議が流会になつたのは、議案の配付がなかつたということで、どう修正するかわからぬということが一議員から強調されて、その結果休憩になり、流会になつた。従つてわが党の森山君の趣旨弁明がありましたけれども、何のことやら議場騒然で一向徹底しなかつた。これをちやんと軌道に乗せて型通りやるためには、森山君の修正案を配付してやるのが正常だと思う。従つて委員長の報告までは順当ですが、きようは趣旨弁明は森山君からお願いしたいと思います。
○石田委員長 ちよつと懇談に移します。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。
○椎熊委員 ただいま森山君から連絡がございまして、あえて今日修正案の説明をすることは固執しない。前田種男君からやられても異議を唱えないという連絡がございましたから、前田君から始められてけつこうです。
○大池事務総長 そこで前田種男君の趣旨弁明を終りまして、それから前会決定のように、青野武一君がおやりになる。それから討論に入るわけであります。討論は船越弘君がまず出まして賛成討論、その次に石田一松君にかわりまして、稻葉修君、それから熊本虎三君、柄澤登志子君、中原健次君の反対討論、これだけで討論が終るわけであります。採決は、前会おきめを願いました通り、一番遠い小会派の修正の、青野さん提出の修正案について第一回にとります。第二回目に、その次に原案に遠い社会党の修正案をとりまして、最後に改進党の修正案をとり、次に委員長の報告をとるわけであります。委員長報告の原案をとりますときに記名投票、前の三回は起立、こういうことに前会はきまつております。それから、三案の中の一案をまずとつて、あと二案残ります。二案にもおのおの三つの修正案が出ておりますが、ただいまの取扱いの順序で、全部あとは起立、こういうことに前会おきめ願つたわけであります。
○松井(政)委員 前会お話になつた通り、やはり三つの法律案でありますから、それぞれにやつて行く、一括じやないわけですね。
○大池事務総長 採決の場合は一括じやありません。採決は合計十二回になるわけです。
○田中(織)委員 討論の順序は、反対の稻葉君が一位ですか。
○大池事務総長 船越君が第一位でございます。修正意見が出て、それに反対するわけですから……。
○石田委員長 そのほかに、もう一件ございますね。
○大池事務総長 それから、この前延期されて残つております農産物検査法の一部を改正する法律案、これをその次にお願いいたします。これは遠藤三郎君が報告をされまして、共産党が反対でございます。 それからただいま御決定を願いました一般職員の地域給の回付案、食糧管理法一部改正の回付案をお願いするわけであります。食糧管理法の回付案の方は、のむという方が多いようでございますから、これはそのままに決定されましようが、一般職職員の地域給の方は、ただいまのお話によりますと、自由党が参議院の回付に反対いたしておりますので、そのままでは廃案になりますから、両院協議会を御請求になるならば、その際両院協議会を請求する動議を出していただきまして、その御決定を願つたならば、なるべく早い方がいいと思いますので、その場で―委員は先例によりまして十名でございますから、議長から指名をすることにお願いをいたしたいと考えております。その委員の十名の選出は、ただいま御反対になりました党の方で出さなければならぬと思います。
○椎熊委員 必ずしも反対の側でなくていいのではないですか。話合いがつけば……。
○大池事務総長 話合いがつけばいいと思いますが……。
○石田委員長 それでは本日の日程については、ただいまの事務総長報告の通り決定するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 それでは、さように決定いたします。 そこで両院協議会の協議委員の選任でございますが、これは自由党の方と話合いがつけばけつこうでありますけれども、つかない限りにおいては、自由党の方から選任する。その選任の指名は、議長に一任されることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石田委員長 御異議がありませんから、さよう決定いたします。
○林(百)委員 十名というのは、総長の報告のように、反対した党派ということになると、自由党から全部出すということですね。
○大池事務総長 話合いがつけばけつこうです。向うに行つて、衆議院の議論が割れなければ……。
○石田委員長 それでは、その件は御了承願います。 ―――――――――――――
○石田委員長 次に、国土綜合開発法の一部を改正する法律案に対する修正案、淺利三朗君外三名提出の件を本日緊急上程したいそうでありますので、これをお諮りいたします。事務総長から御説明願います。
○大池事務総長 国土綜合開発法の一部を改正する法律案について、委員会から修正して報告になつておるわけであります。これに対する自由党の態度が御決定にならないので、日程に上つておらなかつたわけであります。そこで自由党の方から、国土綜合開発法の一部を改正する法律案の原案に対する修正をいたしたいということで、本日緊急上程を願いまして、委員長報告の後、これに対する修正案を出して修正の説明をし、採決をして、決定してもらいたいというお申出であります。
○林(百)委員 これは懇談にしてください。
○石田委員長 懇談にいたします。 〔速記中止〕
○石田委員長 懇談をとじます。 それでは国土綜合開発法の一部を改正する法律案は、本日上程するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○林(百)委員 きようやることについては、反対です。
○石田委員長 やむを得ませんから採決いたします。本日緊急上程に反対の諸君の挙手を願います。 〔反対者挙手〕
○石田委員長 挙手少数。よつて本日上程いたすことに決定いたします。
○大池事務総長 そこで緊急上程になりました際に、当然まず委員長報告がございます。これは委員会として修正の報告をされるわけであります。その次に、淺利君の修正案が出ておりますので、その修正の趣旨弁明を願いまして、採決に入るわけであります。採決の場合は、委員会修正の前に、議員提出の修正をとりますから、淺利君の修正案について採決をいたします。そのあとで委員長報告の採決をいたすわけであります。委員長報告の修正と淺利君の修正には重なつたところがありますが、ただいまお手元に差上げてありますように、附則のところが違うわけであります。淺利君の修正が議決されますと、委員長報告の中から、その十二条と附則の改正だけは除外されます。その点だけ申し上げておきます。
○林(百)委員 委員会の修正が優先だから、淺利君の方に組みかえるのはおかしいじやないですか。
○大池事務総長 淺利君の方を先にとるわけで、それが先に議決されてしまいますと、あとに議決される分については、それだけは省かれるわけであります。
○林(百)委員 私の方は、反対討論をいたします。
○大池事務総長 これは、池田峯雄君から反対討論の通告がございます。
○石田委員長 すでに通告は出ております。
○林(百)委員 なお念のために申し上げておきます。(笑声)
○石田委員長 それでは労働関係の法律案の討論は前会お話合いを願つた通りの時間でお願いをいたしまして、残余の討論は、慣例上十分以内にお願いいたします。 ―――――――――――――
○石田委員長 次回の本会議は、明後二十九日定刻より開会をいたします。運営委員会は、午前十一時に御参集を願いたいと存じます。 ―――――――――――――
○石田委員長 なお前会に、本日御相談を申し上げることになつておりました三分の二以上の欠席者報告の件でございます。これは議員の一身にかなり影響を及ぼすことでございますので、一応私の手元まで調査の報告が来ておりますが、なお重ねて調査をしてもらうべき点がございます。一例を申し上げますと、本会議には欠席になつておるけれども、その日の委員会には出席されておる事実を発見いたしたのであります。それらのことについて、さらに詳細な調査を必要といたしますので、本日は御協議願わないことにいたします。 この際椎熊君から発言を求められておりますので、これを許します。椎熊君。
○椎熊委員 二週間ほど前になるかと思いますが、農林委員会から、多数をもつて上つて来ておりましたドツグ・レース法案が、どういう都合か、なお本会議に上程せられない。世間は往々にして、この法案を賭博法案などと批評をしております。そういう世間の批評に恐れてかどうか知りませんが、これをこのままにしておくことは、国会の運営上ゆゆしい問題だと思う。この法案を賭博法案だと解する向きは、この法案の内容を検討しておらないと思うのです。かつての競輪や競馬法などとはまつたく趣を異にするものです。われわれの家庭生活その他に親しみを持つ犬の問題であります。(笑声)あなた方はお笑いになるかもしれませんが、犬を飼つておる人は、日本に六十万戸あります。これほどわれわれの生活に密着しておる動物に対する法的措置は、いまだかつてないのです。われわれがこの法案を考えた最初は、狂犬病予防に端を発しておるのです。この案は、農林省の事務当局によつて立案されて、これを議員提出としたわけですが、衆議院では三百名を越える賛成署名をとつております。しかもこの法案が行われる結果といたしまして、文部省が指定しておる天然記念物の動物に対する補助、あるいは地方税に対する献金、あるいは癩その他肺結核予防に関する献金、また最も大事である狂犬病予防の点について、厚生省に協力する問題等もあります。このドツグ・レースをやることによつて収入を得るのではございますけれども、競輪などと違いまして、犬のことですから、インチキなどはありません。(笑声)この問題を非常にお笑いになりますが、私ども強くこれを主張するゆえんのものは、私どもの郷土等における犬の産出というものは、今日では道楽じやない。現に北海道では、年間五億円の産出をしております。昨年はフィリピンに二百頭セパードを売りました。今度はその成績の結果といたしまして、進駐軍に二百五十頭先月買上げを受けました。生れて四箇月のセパードの子が、平均四万五千円です。厖大な金なわけです。しかも農家の副業として、飼料その他に何らの困難性を感じない。そういうことでありまして、一面われわれの生活に密着しておるものでもありますし、また進駐軍が何のためにこれを買い上げるかというと、主として兵力に協力させておる。つまり倉庫の番人なんです。倉庫の番人は、人間よりも犬の方が間違いがないという。(笑声)そういうことで、現にそういう経験の上でやつておる。北海道における今日のセパードは世界的です。セパードはもともとドイツの産ありますけれども、ドイツの戦乱の状態で良種がなくなつた。日本はドイツから輸入したセパードを、戦争中北海道に疎開した。これが戦争中も残つて、現に東京都内で飼つている優良なセパードは、百五十万円もするものが数頭ございます。北海道においては、百五十万円以上の種犬は十数頭に及んでおる。これらの種つけ料も一回五万円、一匹生れたら三万円、四箇月で四万五千円から五万円、これはひとりセパードのみではありません。石田君に関係深い秋田犬のごときは、日本独特の犬でございます。これは世界に類例のない犬でございます。(笑声)こういうものに対する保護規定というものは、さらにないのです。それが賭博法案だとかなんとか言われるけれども、案の内容を検討してみれば、どこに賭博性があるか。現にこれがいけないなら、政府は最近この法案に先んじて、一週間ほど前に、三十億になんなんとするところの宝くじについて、政府みずから法案を出しておる。諸君は何らの異議を唱えずして、政府みずから射倖心をそそる三十億に上るところの宝くじに諸君は賛成している。それを一部の新聞が賭博法案だと言つたことに対して何らの弁明もなしに、この法案を賭博法案だとし、みずから自滅したようなかつこうで屈服して、この委員会なども、多数をもつて上げて来たものを、単に自由党のだれかが反対するということによつて、いまだに上程しないということは、あまりに党略に過ぎると思う。いけないのならいけないで、上程して反対なさい。これを賭博法案だといつて明確に反対しなさい。われわれはそうでないゆえんを論説してみせます。そうして天下の疑惑を晴らすべきだ。なぜこの法案を審議未了のうちにうやむやに過さんとするのか、私は、必ずしも何もこの法案でやつきとなつて言わなければならぬのじやないけれども、(笑声)この法案が出る沿革を考えるならば、われわれは言わざるを得ない。やはりこの法案は、この前の国会ではほとんど大部分をもつて通過しておる。参議院で審議未了になつた。なぜこの前通過したかといえば、当時の衆議院議長の幣原さんが日本の警備犬協会の総裁なんです。幣原さんなきあとにおいては、石橋湛山先生が総裁です。われわれが最も主力を置くセパードの問題では、山口君が警察犬協会の総裁です。自由党の代議士諸君の中で副総裁が二人ありますが、今日東京における犬の展覧会等におきましては、非常な盛況をきわめておる。犬の展覧会というものは単なる見せものではなくして、審査する者はちやんと学校をもつて養成されておる。学校を卒業した者で、犬の訓練士として二十年経なければ、審査員になることができないという厳密なことをやつているのです。従つてあなた方がお笑いになるような、これが単なるばくち法案だという批評は、この法案を吟味せざる皮相の観察なんです。われわれは国会の名誉のためにも、こういつたことは弁明しておかなければならない。何でもばくち法案に賛成するなどということは残念だから、私はあえてこのことを申し上げます。自由党の諸君におきましても、大部分が賛成署名したのではないか。あなた方代議士会で、もしその署名の通り正当なる行動をするならば、この法案には反対できないはずなんです。しかしながら、その後における自由党の党内事情によつて反対せざるを得ないというならば、これを本会議に上程して、これはばくち法案だから、選挙を前にしてはいけないということを堂々とおやりなさい。しかも自由党の諸君といえども、選挙の後にはやろうじやないかということを言つておる。そんな卑怯未練なことはありません。悪いならやめなさい。委員会で上つて来たものを、二週間も三週間もたなざらしにしておくということは、国会の運営上私は遺憾だと思う。どうかその点は御反省を願います。
○石田委員長 わかりました。それではこの件は、すみやかに態度を決定の上、できるだけ早い機会に処理をいたすことにいたします。
○梨木委員 本日も定足数の問題については、国会法並びに衆議院規則通りに厳守してもらいたいと思います。
○石田委員長 おつしやるまでもございません。 本会議は一時三十分に開会いたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時五十九分散会